(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161399
(43)【公開日】2024-11-19
(54)【発明の名称】酸水素パルス及び回転デトネーション燃焼ポンプ
(51)【国際特許分類】
F04F 1/16 20060101AFI20241112BHJP
F04F 1/04 20060101ALI20241112BHJP
F04B 37/08 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
F04F1/16
F04F1/04
F04B37/08
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024121016
(22)【出願日】2024-07-26
(62)【分割の表示】P 2022535415の分割
【原出願日】2020-08-10
(31)【優先権主張番号】62/884,589
(32)【優先日】2019-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522053447
【氏名又は名称】ヴァンス ターナー
【氏名又は名称原語表記】TURNER, Vance
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンス ターナー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ガスの膨張によって仕事を行うパルスデトネーション燃焼を生成する原理で動作する燃焼ポンプを提供する。
【解決手段】デトネーション燃焼の利用により、水素、酸素及び水の関係を中心にして、短時間に高圧及び真空を発生させ、その際に生じる衝撃波、内破、物質状態の変化及び高熱エネルギーを利用して、ポンプの効率を向上することができるものである。燃焼室内及び様々なアセンブリ内の流体の動きと連動して、ガスの内燃の原理で動作するポンプ。ポンプは、燃焼の過程で真空と圧力の両方を生成することができる。
【選択図】
図1C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルスデトネーションポンプであって、
外側部分と内側部分とを有し、前記内側部分が内部空間を形成する燃焼チャンバーと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し前記燃焼チャンバーの前記外側部分に
接続された部分を有する少なくとも1つの流体入口アセンブリであって、前記燃焼チャン
バーの前記内側部分に置かれる流体の量を受け入れる流体入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し、前記外側部分に接続され、前記燃焼
チャンバーの前記内側部分に可燃性ガスを移送するように構成されたガス入口アセンブリ
と、
前記燃焼チャンバーの前記外側部分に接続された点火アセンブリとを含み、
前記点火アセンブリの一部は前記燃焼チャンバーの前記内側部分に曝されており、前記
点火アセンブリは、前記可燃性ガスに点火して前記燃焼チャンバー内でデトネーションを
発生させて、前記流体の量の一部を移動させる圧力を発生させるように構成された点火装
置を含む、パルスデトネーションポンプ。
【請求項2】
さらに、流体出口バルブアセンブリを含み、前記流体出口バルブアセンブリは、前記燃
焼チャンバーの前記内側部分と流体連通しており、それによって、前記流体の量の一部に
かかる圧力は、前記流体を、前記流体出口アセンブリを通して流体管理システムへと移送
させる、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項3】
前記流体管理システムは、前記出口バルブアセンブリに接続された1つ以上のパイプで
ある、請求項2に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項4】
前記1つ以上のパイプは前記貯蔵リザーバーに接続されている、請求項3に記載のパル
スデトネーションポンプ。
【請求項5】
前記可燃性ガスの前記デトネーションは、真空の状態と大気圧との間の圧力差によって
、前記流体入口アセンブリを通して前記燃焼チャンバー内に流体の追加の量が引き込まれ
るように、さらに、前記燃焼チャンバー内に真空を発生させる、請求項1に記載のパルス
デトネーションポンプ。
【請求項6】
前記流体入口アセンブリは、前記燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの1つ以上のポイン
トの間に開閉するように構成された流体バルブをさらに含む、請求項1に記載のパルスデ
トネーションポンプ。
【請求項7】
前記ガス入口アセンブリは、前記燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの1つ以上のポイン
トの間に開閉するように構成されたガスバルブをさらに含む、請求項1に記載のパルスデ
トネーションポンプ。
【請求項8】
さらに、排気ポートを含む、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項9】
前記点火アセンブリは、点火を発生させる第1の部分と、前記発生した点火を収容する
第2の部分とを有し、前記第1の部分は前記燃焼チャンバーの前記内側に曝されず、前記
第2の部分は前記燃焼チャンバー内に配置され、前記可燃性ガスに曝される、請求項1に
記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項10】
前記燃焼チャンバーの前記外側から前記内側を観察及び検査できるように、前記燃焼チ
ャンバーの前記外側部分に接続され、前記燃焼チャンバーの前記内側部分まで延びるビュ
ーポートをさらに含む、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項11】
さらに、前記燃焼チャンバーの前記内側に配置された少なくとも1つのセンサを含む、
請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項12】
前記センサは、前記燃焼チャンバー内の可燃性ガスの量を測定するように構成されてい
る、請求項11に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項13】
前記流体入口アセンブリ、前記ガス入口アセンブリ、及び前記点火アセンブリに電子的
に接続された制御システムをさらに含み、前記制御システムは、前記可燃性ガスの前記デ
トネーション、並びに、前記燃焼チャンバー内の前記流体及び可燃性ガスの流れを監視及
び制御することができる、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項14】
流体が水である、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項15】
前記可燃性ガスは、水素と酸素との混合物である、請求項1に記載のパルスデトネーシ
ョンポンプ。
【請求項16】
前記水素と酸素の混合比が2対1である、請求項15に記載のパルスデトネーションポ
ンプ。
【請求項17】
前記点火装置は、スパークプラグ、レーザー、及び電熱線からなる群から選択される、
請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項18】
可燃性ガスの決められた量を燃焼チャンバーに受け入れることと、
前記燃焼チャンバー内の流体を出口バルブから押し出す圧力を発生させて、前記燃焼チ
ャンバー内の前記圧力が前記燃焼チャンバー外の前記圧力よりも低くなるように、前記燃
焼チャンバー内の前記可燃性ガスの量に点火することと、を含む、
真空発生プロセス。
【請求項19】
ポンプであって、外側部分と内側部分とを有する燃焼チャンバーを含み、前記内側部分
が内部空間を形成するポンプと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し、前記燃焼チャンバーの前記外側部分
に接続された部分を有する少なくとも1つの流体入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し、前記外側部分に接続され、前記燃焼
チャンバーの前記内側部分に可燃性ガスを移送するように構成されたガス入口アセンブリ
と、
点火アセンブリであって、前記燃焼チャンバーの前記外側部分に接続され、前記点火ア
センブリの一部が前記燃焼チャンバーの前記内側部分に曝され、点火装置を含む点火アセ
ンブリと、を有することと、
前記流体入口アセンブリを通して前記燃焼チャンバー内に水を受け入れることと、
前記ガス入口アセンブリを通して前記燃焼チャンバー内に可燃性ガスを受け入れること
と、
前記点火装置の作動により前記可燃性ガスに点火することと、
前記可燃性ガスのデトネーションを発生させ、それにより、前記燃焼チャンバーの一部
に接続された出口バルブを通して前記燃焼チャンバーから前記水を押し出すこと、とを含
み、
前記水の前記デトネーション及び排出は、前記燃焼チャンバー内にさらに真空を発生さ
せて、これによって追加の水が前記燃焼チャンバー内に受け入れられる、
揚水プロセス。
【請求項20】
可燃性ガスが、水素と酸素の組み合わせである、請求項19に記載のプロセス。
【請求項21】
連続する側壁を有し、前記側壁の内側部分の間にチャンバーを形成するハウジングと、
一次流体ギャラリーであって、前記チャンバー内に同心円状に配置されることで、前記
連続する側壁と前記一次流体ギャラリーとの間にギャップが形成され、これにより同心円
状に置かれた開口部を作り出し、前記開口部が入口を通して可燃性ガスの混合物を受け入
れるように構成された、一次流体ギャラリーと、
前記入口と前記同心円状に置かれた開口部との間に配置された点火装置であって、燃焼
チャンバーを形成する前記同心円状に置かれた開口部内の前記可燃性ガスに点火するよう
に動作する点火装置と、
少なくとも1つのチャネルによって前記チャンバー及び前記一次流体ギャラリーに接続
された流体入口であって、前記燃焼チャンバー内の燃焼が真空を発生させるために動作し
、これにより大気圧からポンプへと流体を引き込む流体入口と、を含む、回転デトネーシ
ョンポンプ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年8月8日に出願されたヴァンス ターナーによる「水素パルスデ
トネーション燃焼ポンプ」と題する米国仮出願第62/884,589号に対する優先権
の利益を主張するものであり、上記特許出願の内容全体を参照により本明細書に援用する
。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般に、真空ポンプ及び圧力ポンプ、並びにそのようなポンプの種々の用途
に関する。より具体的には、本出願は、デトネーション燃焼の利用に関し、そのうちのい
くつかは、水素、酸素及び水の関係を中心にして、短時間に高圧及び真空を発生させ、そ
の際に生じる衝撃波、内破、物質状態の変化及び高熱エネルギーを利用して、ポンプの効
率を向上することができるものである。
【背景技術】
【0003】
ポンプは、この分野では一般によく知られており、今日では、自動車、商業用途及び工
業用途、並びにその他の多くの様々な用途に使用されている。真空ポンプを含むポンプは
、複合材料、集積回路及びプリント回路基板などの電子部品、及び、その他の多くの産業
の生産及び製造を含む様々な産業で使用されてきた。いくつかの用途では、真空ポンプの
使用と真空を維持することができることは、手元の操作に不可欠な可能性がある。さらに
、それは高品質製品と欠陥製品の生製造との違いを意味することがある。加えて、様々な
用途において、ポンプは生命維持装置として機能することができ、したがって、ポンプは
、その使用及び機能において信頼性があり、予測可能であり、耐久性があることが不可欠
である。
【0004】
真空ポンプを含む産業界で一般的に使用されている従来のポンプは、所望の用途に必要
な真空及び/又は圧力を生成するために、多数の機械的部品に依存する。例えば、電気掃
除機は、部分的に真空を発生するために、ある領域から別の領域へと空気分子を移動させ
るために電気モーターを使用することがある。このようなシステムは、通常、真空を発生
させるために空気分子を移動させる、ある種の正の変位システムを含む。そのようなシス
テムの多くは、大量の騒音を発生させる大きなモーターを有し、動作に必要な真空に達す
るまでに時間がかかる場合がある。例えば、いくつかのシステムは、動作に必要な真空を
発生させるのに5分以上かかることがある。モーターのサイズの増大及び所要時間の延長
は、多くのユーザーにとってエネルギーコストの増加につながる可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
多くの実施形態は、ガスの膨張によって仕事を行うパルスデトネーション燃焼を生成す
る原理で動作することによって仕事を生成することができる燃焼ポンプに向けられている
。膨張ガスの大気圧圧縮及び/又は凝縮により、更なる仕事を行うことができる。
【0006】
多数の実施形態は、外側部分と、内側部分とを有する燃焼チャンバーに向けられており
、ここで、内側空間は内部空間を形成する。燃焼チャンバーは、燃焼チャンバーの内側部
分と流体連通し燃焼チャンバーの外側部分に接続された部分を有する流体入口及び出口バ
ルブアセンブリを備えており、入口バルブアセンブリは、燃焼チャンバーの内側部分に置
かれる流体の所定の量を受け入れる。さらに、燃焼チャンバーは、燃焼チャンバーの内側
部分と流体連通し、外側部分に接続され、燃焼チャンバーの内側部分に可燃性ガスを移送
するように構成されたガス入口バルブアセンブリと、燃焼チャンバーの外側部分に接続さ
れ、燃焼チャンバーの内側部分に曝された点火源とを備える。
【0007】
他の実施形態では、パルスデトネーションポンプは、流体出口バルブアセンブリを有し
、流体出口バルブアセンブリは、燃焼チャンバーの内側部分と流体連通し、それによって
、流体の量の一部にかかる圧力は、流体を、流体出口アセンブリを通して流体管理システ
ムへ動かす。
【0008】
さらに他の実施形態では、流体管理システムは、出口バルブアセンブリに接続された1
つ以上のパイプである。
【0009】
さらに他の実施形態では、1つ以上のパイプは貯蔵リザーバーに接続されている。
【0010】
さらに他の実施形態では、さらに、燃焼チャンバー内に真空を発生させ、真空状態と大
気圧との間の圧力差によって、流体入口アセンブリを通して燃焼チャンバー内に流体の追
加の量を引き込むことができるようにする。
【0011】
さらに他の実施形態では、流体入口アセンブリは、燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの
1つ以上のポイントの間に開閉するように構成された流体バルブをさらに含む。
【0012】
さらに他の実施形態では、ガス入口アセンブリは、燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの
1つ以上のポイントの間に開閉するように構成されたガスバルブをさらに含む。
【0013】
さらに他の実施形態では、パルスデトネーションポンプは、排気ポートを有する。
【0014】
さらに他の実施形態では、点火アセンブリは、点火を発生させる第1の部分と、発生し
た点火を収容する第2の部分とを有し、第1の部分は燃焼チャンバーの内側に曝されず、
第2の部分は燃焼チャンバー内に配置され、可燃性ガスに曝される。
【0015】
他の実施形態では、パルスデトネーションポンプは、燃焼チャンバーの外側から内側を
観察及び検査できるように、燃焼チャンバーの外側部分に接続され、燃焼チャンバーの内
側部分まで延びるビューポートを有する。
【0016】
さらに他の実施形態では、パルスデトネーションポンプは、燃焼チャンバーの内側に配
置された少なくとも1つのセンサを有する。
【0017】
さらに他の実施形態では、センサは、燃焼チャンバー内の可燃性ガスの量を測定するよ
うに構成される。
【0018】
さらに他の実施形態では、パルスデトネーションポンプは、流体入口アセンブリ、ガス
入口アセンブリ、及び点火アセンブリに電子的に接続された制御システムを有し、制御シ
ステムは、可燃性ガスのデトネーション、並びに、燃焼チャンバー内の流体及び可燃性ガ
スの流れを監視及び制御することができる。
【0019】
他の実施形態では、流体は、水、水素、酸素、及び水銀からなる群から選択される。
【0020】
さらに他の実施形態では、可燃性ガスは、水素と酸素との混合物である。
【0021】
さらに他の実施形態では、水素と酸素の混合比は2対1である。
【0022】
さらに他の実施形態では、点火装置は、スパークプラグ、レーザー及び電熱線からなる
群から選択される。
【0023】
他の実施形態は、真空を発生させるプロセスを含み、可燃性ガスは燃焼チャンバー内に
受け入れられる。燃焼チャンバー内のあらゆる流体を出口バルブから押し出す圧力を発生
させて、燃焼チャンバー内の圧力が、燃焼チャンバー外の圧力よりも低くなるように、可
燃性ガスは、続いて、燃焼チャンバー内で点火される。
【0024】
他の実施形態は、以下の工程を用いて流体を揚水するプロセスを含む。
a)ポンプであって、前記ポンプは、外側部分と内側部分とを有する燃焼チャンバーを
含み、前記内側部分が内部空間を形成するポンプと、
少なくとも1つの流体入口アセンブリであって、燃焼チャンバーと流体連通し、燃焼チ
ャンバーの外側部分に接続された部分を有する流体入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの内側部分と流体連通し、前記外側部分に接続され、前記燃焼チャ
ンバーの前記内側部分に可燃性ガスを移送するように構成されたガス入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの前記外側部分に接続された点火アセンブリであって、点火アセン
ブリの一部が燃焼チャンバーの内側部分に曝され、点火装置を含む、点火アセンブリとを
有することと、
b)流体入口アセンブリを通して燃焼チャンバー内に水を受け入れることと、
c)ガス入口アセンブリを通して燃焼チャンバー内に可燃性ガスを受け入れることと、
d)点火装置の作動により可燃性ガスに点火することと、
e)可燃性ガスのデトネーションを発生させ、それにより、燃焼チャンバーの一部に接
続された出口バルブを通して燃焼チャンバーから水を押し出し、水のデトネーション及び
排出によって燃焼チャンバー内に真空をさらに発生させ、それによって追加の水が燃焼チ
ャンバーに受け入れられること、とを含む。
【0025】
さらに他の実施形態では、可燃性ガスは、水素と酸素の組み合わせである。
【0026】
他の実施形態は、連続する側壁を有し、側壁の内側部分の間にチャンバーを形成するハ
ウジングを有する回転デトネーションポンプを含む。回転デトネーションポンプはまた、
チャンバー内に同心円状に配置された一次流体ギャラリーを有し、これにより、連続する
側壁と一次流体ギャラリーとの間にギャップが形成され、これにより、同心円状に置かれ
た開口部を作り出し、この開口部が入口を通して可燃性ガスの混合物を受け入れるように
構成されている。ガスは、入口と同心円状に配置された開口部との間に置かれた点火装置
によって点火され、点火装置は、燃焼チャンバーを形成する同心円状に配置された開口部
内の可燃性ガスを点火するように動作する。さらに、流体入口は、少なくとも1つのチャ
ネルによってチャンバー及び一次流体ギャラリーに接続することができ、ここで、燃焼チ
ャンバー内の燃焼は、真空を生成するように動作し、それによって大気圧からポンプ内に
流体を引き込む。
【0027】
追加の実施形態及び特徴は、以下の説明に部分的に記載されており、部分的には、明細
書の検討により当業者に明らかになるか、あるいは本開示の実施によって理解され得る。
本開示の性質及び利点のさらなる理解は、本開示の一部を形成する明細書及び図面の残り
の部分を参照することによって実現することができる。
【0028】
説明は、本発明の例示的な実施形態として提示され、本発明の範囲の完全な説明として
解釈されるべきではない、以下の図を参照して、より完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1A~1Eは、本発明の実施形態に係るパルスデトネーションポンプの様々な図を示す。
【
図2】
図2A~2Cは、本発明の実施形態に係る可動パルスデトネーションポンプの代替図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るパルスデトネーションポンプの進行する周期的段階を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るパルスデトネーションポンププロセスのフロー図である。
【
図5】
図5A~5Cは、本発明の実施形態に係るサンプルランで到達した圧力をグラフ的に示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係るパルスデトネーションウォーターポンプシステムを示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る蒸気サイクルを示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に従う噴霧プロセスを示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る電磁流体学的発電機/スラスターを示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係るパルスデトネーションポンプを用いたフラッシュ蒸留プロセスを示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る回転デトネーションウォーターポンプを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで図面に目を向けると、パルスデトネーション燃焼ポンプが記載されている。多く
の実施形態において、パルスデトネーションポンプは、入口バルブを通して可燃性ガスの
供給を受ける燃焼チャンバーを含むことができる。様々な実施形態において、パルスデト
ネーションポンプは、排気又は流体が燃焼チャンバーを出るように、燃焼チャンバーに接
続された出口バルブを有していてもよい。様々な実施形態において、出口バルブは、出口
流体又は排気の流れをエネルギー管理システム及び/又は流体貯蔵システムなどの任意の
数の追加のシステムに向けるために、配管などの流体管理システムに接続することができ
る。多数の実施形態では、燃焼サイクル中に水などの流体を燃焼チャンバーに取り込むこ
とができるように、燃焼チャンバーに接続された流体入口バルブを備えている。他の実施
形態は、燃焼チャンバー、より具体的には燃焼チャンバーの内部空洞に接続された点火源
を備えて構成され、燃焼チャンバー内のガスを点火することができる。多くの実施形態に
よれば、パルスデトネーション燃焼ポンプは、周期的に動作するように構成される。例え
ば、多くの実施形態では、プライマー相は、ガス入口バルブを通して燃焼チャンバー内に
燃焼ガスを噴射するように動作する。その後、ガスに点火してチャンバー内でデトネーシ
ョンを引き起こし、このチャンバー内の内容物を、流体出口バルブを通してチャンバー外
に排出又は移動させることができる。これは、気体、液体、又はその両方である。デトネ
ーションは、多くの実施形態において、燃焼ガスの凝縮をもたらし、それは、その後、チ
ャンバー内に真空を発生させ、追加の可燃性ガス及び追加の流体をチャンバーに引き込む
ように作用することができる。チャンバー内で使用され、最終的に作業に使用される流体
は、ポンプの全体的な所望の機能及び目的に応じて変化し得る。例えば、いくつかの実施
形態では、液体の水を利用してもよい。他の実施形態は、液体水銀又は可燃性ガス混合物
若しくはポンプの任意の構成要素と反応しない任意の他のタイプの流体を使用してもよい
。したがって、ポンプの構造は、パルスデトネーションポンプの意図された使用に適した
任意のタイプの材料又は材料の組み合わせで作ることができることが理解される。
【0031】
様々な用途のために真空を作り出すことができる様々な真空ポンプがある。そのような
用途には、オーブンでの硬化サイクル中に真空を提供すること、又は回路基板及び集積回
路などの電子部品を含むがこれらに限定されない複数の部品の製造に真空を提供すること
などが含まれる。従来の真空ポンプは、密閉された体積中の圧力を変化させ、少なくとも
部分的に真空を生成することによって動作する。これは、通常、密閉された体積内のガス
分子を除去し、部分的に真空を残すことによって行われる。
【0032】
前述のように、これらの従来のシステムは、ファンを回転させるために動作するモータ
ーシステムに接続された回転ファンブレードなどの複数の機械的な部品で構成されている
。機械システムは、その構成部品の強度に限界があることが多い。例えば、このような機
械システムの多くは、故障するまでに一定のサイクル数しか動作しないように設計されて
いる。さらに、このような機械システムは、十分な真空を生成するまでに時間がかかるこ
とが多く、騒音も大きい。加えて、工業規模の真空を発生させるために装置が大型化し、
設備コストやメンテナンスコストがかかるという問題がある。
【0033】
ハンフリーポンプのようないくつかのシステムは、燃焼効果の利用によって効率的な揚
水能力を生み出すために、ポンプ内の可動部品の数を減らすという考えを取り入れている
。このような例のいくつかは、米国特許第1,271,712、米国特許第1,272,
269及び米国特許第1,084,340を含むがこれらに限定されない様々な特許で示
されている。ハンフリーポンプは開放系で運転され、ここで、1つ以上の構成部品が大気
に開放され、周囲の環境に曝露される。また、ハンフリーポンプは吸引能力がないため、
ポンプを流体源の下に配置する必要があった。さらに、ハンフリーポンプは大型のものが
多く、比較的不便であった。
【0034】
多くの現在のポンプとは対照的に、本明細書に記載の実施形態は、比較的少数の可動機
械部品を備え、多くの異なる用途に適用できる圧力及び真空を生成することができるパル
スデトネーションポンプを示す。可動部品の削減は、メンテナンスコストの削減、騒音の
低減、及び運転効率の改善を含むがこれらに限定されない、効果的なポンプのいくつかの
望ましい特性を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態は、ミリ秒で高レベ
ルの圧力及び真空を生成することができるが、従来のポンプは、同等のレベルを得るのに
数分かかるであろう。
【0035】
ポンプの実施形態
上述したように、パルスデトネーションポンプの様々な実施形態は、仕事を発生させる
ために多くの方法で構成することができる。例えば、
図1A~
図2Cは、仕事を生成する
ように構成されたパルスデトネーションポンプの実施形態を示す。
図1Aから
図1Cは、
燃焼チャンバー102を備えたポンプ100の上面図及び側面図を示している。燃焼チャ
ンバー102は、ガス入口バルブ106、流体入口バルブ104、出口バルブ又は抽出バ
ルブ108など、上述したような多数の接続要素を有することができる。燃焼チャンバー
102は、点火源110で構成することもできる。多くの実施形態において、ガス入口バ
ルブアセンブリ106は、可燃性ガス(図示せず)の流れが燃焼チャンバー102に導入
されて、可燃性ガスが点火源110と接触するように構成することができる。多くの実施
形態に従って、可燃性ガスは、多くの方法でチャンバー内に導入され得る。例えば、可燃
性ガスは、外部のタンク又は供給源(図示せず)によって供給され、燃焼チャンバー10
2の上部又は下部に分配されることができる。いくつかの実施形態では、ガス入口バルブ
アセンブリ106は、ガスがタンク102の底部へ分配され得るように、タンク内に配置
された供給管114を有していてもよい。管の長さは、ガスがタンク内に分配される所望
のポイントによって異なることが理解される。いくつかの実施形態では、可燃性ガスは、
点火源と接触したときに燃焼するように設計された2つ以上のガスの混合物であってもよ
い。例えば、多くの実施形態は、チャンバーから流体を移動又は排出するために必要なデ
トネーションパルスを生成するために、水素ガスと酸素ガスの混合物を所望の比率で組み
合わせることができる。流体及びガスの入口及び出口バルブとして、任意の数のバルブが
使用できることを理解できる。いくつかの実施形態は、トータライザーを備えたマスフロ
ーコントローラーを使用することができる。
【0036】
可燃性ガスは、多くの実施形態に従って使用するのに一般的に望ましい真空及び圧力を
生成するために必要な条件を生成する際の重要な要素として役立つ。水素ガスの性質は一
般に可燃性であり、H2Oを生成するために適切な化学量論比で混ぜると、水素酸素混合
物は、極超音速となり得る衝撃波を生成することが可能である。そのため、このような反
応は、現在のポンプの圧力よりもはるかに大きな圧力を発生させることができる。
【0037】
真空を生じさせるために、ポンプは、ある化学量論比の水素と酸素の燃焼が唯一の生成
物として過熱蒸気を生成することを前提に動作する。このようにデトネーションによって
生じる大きなガス体積の増加により、燃焼チャンバーからの流体の排出が可能となる。排
出の終了時には、燃焼チャンバーには過熱蒸気だけが残り、排出口は閉じられる。それか
ら、過熱蒸気は燃焼チャンバーの壁で冷却され、内側の圧力は、燃焼チャンバー温度で水
の蒸気圧まで低下する。例えば、29℃におけるH2Oの蒸気圧は0.58psiaであ
る。さらに、水の存在下での水素と酸素を燃焼させることで、ポンプの機能を向上させる
ことができる。例えば、ガスが点火源110と反応してデトネーションする場合、その反
応によりほぼ瞬時に2800℃の潜在温度を有するほぼマッハ4.5の極超音速衝撃波を
生じさせることができる。燃焼チャンバー内に液体の水を導入して、発生した熱を吸収さ
せて水を過熱蒸気に相変化させることができる。周知のように、蒸気は仕事を発生させる
機構として役立つことができる。様々な実施形態において、過熱蒸気は、それが液体の水
であった場合、その初期体積の最大2000倍まで膨張することができ、デトネーション
によって生じた圧力に寄与して、出口バルブ108を通して、そしていくつかの実施形態
では、パイプなどの管理システム116に沿って、チャンバーから流体を排出する。様々
な実施形態では、燃焼チャンバー内の水を分離するために追加の膜を利用することができ
る。このような実施形態においても、従来のポンプに比べて時間とエネルギーの節約を実
現しながら、所望の真空を生成することができる。
【0038】
前述のように、多くの実施形態は、入口流バルブアセンブリ104及び出口流バルブア
センブリ108を組み込んでおり、入口流バルブアセンブリ及び出口流バルブアセンブリ
の各々は、燃焼チャンバーに出入りする流体の流れを制御することができる。多くの実施
形態によれば、流体は、システム内に真空及び圧力を発生させるプロセスの間にチャンバ
ー102に流入及び流出し、それにより、流体の流れを制御することができるポンプを作
り出す。いくつかの実施形態では、ガス流又はガス源は、ガス入口バルブ106を通して
ガスを組み合わせるように構成された1つ以上のタンクなどの代替又は外部源から送られ
てくることができ、又はガスを予め組み合わせることができる。いくつかの実施形態では
、ポンプ100は、電気分解によって供給ガスを直接生成するように構成することができ
る。したがって、いくつかの実施形態は、外部源ではなく、水流自体から可燃性ガス濃度
を生成するように構成することができる。
【0039】
燃焼チャンバー内102内のガスの燃焼は、多くの方法で行うことができることが理解
できる。点火源110は、チャンバー102内のガスの燃焼を引き起こすことができる任
意の数の適切な装置とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ある種の電
源に接続されたスパークプラグなどのスパーク発生器を利用することができる。他の実施
形態は、レーザー点火装置又は熱線点火装置を利用してもよい。多くの実施形態では、各
リサイクルでより信頼性の高い点火を生成するために、ガス導入点を使用して点火装置1
10を乾燥させることができる。様々な実施形態によれば、燃焼チャンバー102は、実
際の点火源110が室内の潜在的に損傷を与える可能性のある水分から隔離できるように
、予点火チャンバー(図示せず)を備えて構成することができる。
【0040】
図1Cに示されるように、ポンプ100の多くの実施形態は、燃焼チャンバー102に
接続された排気ポート118を有することができる。排気ポートは、燃焼チャンバー10
2内に過剰な圧力を発生させることなく、燃焼ガスの残留物を燃焼チャンバーから逃すよ
うに構成することができる。いくつかの実施形態では、排気ポート118は、チャンバー
の頂上部分に接続されてもよく、あるいは、望ましくない排気を最も効率的に放出できる
ように、任意の合理的な位置に配置されてもよい。
【0041】
図1Aから
図1Cに示される多くの実施形態は、ビューポート120を含むことができ
る。典型的な燃焼プロセスは、一般に、ある種の光又はプラズマ照明を発生させることが
できる。このような照明は、燃焼プロセスの評価に役立つ。さらに、ビューポート120
は、燃焼チャンバーの内部構成要素の状態を評価するために使用されて、ポンプ100の
全体的なメンテナンス及び寿命を改善することに役立つ。多くの実施形態はまた、ポンプ
の機能中に、燃焼チャンバー102の圧力、速度、温度、水位、及びその他の内部状態を
監視できるように配置された任意の数のセンサ122を含むことができる。プロセスを監
視するために、燃焼チャンバー102内側及び外側の異なる位置に、任意の数のセンサを
設置することができることが理解される。さらに、いくつかの実施形態は、チャンバーに
出入りする流体の最も正確な制御を可能にするために、種々の異なるタイプのセンサを利
用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、マスフローコントローラー及び/
又はアキュムレータを使用して、燃焼チャンバー内のガスチャージを測定することができ
る。
【0042】
ここで、
図2A~
図2Cに目を向けると、ポンプの他の実施形態が図示されている。多
くの実施形態の特徴は、ポンプの機能性及び信頼性だけでなく、いくつかの実施形態の可
搬性である。例えば、
図2Aは、移動カート202上に配置されたポンプ200の上面図
を示す。いくつかの実施形態によるカート202は、ポンプがある位置から別の位置に移
動できるように、いくつかの車輪204を装備することができる。そのような実施形態は
、様々な用途のポンプの拡張性を示す。例えば、ポンプは冷媒冷却ポンプとして使用する
ことができる。さらに、ポンプの可動性により、高温硬化サイクル中に真空を適用するな
どの様々な用途において、ポンプを真空型ツール又は圧力ツールとして機能させることが
できる。
【0043】
理解されるように、ポンプの多くの実施形態は、従来の多くのポンプと同様に、周期的
な方法で操作することができる。しかしながら、これまでに説明したように、多数の実施
形態の動作方法は、現在技術水準に属するポンプとは根本的に異なる。したがって、
図3
は、実施形態に従った様々な段階でのパルスデトネーションポンプサイクルを示すもので
ある。
図3は、所望の動作真空を得るためにプライミング301されるポンプ300の実
施形態を示す。その後、燃焼チャンバー302内に流体を入れることでサイクルが開始さ
れる。次に、酸水素ガスが燃焼チャンバー303内に導入される。酸水素ガスは、点火さ
れる304。酸水素ガスのデトネーションは、燃焼チャンバーから流体を排出する超音波
衝撃波を生じさせる。流体の排出は、燃焼チャンバー内の圧力が大気圧を十分に下回るま
で低下させる。例えば、装置の実演では、この排出とその後の圧力低下が1秒未満で起こ
ることが示されている。このサイクルは、302に戻ることによって繰り返される。さら
に、多くの実施形態では、上述したように、流体の一部は加熱されて過熱蒸気となり、チ
ャンバーから流体を移動させるのに役立つ仕事をさらに生じさせることが可能となる。
【0044】
図4は、多数の実施形態による燃焼サイクルのプロセスフロー図を示す。例えば、燃焼
チャンバーは、チャンバーをパージするためにその後デトネーションさせることができる
初期ガス負荷でプライミング401され得る。初期プライミング(401及び402)が
完了し、適切な真空が決定されて達成すると403、ポンプサイクルを開始することがで
きる。このサイクルは、水入口を開けて燃焼チャンバー404を充填し、ガス入口を開け
てガスチャージを設定し405、デトネーションし406、燃焼チャンバー407から流
体を排出し、動作結果408を確認し、サイクルを繰り返す、あるいはプロセスを終了す
ることから構成される。
【0045】
多くの実施形態は、水素ガスと酸素ガスとの混合物の燃焼を前提に動作するポンプに向
けられており、燃焼時に、超音速パルスデトネーション衝撃波を発生させ、その結果、柔
軟なピストンとして作用する、水へのエネルギーのほぼ瞬時の伝達がもたらされる。多く
の実施形態において、燃焼反応は、高温高圧の過熱蒸気を生成することも可能である。そ
の後、ガス成分の内破が、過熱蒸気の凝縮と共に、チャンバー内に、外部の周囲圧力より
もはるかに低い真空を発生させることができる。衝撃波、高圧過熱蒸気、凝縮流体、及び
周囲外圧の間の圧力差により、多くの実施形態が仕事を生み出すことができる。いくつか
の実施形態では、仕事は加圧ポンプとして示すことができ、他の実施形態では、仕事は真
空ポンプの形態で変換することができる。本明細書で議論される多数の実施形態の能力は
、
図5A~
図5Cのグラフによって示すことができ、これらは、
図1A~
図1Eに示され
た装置における複数のデトネーションの結果として生じる実際の圧力-時間プロットを示
す。
図5Aは、2つのデトネーションを同じグラフ上にプロットしたものであり、デトネ
ーションによる圧力結果の違いが明確にわかる。装置の初期状態は、使用する酸水素の量
に違いがあるだけである。
図5Bに示すデトネーションは、1.3グラムの酸水素ガスを
有していたのに対し、
図5Cに示すデトネーションでは、より大きな範囲を有し、2.2
グラムの酸水素ガスを有していた。それぞれのケースで、40リットルの燃焼チャンバー
は、22リットルの水と18リットルの空気を含んでいた。温度は22℃であり、大気圧
は14.4psiaであった。1.3グラムの酸水素ガスの場合、
図5Bは、圧力が0.
29秒で最大17.2psiaまで上昇し、0.40秒後に大気圧に戻ることを示してい
る。圧力は漸近的に減少し、3.45秒で限界低圧の50%に達し、5.00psiaと
なる。2.2グラムの酸水素の場合、
図5Cは、圧力が0.095秒で最大45.3ps
iaまで上昇し、0.14秒後に大気圧に戻ることを示している。圧力は漸近的に減少し
、2.65秒後には限界低圧の50%に達する4.38psiaとなった。酸水素ガスの
より多くのチャージによる燃焼チャンバー内の流体のより速く、より完全な排出は、この
アプローチの有用性を示している。
【0046】
ポンプの用途
前述のように、ポンプの実施形態は、様々な異なる用途に使用することができる。いく
つかの実施形態は、(前述のように)真空を生成すること、冷蔵又は空調、冷却水、蒸留
水、ポンプ水又は他の流体、地質破砕、原子炉の冷却機構を提供すること、及び/又は回
転デトネーションエンジンとしての使用を含むが、これらに限定されない。さらに、多く
の実施形態は、システム全体の所望の機能を実行するために、独立して、タンデムセル内
で、同期的及び非同期的に動作する2つ以上のポンプの使用を含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態は、地質破砕を行うことができる方法でポンプを使用する方法を含
み得る。例えば、いくつかの実施形態では、ポンプは、システムが収容するように設計さ
れている任意の動作圧を提供するようなサイズにすることができる。これは、ガスを標準
雰囲気又は圧縮下にセットして行うことができる。したがって、ポンプの実施形態は、極
超音速衝撃波を支持してこの目的を果たすためにプログラムすることができる複数のセル
を組み込むことができる。ポンプの実施形態は、現在、標準的な運転手順である大気トラ
ックヘッドではなく、ウェルキャップに取り付けることができる。これにより、より高い
圧力とブローアウトの安全性が向上する。
【0048】
ポンプの他の実施形態は、任意の数の使用のために任意の数の場所に水を輸送又はポン
プするように設計されてもよい。例えば、
図6は、水をポンプするように構成された本明
細書に記載の実施形態によるパルスデトネーションポンプシステム600を示す。ポンプ
602は、帯水層606と流体連通している配管604と共に使用することができる。し
たがって、ポンプのデトネーションサイクル及びその後の真空の発生は、水を帯水層60
6からポンプ内に、次いで、外部タンク608内に引き込むように作用することができる
。したがって、ポンプのデトネーションサイクルは、ベンチュリ型のポンプを帯水層60
6の水管路の下に送り、外部タンク608内に上昇させるための所望の圧力及び速度を提
供する。様々な実施形態によれば、ポンプシステム600は、外部電源610と、電源6
10に電子的に接続された電子制御ユニット612とを有することもでき、ここで、電子
制御ユニットは、燃焼チャンバーに投入されるガスの量と、その後のガスの点火を制御す
るように動作することができる。さらに、多くの実施形態は、制御ユニット612を利用
して、空気圧及び/又は水位などの変化する環境条件に基づいて、液体及び気体の両方の
流れを変更又は調整することができる。さらに、いくつかの実施形態は、実施形態に従っ
て、供給された水から追加の可燃性ガスを生成するように作用することができる、制御ユ
ニット内に埋め込まれた電気分解制御システムを組み込むことができる。様々な実施形態
は、水などの流体を抽出するように動作し得るが、いくつかの実施形態では、ポンプ60
2を使用して、井戸から蒸気を抽出し、その状態を液体に戻すことができる。このような
ポンプ用途の多くは、ポンプからの必要に応じて、全体的な所望の性質及び/又は圧力に
基づいて、より大きい又はより小さい直径の管で変更され得ることが理解され得る。電力
需要は多数の方法によって供給され得るが、多くの実施形態において、ポンプは、電気分
解を達成するために地電流を利用するように設計され得る。
【0049】
図7は、蒸気生成サイクル/システム700内でのパルスデトネーションポンプの使用
をさらに示す。例えば、蒸気システム700は、パルスデトネーションポンプ702で構
成することができ、ここでは、ポンプ702は蒸気再圧縮機704に接続される。蒸気再
圧縮機704は、蒸気を再加圧し、再加圧蒸気ライン707を介してボイラー706に戻
すように構成され、これにより、ボイラーは再利用のために「トップオフ」され得る。さ
らに、パルスデトネーションポンプ702は、サイクル700への減速材として使用する
ことができ、回路の内外で循環される高真空ライン709によって真空ダンプ708に接
続することができる。様々な実施形態はまた、ボイラー706からの蒸気入力713を減
圧するタービン712を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ボイラー706は
、パルスデトネーションポンプ702のためのガスを生成及び供給715するために使用
し得る水素源714に接続され、供給され得る。したがって、パルスデトネーションポン
プ702の実施形態は、蒸気を発生させるように構成され、発電のためにタービンエンジ
ンを動かすなどの仕事を発生させるために様々な蒸気システムに適用され得ることが理解
される。
【0050】
多くの実施形態によるポンプ及びポンプセルの他の用途を用いて、様々な用途のための
真空を生成することができる。例えば、ポンプは、水を蒸留するように構成することがで
きる。真空レベルは、蒸留水を抽出する必要がある海水及び/又は下水などのあらゆる物
質の低圧フラッシュ蒸留を可能にする。フラッシュ蒸留と流体輸送の両方を同じエネルギ
ーフットプリント内で実現することができる。ポンプのいくつかの実施形態は、水のフラ
ッシュ蒸留を生成するように動作する複数のセル又はポンプを組み込むことができる。一
例として、1つのポンプが海などの水源に配置されている場合がある。第1のポンプは、
燃焼プロセス中に蒸気を生成するために使用することができる。次に、蒸気は、別の場所
にポンプで送られる可能性のある蒸気発生水を再加圧する第2のポンプに供給され得る。
【0051】
前述のように、ポンプのいくつかの実施形態は、種々のタイプのHVACシステムで使
用することができる。発生した真空及び圧力は、真空冷凍及びその他の蒸気エジェクター
ベースのシステムで直接利用することができる。
【0052】
多くの実施形態によれば、ポンプを使用して、現在達成可能であるよりも微細なサイズ
及びより均一な形状の金属粉末を製造するための金属噴霧を実施することができる。これ
らの金属粉末は、強力な磁場配向を有する永久磁石などの用途に使用することができる。
噴霧化は、通常、重力で供給された溶融金属がオリフィスを通過し、溶融金属を空気、油
、又は水の異なる高圧高速流に曝して乱流を生成し、金属粒子を所望の細かさに噴霧する
ことによって生じる。例えば、
図8A及び
図8Bは、当技術分野における公知の方法によ
る空気及び水の噴霧プロセスを示す。望ましい目標は、均一な細かさと球形度の粒子を生
成することである。このような公知の方法で一般的に見られる問題の一つは、所望の粒子
が微細であるほど、粒子が早期に冷却され、不規則な形状を形成して望ましくない生成物
を生じる可能性が高くなることである。
【0053】
対照的に、本発明の多くの実施形態は、
図9に示すように、チャンバー内のガス状の混
合物の点火で発生する極超音速爆風の使用によって噴霧化を実行するために使用され得る
。例えば、いくつかの実施形態では、噴霧システム900は、溶融金属904に変換する
ことができる極超音速爆風を生成するように最適化されたパルスデトネーションポンプ9
02で構成することができる。したがって、極超音速爆風は、適切な酸水素混合物のパル
スデトネーションによって生成された高速過熱蒸気で溶融金属の流れをブラストして還元
雰囲気を確立することにより、溶融金属904をサブミクロンの粒子に気化させることが
できる。現在の研究では、微細化の鍵は、溶融金属をブラストするために使用される速度
であることが示されている。さらに、多くの実施形態によれば、磁場の存在は、粒子を整
列させ、消磁する助けとなり得る。したがって、そのような多くの実施形態は、より強い
材料又は所望の磁場配列を作製するために分極又は消磁された非晶質鋼及び他の希土類粒
子を作製する非常に均一な方法を可能にする。いくつかの実施形態では、改良された金属
粉末炉は、自然重力と共にパルスデトネーションポンプを利用して、より長い重力滞空時
間を提供し、噴霧プロセス内で均一な球形を達成することができる。
【0054】
前述のように、パルスデトネーションポンプのいくつかの実施形態は、航空宇宙を含む
がこれに限定されない多数の用途を有することができる回転デトネーションポンプ設計に
適用することができる。例えば、回転デトネーションポンプの様々な実施形態は、回転デ
トネーションエンジン及び/又はエアロスパイクエンジン燃焼器として動作することがで
き、これにより、主要な場所での水噴射が可能になり、温度を管理し、極超音速で加速さ
れた過熱蒸気への水の急速な膨張によって燃焼推力ストリームに利益をもたらす。リニア
エアロスパイクエンジンでは、燃焼生成物がランプに遭遇する初期のポイントで水を噴射
すると、急速に膨張する過熱蒸気によってランプが過度の温度から遮蔽される。この膨張
は、ランプを過度の熱負荷から遮蔽すると共に、水の供給量によって様々な程度に制御す
ることができる。この追加の蒸気成分はまた、放出された質量の密度を増加させるのに役
立つ。これにより、エンジンの加速が向上する可能性がある。可変長ノズル設計のエアロ
スパイクエンジンでは、このポイントで水を導入することもできる。多くの実施形態によ
れば、パルスデトネーションポンプは、冷却を強化して機能を改善するために、回転デト
ネーション及びエアロスパイクエンジンの臨界点での水の噴射に使用することができる。
これは線形設計を排除するものではないが、燃焼アレイの開発に適用される回転デトネー
ションモデルは、燃料、酸化剤及び航空宇宙エンジン燃焼器の圧力及び真空を開発するた
めの密閉型ポンプとしても適用される。
【0055】
いくつかの実施形態によれば、パルスデトネーションウォーターポンプは、電磁流体学
的発電機/スラスターに適合させることができる。電磁流体学的発電機/スラスターは、
強力な磁場に置かれた電極を利用する。発電機として使用するために、デバイスを通る導
電性流体の運動は、電極から収集される電流を生成する。スラスターとして使用する場合
、電極間に電圧を印加すると、流体が加速する。例えば、
図10は、パルスデトネーショ
ンポンプ1002を利用する電磁流体学的発電機/スラスターシステム1000を示す。
必要な磁場は、ハルバッハアレイ1004によって生成することができる。ハルバッハア
レイは、特定の所望の領域に地場を向ける永久磁石の正確な配置である。磁場の電極10
06は、ハルバッハ磁気アレイを通過する管内に取り付けられて示されている。現在の電
磁流体スラスター技術は、パルスデトネーションポンプによって発生する高速によって打
ち消される低速度では効果が低い。様々な実施形態では、パルスデトネーションポンプを
利用して、電力を生成するために電極1006の間に電流を生成する導電性流体を加速す
ることができる。
【0056】
パルスデトネーションポンプのいくつかの実施形態では、サイクルデトネーション形態
及び回転デトネーション形態の両方を使用して、あらゆるタイプの水源の費用効果の高い
低圧フラッシュ蒸留を達成するために所望の圧力及び真空を提供することができる。いく
つかの実施形態では、ポンプは、塩水、淡水、汽水、排水、又は硫酸を含むがこれらに限
定されない流体に使用することができる。ポンプのエネルギー需要が低いため、低圧フラ
ッシュ蒸留プロセスは、流体輸送のエネルギーフットプリントにうまく適合する。様々な
実施形態において、ポンプの周期的形態は、各サイクルで2.2psiaに達することが
でき、これにより、水を54℃で沸騰させることができる。他の実施形態では、ポンプの
回転デトネーション形態は、真空を0.5psiaに下げることができ、これにより、水
を27℃で沸騰させることができる。
図11は、塩水タンク1106の水温を上昇させる
ためにグリコールループソーラーアレイ1102を利用する低圧フラッシュ蒸留プロセス
を示す。ソーラーアレイ1102が示されているが、流体を所望の温度にするために、任
意の他の熱源に置き換えてもよい。サイクルデトネーションモード及び回転デトネーショ
ンモードの両方のポンプ1103は、油圧を提供して、圧力フィルタ1104を作動させ
て定期的に固体を除去し、蒸気を再圧縮して液体に戻すために使用される。これらの温度
及び圧力は水に関連しているが、燃料と反応しない強酸及び強塩基などの他の流体は、こ
の形態の蒸留又は輸送のみから利益を得ることができる。作成された蒸気カラムは、貯蔵
目的のためにポンプの排出レベルをより高い高さに上げるために使用できることに留意さ
れたい。排出は、予測できる限り、自治体の供給圧力を維持する自治体の貯蔵塔内にある
。
【0057】
多くの実施形態において、連続推力ベクトルは、回転デトネーションを利用することに
よって達成することができる。例えば、
図12は、回転デトネーションポンプ1200の
一実施形態を示す。回転デトネーションの動力学は、真空を発発生させて、ポンプのよう
に機能するように圧力をかけることができることが理解される。例えば、多く実施形態は
、流体が一次流体ギャラリー1206及び円周流体リザーバー1207に流入することを
可能にするために使用され得る、1つ以上の流体入口(1202及び1204)で構成す
ることができる。いくつかの実施形態では、移動される流体を使用して、燃焼から発生す
る過剰な熱を吸収することもできる。したがって、熱の吸収は、いくつかの出口ポートを
通して排出することができる蒸気及び/又は他のガスの生成につながる可能性がある。さ
らに、いくつかの実施形態は、流体が別の場所に押し出されるような方法で流体を排出す
るように構成することができる。流体の入力及びその後の熱の吸収を使用して、環120
8、出口ライン(図示せず)、及びエアロスパイクリニアエンジンの場合はスパイクを遮
蔽することができることが理解され得る。多くの実施形態において、流体入口(1202
及び1204)は、加熱され、ガスに変換され、次いで、現在加圧されているガスを燃焼
プロセスに利用することができるより大きなポンプ又はポンプに押し出されることができ
る水素及び/又は酸素を受け入れるように構成することができる。これは、回転デトネー
ションポンプの実装が小さいほど、ポンプの機能のために使用される加圧ガスに関連する
複雑性及び長期的な保守コストを低減することができるので、有利であり得る。多くの実
施形態に従って、回転デトネーションポンプ1200は、完全に混合されたガスを提供す
ることができ、可変ダイレクター(図示せず)によって後方デトネーション圧力から保護
される燃焼ガス入口1210を組み込んでもよい。理解されるように、ガス入口1210
に供給されるガスは、別個の回転燃焼ポンプから、又は代替のガス加圧装置によってなど
、多くの方法で供給することができる。
【0058】
環1208を過度の熱から保護又は遮蔽することにより、ポンプの効率をより高めるこ
とができる。したがって、いくつかの実施形態は、ポンプ1200の様々な位置で温度及
び圧力を監視するために、1つ以上のセンサ1212を使用してもよい。温度及び圧力セ
ンサ1212は、動作パラメータを記録するために使用することができ、次いで、制御モ
ジュール(図示せず)にフィードバックすることができ、これにより種々の入口(120
2、1204、及び1206)を適切に制御して、ポンプ1200の最も効率的な動作を
確実にすることができる。多くの実施形態では、環1208の形状は、環状部内の回転の
期間を再度増強するように修正することができる。例えば、円筒環では、一次デトネーシ
ョンポイントから最も離れた火炎面は、一次デトネーションポイントに最も近い火炎面よ
り遅れている。一方、円錐環状体は、適切に設計された場合、一次デトネーションポイン
トから環状体出口までの均一な火炎面をもたらす。さらに、流体注入ポート1214は、
プロセス中の熱の吸収を補助するために、環1208の周囲で簡略化された形態で使用す
ることができる。
【0059】
回転デトネーション及びパルスデトネーションポンプの特定の実施形態が図示されてい
るが、燃焼、流体の排出及び真空の発生、並びにその後の反復プロセスのための流体の吸
引など、本明細書に記載された特定の作業サイクルを達成するために、多数の異なる構成
を使用することができることが理解されるべきである。さらに、各実施形態は別々に示さ
れているが、このような実施形態の組み合わせを使用して、所望のプロセスを実行できる
ことが理解され得る。
【0060】
均等論
本発明のこの説明は、例示及び説明の目的で提示された。それは、網羅的であること、
又は本発明を記載された正確な形態に限定することを意図するものではなく、多くの修正
及び変形が、上記の教示に照らして可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用
化を最もよく説明するために選択し、説明したものである。この説明により、当業者は、
特定の用途に適した様々な実施形態及び様々な変更を伴う本発明を最もよく利用し、実施
することができる。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルスデトネーションポンプであって、
外側部分と内側部分とを有し、前記内側部分が内部空間を形成する燃焼チャンバーと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し前記燃焼チャンバーの前記外側部分に接続された部分を有する少なくとも1つの流体入口アセンブリであって、前記燃焼チャンバーの前記内側部分に置かれる流体の量を受け入れる流体入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し、前記外側部分に接続され、前記燃焼チャンバーの前記内側部分に可燃性ガスを移送するように構成されたガス入口アセンブリと、
前記燃焼チャンバーの前記外側部分に接続された点火アセンブリとを含み、
前記点火アセンブリの一部は前記燃焼チャンバーの前記内側部分に曝されており、前記点火アセンブリは、前記可燃性ガスに点火して前記燃焼チャンバー内でデトネーションを発生させて、前記流体の量の一部を移動させる圧力を発生させるように構成された点火装置を含み、前記ポンプはさらに、流体出口バルブアセンブリを含み、前記流体出口バルブアセンブリは、前記燃焼チャンバーの前記内側部分と流体連通し、それによって、前記流体の量の一部にかかる圧力は、前記流体を、前記流体出口アセンブリを通して流体管理システムへ動かす、パルスデトネーションポンプ。
【請求項2】
前記流体管理システムは、前記出口バルブアセンブリに接続された1つ以上のパイプであり、前記1つ以上のパイプは貯蔵リザーバーに接続されている、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項3】
前記可燃性ガスの前記デトネーションは、真空の状態と大気圧との間の圧力差によって、前記流体入口アセンブリを通して前記燃焼チャンバー内に流体の追加の量が引き込まれるように、さらに、前記燃焼チャンバー内に真空を発生させる、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項4】
前記流体入口アセンブリは、前記燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの1つ以上のポイントの間に開閉するように構成された流体バルブをさらに含む、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項5】
前記ガス入口アセンブリは、前記燃焼チャンバー内の燃焼サイクルの1つ以上のポイン
トの間に開閉するように構成されたガスバルブをさらに含む、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項6】
さらに、排気ポートを含む、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項7】
前記流体入口アセンブリ、前記ガス入口アセンブリ、及び前記点火アセンブリに電子的に接続された制御システムをさらに含み、前記制御システムは、前記可燃性ガスの前記デトネーション、並びに、前記燃焼チャンバー内の前記流体及び可燃性ガスの流れを監視及び制御することができる、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項8】
流体が水である、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項9】
前記可燃性ガスは、水素と酸素の比が2対1であるような水素と酸素との混合物である、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項10】
前記点火装置は、スパークプラグ、レーザー、及び電熱線からなる群から選択される、請求項1に記載のパルスデトネーションポンプ。
【請求項11】
可燃性ガスの決められた量を燃焼チャンバーに受け入れることと、
前記燃焼チャンバー内の流体を出口バルブから押し出す圧力を発生させて、前記燃焼チャンバー内の前記圧力が前記燃焼チャンバー外の前記圧力よりも低くなるように、前記燃焼チャンバー内の前記可燃性ガスの量に点火することと、を含む、
真空発生プロセス。
【外国語明細書】