(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161323
(43)【公開日】2024-11-18
(54)【発明の名称】電動歯ブラシのモータアセンブリ、ブラシハンドルアセンブリ及び電動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
H02K 11/215 20160101AFI20241111BHJP
A61C 17/34 20060101ALI20241111BHJP
A61C 17/26 20060101ALI20241111BHJP
A61C 17/22 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
H02K11/215
A61C17/34 Z
A61C17/26 A
A61C17/22 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024074118
(22)【出願日】2024-04-30
(31)【優先権主張番号】202321079577.7
(32)【優先日】2023-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523140393
【氏名又は名称】深▲せん▼術叶創新科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Shuye Technology Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100178434
【弁理士】
【氏名又は名称】李 じゅん
(72)【発明者】
【氏名】叶 洪新
(72)【発明者】
【氏名】王 子勝
(72)【発明者】
【氏名】肖 美亮
【テーマコード(参考)】
3B202
5H611
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202BA02
3B202BC05
3B202BD01
3B202BE09
5H611AA01
5H611BB01
5H611PP07
5H611QQ03
5H611RR02
5H611UA04
5H611UA08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】位置フィードバック部材の取り付け安定性を向上させた電動歯ブラシのモータアセンブリを提供する。
【解決手段】電動歯ブラシのモータアセンブリは、出力軸が設けられているモータ本体と、取り付け座20に接続穴21が開設されており、取り付け座が、出力軸と共に回動するように、接続穴を介して出力軸に固定して套設され、取り付け座に取り付け溝が設けられており、取り付け溝が接続穴の周側に設けられる取り付け座と、出力軸と共に回動するように、取り付け溝に取り付けられる位置フィードバック部材30と、取り付け座と間隔をおいて設置され、取り付け溝の切欠が向く側に位置し、位置フィードバック部材の運動位置を検出するための位置センサ40とを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動歯ブラシのモータアセンブリであって、
出力軸が設けられているモータ本体と、
取り付け座であって、前記取り付け座に接続穴が開設されており、前記取り付け座が、前記出力軸と共に回動するように、前記接続穴を介して前記出力軸に固定して套設され、前記取り付け座に取り付け溝が設けられており、前記取り付け溝が前記接続穴の周側に設けられる取り付け座と、
前記出力軸と共に回動するように、前記取り付け溝に取り付けられる位置フィードバック部材と、
前記取り付け座と間隔をおいて設置され、前記取り付け溝の切欠が向く側に位置し、前記位置フィードバック部材の運動位置を検出するための位置センサとを含む、ことを特徴とする電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項2】
前記取り付け溝は、前記接続穴の外周を中心として環状に延び、前記位置フィードバック部材は、前記取り付け溝内への取り付けに適合するように、環状に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項3】
前記取り付け座は、内周壁と、外周壁と、前記内周壁及び外周壁を接続する底壁とを含み、前記内周壁、外周壁と前記底壁は、共同で囲設して前記取り付け溝を形成し、前記内周壁は、囲んで前記接続穴を形成する、ことを特徴とする請求項2に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項4】
前記内周壁の前記位置センサに隣接する端は、前記位置フィードバック部材の前記底壁から離れる端から突出している、ことを特徴とする請求項3に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項5】
前記位置フィードバック部材の前記底壁から離れる端は、前記外周壁の前記位置センサに隣接する端から突出している、ことを特徴とする請求項3に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項6】
前記出力軸は、出力端とフィードバック端とを有し、前記出力端は、電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリの接続に用いられ、前記取り付け座は、前記フィードバック端に套設される、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項7】
前記取り付け溝の切欠は、前記出力端から離反している、ことを特徴とする請求項6に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項8】
前記モータアセンブリは、回路基板をさらに含み、前記回路基板は、前記出力軸の長手方向において前記フィードバック端の一方側に取り付けられ、前記位置センサは、前記回路基板に取り付けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項9】
前記モータ本体は、モータハウジングを含み、前記出力軸は、前記モータハウジングに回動可能に取り付けられ、前記出力端とフィードバック端は、それぞれ前記モータハウジングの対向する両端から張り出し、
前記モータアセンブリは、接続シェルをさらに含み、前記接続シェルは、前記モータハウジングの前記フィードバック端に近い側に接続され、前記フィードバック端に囲設され、前記回路基板は、前記接続シェルの前記モータハウジングから離れる端に蓋設される、ことを特徴とする請求項8に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項10】
前記モータ本体は、軸受をさらに含み、前記軸受は、前記モータハウジングの前記フィードバック端に近い端に取り付けられ、前記出力軸は、前記軸受の内輪に固定して嵌合され、前記取り付け座の前記取り付け溝から離反する側には、ストッパー部が凸設されており、前記ストッパー部は、前記接続穴の周方向に沿って配置され、前記ストッパー部は、前記軸受の内輪に当接される、ことを特徴とする請求項9に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項11】
前記モータ本体は、底蓋をさらに含み、前記底蓋は、前記接続シェルと前記モータハウジングの内腔との間に介設され、前記フィードバック端は、前記底蓋を貫通しており、前記底蓋の前記取り付け座から離反する側には、支持溝が設けられており、前記軸受は、前記支持溝に取り付けられ、
前記底蓋の周壁には、位置決め突起が凸設されており、前記モータハウジングの端壁には、位置決め溝が設けられており、前記位置決め突起は、前記位置決め溝に位置決めして嵌合され、及び/又は、前記底蓋の周壁には、前記回路基板と前記モータ本体との間の導線を通過させるための配線ノッチが設けられている、ことを特徴とする請求項10に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項12】
前記取り付け座は、銅製部材として設置され、及び/又は、前記位置フィードバック部材は、磁気部材として設置され、前記位置センサは、ホールセンサとして設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項13】
前記磁気部材は、少なくとも二つの逆磁極を有し、前記位置センサの数は、二つであり、二つの前記位置センサは、前記出力軸の周方向に沿って間隔をおいて設置され、二つの前記位置センサは、それぞれ前記磁気部材の二つの逆磁極を誘導するために用いられる、ことを特徴とする請求項12に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリ。
【請求項14】
電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリであって、ブラシハンドルケースと、電池と、請求項1から13のいずれか1項に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリとを含み、前記電池は、前記モータアセンブリに電気的に接続され、前記電池と前記モータアセンブリは、いずれも前記ブラシハンドルケース内に取り付けられ、前記モータアセンブリの出力軸は、前記ブラシハンドルケースから張り出す、ことを特徴とする電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリ。
【請求項15】
電動歯ブラシであって、ブラシヘッドアセンブリと、請求項14に記載の電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリとを含み、前記ブラシヘッドアセンブリは、前記モータアセンブリの出力軸に取り外し可能に接続される、ことを特徴とする電動歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電動歯ブラシ技術分野に関し、特に電動歯ブラシのモータアセンブリ、電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリ及び電動歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
電動歯ブラシは、ブラシハンドルアセンブリとブラシヘッドアセンブリとを含み、ブラシハンドルアセンブリは、ブラシハンドルケース、モータアセンブリと電池などを含み、電池は、モータアセンブリを充電し、モータアセンブリの出力軸は、ブラシヘッドアセンブリを振動又は往復揺動するように駆動可能である。関連技術において、モータアセンブリは、制御パネルと位置センサを介して出力軸の回動振幅を制御して、ブラシヘッドアセンブリの揺動振幅を制御し、位置センサは、適合した位置フィードバック部材によって検出精度を向上させる必要があるが、位置フィードバック部材の取り付けが十分に安定ではなく、最終的にブラシヘッドアセンブリに対する制御効果が比較的悪くなる。
【0003】
上記内容は、本発明の技術案の理解を助けるためのものに過ぎず、上記内容が従来技術であることを認めることを意味するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題に鑑み、本発明は、位置フィードバック部材の取り付けが十分に安定ではなく、最終的にブラシヘッドアセンブリに対する制御効果が比較的悪くなるという技術問題を解決するための電動歯ブラシのモータアセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明による電動歯ブラシのモータアセンブリは、
出力軸が設けられているモータ本体と、
取り付け座であって、前記取り付け座に接続穴が開設されており、前記取り付け座が、前記出力軸と共に回動するように、前記接続穴を介して前記出力軸に固定して套設され、前記取り付け座に取り付け溝が設けられており、前記取り付け溝が前記接続穴の周側に設けられる取り付け座と、
前記出力軸と共に回動するように、前記取り付け溝に取り付けられる位置フィードバック部材と、
前記取り付け座と間隔をおいて設置され、前記取り付け溝の切欠が向く側に位置し、前記位置フィードバック部材の運動位置を検出するための位置センサとを含む。
【0006】
一実施例において、前記取り付け溝は、前記接続穴の外周を中心として環状に延び、前記位置フィードバック部材は、前記取り付け溝内への取り付けに適合するように、環状に設置される。
【0007】
一実施例において、前記取り付け座は、内周壁と、外周壁と、前記内周壁及び外周壁を接続する底壁とを含み、前記内周壁、外周壁と前記底壁は、共同で囲設して前記取り付け溝を形成し、前記内周壁は、囲んで前記接続穴を形成する。
【0008】
一実施例において、前記内周壁の前記位置センサに隣接する端は、前記位置フィードバック部材の前記底壁から離れる端から突出している。
【0009】
一実施例において、前記位置フィードバック部材の前記底壁から離れる端は、前記外周壁の前記位置センサに隣接する端から突出している。
【0010】
一実施例において、前記出力軸は、出力端とフィードバック端とを有し、前記出力端は、電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリの接続に用いられ、前記取り付け座は、前記フィードバック端に套設される。
【0011】
一実施例において、前記取り付け溝の切欠は、前記出力端から離反している。
【0012】
一実施例において、前記モータアセンブリは、回路基板をさらに含み、前記回路基板は、前記出力軸の長手方向において前記フィードバック端の一方側に取り付けられ、前記位置センサは、前記回路基板に取り付けられる。
【0013】
一実施例において、前記モータ本体は、モータハウジングを含み、前記出力軸は、前記モータハウジングに回動可能に取り付けられ、前記出力端とフィードバック端は、それぞれ前記モータハウジングの対向する両端から張り出し、
前記モータアセンブリは、接続シェルをさらに含み、前記接続シェルは、前記モータハウジングの前記フィードバック端に近い側に接続され、前記フィードバック端に囲設され、前記回路基板は、前記接続シェルの前記モータハウジングから離れる端に蓋設される。
【0014】
一実施例において、前記モータ本体は、軸受をさらに含み、前記軸受は、前記モータハウジングの前記フィードバック端に近い端に取り付けられ、前記出力軸は、前記軸受の内輪に固定して嵌合され、前記取り付け座の前記取り付け溝から離反する側には、ストッパー部が凸設されており、前記ストッパー部は、前記接続穴の周方向に沿って配置され、前記ストッパー部は、前記軸受の内輪に当接される。
【0015】
一実施例において、前記モータ本体は、底蓋をさらに含み、前記底蓋は、前記接続シェルと前記モータハウジングの内腔との間に介設され、前記フィードバック端は、前記底蓋を貫通しており、前記底蓋の前記取り付け座から離反する側には、支持溝が設けられており、前記軸受は、前記支持溝に取り付けられ、
前記底蓋の周壁には、位置決め突起が凸設されており、前記モータハウジングの端壁には、位置決め溝が設けられており、前記位置決め突起は、前記位置決め溝に位置決めして嵌合され、及び/又は、前記底蓋の周壁には、前記回路基板と前記モータ本体との間の導線を通過させるための配線ノッチが設けられている。
【0016】
一実施例において、前記取り付け座は、銅製部材として設置され、及び/又は、前記位置フィードバック部材は、磁気部材として設置され、前記位置センサは、ホールセンサとして設置される。
【0017】
一実施例において、前記磁気部材は、少なくとも二つの逆磁極を有し、前記位置センサの数は、二つであり、二つの前記位置センサは、前記出力軸の周方向に沿って間隔をおいて設置され、二つの前記位置センサは、それぞれ前記磁気部材の二つの逆磁極を誘導するために用いられる。
【0018】
本発明は、電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリをさらに提供し、この電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリは、ブラシハンドルケースと、電池と、以上に記載の電動歯ブラシのモータアセンブリとを含み、前記電池は、前記モータアセンブリに電気的に接続され、前記電池と前記モータアセンブリは、いずれも前記ブラシハンドルケース内に取り付けられ、前記モータアセンブリの出力軸は、前記ブラシハンドルケースから張り出す。
【0019】
本発明は、電動歯ブラシをさらに提供し、この電動歯ブラシは、ブラシヘッドアセンブリと、以上に記載の電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリとを含み、前記ブラシヘッドアセンブリは、前記モータアセンブリの出力軸に取り外し可能に接続される。
【発明の効果】
【0020】
本発明による電動歯ブラシのモータアセンブリの技術案において、取り付け座を介して位置フィードバック部材を出力軸に取り付けることにより、位置フィードバック部材の取り付け安定性を向上させ、取り付け中の位置フィードバック部材への押圧力を減少させて、位置フィードバック部材の損傷又は運動過程の不安定を回避することができる。位置フィードバック部材の取り付け安定性と構造安定性を向上させたため、位置センサによる位置フィードバック部材の位置検出結果の信頼性を向上させることによって、ブラシヘッドアセンブリの揺動過程に対する制御効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本出願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の記載に必要な図面を簡単に説明し、自明なことに、以下の記載における図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面も得られる。
【
図1】本発明のモータアセンブリの一実施例の構造概略図を示す。
【
図2】本発明のモータアセンブリの一実施例の断面概略図である。
【
図4】本発明のモータアセンブリの一実施例の構造分解図である。
【
図5】本発明のモータアセンブリの一実施例の構造分解断面図である。
【
図7】本発明における位置フィードバック部材と取り付け座の構造概略図である。
【
図8】本発明による電動歯ブラシのブラシハンドルアセンブリの一実施例の構造概略図である。
【
図9】電動歯ブラシの一実施例の構造概略図である。
【0022】
本発明の目的の実現、機能特徴及び利点について、実施例を結び付けながら図面を参照してさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。自明なことに、説明される実施例は、本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。また、各実施例同士の技術案は互いに組み合わせることができるが、当業者が実現できるようにしなければならず、技術案の組み合わせが互いに矛盾するか又は実現できない場合、このような技術案の組み合わせは存在せず、本発明の請求する保護範囲内ではないと考えるべきである。
【0024】
説明すべきこととして、本発明の実施例において方向性に関する指示(例えば上、下、左、右、前、後…)がある場合、該方向性の指示は、ある特定の姿勢における各部材同士の相対的な位置関係や運動状況などを解釈するためのものに過ぎず、該特定の姿勢が変化すると、該方向性の指示もそれに伴って変化する。
【0025】
また、本発明の実施例において「第1」、「第2」などに関する記述がある場合、該「第1」、「第2」などの記述は、説明するためのものに過ぎず、その相対的な重要性を明示又は示唆するもの、又は示される技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解してはならない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、一つ以上の該特徴を明示的又は暗黙的に含んでもよい。また、本明細書における「及び/又は」は、並列する三つの方案を含むことを意味し、「A及び/又はB」を例にとると、A方案、又はB方案、又はAとBが同時に満たすという方案を含む。
【0026】
本発明は、電動歯ブラシ400のモータアセンブリを提供する。
【0027】
本発明の実施例では、
図1から
図6に示すように、このモータアセンブリは、モータ本体10と、取り付け座20と、位置フィードバック部材30と、位置センサ40とを含み、前記モータ本体10には、出力軸11が設けられており、前記取り付け座20には、接続穴21が開設されており、前記取り付け座20は、随前記出力軸11と共に回動するように、前記接続穴21を介して前記出力軸11に固定して套設され、前記取り付け座20には、取り付け溝22が設けられており、前記取り付け溝22は、前記接続穴21の周側に設けられ、前記位置フィードバック部材30は、前記出力軸11と共に回動するように、前記取り付け溝22に取り付けられ、前記位置センサ40は、前記取り付け座20と間隔をおいて設置され、前記取り付け溝22の切欠が向く側に位置し、前記位置センサ40は、前記位置フィードバック部材30の運動位置を検出するために用いられる。
【0028】
本実施例では、モータ本体10は、モータステータとモータロータとを含み、出力軸11は、モータロータに接続される。出力軸11は、モータ本体10がブラシヘッドアセンブリ300の回動を駆動できるように、電動歯ブラシのブラシヘッドアセンブリ300の接続に用いられる。取り付け座20の具体的な形状は、制限されず、接続穴21と取り付け溝22が設けられることを満たせばよく、接続穴21は、取り付け座20の中央に設けられてもよく、取り付け溝22の開口方向は、出力軸11の長手方向に平行であってもよく、出力軸11の長手方向に垂直であってもよく、ここでは、制限されない。取り付け溝22の開口方向が出力軸11の長手方向に平行であれば、位置センサ40は、取り付け座20の出力軸11の長手方向に沿う側に位置し、取り付け溝22の開口方向が出力軸11の長手方向に垂直であり、即ち取り付け溝22が取り付け座20の周壁に開設されていれば、位置センサ40は、取り付け座20の周側に位置する。
【0029】
取り付け座20は、プラスチック部材であってもよく、金属部材であってもよく、具体的には、取り付け座20の構造的強度及び取り付け座20と出力軸11との接続安定性を向上させるために、銅製部材であってもよい。
【0030】
取り付け座20と出力軸11との固定方式は、接続穴21を介して固定して嵌合することであってもよく、接続穴21の穴壁を出力軸11に接着することであってもよく、ここでは、制限されず、取り付け座20が出力軸11と同期して回動できることを満たせばよい。位置フィードバック部材30の形状は、制限されず、ブロック状、球状又は環状などであってもよく、取り付け溝22の形状は、位置フィードバック部材30の形状に対応し、位置フィードバック部材30固定は、位置フィードバック部材30が出力軸11と同期して回動できるように、取り付け溝22に嵌設される。
【0031】
位置センサ40は、レーザセンサであってもよく、ホールセンサであってもよく、ここでは、制限されず、位置フィードバック部材30の運動位置を検出できることを満たせばよく、位置フィードバック部材30の運動位置は、ブラシヘッドアセンブリ300の運動位置を反映することができる。モータアセンブリは、回路基板50をさらに含み、回路基板50は、位置センサ40及びモータ本体10に電気的に接続され、回路基板50は、位置フィードバック部材30が予め設定される位置に到着した時に出力軸11の反転を制御することによって、往復揺動するようにブラシヘッドアセンブリ300を制御することができる。
【0032】
取り付け座20を介して位置フィードバック部材30を出力軸11に取り付けすることにより、位置フィードバック部材30の取り付け安定性を向上させ、取り付け中の位置フィードバック部材30への押圧力を減少させ、位置フィードバック部材30の損傷又は運動過程の不安定を回避することができる。位置フィードバック部材30の取り付け安定性と構造安定性を向上させたため、位置センサ40による位置フィードバック部材30の位置検出結果の信頼性を向上させることによって、ブラシヘッドアセンブリ300の揺動過程に対する制御効果を向上させることができる。
【0033】
例示的には、
図4と
図7に示すように、前記取り付け溝22は、前記接続穴21の外周を中心として環状に延び、前記位置フィードバック部材30は、前記取り付け溝22内への取り付けに適合するように、環状に設置される。このように、位置フィードバック部材30と取り付け溝22との嵌合面積を大きくして、位置フィードバック部材30と取り付け溝22との嵌合安定性をさらに向上させることができる。
【0034】
具体的には、
図4と
図7に示すように、前記取り付け座20は、内周壁23と、外周壁24と、前記内周壁23及び外周壁24を接続する底壁25とを含み、前記内周壁23、外周壁24と前記底壁25は、共同で囲設して前記取り付け溝22を形成し、ここで、底壁25には、取り付け溝22の溝底が形成され、前記内周壁23は、囲んで前記接続穴21を形成する。このように、取り付け座20の構造を簡素化し、取り付け座20の重心をより均一に分散させて、取り付け座20の回動安定性を向上させることができる。
【0035】
実際の応用において、
図3に示すように、前記内周壁23の前記位置センサ40に隣接する端は、前記位置フィードバック部材30の前記底壁25から離れる端から突出しており、このように、接続穴21の軸方向サイズを増加させて、接続穴21と出力軸11との嵌合面積を大きくすることによって、接続穴21と出力軸11との嵌合安定性をさらに向上させることができる。
【0036】
なお、
図3に示すように、前記位置フィードバック部材30の前記底壁25から離れる端は、前記外周壁24の前記位置センサ40に隣接端から突出している。このように、取り付け座20の加工プロセス(例えば切削加工)を簡素化して、加工効率を向上させることができる。
【0037】
取り付け座20は、出力軸11の中部に套設されてもよく、出力軸11の端部に套設されてもよい。例示的には、
図3から
図6に示すように、前記出力軸11は、出力端111とフィードバック端112とを有し、前記出力端111は、電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200の接続に用いられ、前記取り付け座20は、前記フィードバック端112に套設される。出力軸11の中段部分は、モータロータに嵌合され、出力端111は、ブラシハンドルアセンブリ200の接続に用いられ、フィードバック端112は、位置フィードバック部材30の接続に用いられ、それによって出力軸11の全体長さを合理的に利用して、取り付け座20及び位置フィードバック部材30とモータ本体10の他の部品との相互干渉を減少させることができる。
具体的には、
図3に示すように、前記取り付け溝22の切欠は、前記出力端111から離反しており、このように、位置センサ40は、位置センサ40の取り付けプロセスを簡素化するように、取り付け座20の出力端111から離反する側に設けられてもよい。
【0038】
実際の応用において、
図3から
図6に示すように、前記モータアセンブリは、回路基板50をさらに含み、前記回路基板50は、前記出力軸11の長手方向において、前記フィードバック端112の一方側に取り付けられ、前記位置センサ40は、前記回路基板50に取り付けられる。位置センサ40を回路基板50に直接取り付けることにより、位置センサ40と回路基板50との間の導線を省くことができるとともに、位置センサ40に支持構造を追加的に設置する必要もなく、モータアセンブリの内部構造をより簡単かつコンパクトにする。
【0039】
例示的には、
図4から
図6に示すように、前記モータ本体10は、モータハウジング12を含み、前記出力軸11は、前記モータハウジング12に回動可能に取り付けられ、前記出力端111とフィードバック端112は、それぞれ前記モータハウジング12の対向する両端から張り出し、前記モータアセンブリは、接続シェル60をさらに含み、前記接続シェル60は、前記モータハウジング12の前記フィードバック端112に近い側に接続され、前記フィードバック端112に囲設され、前記回路基板50は、前記接続シェル60の前記モータハウジング12から離れる端に蓋設けられる。
【0040】
モータハウジング12は、出力軸11の長手方向に沿って延びる。モータアセンブリを組み立てる時、モータ本体10は、先に独立して組み立てて成形してもよく、出力軸11の両端がモータハウジング12の両端から張り出すことを満たせばよい。モータ本体10を組み立てて成形した後、先にフィードバック端112に取り付け座20を套設し、位置フィードバック部材30を取り付け、さらに接続シェル60をモータハウジング12に取り付け、最後に位置センサ40が取り付けられている回路基板50を接続シェル60に蓋設し、このように、モータアセンブリの組み立て方式を簡素化して、モータアセンブリの組み立て効率を向上させることができる。
【0041】
具体的には、
図3から
図6に示すように、前記モータ本体10は、軸受13をさらに含み、前記軸受13は、前記モータハウジング12の前記フィードバック端112に近い端に取り付けられ、前記出力軸11は、前記軸受13の内輪に固定して嵌合され、前記取り付け座20の前記取り付け溝22から離反する側には、ストッパー部26が凸設されており、前記ストッパー部26は、前記接続穴21の周方向に沿って配置され、前記ストッパー部26は、前記軸受13の内輪に当接される。
【0042】
軸受13は、出力軸11のフィードバック端112の回動安定性を向上させ、フィードバック端112の回転軸線からずれて位置フィードバック部材30の位置検出結果が歪むことを回避することができる。取り付け座20のストッパー部26を軸受13の内輪に当接させることにより、軸受13の外輪と取り付け座20との間に十分なピッチを持たせることができて、取り付け座20の回動への支障を防止することによって、取り付け座20の回動安定性を向上させることができる。
【0043】
接続シェル60に囲設される空間は、モータハウジング12の内腔と貫通してもよく、モータハウジング12の内腔と区画してもよい。
【0044】
実際の応用において、
図4から
図6に示すように、前記モータ本体10は、底蓋14をさらに含み、前記底蓋14は、前記接続シェル60と前記モータハウジング12の内腔との間に介設され、前記フィードバック端112は、前記底蓋14を貫通しており、前記底蓋14の前記取り付け座20から離反する側には、支持溝141が設けられており、前記軸受13は、前記支持溝141に取り付けられ、前記底蓋14の周壁には、位置決め突起142が凸設されており、前記モータハウジング12の端壁には、位置決め溝121が設けられており、前記位置決め突起142は、前記位置決め溝121に位置決めして嵌合され、及び/又は、前記底蓋14の周壁には、前記回路基板50と前記モータ本体10との間の導線を通過させるための配線ノッチ143が設けられている。
【0045】
底蓋14は、軸受13に支持を提供してもよく、接続シェル60の接続に用いられてもよく、それによって軸受13と接続シェル60との取り付け安定性を向上させることができる。具体的には、モータハウジング12の内壁面には、固定ボスが凸設されており、固定ボスには、固定穴が開設されており、接続シェル60には、固定穴に対応する第一の貫通孔が開設されており、底蓋14には、第一の貫通孔に対応する第二の貫通孔が開設されており、固定穴、第一の貫通孔と第二の貫通孔は、モータハウジング12、底蓋14と接続シェル60の三者の固定的な接続を実現するために、締結具を介して接続されてもよい。位置決め突起142は、位置決め溝121に嵌合され、第二の貫通孔と固定穴との位置合わせのためにフールプルーフ作用を果たすことができるとともに、底蓋14とモータハウジング12との予め固定を実現することができる。
【0046】
例示的には、前記位置フィードバック部材30は、磁気部材として設置され、前記位置センサ40は、ホールセンサとして設置され、位置センサ40は、磁誘導の方式によって位置フィードバック部材30の位置を検出することによって、検出結果の信頼性を向上させることができる。
【0047】
具体的には、前記磁気部材は、少なくとも二つの逆磁極を有し、前記位置センサ40の数は、二つであり、二つの前記位置センサ40は、前記出力軸11の周方向に沿って間隔をおいて設置され、二つの前記位置センサ40は、それぞれ前記磁気部材の二つの逆磁極を誘導するために用いられる。
【0048】
磁気部材は、異なる磁極を有する二つの磁石を接続して形成してもよく、同一の磁石を分割して着磁して二つの異なる磁極を形成してもよく、ここでは、制限されず、磁気部材が二つの逆磁極を有することを満たせばよい。二つの位置センサ40は、それぞれ位置フィードバック部材30の二つの予め設定される位置に対応して取り付けされ、位置フィードバック部材30は、いずれか一つの予め設定される位置においても対応する位置センサ40によって検出されることができ、それによって回路基板50は、位置フィードバック部材30の二つの予め設定される位置の間を往復回動するように出力軸11を制御することができる。
【0049】
説明すべきこととして、位置センサ40が取り付け溝22の切欠が向く側に位置するため、取り付け座20が銅製部材又は磁気誘導線に影響を与える他の金属材質であってもよく、位置センサ40の検出過程に影響を与えることはない。
【0050】
本発明による電動歯ブラシ400のモータアセンブリの技術案において、取り付け座20を介して位置フィードバック部材30の出力軸11上の固定的な取り付けを実現することにより、位置フィードバック部材30の取り付け安定性を向上させることによって、位置センサ40による位置フィードバック部材30の検出効果を向上させて、ブラシヘッドアセンブリ300に対する制御効果を向上させることができる。
【0051】
本発明は、電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200をさらに提供し、この電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200は、ブラシハンドルケースと、電池と、電動歯ブラシ400のモータアセンブリとを含み、この電動歯ブラシ400のモータアセンブリの具体的な構造は、上記実施例を参照し、この電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200は、上記すべての実施例のすべての技術案を採用しているため、少なくとも上記実施例の技術案によるすべての有益な効果を有し、ここで説明を省略する。ここで、前記電池は、前記モータアセンブリに電気的に接続され、前記電池と前記モータアセンブリは、いずれも前記ブラシハンドルケース内に取り付けられ、前記モータアセンブリの出力軸11は、前記ブラシハンドルケースから張り出す。
【0052】
本発明は、電動歯ブラシ400をさらに提供し、この電動歯ブラシ400は、ブラシヘッドアセンブリ300と、電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200とを含み、この電動歯ブラシ400のブラシハンドルアセンブリ200の具体的な構造は、上記実施例を参照し、この電動歯ブラシ400は、上記すべての実施例のすべての技術案を採用しているため、少なくとも上記実施例の技術案によるすべての有益な効果を有し、ここで説明を省略する。ここで、前記ブラシヘッドアセンブリ300は、前記モータアセンブリの出力軸11に取り外し可能に接続される。
【0053】
最後に説明すべきこととして、上述の実施例は、本出願の技術案を説明するためのみに用いられ、それを制限するものではない。前述した各実施例を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、それは依然として前記各実施例に記載の技術案を修正し、又はそのうちの一部の技術的特徴に対して等価置き換えを行うことができ、これらの修正又は置き換えは、対応する技術案の本質を本出願の各実施例の技術案の精神と範囲から逸脱させるものではない。
【符号の説明】
【0054】
10 モータ本体
11 出力軸
12 モータハウジング
13 軸受
14 底蓋
20 取り付け座
21 接続穴
22 取り付け溝
23 内周壁
24 外周壁
25 底壁
26 ストッパー部
30 位置フィードバック部材
40 位置センサ
50 回路基板
60 接続シェル
111 出力端
112 フィードバック端
121 位置決め溝
141 支持溝
142 位置決め突起
143 配線ノッチ
200 ブラシハンドルアセンブリ
300 ブラシヘッドアセンブリ
400 電動歯ブラシ