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特開2024-161654船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム
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  • 特開-船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム 図1
  • 特開-船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161654
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム
(51)【国際特許分類】
   B64U 20/87 20230101AFI20241113BHJP
   B64U 10/13 20230101ALI20241113BHJP
   B64U 80/84 20230101ALI20241113BHJP
   B64U 101/30 20230101ALN20241113BHJP
【FI】
B64U20/87
B64U10/13
B64U80/84
B64U101:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076481
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】520204995
【氏名又は名称】上海海事大学
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】馬 仁杰
(72)【発明者】
【氏名】陳 則柱
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無人機航空撮影機器において、作業者が機器を船舶に容易に、安定的に固定することができ、カメラの焦点距離を制御することができる技術を提供する。
【解決手段】航空撮影システムは、無人機本体73、電源モジュールA1、無線リモコンパネル、固定機構、無線受信回路3、制御回路4、焦点距離調整回路5、焦点距離調整機構、及び位置調整機構を有し、位置調整機構はヒンジで取り付けられる2セットの固定フレームを含み、固定機構は、リミットプレート71、可動プレート72、電動プッシュロッドM1を含み、焦点距離調整機構は、モータ減速機構及び駆動ゴムタイヤを含み、可動プレート72の前部には、開孔があり、力センシング抵抗器RTは開孔内に取り付けられ、電源モジュールA1、無線受信回路、及び制御回路4は素子ケース内に取り付けられて電気的に接続され、焦点距離調整回路5は無人機本体73内に取り付けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人機本体、電源モジュール、及び無線リモコンパネルを含み、さらに固定機構、無線受信回路、制御回路、焦点距離調整回路、焦点距離調整機構、及び位置調整機構を有し、前記位置調整機構は少なくとも2セットの固定フレームを含み、そのうち1セットの固定フレームの下端は第2セットの固定フレームの上端にヒンジで取り付けられ、第2セットの固定フレームは無人機本体のカメラのハウジング外側端にヒンジで取り付けられ、第1セットの固定フレームの上端は無人機本体の機体の下端に取り付けられ、前記固定機構はリミットプレート、可動板、電動プッシュロッドを含み、リミットプレートの下端は駐機位置の片側端に取り付けられ、電動プッシュロッドは駐機位置の他側端に取り付けられ、可動プレートの後側端は電動プッシュロッドの可動ロッドの前端に取り付けられ、前記焦点距離調整機構はモータ減速機構及び駆動ゴムタイヤを含み、ゴムタイヤはモータ減速機構の動力出力軸の外端に取り付けられ、モータ減速機構はカメラのハウジング側端に取り付けられ、前記制御回路に組み合わせる力センシング抵抗器は可動プレートの前部の開孔に取り付けられ、前記電源モジュール、無線受信回路、及び制御回路は素子ケース内に取り付けられ、焦点距離調整回路は無人機本体内に取り付けられる、
ことを特徴とする船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム。
【請求項2】
リミットプレートと可動プレートとの間の間隔であることを特徴とする請求項1に記載の船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム。
【請求項3】
力センシング抵抗器の力受け面の前端にゴムパッドが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム。
【請求項4】
無線受信回路、焦点距離調整回路は構造が一致し、いずれも電気的に接続される無線受信回路モジュール及びリレーを含むことを特徴とする請求項1に記載の船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム。
【請求項5】
制御回路は電気的に接続されるリレー、可変抵抗器、抵抗器及びNPNトランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の船舶で組み合わせて使用する航空撮影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無人機航空撮影機器技術の分野に係り、特に船舶で組み合わせて使用する航空撮影システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の無人機航空撮影のための船舶には、次のような問題がある。海上に大きな風力が存在する場合、収集された画像が不鮮明になる可能性があり、機器全体が船舶に止まった後、作業者が手動で設備全体を固定する必要があり、且つ後続の使用前にさらに固定物を緩める必要があり、飛行航空撮影において、無人機はカメラに対して焦点距離調整を行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の無人機航空撮影機器は構造が制限されるため、効果的に船舶で組み合わせて使用することに適用されず、背景に記載されたような弊害が存在することを解消するために、本発明は作業者が無線で機器を船舶に対応する作業ステーションに安定的に固定することができ、飛行航空撮影時に、カメラを可能な限り水平状態に調整することができ、さらに無線方式でカメラの焦点距離を制御することができ、収集された画像の相対効果がより高い船舶で組み合わせて使用する航空撮影システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明がその技術的課題を解決するために採用する技術的解決手段は以下のとおりである。
【0005】
船舶で組み合わせて使用する航空撮影システムであって、無人機本体、電源モジュール、及び無線リモコンパネルを含み、さらに固定機構、無線受信回路、制御回路、焦点距離調整回路、焦点距離調整機構、及び位置調整機構を有し、前記位置調整機構は少なくとも2セットの固定フレームを含み、前記固定機構はリミットプレート、可動プレート、及び電動プッシュロッドを含み、前記焦点距離調整機構はモータ減速機構及び駆動ゴムタイヤを含み、前記制御回路には力センシング抵抗器が組み合わせされ、前記電源モジュール、無線受信回路、及び制御回路は素子ケース内に取り付けられ、焦点距離調整回路は無人機本体内に取り付けられることを特徴とする。
【0006】
さらに、前記リミットプレートと可動プレートとの間の間隔である。
【0007】
さらに、前記無線受信回路、焦点距離調整回路はいずれも電気的に接続される無線受信回路モジュール及びリレーを含む。
【0008】
さらに、前記制御回路は電気的に接続されるリレー、可変抵抗器、抵抗器及びNPNトランジスタを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本新案について、作業者は電動プッシュロッドを制御して可動プレートを前に向けて移動させ又は後に向けて移動させることができ、無人機本体を固定しやすく、又は無人機本体が離陸するために準備しやすく、飛行航空撮影時に、カメラを可能な限り水平状態に調整することができ、且つ作業者はさらに無線方式でカメラの焦点距離を制御することができ、収集された画像の相対効果をよりよくさせる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本新案の全体構造及び部分拡大構造概略図である。
図2】本新案の全体構造及び部分拡大構造概略図である。
図3】本新案の回路図である。
図4】本新案の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面及び実施例を結合して本新案をさらに説明する。
図1、2、3、4に示すように、船舶で組み合わせて使用する航空撮影システムであって、無人機本体2、電源モジュールA1、及び無線リモコンパネルA4を含み、さらに固定機構、無線受信回路3、制御回路4、焦点距離調整回路5、焦点距離調整機構、及び位置調整機構を有し、前記位置調整機構は2セットの固定フレームを含み、そのうち1セットの固定フレーム61は第2セットの固定フレーム62の上端に取り付けられ、第2セットの固定フレーム62の下端は航空撮影カメラ1のハウジングの両外側にヒンジで取り付けられ、第1セットの固定フレーム61の上端は無人機本体2の機体の下方に取り付けられ、前記固定機構はリミットプレート71、可動プレート72、及び電動プッシュロッドM1を含み、リミットプレート71の下端は船舶における駐機位置73の前側端に横方向に溶接され、電動プッシュロッドM1は駐機位置73の後側端に取り付けられ、可動プレート72の後側端は電動プッシュロッドM1の可動ロッドの前端に取り付けられ、前記焦点距離調整機構はモータ減速機構M2及び駆動ゴムタイヤ8を含み、ゴムタイヤ8はモータ減速機構M2の動力出力軸の下外端に取り付けられ、モータ減速機構M2の上端はカメラ1のハウジング側端の下方に取り付けられ、制御回路には1つの力センシング抵抗器RTが組み合わせされ、可動プレート71の前中央部に開孔721が設けられ、力センシング抵抗器RTは開孔721内に取り付けられる。
【0012】
図1、2、3、4に示すように、リミットプレート71と可動プレート72との間の間隔である。力センシング抵抗器RTの力受け面の前端に接着剤でゴムパッド11が接着される。無線受信回路は回路基板で配線して接続される無線受信回路モジュールA2とリレーK1及びK2を含む。焦点距離調整回路は回路基板で配線して接続される無線受信回路モジュールA3とリレーK4及びK5を含む。制御回路は回路基板で配線して接続されるリレーK2、可変抵抗器RP1、抵抗器R1及びNPNトランジスタQ1を含む。
【0013】
図1、2、3、4に示すように、本新案に係る無人機本体2は常に駐機位置73に止まり、無人機本体73が離陸して航空撮影タスクを実行する必要がある場合、作業者は携帯している無線リモコンパネルA4の発射ボタンS1を押し、第1路の無線閉鎖信号を発射し、無線受信回路A2が受信した後にその3ピンによりハイレベルを出力してリレーK1の正極電源の入力端に入り、リレーK1は電源投入されてプルインされて電源入力端と常開接点端の閉鎖を制御し、電動プッシュロッドM1の正負両極の電源入力端には電源投入され、その可動ロッドは可動プレート72を駆動して後方に向けて移動させ、このように、作業者は無人機本体2の離陸を正常に制御することができる。無人機本体2が駐機位置73に止まった後、作業者は無線リモコンパネルA4のキーS2を押し、無線受信回路A2が受信した後にその4ピンによりハイレベルを出力してリレーK2の正極電源の入力端に入り、リレーK2は電源投入されてプルインされて電源入力端と常開接点端の閉鎖を制御し、さらに、電動プッシュロッドM1の負正両極の電源入力端には電源投入され、その可動ロッドは可動プレート72を駆動して前方に向けて移動させ、無人機本体2の支持フレーム21の後側端との間隔が徐々に近づく。可動プレート72が無人機本体2の支持フレームの後側端に接触しない場合、力センシング抵抗器RTの力受け面に圧力がかけられず、抵抗値が相対的に大きく及び可変抵抗器RP1との間の分圧が相対的に大きく、NPNトランジスタQ1が導通せず、リレーK3が停電し続けて電源入力端と常閉接点端の閉鎖を制御し、可動プレート72が前へ付勢し続け、可動プレート72及びリミットプレート71により無人機本体2を強固にクランプする。可動プレート72及びリミットプレート71により無人機本体2をクランプした後、力センシング抵抗器RTの力受け面に圧力がかけられ、抵抗値が相対的に小さく及び調整可能な抵抗RP1との間の分圧が相対的に小さく、このように、NPNトランジスタQ1はコレクタを導通してローレベルを出力してリレーK3の負極電源入力端に入り、リレーK3は電源投入されてプルインされて電源入力端及び常閉接点端の開路を制御し、可動プレート72は可動プレートの移動を前へ付勢しない。
【0014】
図1、2、3、4に示すように、無人機本体2が前又は後、左又は右に角度を傾斜する時、重力の作用で常に垂直状態を保持し、レンズが下向きである。カメラのレンズ焦点距離を調整する必要がある場合、無線リモコンパネルA4のキーS3又はS4を押した後、無線受信回路A2が受信した後にその5又は6ピンによりハイレベルを出力してリレーK4又はK5の正極電源の入力端に入り、リレーK4又はK5は電源投入されてプルインされて電源入力端と常開接点端の閉鎖を制御し、さらに、モータ減速機構M2の正負又は負正両極の電源入力端には電源投入され、モータ減速機構Mの動力出力軸により駆動ゴムタイヤ8を時計回り又は反時計回りに回転させるように駆動し、さらに駆動ゴムタイヤ8によりカメラの調整筒101を反時計回り又は時計回りに回転させるように駆動する。カメラの焦点距離は徐々に小さくなったり、大きくなったりする。
図1
図2
図3
図4