(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161645
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】時刻表示システム
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20241113BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241113BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20241113BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241113BHJP
G04G 21/00 20100101ALI20241113BHJP
【FI】
G09G5/00 510A
G06Q50/10
G06F3/14 320A
G06F3/0481
G09G5/00 510V
G09G5/00 550B
G04G21/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076460
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】598030847
【氏名又は名称】さつき株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】岡野 章廣
(72)【発明者】
【氏名】鳥井 亮伸
【テーマコード(参考)】
2F002
5B069
5C182
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2F002AA00
2F002EE06
2F002EE08
2F002GA06
5B069AA09
5B069CA02
5B069DD05
5C182AC02
5C182AC03
5C182BB02
5C182BB17
5C182BC22
5C182BC25
5C182CC22
5C182DA65
5E555AA25
5E555AA56
5E555BA13
5E555BB13
5E555CB74
5E555CC01
5E555DB04
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC53
5E555DC54
5E555DD06
5E555DD08
5E555FA00
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】 特定空間を区画する壁面にディスプレイを設置するケースにおいて、ディスプレイを有効に利用することを可能とする時刻表示システムを提供する。
【解決手段】 時刻表示システム1は、特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、
前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、
前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する、時刻表示システム。
【請求項2】
前記特定空間内に配置されるモニタ装置を備え、
前記制御装置は、前記モニタ装置によって表示される情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項3】
前記ディスプレイが設置される壁面は、前記モニタ装置の背面に存在する壁面である、請求項2に記載の時刻表示システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記モニタ装置に設けられる、請求項2に記載の時刻表示システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記特定空間に個別の前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項6】
前記特定空間として、2以上の特定空間が設けられ、
前記ディスプレイとして、前記2以上の特定空間の各々を区画する壁面に設置される2以上のディスプレイが設けられ、
前記制御装置は、前記2以上の特定空間に共通する前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、教室又は会議室などの特定空間において、特定空間を区画する壁面に時計を設置するケースがある。時計は、空間に存在する人によって視認できるように、ある程度のサイズを有することが多い。
【0003】
一方で、時計文字盤を表示領域に表示するとともに時刻などを表示する機能を有するウェアラブルデバイスも知られている。ウェアラブルデバイスは、テキストなどの受信を通知するアラート機能などを有する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者等は、鋭意検討の結果、特定空間を区画する壁面に時計を設置するケースにおいて、ディスプレイによって時計を置き換えることによって、ディスプレイにおいて、時刻を表示するだけではなく、様々な情報を表示するユースケースがあることを見出した。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、特定空間を区画する壁面にディスプレイを設置するケースにおいて、ディスプレイを有効に利用することを可能とする時刻表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の一態様は、特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する、時刻表示システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、特定空間を区画する壁面にディスプレイを設置するケースにおいて、ディスプレイを有効に利用することを可能とする時刻表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る適用シーン1を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る時刻表示システム100を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るディスプレイ30を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末50を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る表示態様を示す図である。
【
図6】
図6は、変更例1に係る時刻表示システム100を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0011】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0012】
[開示の概要]
開示の概要に係る時刻表示システムは、特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する。
【0013】
開示の概要では、ディスプレイは、特定空間を区画する壁面に設置され、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する。このような構成によれば、時刻を知らせる時計をディスプレイによって構成しつつ、時刻を知らせるディスプレイを流用することによって、特定空間に存在する人員に特定情報を適切に通知することができる。
【0014】
[実施形態]
(適用シーン)
以下において、実施形態に係る適用シーンについて説明する。
図1は、実施形態に係る適用シーン1を示す図である。
【0015】
図1に示すように、適用シーン1では、1以上の特定空間10を有する建物が想定される。特定空間10は、教室、会議室などのように、複数の人員を収容する空間であってもよい。特定空間10は、1以上の壁面によって区画されてもよい。特定空間10として、2以上の特定空間10が設けられてもよい。
【0016】
(時刻表示システム)
以下において、実施形態に係る時刻表示システムについて説明する。
図2は、実施形態に係る時刻表示システム100を示す図である。
【0017】
図2に示すように、時刻表示システム100は、少なくともディスプレイ30及び端末50を有する。時刻表示システム100は、モニタ装置20を有してもよい。
【0018】
モニタ装置20は、特定空間10内に配置される。モニタ装置20は、特定空間10を区画する壁面11に沿って配置されてもよい。モニタ装置20は、特定空間10で行われる活動(授業、会議)で用いる情報(教材資料、プレゼン資料など)の表示に用いられてもよい。モニタ装置20は、所定アスペクト比(4:3、16:9など)を有する矩形形状であってもよい。モニタ装置20は、スタント等に取り付けられる自立タイプであってもよく、壁面11に係止可能な壁掛けタイプであってもよく、壁面11に埋め込まれる埋込タイプであってもよい。
【0019】
ディスプレイ30は、特定空間10を区画する壁面11に設置される。ディスプレイ30は、主として時刻を知らせるために用いられる。具体的には、ディスプレイ30は、表示領域30Xを有しており、時刻に関する第1表示態様を表示領域30X上に表示する。さらに、ディスプレイ30は、特定空間10内に存在する人員に対して通知する特定情報に関する第2表示態様を表示領域30X上に表示する。ディスプレイ30は、円形形状を有していてもよい。但し、ディスプレイ30は、矩形形状を有していていもよい。表示領域30Xは、円形形状を有していてもよい。但し、表示領域30Xは、矩形形状を有していてもよい。ディスプレイ30の詳細については後述する(
図3を参照)。第1表示態様及び第2表示態様の詳細については後述する(
図5を参照)。
【0020】
ここで、特定空間10として、
図1に示す適用シーンのように、2以上の特定空間10が設けられてもよい。ディスプレイ30として、2以上の特定空間10の各々を区画する壁面11に設置される2以上のディスプレイ30が設けられてもよい。
【0021】
端末50は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などの端末に設けられてもよい。
【0022】
実施形態では、端末50は、ディスプレイ30の表示領域30X上に表示される情報の表示制御を実行する制御装置の一例である。具体的には、端末50は、特定空間10内に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する。端末50は、モニタ装置20によって表示される情報の表示制御を実行してもよい。端末50の詳細については、後述する(
図4を参照)。
【0023】
(ディスプレイ)
以下において、実施形態に係るディスプレイについて説明する。
図3は、実施形態に係るディスプレイ30を示す図である。
図3に示すように、ディスプレイ30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
【0024】
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。通信モジュールは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線方式に対応するモジュールであってもよい。
【0025】
通信部31は、端末50と通信を行ってもよい。通信部31は、特定空間10内に存在する人員に対して通知する特定情報を端末50から受信してもよい。
【0026】
特に限定されるものではないが、通信部31は、モニタ装置20と通信を行ってもよい。通信部31は、インターネットなどを介してインターネット上の各種サーバと通信を行う機能を有してもよい。
【0027】
管理部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、不揮発性メモリなどの記憶媒体によって構成される。
【0028】
管理部32は、時刻に関する第1表示態様の表示データを格納してもよい。後述するように、第1表示態様は、アナログタイプの時計であってもよく、デジタルタイプの時計であってもよい。第1表示態様の表示データは、管理部32で予め管理されてもよい(プリインストール)。第1表示態様の表示データは、インターネット上の各種サーバから端末50などを介して受信された上で管理されてもよい(ダウンロード)。
【0029】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
【0030】
制御部33は、ディスプレイ30を制御する。制御部33は、時刻に関する第1表示態様を表示領域30X上に表示する。制御部33は、特定情報に関する第2表示態様を表示領域30X上に表示する。ここで、制御部33は、第1表示態様と第2表示態様とを切替可能に表示領域30X上に表示する。
【0031】
(制御装置)
以下において、実施形態に係る制御装置について説明する。
図4は、実施形態に係る端末50を示す図である。
図4に示すように、端末50は、通信部51と、管理部52と、制御部53と、を有する。
【0032】
通信部51は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.5などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。通信モジュールは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線方式に対応するモジュールであってもよい。
【0033】
通信部51は、ディスプレイ30と通信を行う。通信部31は、特定空間10内に存在する人員に対して通知する特定情報をディスプレイ30に送信する。
【0034】
通信部51は、モニタ装置20と通信を行ってもよい。通信部51は、モニタ装置20によって表示される情報を端末50から受信してもよい。
【0035】
特に限定されるものではないが、通信部51は、通信部31は、インターネットなどを介してインターネット上の各種サーバと通信を行う機能を有してもよい。
【0036】
管理部52は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、不揮発性メモリなどの記憶媒体によって構成される。
【0037】
管理部52は、特定情報に関する第2表示態様の表示データを格納してもよい。後述するように、第2表示態様は、タイマーに関する表示態様であってもよく、地震や火事などの災害のアラートに関する表示態様であってもよい。第2表示態様の表示データは、管理部52で予め管理されてもよい(プリインストール)。第2表示態様の表示データは、インターネット上の各種サーバから端末50によって受信された上で管理されてもよい(ダウンロード)。
【0038】
制御部53は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
【0039】
制御部53は、特定空間10内に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する。特定情報の表示制御は、第2表示態様の表示指示をディスプレイ30に送信する制御を含んでもよく、第2表示態様の表示データを第2表示態様の表示指示をディスプレイ30に送信する制御を含んでもよい。
【0040】
(表示態様)
以下において、実施形態に係る表示態様について説明する。
図5は、実施形態に係る表示態様を示す図である。
【0041】
図5に示すように、表示態様は、第1表示態様及び第2表示態様を含む。第1表示態様及び第2表示態様は、ディスプレイ30の表示領域30X上で切替可能に表示される。
【0042】
第1表示態様は、時刻に関する表示態様である。第1表示態様は、アナログタイプの時計であってもよく、デジタルタイプの時計であってもよい。
【0043】
第2表示態様は、特定空間10に存在する人員に対して通知する特定情報に関する表示態様である。第2表示態様は、第2表示態様A及び第2表示態様Bを含んでもよい。
【0044】
第2表示態様Aは、2以上の特定空間10の各々に固有の特定情報に関する表示態様であってもよい。第2表示態様は、モニタ装置20に表示される情報に関連する表示態様であってもよい。例えば、第2表示態様Aは、特定空間10で行われる活動(授業、会議)で用いるタイマーに関する表示態様であってもよい。
【0045】
第2表示態様Bは、2以上の特定空間に共通する特定情報に関する表示態様であってもよい。例えば、第2表示態様Bは、地震や火事などの災害のアラートに関する表示態様であってもよい。
【0046】
(作用及び効果)
実施形態では、ディスプレイ30は、特定空間10を区画する壁面11に設置され、時刻に関する第1表示態様と特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する。このような構成によれば、時刻を知らせる時計をディスプレイ30によって構成しつつ、時刻を知らせるディスプレイ30を流用することによって、特定空間10に存在する人員に特定情報を適切に通知することができる。
【0047】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0048】
実施形態では、特定情報の表示制御を実行する制御装置が端末50に設けられるケースについて説明した。
【0049】
これに対して、変更例1では、
図6に示すように、特定情報の表示制御を実行する制御装置は、モニタ装置20に設けられてもよい。このようなケースにおいて、モニタ装置20によって表示される情報の表示制御は、実施形態と同様に、端末50によって実行されてもよい。
【0050】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0051】
上述した開示では、第1表示態様の表示制御がディスプレイ30によって実行されるケースが想定される。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第1表示態様の表示制御は、特定情報の表示制御を実行する制御装置によって実行されてもよく、モニタ装置20によって実行されてもよい。
【0052】
上述した開示では、第2表示態様の表示制御がモニタ装置20又は端末50によって実行されるケースが想定される。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第2表示態様の表示制御は、ディスプレイ30によって実行されてもよい。このようなケースにおいて、特定情報の表示制御を実行する制御装置がディスプレイに設けられると考えてもよい。
【0053】
上述した開示では、特定情報の表示制御を実行する制御装置が特定空間10の各々に設けられるケースが想定される。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。特定情報の表示制御を実行する制御装置として、2以上の特定空間10を有する建物において1つの制御装置が設けられてもよい。特定情報の表示制御は、2以上の特定空間10を有する建物において集中的に実行されてもよい。
【0054】
上述した開示では特に触れていないが、モニタ装置20は、端末50の機能を有していてもよい。例えば、モニタ装置20は、Windows(登録商標)、Android(登録商標)、Chrome OS(登録商標)、Mac OS(登録商標)などの各種OS(Operating System)を内蔵していてもよい。このようなケースにおいて、モニタ装置20は、モニタ装置20によって表示される情報の表示制御を実行しつつ、ディスプレイ30の表示領域30X上に表示される情報の表示制御を実行してもよい。
【0055】
上述した開示では、第2表示態様Aとして、タイマーに関する表示態様について例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。例えば、第2表示態様Aは、以下に示す特定情報に関する表示態様を含んでもよい。特定情報は、次の授業の科目情報を含んでもよい。特定情報は、次の授業で用いる教室の移動を通知する情報を含んでもよい。特定情報は、担当者を決めるためのルーレットを含んでもよい。特定情報は、特定空間10に個別のスピーチ(例えば、担任や上長のスピーチ)を含んでもよい。スピーチは、話者の動画を含んでもよく、話者の静止画を含んでもよい。
【0056】
上述した開示では、第2表示態様Bとして、地震や火事などの災害のアラートに関する表示態様について例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。例えば、第2表示態様Bは、以下に示す特定情報に関する表示態様を含んでもよい。特定情報は、2以上の特定空間10を有する建物の校内に不審者が侵入した旨のアラートを含んでもよい。特定情報は、2以上の特定空間10に存在する人員に対するスピーチ(例えば、校長や社長のスピーチ)を含んでもよい。スピーチは、話者の動画を含んでもよく、話者の静止画を含んでもよい。
【0057】
上述した開示では特に触れていないが、ディスプレイ30は、音を出力するスピーカを有してもよい。例えば、ディスプレイ30は、タイマーの満了に応じてタイマーの満了を通知する音を出力してもよい。ディスプレイ30は、アラートの表示に応じて警告音を出力してもよい。
【0058】
上述した開示では特に触れていないが、ディスプレイ30及び端末50が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0059】
或いは、ディスプレイ30及び端末50が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0060】
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
【0061】
第1の特徴は、特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示する、時刻表示システムである。
【0062】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記特定空間内に配置されるモニタ装置を備え、前記制御装置は、前記モニタ装置によって表示される情報の表示制御を実行する、時刻表示システムである。
【0063】
第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴において、前記ディスプレイが設置される壁面は、前記モニタ装置の背面に存在する壁面である、時刻表示システムである。
【0064】
第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御装置は、前記モニタ装置に設けられる、時刻表示システムである。
【0065】
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御装置は、前記特定空間に個別の前記特定情報の表示制御を実行する、時刻表示システムである。
【0066】
第6の特徴は、第1の特徴乃至第5の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記特定空間として、2以上の特定空間が設けられ、前記ディスプレイとして、前記2以上の特定空間の各々を区画する壁面に設置される2以上のディスプレイが設けられ、
前記制御装置は、前記2以上の特定空間に共通する前記特定情報の表示制御を実行する、時刻表示システムである。
【符号の説明】
【0067】
1…適用シーン、10…特定空間、11…壁面、20…モニタ装置、30…ディスプレイ、30X…表示領域、31…通信部、32…管理部、33…制御部、50…端末、51…通信部、52…管理部、53…制御部
【手続補正書】
【提出日】2023-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
教室又は会議室を少なくとも含む特定空間を区画する壁面に設置されるディスプレイと、
前記特定空間内に配置され、前記特定空間で行われる活動で用いる情報を表示するモニタ装置と、
前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、
前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示し、
前記特定情報に関する第2表示態様は、前記特定空間で行われる活動で用いるタイマーに関する表示態様を少なくとも含む、時刻表示システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記モニタ装置によって表示される情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項3】
前記ディスプレイが設置される壁面は、前記モニタ装置の背面に存在する壁面である、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記モニタ装置に設けられる、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記特定空間に個別の前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項6】
前記特定空間として、2以上の特定空間が設けられ、
前記ディスプレイとして、前記2以上の特定空間の各々を区画する壁面に設置される2以上のディスプレイが設けられ、
前記制御装置は、前記2以上の特定空間に共通する前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
教室又は会議室を少なくとも含む特定空間を区画する壁面に設置され、前記特定空間に存在する人員に対して通知する特定情報を表示するディスプレイと、
前記特定空間内に配置され、授業又は会議で用いる所定情報を表示するモニタ装置と、
前記特定情報の表示制御及び前記所定情報の表示制御を実行する制御装置と、を備え、
前記ディスプレイは、時刻に関する第1表示態様と前記特定情報に関する第2表示態様とを切り替え可能に表示領域上に表示し、
前記第2表示態様は、前記所定情報に関連する表示態様であって、前記授業又は前記会議で用いるタイマーに関する表示態様を少なくとも含み、
前記ディスプレイが設置される壁面は、前記モニタ装置の背面に存在する壁面である、時刻表示システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記モニタ装置に設けられる、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記特定空間に個別の前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【請求項4】
前記特定空間として、2以上の特定空間が設けられ、
前記ディスプレイとして、前記2以上の特定空間の各々を区画する壁面に設置される2以上のディスプレイが設けられ、
前記制御装置は、前記2以上の特定空間に共通する前記特定情報の表示制御を実行する、請求項1に記載の時刻表示システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
第2表示態様Aは、2以上の特定空間10の各々に固有の特定情報に関する表示態様であってもよい。第2表示態様Aは、モニタ装置20に表示される情報に関連する表示態様であってもよい。例えば、第2表示態様Aは、特定空間10で行われる活動(授業、会議)で用いるタイマーに関する表示態様であってもよい。