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特開2024-161553通信方法、端末装置、及びネットワーク装置
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  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図1
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図2A
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図2B
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図2C
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図2D
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図3A
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図3B
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図4
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図5
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図6
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図7
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図8
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図9
  • 特開-通信方法、端末装置、及びネットワーク装置 図10
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161553
(43)【公開日】2024-11-19
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20241112BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20241112BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20241112BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W16/32
H04W72/231
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024139391
(22)【出願日】2024-08-21
(62)【分割の表示】P 2023506034の分割
【原出願日】2020-07-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダー
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】セカンダリセルグループ(SCG)が一時停止/非アクティブ化された場合にSCGを設定する通信方法、ネットワーク装置、端末装置及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】通信方法は、第2のネットワーク装置のセカンダリセルグループ(SCG)のプライマリセカンダリセル(PScell)のための設定を実行するための条件が満たされていると決定したことに従って、第1のネットワーク装置によりサービングされる端末装置において、第2のネットワーク装置のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定することと、SCGが非アクティブ化されているとの決定に従って、PScellの設定が既に端末装置により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置に送信することとを含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セカンダリセルグループ(SCG)のPScellを条件付きで設定するための無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを、ネットワーク装置から受信することと、
複数の候補PScellの中から切替対象のターゲットPScellを選択することと、
選択された前記ターゲットPScellを示す情報を含むアップリンクメッセージを前記ネットワーク装置に送信することと、
を含み、
前記RRC再設定メッセージは、前記複数の候補PScellの情報を含む、
通信方法。
【請求項2】
前記SCGの設定を適用する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
端末装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)のPScellを条件付きで設定するための無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを、ネットワーク装置から受信する受信手段と、
複数の候補PScellの中から切替対象のターゲットPScellを選択する選択手段と、
選択された前記ターゲットPScellを示す情報を含むアップリンクメッセージを前記ネットワーク装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記RRC再設定メッセージは、前記複数の候補PScellの情報を含む、
端末装置。
【請求項4】
前記SCGの設定を適用する適用手段を備える、
請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
ネットワーク装置であって、
セカンダリセルグループ(SCG)のPScellを条件付きで設定するための無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを、端末装置へ送信する送信手段と、
ターゲットPScellを示す情報を含むアップリンクメッセージを前記端末装置から受信する受信手段と、
を備え、
前記RRC再設定メッセージは、複数の候補PScellの情報を含む、
ネットワーク装置。
【請求項6】
セカンダリセルグループ(SCG)のPScellを条件付きで設定するための無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを、端末装置へ送信することと、
ターゲットPScellを示す情報を含むアップリンクメッセージを前記端末装置から受信することと、
を含み、
前記RRC再設定メッセージは、複数の候補PScellの情報を含む、
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信方法、ネットワーク装置、端末装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアル接続(Dual Connectivity、DC)は、端末装置(例えば、ユーザ装置、UE)が、2つのネットワーク装置、例えば、2つの基地局(base station、BS)により提供される無線リソースを利用するように設定されることのできる動作モードである。第1のネットワーク装置は、マスターノード(MN)として端末装置をサービングし、第2のネットワーク装置は、セカンダリノード(SN)として端末装置をサービングする。従来のDCシナリオにおいて、MN及びSNは通常、一つまたは複数のサービングセルに関連付けられることができ、また、周波数を効率的に利用するために、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)技術をさらに実装することができる。MNに関連付けられるサービングセルグループはマスターセルグループ(MCG)と呼ばれ、SNに関連付けられるサービングセルグループはセカンダリセルグループ(SCG)と呼ばれる。
【0003】
DCシナリオにおいて、端末装置はMN及びSNとの無線リンクを同時に維持する必要があり、これは著しい電力消費をまねく。例えば、DC端末装置の消費電力は、従来の端末装置の数倍、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)端末装置の3倍から4倍である。さらに、(例えば、端末装置のデータレートが高いものから低いものに変化する場合などの)いくつかの場合において、消費電力を低減するために、端末装置をサービングしているSCGを一時停止/非アクティブ化するか、または休眠状態に設定することが提案されている。しかしながら、SCGが一時停止/非アクティブ化された場合、DCプロシージャ、特にSCGの設定に関するプロシージャのプロセスは、まだ規定されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、SCGが一時停止/非アクティブ化された場合にSCGを設定するための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信方法が提供される。この方法は、第1のネットワーク装置において第2のネットワーク装置に、前記第2のネットワーク装置に関連付けられるSCGを設定するための要求を送信することを含む。この要求は、SCGについての第1の活動状態に関する第1の情報を含む。この方法は、前記要求への応答を前記第2のネットワーク装置から受信することをさらに含む。前記応答は、前記SCGの現在の活動状態を示す。前記現在の活動状態は、前記第1の情報に基づいて前記第2のネットワーク装置により決定される。
【0006】
第2の態様において、通信方法が提供される。この方法は、第2のネットワーク装置において第1のネットワーク装置から、前記第2のネットワーク装置に関連付けられるSCGを設定するための要求を受信することを含む。この要求は、前記SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含む。この方法は、前記第1の情報に基づいて前記SCGの現在の活動状態を決定することをさらに含む。この方法は、前記要求への応答を前記第1のネットワーク装置に送信することをさらに含む。前記応答は、前記SCGの前記現在の活動状態を示す。
【0007】
第3の態様において、通信方法が提供される。この方法は、第1のネットワーク装置において第2のネットワーク装置から、前記第2のネットワーク装置に関連付けられるSCGを設定するための第1の要求を受信することを含む。前記第1のメッセージは、前記SCGの第2の活動状態に関する要件を含む。この方法は、前記第1のメッセージを確認するための第2のメッセージを前記第2のネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0008】
第4の態様において、通信方法が提供される。この方法は、第2のネットワーク装置において、前記第2のネットワーク装置に関連付けられるSCGを設定するための第1のメッセージを生成することを含む。前記第1のメッセージは、前記SCGの第2の活動状態に関するパラメータを含む。この方法は、前記第1のメッセージを前記第1のネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0009】
第5の態様において、通信方法が提供される。この方法は、第2のネットワーク装置のSCGのプライマリセカンダリセル(PScell)のための設定を実行するための条件が満たされていると決定したことに従って、第1のネットワーク装置によりサービングされる端末装置において、前記第2のネットワーク装置のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定することを含む。この方法は、前記SCGが非アクティブ化されたと決定したことに応じて、第3のメッセージを前記SCGの第2のネットワーク装置に送信することをさらに含む。前記第3のメッセージは、PScellのための設定が既に端末装置により完了されたことを示す。
【0010】
第6の態様において、通信方法が提供される。この方法は、端末装置において第2のネットワーク装置から、前記第2のネットワークのSCGを設定するための第4のメッセージを受信することを含む。第4のメッセージは、前記SCGが非アクティブ化されていることを示す第2の指示を含む。この方法は、第5のメッセージを前記SCGの第2のネットワーク装置に送信することをさらに含む。前記第5のメッセージは、PScellのための設定が既に端末装置により完了されたことを示す。
【0011】
第7の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第1の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0012】
第8の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第2の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0013】
第9の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第3の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0014】
第10の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第4の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0015】
第11の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第5の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0016】
第12の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを含み、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第6の態様による方法を前記装置に実行させる。
【0017】
第13の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供され、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第1の態様による方法を実行させる。
【0018】
第14の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供され、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第2の態様による方法を実行させる。
【0019】
第15の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供され、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第3の態様による方法を実行させる。
【0020】
第16の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供され、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第4の態様による方法を実行させる。
【0021】
第17の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供され、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第5の態様による方法を実行させる。
【0022】
第18の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体を提供し、前記命令が少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記第6の態様による方法を実行させる。
【0023】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0025】
図1】本開示の実施形態を実施可能な通信環境のブロック図である。
【0026】
図2A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセスを示すシグナリング図である。
図2B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセスを示すシグナリング図である。
図2C】本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセスを示すシグナリング図である。
図2D】本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセスを示すシグナリング図である。
【0027】
図3A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、SCGを設定するためのプロセスを示すシグナリング図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、SCGを設定するためのプロセスを示すシグナリング図である。
【0028】
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1のネットワーク装置において実現される例示的な通信方法を示す図である。
【0029】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2のネットワーク装置において実現される例示的な通信方法を示す図である。
【0030】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1のネットワーク装置において実現される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0031】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2のネットワーク装置において実現される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0032】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法を示す図である。
【0033】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される別の例示的な通信方法を示す図である。
【0034】
図10】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0035】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とはことなる様々な方法で実施することができる。
【0037】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0038】
本開示における「一つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造または特性を説明する場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造または特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0039】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけに使用され、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「包含する」、「有する」、「具備する」、「備える」、および/または「持つ」は、記載された特徴、要素、および/または構成部品などの存在を指定するが、一つまたは複数のその他の特徴、要素、構成部品、および/またはそれらの組み合わせの存在または追加を除外しないことをさらに理解すべきである。
【0040】
用語「第1」及び「第2」などは本明細書では様々な要素を説明することに用いることができるが、これらの要素はこれらの用語により制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と名付けてもよく、そして同様に、第2の要素を第1の要素と名付けてもよい。本明細書で使用されるように、用語「および/または」は、記載された用語のうちの一つまたは複数の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0041】
いくつかの例において、値、プロシージャ、または機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0042】
本文で使用される「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、New RadioアクセスのノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノード、衛星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置などを含むが、これらに限定されない。以下、説明のために、ネットワーク装置の例として、eNBを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0043】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線通信できる可能性のあるあらゆるエンド装置を指す。限定ではなく例として、端末装置は、通信装置、ユーザ装置(UE)、加入者局(Subscriber Station、SS)、携帯加入者局(Portable Subscriber Station)、移動局(MS)、またはアクセス端末(Access Terminal、AT)と称してもよい。端末装置は、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(voice over IP、VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末装置、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラ等の撮像端末装置、ゲーム端末装置、音楽保存再生装置、車載無線端末装置、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマート装置、無線カスタマ構内設備(CPE)、モノのインターネット(loT)装置、腕時計またはその他のウェアラブル装置、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、無人機、医療装置及び応用(例えば、遠隔手術)、産業装置及び応用(例えば、産業用および/または自動化処理チェーン環境で動作するロボットおよび/または他の無線装置)、家庭用電子装置、商業用および/または産業無線ネットワーク上で動作する装置などを含むことができるが、これらに限定されない。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ装置」および「UE」は、互換的に使用することができる。
【0044】
本明細書で使用されるように、用語「ウェイキングアップ」/「ウェイクアップ」または類似の表現は、別の装置との送信を有効化するオペレーションを意味する。具体的には、SCGまたはPScellをウェイクアップするオペレーションは、SCGのすべてのサービングセルをアクティブ化すること、またはSCGのPScellをアクティブ化することを意味することができる。追加として、SCGまたはPScellをウェイクアップするオペレーションは、SCGの全てのサービングセルを休眠BWPから非休眠BWPに切り替えること、またはSCGのPScellを休眠BWPから非休眠BWPに切り替えることを意味することができる。ウェイクアップの構想は、任意の一つまたは複数の装置/要素/モジュールに適していることを理解されたい。
【0045】
本明細書で使用されるように、用語「スリーピング」/「スリープ」または類似の表現は、別の装置との送信を無効化する/一時停止するオペレーションを意味する。具体的には、SCGまたはPScellをスリープするオペレーションは、SCGのすべてのサービングセルを非アクティブ化すること、またはSCGのPScellを非アクティブ化することを意味することができる。なお、SCGまたはPScellをスリープするオペレーションは、SCGを休眠BWPに切り替えること、またはSCGのPScellを休眠BWPに切り替えることを意味することもできる。スリープの構想は、任意の一つまたは複数の装置/要素/モジュールに適していることを理解されたい。
【0046】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1 RAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2 RAT装置であってもよい。一実施形態において、第 1RAT装置はeNBであり、第2 RAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置および第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信することができる。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接または第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信することができる。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信することができる。
【0047】
本明細書で議論される通信は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠する通信を使用することができる。さらに、通信ネットワークにおける第1の装置と第4の装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)通信プロトコル、および/または現在知られている、または将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現することができる。本開示の実施形態は、さまざまな通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0048】
本明細書に記載された機能は、さまざまな例示的な実施形態において固定および/または無線ネットワークノードにおいて実行されることができるが、他の例示的な実施形態においては、機能は、ユーザ装置機器(例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、モバイルIoT装置、または固定IoT装置)において実現されることができる。例えば、ユーザ装置機器は、固定および/または無線ネットワークノードに関連して説明された対応の能力を必要に応じて備えることができる。ユーザ装置機器は、ユーザ装置および/またはユーザ装置内にインストールされたときにユーザ装置を制御するように設定されたチップセットまたはプロセッサなどの制御装置であってもよい。このような機能の例は、ブートストラップサーバ機能および/またはホーム加入者サーバを含み、ユーザ装置機器にこれらの機能/ノードの視点から実行させるように設定されたソフトウェアをユーザ装置機器に提供することにより、ユーザ装置機器内で実施されることができる。
【0049】
上述したように、DCシナリオにおいて、CA技術は、周波数を効率的に使用するために実現されることができる。しかしながら、CA技術の導入は通常、端末装置(例えば、UE)の電力消費を引き起こす。
【0050】
CAシナリオのための一つの従来の省電力解決策は、SCellのアクティブ化/非アクティブ化を含む。CAを設定する際に端末装置の合理的な電力消費(例えばバッテリ消費)を可能にするために、SCellのアクティブ化/非アクティブ化メカニズムがサポートされる。SCellが非アクティブ化されているとき、端末装置は、対応するPDCCHまたはPDSCHを受信する必要がなく、対応するアップリンク内で送信することができないが、チャネル品質インジケータ(CQI)測定を実行するよう要求される。逆に、SCellがアクティブ化されているとき、端末装置はPDSCHおよびPDCCHを受信し(端末装置が前記SCellからのPDCCHを監視するように設定されている場合)、端末装置がCQI測定を実行できることが期待される。
【0051】
CAシナリオのための別の従来の省電力解決策は、SCell休眠を含む。CAが設定されたときに迅速なSCellアクティブ化を有効化するために、SCellに一つの休眠帯域幅パート(BWP)を設定することができる。アクティブ化されたSCellのアクティブBWPが休眠BWPである場合、端末装置は、SCell上でのPDCCHの監視を停止するが、チャネル状態情報(CSI)(例えばCQI)測定、自動利得制御(AGC)およびビーム管理を、設定されている場合、継続して実行する。ダウンリンク制御情報(DCI)は、一つまたは複数のSCellまたは一つまたは複数のSCGのための休眠BWPへの進入/退出を制御するために使用される。休眠BWPは、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してネットワークにより設定されるUEの専用BWPの一つである。スペシャルセル(SpCell)とPUCCH SCellに休眠BWPを設定することはできない。
【0052】
なお、上述したように、DCシナリオにおいて、二つの無線リンクを同時に維持することから、端末装置とネットワークの電力消費も大きな問題である。EN-DCを例とすると、場合によっては、NRネットワークにおける端末装置の電力消費は、LTEネットワークにおける端末装置の電力消費よりも3倍から4倍高い。電力消費を低減するために、SCGを一時停止/非アクティブ化してもよく、または場合によっては休眠状態に設定してもよいことが提案された。例えば、EN-DCのデプロイメントにおいて、MNは基本的なカバレッジを提供する。UEのデータレート要件が、例えば、高いものから低いものへと動的に変化する場合、電力消費を低減するために、SNを非アクティブ化または一時停止することができる。
【0053】
SCG非アクティブ化メカニズムは、EN-DC、NGEN-DC、NR-DCを含むがこれに限定されない、他のMR-DCデプロイメントにも必要であることを理解すべきである。用語「SCG一時停止」および「SCG非アクティブ化」は、本明細書では互換的に使用される。
【0054】
追加として、SCG一時停止のモデリングに関する三つの選択肢が既に以下に提案されている。
オプション1において、PScellとSCellを含む、SNに関連付けられるすべてのサービングセルをアクティブ化し、アクティブBWPを休眠BWPとして設定する。
オプション2において、PScellとScellを含む、SNに関連付けられるすべてのサービングセルを非アクティブ化する。
オプション3において、SCGのSCellを非アクティブ化すべきであるが、SCGのPScellをアクティブ化すべきであり、アクティブBWPを休眠BWPとして設定する。
【0055】
上記からわかるように、SCGが一時停止/非アクティブ化されている時、すべてのSRBとデータ無線ベアラ(DRB)のためのSCG送信を一時停止すべきである。しかしながら、SCG設定プロシージャに関するいくつかのDCオペレーション(例えば、PScellの追加/修正/変更、SNの追加/修正/変更など)は、端末装置による端末装置とネットワーク装置との間のインタラクション(例えば、ランダムアクセス(RA)の実行、無線リソース制御(RRC)Reconfiguration Completeメッセージの送信など)の実行を必要とする可能性がある。しかしながら、SCGが一時停止/非アクティブ化されている場合、上記のインタラクションをどのように処理するかについては説明されていない。
【0056】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、SCGが一時停止/非アクティブ化された場合にSCGを設定するための解決策が提案されている。この解決策において、ネットワーク装置(例えば、MN及びSN)は、活動状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ)情報を交換することができる。より具体的には、第1のネットワーク装置(例えば、MN)は、第2のネットワーク装置(例えば、SN)に関連付けられるSCGを設定するための、SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含む要求を送信することができる。次に、第2のネットワーク装置は、その現在の活動状態(すなわち、その実際の活動状態)で第1のネットワークに応答することができる。代替として、第2のネットワーク装置は、第2のネットワーク装置に関連付けられるSCGを設定するための、SCGの第2の活動状態に関するパラメータを含む第1のメッセージを生成することができる。次に、第2のネットワーク装置は、生成された第1のメッセージを第1のネットワーク装置に送信することができる。こうして、第1のネットワーク装置は、第2のネットワーク装置の現在/実際の活動状態を取得することができる。
【0057】
本開示のいくつかの別の例示的な実施形態によれば、SCGが一時停止/非アクティブ化された場合にSCGを設定するためのもう一つの解決策が提案されている。本解決策において、端末装置が、第2のネットワーク装置のSCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされ、且つ第2のネットワーク装置のSCGが非アクティブ化されていると決定した場合、端末装置は、PScellのための設定が既に端末装置により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置に送信する。代替として、端末装置が、第2のネットワークのSCGを設定するための、SCGが非アクティブ化されていることを示す第2の指示を含む第4のメッセージを、第2のネットワーク装置から受信した場合、端末装置は、PScellのための設定が既に端末装置により完了されたことを示す第5のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置に送信することができる。こうして、SCGが非アクティブ化されているとしても、SCGのための設定を行うことができる。
【0058】
以下、図1から図10を参照してより詳細に説明する。
環境例
【0059】
図1は本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境100を示す。通信環境100において、端末装置130は、第1のネットワーク装置110と通信可能であり、さらに第2のネットワーク装置120と通信可能である。第1のネットワーク装置110は、第2のネットワーク装置120と(例えば、X2またはXnインターフェースを介して)通信することができる。
【0060】
図1の例において、第1のネットワーク装置110は、MNとして端末装置130をサービングする一方、第2のネットワーク装置120は、SNとして端末装置130をサービングする。第1のネットワーク装置110と第2のネットワーク装置120のサービングエリアは、セルと呼ばれる。図1に示すように、第1のネットワーク装置110のセルグループは、プライマリセル150-1と追加のセカンダリセル(SCell)150-2とを含む。第1のネットワーク装置110がMNとして機能するので、第1のネットワーク装置110のセルグループはMCG 150と称される。第2のネットワーク装置120のセルグループは、プライマリセル160-1と追加のセカンダリセル160-2とを含む。第2のネットワーク装置120がSNとして機能することから、第2のネットワーク装置120のセルグループはSCG 160と称され、プライマリセル160-1もPScell 160-1と称される。
【0061】
端末装置130と第1のネットワーク装置110との間、及び端末装置130と第2のネットワーク装置120との間の通信は、任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。端末装置130から第1のネットワーク装置110又は第2のネットワーク装置120に向かう方向の通信はUL通信と呼ばれ、第1のネットワーク装置110又は第2のネットワーク装置120から端末装置130に向かう方向の通信はDL通信と呼ばれる。端末装置130は、第1のネットワーク装置110、第2のネットワーク装置120、そして場合によっては他のネットワーク装置のカバレッジエリアの間を移動することができる。
【0062】
UL通信において、端末装置130は、ULチャネルを介して、ULデータ及び制御情報を送信することができる。いくつかの例示的な実施形態において、ULデータは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)および/またはデータ送信のために使用される利用可能な他の任意のULチャネルで送信することができる。DL送信において、第1のネットワーク装置110又は第2のネットワーク装置120は、DLチャネルを介して、DLデータ及び制御情報を端末装置130に送信することができる。いくつかの例において、DLデータは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)及び/又はデータ送信のために使用される利用可能な他の任意のDLチャネルで送信することができる。
【0063】
第1のネットワーク装置110及び第2のネットワーク装置120により提供されるDCは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access:進化型汎用地上無線アクセス)-NRデュアル接続(EN-DC)、NGEN-DC、NE-DC、およびNR-DCを含むがこれらに限定されない、任意の適切なタイプのマルチ無線デュアル接続(MR-DC)を含むことができる。EN-DCの場合、第1のネットワーク装置110はeNBであり、第2のネットワーク装置120はgNBである。NGEN-DCの場合、第1のネットワーク装置110はgNBであり、第2のネットワーク装置120はeNBである。NR-DCの場合、ネットワーク装置110,120はいずれもgNBである。
【0064】
図1におけるSCellの数は説明の目的で与えられており、本開示に対するいかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。いくつかの別の実施形態において、第1のネットワーク装置110及び第2のネットワーク装置120は、端末装置130をサービングするための任意の適切な数のSCellを提供することができる。
【0065】
図1の装置の数およびタイプは、説明の目的のために与えられるものであり、本開示に対するいかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。通信環境100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置および/または端末装置を含むことができる。さらに、通信環境100は、ネットワーク装置及び端末装置以外の任意の他の装置(例えば、コアネットワーク要素)を含むことができるが、本発明を不明瞭にすることを避けるために、本明細書ではそれらを省略する。

活動状態情報を交換するプロシージャ例
【0066】
本開示の発明者らは、例えばSCGが過負荷であるか、SCGがSCGアクティブ化設定をサポートしていないなど、SGCにとって非アクティブ化状態が許容可能である場合があることに気づいた。したがって、MNがSCGの実際/現在の活動状態に基づいて合理的な後続処理を実行できるように、MNは、SCGの実際/現在の活動状態を知る必要がある。以下に、本開示のいくつかの例示的な実施形態について詳細に説明する。
【0067】
図2Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセス200を示すシグナリング図である。説明のために、図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、端末装置130と、第1のネットワーク装置110と、第2のネットワーク装置120とが関与してもよい。図2Aのプロセス200において、SCGのための設定プロシージャは、MNとして動作する第1のネットワーク装置110により開始される。
【0068】
第1のネットワーク装置110は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための要求を送信(202)する。この要求は、前記SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含むことができる。この要求はX2またはXnインターフェースを介して送信されることができる。
【0069】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110は、SCGが追加されるべきであるとの決定に従って、第1の情報を含むSN追加要求を送信する。例えば、第1のネットワーク装置110は、SCGアクティブ化/非アクティブ化要求指示を持つSN追加要求を第2のネットワーク装置120に送信する。
【0070】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110は、SCGが修正されるべきであるとの決定に従って、第1の情報を含むSN修正要求を送信する。例えば、第1のネットワーク装置110は、SCGアクティブ化/非アクティブ化要求指示を持つSN修正要求を第2のネットワーク装置120に送信する。
【0071】
上述のメッセージは、説明の目的でのみ与えられ、いかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。他の例示的な実施形態において、要求は、X2またはXnインターフェースを介した任意の適切なメッセージとすることができる。SCGの第1の活動状態に関する第1の情報は、指示、フィールド、ヘッダなど、任意の適切な方法で表すことができることも理解すべきである。さらに、SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を明示的または暗黙的に表すことができる。本開示の範囲は、これらの点で限定されるものではない。
【0072】
第1のネットワーク装置110から要求を受信すると、第2のネットワーク装置120はこの要求に従ってSCGを設定することができる。さらに、第2のネットワーク装置120は、要求に含まれる第1の情報に従って活動状態を設定することができる。いくつかの場合、例えば、第2のネットワーク装置120のSCGが端末装置130との間で送信(データまたはシグナリングを含む)を実行している場合、またはSCGがSCG非アクティブ化設定をサポートしていない場合などに、SCGについての非アクティブ化設定が失敗する可能性がある。いくつかの他の場合、第2のネットワーク装置120が過負荷/ビジーである(すなわち、さらなるサービスを提供できない)場合に、SCGについてのアクティブ化設定が失敗する可能性がある。上述した障害設定の例は、単に説明の目的のために与えられたものであって、本開示に対するいかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。
【0073】
次に、第2のネットワーク装置120は、SCGの現在の活動状態を決定する。その後、第2のネットワーク装置120は、要求への応答を第1のネットワーク装置110に送信(204)し、前記応答は、決定されたSCGの現在の活動状態を示す。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のネットワーク装置120は、SN追加要求への応答としてSN追加要求確認応答を送信する。例えば、第2のネットワーク装置120は、SCGアクティブ化/非アクティブ指示を持つSN追加要求確認応答を第1のネットワーク装置110に送信する。
【0075】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、第2のネットワーク装置120は、SN修正要求への応答としてSN修正要求確認応答を送信する。例えば、第2のネットワーク装置120は、SCGアクティブ化/非アクティブ指示を持つSN修正要求確認応答を第1のネットワーク装置110に送信する。
【0076】
上述のメッセージは、説明の目的でのみ与えられ、いかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。他の例示的な実施形態において、要求は、X2またはXnインターフェースを介した任意の適切なメッセージとすることができる。第2のネットワーク装置は、明示的または暗黙的に、決定された現在の活動状態を示してもよいことを理解すべきである。さらに、現在の活動状態は、指示、フィールド、ヘッダなど、任意の適切な方法で表すこともできる。本開示の範囲は、これらの点で限定されるものではない。
【0077】
こうして、SN/SCG追加/修正/変更プロシージャの間、第1のネットワーク装置110(すなわち、MN)はSNにSCGのアクティブ/非アクティブを要求することができ、SCGは、SCGの実際の/現在の状態(アクティブ/非アクティブ)をMNに応答することができる。さらに、SCGの実際/現在の状態(アクティブ/非アクティブ)は第2のネットワーク装置120(すなわちSN)により提供されることができる。SCGの実際/現在の状態(アクティブ/非アクティブ)に基づいて、第1のネットワーク装置110は、SCGの実際の活動状態に基づいて合理的な後続処理を実行することができる。例えば、第1のネットワーク装置110は、SCGを端末装置130に設定するか、別のSNに変更するかを決定する。
【0078】
同様に図2Aを参照し、第1のネットワーク装置110は、RRCメッセージを端末装置に送信(206)する。RRCメッセージは、第1のネットワーク装置110のMCGに関する設定情報を含むことができ、また、第2のネットワーク装置120のSCGに関する設定情報(例えば、第2のネットワーク装置120のSCGが非アクティブ化されていることを示す指示)を含むことができる。したがって、端末装置130は、RRC応答を第1のネットワーク装置110に送信(208)することができる。RRC応答は、MCGのための設定が既に完了したことを示し、さらに、第2のネットワーク装置120のSCGのための設定が既に完了したことを示す。次に、第1のネットワーク装置110は、SCGの設定を完了するために、メッセージを第2のネットワーク装置120に送信(210)することができる。
【0079】
説明のために、本開示の範囲を限定することなく、第1のネットワーク装置110は、RRCReconfigurationメッセージを端末装置130に送信することができる。端末装置130は、SN RRCReconfigura tionCompleteメッセージを保持しているRRCReconfigurationCompleteで応答する。次に、第1のネットワーク装置110は、SN RRCReconfiguretionCompleteメッセージを保持しているSN ReconfigurationCompleteを第2のネットワーク装置120に送信する。
【0080】
活動状態はソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に交換されてもよいことを理解すべきである。図2Bおよび図2Cを参照してこれらのプロシージャを説明する。図2Bは、第1のネットワーク装置110(すなわち、MN)により開始されたソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に活動状態情報を交換するプロセス240を示すシグナリング図である。図2Cは、第2のネットワーク装置120(すなわち、SN)により開始されたソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に活動状態情報を交換するプロセス260を示すシグナリング図である。説明のために、プロセス240及び260は、図1を参照して説明される。プロセス240及び260は、端末装置130と、第1のネットワーク装置110と、第2のネットワーク装置120-1と120-2とに関する。図2Bのプロセス240と図2Cのプロセス260とにおいて、第1のネットワーク装置110はMNとして動作し、第2のネットワーク装置120-1はソースSNとして動作し、第2のネットワーク装置120-2はターゲットSNとして動作する。
【0081】
まずは図2Bを参照し、第1のネットワーク装置110(すなわち、MN)は、第2のネットワーク装置120-2(すなわち、ターゲットSN)に関連付けられるSCGを設定するための要求を送信(202)する。この要求は、第2のネットワーク装置120-2のSCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含むことができる。一例として、第1のネットワーク装置110は、SCGアクティブ化/非アクティブ化要求指示を持つSN追加要求を送信する。
【0082】
次に、第2のネットワーク装置120-2は、202において受信した要求に従ってSCGを設定することができる。次に、第2のネットワーク装置120-2は、SCGの現在の活動状態を決定する。第2のネットワーク装置120-2は、応答を第1のネットワーク装置110に送信(204)し、前記応答は、決定されたSCGの現在の活動状態を示す。例えば、第2のネットワーク装置120-2は、SCGアクティブ化/非アクティブ指示を持つSN追加要求確認応答を第1のネットワーク装置110に送信する。
【0083】
第2のネットワーク装置120-2から応答を受信すると、第1のネットワーク装置110は第2のネットワーク装置120-1(すなわち、ソースSN)との接続を解除する。より具体的には、第1のネットワーク装置110は、SN Release要求を第2のネットワーク装置120-1に送信(242)し、第2のネットワーク装置120-1からSN Release要求確認応答を受信(244)する。
【0084】
次に、第1のネットワーク装置110は、対応する設定を完了するように端末装置130をトリガする。より具体的には、第1のネットワーク装置110は、RRCReconfigurationメッセージを端末装置130に送信(246)し、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを保持しているRRCReconfigurationCompleteを端末装置130から受信(248)する。第1のネットワーク装置110は、SN RRCReconfiguretionCompleteメッセージを保持しているSN ReconfigurationCompleteを第2のネットワーク装置120-1に送信(250)する。
【0085】
こうして、活動状態の交換は、ソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に実現される。
【0086】
これから図2Cを参照し、ソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャは、SNにより開始される。第2のネットワーク装置120-1は、SN変更プロシージャを開始することを決定し、SN変更要求を第1のネットワーク装置110に送信(262)する。SN変更要求を受信すると、第1のネットワーク装置110は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための要求を送信(202)する。この要求は、前記SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含むことができる。一例として、第1のネットワーク装置110は、SCGアクティブ化/非アクティブ化要求指示を持つSN追加要求を送信する。
【0087】
次に、第2のネットワーク装置120-2は、202において受信した要求に従ってSCGを設定することができる。次に、第2のネットワーク装置120-2は、SCGの現在の活動状態を決定する。第2のネットワーク装置120-2は、応答を第1のネットワーク装置110に送信(204)し、前記応答は、決定されたSCGの現在の活動状態を示す。例えば、第2のネットワーク装置120-2は、SCGアクティブ化/非アクティブ指示を持つSN追加要求確認応答を第1のネットワーク装置110に送信する。
【0088】
第2のネットワーク装置120-2から応答を受信すると、第1のネットワーク装置110は、対応する設定を完了するように端末装置130をトリガする。より具体的には、第1のネットワーク装置110は、RRCReconfigurationメッセージを端末装置130に送信(264)し、SN RRCReconfigurationCompleteメッセージを保持しているRRCReconfigurationCompleteを端末装置130から受信(266)する。
【0089】
次に、第1のネットワーク装置110はそれぞれ、SN Change Confirmationを第2のネットワーク装置120-1に送信(268)し、SN RRC Reconfiguration completeメッセージを保持しているSN Reconfiguration completeメッセージを第2のネットワーク装置120-2に送信する。
【0090】
こうして、活動状態の交換は、ソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に実現される。
【0091】
図2B図2Cを参照し、ソースSNとターゲットSNとの間のSN変更プロシージャの間に活動状態を交換するための具体的なプロセスが既に説明されてきた。図2B及び図2Cのプロセスを議論するとき、上述のメッセージのタイプ及び順序は、説明のためだけに示されており、いかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。他の例示的な実施形態において、メッセージは任意の適切なメッセージに置き換えられ、任意の適切な順序で実行されることができる。
【0092】
図2Dは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、活動状態情報を交換するプロセス280を示すシグナリング図である。説明のために、図1を参照してプロセス280を説明する。プロセス280には、端末装置130と、第1のネットワーク装置110と、第2のネットワーク装置120とが関与してもよい。図2Dのプロセス280において、SCGのための設定プロシージャは、SNとして動作する第2のネットワーク装置120により開始される。
【0093】
第2のネットワーク装置120は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための、SCGの第2の活動状態に関するパラメータを含む第1のメッセージを生成する。次に、第2のネットワーク装置120は、第1のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信(282)する。説明のために、本開示の範囲を限定することなく、第2のネットワーク装置120は、SCGアクティブ/非アクティブ指示が求められるSN修正を送信する。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のメッセージを送信した後、第2のネットワーク装置120はタイマを開始する。第2のネットワーク装置120が、第1のメッセージにより要求された設定が完全に実行されたことを示すメッセージを一つも受信しなかった場合、第2のネットワーク装置120は、第1のメッセージが第1のネットワーク装置110または端末装置130により拒否されたか、または第2のネットワーク装置により要求された設定が第1のネットワーク装置110または端末装置130により設定されることが失敗したと決定する。
【0095】
次に、第1のネットワーク装置110は、第1のメッセージの設定が許容可能であるか否かを決定することができる。第1のネットワーク装置110が、第1のメッセージの設定を受け入れると決定した場合、第1のネットワーク装置110は、RRC Reconfigurationを端末装置130に送信(284)し、SN RRC Reconfiguration Completeを保持しているRRC Reconfiguration completeを端末装置130から受信(286)する。次に、第1のネットワーク装置110は、SN RRC Reconfiguration completeを保持しているSN Modification Confirmationを第2のネットワーク装置120に送信(288)する。
【0096】
または、第1のネットワーク装置110が第1のメッセージの設定を拒否する場合、第1のネットワーク装置110は、追加として拒否理由を保持している第2のメッセージを応答(283)するか、第1のネットワーク装置110は単に第1のメッセージを無視して第2のネットワーク装置120に何のメッセージも応答しない。
【0097】
追加として、第1のネットワーク装置110が、第2のネットワーク装置が必要とする設定が、第1のネットワーク装置110または端末装置130により設定されることが失敗したと決定した場合(例えば、第1のネットワーク装置110が、設定が完全に実行されたことを示すメッセージを端末装置130から受信しなかった場合、または、第1のネットワーク装置110が、設定が失敗したことを示すメッセージを端末装置130から受信した場合)、第1のネットワーク装置110は、失敗の原因を追加として保持している、失敗を示す第2のメッセージを応答(283)し、または、第1のネットワーク装置110は単に第1のメッセージを無視して第2のネットワーク装置120に何のメッセージも応答しない。
【0098】
図2Cのプロセスを説明するとき、上述のメッセージのタイプ及び順序は、説明のためだけに示されており、いかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。他の例示的な実施形態において、メッセージは任意の適切なメッセージに置き換えられ、任意の適切な順序で実行されることができる。
【0099】
こうして、SNがSCG設定を開始するとき、SNは、SNが期待する活動状態を求めることができ、MNは、SNに求められたSCG設定を完了することができる。

非アクティブ化されたSCGについてPSCELLを設定するプロセス例
【0100】
全体として、端末装置130がPScellを設定(例えば、追加または変更)する必要がある場合、端末装置130は、端末装置130とターゲットPScellのネットワーク装置との間でインタラクション(例えば、RAプロシージャの実行、RRC Reconfiguration Completeメッセージの送信など)を実行する必要がある。しかしながら、上述したように、SCGが一時停止/非アクティブ化されたとき、端末装置130とSCGとの間のSRBとDRSとの両方が一時停止され、ランダムアクセスプロシージャは許可されない。したがって、非アクティブ化されたSCGについてPScellを設定するためのプロセスを指定することが望ましい。
【0101】
図3Aを参照して、SCGのPScellのための設定を実行する例について説明する。図3Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、SCGを設定するためのプロセス300を示すシグナリング図である。説明のために、図1を参照してプロセス300を説明する。プロセス300には、端末装置130と、第1のネットワーク装置110と、第2のネットワーク装置120とが関与してもよい。説明のために、本開示の範囲を限定することなく、図3Aのプロセス300において、第1のネットワーク装置110はMNとして動作し、第2のネットワーク装置120はSNとして動作する。
【0102】
図3Aに示すように、第2のネットワーク装置120のSCGのPScellのために設定を実行するための条件が満たされていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、第2のネットワーク装置120のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定(310)する。
【0103】
次に、SCGが非アクティブ化されていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置120に送信(320)する。
【0104】
これにより、SCGが非アクティブ化されても、SCGのPScellを設定(例えば、追加や変更等)することができる。
【0105】
さらに、端末装置130がPScellのための設定を実行する必要があるシナリオが複数存在する。したがって、本開示は、異なるシナリオのための複数のプロセスを提案する。追加として、本開示は、SCGが非アクティブ化されるシナリオのためのRAプロシージャのプロセスを規定する。
【0106】
これから、異なるシナリオについての本開示にかかる例示的なプロセスを、以下のように説明する。さらに、図3Aのプロセスを説明する際に以下に示すようなメッセージのタイプ及び順序は、説明のためだけに示されており、いかなる制限も暗示していないことを理解すべきである。他の例示的な実施形態において、メッセージは任意の適切なメッセージに置き換えられ、任意の適切な順序で実行されることができる。
【0107】
まず、MNが非アクティブ化されたSCGのためにPScellの追加/変更を開始するシナリオについて説明する。同様に図3Aを参照し、端末装置130は、SCGのPScellを設定するための第1のRRC再設定メッセージを第1のネットワーク装置110から受信(302)し、そして、端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定することができる。一例として、端末装置130は、SRB 1を介して第1のネットワーク装置110からSCGのRRCReconfigurationメッセージを受信し、RRCReconfigurationメッセージはreconfigurationWithSync要素を含み、端末装置130は、PScell設定(例えば、PScellの追加または変更)を実行すると決定する。
【0108】
次に、端末装置130は、第2のネットワーク装置120のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定(310)する。いくつかの例示的な実施形態において、決定は、SCGの元の活動状態と302において受信された第1のRRC再設定メッセージとに基づいて実行される。いくつかの例示的な実施形態において、第1のRRC再設定メッセージが、SCGが非アクティブ化されていることを(例えば、指示により)示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。代替として、いくつかの他の例示的な実施形態において、第1のRRC再設定メッセージが、SCGがアクティブ化されていることを(例えば、指示により)示す場合、端末装置130は、SCGがアクティブ化されていると決定する。さらに、いくつかの他の例示的な実施形態において、第1のRRC再設定メッセージがSCGの活動状態を示していない場合、端末装置130は、元の活動状態を引き続き維持する。
【0109】
一例として、SCGが追加され、RRCReconfigurationメッセージ(例えば、SN追加メッセージ)が、(例えば、指示により)SCGが非アクティブ化されていることを示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。別の例として、RRCReconfigurationメッセージを受信する前にSCGが非アクティブ化され、RRCReconfigurationメッセージがSCGのアクティブ化されていることを示していない場合(例えば、RRCReconfigurationメッセージがSCGの非アクティブ化されていることを示すか、RRCReconfigurationメッセージがSCGの活動状態を示す指示を含まない場合)、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0110】
上述したように、SCGが非アクティブ化されていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置120に送信(320)する。
【0111】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用し、SNについてのSN RRC応答メッセージを含むRRC Reconfiguration Completeメッセージを第1のネットワーク装置110(すなわち、MN)に送信するが、端末装置130は、SCGを非アクティブ化されたままに保つために、ターゲットPScellへのRAを開始しない。
【0112】
第3のメッセージを送信する例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるように、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止することができる。
【0113】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用するが、少なくともPScellまたはSCGのウェイクアップ状態を維持する。そして、端末装置130は、SN RRC応答メッセージを含むRRC Reconfiguration Completeメッセージを第1のネットワーク装置110(すなわち、MN)に送信する。追加として、端末装置130は、ターゲットPScellへのRAを開始し、RAプロシージャの完了後にPScellまたはSCGをスリープさせる。
【0114】
第3のメッセージを送信する別の例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるように、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、第2のネットワーク装置との送信を有効化し、有効化された送信を介してPScellについてRAプロシージャを実行し、RAプロシージャの完了に応じて第2のネットワーク装置との送信を一時停止する。
【0115】
こうして、SCG非アクティブの場合のPScellの追加/変更の処理が規定されている。
【0116】
さらに、SNはPScellのための設定を開始することもできる。同様に図3Aを参照し、端末装置130は、SCGのPScellを設定するための第2のRRC再設定メッセージを第2のネットワーク装置120から受信(306)し、第2のRRC再設定メッセージは、SCGが非アクティブ化されていることを示す第1の指示を含む。そして、端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定し、さらにSCGが非アクティブ化されていると決定することができる。一例として、端末装置130は、SCGのRRCReconfigurationメッセージを第2のネットワーク装置120からSRB 3を介して受信し、RRCReconfigurationメッセージはreconfigurationWithSync要素を含み、RRCReconfigurationメッセージは、SCGが非アクティブ化されていることを(例えば、第1の指示により)示す。そして、端末装置130は、PScell設定(例えば、PScellの変更)を実行すると決定し、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0117】
一例として、第2のRRCメッセージが受信される前にSCGがアクティブ化されるが、SCG非アクティブ指示は、SRB 3を介した第2のネットワーク装置120(すなわち、SN)からの第2のRRCReconfigurationメッセージに含まれる。すなわち、SCG非アクティブ化は、SN内修正の間に実施される。そして、端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされており、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0118】
上述したように、SCGが非アクティブ化されていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置120に送信(320)する。
【0119】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGが確実に非アクティブ化されることを保証するために、端末装置130は設定を適用し、SNへの埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含むULInformationTransferMRDCメッセージを第1のネットワーク装置に送信する。さらに、端末装置130は、ターゲットPScellへのRAを開始しない。
【0120】
第3のメッセージを送信する例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止することができる。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、RRCReconfigurationCompleteメッセージを第2のネットワーク装置120に送信した後にSCGを非アクティブ化することができる。
【0122】
代替として、いくつかの他の例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用するが、少なくともPScellまたはSCGのウェイクアップ状態と、SRB3が一時停止されない状態を維持する。そして、端末装置130は、RRC Reconfiguration Completeメッセージを第2のネットワーク装置120(すなわちSN)に送信する。追加として、端末装置130は、ターゲットPScellへのRAプロシージャを開始する。次に、端末装置は、PScellまたはSCGをスリープさせ、SRB 3を一時停止する。
【0123】
第3のメッセージを送信する別の例として、端末装置130は、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介して第3のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置120との有効化された送信を一時停止する。追加として、端末装置130は、該有効化された送信を一時停止する前に、該有効化された送信を介してPScellについてのRAプロシージャを実行する。
【0124】
こうして、SCG非アクティブの場合のPScellの追加/変更の処理が規定されている。
【0125】
追加として、端末装置130は、非アクティブ化されているSCGのための条件付きPScell追加/変更のためのメッセージを、第1のネットワーク装置(すなわち、MN)から受信することができる。本開示にかかるプロセスを説明する前に、まず、SRB 3なしの一般的な条件付きPScell変更(CPC)または条件付きPScell追加(CPA)メカニズムについて以下で説明する。
【0126】
SCGがアクティブ化されているシナリオにおいて、第2のネットワーク装置120(すなわちSN)は、SN RRC再設定メッセージを含むSN Modification Requiredを第1のネットワーク装置110に送信することにより、このプロシージャを開始する。第1のネットワーク装置110は、RRC再設定メッセージを含むSN RRC再設定メッセージを端末装置130に転送する。端末装置130は、新しい設定を適用し、SN RRC reconfiguration completeメッセージを含めて、RRC reconfiguration completeメッセージを返信する。RRCReconfigurationメッセージ内にCPCが設定されている場合、端末装置130は、CPC設定が受信された後にソースPScellとの接続を維持し、候補PScellについてCPC実行条件の評価を開始する。少なくとも1つのCPC候補PScellが対応のCPC実行条件を満たしている場合、端末装置130は、ソースPScellから分離し、選択された候補PScellのために記憶された対応の設定を適用し、該候補PScellと同期する。端末装置130は、第2のネットワーク装置120への埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含む第1のネットワーク装置110へのULInformationTransferMRDCメッセージによりCPC実行プロシージャを完了する。第1のネットワーク装置110は、SN RRC応答メッセージを端末装置130から受信した場合、SN RRC応答メッセージをSN Modification Confirmationメッセージに含めて第2のネットワーク装置120に転送する。命令された場合、端末装置130は、SN追加プロシージャで説明したように、第2のネットワーク装置120のPScellと同期を行う。あるいは、端末装置130は、新しい設定を既に適用した後にUL送信を実行してもよい。
【0127】
したがって、CPCまたはCPA設定のためのRRC Reconfigurationメッセージを受信したとき、端末装置130は、RRC Reconfiguration completeメッセージをMNに送信する。さらに、CPC実行条件が満たされると、端末装置130は、RRC Reconfiguration CompleteメッセージをMNに送信するとともに、ネットワーク装置がターゲットPScellの情報を知覚できるように、ターゲットPScellへのRAプロシージャを開始すべきである。しかしながら、SCGが非アクティブ化されている場合、SRB3とSNへのRAとは通常許可されない。追加として、RAが許可されていなければ、複数の候補PScellがある場合、ネットワーク装置(例えば、第1のネットワーク装置110および第2のネットワーク装置120)は、どの候補PScellが選択されたかを知らない。
【0128】
本開示の発明者らは、SCG非アクティブ化の前にCPCまたはCPA設定が受信された場合、SCGが後に非アクティブ化されたにもかかわらず、端末装置130は、候補PScellのためのCPC実行条件を引き続き評価することができることに気づいた。さらに、本開示の発明者らは、SCG非アクティブ化の後にCPC設定が受信された場合、端末装置130はなお、候補PScellのためのCPC実行条件を評価することができることにも気づいた。なお、ターゲットPScellの情報(例えば、ターゲットPScellの識別情報)をRRC Reconfiguration Completeメッセージ内に示すことができる。こうして、端末装置130がターゲットPScellへのRAプロシージャを開始しなくても、ネットワーク装置(例えば、第1のネットワーク装置110及び第2のネットワーク装置120)は、ターゲットPScellの情報を知ることができる。以下では、より詳細に説明する。
【0129】
同様に図3Aを参照し、端末装置130は、SCGのPScellを条件付きで設定するための第3のRRC再設定メッセージを、第1のネットワーク装置110から受信(304)する。第3のRRC再設定メッセージは、複数の候補PScellの第2の情報を含む。そして、端末装置130は、受信した第3のRRC再設定メッセージに応じて、複数の候補PScellの中から切替対象のPScellを選択し、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定する。
【0130】
端末装置130は、複数のシナリオ、例えば、SRB 3が使用されていない場合におけるMNが関与していない条件付きSN内のPScell変更、MNが関与している条件付きSN内のPScell変更、条件付きSN間のPScell変更、または条件付きPScell追加(CPC設定がSRB1により受信される)において、PScellを条件付きで設定するための第3のRRC再設定メッセージを受信することができることを理解すべきである。
【0131】
追加として、第3のRRC再設定メッセージが受信されると、端末装置130は、第3のRRCメッセージに含まれる新しい設定を適用し、SN RRC reconfiguration completeメッセージを含めてRRC reconfiguration completeメッセージを返信することができる。追加として、端末装置130は、複数の候補PScellの設定を記憶している。次に、端末装置は、候補PScellのためのCPC実行条件の評価を開始し、複数の候補PScellの中から切替対象のPScellを選択する。ターゲットPScellが選択された後、端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定することができる。
【0132】
次に、端末装置130は、第2のネットワーク装置のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定(310)する。いくつかの例示的な実施形態において、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされる/ターゲットPScellのための記憶された設定が適用される前にSCGが非アクティブ化され、ターゲットPScellのための記憶された設定がSCGのアクティブ化されていることを(例えば、指示により)示していない場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。いくつかの他の例示的な実施形態において、ターゲットPScellについての記憶された設定が、SCGが非アクティブ化されていることを(例えば、指示により)示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0133】
一例として、第1のネットワーク装置110からCPC設定が受信された後にSCGが非アクティブ化され、記憶された設定がSCGのアクティブ化されていることを示していない場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。別の例として、CPC実行がトリガされる前にSCGがアクティブ化され、記憶された設定がSCGの非アクティブ化されていることを示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0134】
上述したように、SCGが非アクティブ化されていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置120に送信(320)する。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用するが、ターゲットPScellへのRAを開始しない。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第1のネットワーク装置が選択されたターゲットPScellを知ることができるように、選択されたターゲットPScellの情報(例えば、ターゲットPScell ID)を示すアップリンクメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、MNは、別のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信することで、選択されたターゲットPScellの情報を通知することができる。いくつかの実施形態において、該情報は、ターゲットPScellの識別情報を示す指示として表されることができる。
【0136】
いくつかの例示的な実施形態において、アップリンクメッセージは、SNのための埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージと選択されたターゲットPScellの情報とを含む。埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージは、第2のネットワーク装置120に送信されることができる。いくつかの例示的な実施形態において、埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージと選択されたターゲットPScellの情報とは、互いに独立して送信されることができる。いくつかの他の例示的な実施形態において、選択されたターゲットPScellの情報は、埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージに含まれてもよい。追加として、いくつかの例示的な実施形態において、アップリンクメッセージは、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、ULInformationTransferMRDCメッセージ、UE Assistance informationメッセージなどである。
【0137】
一例として、端末装置130は、第2のネットワーク装置120の埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含むULInformationTransferMRDCメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。ここで、埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージは、ターゲットPScell IDを含む。
【0138】
第3のメッセージを送信する例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置により第2のネットワーク装置に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置との送信を一時停止する。
【0139】
代替として、いくつかの他の例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用するが、少なくともPScellまたはSCGのウェイクアップ状態を維持する。次に、端末装置130は、ULInformationTransferMRDCメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。ULInformationTransferMRDCメッセージは、第2のネットワーク装置120への埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含む。さらに、第1のネットワーク装置は、SgNB修正確認メッセージを第2のネットワーク装置120に送信する。追加として、端末装置130は、ターゲットPScellへのRAを開始し、RAプロシージャが正常に完了した後にPScellまたはSCGをスリープさせる。
【0140】
第3のメッセージを送信する別の例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置により第2のネットワーク装置に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、第2のネットワーク装置との送信を有効化し、有効化された送信を介してターゲットPScellについてRAプロシージャを実行し、RAプロシージャの完了に応じて第2のネットワーク装置との送信を一時停止する。
【0141】
こうして、SCGが非アクティブ化されているとき、CPCまたはCPAプロシージャの間にPScellの設定(例えば、追加のPScell変更)を行うことができる。
【0142】
第2のネットワーク装置(すなわち、SN)は、非アクティブ化されたSCGのための条件付きPScell変更のためのメッセージをSRB 3を介して端末装置130に送信することができる。本開示にかかるプロセスを説明する前に、まず、SRB 3を介した一般的なCPCメカニズムについて説明する。
【0143】
SCGがアクティブ化されているシナリオにおいて、第2のネットワーク装置120(すなわちSN)は、SN RRC再設定メッセージを、SRB 3を通して端末装置130に送信する。端末装置130は、新しい設定を適用し、SN RRC再設定完了メッセージを第2のネットワーク装置120に返信する。端末装置130がSN RRC再設定メッセージに含まれる設定の少なくとも一部に適応できない場合、端末装置130は再設定失敗プロシージャを実行する。命令された場合、端末装置130は、SN追加プロシージャと同様に、第2のネットワーク装置130のPScellと同期を行う。あるいは、端末装置130は、新しい設定を既に適用した後にUL送信を実行してもよい。CPCシナリオについては、端末装置130は、CPC設定が受信された後にソースPScellとの接続を維持し、候補PScellについてCPC実行条件の評価を開始する。少なくとも1つのCPC候補PScellが対応のCPC実行条件を満たしている場合、端末装置130は、ソースPScellから分離し、該選択された候補PScellのために記憶された対応の設定を適用し、該候補PScellと同期する。端末装置130は、RRCReconfigurationCompleteメッセージを第2のネットワーク装置120に送信することによりCPC実行プロシージャを完了する。
【0144】
したがってCPC設定のためのRRC Reconfigurationメッセージを受信したとき、端末装置130は、RRC Reconfiguration completeメッセージをSNに送信する。さらに、CPC実行条件が満たされると、端末装置130は、RRC Reconfiguration Completeメッセージを(直接またはMNを介して)SNに送信するとともに、ネットワーク装置がターゲットPScellの情報を知覚できるように、ターゲットPScellへのRAプロシージャを開始すべきである。しかしながら、SCGが非アクティブ化されている場合、SRB3とSNへのRAとは通常許可されない。追加として、RAが許可されていなければ、複数の候補PScellがある場合、ネットワーク装置(例えば、第1のネットワーク装置110および第2のネットワーク装置120)は、どの候補PScellが選択されたかを知らない。
【0145】
本開示の発明者らは、SCG非アクティブ化の前にCPC設定が受信された場合、SCGが後に非アクティブ化されたにもかかわらず、端末装置130は、候補PScellのためのCPC実行条件を引き続き評価することができることに気づいた。さらに、本開示の発明者らは、SCG非アクティブ化の後にCPC設定が受信された場合、端末装置130はなお、候補PScellのためのCPC実行条件を評価することができることにも気づいた。なお、ターゲットPScellの情報(例えば、ターゲットPScellの識別情報)をRRC Reconfiguration Completeメッセージ内に示すことができる。こうして、端末装置130がターゲットPScellへのRAプロシージャを開始しなくても、ネットワーク装置(例えば、第1のネットワーク装置110及び第2のネットワーク装置120)は、ターゲットPScellの情報を知ることができる。以下でより詳細に説明する。
【0146】
同様に図3Aを参照し、端末装置130は、SCGのPScellを条件付きで設定するための第3のRRC再設定メッセージを、第2のネットワーク装置120から受信(308)する。第3のRRC再設定メッセージは、複数の候補PScellの第2の情報を含む。そして、端末装置130は、受信した第3のRRC再設定メッセージに応じて、複数の候補PScellの中から切替対象のPScellを選択し、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定する。
【0147】
一例として、SN変更なしにSRB3が設定された条件付きSN内PScell変更シナリオについて、端末装置130は、SCGのPScellを条件付きで設定するための第3のRRC再設定メッセージを第2のネットワーク装置120から受信する。
【0148】
追加として、第3のRRC再設定メッセージが受信されると、端末装置130は、第3のRRCメッセージに含まれる新しい設定を適用し、SN RRC再設定完了メッセージを第2のネットワーク装置120に返信することができる。追加として、端末装置130は、複数の候補PScellの設定を記憶している。次に、端末装置は、候補PScellのためのCPC実行条件の評価を開始し、複数の候補PScellの中から切替対象のPScellを選択する。ターゲットPScellが選択された後、端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定することができる。
【0149】
次に、端末装置130は、第2のネットワーク装置のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定(310)する。いくつかの例示的な実施形態において、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされる/ターゲットPScellのための記憶された設定が適用される前にSCGが非アクティブ化され、ターゲットPScellのための記憶された設定がSCGのアクティブ化されていることを(例えば、指示により)示していない場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。いくつかの例示的な実施形態において、ターゲットPScellについての記憶された設定が、SCGが非アクティブ化されていることを(例えば、指示により)示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0150】
一例として、第1のネットワーク装置110からCPC設定が受信された後にSCGが非アクティブ化され、記憶された設定がSCGのアクティブ化されていることを示していない場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。別の例として、CPC実行がトリガされる前にSCGがアクティブ化されたが、記憶された設定がSCGの非アクティブ化されていることを示す場合、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。
【0151】
上述したように、SCGが非アクティブ化されていると端末装置130が決定した場合、端末装置130は、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す第3のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置120に送信(320)する。
【0152】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、記憶された設定を適用するが、ターゲットPScellへのRAを開始しない。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第1のネットワーク装置が選択されたターゲットPScellを知ることができるように、選択されたターゲットPScellの情報(例えば、ターゲットPScell ID)を示すアップリンクメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、MNは、別のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信することで、選択されたターゲットPScellの情報を通知することができる。いくつかの実施形態において、該情報は、ターゲットPScellの識別情報を示す指示として表されることができる。
【0153】
いくつかの例示的な実施形態において、アップリンクメッセージは、SNのための埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージと選択されたターゲットPScellの情報とを含む。埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージは、第2のネットワーク装置120に送信されることができる。いくつかの例示的な実施形態において、埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージと選択されたターゲットPScellの情報とは、互いに独立して送信されることができる。いくつかの他の例示的な実施形態において、選択されたターゲットPScellの情報は、埋め込みRRC ReconfigurationCompleteメッセージに含まれてもよい。追加として、いくつかの例示的な実施形態において、アップリンクメッセージは、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、ULInformationTransferMRDCメッセージ、UE Assistance informationメッセージなどである。
【0154】
一例として、端末装置130は、第2のネットワーク装置120の埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含むULInformationTransferMRDCメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。ここで、埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージは、ターゲットPScell IDを含む。
【0155】
第3のメッセージを送信する例として、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置により第2のネットワーク装置に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。追加として、端末装置130は、PScellについてのランダムアクセス(RA)プロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置との送信を一時停止する。
【0156】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGの設定を適用するが、少なくともPScellまたはSCGのウェイクアップ状態を維持する。次に、端末装置130は、必要な場合にSRB3をアクティブ化し、ターゲットPScellへのRAを開始し、RRCReconfiguationCompleteをSRB 3を介して(設定されていれば)第2のネットワーク装置120に送信する。そして、端末装置130は、RRC Reconfiguration Completeメッセージの送信に成功した後PScellまたはSCGをスリープさせ、SRB3を一時停止する。
【0157】
第3のメッセージを送信する別の例として、端末装置130は、第2のネットワーク装置との送信を有効化し、有効化された送信を介して第3のメッセージを第2のネットワーク装置に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置との送信を一時停止する。追加として、端末装置130は、該送信を一時停止する前に、該有効化された送信を介してターゲットPScellについてのRAプロシージャを実行する。
【0158】
こうして、SCGが非アクティブ化されているとき、CPCプロシージャの間にPScellの設定(例えば、PScellの変更)を行うことができる。

PSCELL変更しないSCG設定のプロセス例
【0159】
図3Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、PScellを変更せずにSCGを設定するためのプロセス350を示すシグナリング図である。説明のために、図1を参照してプロセス350を説明する。プロセス350には、端末装置130と、第1のネットワーク装置110と、第2のネットワーク装置120とが関与してもよい。説明のために、本開示の範囲を限定することなく、図3Bのプロセス350において、第1のネットワーク装置110はMNとして動作し、第2のネットワーク装置120はSNとして動作する。
【0160】
図3Bに示すように、端末装置130は、第2のネットワーク装置のSCGを設定するための第4のメッセージを受信(360)する。第4のメッセージは、該SCGが非アクティブ化されていることを示す第2の指示を含む。次に、端末装置130は、第5のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置に送信(370)する。該第5のメッセージは、PScellのための設定が既に端末装置により完了されたことを示す。
【0161】
第3のメッセージを送信する例として、端末装置130は、第5のメッセージが第1のネットワーク装置を介して第2のネットワーク装置に送信されるために、第5のメッセージを第1のネットワーク装置に送信する。
【0162】
第3のメッセージを送信する別の例として、端末装置130は、第2のネットワーク装置との送信を有効化し、有効化された送信を介して第3のメッセージを第2のネットワーク装置に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置との有効化された送信を一時停止する。
【0163】
こうして、SCGが非アクティブ化されているとしても、端末装置130はSCGを設定することができる。

非アクティブ化されたSCGのためのSCG設定を避ける例
【0164】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGが非アクティブ化されている場合、第1のネットワーク装置110または第2のネットワーク装置130は、SCGのPScellのための設定(例えば、PScellの追加または変更)が実行できないことを保証する。一例として、SCGが非アクティブ化されている場合、第1のネットワーク装置110または第2のネットワーク装置120は、PScellのReconfigurationWithSyncを有するRRC再設定メッセージを端末装置130に送信しない。
【0165】
いくつかの例示的な実施形態において、PScellのReconfigurationWithSyncの要素とSCG非アクティブ指示とは、別々のRRCメッセージ内でUEに設定される。より具体的には、SCG非アクティブ化プロシージャは、ReconfigurationWithSyncの要素に関するプロシージャの後に実行される。
【0166】
いくつかの例示的な実施形態において、SCG非アクティブ化の前にCPC設定が受信された場合、ネットワーク装置(例えば、第1のネットワーク装置110または第2のネットワーク装置120)は、SCGが非アクティブ化されるとCPC設定を解除するように端末装置130を設定する。代替として、SCGが非アクティブ化されている場合、端末装置130はCPC設定を解除する。
【0167】
いくつかの例示的な実施形態において、CPCまたはCPAのためにRRCメッセージが送信された後、第1のネットワーク装置110は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。そして、第1のネットワーク装置110は、候補PScellのための記憶された設定を解除するように端末装置130に命令する。
【0168】
いくつかの例示的な実施形態において、CPCのためにRRCメッセージが送信された後、第2のネットワーク装置120は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。そして、第2のネットワーク装置120は、候補PScellのための記憶された設定を解除するように端末装置130に命令する。
【0169】
いくつかの例示的な実施形態において、CPCとCPAとのためのRRCメッセージが受信された後、且つ選択されたターゲットPScellのための記憶された設定が適用される前に、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されていると決定する。そして、端末装置130は、候補PScellのための記憶された設定を解除する。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態において、CPC/CPA設定は、SCG非アクティブ指示を含まない。
【0171】
こうして、ネットワーク設定を制限したり、端末装置の振る舞いを規定したりする(例えば、SCGが非アクティブ化されている場合に、記憶されたCPC設定を削除/解放する)ことにより、非アクティブ化されているSCGについてSCG設定が回避される。
【0172】
図4は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法400のフローチャートである。方法400は、図1に示す第1の端末装置110において実現できる。方法400は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、第1のネットワーク装置110の視点から図1を参照して方法400を説明する。
【0173】
ブロック410において、第1のネットワーク装置110は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための要求を第2のネットワーク装置に送信する。この要求は、前記SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含む。ブロック420において、第1のネットワーク装置110は、要求への応答を第2のネットワーク装置120から受信する。前記応答は、前記SCGの現在の活動状態を示す。前記現在の活動状態は、前記第1の情報に基づいて前記第2のネットワーク装置120により決定される。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110は、SCGが追加されるべきであるとの決定に従って、第1の情報を含むSN追加要求を送信する。いくつかの他の例示的な実施形態において、第1のネットワーク装置110は、SCGが修正されるべきであるとの決定に従って、第1の情報を含むSN修正要求を送信する。
【0175】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGの第1の活動状態はアクティブまたは非アクティブである。
【0176】
図5は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法500のフローチャートである。方法500は、図1に示す第2の端末装置120において実現できる。方法500は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、第2のネットワーク装置120の視点から図1を参照して方法500を説明する。
【0177】
ブロック510において、第2のネットワーク装置120は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための要求を第1のネットワーク装置110から受信する。この要求は、前記SCGの第1の活動状態に関する第1の情報を含む。ブロック520において、第2のネットワーク装置120は、第1の情報に基づいてSCGの現在の活動状態を決定する。ブロック530において、第2のネットワーク装置120は、要求への応答を第1のネットワーク装置110に送信する。前記応答は、前記SCGの前記現在の活動状態を示す。
【0178】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のネットワーク装置120は、SCGが追加されるべきであるとの決定に従って、SN追加要求を受信する。いくつかの他の実施形態において、第2のネットワーク装置120は、SCGが修正されるべきであるとの決定に従って、SN修正要求を受信する。
【0179】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGの第1の活動状態はアクティブまたは非アクティブである。
【0180】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法600のフローチャートである。方法600は、図1に示す第1の端末装置110において実現できる。方法600は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、第1のネットワーク装置110の視点から図1を参照して方法600を説明する。
【0181】
ブロック610において、第1のネットワーク装置110は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための第1のメッセージを第2のネットワーク装置120から受信する。前記第1のメッセージは、前記SCGの第2の活動状態に関するパラメータを含む。ブロック620において、ネットワーク装置110は、第1のメッセージを確認するための第2のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信する。
【0182】
端末装置130に対してSCGのための設定を行うように端末装置130に命令する。端末装置130は、第1のネットワーク装置110と第2のネットワーク装置120によりサービングされる。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGの第2の活動状態はアクティブまたは非アクティブである。
【0184】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。方法700は、図1に示す第2の端末装置120において実現できる。方法700は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、第2のネットワーク装置120の視点から図1を参照して方法700を説明する。
【0185】
ブロック710において、第2のネットワーク装置120は、第2のネットワーク装置120に関連付けられるSCGを設定するための第1のメッセージを生成する。前記第1のメッセージは、前記SCGの第2の活動状態に関するパラメータを含む。ブロック720において、第2のネットワーク装置120は、第1のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。
【0186】
いくつかの例示的な実施形態において、SCGの第2の活動状態はアクティブまたは非アクティブである。
【0187】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。方法800は、図1に示す端末装置130において実行できる。方法800は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、端末装置130の視点から図1を参照して方法800を説明する。
【0188】
ブロック810において、端末装置130は、第2のネットワーク装置120のSCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされているとの決定に従って、第2のネットワーク装置120のSCGが非アクティブ化されているか否かを決定する。端末装置130は、第1のネットワーク装置110によりサービングされる。ブロック820において、端末装置130は、SCGが非アクティブ化されているとの決定に従って、SCGの第2のネットワーク装置120に第3のメッセージを送信する。前記第3のメッセージは、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す。
【0189】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGのPScellを設定するための第1のRRC再設定メッセージを、第1のネットワーク装置110から受信する。端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定する。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。端末装置130はさらに、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0191】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。端末装置130はさらに、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介してPScellについてRAプロシージャを実行し、RAプロシージャの完了に応じて第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0192】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGのPScellを設定するための第2のRRC再設定メッセージを、第2のネットワーク装置120から受信する。第2のRRC再設定メッセージは、SCGが非アクティブ化されていることを示す第1の指示を含む。端末装置130は、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定する。
【0193】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。端末装置130はさらに、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0194】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介して第3のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置120との有効化された送信を一時停止する。端末装置130はさらに、該有効化された送信を一時停止する前に、該有効化された送信を介してPScellについてのRAプロシージャを実行する。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、SCGのPScellを条件付きで設定するための第3のRRC再設定メッセージを、第1のネットワーク装置110または第2のネットワーク装置120から受信する。第3のRRC再設定メッセージは、複数の候補PScellの第2の情報を含む。端末装置130は、受信した第3のRRC再設定メッセージに応じて、複数の候補PScellの中から切替対象のPScellを選択し、SCGのPScellのための設定を実行するための条件が満たされていると決定する。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のRRC再設定メッセージが第1のネットワーク装置110から受信されたことに応じて、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。第3のメッセージは、ターゲットPScellを示す。端末装置130はさらに、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0197】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のRRC再設定メッセージが第1のネットワーク装置110から受信されたことに応じて、第3のメッセージが第1のネットワーク装置110により第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。端末装置130はさらに、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介してターゲットPScellについてRAプロシージャを実行し、RAプロシージャの完了に応じて第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0198】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、ターゲットPScellを示す第3のメッセージが第1のネットワーク装置110により第2のネットワーク装置120に送信されるために、第3のRRC再設定メッセージが第2のネットワーク装置120から受信されたことに応じて、第3のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。端末装置130は、PScellについてのRAプロシージャを回避するために、受信された第3のRRC再設定メッセージに従って、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。
【0199】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第3のRRC再設定メッセージが第2のネットワーク装置120から受信されたことに応じて、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介して第3のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置120との送信を一時停止する。端末装置130はさらに、該送信を一時停止する前に、該有効化された送信を介してターゲットPScellについてのRAプロシージャを実行する。
【0200】
図9は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。方法900は、図1に示す端末装置130において実行できる。方法900は、図示されていない追加のブロックを含むことができ、且つ/又は図示されているいくつかのブロックを省略することができ、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。説明のために、端末装置130の視点から図1を参照して方法900を説明する。
【0201】
ブロック910において、端末装置130は、第2のネットワークのSCGを設定するための第4のメッセージを第2のネットワーク装置120から受信する。第4のメッセージは、前記SCGが非アクティブ化されていることを示す第2の指示を含む。ブロック920において、端末装置130は、第5のメッセージをSCGの第2のネットワーク装置に送信する。前記第5のメッセージは、PScellのための設定が既に端末装置130により完了されたことを示す。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第5のメッセージが第1のネットワーク装置110を介して第2のネットワーク装置120に送信されるために、第5のメッセージを第1のネットワーク装置110に送信する。
【0203】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置130は、第2のネットワーク装置120との送信を有効化し、有効化された送信を介して第5のメッセージを第2のネットワーク装置120に送信し、設定完了メッセージのための送信の完了に応じて、第2のネットワーク装置120との有効化された送信を一時停止する。
【0204】
図10は本開示の実施形態を実装するのに適した装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、図1に示す端末装置130、第2のネットワーク装置120、または第1のネットワーク装置110の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1000は、端末装置130、第2のネットワーク装置120、または第1のネットワーク装置110において、またはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0205】
図示されるように、装置1000は、プロセッサ1010と、プロセッサ1010に結合されたメモリ1020と、プロセッサ1010に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040と、TX/RX 1040に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ 1010は、プログラム1030の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1040は双方向通信に用いられる。TX/RX 1040は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置130との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0206】
プログラム1030は、図2A、2B、3、6A、6B、7、9及び10を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1010により実行された場合、装置1000が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ1010とメモリ1010との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1050を形成することができる。
【0207】
メモリ1010は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置1000内には1つのメモリ1010のみが示されているが、装置1000内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1010は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。装置1000は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0208】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0209】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2A-2D、3A、3B、4から9を参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な能命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0210】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0211】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0212】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0213】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10