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特開2024-161316暗号資産ウォレット間での、相互に利用可能な広告またはその他の情報提供のための装置と、広告またはその他の情報を提供するための支払いのシステムと、広告またはその他の情報の閲覧を促進するシステムおよび方法
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  • 特開-暗号資産ウォレット間での、相互に利用可能な広告またはその他の情報提供のための装置と、広告またはその他の情報を提供するための支払いのシステムと、広告またはその他の情報の閲覧を促進するシステムおよび方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161316
(43)【公開日】2024-11-18
(54)【発明の名称】暗号資産ウォレット間での、相互に利用可能な広告またはその他の情報提供のための装置と、広告またはその他の情報を提供するための支払いのシステムと、広告またはその他の情報の閲覧を促進するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241111BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023084958
(22)【出願日】2023-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】523190608
【氏名又は名称】三浦 光
(72)【発明者】
【氏名】三浦 光
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】暗号資産ウォレットを利用する際に、トランザクションを発生させるにあたり、広告を閲覧することで、必要なガス代(手数料)を無料又は軽減することを可能にする広告情報提供装置、広告情報出力装置及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】広告情報提供装置1は、広告情報登録部12から登録された情報から、広告情報選択部11に対して、広告掲載可能な広告を保管する。広告情報出力装置2は、トランザクション関連情報入力部23から広告情報の表示の要求があった際に、広告情報出力管理部21が、広告情報選択部11に保管された広告情報から、広告情報出力部22に表示する広告を選択して決定し、広告情報出力部22に送信する。ガス代負担装置3は、広告情報を送信された利用者の暗号資産アドレスを、暗号資産アドレス記録部20に記録させ、広告接触状況管理部31の確認をもって、ガス代の負担をするガス代負担管理部30を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告情報表示に必要な情報を外部から入力を受け付ける広告情報登録部と、
受け付けた情報を記録しておく広告情報記録部と、広告表示の条件を満たした広告情報を選別し、待機しておく広告情報選択部と、広告情報選択部が、広告表示の条件として、ガス代やその他の関連情報を受信するブロックチェーン接続部を備えることを特徴とする広告情報提供装置
【請求項2】
広告情報の表示に必要な入力情報を受信するトランザクション関連情報入力部と、トランザクション関連情報入力部から情報を受信し、広告情報選択部から、その時点での表示可能な広告情報を呼び出し、表示する広告を決定する広告情報出力管理部と、広告情報出力管理部で表示する広告情報を受信し、閲覧した利用者の暗号資産ウォレットアドレスを記録する暗号資産アドレス記録部と、広告情報を配信した利用者が、ガス代を負担するので、ガス代を負担した利用者の暗号資産ウォレットアドレスを記録する暗号資産アドレス記録部と、負担したときのガス代の費用を受信するためのブロックチェーン接続部と、広告情報出力管理部で決定された広告情報を表示する広告情報出力部を備えることを特徴とする広告情報出力装置。
【請求項3】
広告情報出力管理部から広告表示済みという情報を、ガス代負担管理部が受信し、広告接触状況管理部で、当該利用者が、広告情報出力部を通じて広告を閲覧しているか否かを確認し、結果を暗号資産アドレス記録部に送信し、ガス代の最新の状態を、ブロックチェーン接続部から受信することを備えることを特徴とする、ガス代負担装置。
【請求項4】
トランザクション関連情報入力部からの情報を受け、広告情報出力管理部が、広告情報出力部に表示する広告情報を、広告情報選択部に待機している各広告情報に設定されている情報を評価して、決定する情報処理プログラム。
【請求項5】
トランザクション関連情報入力部からの情報を受け、広告情報出力管理部が、広告情報出力部に表示する広告情報を、広告情報選択部に待機している各広告情報に設定されている情報と、ブロックチェーン接続部より、ガス代についての情報を受信し、その状況に応じ、ガス代負担
の有無を決定するガス代負担管理部を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
広告情報の表示に必要な情報を外部から入力を受け付ける広告情報登録部と、
受け付けた情報を記録しておく広告情報記録部と、広告表示の条件を満たした広告を選別し、待機しておく広告情報選択部と、広告情報選択部が、広告表示の条件として、ガス代やその他の関連情報を受信するブロックチェーン接続部を備えることを特徴とする広告情報提供装置
【請求項7】
ブロックチェーンネットワークに接続してガス代に関する情報を取得することができるブロックチェーン接続部を備えることを特徴とする請求項1に記載の広告情報提供装置。
【請求項8】
ブロックチェーンネットワークに接続してガス代に関する情報を取得することができるブロックチェーン接続部を備えることを特徴とする請求項2に記載の広告情報出力装置。
【請求項9】
ブロックチェーンネットワークに接続してガス代に関する情報を取得することができるブロックチェーン接続部を備えることを特徴とする請求項3に記載のガス代負担装置。
【請求項10】
前記の広告情報出力管理部が、広告情報出力部に表示する広告情報を決定する方法は、広告情報に広告情報登録部で設定された、費用その他の情報と、広告情報出力部を閲覧する利用者の、暗号資産アドレス記録部に記録されたトランザクション情報を加味することを特徴とする請求項2、請求項8のいずれかに記載の広告情報出力装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗号資産ウォレット間での、相互に利用可能な情報提供のための装置と、情報提供のための支払いのシステムおよび方法に関し、特に暗号資産ウォレットの利用者がブロックチェーン上でトランザクションを行う際に発生するガス代と呼ばれる手数料の負担の削減をできるようにする技術に関係する。
【背景技術】
【0002】
暗号資産の取引において、ガス代は重要な課題である。ガス代とは、トランザクションを実行するために必要な手数料であり、ネットワーク上の需要と供給に基づいて決定される。つまり、需要が高まるとガス代が上昇するため、暗号資産の価格が上昇すると、ガス代も同様に上昇する可能性がある。
【0003】
高いガス代は、ユーザーがトランザクションを実行する際に直面する最も直接的な問題である。高いガス代が要求される場合、ユーザーは、トランザクションがコスト効果的でないために、暗号資産を送信することを控えることがある。また、高いガス代によって、一部のトランザクションが処理されなくなる可能性もある。そのため、ユーザーは、ガス代を最小限に抑える方法を模索する必要がある。
【0004】
さらに、高いガス代は小規模な取引やマイクロペイメントなどの取引にも影響を与える。特に、暗号資産の価格が高騰している場合、少額の取引にも高いガス代が必要となるため、これらの取引が不可能になる可能性がある。これは、暗号資産が普及する上で大きな障壁となる可能性がある。
【0005】
また、高いガス代に対して一部のユーザーは反発を示し、ブロックチェーンに参加しない可能性がある。特に、トランザクションの実行にあたって高いガス代が必要となる場合、ユーザーはブロックチェーンへの参加を控える傾向がある。このため、ブロックチェーンの利用者数が減少する可能性がある。
【0006】
ガス代の計算方法は、ユーザーにとって複雑で理解しづらいものである。これは、ガス代が実際には複数のパラメータに基づいて計算されるからである。例えば、ガス代の計算には、トランザクションの複雑さ、実行時間、ガスの使用量、市場の需要と供給の状況など、多くの要因が影響する。これらの要因は、ユーザーにとって直感的に理解することができない場合がある。
【0007】
そして、ユーザーが自分でガス代を設定する場合、その設定によってトランザクションが採掘されるまでの時間が異なるため、最適なガス代を決定することが困難である。また、ユーザーがガス代を安くするために、低いガス価格を設定しても、そのトランザクションが採掘される可能性が低くなるため、時間がかかる場合がある。
【0008】
そのうえ、ガス代の時間依存性という問題がある。その問題は、ブロックチェーンネットワーク上でトランザクションが発生する際に必要なガス代が、時間帯によって変動することを指す。トランザクションがブロックに含まれ、ブロックが採掘されることで処理されるため、マイナーの競争が激化する時間帯にはガス代が高騰する傾向がある。このような問題は、ユーザーにとって重大な影響を与える可能性があり、高いガス代を支払うことや、取引が失敗する可能性がある。
【0009】
これら問題に対処するため、ユーザーはトランザクションを送信するタイミングを慎重に選択する必要がある。また、最適なガス代を設定するために、過去のブロック採掘情報を確認したり、分析することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2022-188717号公報
【特許文献2】特開2020-188446号公報
【特許文献3】特開2020-027381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明では、暗号資産の利用者が、暗号資産ウォレットを利用し、トランザクションを発生させる際に必要なガス代を、広告またはその他の情報を閲覧、または受信することで、広告またはその他の情報を提供したい他者が当該のガス代を負担することを可能にする、暗号資産ウォレット間における、相互に利用可能な広告またはその他の情報提供のための装置と、広告またはその他の情報を提供するための支払いのシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、広告またはその他の情報提供をしたい者が、広告またはその他の情報を閲覧、または受信する者に発生するガス代を負担する支払いのシステムおよび方法と、ガス代を負担された者が、広告またはその他の情報を閲覧、または受信して理解することを確実なものに近づける方法とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記の構成を持つ本発明の広告またはその他の情報提供のための装置と、広告またはその他の情報を提供するための費用の支払いのシステムと、広告またはその他の情報の閲覧を促進するシステムおよび方法によれば、暗号資産ウォレットの利用者に対して、トランザクションを発生させる際に必要なガス代を、無料または低減させることができ、広告またはその他の情報提供をしたい者は、ウォレット利用者に対して、広告またはその他の情報提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】広告情報提供装置1、広告情報出力装置2およびガス代負担装置3の概略構成の一例を示す図である。
図2】スマートフォンでの広告情報表示画面から、トランザクション処理の画面イメージの一例を示す図である。
図3】広告情報の要求から、トランザクション処理の終了までの一連の流れのイメージの一例を示す図である。
図4】広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して表示する広告情報を選択する方法の一例を示す図である。
図5】ガス代が高騰し、広告情報に設定された、1回の広告表示あたり支払うことができる上限費用をガス代が上回る場合、表示する広告情報を選択する方法と広告情報の表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、説明において用いる用語は次の通りである。
「広告」とは、広告とは、一般的に商品、サービス、イベント、アイデアなどを宣伝・告知するために、メディア(新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど)を利用して行われる、営利・非営利を問わず広報活動の一種とする。広告は、商品やサービスを購入するための情報を提供することで、消費者の意思決定に影響を与えることを目的とするもの。
「情報」とは、情報とは、人間や機械が扱うことのできる知識やデータ、メッセージなどの集合体であり、特定の目的や意図を持って収集され、処理され、伝達されるものを指す。情報には、文字、数字、音声、映像、グラフなど、多様な形式があります。また、人工知能等で生成されたものも含む。
「広告情報」とは、上記の「広告」または「情報」または両方を指す。
「暗号資産ウォレット」とは、暗号資産を保管するためのソフトウェアやハードウェアのことで、実際の紙幣を財布に入れて持ち歩くのと同様、暗号資産を保管し、送受信することができるものである。暗号資産は、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術を使って、ネットワーク上に記録されている。このため、暗号資産を保有していること自体は、誰でもネットワーク上で確認することができる。しかし、暗号資産を管理するためのアクセス権限を持つのは、暗号資産ウォレットの所有者のみ。暗号資産ウォレットには、ウェブウォレット、デスクトップウォレット、モバイルウォレット、ハードウェアウォレットなど、多様な種類がある。暗号資産ウォレットとは、主に上記の特徴をもつものとする。
「トランザクション」とは、暗号資産やデジタルアセットの送金や取引を表す。例えば、ビットコインを送金する場合、送金者がビットコインの所有権を証明するデジタル署名を付与し、ブロックチェーン上にトランザクションを作成する。このトランザクションは、送金元アドレス、送金先アドレス、送金額、手数料などの情報が含まれる。このトランザクションは、ブロックチェーン上で暗号化され、ノードによって検証される。トランザクションがブロックチェーン上に記録されるため、改ざんや偽造が困難になる。また、トランザクションはノードによって検証され、承認される必要がある。このため、信頼性が高く、透明性がある。最後に、トランザクションには手数料が発生することがある。送金者がネットワーク上のマイナーに手数料を支払うことで、優先的に処理されることができる。この手数料は、暗号化通貨の送金量やネットワークの混雑状況に応じて変動する。
【0016】
図1は広告情報提供装置1、広告情報出力装置2、およびガス代負担装置3の概略構成の一例を示す図である。また、広告情報提供装置1および広告情報出力装置2は単一の装置として存在すること、または、以下に記述する機能を備えた複数の機器またはシステムで実現されてもよいものと考える。
【0017】
図1に示すように、広告情報提供装置1は広告情報記録部10、広告情報選択部11、広告情報登録部12、ブロックチェーン接続部41を備える。広告情報を配信したい利用者は広告情報に関連する情報を広告情報登録部12から設定する。設定する内容は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報の閲覧後に、トランザクションを実行する際に負担するガス代に充当する総予算。総予算は暗号資産またはその他の金融資産も含んでもよい。さらに、広告情報の掲載期間、広告情報を視聴または閲覧または聴取したい利用者に対する1回表示あたりの上限費用、さらに広告または情報の内容として、画像、動画、その他を設定できるものとする。
以下に広告情報提供装置1を構成する各装置について解説する。
【0018】
広告情報記録部10は、広告情報を配信したい利用者が、広告情報登録部12で入力設定した広告情報に関連する情報を保管するものである。設定する内容は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が広告情報の閲覧した後に、トランザクションを実行する際に負担するガス代に充当する総予算。総予算は暗号資産またはその他の金融資産も含んでもよい。さらに、広告情報の掲載期間、広告情報のユーザーに対する1回表示あたりの上限費用、さらに広告または情報の内容として、画像、動画、その他を設定できるものとする。また、設定する情報は、上記以外のものもあってよい。広告情報記録部10は、ブロックチェーン接続部41に、最新の暗号資産のガス代に関する情報その他を問い合わせて、広告表示の回数に影響する情報を確認し、広告情報選択部11にその情報を共有する。広告情報記録部10に保管される情報は、クラウドデータベースサーバーまたはブロックチェーンまたはその他のシステムで実現されてもよい。
【0019】
広告情報選択部11は広告情報記録部10に保管された広告情報に関するデータを基に、現時点で、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して表示可能な広告情報が選択され、待機させる機能を持つ。また、広告情報選択部11に待機している広告情報は、特定の頻度または可変の頻度で、広告情報記録部10に、広告情報の掲載期間、広告情報の広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対する1回表示あたりの上限費用、さらに広告または情報の内容として、画像、動画、その他の情報を問い合わせする機能を持っており、その情報により、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して、表示可能な広告情報の内容が変化したり、広告情報数が増加したり、減少したりすることがある。また、広告情報選択部11は、ブロックチェーン接続部41に問い合わせする機能を持っており、広告情報記録部10に保管された広告情報に関連するデータを特定の頻度または可変の頻度で取得し、広告情報選択部11に待機している広告情報に関して、自動的または他動的に変更を与える場合がある。
【0020】
図1に示すように、広告情報出力装置2は、暗号資産アドレス記録部20、広告情報出力管理部21、広告情報出力部22、トランザクション関連情報入力部23、利用者情報登録部24、およびブロックチェーン接続部42を備える。ここでいう利用者とは、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者と、広告情報を配信したい利用者の両方を指す。
以下に広告情報出力装置2を構成する各装置について解説する。
【0021】
暗号資産アドレス記録部20は、暗号資産ウォレットの利用者がブロックチェーン上でトランザクションを行う際に発生するガス代と呼ばれる手数料の負担を、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者の、暗号資産アドレスが保管されている。加えて、利用者情報登録部24に問い合わせることにより、利用者の年齢、性別、その他の属性にかかわる情報を、利用者の利用承諾を得たもののみ取得することができる。また広告情報出力管理部21に問い合わせることで、閲覧した個別の広告情報の閲覧履歴が共有されている。さらに、広告情報記録部10に問い合わせることで、広告情報を配信したい利用者の暗号資産アドレスを特定する。また、ガス代負担管理部30とも連携して、どの広告情報を配信したい利用者が、どの広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者のガス代を負担したかなどの情報を持つ。またブロックチェーン接続部42とも連携して、支払いや決済その他のトランザクションにかかわる情報を随時取得し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者と広告情報を配信したい利用者に対して、広告情報出力部22、またはその他の方法で、経済合理性のあるトランザクションの処理の提案をする場合がある。
【0022】
広告情報出力管理部21は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して、広告情報を配信したい利用者が広告選択部11で待機している広告情報の中からどの広告情報を表示するか決定し、広告情報出力部22に表示する機能を持つ。広告情報出力管理部21は、ガス代負担管理部30と連携して、どの広告情報を配信したい利用者が、どの広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者のガス代を負担の履歴の有無などの情報を保有する。
広告情報出力管理部21が、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して表示する広告情報を決定する。決定するにあたり考慮する情報としては、下記(1)から(10)までのような例があるが、これらに限定されないし、また必ずしもこれらを含まなくてもよい。また、広告情報を配信したい利用者が管理画面やその他の方法で、これらの加味する情報を使って、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して広告情報を表示する制御も、手動または自動で可能にすることもことある。
具体的には、広告選択部11に待機している広告情報の中から、
(1)「広告情報の広告情報を視聴または閲覧または聴取したい利用者に対する1回表示あたりの上限費用」
(2)「広告情報の掲載期間」
(3)「画像、動画、音声などの広告情報のファイル形式」
(4)「広告情報の業種や内容のカテゴリ」
(5)「広告情報を配信したい利用者のSNSのフォロワー数などの情報」
などを利用し、
また、暗号資産アドレス記録部20に保管されている情報から
(6)「広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者の広告情報閲覧状況」
(7)「広告情報を配信したい利用者から、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に表示された広告情報の閲覧状況」
(8)「広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が保管しているNFTその他のデジタル資産の所有履歴状況」
(9)「広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者がウォレットで発生させたトランザクション履歴状況」
(10))「広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者がNFTその他のデジタル資産の購入してからの時間経過や他のウォレットとの送受信情報」
などを利用する。
具体的に一例を示す。
図4にあるように、各広告情報は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して、1回の広告情報表示あたり支払うことができる上限費用が設定されている。費用とはガス代を負担する費用である。トランザクション関連情報入力部23から、広告情報出力管理部21に対して、広告情報出力部22に表示するための広告情報の要求があると、広告情報出力管理部21は、広告情報選択部11に対して、現在表示可能な広告情報を確認する。
現在表示可能な広告情報が、図4にあるように、広告情報Aから広告情報Eまで確認されたとすると、それぞれの広告情報の、1回の広告情報の表示あたり支払うことができる上限費用を全て合計し、それぞれの広告情報が設定している、1回の広告表示あたり支払うことができる上限費用で割ると、表示比率が決定される。
この表示方法の大きな特徴は、1回の広告表示あたり支払うことができる上限費用が低い広告情報でも、表示できる機会を持つことである。
また、広告情報の表示枠は1枠でも2枠以上でもよいものと考える。図2の例では1枠である。
また、この配信比率に対して、先ほど例示した、決定するにあたり加味する情報としての(1)から(9)までのような例をさらにパラメータとして加えてもよいし、加えなくてもよいものと考える。
ただし、ガス代が高騰し、広告情報に設定された、1回の広告情報表示あたり支払うことができる上限費用をガス代が上回る場合、現在のブロックチェーン、ウォレットの技術では、ガス代を節約したい利用者に対して、上限費用を上回ったガス代をユーザーに請求する処理が難しいため、図5にあるように、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者には、トランザクションが節約できる機会は抽選とする。ただし、図5にあるものはあくまで一例であり、さらにパラメータを付加して表示の方法を変更してもよいものと考える。
一方で、今後のイーサリアムブロックチェーンまたはブロックチェーンの技術の革新、または現時点で発明または実行または確立されていない技術で、例えば、現在のガス代に対して、ユーザーに対して1回の広告情報表示あたり支払うことができる上限費用を上回ったガス代を、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に対して、請求する処理が可能になれば、そのように対応してもよいと考える。
【0023】
トランザクション関連情報入力部23は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者がトランザクションを発生させる際の広告情報の要求を入力する機能を持つ。広告情報の表示の発端は、この要求の入力である。この入力は、例えば、以下(1)~(8)までの情報処理装置と行為が含まれるが、一例であり、これらに限定されない。
(1)暗号資産の移転機能を持ったスマートフォン、タブレット、またはメタバース等を閲覧するためのゴーグル型または、現実の画像にバーチャル画像を重ね合わせるXRなどのサービスを提供する装着型デバイスなどの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(2)暗号資産のウォレット機能を持つ、デスクトップアプリ、ウェブアプリ、またはブラウザの拡張機能が実行できるコンピューターなどの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(3)暗号資産の情報を活用することができる、テレビやカーナビなどの日常生活で使用される情報機器などの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(4)購買を行う利用者や近接する利用者に関する情報を基に、表示内容をパーソナライズする情報端末。店舗に設置されたPOS機器や公共空間に設置されるデジタルサイネージなどの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(5)暗号資産を利用者の代わりに保管するサービスを提供する事業者が提供するウェブアプリケーションサーバーなどの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(6)暗号資産取引所など、暗号資産を取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末などの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(7)NFTを取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末などの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
(8)有形・無形の資産を暗号資産またはNFT化して取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末などの利用時にブロックチェーン上にトランザクションを発生させる行為
【0024】
利用者情報登録部24は、暗号資産アドレス以外の、利用者の年齢、性別、利用端末の位置情報、ブロックチェーントランザクション内容、その他の属性にかかわる情報を、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者または、広告情報を配信したい利用者が利用承諾を得た情報のみ自動登録または手動登録できる機能を持つ。
【0025】
広告情報出力部22は、広告を表示する場所を指す。また、広告情報出力部22は、下記の(1)~(8)までの情報提供システムや装置などが含まれるが、あくまで一例であり、これに限定されない。
(1)暗号資産の移転機能を持ったスマートフォン、タブレット、またはメタバース等を閲覧するためのゴーグル型または、現実の画像にバーチャル画像を重ね合わせるXRなどのサービスを提供する装着型デバイスなど
(2)暗号資産のウォレット機能を持つ、デスクトップアプリ、ウェブアプリ、またはブラウザの拡張機能が実行できるコンピューター
(3)暗号資産の情報を活用することができる、テレビやカーナビなどの日常生活で使用される情報機器
(4)購買を行う利用者や近接する利用者に関する情報を基に、表示内容をパーソナライズする情報端末。店舗に設置されたPOS機器や公共空間に設置されるデジタルサイネージ
(5)暗号資産を利用者の代わりに保管するサービスを提供する事業者が提供するウェブアプリケーションサーバー
(6)暗号資産取引所など、暗号資産を取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末
(7)NFTを取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末
(8)有形・無形の資産を暗号資産またはNFT化して取引するサービスを提供しているウェブアプリまたはウェブサービスまたは情報端末
【0026】
図1に示すように、ガス代負担装置3は、ガス代負担管理部30、広告接触状況管理部31、およびブロックチェーン接続部43を備える。
以下にガス代負担装置3を構成する各装置について解説する。
【0027】
ガス代負担管理部30は、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報を配信したい利用者の設定した広告情報を視聴または閲覧または聴取したことが明らかになることにより、その見返りとして、ガス代を、広告情報を配信したい利用者から負担してもらう履歴を保有する機能を持つ。ガス代負担管理部30は、暗号資産アドレス記録部20と連携し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者誰が、広告情報を配信したい利用者のどの広告情報を閲覧したかを保有する機能を持つ。また、広告接触状況管理部31と連携して、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報出力部22から受け取った、広告情報を配信したい利用者が広告登録部12で登録した広告情報を、確実に視聴または閲覧または聴取したことを確認する機能を持つ。
広告接触状況管理部31は、下記の(1)~(5)までのいずれかの方法で広告情報を視聴または閲覧または聴取したことを確認するが、あくまで一例であり、これに限定されない。
(1)デバイスの機能に搭載されている、生体認証はじめ顔認証その他の機能を広告の再生と同時に利用し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、画面を見て、広告情報を視聴または閲覧または聴取しているかどうかを確認する。
(2)スマートフォンおよびその他のタッチ入力ができる機器において、画面のタッチ、フリック、その他の画面に対する一定の動作を、広告の再生と同時または再生後に、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に促し、その動作状況を取得し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報を視聴または閲覧または聴取しているかどうかを確認する。
(3)インターネットに接続可能なあらゆる機器において、広告情報を視聴または閲覧または聴取しないとわからない、質問、アンケート等の回答、その他の行動を、広告情報の再生と同時または再生後に、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に促し、そのアンケート結果を取得し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報を視聴または閲覧または聴取しているかどうかを確認する。
(4)インターネットに接続可能なあらゆる機器において、特定の動作の依頼を、広告情報の再生と同時または再生後に、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に促し、その動作状況を取得し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、広告情報を視聴または閲覧または聴取しているかどうかを確認する。
(5)拡張現実(Augmented Reality)、仮想現実(Virtual Reality)、融合現実(Mixed Reality)などにおいて、広告情報を視聴または閲覧または聴取しないとわからない行動を、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者に促し、広告情報を視聴または閲覧または聴取して、ガス代を節約したい利用者が、画面を見て、広告情報を視聴または閲覧または聴取しているかどうかを確認する。
【0028】
ブロックチェーン接続部41は、広告情報記録部10、広告情報選択部11に連携する役割をもっており、ブロックチェーンネットワーク4に接続する役割を持ち、暗号資産に関連する情報を受信する機能を持つ。
ブロックチェーン接続部42は、暗号資産アドレス記録部20に連携する役割をもっており、ブロックチェーンネットワーク4に接続する役割を持ち、暗号資産に関連する情報を受信する機能を持つ。
ブロックチェーン接続部43は、ガス代負担管理部に連携する役割をもっており、広告接触状況管理部に連携する役割を持っており、ブロックチェーンネットワーク4に接続する役割を持ち、暗号資産に関連する情報を受信する機能を持つ。
【符号の説明】
【0029】
1広告情報提供装置
2広告情報出力装置
3ガス代負担装置
4ブロックチェーンネットワーク
10広告情報記録部
11広告情報選択部
12広告情報登録部
20暗号資産アドレス記録部
21広告情報出力管理部
22広告情報出力部
23トランザクション関連情報入力部
24利用者情報登録部
30ガス代負担管理部
31広告接触状況管理部
41ブロックチェーン接続部
42ブロックチェーン接続部
43ブロックチェーン接続部
図1
図2
図3
図4
図5