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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161652
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】遊技用装置及び遊技用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
A63F7/02 332B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076475
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 瑞祥
(72)【発明者】
【氏名】河野 靖信
(72)【発明者】
【氏名】高梨 芹菜
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA05
2C088CA07
2C088CA09
2C088CA11
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】新台に対する減価償却時期を予測・グラフ表示可能にする。
【解決手段】 遊技場に導入し遊技価値(遊技媒体)を使用することで遊技が可能な遊技機1に関する情報を管理可能な遊技用装置(サーバ6)において、遊技機1において使用が予測される遊技価値数(アウト数)の累計である累計遊技価値数(アウト累計数)を算出可能な第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された累計遊技価値数が、遊技機1の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される第1時期(減価償却週)を特定可能な第1時期特定手段と、前記第1時期に関する情報(グラフ情報)を出力可能な第1出力手段と、を備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に導入し遊技価値を使用することで遊技が可能な遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置において、
前記遊技機において使用が予測される遊技価値数の累計である累計遊技価値数を算出可能な第1算出手段と、
前記第1算出手段により算出された累計遊技価値数が、前記遊技機の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される第1時期を特定可能な第1時期特定手段と、
前記第1時期に関する情報を出力可能な第1出力手段と、を備えた
ことを特徴とする遊技用装置。
【請求項2】
前記第1算出手段は、
未導入の遊技機において使用が予測される前記累計遊技価値数を、導入済みの遊技機において使用された遊技価値数に基づいて算出可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項3】
前記第1出力手段は、
遊技機を導入してから前記第1時期までの期間をグラフにて表示可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項4】
遊技場に導入し遊技価値を使用することで遊技が可能な遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置において、
前記遊技機において使用が予測される遊技価値数を算出可能な第2算出手段と、
前記第2算出手段により算出された遊技価値数が、特定の遊技機全体の対応する遊技価値数に到達することが予測される第2時期を特定可能な第2時期特定手段と、
前記第2時期に関する情報を出力可能な第2出力手段と、を備えた
ことを特徴とする遊技用装置。
【請求項5】
前記第2出力手段は、
前記遊技機を導入してから前記第2時期までの期間をグラフにて表示可能である
ことを特徴とする請求項4に記載の遊技用装置。
【請求項6】
前記遊技価値数は、前記遊技機での遊技において投入された遊技媒体数である
ことを特徴とする請求項1又は4に記載の遊技用装置。
【請求項7】
遊技場に導入し遊技価値を使用することで遊技が可能な遊技機と、当該遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置と、を備えた遊技用システムにおいて、
前記遊技機において使用が予測される遊技価値数の累計である累計遊技価値数を算出可能な第1算出手段と、
前記第1算出手段により算出された累計遊技価値数が、前記遊技機の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される第1時期を特定可能な第1時期特定手段と、
前記第1時期に関する情報を出力可能な第1出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場に設置される遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置及び遊技用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場に設置される遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置や遊技用システムが知られている。
例えば、特許文献1には、自店に設置している機種に関して、稼働度合いと中古機市場での値動きを示すグラフを表示する遊技システムが開示されている。
上記遊技システムによれば、遊技場の管理者は、稼働度合いと中古機市場での価格を基に、自店に設置している機種に関して、売却又は追加で購入することを容易に検討できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-14668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムには、改良すべき余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の遊技用装置は、遊技場に導入し遊技価値を使用することで遊技が可能な遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置において、前記遊技機において使用が予測される遊技価値数の累計である累計遊技価値数を算出可能な第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された累計遊技価値数が、前記遊技機の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される第1時期を特定可能な第1時期特定手段と、前記第1時期に関する情報を出力可能な第1出力手段と、を備えた構成にしてある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一実施形態に係る遊技用システムの概略図である。
図2】ホールコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】各遊技機に関する情報(遊技情報、仕様情報等)の一例を示す図表である。
図5】減価償却分析処理を示すフローチャートである。
図6】ホールコンピュータにおいて表示可能な設定画面の一例である。
図7】減価償却週グラフである。
図8】稼働貢献分析処理を示すフローチャートである。
図9】稼働貢献週グラフである。
図10】AIを用いた減価償却分析処理を示すフローチャートである。
図11】AIを用いた稼働貢献分析処理を示すフローチャートである。
図12図11の処理に基づく稼働貢献週グラフである。
図13】減価償却週と稼働貢献週を共に表示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技用システムの概略図である。
図1に示すように、本実施形態の遊技用システムは、各遊技場(店舗)に設けられている遊技機1と、遊技機1に関する情報(遊技情報)を取得・集計・出力可能なホールコンピュータ4と、ホールコンピュータ4等と通信を定期又は不定期に実行することで各店舗に設置されている遊技機1に関する情報(遊技情報、仕様情報等)を取得・集計・出力可能なサーバ6と、例えば店舗管理者が使用するスマートフォンやパーソナルコンピュータなどの端末機器7とによって構成される。
この遊技用システムでは、サーバ6が、各店舗に設置されている遊技機1に関する情報(遊技情報、仕様情報等)に基づき、新機種(未導入の機種)について、減価償却時期や稼働貢献時期を示すグラフ情報を出力し、ホールコンピュータ4や端末機器7にてグラフ表示できるようにしている。
【0008】
図1に示すように、各店舗には、遊技機1(パチンコ機1a,パチスロ機1b)が設置されている。
遊技機1には、遊技者に遊技媒体を貸し出す貸出機2(パチンコ機用2a,パチスロ機用2b)が隣接して配置されており、遊技者は以下の流れに沿って遊技を行う。
例えば、遊技者は、遊技の開始にあたり、遊技機1に対応して配置されている貸出機2に現金又は所定のカードを投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより遊技媒体の貸し出しを行う。貸し出された遊技媒体は遊技機1に投入される。
パチンコ機1aでは、遊技者が発射ハンドルを操作して遊技媒体となる遊技球を遊技領域に発射させ、その発射した遊技球が所定の入賞口に入賞することで、所定数の遊技球が払い出される。
パチスロ機1bでは、遊技者が遊技媒体となるメダルを投入してスタートレバーを操作することにより、所定の絵柄や文字,数字等の図柄を表示した複数のリールが回転を開始し、各リールに対応した複数のストップボタンを任意のタイミングで押下することでリールを停止させ、停止したリールの図柄の配列に応じて所定数のメダルが払い出される。
遊技機1には、店舗毎に、貸出レートが設定されている。
例えば、店舗によっては、遊技球1玉の貸出レートが1円/玉のパチンコ機1a(1円パチンコ)があり、遊技球1玉の貸出レートが4円/玉のパチンコ機1a(4円パチンコ)がある。
また、メダル1枚の貸出レートが5円/枚のパチスロ機1b(5円スロット)があり、メダル1枚の貸出レートが20円/枚のパチスロ機1b(20円スロット)がある。
遊技機1及び貸出機2は、LAN3及び図示しない中継装置を介してホールコンピュータ4と通信可能に接続されており、遊技機1及び貸出機2からは様々な遊技信号がホールコンピュータ4に送信される。
遊技信号には、遊技機1へ投入された遊技媒体数に対応して出力されるアウト信号、遊技機1から払い出された遊技媒体数に対応して出力されるセーフ信号、貸出機2における貸出操作に応じて出力される貸出信号などがある。
【0009】
ホールコンピュータ4は、プログラムに従って動作する情報処理装置であり、LAN3を介して遊技機1と通信可能に接続されているとともに、インターネットなどの公衆回線5を介してサーバ6と通信可能に接続されている。
ホールコンピュータ4は、図2に示すように、記憶部41と、通信部42と、操作部43と、表示部44と、制御部45とを備えている。
記憶部41は、ホールコンピュータ4の各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶可能な記憶媒体(例えば、ROM、RAM(メモリ)、ハードディスク、SSDなど)で構成される。
記憶部41は、自店舗に設置されている遊技機1に関する情報(遊技情報、仕様情報等)を記憶する。
例えば、遊技機毎に、アウト、セーフなどの遊技情報や、PS区分、機種、貸出レート、設定値、運用開始日(導入日)、売上グループ、カテゴリー、メーカー、機種タイプ、原価、玉粗利などの仕様情報を記憶する。
通信部42は、公衆回線5を介してサーバ6と通信可能に接続される。
これにより、通信部42は、自店舗に設置されている遊技機1に関する情報(遊技情報、仕様情報等)をサーバ6に送信する。
操作部43は、キーボードやマウスなどの操作手段である。
表示部44は、液晶ディスプレイなどの表示手段である。
表示部44は、減価償却週や稼働貢献週に係るグラフを表示することができる。
ホールコンピュータ4には、サーバ6から受信した情報を閲覧可能に表示するソフトウェア(ブラウザ)が組み込まれている。
このため、ブラウザの機能により減価償却週や稼働貢献週に係るグラフを表示部44に表示することができる。
【0010】
制御部45は、CPUなどで構成されており、記憶部41に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、以下の動作を行う。
具体的には、店舗に設置されている全遊技機1に関する遊技情報を取得・算出・集計することができる。
例えば、ホールコンピュータ4は、パチンコ機1a・パチスロ機2bや貸出機2から出力される遊技信号を入力して、アウト、セーフなどの遊技情報を算出・集計したり、各遊技情報を、PS区分、機種、貸出レート、設定値、運用開始日、売上グループ、カテゴリー、メーカー、機種タイプ、原価、玉粗利などの区分に分けて集計したり、サーバ6に送信することができる。
【0011】
端末機器7は、例えば店舗管理者が使用するスマートフォンやパーソナルコンピュータである。
端末機器7は、ホールコンピュータ4とほぼ同様の構成を備えている。
図示省略するが、端末機器7は、記憶部と、通信部と、操作部と、表示部71と、制御部とを備えている。
端末機器7には、サーバ6から受信した情報を閲覧可能に表示するソフトウェア(ブラウザ)が組み込まれているため、ブラウザの機能により、減価償却週や稼働貢献週に係るグラフを表示部71に表示することができる。
他の構成要素の説明は省略する。
【0012】
サーバ6は、本発明の遊技用装置の一例であり、新機種の減価償却時期や稼働貢献期間を予測し、予測結果を含むグラフ情報をホールコンピュータ4や端末機器7に送信する。
サーバ6は、プログラムに従って動作する情報処理装置であり、インターネットなどの公衆回線5を介してホールコンピュータ4や端末機器7と通信可能に接続されている。
サーバ6は、図3に示すように、記憶部61と、通信部62と、制御部63とを備えている。
【0013】
記憶部61は、サーバ6の各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶可能な記憶媒体(例えば、ROM、RAM(メモリ)、ハードディスク、SSDなど)で構成される。
記憶部61は、全国(都道府県)の各遊技場(ホールコンピュータ4)から受信した各店舗の遊技機1に関する情報(遊技情報、仕様情報等)を管理(記憶)する。
図4は、記憶部61に記憶されている各店舗の遊技機1に関する情報の一例である。
記憶部61は、アウト、セーフなどの遊技情報や、PS区分、機種名、貸出レート、設定値、運用開始日、売上グループ、カテゴリー、メーカー、機種タイプ、原価、玉粗利などの仕様情報を、遊技機1毎に記憶する。
通信部62は、全国の各遊技場に導入された遊技機1に関する各種情報を端末機器7やホールコンピュータ4との間で送受信する。
「PS区分」は、パチスロ機1bかパチンコ機1aかを示す情報である。
「機種タイプ」には、パチスロ機1bの場合、ノーマルタイプ(Aタイプ)、ATタイプ、ARTタイプ、A+ARTタイプ、沖スロタイプなどがあり、パチンコ機1aの場合、「甘デジタイプ」、「マックスタイプ」、「ミドルタイプ」、「ライトミドルタイプ」、「羽根物タイプ」などがある。
「設定値」は、例えば6段階の場合、1~6の数値情報である。6段階に限らず5段落以下でもよく、段階が特定されれば数値情報でなくてもよい。
「カテゴリー情報」は、様々なカテゴライズ情報(例えば、シリーズ機種に付されるシリーズ名、提携するマンガ・アニメ、歌手などの名称、独自に分類される場合のオリジナル名称など)を示す情報である。
【0014】
制御部63は、CPUなどで構成されており、記憶部61に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、各種処理を実行する。
例えば、導入日からの経過週毎のアウト合計(以下、「週毎のアウト合計」とも称する)を集計し、その集計結果を記憶部61に記憶させる。
また、未導入である新機種に関する減価償却分析処理や稼働貢献分析処理を実行する。
このように、サーバ6は、遊技場に導入し遊技価値を使用することで遊技が可能な遊技機に関する情報を管理可能な遊技用装置である。
【0015】
(減価償却分析処理)
減価償却分析処理について説明する。
減価償却分析処理では、制御部63が、第1算出手段として機能することで、遊技機において使用が予測される遊技価値数の累計である累計遊技価値数を算出する。
「遊技価値数」は、新機種などの未導入の遊技機1において投入が予測される遊技媒体数(アウト)である。
第1算出手段は、具体的には、未導入の遊技機1において使用が予測されるアウト(遊技価値数)の累計数(アウト累計(予測))を、導入済みの遊技機1において使用されたアウト(遊技価値数)に基づいて算出する。
遊技価値数は、アウトに限らず、差数や投入額など他の遊技価値情報を用いてもよい。
制御部63は、第1時期特定手段として機能することで、第1算出手段により算出された累計遊技価値数(アウト累計(予測))が、遊技機1の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される第1時期を特定する。つまり、遊技機1ごとに、その遊技機1の減価(原価)が償却するであろう時期を予測する。
そして、制御部63は、第1出力手段として機能することで、第1時期に関する情報を出力する。
具体的には、「第1時期」として、新台である遊技機1のアウト累計(予測)が原価に到達する時期(例えば減価償却週)をホールコンピュータ4や端末機器7に通知して表示させたり、「第1時期に関する情報」として、減価償却週数(導入日から減価償却週までの週数)をホールコンピュータ4や端末機器7に通知して表示させる。
なお、「時期」は、週に限らず、日、月など他の時期を適用してもよい。
減価償却分析処理の具体的な処理について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0016】
図5は、減価償却分析処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、減価償却分析処理では、まず、対象機種を選択する(S11)。
例えば、店舗管理者が、ホールコンピュータ4を操作することで行うことができる。
図6は、ホールコンピュータ4の表示部44に表示された設定画面(Web画面)の一例である。
設定画面には、機種名「新機種X~Z」について、機種ごとに「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」が表示されており、店舗管理者は、この画面を見ながら操作部43を操作することで任意の機種を対象機種として選択することができる。
本実施形態では、対象機種として「新機種X」が選択されたものとする。
サーバ6は、対象機種「新機種X」の選択に応じ、対象機種が「新機種X」であることを示す情報を記憶部61に記憶する。
これにより、機種Xの「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」などが特定可能になる。
【0017】
次に、サーバ6は、新機種Xについて、減価償却に必要なアウト数y1を算出する(S12)。
つまり、新機種Xの原価(購入価格)に対応するアウト数(減価償却アウト数y1)を算出する。
具体的には、減価償却アウト数y1は以下の式1に基づいて算出する。
y1=x1/x2 ・・・・・式1
(x1:原価(円/台)、x2:玉粗利(円/アウト))
サーバ6は、新機種Xの原価x1は500000円/台であり、玉粗利x2は0.2円/アウトであることから、新機種Xの減価償却アウト数y1を、2500000(=500000/0.2)と算出する。
【0018】
続いて、サーバ6は、導入済みの機種のうち新機種Xと関連する機種(以下、関連機種という)のアウト(実績)を算出する(S13)。
ここでは、関連機種として、機種Xと同レート(同じ貸出レート)で、且つ、導入後6ヵ月以内の機種A~Eが選択されたものとする。
機種A~Eの全国台数がM台の場合、機種A~Eの週毎のアウト合計の平均値(実績)を以下のようにして算出する。
・機種A~Eの導入後1週目(導入日~導入後1週の期間)のアウト合計がaの場合:1週目のアウト合計の平均値(実績)=a/M
・機種A~Eの導入後2週目(導入後1週~2週の期間)のアウト合計がbの場合:2週目のアウト合計の平均値(実績)=b/M
・・・・・
・機種A~Eの導入後N週目(導入後「N-1」週~N週の期間)のアウト合計がnの場合:N週目のアウト合計の平均値(実績)=n/M
つまり、導入済み機種の1台あたりの各週におけるアウト合計(実績)を算出する。
なお、全国平均に限らず、店舗や関連店におけるアウト合計の平均を算出してもよい。
【0019】
次に、サーバ6は、新機種Xのアウト(予測)を算出する(S14)。
具体的には、S13にて算出した1週目~N週目のアウト合計(実績)を、新機種Xの週毎のアウト合計(予測)とする。具体的には以下の通りである。
・新機種Xの導入後1週目のアウト合計(予測):a/M
・新機種Xの導入後2週目のアウト合計(予測):b/M
・・・・・
・新機種Xの導入後N週目のアウト合計(予測):n/M
【0020】
続いて、サーバ6は、新機種Xのアウト累計(予測)y2を算出する(S15)。具体的には、S14の算出結果を用いて以下のように算出する。
・新機種Xの導入後1週目までのアウト累積(予測)y2=a/M
・新機種Xの導入後2週目までのアウト累計(予測)y2=a/M+b/M
・・・・・
・新機種Xの導入後N週目までのアウト累計(予測)y2=a/M+b/M+・・・+n/M
【0021】
次に、サーバ6は、減価償却週を特定する(S16)。
具体的には、y1≦y2を満たす最初の週を減価償却週と特定する。
本実施形態の場合、新機種Xの導入後8週目までのアウト累積(予測)y2が2511000であり、そこで、最初にy1=2500000以上になったので、導入後8週目を減価償却週に特定する。
つまり、導入日が2024年3月1日の場合、2024年5月3日の週を減価償却週と特定する。
なお、y2に所定の係数(減価償却率)掛けたものを適用して減価償却週を特定してもよい。
【0022】
続いて、サーバ6は、グラフを作成する(S17)。
具体的には、減価償却週グラフを作成する。サーバ6は、生成したグラフ情報をホールコンピュータ4に送信する。これにより、ホールコンピュータ4の表示部44にてグラフを表示することができる。
図7は、減価償却週グラフである。
図7に示すように、減価償却週グラフでは、横軸に導入日からの時間経過(週情報)を表し、縦軸にアウト累計(予測)y2を表す。
そして、新機種Xのアウト累計(予測)y2を週毎にプロットして折れ線(実線)で表す。
図7に示す減価償却週グラフでは、減価償却週、つまり、y1≦y2を満たす最初の週は、2024年5月3日の週であることを示す情報を表示するようにしている。
例えば、減価償却週「2024年5月3日の週」を枠で囲んだり、そのときのアウト累計(予測)「2511000」を〇で囲んだり、実線上の位置を点で表示する。
減価償却週を、識別可能なグラフを生成することができる。
例えば、新機種の導入日「2024年3月1日」から減価償却週「2024年5月3日の週」に亘る期間を「減価償却週数」として矢印で表示する。
【0023】
これにより、店舗管理者は、減価償却時期を見込むことができるので、運用計画を容易に立てることができる。
また、グラフを参照にして新機種の玉粗利(設定値や釘調整)を設定できるので、当該設定の属人化を防ぐことができる。
【0024】
(稼働貢献分析処理)
稼働貢献分析処理について説明する。
稼働貢献分析処理では、制御部63が、第2算出手段として機能することで、遊技機において使用が予測される遊技価値数を算出する。
制御部63は、第2時期特定手段として機能することで、第2算出手段により算出された遊技価値数が、特定の遊技機全体の対応する遊技価値数に到達することが予測される第2時期を特定する。
そして、制御部63は、第2出力手段として機能することで、第2時期に関する情報を出力する。
稼働貢献分析処理の具体的な処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0025】
図8は、稼働貢献分析処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、稼働貢献分析処理では、まず、対象機種を選択する(S21)。図5のS11と同様の処理である。
例えば、店舗管理者が、ホールコンピュータ4を操作することで行うことができる。
図6は、ホールコンピュータ4の表示部44に表示された設定画面(Web画面)の一例である。
設定画面には、機種名「新機種X~Z」について、機種ごとに「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」が表示されており、店舗管理者は、この画面を見ながら操作部43を操作することで任意の機種を対象機種として選択することができる。
本実施形態では、対象機種として「新機種X」が選択されたものとする。
サーバ6は、対象機種「新機種X」の選択に応じ、対象機種が「新機種X」であることを示す情報を記憶部61に記憶する。なお、機種Xの遊技情報や、「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」などの仕様情報は記憶部61に予め記憶されている。
【0026】
次に、サーバ6は、導入済みの機種のうち新機種Xと関連する機種(関連機種)のアウト(実績)を算出する(S22)。
ここでは、関連機種として、機種Xと同レート(同じ貸出レート)で、且つ、導入後6ヵ月以内の機種A~Eが選択されたものとする。
機種A~Eの全国台数がM台の場合、機種A~Eの週毎のアウト合計の平均(実績)を以下のようにして算出する。
・機種A~Eの導入後1週目(導入日~導入後1週の期間)のアウト合計がaの場合:1週目のアウト合計の平均(実績)=a/M
・機種A~Eの導入後2週目(導入後1週~2週の期間)のアウト合計がbの場合:2週目のアウト合計の平均(実績)=b/M
・・・・・
・機種A~Eの導入後N週目(導入後「N-1」週~N週の期間)のアウト合計がnの場合:N週目のアウト合計の平均(実績)=n/M
【0027】
続いて、サーバ6は、新機種Xのアウト(予測)y3を算出する(S23)。
具体的には、S22にて算出した1週目~N週目のアウト合計の平均(実績)を、新機種Xの週毎のアウト(予測)y3とする。具体的には以下の通りである。
・新機種Xの導入後1週目のアウト平均(予測)y3:a/M
・新機種Xの導入後2週目のアウト平均(予測)y3:b/M
・・・・・
・新機種Xの導入後N週目のアウト平均(予測)y3:n/M
【0028】
次に、サーバ6は、新機種Xと関連する機種(関連機種)の全国平均アウトy4を算出する(S24)。
具体的には、新機種Xと同レートの機種の直近1ヶ月の全国アウト合計がWの場合、全国平均アウトy4=W/4と算出する。
なお、直近1ヶ月に限らず、例えば、直近2ヶ月、特定期間の全国平均アウトでもよい。
【0029】
続いて、サーバ6は、稼働貢献週を特定する(S25)。
具体的には、y3≦y4を満たす最初の週を稼働貢献週に特定する。
例えば、y4=360000で、新機種Xのアウト平均(予測)が2024年4月19日の週に初めて360000を下回った場合、その週を稼働貢献週に特定する。
これは、新機種のアウト数は、導入当初は全国平均アウトを上回るものの、導入からの時間が経過するにつれて少なくなって全国平均アウトを下回るケースが多いからである。
言い換えると、新機種のアウト数が全国平均アウト数を上回っている場合は稼働に貢献しており、新機種のアウト数が全国平均アウト数を下回っている場合は稼働に貢献していないと判断できるので、その臨界点にあたる週を稼働貢献週として特定する。
【0030】
続いて、サーバ6は、グラフを作成する(S26)。
具体的には、稼働貢献週グラフを作成する。サーバ6は、生成したグラフ情報をホールコンピュータ4に送信する。これにより、ホールコンピュータ4の表示部44にてグラフを表示することができる。
図9は、稼働貢献週グラフである。
図9に示すように、稼働貢献週グラフでは、横軸に導入日からの時間経過(週情報)を表し、縦軸にアウトを表す。
そして、新機種Xのアウト平均(予測)y3を週毎にプロットして折れ線(実線)で表すと共に、全国平均アウト(直近)y4を表す。
稼働貢献週は、y3≦y4を満たす最初の週:「2024年4月19日の週」とする。
例えば、稼働貢献週「2024年4月19日」を枠で囲んだり、実線上の位置を点で表示する。
また、新機種Xの導入日「2024年3月1日」から稼働貢献週「2024年5月3日の週」に亘る期間を、稼働貢献週数として矢印で表示する。
【0031】
これにより、店舗管理者は、稼働貢献の転換時期を見込むことができるので、運用計画を容易に立てることができる。
また、グラフを参照にして新機種の玉粗利(設定値や釘調整)を設定できるので、当該設定の属人化を防ぐことができる。
【0032】
減価償却分析処理や稼働貢献分析処理をAI(Artificial Intelligence:人工知能)、例えば、ディープラーニング(深層学習)などに代表される機械学習を用いて実行することもできる。
【0033】
(AIを用いた減価償却分析処理について)
図10は、AIを用いた減価償却分析処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、AIを用いた減価償却分析処理では、まず、対象機種を選択する(S31)。図5のS11と同様の処理である。
本実施形態では、対象機種として「新機種X」が選択されたものとする。
サーバ6は、対象機種「新機種X」の選択に応じ、対象機種が「新機種X」であることを示す情報を記憶部61に記憶する。なお、機種Xの遊技情報や、「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」などの仕様情報は記憶部61に予め記憶されている。
次に、サーバ6は、新機種Xについて、減価償却に必要なアウト数y1を算出する(S32)。S12と同様の処理であるため、詳細な説明は割愛する。
【0034】
続いて、サーバ6は、新機種Xのアウト予測モデルM1を生成する(S33)。
具体的には、記憶部63に記憶されている、導入済み機種の週毎のアウト合計(実績)と、導入日からの週を示す週情報と、特徴情報(仕様情報)と、の相関関係を学習させる。
「週毎のアウト合計(実績)」とは、例えば、導入日からの第1週、第2週、・・・第N週のそれぞれのアウト合計(実績)のことである。
特徴情報とは、遊技機1の機種名、メーカー名、PS区分、機種タイプ、段階設定有無情報、設定値、筐体画像、カテゴリー名等の遊技機1の外観、遊技性などの特徴を示す情報である。
なお、曜日、祝日、天気、地域性などを特徴情報に含めることもできる。
例えば、アウトは、時系列情報と相関関係があることが推認されることから時系列情報に紐づけて学習させることもできる。
これにより、新機種Xの特徴情報と週情報(第1週、第2週、・・・第N週)を入力すると、導入日(2024年3月1日)からの第1週、第2週、・・・第N週のそれぞれのアウト合計(予測)を出力可能な学習済みモデル(アウト合計予測モデルM1)を生成することができる。
【0035】
次に、サーバ6は、新機種Xのアウト(予測)を算出する(S34)。
具体的には、S33にて生成したアウト合計予測モデルM1に、新機種Xの2024年3月の1週目、2週目、・・・N週目のそれぞれのアウト合計(予測):w1、w2・・・wnを出力させる。
【0036】
続いて、サーバ6は、新機種Xのアウト累計(予測)y2を算出する(S35)。
具体的には、S34の算出結果を用いて以下のように算出する。
・新機種Xの2024年3月1週目までのアウト累積(予測)y2=w1
・新機種Xの2024年3月2週目までのアウト累計(予測)y2=w2
・・・・・
・新機種Xの2024年3月N週目までのアウト累計(予測)y2=w1+w2+・・・+wn
【0037】
次に、サーバ6は、減価償却週を特定する(S36)。
図5のS16と同様の処理であるため、説明を省略する。
そして、サーバ6は、グラフを作成する(S37)。
図5のS17と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0038】
(AIを用いた稼働貢献分析処理について)
図11は、AIを用いた稼働貢献分析処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、AIを用いた稼働貢献分析処理では、まず、対象機種を選択する(S41)。図5のS11と同様の処理である。
本実施形態では、対象機種として「新機種X」が選択されたものとする。
サーバ6は、対象機種「新機種X」の選択に応じ、対象機種が「新機種X」であることを示す情報を記憶部61に記憶する。なお、機種Xの遊技情報や、「売上グループ」、「原価」、「玉粗利」、「運用開始日」などの仕様情報は記憶部61に予め記憶されている。
【0039】
次に、サーバ6は、新機種Xのアウト予測モデルM1を生成する(S42)。図10のS33と同様の処理であるため説明を省略する。
【0040】
続いて、サーバ6は、新機種Xと関連する機種の全国平均アウト予測モデルM2を生成する(S43)。
具体的には、記憶部63に記憶されている、導入済み機種の中から新機種Xと同じ貸出レートの機種を関連機種として抽出し、その週情報と過去の週毎のアウト合計(実績)との相関関係を学習させることで、将来の週毎の全国平均アウト合計(予測)を出力可能な全国平均アウト予測モデルM2を生成する。
つまり、週情報を入力すると、導入日(2024年3月1日)からの第1週、第2週、・・・第N週の全国平均アウト合計(予測)を出力可能な学習済みモデルM2を生成する。
なお、貸出レートに加え又は代わりに、他の特徴情報を学習対象とすることもできる。
【0041】
次に、サーバ6は、モデルM1に新機種Xのアウト(予測)y3’「を出力させる(S44)。
具体的には、S42にて生成したアウト予測モデルM1に、2024年3月の1週目、2週目、・・・N週目のそれぞれのアウト合計(予測)を出力させる。
【0042】
続いて、サーバ6は、モデルM2に全国平均アウト(予測)y4’を出力させる(S45)。
具体的には、S43にて生成した全国平均アウトモデルM2に、2024年3月の1週目、2週目、・・・N週目のそれぞれの全国平均アウト合計(予測)を出力させる。
【0043】
続いて、サーバ6は、稼働貢献週を特定する(S46)。
具体的には、S44において出力させた機種Xのアウトが、S45において出力させた全国平均アウトに到達することが予測される週を特定する。
これは、新機種のアウト数は、導入当初は全国平均アウトを上回るものの、導入からの時間が経過するにつれて少なくなる結果、全国平均アウトを下回るケースが多いからである。
【0044】
そして、サーバ6は、グラフを作成する(S47)。
図8のS26と同様の処理である。
具体的には、図12に示すように、新機種Xの週毎のアウト合計(予測)y3’をプロットして折れ線(実線)で表すと共に、週毎の全国平均アウト合計(予測)y4’をプロットする。
そして、y3’≦y4’を満たす最初の週:「2024年4月19日の週」を稼働貢献週と表示する。
例えば、稼働貢献週「2024年4月19日」を枠で囲んだり、実線上の位置を点で表示する。
また、新機種の導入日「2024年3月1日」から稼働貢献週「2024年5月3日の週」に亘る期間を、稼働貢献週数として矢印で表示する。
【0045】
このように、本発明においては、AIを用いて減価償却分析処理や稼働貢献分析処理を行うことができる。
これにより、人為的な処理を介さずに、高精度の稼働予測を見込むことができる。
このため、新機種の運用計画を利便よく立てることができる
【0046】
減価償却分析結果を示すグラフと、稼働貢献分析結果を示すグラフとを、まとめて作成することもできる。
図13は、減価償却分析結果と、稼働貢献分析結果とをまとめたグラフの一例である。
このようなグラフによれば、減価償却時期と稼働貢献時期とを一目で確認できる。
これにより、新機種の運用計画をより一層容易に立てることができる。
【0047】
以上のように、本発明のサーバ6(遊技用装置)及び遊技用システムにおいては、遊技機1において使用が予測されるアウト(遊技価値数)の累計であるアウト累計(予測)(累計遊技価値数)を算出可能な第1算出手段と、前記第1算出手段により算出された累計遊技価値数が、遊技機1の原価に対応する遊技価値数である特定遊技価値数に到達することが予測される減価償却週(第1時期)を特定可能な第1時期特定手段と、前記第1時期に関する情報を出力可能な第1出力手段と、を備えている。
また、第1算出手段は、未導入の機種X(遊技機1)において使用が予測されるアウト累計(予測)(累計遊技価値数)を、導入済みの機種(遊技機1)において使用されたアウト実績(遊技価値数)に基づいて算出するようにしている。
また、第1出力手段は、遊技機を導入してから第1時期までの期間である減価償却週や減価償却週数をグラフにて表示可能にしてある。
また、本発明のサーバ6(遊技用装置)及び遊技用システムにおいては、遊技機1において使用が予測されるアウト(予測)(遊技価値数)を算出可能な第2算出手段と、前記第2算出手段により算出された遊技価値数が、全国平均アウト(特定の遊技機全体の対応する遊技価値数)に到達することが予測される稼働貢献週(第2時期)を特定可能な第2時期特定手段と、前記第2時期に関する情報を出力可能な第2出力手段と、を備えている。
また、第2出力手段は、遊技機1を導入してから前記第2時期までの期間である稼働貢献週や稼働貢献週数をグラフにて表示可能にしてある。
これにより、まだ稼働が開始していない機種、即ち、新機種の運用計画を容易に立てることができる。
例えば、稼働貢献の期間が長い場合や減価償却の期間が短い場合は、玉粗利を低くする(例えばヘソ釘を広げたり設定値を高くする)ことで、より長期な稼働を見込むことができ、反対に、稼働貢献の期間が短い場合や減価償却の期間が長い場合は、玉粗利を高くする(例えばヘソ釘を狭めたり設定値を低くする)ことで、稼働率が高い時期に減価償却できるようにできる。
これに対し、従来の技術(特開2020-14668)の遊技システムは、店舗管理者は、稼働度合いと中古機市場での価格を基に、自店に設置している機種に関して、売却又は追加で購入することを容易に検討できる。
しかしながら、従来の遊技システムは、新機種の運用計画を立てるのは困難であった。
本発明によれば、新機種の運用計画を容易に立てることができるため、このような従来の問題の一部又は全部を解決することができる。
【0048】
以上、本発明に好ましい実施形態について説明したが、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、売上げなどを遊技情報に含めてもよい。
また、全店舗の全機種の稼働実績値を用いて任意機種の稼働予測値を出力可能なモデルMを生成する構成・方法について説明したが、対象の遊技機1(特定の店舗、機種、メーカ、機種タイプ、貸出レート等の遊技機)に関する稼働実績値を用いて、当該対象の遊技機1の稼働予測値を出力可能なモデルを生成することもできる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の疑似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
また、新機種に限らず、導入済みの機種に関するアウト等を予測してもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 遊技機
4 ホールコンピュータ
44 表示部
6 サーバ
61 記憶部
62 通信部
63 制御部
7 端末機器
71 表示部
M1 新機種アウト予測モデル
M2 全国平均アウト予測モデル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13