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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161459
(43)【公開日】2024-11-19
(54)【発明の名称】環状の巻線を有するEIGAコイル
(51)【国際特許分類】
   B22F 9/08 20060101AFI20241112BHJP
   B22F 10/14 20210101ALI20241112BHJP
   B22F 10/28 20210101ALI20241112BHJP
   B22F 5/00 20060101ALI20241112BHJP
   B22F 5/12 20060101ALI20241112BHJP
   B33Y 80/00 20150101ALI20241112BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20241112BHJP
   B05B 7/18 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
B22F9/08 A
B22F10/14
B22F10/28
B22F5/00 Z
B22F5/12
B33Y80/00
B33Y10/00
B05B7/18
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024135038
(22)【出願日】2024-08-13
(62)【分割の表示】P 2022509203の分割
【原出願日】2020-08-12
(31)【優先権主張番号】102019121998.1
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】507332907
【氏名又は名称】アー エル デー ヴァキューム テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ALD Vacuum Technologies GmbH
【住所又は居所原語表記】Otto-von-Guericke-Platz 1, 63457 Hanau, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スピタン,セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィントン,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】プファール,フランツ
(72)【発明者】
【氏名】フランツ,ヘンリック
(72)【発明者】
【氏名】ラトケ,ハンス-ユルゲン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電極から溶け落ちた液滴によるEIGAシステムの汚染及び/又は損傷を回避する、EIGAコイル、EIGA法を行うための装置、及び、高純度金属粉末を製造するための方法を提供する。
【解決手段】EIGAコイル10は、中心軸Mに対して同軸に配置された複数の巻線12A,12B,12Cを備え、これらの巻線12A,12B,12Cは、軸方向において互いに間隔を空けて配置されている。前記複数の巻線12A,12B,12Cの各々が、ギャップ14A,14B,14Cにより中断されたリングの形状で形成され、且つ、前記中心軸Mに対して等距離であり、且つ、前記中心軸Mに垂直な面内に延在する。前記複数の巻線12A,12B,12Cのうち、隣り合う巻線12A,12B;12B,12Cは、それぞれ、接続部20AB,20BCを介して互いに接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極(40)を溶融するためのEIGAコイル(10)であって、中心軸(M)に対して互いに同軸状に配置され、且つ軸方向に互いに間隔を有する複数の巻線(12A,12B,12C)を備え、
前記複数の巻線(12A,12B,12C)の各々が、ギャップ(14A,14B,14C)により中断されたリングの形状で形成され、当該リングが、前記中心軸(M)に対して等距離であり、且つ、前記中心軸(M)に垂直な面内に延在しており、
前記複数の巻線(12A,12B,12C)のうち、隣り合う巻線(12A,12B;12B,12C)が、それぞれ接続部(20AB,20BC;120AB,120BC)を介して互いに接続され
前記複数の巻線(12A,12B,12C)の少なくとも1つは、少なくとも一部において楕円形、円形、長方形または正方形の断面を有する、EIGAコイル(10)。
【請求項2】
前記複数の巻線(12A,12B,12C)のうち少なくとも2つの巻線(12A,12B,12C)が異なる内径(L1,L3)を有する、請求項1に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項3】
前記接続部(120AB,120BC)が前記中心軸(M)に平行に延在する、請求項1又は2に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項4】
前記ギャップ(14A,14B,14C)の幅が0.5mm~30mmである、請求項1乃至3の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項5】
前記複数の巻線(12A,12B,12C)のうち最大内径(L1)を有する巻線(12A)が40mm~300mmの内径を有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項6】
前記複数の巻線(12A,12B,12C)のうち最小内径(L3)を有する巻線(12C)が、10mm~100mmの内径を有する、請求項1乃至5の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項7】
形状及び/又は寸法の点で異なる断面形状を有する、請求項1乃至6の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項8】
セラミックフリー銅材料から作られた、請求項1乃至7の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項9】
付加製造プロセスを用いて製造される、請求項1乃至8の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)。
【請求項10】
EIGA法を実行するための装置(30)であって、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)と、
前記複数の巻線(12A,12B,12C)と同軸状に配置され、且つ、前記EIGAコイル(10)内に部分的に延在し、且つ、前記EIGAコイル(10)により溶断されるように前記EIGAコイル(10)に対して前記電極(40)の長手方向軸(A)に沿って変位可能である電極(40)と、
溶断された電極材料(44)を霧化するために、前記電極(40)及び前記複数の巻線(12A,12B,12C)と同軸状に配置されたノズル(50)と、を備えた装置(30)。
【請求項11】
高純度金属粉末の製造方法であって、
電極(40)を請求項1乃至8の何れか1項に記載のEIGAコイル(10)に対して変位させるステップと、
前記電極(40)の長手方向軸(A)に対して方位対称であるローレンツ力(LK1,LK2)を発生させることにより、前記EIGAコイル(10)に交流電流を印加して前記電極(40)を溶融するステップと、
溶断された電極材料(44)を霧化するステップと、を含む、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高品質で純粋な金属粉末を製造するために電極を部分溶融するためのEIGA(電極誘導溶融(不活性)ガス霧化)(Electrode Induction Melting (Inert) Gas Atomization)コイルに関する。EIGAコイルとは、EIGA法を行うためのEIGAシステムのための誘導コイルを指す。さらに、本発明は、EIGA法を行うための装置、及び、高純度金属粉末を製造するためのEIGA法に関する。
【背景技術】
【0002】
高純度金属又は貴金属の粉末(例えば、チタン、ジルコニウム、ニオブ及びタンタル合金の粉末)をセラミックフリーで製造するためのEIGA法は、電極誘導溶融プロセスに基づいている。鉛直方向に吊り下げられた回転電極を、真空又は不活性ガス雰囲気下で、回転電極の下に配置された円錐形の誘導コイル(EIGAコイル)に連続的に供給し、コイルにより、非接触で部分溶融又は溶断する。電極の、電極自体の長手方向軸を中心とした回転運動が、電極の均一な溶融を保証する。そして、部分溶融又は溶断プロセスにより発生された溶融材料のジェットが、誘導コイル(EIGAコイル)の下に配置された不活性ガスノズルを通って流れ、そこで溶融ジェットが霧化又は気化される。次いで、マイクロ液滴のミストが下流の霧化塔で固化し、球状の微粒粉を形成する。形成された粉末は、真空密閉容器内に収集及び蓄積される。
【0003】
所望の金属又は特殊合金から作られた棒状電極をEIGA法に使用できる。具体的には、これらの電極は、最大で150mmの直径、最大で1000mmの長さを有し得る。
【0004】
EIGAコイル(誘導コイル)の円錐状の設計、及び、設定された発電機の周波数は、電極を溶融し、電極の一端から溶融物を滴下させるために最適化されている。従来のEIGAコイルは、円錐状の螺旋、又は、円錐状に延在する円錐状カーブの形態である。この目的のために、実際には、EIGAコイルの巻線を形成する銅管が、予め画成されたフォームに沿って巻き付けられる。
【0005】
上述のタイプのEIGA法、及び、関連するEIGAシステムが、例えば、特許文献1に開示されている。
【0006】
EIGA法を実行するとき、既知のEIGAシステムにおいては、電極から溶断された溶融金属の液滴が不活性ガスノズルを正確に通って落下しないことが生じ得る。液滴の幾らかは正確な落下をせずに、例えば低温の不活性ガスノズルの縁又はフレームの上に落下し、そこで固化し、何らかの状況下ではノズルを部分的又は完全に詰まらせる場合がある。また、溶断された液滴が誘導コイルに当たって短絡を生じさせ、それによりプロセスフローを中断させる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第4102101号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、先行技術の欠点を克服することにある。具体的には、本発明の目的の1つは、電極から溶け落ちた液滴によるEIGAシステムの汚染及び/又は損傷を回避する、EIGAコイル、EIGA法を行うための装置、及び、高純度金属粉末を製造するための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
これらの目的は、独立請求項による、電極を溶断するためのEIGAコイル、EIGA法を行うための装置、及び、高純度金属粉末の製造方法により達成される。前記EIGAコイル、前記装置、及び前記方法のさらなる展開及び実施形態が、従属請求項及び以下の説明の主題である。
【0010】
電極を部分的に溶融及び溶断するための、本発明によるEIGAコイルは複数の巻線を備えており、これらの巻線は、前記EIGAコイルの中心軸に対して互いに同軸状に配置され、且つ軸方向に互いに間隔を有する。前記EIGAコイルの中心軸は、前記電極の長手方向軸と同軸に延在している。
【0011】
本発明の文脈において、用語「EIGAコイル」は、EIGAシステムのための、又はEIGA法を実行するための誘導コイルを意味する。前記EIGAコイルは、少なくとも2つの巻線、好ましくは少なくとも3つの巻線、又は、3つよりも多数の巻線を含み得る。
【0012】
本発明によれば、前記複数の巻線の各々は、ギャップにより中断されたリングの形態である。従って、前記EIGAコイルは、巻線の個数に対応する個数のリングを含み、当該リングの各々は、小さい幅のギャップにより中断され、従って、閉じられていない。より具体的には、前記リングの各々は、第1端部及び第2端部を含むリングセグメントであり、関連するギャップが、前記リングセグメントの前記2つの端部の間に配置されている。各リングセグメントが、前記関連するギャップが非常に幅狭なゆえに、ほぼ完全なリングを形成しているため、本発明の文脈において、中断されたリング又はリングと称される。
【0013】
本発明によれば、中断されたリングの各々は、前記中心軸に対して等距離であり、また、前記中心軸に対して垂直の平面内に延在し、この平面は前記それぞれのリングに関連している。言い換えれば、前記複数の巻線の各々は、前記中心軸に垂直なそれぞれの関連する平面内に延在する。従って、前記個々のリング又は巻線が延在する平面は、互いに平行である。すなわち、前記リング又は巻線は互いに平行に配置されている。動作時、前記個々のリング又は巻線が延在する平面は水平である。前記巻線又はリングが3次元の物体であり、各巻線又はリング(より正確にはリングトーラス)が、前記中心軸に垂直な1つの平面のみにおいて延在することは、3次元物体が、この平面に従って、又はこの平面に一致した向きで延在することを意味することが理解されよう。言い換えれば、各巻線又はリングが、前記中心軸に垂直な1つの平面のみにおいて延在することは、(ほぼ完全な)円形リングを形成している前記巻線又はリングの水平方向断面領域がこの平面においてのみ延在することを意味する。
【0014】
前記複数の巻線のうち隣り合う巻線が、接続部によりそれぞれ互いに接続されている。当該接続部は、前記関連するギャップの領域において、前記隣り合う巻線に接続され得る。具体的には、各接続部は、複数の巻線のうちの1つの巻線の第2端部を、前記複数の巻線のうちの前記1つの巻線に隣接する巻線の第1端部に接続し得る。
【0015】
前記EIGAコイルは、全体的に円錐形の設計であり得る。このために、前記巻線又は環状リングの少なくとも2つが、異なる内径を有する。一実施形態において、前記EIGAコイルの全ての巻線が、異なる内径を有し得る。或いは、幾つかの巻線が同一の内径を有してもよく、また、前記EIGAコイルのさらなる巻線と比較して異なる内径を有してもよい。具体的には、前記EIGAコイルは、下流の不活性ガスノズルの方向において前記中心軸に沿って見たときに、全体としてテーパ状の形状を有し得る。この目的のために、前記下流の不活性ガスノズルの方向により近くに配置された前記EIGAコイルの巻線は、前記不活性ノズルからより遠くにある巻線よりも小さいか、又は、最大でもほぼ同一の内径を有し、前記不活性ガスノズルに最も近い巻線は、前記不活性ノズルから最も遠い巻線よりも小さい内径を有する。
【0016】
前記複数の巻線の各々が、前記中心軸に垂直の関連する平面内にのみ延在するため、前記電極に作用する方位対称のローレンツ力を、本発明による前記EIGAコイルを用いて発生させることができる。前記電極に作用するこれらの方位対称のローレンツ力が互いに釣り合っているため、前記電極の横方向の偏向が防止され、前記電極は、前記EIGA法の全体を通して前記EIGAコイルの中心軸と同軸のままである。これにより、前記EIGAコイルにより部分溶融された前記電極の下部先端が、前記不活性ガスノズルの中心よりも上に正確に位置合わせされた状態を維持され、これにより、発生された溶融金属のジェット又は溶融金属の液滴が、常に、前記ノズルの縁に接触せずに中心を通過することが保証される。
【0017】
先行技術において知られているEIGAコイルの螺旋構造においては、対向する巻線セクションが電極からの異なる距離を有する。従って、本発明の発明者らは、このようなEIGAコイルにより発生されて前記電極に作用するローレンツ力が、方位的に非対称であり、電極をその鉛直の向きから偏向させることを認識した。この結果、EIGAコイルの中心軸と電極の長手方向軸との間に偏向角が生じる。電極の下部先端は、もはや、不活性ガスノズルの上で中心に位置していない。その結果、電極から溶断された液滴が、低温の不活性ガスノズルの縁又はフレームに当たって固化することがあり、状況によってはノズルの一部又は全部を詰まらせる。また、溶け落ちた液滴が誘導コイルに当たり、誘導コイルを汚染し、又は短絡させることもある。さらに、電極自体がEIGAコイルに接触し、短絡させることもある。これらの不都合な影響は、偏向された長手方向軸を中心に電極が連続的に回転するため、さらに大きくなる。これらの欠点は、本発明による前記EIGAコイルと、それにより生成し得る電極に方位的に対称に作用するローレンツ力により、低減できる。
【0018】
前記EIGAコイルのさらなる実施形態において、前記接続部は、前記中心軸の平面内に、すなわち、前記EIGAコイルの鉛直方向中心軸が存在する平面内に延在し得る。例えば、前記接続部は、前記EIGAコイルの前記中心軸に平行に延在し得る。前記接続部は、前記巻線の平面に対して直角に延在し得る。詳細には、隣り合う巻線同士をそれぞれ接続する前記接続部の各々が、前記EIGAコイルの前記中心軸に対して上述のように延在し得る。組み立てられた状態において、前記巻線が、例えば水平方向に延在してもよく、且つ/又は、前記接続部が、例えば鉛直方向に延在してもよい。
【0019】
一実施形態によれば、前記ギャップは、0.5mm~30mmの幅、好ましくは2mm~20mm、より好ましくは5mm~10mmの幅であり得る。前記ギャップは、少なくとも0.5mmの幅、特には少なくとも2mm、好ましくは少なくとも5mmの幅であり得る。実施形態において、前記ギャップは、30mm以下、特には20mm以下、好ましくは10mm以下であり得る。ここでのギャップ幅とは、前記関連する巻線又はリングの前記第1端部と前記第2端部との間の距離を意味する。前記ギャップ幅の上述の範囲は、前記EIGAコイルの各巻線の前記ギャップに適用され得る。異なる巻線の前記ギャップは、同一の幅を有していてもよく、異なる幅を有していてもよい。0.5mm~30mm、好ましくは2mm~20mm、より好ましくは5mm~10mmのギャップ幅は、前記EIGAコイルの全体の配置が十分に方位対称であることを保証でき、それにより、実質的且つ十分に方位対称なローレンツ力を前記電極に与えることを保証できる。
【0020】
前記EIGAコイルの前記複数の巻線のうち、最大内径を有する巻線は、40mm~300mmの内径を有し得る。前記EIGAコイルの巻線の寸法、特には前記EIGAコイルの最上段の巻線、すなわち、前記電極の吊り下げ部に最も近い巻線の寸法は、溶断される前記電極の寸法に応じて選択され得る。前記複数の巻線のうち、最小内径を有する巻線は、10mm~100mm、好ましくは20mm~50mmの内径を有し得る。前記最小内径を有する前記巻線は、少なくとも10mm、好ましくは少なくとも20mmの内径を有し得る。前記最小内径を有する前記巻線は、100mm以下、好ましくは50mm以下の内径を有し得る。比較的大きい内径の巻線を有するEIGAコイルが、上記の定められた範囲内で比較的大きいギャップ幅を有し得ることが理解されよう。これに対応して、比較的小さい内径の巻線を有するEIGAコイルは、上記の定められた範囲内で比較的小さいギャップ幅を有し得る。
【0021】
さらなる実施形態において、前記EIGAコイルは、形状及び/又は寸法に関して異なる断面形状を有し得る。例えば、前記EIGAコイルは、楕円形、円形、長方形、正方形、又はその他の断面を有し得る。例えば、前記EIGAコイルの断面形状は、同一の巻線内又は異なる巻線間で形状及び/又は寸法が異なっていてよい。
【0022】
特には、前記EIGAコイルは、非セラミック銅材料から作られ得る。
【0023】
前記EIGAコイルは、付加製造プロセスを使用して製造されてもよい。具体的には、前記EIGAコイルは、3Dプリントプロセスの使用、例えば、選択的なレーザ溶融プロセスの使用により製造され得る。或いは、前記EIGAコイルは、電子ビーム溶融プロセスを用いて、バインダジェッティング、又はその他の任意の付加製造プロセスを用いて製造され得る。付加製造プロセスを用いた本発明による前記EIGAコイルの製造は、前記リングの非常に小さいギャップ幅がこの方法で実現され得るという事実において特に明らかである。さらに、付加製造プロセスは、隣り合う巻線間に、前記巻線に対して垂直に延在する相互接続部を形成することを可能にする。これらのいずれも、従来のEIGAコイルの製造プロセスでは実現できなかったことである。従来のEIGAコイルの製造プロセスでは、砂を充填した銅管を曲げて、予め画成されたフォームを使用してEIGAコイルの巻線を形成するが、これは巻線の形成を非常に制限する。
【0024】
本発明の別の態様は、EIGA法を実行するための装置又はEIGAシステムに関する。前記装置は、上述のタイプのEIGAコイルを備えている。前記装置は、前記複数の巻線と同軸状に配置された、溶断されるべき金属又は金属合金の電極を備えている。この電極は、前記EIGAコイル内に部分的に延在し、且つ、前記EIGAコイルにより溶断されるように、前記電極の長手方向に沿って、前記EIGAコイルに対して変位可能である。また、前記電極はその長手方向軸を中心に回転可能でもある。さらに、前記装置は、前記電極及び前記複数のコイルと同軸状に配置された、溶断された電極材料を霧化するためのノズル又は不活性ガスノズルを含む。
【0025】
前記装置は、さらに霧化塔を備えることができ、当該霧化塔内で、前記霧化された電極材料が固化して球状の微粒子粉末を形成できる。
【0026】
本発明の別の態様は、高純度金属粉末を製造するためのEIGA法に関する。この方法は、
-電極をEIGAコイルに対して変位させ、それにより前記電極を前記EIGAコイルの内部に部分的に導入するステップと、
-前記電極の長手方向軸に対して方位対称であるローレンツ力を発生させることにより、前記EIGAコイルに交流電流を印加して前記電極を部分溶融するステップと、
-溶断された電極材料を、前記EIGAコイルの下流に配置された不活性ガスノズルを用いて霧化するステップと、を含む。
【0027】
特に、上述のタイプのEIGAコイルを用いて前記電極が部分溶融され得る。
【0028】
前記電極は、前記方法の実行中に前記電極の長手方向軸を中心に回転され得る。
【0029】
幾つかの態様及び特徴を、前記EIGAコイルに関してのみ記載してきたが、これらを、前記装置又はEIGAシステム、及び/又は前記EIGA法、並びに、対応するさらなる実施形態に準用可能であり、その逆もあり得る。
【0030】
以下に、本発明の例示的な実施形態を、添付の概略図を参照しつつ、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】例示的な実施形態によるEIGAコイルを示す斜視図である。
図2図1の例示的な実施形態によるEIGAコイルの正面図である。
図3図1の例示的な実施形態によるEIGAコイルの側面図である。
図4図1の例示的な実施形態によるEIGAコイルの概略上面図である。
図5】さらなる例示的な実施形態によるEIGAコイルの接続部の概略図である。
図6図1の例示的な実施形態によるEIGAコイルの概略断面図である。
図7】例示的な実施形態によるEIGAシステムの初期状態における概略断面図である。
図8図7のEIGAシステムの動作中のさらなる状態における概略断面図である。
図9】先行技術のEIGAシステムの初期状態の概略断面図である。
図10図9のEIGAシステムの偏向状態における概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図中の同一の参照符号は、同一、類似の作用及び/又は類似の要素を示す。
【0033】
図1図3は、電極を部分溶融して溶断するための、本発明によるEIGAコイル10の例示的な実施形態を、斜視図(図1)、正面図(図2)及び側面図(図3)で示している。そして、図4は、EIGAコイル10の概略上面図である。
【0034】
EIGA法を行うためのEIGAシステム用の誘導コイルであるEIGAコイル10は、複数の巻線12A,12B,12Cを含む。図示されている例示的な実施形態において、EIGAコイル10は、3つの巻線12A,12B,12Cを含む。その他の例示的な実施形態において、EIGAコイルは、3つよりも多くの巻線を含み得る。
【0035】
巻線12A,12B,12Cは、EIGAコイル10の中心軸Mに対して互いに同軸状に配置されている。また、巻線12A,12B,12Cは、中心軸Mの方向から見て、互いに軸方向に間隔を有する。巻線12A,12B,12Cは、各々、異なる内径及び外径を有し、図1図3における最上段の巻線12Aは、3つの巻線12A,12B,12Cのうち最大の内径及び外径を有し、図1図3における最下段の巻線12Cは、3つの巻線12A,12B,12Cのうち最小の内径及び外径を有する。最上段の巻線12Aと最下段の巻線12Cとの間に配置された中段の巻線12Bの内径及び外径の値は、それぞれ、最上段の巻線12Aの内径及び外径の値と、最下段の巻線12Cの内径及び外径の値との間にある。こうして、EIGAコイル10は、全体として見ると円錐形状である。動作時には、EIGAコイル10は、最大の内径及び外径を有する最上段の巻線12Aが電極吊り下げ部(図示せず)に面し、最小の内径及び外径を有する最下段の巻線12Bが不活性ガスノズル(図示せず)に面するように配置される。例示的な内径が、図6に関して数値化されて示されている。
【0036】
巻線12A,12B,12Cの各々は、それぞれの関連するギャップ14A,14B,14Cにより中断されているリング(より正確にはリングトーラス)の形状を有する。EIGAコイル10の寸法、特に巻線12A,12B,12Cの寸法と比較して、ギャップ14A,14B,14Cは、各々、非常に小さい幅Bを有する。例えば、3つのギャップ14A,14B,14Cの各々は、0.5mm~30mmの幅Bを有し得る。好ましくは、ギャップ14A,14B,14Cは、各々、短絡及び/又はスパークリングのリスクを最小限にするために、少なくとも2mmの幅を有する。ギャップ14A,14B,14Cがリング12A,12B,12Cを中断しているため、リングは閉じておらず、従って、リング12A,12B,12Cの各々が、第1端部16A,16B,16C及び第2端部18A,18B,18Cを有する。図示されている例示的な実施形態において、3つのギャップ14A,14B,14Cの幅Bは同一である。しかし、代替の例示的な実施形態において、異なるギャップが異なる幅を有していてもよい。
【0037】
図1図3に、そして特に図4に見られるように、リング12A,12B,12Cの各々は、EIGAコイル10の中心軸Mに対して等距離にある。すなわち、リング12A,12B,12Cの各々は、その内周面に沿って見たときに、中心軸Mからほぼ同一の距離を有する。
【0038】
さらに、図1図4に示されているように、巻線12A,12B,12Cの各々、又はリング12A,12B,12Cの各々は、水平方向にのみ配向されている。すなわち、巻線12A,12B,12Cの各々は、中心軸Mに垂直な面内にのみ延在し、この面はそれぞれの巻線12A,12B,12Cに関連付けられている。より具体的には、これらの巻線は、この関連付けられた面と同一の向きに延在する。巻線12A,12B,12Cは互いに平行に位置合わせされている。これは、巻線が3つの空間方向の全てにおいて螺旋状に延在する螺旋状の巻線を有する先行技術のEIGAコイルと著しく異なることを示している。
【0039】
本発明によるEIGAコイル10において、巻線12A,12B,12Cの各々が、中心軸Mに垂直な関連する面に従って位置合わせされ、巻線の各々又はリング12A,12B,12Cの各々が中心軸Mに対して等距離にあるため、電極に作用する方位対称のローレンツ力を、本発明によるEIGAコイル10を用いて発生させることが可能である。その結果として得られる効果及び利点を、図7図10に関連して以下にさらに詳細に説明する。
【0040】
EIGAコイル10の隣り合う巻線12Aと12B、又は、12Bと12Cは、それぞれ、接続部20AB,20BCにより互いに接続されている。より詳細には、接続部20ABは、巻線12Aの第2端部18Aと巻線12Bの第1端部16Bとを接続している。従って、接続部20BCは、巻線12Bの第2端部18Bと巻線12Cの第1端部16Cとを接続している。図1の例示的な実施形態において、接続部20AB,20BCは、中心軸Mに対して横方向に延在する配置を有するが、その他の例示的な実施形態において、接続部の異なる向きが好ましく提供されてもよく、これを、図5に関連してより詳細に記載する。
【0041】
最上段の巻線12Aの第1端部16Aと、最下段の巻線12Cの第2端部18Cとは、それぞれ、交流電圧をEIGAコイル10に印加するための電圧源に、端子部22A,22Cを介して接続されている。
【0042】
巻線12A,12B,12C、接続部20AB,20BC、及び端子部22A,22Cは、ノンセラミック(non-ceramic)銅材料から作られている。詳細には、図示の例示的な実施形態のEIGAコイル10の巻線12A,12B,12C、接続部20AB,20BC、及び端子部22A,22Cは、中空の円筒状である。
【0043】
図1から分かるように、接続部20AB,20BCは、巻線12A,12B,12Cとは異なる断面形状を有する。しかし、さらなる例示的な実施形態においては、巻線と接続部とが同一の断面形状を有し得る。
【0044】
図5は、さらなる例示的な実施形態によるEIGAコイルの拡大された断面を概略的に示した図である。拡大された断面は、接続部120AB,120BCの特定の設計を示し、これによれば、接続部120AB,120BCは、各々、中心軸Mの面内に延在し、従って、巻線12A,12B,12Cに対して本質的に垂直である。従って、巻線12A,12B,12Cは、動作時及び図示の描写において水平に延在し、一方、接続部120AB,120BCは鉛直方向に延在する。接続部120AB,120BCの、巻線12A,12B,12Cに対して垂直の方向におけるこの構造設計は、特に小さい幅Bのギャップ14A,14B,14Cを有するEIGAコイルの提供を可能にする。ギャップ14A,14B,14Cの幅Bを特に小さく設けることにより、巻線12A,12B,12Cを、わずかに中断されただけの、従ってほぼ完全なリングの形態で形成でき、これにより全体の配置の対称性が高まり、そして、電極に対する方位対称のローレンツ力の付与がさらに改善される。
【0045】
図6は、上記の例示的な実施形態によるEIGAコイル10の概略断面図である。図6のEIGAコイル10において、最上段の巻線12Aは、複数の巻線12A,12B,12Cのうち、最大内径L1、すなわち最大で300mmの長さを有する。最下段の巻線12Cは、複数の巻線12A,12B,12Cのうち最小内径L3、すなわち、少なくとも10mmの長さを有する。
【0046】
EIGAコイル10は、図示されている構成(異なる直径を有する巻線12A,12B,12Cが互いに対して同軸状に配置され、且つ軸方向に互いに間隔を有する)により、概観が円錐形状である。2本の線K1及びK2が、中心軸Mにて対称であり、それぞれ、巻線12A,12B,12Cの鉛直方向断面の中心点Pを通って、角度βにわたり延在している。角度βは、30度~180度で、好ましくは90度である。線K1が通過する中心点Pは、中心軸Mに関して、線K2が通過する中心点Pの反対側に位置する。
【0047】
図7は、EIGA法を行うためのEIGAシステム30の概略断面図であり、EIGAシステム30は、EIGAコイル10と、長手方向軸Aを有する電極40と、不活性ガスノズル50とを備えている。図7において、EIGAシステムは、EIGAコイル10の最初の電源投入時に相当する時点t=0において初期状態である。EIGAシステムの構成要素の互いに対する向きをより良く説明するために、図7図10の各々において、EIGAコイルの巻線により形成される仮想円錐Cが破線で示されている。
【0048】
電極40は、金属又は金属合金から作られた棒状の電極であり、下部先端42を含む。電極40は、下部先端42の領域においてEIGAコイル10の内部に延在し、交流電圧を印加されたEIGAコイル10により部分溶融又は溶断される。電極40は、EIGAコイル10の巻線12A,12B,12Cと同軸に配置されており、すなわち、電極40の長手方向軸Aは、EIGAコイルの中心軸Mと一致している。電極40は、EIGA法の間中、電極40の長手方向軸Aに沿って不活性ガスノズル50の方向に、矢印P1で示されている溶断量に応じて連続的に位置変更され得る。さらに、電極40は、EIGA法の間中、矢印P2で示されている均一な溶断を保証するために電極40の長手方向軸Aを中心に回転可能である。
【0049】
不活性ガスノズル50は、EIGAコイル10及び電極40の下流に、すなわち、図示においてEIGAコイル10及び電極40よりも下に配置されている。不活性ガスノズル50はオリフィス52を含み、オリフィス52もまた、電極40及びEIGAコイル10の巻線12A,12B,12Cと同軸である。換言すれば、電極40の長手方向軸A及びEIGAコイル10の中心軸Mは、不活性ガスノズル50のオリフィス52の中心を正確に通って延在している。
【0050】
図7に見られるように、巻線12Aは、巻線12Aの各位置において、電極40から同一の最小距離h,hを有する。これは、電極40とEIGAコイル10とが同軸に位置合わせされていること、及び、巻線12A,12B,12Cが、中心軸Mに対してそれぞれ垂直な平面内に延在していることによる。同じことが、EIGAコイル10の巻線12Bにも、また巻線12Cにも当てはまり、これもまた図7に示されてはいるが、明瞭化のために参照符号が付されていない。
【0051】
電極40から巻線12A,12B,12Cへの距離が均一であるため、電極40に作用する方位対称のローレンツ力が、EIGAコイル10により発生される。方位対称のローレンツ力が、長さの等しい矢印LK1,LK2により図示されている。ギャップにより生じる非対称性は、ギャップの幅が非常に小さいため、無視できる。
【0052】
図8は、図7のEIGAシステム30の、溶融プロセスにおける後半の時点t=nにおける様子を示している。この時点において、電極40の溶断による溶断された材料液滴44のほぼ連続した溶融流が電極40から落下し又は流れている。EIGAコイル10により発生されるローレンツ力が、電極40に関して方位対称であるため、電極40に作用するローレンツ力は互いに打ち消し合い、従って、図8に示されている状態の電極40は、初期状態に従う向きを維持し続けている。こうして、電極40は、中心軸Mに対して偏向されずに、EIGA法の間中、EIGAコイルと同軸状に位置合わせされた状態を維持する。従って、電極40は、溶断処理中に不活性ガスノズル50とも同軸状に位置合わせされたままである。こうして、溶融ジェット又は液滴40は、常に、不活性ガスノズル50のオリフィス52の中心を通って鉛直方向に(長手方向軸A又は中心軸Mに沿って)落下し、従って、不活性ガスノズル50の壁、又はEIGAコイル10の巻線12A,12B,12Cに接触しない。こうして、プロセスの信頼性が向上し、EIGAシステム30に生じ得る汚染又は損傷が低減される。
【0053】
不活性ガスノズル50を通って落下した液滴44は、不活性ガスノズル50により霧化され、その後、下流の霧化塔にて固化される。その結果、固化された液滴が球状の微粒粉を形成し、これが真空密閉容器内に収集及び蓄積される。
【0054】
先行技術に対する、本発明によるEIGAコイル10の利点は、図9及び図10(先行技術のEIGAシステム70を、図7及び図8に示した動作状況で示す)の考察からさらに明らかである。
【0055】
先行技術のEIGAシステム70は、螺旋状のEIGAコイル72、電極74、及び不活性ガスノズル76を含む。図9に示されている初期状態t=0において、EIGAコイル72、電極74、及び不活性ガスノズル76は、互いに対して同軸状に位置合わせされている。すなわち、EIGAコイル72の中心軸Vが、不活性ガスノズル76の中心を通って延在する電極74の長手方向軸Wと一直線上に位置している。
【0056】
本発明による配置とは異なり、先行技術のEIGAコイル72の巻線は、EIGAコイル72の螺旋構造により、電極74から異なる距離を有する。これは、距離h,hにより例示されている。電極74からの巻線の異なる距離により、強いローレンツ力が電極74に異なるように作用し、すなわちローレンツ力の方位的非対称性をもたらす。これが、図9及び図10に、異なる長さの矢印LK3及びLK4により示されている。
【0057】
電極74に作用するローレンツ力の上述の方位的非対称性により、電極74が(より正確には電極74の長手方向軸Wが)、角度αだけ偏向される。これを図10に見ることができる。図10は、図9のEIGAシステム70の、溶融プロセス中の後半の時点t=nの様子を示す。
【0058】
図示の状態において、溶融ジェットを形成している溶断された材料の液滴78が、角度αだけ偏向された電極74から不活性ガスノズル76の方向に鉛直方向に落下している。この偏向により、液滴78又は溶融ジェットは、不活性ガスノズル76のオリフィスの中心を通っては落下せずに、中心軸Vに対してずれる。これにより、液滴78が不活性ガスノズル76の縁上に落下することがあり、そこで固化して、不活性ガスノズル76のオリフィスを完全に又は部分的に閉塞させる場合がある。この不都合な作用が、一般的に発生する電極74の回転により、さらに増大する可能性がある。また、電極74の偏向により、液滴78又は電極74自体がEIGAコイル72の巻線と接触することも生じ得、その結果、EIGAシステム70が短絡し、損傷する可能性がある。
【0059】
これらの欠点は、本発明によるEIGAコイルと、EIGAコイルにより発生され得る、電極に作用する方位対称のローレンツ力により効果的に低減され得る。
【符号の説明】
【0060】
10 EIGAコイル
70 EIGAシステム(先行技術)
12A,12B,12C 巻線
72 EIGAコイル(先行技術)
14A,14B,14C ギャップ
74 電極(先行技術)
16A,16B,16C 巻線の第1端部
76 不活性ガスノズル(先行技術)
18A,18B,18C 巻線の第2端部
78 液滴(先行技術)
20AB,20BC 接続部
V 中心軸(先行技術)
22A,22B 端子部
W 長手方向軸
120AB,120BC 接続部
α 偏向角度(先行技術)
30 EIGAシステム
LK3,LK4 ローレンツ力(先行技術)
32 出力開口部
,h 距離(先行技術)
40 電極
42 電極の先端
44 液滴
50 不活性ガスノズル
52 オリフィス
M 中心軸
B 幅
K1,K2 線
P 中心点
L1 最大内径
L3 最小内径
β スパン角度
P1 位置変更動作を示す矢印
P2 回転運動を示す矢印
A 長手方向軸
C 仮想円錐
LK1,LK2 ローレンツ力
,h 距離

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10