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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161320
(43)【公開日】2024-11-18
(54)【発明の名称】プログラマブル論理回路
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/17728 20200101AFI20241111BHJP
   G06F 1/03 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
H03K19/17728
G06F1/03
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024035389
(22)【出願日】2024-03-07
(31)【優先権主張番号】202310506585.3
(32)【優先日】2023-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520412486
【氏名又は名称】深▲セン▼市紫光同創電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】王 長龍
(72)【発明者】
【氏名】沈 培福
(72)【発明者】
【氏名】余 康
(72)【発明者】
【氏名】劉 貝貝
(72)【発明者】
【氏名】張 恒
(72)【発明者】
【氏名】張 敏
(72)【発明者】
【氏名】傅 啓攀
【テーマコード(参考)】
5J042
【Fターム(参考)】
5J042BA11
5J042DA01
5J042DA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】キャリー生成信号が多変数関数である場合のプログラマブル論理回路の資源利用効率を向上させる。
【解決手段】プログラマブル論理回路は、受信した入力信号に基づいて第1の出力信号を生成して出力するための第1のルックアップテーブル回路と、受信した入力信号に基づいてそれぞれキャリー伝搬信号およびキャリー生成信号を生成して出力し、キャリー伝搬信号またはキャリー生成信号を選択して出力するための第2のルックアップテーブル回路と、キャリー入力信号およびキャリー生成信号を受信し、キャリー伝搬信号に基づいてキャリー入力信号またはキャリー生成信号を選択して出力するための第1の選択回路と、第1の出力信号および第2の出力信号を受信し、選択出力信号に基づいて第1の出力信号または第2の出力信号を選択して出力するための第2の選択回路と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記第1のルックアップテーブル回路受信された入力信号に基づいて第1の出力信号を生成して出力するための第1のルックアップテーブル回路と、
前記第2のルックアップテーブル回路受信された入力信号に基づいてそれぞれキャリー伝搬信号およびキャリー生成信号を生成して出力し、前記キャリー伝搬信号または前記キャリー生成信号を第2の出力信号として選択して出力するための第2のルックアップテーブル回路と、
キャリー入力信号および前記キャリー生成信号を受信し、前記キャリー伝搬信号に基づいて前記キャリー入力信号または前記キャリー生成信号をキャリー出力信号として選択して出力するための第1の選択回路と、
前記第1の出力信号および前記第2の出力信号を受信し、選択出力信号に基づいて前記第1の出力信号または前記第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するための第2の選択回路と、を備える、ことを特徴とするプログラマブル論理回路。
【請求項2】
前記第1のルックアップテーブル回路は第1の5入力ルックアップテーブルおよび第3の選択回路を含み、
前記第1の5入力ルックアップテーブルの第1~第4の入力端はそれぞれ第1~第4の入力信号を受信するために使用され、前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端は前記第3の選択回路から出力された信号を受信するために使用され、前記第1の5入力ルックアップテーブルの出力端は前記第1の出力信号を出力するために使用され、
前記第3の選択回路は、第5の入力信号および前記キャリー入力信号を受信し、前記第5の入力信号または前記キャリー入力信号を選択して出力するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項3】
前記第3の選択回路はさらに、カスケード入力信号を受信し、前記カスケード入力信号、前記第5の入力信号および前記キャリー入力信号のうちの1つを選択して前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用され、
前記第2の選択回路はさらに、選択された第1の出力信号または前記第2の出力信号をカスケード出力信号とするために使用される、ことを特徴とする請求項2に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項4】
前記第2のルックアップテーブル回路は、第2の5入力ルックアップテーブルを含み、
前記第2の5入力ルックアップテーブルの第1~第4の入力端はそれぞれ第1~第4の入力信号を受信するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端は第5の入力信号を受信するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第1の出力端は前記キャリー伝搬信号を出力するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第2の出力端は前記キャリー生成信号を出力するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第3の出力端は前記第2の出力信号を出力するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項5】
前記第2のルックアップテーブル回路は、第4の選択回路をさらに含み、
前記第4の選択回路は、前記第5の入力信号およびカスケード入力信号を受信し、前記第5の入力信号または前記カスケード入力信号を選択して出力するために使用され、前記第4の選択回路から出力された信号は、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第3の出力端から出力された信号を決定するために使用される、ことを特徴とする請求項4に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項6】
前記第4の選択回路はさらに、第6の入力信号を受信し、前記第6の入力信号、前記第5の入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される、ことを特徴とする請求項5に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項7】
前記第1の選択回路は第1のマルチプレクサを含み、
前記第1のマルチプレクサの第1の入力端は前記キャリー生成信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端は前記キャリー入力信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの選択端は前記キャリー伝搬信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの出力端は前記キャリー伝搬信号に基づいて前記キャリー生成信号または前記キャリー入力信号をキャリー出力信号として選択して出力するために使用され、
前記第2の選択回路は第2のマルチプレクサを含み、
前記第2のマルチプレクサの第1の入力端は前記第1の出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端は前記第2の出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの選択端は前記選択出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの出力端は前記選択出力信号に基づいて前記第1の出力信号または前記第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項8】
前記第3の選択回路は第3のマルチプレクサを含み、
前記第3のマルチプレクサの第1の入力端は前記第5の入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの第2の入力端は前記キャリー入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの第3の入力端は前記カスケード入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの出力端は前記第5の入力信号、前記キャリー入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される、ことを特徴とする請求項3に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項9】
前記第4の選択回路は第4のマルチプレクサを含み、
前記第4のマルチプレクサの第1の入力端は前記第5の入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの第2の入力端は前記第6の入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの第3の入力端は前記カスケード入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの出力端は前記第5の入力信号、前記第6の入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される、ことを特徴とする請求項6に記載のプログラマブル論理回路。
【請求項10】
前記第3のマルチプレクサおよび前記第4のマルチプレクサの選択端は、その出力端から出力された信号を制御するためにプログラミングされ、前記選択端のプログラミング方式はSRAMプログラミング、Flashプログラミング、ヒューズプログラミング、アンチヒューズプログラミングを少なくとも含む、ことを特徴とする請求項8または9に記載のプログラマブル論理回路。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、プログラマブル集積回路の技術分野に関し、具体的にはプログラマブル論理回路に関する。
【背景技術】
【0002】
ルックアップテーブル(Look-upTable、LUT)に基づくプログラマブル論理回路は、プログラマブル論理デバイスの基本論理モジュールであり、開発周期が短く、コストが低く、リスクが低く、集積度が高く、柔軟性が高いなどの利点を有し、通信、インターネット、自動車および航空宇宙などの分野で幅広く使用されている。
【0003】
図1に示すように、既存のプログラマブル論理回路は、加算器として使用する場合、加算器のキャリー入力信号がポートA4からしか入力できず、プログラマブル論理回路のキャリー生成信号が多変数関数である場合、プログラマブル論理回路以外の論理資源を消費する必要があり、資源利用効率が低い。
【発明の概要】
【0004】
以上の問題に鑑み、本出願は、上記技術的問題を解決するためのプログラマブル論理回路を提供する。
【0005】
本出願はプログラマブル論理回路を提供し、
受信された入力信号に基づいて第1の出力信号を生成して出力するための第1のルックアップテーブル回路と、
受信された入力信号に基づいてそれぞれキャリー伝搬信号およびキャリー生成信号を生成して出力し、前記キャリー伝搬信号または前記キャリー生成信号を第2の出力信号として選択して出力するための第2のルックアップテーブル回路と、
キャリー入力信号および前記キャリー生成信号を受信し、前記キャリー伝搬信号に基づいて前記キャリー入力信号または前記キャリー生成信号をキャリー出力信号として選択して出力するための第1の選択回路と、
前記第1の出力信号および前記第2の出力信号を受信し、選択出力信号に基づいて前記第1の出力信号または前記第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するための第2の選択回路と、を備える。
【0006】
さらに、前記第1のルックアップテーブル回路は第1の5入力ルックアップテーブルおよび第3の選択回路を含み、
前記第1の5入力ルックアップテーブルの第1~第4の入力端はそれぞれ第1~第4の入力信号を受信するために使用され、前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端は前記第3の選択回路から出力された信号を受信するために使用され、前記第1の5入力ルックアップテーブルの出力端は前記第1の出力信号を出力するために使用され、
前記第3の選択回路は第5の入力信号および前記キャリー入力信号を受信し、前記第5の入力信号または前記キャリー入力信号を選択して出力するために使用される。
【0007】
さらに、前記第3の選択回路はさらに、カスケード入力信号を受信し、前記カスケード入力信号、前記第5の入力信号および前記キャリー入力信号のうちの1つを選択して前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用され、
前記第2の選択回路はさらに、選択された第1の出力信号または前記第2の出力信号をカスケード出力信号とする。
【0008】
さらに、前記第2のルックアップテーブル回路は、第2の5入力ルックアップテーブルをさらに含み、
前記第2の5入力ルックアップテーブルの第1~第4の入力端はそれぞれ第1~第4の入力信号を受信するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端は第5の入力信号を受信するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第1の出力端は前記キャリー伝搬信号を出力するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第2の出力端は前記キャリー生成信号を出力するために使用され、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第3の出力端は前記第2の出力信号を出力するために使用される。
【0009】
さらに、前記第2のルックアップテーブル回路は第4の選択回路をさらに含み、
前記第4の選択回路は前記第5の入力信号およびカスケード入力信号を受信し、前記第5の入力信号または前記カスケード入力信号を選択して出力するために使用され、前記第4の選択回路から出力された信号は、前記第2の5入力ルックアップテーブルの第3の出力端から出力された信号を決定するために使用される。
【0010】
さらに、前記第4の選択回路はさらに、第6の入力信号を受信し、前記第6の入力信号、前記第5の入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される。
【0011】
さらに、前記第1の選択回路は第1のマルチプレクサを含み、
前記第1のマルチプレクサの第1の入力端は前記キャリー生成信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端は前記キャリー入力信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの選択端は前記キャリー伝搬信号を受信するために使用され、前記第1のマルチプレクサの出力端は前記キャリー伝搬信号に基づいて前記キャリー生成信号または前記キャリー入力信号をキャリー出力信号として選択して出力するために使用され、
前記第2の選択回路は、第2のマルチプレクサを含み、前記第2のマルチプレクサの第1の入力端は前記第1の出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端は前記第2の出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの選択端は前記選択出力信号を受信するために使用され、前記第2のマルチプレクサの出力端は前記選択出力信号に基づいて前記第1の出力信号または前記第2の出力信号を第3の出力信号を選択して出力するために使用される。
【0012】
さらに、前記第3の選択回路は第3のマルチプレクサを含み、
前記第3のマルチプレクサの第1の入力端は前記第5の入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの第2の入力端は前記キャリー入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの第3の入力端は前記カスケード入力信号を受信するために使用され、前記第3のマルチプレクサの出力端は前記第5の入力信号、前記キャリー入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される。
【0013】
さらに、前記第4の選択回路は第4のマルチプレクサを含み、
前記第4のマルチプレクサの第1の入力端は前記第5の入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの第2の入力端は前記第6の入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの第3の入力端は前記カスケード入力信号を受信するために使用され、前記第4のマルチプレクサの出力端は、前記第5の入力信号、前記第6の入力信号および前記カスケード入力信号のうちの1つを選択して前記第2の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端に出力するために使用される。
【0014】
さらに、前記第3のマルチプレクサおよび前記第4のマルチプレクサの選択端は、その出力端から出力された信号を制御するためにプログラミングされ、前記選択端のプログラミング方式はSRAMプログラミング、Flashプログラミング、ヒューズプログラミング、アンチヒューズプログラミングを少なくとも含む。
【0015】
本出願が提供するプログラマブル論理回路では、第2のルックアップテーブル回路を設けてキャリー伝搬信号およびキャリー生成信号を出力し、プログラマブル論理回路を加算器として使用するとき、キャリー生成信号が単一入力変数に限定されず、多変数関数の加算演算を行うことができ、加算演算モードにおけるプログラマブル論理デバイスの配置自由度および論理資源の利用効率が向上する。
【0016】
本出願が提供するプログラマブル論理回路を加算器として使用する場合、第1のルックアップテーブル回路の第1の出力信号は加算演算結果であり、第2のルックアップテーブル回路の第2の出力信号は加算演算の加数のいずれかであり、第2の選択回路により第1の出力信号または第2の出力信号を選択して出力するので、プログラマブル論理回路は加算演算結果または加算演算の加算値を選択して出力することができる。
【0017】
本出願が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路は第1の出力信号を直接出力し、第2のルックアップテーブル回路は第2の出力信号を直接出力し、第2の選択回路は第1の出力信号または第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するので、第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路の独立した出力を実現し、プログラマブル論理回路は最大3つの出力を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本出願の実施例または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例の説明で使用される添付図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される添付図面は本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0019】
図1】本出願の実施例が提供する先行技術を示す図である。
図2】本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路のモジュールを示すブロック図である。
図3】本出願の実施例が提供する第1のルックアップテーブル回路の概略図である。
図4】本出願の実施例が提供する第1のルックアップテーブル回路の別の概略図である。
図5】本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路の概略図である。
図6】本出願の実施例が提供する第1の選択回路の概略図である。
図7】本出願の実施例が提供する第2の選択回路の概略図である。
図8】本出願の実施例が提供する第1の5入力ルックアップテーブルおよび第2の5入力ルックアップテーブルの構造概略図である。
図9】本出願の実施例が提供する第3の選択回路の概略図である。
図10】本出願の実施例が提供する第2の選択回路の別の概略図である。
図11】本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路によるデュアルコンパレータの概略図である。
図12】本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路の別の概略図である。
図13】本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路のさらに別の概略図である。
図14】本出願の実施例が提供する第4の選択回路の概略図である。
図15】本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
当業者が本出願の解決策をより良く理解するために、以下、本出願の実施例の添付図面と併せて、本出願の実施例中の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本出願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本出願の保護範囲に含まれる。
【0021】
本出願の実施例では、なお、本明細書において、第1および第2などの関係用語は1つの実体または操作を別の実体または操作から区別するために使用され、これらの実体または操作間にそのような実際の関係または順序が存在することを必ずしも要求または暗示するものではないことに留意されたい。
【0022】
また、本出願の実施例における「複数」とは2つまたは2つ以上を意味し、この観点から、本出願の実施例における「複数」を「少なくとも2つ」とも理解され得る。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数と理解され得、例えば1つ、2つまたは複数と理解されてもよい。例えば、少なくとも1つを含むとは、1つ、2つまたは複数を含むことを意味し、どのようなものが含まれるかは限定されず、例えば、A、BおよびC中の少なくとも1つを含む場合、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、AおよびBおよびCを含んでもよい。
【0023】
なお、本出願の実施例における「接続」は電気的接続と理解されてもよく、2つの電気素子の接続は2つの電気素子間の直接または間接接続であってもよい。例えば、AとBの接続は、AとBの直接接続であってもよく、1つまたは複数の他の電気素子を介したAとB間の間接接続であってもよい。
【0024】
ルックアップテーブル(Look-upTable、LUT)に基づくプログラマブル論理回路はプログラマブル論理デバイスの基本論理モジュールであり、開発周期が短く、コストは低く、リスクが低く、集積度が高く、柔軟性が高いなどの利点を有し、通信、インターネット、自動車および航空宇宙などの分野に幅広く使用されている。
【0025】
図1に示すように、該回路は2つの4入力ルックアップテーブル、多数のマルチプレクサおよびデータセレクタから構成され、6つの入力端(a-f)および1つの出力端(L)を有し、該回路により、1つの5入力関数、または1つの制限された6入力関数、または第1段算術比較器、または第1段加算器として使用することができる。該回路を通じて加算演算を行う場合、加算器の各段のキャリー生成信号はすべてポートfから入力される必要があり、このとき、キャリー生成信号が多変数関数である場合、該多変数関数がルックアップテーブルで吸収することができないため、外部論理資源を借りて多変数関数を処理する必要がある。
【0026】
さらに、1つのN入力ルックアップテーブル2つのN-1入力ルックアップテーブル、および1つの二者択一データセレクタを含むように再帰的に定義されるが、図1に示す技術でルックアップテーブルのサイズを単純に増加させて6入力ルックアップテーブルを実現する場合、その加算演算時の固有の効率欠陥を解消できないだけでなく、算術比較器として使用する場合、やはり比較器としてしか使用できず、非効率的な資源利用という問題がさらに深刻になる。
【0027】
これに鑑み、本出願の実施例は、プログラマブル論理回路を提供し、図2は、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路のモジュールを示すブロック図であり、図2に示すように、該プログラマブル論理回路は第1のルックアップテーブル回路、第2のルックアップテーブル回路、第1の選択回路および第2の選択回路を含む。
【0028】
第1のルックアップテーブル回路は、受信された入力信号に基づいて第1の出力信号を生成して出力するために使用され、具体的に、第1のルックアップテーブル回路によって生成された第1の出力信号の値は受信された入力信号の値に基づいて决定される。
【0029】
いくつかの実施例では、図3は、本出願の実施例が提供する第1のルックアップテーブル回路の概略図であり、図3に示すように、第1のルックアップテーブル回路は第1の5入力ルックアップテーブル101および第3の選択回路を含み、
第1の5入力ルックアップテーブル101の第1~第4の入力端(A、B、C、D)はそれぞれ第1~第4の入力信号を受信するために使用され、第1の5入力ルックアップテーブル101の第5の入力端Eは第3の選択回路から出力された信号を受信するために使用され、第1の5入力ルックアップテーブル101の出力端Yは第1の出力信号を出力するために使用され、
第3の選択回路の入力端は第5の入力信号およびキャリー入力信号を受信し、第5の入力信号またはキャリー入力信号を選択して第1の5入力ルックアップテーブル101の第5の入力端Eに出力するために使用される。
【0030】
本出願の実施例では、第1のルックアップテーブル回路は受信された入力信号に基づいて出力される第1の出力信号の値を決定するために使用され、ここで、第1のルックアップテーブル回路は、すべての用途において第1~第5の入力端を全部使用するものではなく、本出願の実施例のプログラマブル論理回路を加算器として2つの2進数の加算を行う場合など、2つの入力端を使用して加算値を受信し、1つの入力端を使用してキャリー入力信号を受信し、キャリー入力信号に基づいて第1のルックアップテーブル回路の出力端から加算和を出力することになる。
【0031】
いくつかの実施例では、図4は、本出願の実施例が提供する第1のルックアップテーブル回路の別の概略図であり、図4に示すように、第3の選択回路は第3のマルチプレクサ03を含み、第3のマルチプレクサ03の入力端は第5の入力信号およびキャリー入力信号を受信するために使用され、第3のマルチプレクサ03の出力端は第1の5入力ルックアップテーブルの第5の入力端Eに接続され、第5の入力信号またはキャリー入力信号を選択して出力するために使用される。
【0032】
なお、本出願の実施例では、第3の選択回路は第3のマルチプレクサ03であることに加えて、回路設計過程中、回路コストおよび効率を考慮しなければ、第3の選択回路は出力選択機能を有する他の複雑回路として設計されてもよいことは明らかである。
【0033】
第2のルックアップテーブル回路は受信された入力信号に基づいてそれぞれキャリー伝搬信号およびキャリー生成信号を生成して出力し、キャリー伝搬信号またはキャリー生成信号を第2の出力信号として選択して出力するために使用され、具体的に、キャリー伝搬信号の値およびキャリー生成信号の値は、第2のルックアップテーブル回路によって受信された入力信号の値に基づいて决定される。
【0034】
いくつかの実施例では、図5は、本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路の概略図であり、図5に示すように、第2のルックアップテーブル回路は第2の5入力ルックアップテーブル102を含み、
第2の5入力ルックアップテーブル102の第1~第5の入力端(F、G、H、I、J)はそれぞれ第1~第5の入力信号を受信するために使用され、第2の5入力ルックアップテーブル102の第1の出力端Vはキャリー伝搬信号を出力するために使用され、第2の5入力ルックアップテーブル102の第2の出力端Wはキャリー生成信号を出力するために使用され、第2の5入力ルックアップテーブル102の第3の出力端Xは第2の出力信号を出力するために使用される。
【0035】
本出願の実施例では、第1の5入力ルックアップテーブル101および第2の5入力ルックアップテーブル102は、第1~第5の入力信号を多重化する。
【0036】
本出願の実施例では、第2のルックアップテーブル回路は受信された入力信号に基づいて出力される第1の出力信号の値を決定し、ここで、第2のルックアップテーブル回路は、すべての用途において第1~第5の入力端の全部を使用するものではなく、本出願の実施例のプログラマブル論理回路を加算器として2つの2進数加算を行う場合、第2のルックアップテーブル回路は、第2のルックアップテーブル回路の第3の出力端の出力信号を選択するために、2つの入力端を使用して加算値を受信し、1つの入力端を使用して1つの入力信号を受信することになる。
【0037】
第1の選択回路はキャリー入力信号およびキャリー生成信号を受信し、キャリー伝搬信号に基づいてキャリー入力信号またはキャリー生成信号をキャリー出力信号として選択して出力するために使用される。
【0038】
いくつかの実施例では、図6は、本出願の実施例が提供する第1の選択回路の概略図であり、図6に示すように、第1の選択回路は第1のマルチプレクサ01を含み、第1のマルチプレクサ01の第1の入力端は第2の5入力ルックアップテーブル102の第2の出力端Wに接続され、キャリー生成信号を受信するために使用され、第1のマルチプレクサ01の第2の入力端は第2の5入力ルックアップテーブル102の第3の出力端Xに接続されて、キャリー入力信号を受信するために使用され、第1のマルチプレクサ01の選択端は第2の5入力ルックアップテーブル102の第1の出力端Vに接続され、キャリー伝搬信号を受信するために使用され、第1のマルチプレクサ01の出力端はキャリー伝搬信号に基づいてキャリー生成信号またはキャリー入力信号をキャリー出力信号として選択して出力するために使用され、具体的に、第1のマルチプレクサ01の出力端はキャリー伝搬信号の値に基づいて出力される信号を決定し、例えば、キャリー伝搬信号の値が0の場合、第1のマルチプレクサ01はキャリー生成信号をキャリー出力信号として選択して出力し、キャリー伝搬信号の値が1の場合、第1のマルチプレクサ01はキャリー入力信号をキャリー出力信号として選択して出力する。
【0039】
第2の選択回路は第1の出力信号および第2の出力信号を受信し、選択出力信号に基づいて第1の出力信号または第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するために使用される。
【0040】
いくつかの実施例では、図7は、本出願の実施例が提供する第2の選択回路の概略図であり、図7に示すように、第2の選択回路は第2のマルチプレクサ02を含み、
第2のマルチプレクサ02の第1の入力端は第1の5入力ルックアップテーブル101の出力端Yに接続され、第1の出力信号を受信するために使用され、第2のマルチプレクサ02の第2の入力端は第2の5入力ルックアップテーブル102の第3の出力端Xに接続され、第2の出力信号を受信するために使用され、第2のマルチプレクサ02の選択端は選択出力信号を受信するために使用され、第2のマルチプレクサ02の出力端は選択出力信号に基づいて第1の出力信号または第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力するために使用され、具体的に、第2のマルチプレクサ02の出力端は選択出力信号の値に基づいて出力される信号を決定し、例えば選択出力信号の値が0の場合、第2のマルチプレクサ02は第1の出力信号を第3の出力信号として選択して出力し、選択出力信号の値が1の場合、第2のマルチプレクサ02は第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力する。
【0041】
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、プログラマブル論理回路を加算器として加減算演算を行う場合、キャリー生成信号が単一入力変数に限定されなくなり、多変数関数の加減算演算を行うことができ、加算演算モードにおけるプログラマブル論理デバイスの配置自由度および論理資源の利用効率が向上し、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路の第1の出力信号は加算演算結果であり、第2のルックアップテーブル回路の第2の出力信号は加算演算の加数のいずれかであり、第2の選択回路は第1の出力信号または第2の出力信号を選択して出力するので、プログラマブル論理回路は加算演算結果または加算演算の加算値を選択して出力することができ、さらに、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路は第1の出力信号を直接出力することができ、第2のルックアップテーブル回路は第2の出力信号を直接出力ことができ、第2の選択回路は第1の出力信号または第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力することができ、第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路の独立した出力を実現し、プログラマブル論理回路は最大3つの出力を有する。
【0042】
以下、例を挙げて本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路を加算器として使用する場合の用途を説明する。
【0043】
図8は、本出願の実施例が提供する第1の5入力ルックアップテーブルおよび第2の5入力ルックアップテーブルの構造概略図であり、図8に示すように、第1の5入力ルックアップテーブル101は第3の入力端Cおよび第4の入力端Dで入力される2つの加数m、nを受信し、第5の入力端Eでキャリー入力信号cinを受信し、mおよびnの加算演算を実行し、2つの4入力ルックアップテーブルはそれぞれm^nおよび!(m^n)を計算すると、第1の5入力ルックアップテーブル101の出力端Yから出力された信号は演算結果m^n^cinであり、
第2の5入力ルックアップテーブル102は第3の入力端Hおよび第4の入力端Iで2つの加数m、nを受信し、第5の入力端Jで値1を受信し、2つの4入力ルックアップテーブルはそれぞれキャリー伝搬信号m^nおよびキャリー生成信号m&&nを計算し、キャリー伝搬信号が0の場合のみキャリー生成信号が第1の選択回路によって出力されるように選択され、キャリー伝搬信号が0の場合加数mと加数nが等しいことを示すため、キャリー伝搬信号が0の場合キャリー生成信号が任意の加数であり、第2の5入力ルックアップテーブル102の第3の出力端は受信された値1に基づいてキャリー生成信号を選択して出力する。すなわち、第1のルックアップテーブル回路が第2の選択回路に接続された前提下で、キャリー生成信号は加算演算の任意の加数に簡略化され得、
上記説明において「^」はXORを示し、「&&」はANDを示し、「!」はNOTを示す。
【0044】
さらに、プログラマブル論理回路の選択出力信号により、第2の選択回路から出力された第3の出力信号は二者択一の表現を実現するために加算演算結果または任意加数となる。
【0045】
なお、図8に示すように、第1の5入力ルックアップテーブル101を構成する2つの4入力ルックアップテーブルは、a、b、c、dの符号を付けた入力端、zの符号を付けた出力端を有し、各符号は第1の5入力ルックアップテーブル101の内部構造を容易に表示し、本出願の実施例を説明するためにのみ使用され、同様に、第2の5入力ルックアップテーブル102を構成する2つの4入力ルックアップテーブルは、f、g、h、iの符号を付けた入力端、zの符号を付けた出力端を有し、各符号は、第2の5入力ルックアップテーブル102の内部構造を容易に表示し、本出願の実施例を説明するためにのみ使用される。いくつかの実施例では、図9は、本出願の実施例が提供する第3の選択回路の概略図であり、図9に示すように、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第3の選択回路に含まれる第3のマルチプレクサ03はさらに、カスケード入力信号を受信し、第1のルックアップテーブル回路にカスケード入力信号、第5の入力信号およびキャリー入力信号のうちの1つを出力するために使用される。
【0046】
図10は、本出願の実施例が提供する第2の選択回路の別の概略図であり、図10に示すように、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第2の選択回路に含まれる第2のマルチプレクサ02はさらに、選択された第1の出力信号または第2の出力信号をカスケード出力信号として選択して出力するために使用される。
【0047】
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、ルックアップテーブルカスケードチェーンおよびキャリーチェーンの二重チェーン特性をさらに有し、該特性により、プログラマブル論理回路をデュアルコンパレータとして機能することもでき、比較器モードにおけるプログラマブル論理回路の論理資源利用効率が向上し、以下、例を挙げて本出願の実施例のデュアルコンパレータ機能を説明する。
【0048】
X[7:0]>01000001およびX[7:0]<10000010の比較を例にして、2つのカスケードのプログラマブル論理回路を設けることで上記比較を実現し、X[7:0]は数値Xが上位から下位までの8ビットの2進数を示し、図11は本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路によるデュアルコンパレータの概略図であり、図11に示すように、第1段のプログラマブル論理回路では、第2の5入力ルックアップテーブル102の第4~第1の入力端(I、H、G、F)はそれぞれX[3:0]の4ビットの2進数を受信し、第2の5入力ルックアップテーブル102はX[3:0]>0001の真偽を演算し、第2の出力端Wから出力されたキャリー生成信号により、該キャリー生成信号はX[3:0]>0001の真偽を示し、キャリー生成信号が1の場合X[3:0]>0001が真であることを示し、キャリー生成信号が0の場合X[3:0]>0001が偽であることを示し、第2の5入力ルックアップテーブル102の第1の出力端Vから出力されたキャリー伝搬信号値が0の場合、第1の選択回路は該キャリー伝搬信号に基づいてキャリー生成信号を選択して出力し、第2段のプログラマブル論理回路のキャリー入力信号として機能し、
第1段のプログラマブル論理回路では、第1の5入力ルックアップテーブル101の第4~第1の入力端(D、C、B、A)はX[3:0]の4つの2進数を受信し、第1の5入力ルックアップテーブル101はX[3:0]<0010の真偽を演算し、第1の5入力ルックアップテーブル101の出力端Yから出力された第1の出力信号値が1の場合、X[3:0]<0010が真であることを示し、第1の出力信号値が0の場合、X[3:0]<0010が偽であることを示し、第2の選択回路の選択出力信号値が1の場合、第2の選択回路は第1の出力信号を選択して出力し、第2段のプログラマブル論理回路のカスケード入力信号として機能し、
図11に示すように、第2段のプログラマブル論理回路では、第2の5入力ルックアップテーブル102の第4~第1の入力端(I、H、G、F)はX[7:4]の4つの2進数を受信し、第2の5入力ルックアップテーブル102はキャリー伝搬信号X[7:4]=0100(=等比比較を示す)の真偽を演算して第1の出力ポートVから第1の選択回路に出力し、第2の5入力ルックアップテーブル102はキャリー生成信号X[7:4]>0100の真偽を演算して第2の出力ポートWから第1の選択回路に出力し、第1の選択回路はキャリー伝搬信号の値に基づいてキャリー生成信号を出力するか、第1段のプログラマブル論理回路からのキャリー入力信号(X[3:0]>0001)を出力するかを決定し、例えばキャリー伝搬信号が0の場合、キャリー生成信号を出力し、キャリー伝搬信号が1の場合、第1段のプログラマブル論理回路からのキャリー入力信号を出力し、キャリー伝搬信号が0、キャリー生成信号が1である場合を例にすると、第1の選択回路はキャリー生成信号を出力し、X[7:0]>01000001が真であることを示し、
第2段のプログラマブル論理回路では、第1の5入力ルックアップテーブル101の第4~第1の入力端(D、C、B、A)はX[7:4]の4つの2進数を受信し、第1の5入力ルックアップテーブル101の第5の入力端は第1段のプログラマブル論理回路からのカスケード入力信号(X[3:0]<0010)を受信し、第1の5入力ルックアップテーブル101は5入力関数(X[7:4]==1000)?(X[3:0]<0010):(X[7:4]<1000)を通じて、比較器X[7:0]<10000010の結果を演算し、以上の式はX[7:4]==1000が真であることを示す場合、X[3:0]<0010の真偽を出力し、X[7:4]==1000が偽であることを示す場合、X[7:4]<1000の真偽を出力し、第2の選択回路数により該比較結果をカスケード出力信号として選択して出力し、第2の選択回路が受信した選択出力信号が1の場合、第2の選択回路が第1の5入力ルックアップテーブル101の出力信号を選択して出力することを示す。
【0049】
いくつかの実施例では、図12は本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路の別の概略図であり、図12に示すように、第2のルックアップテーブル回路は、第5の入力信号およびカスケード入力信号を受信し、第5の入力信号またはカスケード入力信号を選択して出力するために使用される第4の選択回路をさらに含む。
【0050】
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、複数の上記プログラマブル論理回路を設けてカスケードを行う場合、カスケード入力信号は第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路によって入力され、カスケード出力信号は第2の選択回路によって出力されるので、プログラマブル論理回路間の相互接続遅延が改善される。
【0051】
いくつかの実施例では、図13は、本出願の実施例が提供する第2のルックアップテーブル回路のさらに別の概略図であり、図13に示すように、第4の選択回路はさらに、第6の入力信号を受信し、第6の入力信号、第5の入力信号およびカスケード入力信号のうちの1つを選択して第2の5入力ルックアップテーブル102の第5の入力端に出力するために使用される。
【0052】
いくつかの実施例では、図14は本出願の実施例が提供する第4の選択回路の概略図であり、図14に示すように、第4の選択回路は第4のマルチプレクサ04を含み、第4のマルチプレクサ04の第1の入力端は第5の入力信号を受信するために使用され、第4のマルチプレクサ04の第2の入力端は第6の入力信号を受信するために使用され、第4のマルチプレクサ04の第3の入力端はカスケード入力信号を受信するために使用され、第4のマルチプレクサ04の出力端は第5の入力信号、第6の入力信号およびカスケード入力信号のうちの1つを選択して第2の5入力ルックアップテーブル102の第5の入力端Jに出力するために使用される。
【0053】
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路の入力変数を追加し、プログラマブル論理回路は最大7入力変数(入力変数は、第1~第6の入力信号、キャリー入力信号およびカスケード入力信号を含む)を有する。
【0054】
いくつかの実施例では、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、第3のマルチプレクサ03および第4のマルチプレクサ04の選択端は、その出力端から出力された信号を制御するためにプログラミングされ、選択端のプログラミング方式はSRAMプログラミング、Flashプログラミング、ヒューズプログラミング、アンチヒューズプログラミングを少なくとも含み、具体的に、マルチプレクサ選択端のプログラミング方式は慣用手段であり、本出願では繰り返さない。
【0055】
図15は本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路の構造概略図であり、図15に示すプログラマブル論理回路に基づいて、上記のいずれか1つに記載のプログラマブル論理回路の機能を実現することができる。
【0056】
なお、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、第1~第6の入力信号および選択出力信号は、対応の回路ポートを設けることで外部モジュール/回路からプログラマブル論理回路に転送されてもよく、プログラマブル論理回路の第1の出力信号、第2の出力信号および第3の出力信号は外部回路と相互作用するために対応の回路ポートに転送されてもよく、同様に、キャリー入力信号、キャリー出力信号、カスケード入力信号およびカスケード出力信号も、隣接するプログラマブル論理回路間の接続を実現するために対応のポートを設けてもよい。
【0057】
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、プログラマブル論理回路を加算器として加減算演算を行う場合、キャリー生成信号が単一入力変数に制限されず、多変数関数の加減算演算を行うことができ、加算演算モードにおけるプログラマブル論理デバイスの配置自由度および論理資源の利用効率が向上し、
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路の第1の出力信号は加算演算結果であり、第2のルックアップテーブル回路の第2の出力信号は加算演算の加数のいずれかであり、第2の選択回路は第1の出力信号または第2の出力信号を選択して出力するので、プログラマブル論理回路は加算演算結果を出力するか、または加算演算の加算値を出力するかを選択することができ、
本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路は第1の出力信号を直接出力することができ、第2のルックアップテーブル回路は第2の出力信号を直接出力することができ、第2の選択回路は第1の出力信号または第2の出力信号を第3の出力信号として選択して出力することができ、第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路の独立した出力を実現し、プログラマブル論理回路は最大3つの出力を有することができ、
さらに、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路は、ルックアップテーブルカスケードチェーンおよびキャリーチェーンの二重チェーン特性をさらに有し、該特性により、プログラマブル論理回路をデュアルコンパレータとして機能することができ、比較器モードにおけるプログラマブル論理回路の論理資源利用効率が向上し、以下例を挙げて本出願の実施例のデュアルコンパレータ機能を説明する。
【0058】
さらに、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、複数の上記プログラマブル論理回路を設けてカスケードを行う場合、カスケード入力信号は第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路によって入力され、カスケード出力信号は第2の選択回路によって出力されるため、プログラマブル論理回路間の相互接続遅延が改善される。
【0059】
さらに、本出願の実施例が提供するプログラマブル論理回路では、第1のルックアップテーブル回路および第2のルックアップテーブル回路の入力変数を追加し、プログラマブル論理回路は最大7入力変数を有することができる。
【0060】
以上の内容は、具体的な実施形態と併せて本出願をさらに詳細に説明したが、本出願の具体的な実施はこれらの説明に限定されない。当業者が本出願の概念から逸脱することなく行われた様々な簡単な推論や置換は、すべて本出願の保護範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13
図14
図15