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2024-161643システム、クライアント装置、それらの制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161643
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】システム、クライアント装置、それらの制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241113BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241113BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241113BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241113BHJP
【FI】
G06F3/12 335
G06F3/12 310
G06F3/12 329
G06F3/12 373
G06F3/12 385
B41J29/38 204
G03G21/00 386
G03G21/00 396
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076458
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 佑弥
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK19
2C061HN05
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ06
2H270KA61
2H270KA62
2H270LA70
2H270LA87
2H270NB09
2H270NC02
2H270NC07
2H270NC22
2H270ND13
2H270ND23
2H270ND33
2H270ND36
2H270QB07
2H270ZC03
2H270ZC04
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】定額印刷サービスの契約が締結されたプリンタに通常のインクタンク(すなわち専用インクタンク以外)が装着されている場合、インク残量が少なくなっても自動発注が行われない。
【解決手段】プリンタ103は、装着されているインクタンク種別と残量をプリンタ管理システム101に送信し(S401)、専用タンク以外が装着され、かつ、所定の条件を満たす場合に、プリンタ管理システム101から警告指示情報を受信し(S403)、記憶する(S404)。情報処理装置102から印刷指示を受けた際に、警告指示情報が記憶されている場合、警告通知の指示を情報処理装置102に送信する(S407)。情報処理装置102は、プリンタ103への印刷指示の送信し(S405)、プリンタ103から警告通知の指示を受信したら(S407)、専用以外のインクタンクが装着されていることを示す警告表示を行う(S408)。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと、該プリンタと通信可能なクライアント装置とを含むシステムであって、
前記プリンタは、
装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を、所定の契約が締結されているプリンタの情報を管理するプリンタ管理サーバに送信する第1送信手段と、
前記装着されているタンクの種別が前記契約の専用タンク以外で、かつ、所定の条件を満たす場合、前記プリンタ管理サーバから警告指示情報を受信した際に、該警告指示情報を記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置から印刷指示を受けた際に、前記記憶手段に前記警告指示情報が記憶されている場合には、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信する第2送信手段と、を有し、
前記クライアント装置は、
前記プリンタに印刷指示を送信する第3送信手段と、
前記プリンタから前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、を有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記所定の条件を満たす場合とは、前記装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下である第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記警告通知の指示情報には、前記所定の条件として前記第1条件と前記第2条件の両方を満たす場合に前記プリンタ管理サーバから送信される第1警告通知の指示情報と、前記所定の条件として前記第1条件を満たすことなく前記第2条件を満たす場合に前記プリンタ管理サーバから送信される第2警告通知の指示情報とがあり、
前記第2送信手段は、前記記憶手段に前記第1警告通知の指示情報が記憶されている場合には第1警告通知の指示を送信し、前記記憶手段に前記第2警告通知の指示情報が記憶されている場合には第2警告通知の指示を所定期間内に行っていないことに応じて第2警告通知の指示を送信する、ことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記実行手段は、前記印刷指示を生成したプリンタドライバまたは印刷アプリケーションでの表示を実現することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記所定の契約は、該契約が締結されているプリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下になったことに応じて、該契約の専用タンクが自動で配送される契約であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2送信手段は、前記記憶手段に前記警告通知の指示情報が記憶されておらず、かつ、前記プリンタ管理サーバと通信ができない場合には、前記専用タンク以外のタンクが装着されていることに応じて、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記クライアント装置は、前記警告通知の表示がユーザ操作により終了されたことに応じて、警告表示の終了通知を前記プリンタに送信する第4送信手段を有し、
前記プリンタは、前記警告表示の終了通知を受信したことに応じて、前記印刷指示に基づく印刷を実行する印刷実行手段を有する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記記録剤は、インク又はトナーであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと、該プリンタと通信可能なクライアント装置とを含むシステムの制御方法であって、
前記プリンタが実行する、
装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を、所定の契約が締結されているプリンタの情報を管理するプリンタ管理サーバに送信する第1送信工程と、
前記装着されているタンクの種別が前記契約の専用タンク以外で、かつ、所定の条件を満たす場合、前記プリンタ管理サーバから警告指示情報を受信した際に、該警告指示情報を記憶手段に保存する保存工程と、
前記クライアント装置から印刷指示を受けた際に、前記記憶手段に前記警告指示情報が記憶されている場合には、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信する第2送信工程と、を有し、
前記クライアント装置により実行される、
前記プリンタに印刷指示を送信する第3送信工程と、
前記プリンタから前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、を有する、
ことを特徴とするシステムの制御方法。
【請求項10】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置であって、
前記プリンタに印刷指示を送信する送信手段と、
前記プリンタが所定の契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、前記プリンタから警告通知の指示を受信する受信手段と、
前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、
を有することを特徴とするクライアント装置。
【請求項11】
前記所定の条件を満たす場合とは、前記プリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下である第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする請求項10に記載のクライアント装置。
【請求項12】
前記警告通知の指示には、第1警告通知の指示と第2警告通知の指示とがあり、
前記受信手段は、前記プリンタが所定の条件として前記第1条件と前記第2条件の両方を満たす場合に前記第1警告通知の指示を受信し、前記プリンタが前記所定の条件として前記第1条件を満たすことなく前記第2条件を満たす場合で且つ前記第2警告通知の指示を所定期間内に送信していない場合に前記プリンタから送信される第2警告通知の指示を受信する、ことを特徴とする請求項11に記載のクライアント装置。
【請求項13】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置であって、
ユーザによる印刷開始指示に応じて、前記プリンタから所定の契約の状態を取得する取得手段と、
前記契約が締結されている場合に、前記所定の契約が締結されているプリンタに装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を管理するプリンタ管理サーバに問い合わせて、前記プリンタが前記契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、該プリンタ管理サーバから警告通知の情報を受信する受信手段と、
前記警告通知の情報を受信したことに応じて、警告通知として、前記印刷開始指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、
前記印刷開始指示に基づく印刷指示を前記プリンタに送信する送信手段と、
を有することを特徴とするクライアント装置。
【請求項14】
前記所定の条件を満たす場合とは、前記プリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下であること第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする請求項13に記載のクライアント装置。
【請求項15】
前記実行手段は、前記印刷指示を生成したプリンタドライバまたは印刷アプリケーションでの表示を実現することを特徴とする請求項10~14のいずれか1項に記載のクライアント装置。
【請求項16】
前記所定の契約は、該契約が締結されているプリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下になったことに応じて、該契約の専用タンクが自動で配送される契約であることを特徴とする請求項10~14のいずれか1項に記載のクライアント装置。
【請求項17】
前記記録剤は、インク又はトナーであることを特徴とする請求項10~14のいずれか1項に記載のクライアント装置。
【請求項18】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置の制御方法であって、
前記プリンタに印刷指示を送信する送信工程と、
前記プリンタが所定の契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、前記プリンタから警告通知の指示を受信する受信工程と、
前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、
を有することを特徴とするクライアント装置の制御方法。
【請求項19】
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置の制御方法であって、
ユーザによる印刷開始指示に応じて、前記プリンタから所定の契約の状態を取得する取得工程と、
前記契約が締結されている場合に、前記所定の契約が締結されているプリンタに装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を管理するプリンタ管理サーバに問い合わせて、前記プリンタが前記契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、該プリンタ管理サーバから警告通知の情報を受信する受信工程と、
前記警告通知の情報を受信したことに応じて、警告通知として、前記印刷開始指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、
前記印刷開始指示に基づく印刷指示を前記プリンタに送信する送信工程と、
を有することを特徴とするクライアント装置の制御方法。
【請求項20】
コンピュータに、請求項18又は19に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、クライアント装置、それらの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタや複合機等の画像形成装置を利用するユーザに対して定額印刷サービスが広く提供されている。定額印刷サービスは、サブスクリプションサービスとも呼ばれ、画像形成装置ごとに加入できるサービスである。定額印刷サービスでは、契約が締結された画像形成装置において、サービス提供者により提供される定額サービス専用の消耗品(例えばインクタンク)を使用し、消耗品の残量が少なくなる度に定額印刷サービス専用の消耗品を自動で発注され配送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020―163595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
定額印刷サービスの契約が締結された画像形成装置では、契約締結前に装着されていた通常のインクタンク(すなわち専用インクタンク以外)も引き続き使用して印字することができるが、通常のインクタンクのインク残量が少なくなっても自動発注は行われない。このため、専用インクタンク以外が装着されている旨の警告を、適切なタイミングで、かつ、ユーザにとって認識が容易な適切な形態で通知する必要があった。
【0005】
特許文献1には、画像形成装置の使用の態様に応じて、画像形成装置の表示パネルに表示される内容を変更する技術が開示されている。詳細には、特許文献1には、通常カートリッジ(専用以外)が装着されている場合には、インク残量が少なくなった際に表示パネルにカートリッジの型番を表示させ、一方、専用カートリッジが装着されている場合にはサービス提供者の情報を表示させる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、サービス提供者が設定されているプリンタに通常カートリッジが装着されている場合には、電源投入時などに、プリンタの表示パネルに、適正なカートリッジを装着すべき旨の表示を行うが、残量が少なくなった際には、その通常カートリッジの型番を表示する。このため、却って、ユーザが型番から通常カートリッジを入手して通常カートリッジを使い続けてしまうことを助長させる可能性があった。また、適正なカートリッジを装着すべき旨の通知も、印刷時などの残量が減少するタイミングに、ユーザが印刷指示した装置で行うほうが、ユーザにとっては認識が容易である。
このように従来の技術には、契約が締結されたプリンタに専用以外の消耗品が装着されている旨の通知を、適切なタイミングで、かつ、適切な形態で行うものがなかった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、契約締結中のプリンタに装着されている消耗品が専用の消耗品以外であった場合に、より適切なタイミングでより適切な形態でユーザに通知可能にする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと、該プリンタと通信可能なクライアント装置とを含むシステムであって、前記プリンタは、装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を、所定の契約が締結されているプリンタの情報を管理するプリンタ管理サーバに送信する第1送信手段と、前記装着されているタンクの種別が前記契約の専用タンク以外で、かつ、所定の条件を満たす場合、前記プリンタ管理サーバから警告指示情報を受信した際に、該警告指示情報を記憶する記憶手段と、前記クライアント装置から印刷指示を受けた際に、前記記憶手段に前記警告指示情報が記憶されている場合には、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信する第2送信手段と、を有し、前記クライアント装置は、前記プリンタに印刷指示を送信する第3送信手段と、前記プリンタから前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、契約締結中のプリンタに装着されている消耗品が専用の消耗品以外であった場合に、より適切なタイミングでより適切な形態でユーザに通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態を示す情報処理システムの構成の一例を示す図。
図2】本実施形態のプリンタ管理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図3】本実施形態のプリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図4】第1実施形態におけるインクカートリッジの警告表示までの処理に関するシーケンス図。
図5】本実施形態におけるインクステータス情報送信処理を示すフローチャート。
図6】本実施形態におけるプリンタステータス情報の一例を示す図。
図7】第1実施形態における警告表示判定処理を示すフローチャート。
図8】第1実施形態における警告表示判定処理の流れを示すフローチャート。
図9】本実施形態における発注時間情報テーブルの一例を示す図。
図10】本実施形態におけるメッセージダイアログの一例を示す図。
図11】第2実施形態における警告表示判定処理の流れを示すフローチャート。
図12】第3実施形態における警告表示判定処理を示すフローチャート。
図13】第3実施形態におけるインクカートリッジの警告表示までの処理に関するシーケンス図。
図14】本実施形態における警告表示管理テーブルの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
〔第1実施形態〕
<情報処理システムの構成>
以下、本実施形態における情報処理システムの構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における情報処理システムは、プリンタ管理システム101(プリンタ管理サーバ)、情報処理装置102(クライアント装置)、および画像形成装置(画像記録装置)であるプリンタ103を有する。
【0012】
情報処理装置102は、オペレーティングシステム(OS)を搭載したパーソナルコンピュータ(PC)である。もしくは、情報処理装置102は、スマートフォン、タブレットコンピュータなどのモバイル端末であってもよい。
【0013】
プリンタ103は、ユーザがサービス提供者と契約を締結せずに使用する場合、及びユーザがサービス提供者と契約を締結して使用する場合の両方の場合で使用可能なプリンタである。以下では、ユーザがサービス提供者と契約を締結せずに使用する状態を「通常使用状態」と記載し、ユーザがサービス提供者と契約を締結して使用する状態を「契約使用状態」と記載して説明する。
【0014】
一例として、サービスとは、定額印刷サービスであるとする。
定額印刷サービスとは、契約条件が示す利用期間および印刷の上限枚数の範囲内であれば、契約条件が示す定額の利用料金で、契約印刷の一例である「定額印刷」を実行できるサービスである。例えば、定額印刷サービスは、前述の利用期間および上限枚数を超えない範囲であれば、定額印刷に使用する消耗品および/または交換品を定額でユーザに提供するものとする。すなわち、定額印刷サービスの契約が締結されているプリンタに装着されている専用インクタンクにおける記録剤の残量が閾値以下になったことに応じて、該契約の専用インクタンクが自動で配送される。
【0015】
プリンタ管理システム101は、インターネット100に接続されている。プリンタ103は、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、情報処理装置102やルーター104と通信可能である。また、プリンタ103は、ルーター104を介してインターネット100に接続可能である。
【0016】
プリンタ管理システム101は、プリンタ103から送信される情報を管理する。各通信については、HTTPまたはXMPP等を通した制御が行われる。なお、プロトコルはこれらに限られず、他のプロトコルを用いてもよい。
【0017】
<プリンタ管理システムと情報処理装置の構成>
図2は、プリンタ管理システム101のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。以下、本実施形態におけるプリンタ管理システム101の構成について、図2を用いて説明する。
【0018】
プリンタ管理システム101は、CPU201、RAM202、ROM203、記憶装置204、操作部205、表示部206、ネットワーク通信部207、およびネットワーク接続部208を有する。
【0019】
CPU201は、プリンタ管理システム101の各部を制御するための中央演算装置である。RAM202は、CPU201でプログラムを実行する際に必要とされる作業メモリの役割を果たす。ROM203は、システム起動に必要なブートプログラムを記憶するための読み出し専用メモリである。記憶装置204は、CPU201で実行するプログラム、データベース209、及び各種情報を記憶するための装置である。記憶装置204は、例えば磁気ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。
【0020】
操作部205は、ユーザが各種の入力操作を行うためのキーボード、マウス等から成る。表示部206は、例えばLCDで構成され、各種情報が表示され、ユーザに提示される。ネットワーク通信部207は、ネットワーク接続部208を介してインターネット100等のネットワークと接続され、各種の通信を行う。上述の各部は、バス210で相互に接続され、データを相互に送受信することが可能である。
【0021】
なお、情報処理装置102は、プリンタ管理システム101と同一のハードウェア構成を持つものとし、説明を省略する。ただし、情報処理装置102がプリンタ管理システム101と異なるハードウェア構成を有していてもよい。
また、図2では、プリンタ管理システム101は、1台のサーバ(情報処理装置)から構成されている例を説明するが、複数台のサーバから構成されていてもよい。つまり、複数台のサーバが連携して動作することにより各機能を実行してもよい。クラウドコンピューティングの技術を用いて実現される構成であってもよい。本実施形態では、1つのサーバもしくは複数のサーバからなる構成をサーバシステムと呼ぶ。
【0022】
<プリンタのハードウェア構成>
以下、本実施形態におけるプリンタ103の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、プリンタ103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
プリンタ103は、プリンタ部301、スキャナ部302、メモリカード装着部303、メモリカード304、およびインクタンク部315を有する。また、プリンタ103は、CPU305、プログラムメモリ306、ワークメモリ307、表示部308、操作部309、ネットワーク通信部310、ネットワーク接続部311、およびフラッシュメモリ312を有する。
【0024】
なお、本実施形態では、画像形成装置の一例として、複合機であるプリンタ103を例に挙げて説明するが、本実施形態を適用可能な画像形成装置は複合機でなくてもよい。複写機またはファクシミリ等の画像形成装置を用いてよいし、スキャナ機能が搭載されていないプリンタを用いてもよい。また、本実施形態の画像形成装置は、インクを用いて記録を行うインクジェット方式のプリンタを例に挙げて説明するが、トナー等の記録剤を使用する電子写真方式のプリンタに適用されてもよい。
【0025】
プリンタ103において、印刷機能はプリンタ部301で実現される。また、スキャナ機能はスキャナ部302で実現される。また、ストレージ機能はメモリカード装着部303及びメモリカード装着部303に装着されるメモリカード304で実現される。
【0026】
プリンタ部301は、外部から受信した画像データ、またはメモリカード304に格納されている画像データ等に基づいて、インクジェット方式によって印刷用紙等の記録媒体に画像を記録(つまり印刷)する。さらに、プリンタ部301は、インク残量情報および、積載用紙の枚数情報を含む用紙情報も管理している。
【0027】
スキャナ部302は、原稿台(不図示)にセットされた原稿を光学的に読み取って電子データに変換し、更に指定されたファイル形式に変換した画像データを、ネットワーク経由で外部装置に送信したりHDD等の記憶領域(不図示)に記憶したりする。なお、コピー機能は、原稿台に置かれた原稿をスキャナ部302で読み取ることによって生成した画像データをプリンタ部301へ転送し、プリンタ部301がその画像データに基づいて、記録媒体に画像を記録することで実現される。
【0028】
メモリカード装着部303に装着されたメモリカード304には、各種ファイルデータが記憶される。このファイルデータは、ネットワークを介して外部装置から読み出して編集することができる。また、外部装置からの指示に応じて、メモリカード304にファイルデータを記憶することも可能である。
【0029】
CPU305は、プリンタ103内の各部を制御するための中央演算装置である。プログラムメモリ306は、ROM等で構成され、プログラムメモリ306には、各種のプログラムコード、及び、プリンタ管理システム101と通信するためのアプリケーション314が記憶されている。アプリケーション314のモジュールは、後述するプリンタステータス情報を生成する。
ワークメモリ307は、RAM等で構成される。ワークメモリ307には、各サービス実行時に画像データ等が一時的に記憶されたり、ワークメモリ307を用いてバッファリングが行われたりする。
【0030】
表示部308は、例えばLCDで構成され、各種の情報が表示される。操作部309は、ユーザが各種の入力操作を行うためのスイッチ等から成る。
ネットワーク通信部310は、ネットワーク接続部311を介してルーター104と接続する。即ち、ネットワーク通信部310は、ネットワーク接続部311を介してインターネット100等のネットワークに接続して、各種の通信を行う。各種の通信では、HTTPまたはXMPP等を通した制御が行われる。なお、プロトコルはこれらに限られず、他のプロトコルを用いてよい。
【0031】
フラッシュメモリ312は、ネットワーク通信部310が受信した画像データ等を記憶するための不揮発性のメモリである。
上述した各部は、バス313で相互に接続され、データを相互に送受信することが可能である。
【0032】
インクタンク部315は、プリンタ部301で用いられるインク(記録剤)を収容するインクタンクを含むインクカートリッジを搭載する。なお、記録剤としてインクの代わりにトナーを用いる場合には、トナーを収容するトナータンクを含むトナーカートリッジを搭載してもよい。プリンタ103は、契約使用状態であれば、店頭等で購入可能な市販のインクカートリッジだけでなく、サービス提供が提供する専用のインクカートリッジをインクタンク部315に搭載することが可能となる。インクタンク部315に搭載されているインクカートリッジは、収容しているインクが無くなった、または、残量が極めて少なくなった場合、ユーザによって、別のインクカートリッジに交換される。つまり、本実施形態のインクタンク部315に搭載されているインクカートリッジは、インクが無くなった場合に交換用のインクカートリッジに交換される、消耗品の一種である。
【0033】
<メッセージダイアログが表示されるまでの処理>
以下、本実施形態における、インクカートリッジの警告表示までの処理について、図4等を用いて説明する。
図4は、第1実施形態においてインクカートリッジの警告表示までの処理に関するシーケンス図である。なお、図4のシーケンスで示される一連の処理は、プリンタ103、プリンタ管理システム101および情報処理装置102の各CPUが、ディスク装置などに記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。あるいはまた、図4におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電子回路等のハードウェアで実現してもよい。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該シーケンス図におけるステップであることを意味する。以下、各処理における主体は、プリンタ103、プリンタ管理システム101、および情報処理装置102が備えるCPUである。
【0034】
S401において、プリンタ103は、インクカートリッジの情報を含むプリンタステータス情報(以下「インクステータス情報」という)をプリンタ管理システム101に送信する。本実施形態において、インクステータス情報は、プリンタ103に、現在搭載されている各インクカートリッジのID(識別情報)、色情報、カートリッジの種別、およびインク残量情報等を含んでいる情報であり、インクの使用状況によりデータの内容が更新される。ここで、プリンタ103が、プリンタ管理システム101にインクステータス情報を送信する流れについて、図5を用いて説明する。
【0035】
図5は、本実施形態においてインクカートリッジの情報が含まれるインクステータス情報をプリンタ103がプリンタ管理システム101に送信する処理の流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートで示される一連の処理は、プリンタ103のCPU305が、ディスク装置等に記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。なお、図5のフローチャートで示される一連の処理が開始される前、プリンタ103は電源オフの状態にあるものとする。プリンタ103の電源ボタンの押下を検出した場合に、プリンタ103のCPU305が、本フローチャートの処理を開始する。
【0036】
S501において、CPU305は、プリンタ103を、電源オフの状態から電源オンの状態にする。
次にS502において、CPU305は、プリンタ103の状況を示すインクステータス情報600を、プリンタ管理システム101に送信する。ここで、インクステータス情報600について、図6を用いて説明する。
【0037】
図6は、各プリンタステータス情報の一例を示す図である。
インクステータス情報600には、プリンタのシリアルナンバー601、モデル名602、インクカートリッジの数だけインクカートリッジの情報603~607が含まれる。インクカートリッジの情報には、色603、型番604、インク残量605、インクカートリッジを特定する固有のID(以下「インクカートリッジID」という)606、および、インクカートリッジの種別情報607が含まれる。
【0038】
インクカートリッジID606は、収容されているインクの色に関わらず、カートリッジに固有のIDである。例えば、「CRG00001」が付与されているインクカートリッジは、この情報処理システムにおいては、一意に特定されることになる。
【0039】
インクカートリッジの種別情報607には、少なくとも「専用」および「市販」の2種類が設定される。例えば、種別「専用」を「001」とし、種別「市販」を「002」とする。
種別「専用」とは、定額印刷サービス専用のインクカートリッジである。以下では、種別「専用」のインクカートリッジを、専用インクカートリッジ(定額サービス専用消耗品)と称する。プリンタ103は、専用インクカートリッジを装着している間、定額印刷を実行することができる。専用インクカートリッジは、サービス提供者から、プリンタ103についての契約を結んだユーザに対して供給される。
種別「市販」とは、専用インクカートリッジ以外のインクカートリッジであり、家電量販店または通販サイトなどから購入可能な市販のインクカートリッジである。
【0040】
以下、図5のフローチャートの説明に戻る。
S503において、CPU305は、イベントが発生したか判定する。イベントとは例えば、印刷またはコピーが行われること、またはプリンタ103のカバーがオープンになること、オープンからクローズになること等、プリンタ103に対する何らかの操作が行われることである。よって、インクカートリッジが交換された場合も、イベントが発生したと判定される。
【0041】
ここで、イベントが発生したと判定した場合(S503でYesの場合)、CPU305は、S504に処理を進める。
S504において、CPU305は、インクステータス情報600をプリンタ管理システム101に送信し、S505に処理を進める。
一方、イベントが発生していない場合(S503でNoの場合)、CPU305は、S505に処理を進める。
【0042】
S505において、CPU305は、プリンタ103の電源がオフにされたか判定する。プリンタ103の電源がオフにされていない場合(S505でNoの場合)、CPU305は、S503に処理を戻し、S503からの処理を繰り返すように制御する。
一方、プリンタ103の電源がオフにされた場合(S505でYesの場合)、CPU305は、本フローチャートの一連の処理を終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態では、電源を入れたタイミングと、例えば印刷またはコピーを行った、カバーの開閉を行った等のイベントが発生したタイミングで、プリンタ103のCPU305は、インクステータス情報600をプリンタ管理システム101に送信する。
【0044】
以下、図4のシーケンスの説明に戻る。
プリンタ管理システム101のCPU201は、インクステータス情報600を受信すると、S402に処理を進める。
S402において、プリンタ管理システム101のCPU201は、インクステータス情報600を受信し、該受信したインクステータス情報を参照して警告表示判定を行う。ここで、CPU201が行う警告表示判定処理について図7を用いて説明する。
【0045】
図7は、第1実施形態におけるプリンタ管理システム101の警告表示判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7の各ステップにおける処理は、プリンタ管理システム101のCPU201が、ROM203または記憶装置204に記憶されているプログラムコードをRAM202に展開し実行することにより行われる。
【0046】
S701において、プリンタ管理システム101は、プリンタ103によって送信されたインクステータス情報600を受信すると、S702に処理を進める。
S702において、CPU201は、上記S701にて受信したインクステータス情報600に含まれるインクカートリッジの種別情報607を参照し、専用インクカートリッジ(専用タンク)であるかを判定する。ここで、専用インクカートリッジでない場合(S702でNoの場合)、CPU201は、S703に処理を進める。
【0047】
S703において、CPU201は、上記S702で専用インクカートリッジではない(専用タンク以外)と判定したインクカートリッジの色と同じ色の専用インクカートリッジが、前回の専用インクカートリッジ発注時間から一定期間経過しているかを判定する。ここで、前回の発注時間情報について図9を用いて説明する。
【0048】
図9は、プリンタ管理システム101のデータベース209に記憶される発注時間情報テーブル901の一例を示す図である。
発注時間情報テーブル901には、プリンタのシリアルナンバー、交換品発注時間情報、色の情報が記憶されている。
【0049】
交換品の専用インクカートリッジの発注は、定額サービス加入後すぐに初回の発注が行われ、それ以降は、専用インクカートリッジの残量が閾値以下になると、交換品の専用インクカートリッジの発注が行われる。交換品の発注が行われる度に、交換品発注時間は更新される。すなわち、交換品発注時間情報は、プリンタ103のシリアルナンバーと、インクカートリッジの色毎の当該インクカートリッジの最新の交換品発注時間と、を関連付けた情報である。
【0050】
以下、図7の説明に戻る。
S703で前回の専用インク発注時間から未だ一定期間経過していない場合(S703でNoの場合)、CPU201は、S709に処理を進める。
一方、前回の専用インク発注時間から一定期間経過している場合(S703でYesの場合)、CPU201は、S704に処理を進める。
【0051】
S704において、CPU201は、上記S702で専用インクカートリッジではないと判定したインクカートリッジのインク残量が所定の閾値以下か判定する。所定の閾値とは、例えば、インク残量の割合を示す0、10、20などの任意の値である。ここで、インク残量が所定の閾値以下である場合(S704でYesの場合)、CPU201は、S705に処理を進める。
S705において、CPU201は、RAM202内の警告A表示フラグをONにし、S709に処理を進める。
【0052】
一方、インク残量が所定の閾値より多い場合(S704でNoの場合)、CPU201は、S706に処理を進める。
S706において、CPU201は、警告B表示フラグをONにし、S709に処理を進める。
なお、警告A表示フラグ、及び、警告B表示フラグは、本フローチャートの開始時にOFF状態でRAM202内に保持されているものとする。
【0053】
また、上記S702において、CPU201が、上記S701にて受信したインクステータス情報600に含まれるインクカートリッジが専用インクカートリッジであると判定した場合(S702でYesの場合)、CPU201は、S707に処理を進める。
【0054】
S707において、CPU201は、上記S704と同様にインクカートリッジのインク残量が所定の閾値以下か判定する。ここで、インク残量が所定の閾値以下である場合(S707でYesの場合)、CPU201は、S708に処理を進める。
S708において、CPU201は、上記S707でインク残量が所定の閾値以下と判定されたインクカートリッジの型番を発注リストに追加して保持する。このリストに追加されたインクカートリッジが、交換品の発注対象になる。そしてS708の処理の後、CPU201は、S709に処理を進める。
【0055】
一方、インク残量が所定の閾値より多い場合(S707でNoの場合)、CPU201は、S709に処理を進める。
【0056】
S709において、CPU201は、プリンタ103に搭載されるインクカートリッジの色の全てについて、警告判定処理が行われたか(言い換えると、S702~S709の処理が行われたか)判定する。
ここで、未だ警告判定処理が行われていない色のカートリッジがある場合(S709でNoの場合)、CPU201は、S702に処理を戻し、全ての色のインクカートリッジの警告判定処理が完了するまで、S702~S709の処理を繰り返すように制御する。
【0057】
一方、プリンタ103に搭載される全ての色のインクカートリッジについて警告判定処理が完了している場合(S709でYesの場合)、CPU201は、S710に処理を進める。
【0058】
S710において、CPU201は、警告A表示フラグがONか判定する。ここで、警告A表示フラグがONの場合(S710でYesの場合)、CPU201は、S711に処理を進める。
S711において、CPU201は、後述するメッセージダイアログ1001を表示させることを指示する警告A表示指示情報を生成し、本警告表示判定処理を終了する。この場合、図4のS402の警告表示判定結果はYesとなる。
【0059】
一方、警告A表示フラグがOFFの場合(S710でNoの場合)、CPU201は、S712に処理を進める。
S712において、CPU201は、警告B表示フラグがONか判定する。ここで、警告B表示フラグがONの場合(S712でYesの場合)、CPU201は、S713に処理を進める。
S713において、CPU201は、後述するメッセージダイアログ1002を表示させることを指示する警告B表示指示情報を生成し、本警告表示判定処理を終了する。この場合、図4のS402の警告表示判定結果はYesとなる。
【0060】
一方、警告B表示フラグがOFFの場合(S712でNoの場合)、CPU201は、本警告表示判定処理を終了する。この場合、図4のS402の警告表示判定結果はNoとなる。
【0061】
以下、図4のシーケンスの説明に戻る。
S402の警告表示判定結果がNoの場合(すなわち警告表示を行わない場合)、CPU201は、インクステータス情報600の受信を待機する。
一方、S402の警告表示判定結果がYesの場合(すなわち警告表示を行う場合)、CPU201は、S403に処理を進める。
【0062】
S403において、CPU201は、上記S402で生成した警告指示情報(すなわちS711で生成した警告A表示指示情報又はS713で生成した警告B表示指示情報)をプリンタ103に送信する。
S404において、プリンタ103は、警告指示情報を受信すると、該受信した警告指示情報をワークメモリ307に記憶(保存)する。
【0063】
S405において、情報処理装置102は、RAM202に格納された印刷アプリケーション(プリンタドライバでもよい)を起動して印刷開始指示を送信する。
S406において、プリンタ103は、印刷開始指示を受信すると、警告表示判定を行う。ここで、プリンタ103が行う警告表示判定処理について、図8を用いて説明する。
【0064】
図8は、第1実施形態のプリンタ103が警告表示判定する処理の流れを例示するフローチャートである。図8のフローチャートで示される一連の処理は、プリンタ103のCPU305が、ディスク装置等に記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。
【0065】
S801において、プリンタ103のCPU305は、情報処理装置102から印刷開始指示を受信すると、S802に処理を進める。
S802において、CPU305は、プリンタ103が契約使用状態か否かを判定する。例えば、フラッシュメモリ312に契約使用状態を示す情報が記憶されていてもよいし、プリンタ103がプリンタ管理システム101に問い合わせて契約使用状態であるか否かの情報を取得してもよい。
【0066】
ここで、プリンタ103が契約使用状態でない場合(S802でNoの場合)、CPU305は、本警告表示判定処理を終了し、図4のS410に処理を進める。
一方、プリンタ103が契約使用状態である場合(S802でYesの場合)、CPU305は、S803に処理を進める。
【0067】
S803において、CPU305は、ワークメモリ307に警告指示情報(すなわち警告A表示指示情報又は警告B表示指示情報)が記憶されているか判定する。ワークメモリ307に警告指示情報が記憶されていない場合(S803でNoの場合)、CPU305は、本警告表示判定処理を終了し、図4のS410に処理を進める。
【0068】
一方、ワークメモリ307に警告指示情報が記憶されている場合(S803でYesの場合)、CPU305は、S804に処理を進める。
S804において、CPU305は、警告指示情報を参照し、印刷開始前に常に表示する警告か、印刷開始前に1日1回のみ表示する警告かどうかを判定する。本実施形態では、警告指示情報が、警告A表示指示情報であれば、印刷開始前に常に表示する警告とし、警告B表示指示情報であれば印刷開始前に1日1回のみ表示する警告とする。なお、警告B表示指示情報は、任意の回数を表示する警告としてもよい。
【0069】
ここで、印刷開始前に常に表示する警告であると判定した場合(S804でYesの場合)、CPU305は、S805に処理を進める。
S805において、CPU305は、警告表示エラーコードAを生成し、本警告表示判定処理を終了し、図4のS407に処理を進める。
【0070】
一方、印刷開始前に常に表示する警告でないと判定した場合(S804でNoの場合)、CPU305は、S806に処理を進める。
S806において、CPU305は、既に24時間以内(所定期間内)に警告表示エラーコードBを生成済かを判定する。ここで、既に24時間以内に警告表示エラーコードBを生成済であると判定した場合(S806でYesの場合)、CPU305は、本警告表示判定処理を終了し、図4のS410に処理を進める。
【0071】
一方、24時間以内に警告表示エラーコードBを生成済でないと判定した場合(S806でNoの場合)、CPU305は、S807に処理を進める。
S807において、CPU305は、警告表示エラーコードBを生成し、本警告表示判定処理を終了し、図4のS407に処理を進める。
【0072】
以下、図4のシーケンスの説明に戻る。
S407において、プリンタ103は、上記S406の警告表示指示判定処理で生成した警告表示エラーコード(すなわち、警告表示エラーコードAまたは警告表示エラーコードB)を情報処理装置102に返却する。
【0073】
S408において、情報処理装置102の印刷アプリケーションは、プリンタ103からエラーコードを受信すると、該受信した警告表示エラーコードに従いメッセージダイアログを表示する(警告通知)。本実施形態では、警告表示エラーコードAを受信した場合には図10に示すようなメッセージダイアログ1001を表示する。また、警告表示エラーコードBを受信した場合には図10に示すようなメッセージダイアログ1002を表示する。
【0074】
ここで、情報処理装置102が表示する警告の内容について、図10を用いて説明する。
図10は、情報処理装置102が表示する各メッセージダイアログの例である。
メッセージダイアログ1001は、警告メッセージAを示す一例である。
メッセージダイアログ1001には、インクカートリッジの残量が少なくっている旨と、専用インクカートリッジが装着されていない旨、交換品が発注されない旨等が表示されている。
【0075】
メッセージダイアログ1002は、警告メッセージBを示す一例である。
メッセージダイアログ1002には、専用インクカートリッジが装着されていない旨等が表示されている。
【0076】
以下、図4のシーケンスの説明に戻る。
S409において、情報処理装置102は、上記S408で表示したメッセージダイアログがユーザ操作により閉じられたことを検知すると、プリンタ103に警告表示終了通知を送信する。
S410において、プリンタ103は、警告表示終了通知を受信すると、図8のS801で受信した情報処理装置102からの印刷要求に従い印刷実行させる。
【0077】
<第1実施形態の効果等>
本実施形態では、プリンタ103が定額印刷サービスの契約使用状態において、専用インクカートリッジ以外が装着されていた場合、情報処理装置102からプリンタ103に印刷指示が行われた際に、印刷開始前にメッセージダイアログを表示する。これにより、専用インクカートリッジ以外のインクカートリッジが装着されていること、交換品が配送されないこと等をユーザに気付かせることができる。
【0078】
また、プリンタ管理システム101が、インク残量に応じて、メッセージダイアログの表示を印刷開始前に必ず表示するか、1日1回のみとするかといった表示タイミングと、メッセージの内容を制御してプリンタ103に指示することが可能となる。
【0079】
また、前述の例では、情報処理装置102の印刷アプリケーションとしたが、本実施形態は、このような形態に限定されない。例えば、情報処理装置102にインストールされたプリンタドライバであってもよい。
また、プリンタ管理システム101は、発注情報テーブルを自身が保持する例を本実施形態で説明したが、これに限らず、外部の装置に保持されているテーブルを読み出したり、更新したりして、外部のテーブルを管理してもよい。
また、本実施形態では、対象をインクとしているが、消耗品であるカートリッジに収容される記録剤であればインクに限らず、例えばトナーであってもよい。
【0080】
〔第2実施形態〕
第2実施形態では、プリンタ103がインターネットに未接続のため、プリンタ管理システム101と通信できない時に、警告メッセージ表示を行う形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と共通する内容の説明は適宜省略し、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
【0081】
図11は、第2実施形態のプリンタ103が警告表示判定する処理の流れを例示するフローチャートである。なお、図11のフローチャートで示される一連の処理は、プリンタ103のCPU305が、ディスク装置等に記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。
【0082】
S1101~S1107までは図8のS801~S807と同様のため、説明を省略する。
なお、本実施形態では、ワークメモリ307に警告指示情報が記憶されていない場合(S1103でNoの場合)、CPU305は、S1108に処理を進める。
【0083】
S1108において、プリンタ103のCPU305は、インターネットに接続できないオフライン状態かどうかを判定する。ここで、オフライン状態でない(すなわちオンライン状態である)場合(S1108でNoの場合)、CPU305は、本警告表示判定処理を終了し、図4のS410に処理を進める。
【0084】
一方、オフライン状態の場合(S1108でYesの場合)、CPU305は、S1109に処理を進める。
S1109において、CPU305は、専用インクカートリッジ以外が装着されているか判定する。ここで、専用インクカートリッジが装着されている場合(S1109でNoの場合)、CPU305は、本フローチャートを終了し、図4のS410に処理を進める。
【0085】
一方、専用インクカートリッジ以外が装着されている場合(S1109でYesの場合)、CPU305は、S1110に処理を進める。
S1110において、CPU305は、警告表示エラーコードCを生成する。ここで、警告表示エラーコードCは、情報処理装置102に、図10の1003で示すようなメッセージダイアログを表示することを指示する情報である。S1110の処理の後、CPU305は、本警告表示判定処理を終了し、図4のS407に処理を進める。
【0086】
<第2実施形態の効果>
本実施形態によれば、プリンタ103がインターネット未接続状態等でプリンタ管理システム101と通信できない状態において、プリンタ103は、契約使用状態にも関わらず、専用インクカートリッジ以外が装着されていた場合に、警告メッセージの表示を行うことが可能となる。
なお、プリンタ103がインターネット未接続状態であるオフライン状態の場合について説明したが、プリンタ管理システム101がダウンしているなど、プリンタ管理システム101と通信できない状態も同様とする。ただし、この場合、「プリンタがインターネットに接続できません」のメッセージを「プリンタがプリンタ管理システムと通信できません」等に置き換えるものとする。
【0087】
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、情報処理装置102がプリンタ管理システム101と通信して警告表示を行う形態について説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と共通する内容の説明は適宜省略し、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
【0088】
図12は、第3実施形態のプリンタ管理システム101の警告表示判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図12の各ステップにおける処理は、プリンタ管理システム101のCPU201が、ROM203または記憶装置204に記憶されているプログラムコードをRAM202に展開し実行することにより行われる。
【0089】
S1201~S1210までとS1212は、図7のS701~S710、S712と同様のため、説明を省略する。
なお、第3実施形態では、警告A表示フラグがONの場合(S1110でYesの場合)、CPU201は、S1211に処理を進める。
S1211において、CPU201は、情報処理装置102にメッセージダイアログ1001の表示を指示する警告A表示情報を、後述する図14に示すような警告表示管理テーブル1401に記憶し、本警告表示判定処理の処理を終了する。この場合、図4のS402の警告表示判定結果はYesとなる。
【0090】
また、警告B表示フラグがONの場合(S1212でYesの場合)、CPU201は、S1213に処理を進める。
S1213において、CPU201は、情報処理装置102にメッセージダイアログ1002の表示を指示する警告B表示情報を、警告表示管理テーブル1401に記憶し、本警告表示判定処理を終了する。この場合、図4のS402の警告表示判定結果はYesとなる。
【0091】
図14は、プリンタ管理システム101のデータベース209に記憶される警告表示管理テーブル1401の一例を示す図である。
警告表示管理テーブル1401には、プリンタ103のシリアルナンバーと、警告表示の種類とが関連付けて記憶される。
【0092】
図13は、第3実施形態においてインクカートリッジの警告表示までの処理に関するシーケンス図である。なお、図13における情報処理装置102の各ステップにおける処理は、情報処理装置102のCPU201が、ROM203または記憶装置204に記憶されているプログラムコードをRAM202に展開し実行することにより行われる。
【0093】
S1301において、情報処理装置102は、RAM202に格納された印刷アプリケーション(プリンタドライバでもよい)から印刷開始指示を検知すると、S1302に処理を進める。
S1302において、情報処理装置102は、プリンタ103に契約使用状態確認通知を送信する。
【0094】
S1303において、プリンタ103は、契約使用状態確認通知を受信すると、契約使用状態確認通知を、情報処理装置102に返却する。
S1304において、情報処理装置102は、契約使用状態確認通知の応答を受信すると、プリンタ103が契約使用状態か判定する。ここで、プリンタが契約使用状態でない場合(S1304でNoの場合)、情報処理装置102は、S1309に処理を進める。
【0095】
一方、プリンタが契約使用状態である場合(S1304でYesの場合)、情報処理装置102は、S1305に処理を進める。
S1305において、情報処理装置102は、プリンタ管理システム101に、シリアルナンバーを含む警告表示有無の問い合わせを行う。
【0096】
S1306において、プリンタ管理システム101は、情報処理装置102から送信された警告表示有無問い合わせを受信すると、警告表示管理テーブル1401から、該警告表示有無問い合わせに含まれるシリアルナンバーを検索し、警告表示情報を返却する。例えば、警告表示管理テーブル1401の警告表示の値が「警告A」または「警告B」であれば、警告有、表示内容「警告メッセージA」または「警告メッセージB」として、警告表示情報を返却する。一方、警告表示の値が「-」であれば、警告表示無として警告表示情報を返却する。
【0097】
S1307において、情報処理装置102は、警告表示情報の応答を受信すると、該警告表示情報から、警告表示有無を判定する。ここで、警告表示無の場合(S1307でNoの場合)、情報処理装置102は、S1309に処理を進める。
【0098】
一方、警告表示有の場合(S1307でYesの場合)、情報処理装置102は、S1308に処理を進める。
S1308において、情報処理装置102は、上記受信した警告表示情報に含まれる表示内容に基づくメッセージダイアログを表示する。例えば、上記受信した警告表示情報に含まれる表示内容が「警告メッセージA」であれば、図10の1001で示すようなメッセージダイアログを表示し、「警告メッセージB」であれば、図10の1002で示すようなメッセージダイアログを表示する。
そして、情報処理装置102は、上記S1308で表示したメッセージダイアログが閉じられたことを検知すると、S1309に処理を進める。
【0099】
S1309において、情報処理装置102は、プリンタ103に印刷開始指示を送信する。
S1310において、プリンタ103は、印刷開始指示を受信すると、該印刷開始指示に基づき印刷を実行させる。
【0100】
<第3実施形態の効果>
本実施形態によれば、情報処理装置102がプリンタ管理システム101と直接通信して、プリンタ103を介することなく、警告メッセージの表示を行うことが可能となる。
【0101】
なお、インクカートリッジが交換されたら、プリンタ103のCPU305は、ワークメモリ307に記憶されている警告指示情報を削除するものとする。この場合、イベント発生と判断され、プリンタ管理サーバ101へプリンタステータスを送信する(S504)。
【0102】
また、情報処理装置102からプリンタ103に送信された印刷指示が「留め置き印刷」の指示である場合、警告表示をプリンタ103の表示部308に行ってもよい。なお、「留め置き印刷」とは、情報処理装置102から送られたプリントジョブがすぐに出力されず、一度フラッシュメモリ312に留め置かれ、ユーザが操作部309から印刷開始指示をすることで印刷が開始される印刷を示す。
【0103】
また、プリンタ103専用カートリッジ以外のカートリッジが装着された際にも、「専用インクではないため、交換品の発注はされません。専用インクをご使用ください。」等のメッセージを、プリンタ103の表示部308に表示してもよい。
【0104】
以上のように、各実施形態によれば、契約締結中に画像形成装置(プリンタ)に装着されている消耗品(インクタンク)が専用の消耗品以外の場合に、より適切なタイミング(印刷指示のタイミング)で、かつ、より適切な形態(印刷アプリケーション等で表示する形態)で、ユーザに対して通知することができる。これにより、専用の消耗品以外が装着されていることや自動発注が行われないこと等を、ユーザに容易に認識させることが可能となる。
【0105】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0106】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0107】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法およびプログラムを含む。
(構成1)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと、該プリンタと通信可能なクライアント装置とを含むシステムであって、
前記プリンタは、
装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を、所定の契約が締結されているプリンタの情報を管理するプリンタ管理サーバに送信する第1送信手段と、
前記装着されているタンクの種別が前記契約の専用タンク以外で、かつ、所定の条件を満たす場合、前記プリンタ管理サーバから警告指示情報を受信した際に、該警告指示情報を記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置から印刷指示を受けた際に、前記記憶手段に前記警告指示情報が記憶されている場合には、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信する第2送信手段と、を有し、
前記クライアント装置は、
前記プリンタに印刷指示を送信する第3送信手段と、
前記プリンタから前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、を有する、
ことを特徴とするシステム。
(構成2)
前記所定の条件を満たす場合とは、前記装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下である第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする構成1に記載のシステム。
(構成3)
前記警告通知の指示情報には、前記所定の条件として前記第1条件と前記第2条件の両方を満たす場合に前記プリンタ管理サーバから送信される第1警告通知の指示情報と、前記所定の条件として前記第1条件を満たすことなく前記第2条件を満たす場合に前記プリンタ管理サーバから送信される第2警告通知の指示情報とがあり、
前記第2送信手段は、前記記憶手段に前記第1警告通知の指示情報が記憶されている場合には第1警告通知の指示を送信し、前記記憶手段に前記第2警告通知の指示情報が記憶されている場合には第2警告通知の指示を所定期間内に行っていないことに応じて第2警告通知の指示を送信する、ことを特徴とする構成2に記載のシステム。
(構成4)
前記実行手段は、前記印刷指示を生成したプリンタドライバまたは印刷アプリケーションでの表示を実現することを特徴とする構成1~3のいずれか1つに記載のシステム。
(構成5)
前記所定の契約は、該契約が締結されているプリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下になったことに応じて、該契約の専用タンクが自動で配送される契約であることを特徴とする構成1~4のいずれか1つに記載のシステム。
(構成6)
前記第2送信手段は、前記記憶手段に前記警告通知の指示情報が記憶されておらず、かつ、前記プリンタ管理サーバと通信ができない場合には、前記専用タンク以外のタンクが装着されていることに応じて、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信することを特徴とする構成1~5のいずれか1つに記載のシステム。
(構成7)
前記クライアント装置は、前記警告通知の表示がユーザ操作により終了されたことに応じて、警告表示の終了通知を前記プリンタに送信する第4送信手段を有し、
前記プリンタは、前記警告表示の終了通知を受信したことに応じて、前記印刷指示に基づく印刷を実行する印刷実行手段を有する、
ことを特徴とする構成1~6のいずれか1つに記載のシステム。
(構成8)
前記記録剤は、インク又はトナーであることを特徴とする構成1~7のいずれか1つに記載のシステム。
(方法1)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと、該プリンタと通信可能なクライアント装置とを含むシステムの制御方法であって、
前記プリンタが実行する、
装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を、所定の契約が締結されているプリンタの情報を管理するプリンタ管理サーバに送信する第1送信工程と、
前記装着されているタンクの種別が前記契約の専用タンク以外で、かつ、所定の条件を満たす場合、前記プリンタ管理サーバから警告指示情報を受信した際に、該警告指示情報を記憶手段に保存する保存工程と、
前記クライアント装置から印刷指示を受けた際に、前記記憶手段に前記警告指示情報が記憶されている場合には、警告通知の指示を、前記クライアント装置に送信する第2送信工程と、を有し、
前記クライアント装置により実行される、
前記プリンタに印刷指示を送信する第3送信工程と、
前記プリンタから前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、を有する、
ことを特徴とするシステムの制御方法。
(構成10)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置であって、
前記プリンタに印刷指示を送信する送信手段と、
前記プリンタが所定の契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、前記プリンタから警告通知の指示を受信する受信手段と、
前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、
を有することを特徴とするクライアント装置。
(構成11)
前記所定の条件を満たす場合とは、前記プリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下である第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする構成10に記載のクライアント装置。
(構成12)
前記警告通知の指示には、第1警告通知の指示と第2警告通知の指示とがあり、
前記受信手段は、前記プリンタが所定の条件として前記第1条件と前記第2条件の両方を満たす場合に前記第1警告通知の指示を受信し、前記プリンタが前記所定の条件として前記第1条件を満たすことなく前記第2条件を満たす場合で且つ前記第2警告通知の指示を所定期間内に送信していない場合に前記プリンタから送信される第2警告通知の指示を受信する、ことを特徴とする構成11に記載のクライアント装置。
(構成13)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置であって、
ユーザによる印刷開始指示に応じて、前記プリンタから所定の契約の状態を取得する取得手段と、
前記契約が締結されている場合に、前記所定の契約が締結されているプリンタに装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を管理するプリンタ管理サーバに問い合わせて、前記プリンタが前記契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、該プリンタ管理サーバから警告通知の情報を受信する受信手段と、
前記警告通知の情報を受信したことに応じて、警告通知として、前記印刷開始指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行手段と、
前記印刷開始指示に基づく印刷指示を前記プリンタに送信する送信手段と、
を有することを特徴とするクライアント装置。
(構成14)
前記所定の条件を満たす場合とは、前記プリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下であること第1条件、および、前記契約が締結されてから一定の期間が経過している第2条件の少なくとも1つを満たす場合であることを特徴とする構成13に記載のクライアント装置。
(構成15)
前記実行手段は、前記印刷指示を生成したプリンタドライバまたは印刷アプリケーションでの表示を実現することを特徴とする構成10~14のいずれか1つに記載のクライアント装置。
(構成16)
前記所定の契約は、該契約が締結されているプリンタに装着されているタンクにおける記録剤の残量が閾値以下になったことに応じて、該契約の専用タンクが自動で配送される契約であることを特徴とする構成10~15のいずれか1つに記載のクライアント装置。
(構成17)
前記記録剤は、インク又はトナーであることを特徴とする構成10~16のいずれか1つに記載のクライアント装置。
(方法2)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置の制御方法であって、
前記プリンタに印刷指示を送信する送信工程と、
前記プリンタが所定の契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、前記プリンタから警告通知の指示を受信する受信工程と、
前記警告通知の指示を受信した場合、警告通知として、前記印刷指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、
を有することを特徴とするクライアント装置の制御方法。
(方法3)
記録剤を収容したタンクが装着されるプリンタと通信可能なクライアント装置の制御方法であって、
ユーザによる印刷開始指示に応じて、前記プリンタから所定の契約の状態を取得する取得工程と、
前記契約が締結されている場合に、前記所定の契約が締結されているプリンタに装着されているタンクの種別と該タンクに収容されている記録剤の残量を含む情報を管理するプリンタ管理サーバに問い合わせて、前記プリンタが前記契約の専用タンク以外を装着し、かつ、所定の条件を満たす場合に、該プリンタ管理サーバから警告通知の情報を受信する受信工程と、
前記警告通知の情報を受信したことに応じて、警告通知として、前記印刷開始指示の対象のプリンタに前記契約の専用タンク以外のタンクが装着されていることを示す表示のための処理を実行する実行工程と、
前記印刷開始指示に基づく印刷指示を前記プリンタに送信する送信工程と、
を有することを特徴とするクライアント装置の制御方法。
(プログラム1)
コンピュータに、方法2又は3に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
図1
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