(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161668
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】シザーアーム骨折りたたみ傘
(51)【国際特許分類】
A45B 19/12 20060101AFI20241113BHJP
A45B 19/10 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
A45B19/12
A45B19/10 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076517
(22)【出願日】2023-05-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】522455261
【氏名又は名称】有限会社バイタルメディア
(72)【発明者】
【氏名】松口 貴司
(57)【要約】
【課題】本発明は、折りたたみ傘に関して、使用後に濡れた傘生地をたたまずに収納でき、折りたたみ時には収納ケースに変形し、傘全体が収納されるシザーアーム骨折りたたみ傘を提供する。
【解決手段】シザーアームを折りたたみ骨とし、前記シザーアームをシザーアーム中心軸骨17とし、前記シザーアーム中心軸骨17に接合したシザーアーム分岐骨3とシザーアーム分岐枝骨4で形成した多数本シザーアームを折りたたみ骨とし、前記多数本シザーアームにより収納時に傘生地8の縁が波状にたたまれ、前記傘生地をたたむ動作が不要になり、前記シザーアーム中心軸骨17先端に収納ケース側面板13を接着させ、上ろくろ5が天面、下ろくろ6が底面、前記収納ケース側面板13が側面となることにより、折りたたみ時に収納ケースとなり、傘全体を収納することができる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、
前記シザーアームに傘生地を接着させ、折りたたみ傘となることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項2】
前記シザーアームを中心軸骨とし、前記中心軸骨に、複数のシザーアームを接合部品にて前記中心軸骨に対して分岐するように接合させ、前記中心軸骨の伸縮に前記分岐接合したシザーアームが連動して伸縮することを特徴とする請求項1に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項3】
前記シザーアームの他端ユニット先端の長くした構造棒に、収納ケース側面となる板を接合し、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする請求項1又は2に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項4】
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒を前記1本の構造棒より長くし、前記2本の構造棒の代わりに収納ケース側面となる平板とし、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記平板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする請求項1又は2に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項5】
傘の中心軸骨の先端構造棒に、複数の補助棒をそれぞれの先端の間隔を設けるよう接合部品にて接合したこと特徴とする折りたたみ傘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シザーアーム骨折りたたみ傘に関する。特にはシザーアームを折りたたみ骨とした折りたたみ傘で、前記シザーアームを中心軸骨とし、前記シザーアーム中心軸骨に接合したシザーアーム分岐骨とシザーアーム分岐枝骨で形成した多数本シザーアームを折りたたみ骨とし、前記多数本シザーアームにより収納時に傘生地の縁が波状にたたまれ、前記シザーアーム中心軸骨先端に収納ケース側面板を接着させることにより折りたたみ時に収納ケースとなり、前記傘生地の縁の弛みがなくなることで前記傘生地をたたむ動作が不要になり、傘全体が収納されるシザーアーム骨折りたたみ傘に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に既存している折りたたみ傘の折りたたみ骨は、元親骨と先親骨を先だぼで枢着させて、前記元親骨と前記先親骨を合わせるようにたたむ関節型であり、強度や設計等の問題で関節の数に限りがあったため、関節間の寸法が長くなり、収納時に於ける縦の寸法が長くなるデメリットがあった。一般的には3関節から4関節が主流である。折りたたみ後は、生地の縁が弛むため、傘生地を綺麗に巻きまわししないと傘カバー等への収納が困難であるとともに、手が濡れるという煩わしさがあった。
【0003】
従来、傘生地の弛み部分の巻き回しに於いて、親骨間の傘生地の縁部分に湾曲状の部品を接着させて前記傘生地の中央位置にプリーツ機能を持たせ、前記プリーツと前記湾曲状の部品にて傘を閉じた際に中棒方向に前記傘生地が折りたたまれるという長傘が提案されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の提案では、長傘に特化しており、弾力性の部品と生地の折り目となるプリーツが必要になり、特に前記弾力性部品により張力が働き、傘を広げる際に負荷がかかることや最終的には巻き紐で巻き回すという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、シザーアーム中心軸骨を形成し、前記シザーアーム中心軸骨から別のシザーアームを分岐接合させ形成した多数本シザーアームを折りたたみ骨とし、傘生地の弛み部分を波状に折りたたませる、あるいは生地たたみ補助棒を前記シザーアーム中心軸骨や既存の折りたたみ骨先端部位に接合させて形成し折りたたみ骨とし、前記傘生地の縁を波状に折りたたませるシザーアーム骨折りたたみ傘を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の1)から4)の手段よりなる。
すなわち、
1)上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、
前記シザーアームに傘生地を接着させ、折りたたみ傘となることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘。
2)
前記シザーアームを中心軸骨とし、前記中心軸骨に、複数のシザーアームを接合部品にて前記中心軸骨に対して分岐するように接合させ、前記中心軸骨の伸縮に前記分岐接合したシザーアームが連動して伸縮することを特徴とする1)に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
3)
前記シザーアームの他端ユニット先端の長くした構造棒に、収納ケース側面となる板を接合し、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする1)又は2)に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
4)
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒を前記1本の構造棒より長くし、前記2本の構造棒の代わりに収納ケース側面となる平板とし、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記平板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする1)又は2)に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
5)
傘の中心軸骨の先端構造棒に、複数の補助棒をそれぞれの先端の間隔を設けるよう接合部品にて接合したこと特徴とする折りたたみ傘。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、シザーアームを傘の折りたたみ骨として構成することにより、前記折りたたみ骨の関節の数や構造棒の寸法が自由に設計でき、収納時に於ける縦の寸法を短くすることができる。多数本シザーアームを折りたたみ骨として構成することやシザーアーム中心軸骨あるいは既存の折りたたみ傘骨の先端構造棒に生地たたみ補助棒を複数本接合させることにより、折りたたんだ際に傘生地の縁が弛まずに波状にたたむことができるため、前記傘生地のたたむ動作が不要になる。前記多数本シザーアームの前記シザーアーム中心軸骨の構造棒先端に収納ケース側面板を接着させ、前記収納ケース側面板を収納ケース側面とし、上ろくろが収納ケースの天面、下ろくろが収納ケースの底面となり、折りたたみ時に収納ケースとなり、持ち運びが便利になるシザーアーム骨折りたたみ傘を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】先端が斜め下向きとなるシザーアーム中心軸骨に傘生地を接着した側面図である。
【
図3】先端が斜め上向きとなるシザーアーム中心軸骨に傘生地を接着した側面図である。
【
図4】シザーアーム中心軸骨を6本の折りたたみ骨にした傘の全体図である。
【
図5】中心軸骨にシザーアーム連動分岐骨を接合した多数本シザーアームの斜視図(a) 及び接合部分の拡大図(b)である。
【
図6】
図5の多数本シザーアームにシザーアーム分岐枝骨を接合した多数本シザーアー ムの斜視図である。
【
図7】シザーアーム中心軸骨の先端のシザーアーム側面構造棒に多角形板を接着した多 数本シザーアームの斜視図である。
【
図8】多角形板付き多数本シザーアームを4本の折りたたみ骨とした傘の斜視図である。
【
図9】多角形板付き多数本シザーアームを6本の折りたたみ骨とした傘の斜視図である。
【
図10】シザーアーム中心軸骨の先端のシザーアーム側面構造棒を平板とし、幅寸法を 大きくしたシザーアームの斜視図である。
【
図11】多数本シザーアームをたたんだ際に収納ケースとなる斜視図である。
【
図12】折りたたみ後の多数本シザーアームの正面図である。
【
図13】多数本シザーアーム折りたたみ後の傘生地の正面図である。
【
図14】シザーアームの先端構造棒に生地たたみ補助棒を付けた斜視図である。
【
図15】一般的既存折りたたみ傘骨の先端棒に生地たたみ補助棒を付けた斜視図である。
【
図16】一般的既存折りたたみ傘骨の先端棒に生地たたみ補助棒を付け、更に可動するように補助棒を前記生地たたみ補助棒に枢着させ、傘を広げた状態の一部分を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るシザーアーム骨収納式折りたたみ傘を得るための好適な実施形態について説明するが、本発明はこれに拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、
図12、
図13、
図14、
図15、
図16は、本実施の形態に係る傘を開いたとき及び収納したとき、シザーアーム折りたたみ骨や傘生地、収納ケースの状態等を示す図である。
【0011】
図1は、シザーアーム中心構造棒1をシザーアーム側面構造棒2の2本で挟み込むようにリベット等の接合部品12にて十字枢着させて1つのユニットを設け、前記ユニットを複数列状に前記リベット等の接合部品12にて枢着させて、伸縮するシザーアームを形成した。前記シザーアームの一端の前記シザーアーム中心構造棒1を上ろくろに、前記シザーアーム側面構造棒2を下ろくろに枢着し、前記シザーアームの他端ユニットの前記シザーアーム側面構造棒2を前記シザーアーム中心構造棒1より短くし形成する。仕様に於いて、前記シザーアーム側面構造棒2を前記シザーアーム中心構造棒1より長くして形成してもよい。以降の説明で、この前記シザーアームをシザーアーム中心軸骨17と記載する。前記ユニットの数は4ユニットで記載しているが前記ユニット数は限定せずに、仕様に於いて増減できる。各中心構造棒1の一端に傘生地8を縫合させるための傘生地縫い合わせ用の穴11を開けている。リベット等の前記接合部品12は構造棒に穴を開けて枢着させる構造である。前記構造棒同士枢着可能であれば、前記構造棒に穴開け不要部品等を用いて前記ユニットを形成してもよい。
【0012】
図2は、シザーアーム中心軸骨17の一端をシザーアーム中心構造棒1を上ろくろに、シザーアーム側面構造棒2を下ろくろに枢着させ、伸長した際に他端ユニットの前記シザーアーム中心構造棒1の先端が斜め下向きになるように、前記他端ユニットの前記シザーアーム側面構造棒2を前記シザーアーム中心構造棒1より短くなるように形成し、傘生地縫い合わせ用の穴11に傘生地8を縫合させて、折りたたんだ際に、前記傘生地8が先端側の前記シザーアーム中心構造棒1より外側に収納される前記シザーアーム中心軸骨17の側面図である。
【0013】
図3は、シザーアーム中心軸骨17の一端をシザーアーム中心構造棒1を上ろくろに、シザーアーム側面構造棒2を下ろくろに枢着させ、伸長した際に他端ユニットの前記シザーアーム側面構造棒2の先端が斜め上向きになるように、前記他端ユニットの前記シザーアーム側面構造棒2より前記シザーアーム中心構造棒1を短くなるように形成し、傘生地縫い合わせ用の穴11に傘生地8を縫合させて、折りたたんだ際に、前記傘生地8が先端側の前記シザーアーム側面構造棒2より内側に収納される前記シザーアーム中心軸骨17の側面図である。
【0014】
図4は、上ろくろ5と下ろくろ6の中心に伸縮する中棒7を通し、前記上ろくろ5と前記下ろくろ6に折りたたみ骨となるシザーアーム中心軸骨17を6本枢着して広げた傘の全体図である。下ろくろ6を中棒7の柄側にスライドさせることにより、前記シザーアーム中心軸骨17の伸縮機能により、全ての前記シザーアーム中心軸骨17が前記上ろくろ5と前記下ろくろ6の間で前記中棒7側に折りたたまれる。前記シザーアーム中心軸骨17は6本で、十字枢着させて形成したユニットの数は4個で記載したが、折りたたみ骨となる前記シザーアーム中心軸骨17及び前記ユニットの数は限定せずに、仕様によって増減してもよい。前記ユニットの数が増えれば、シザーアーム中心構造棒1とシザーアーム側面構造棒2は短くなるため、前記シザーアーム中心軸骨17をたたんだ際は、前記上ろくろ5と前記下ろくろ6の間の寸法が短くなり、バリエーションを増やせる。
【0015】
図5(a)は、構造棒をリベット等の接合部品12にて十字枢着させて1つのユニットを設け、前記ユニットを複数列状に前記リベット等の接合部品12にて枢着させて形成したシザーアームをシザーアーム連動分岐骨3とし、シザーアーム中心軸骨17を挟むように、前記シザーアーム連動分岐骨3を1本づつ弾力性接合部品9と柔軟性接続部品10にて、前記シザーアーム中心軸骨17の伸縮に連動するように接合した斜視図である。
図5(b)は前記シザーアーム中心軸骨17と前記シザーアーム連動分岐骨3の接合部分の拡大図である。ろくろに枢着するユニットの前記シザーアーム中心軸骨17の傘生地接着側一端に、前記シザーアーム連動分岐骨3のユニットを形成する構造棒一端と前記シザーアーム中心軸骨17を柔軟性のあるピン等の柔軟性接続部品10にて枢着し、反対側も同様に前記シザーアーム連動分岐骨3を接合して形成し、前記シザーアーム連動分岐骨3→前記シザーアーム側面構造棒2→シザーアーム中心構造棒1→前記シザーアーム側面構造棒2→前記シザーアーム連動分岐骨3の順に枢着した。ろくろ側から2番目ユニットのシザーアーム側面構造棒2の一端側面に、三角状に形成したウレタンフォーム等の弾力性接合部品9にて前記シザーアーム連動分岐骨3のユニットを形成する構造棒のもう一端を固定接着し、反対側の前記シザーアーム連動分岐骨3も同様に固定接着して形成した多数本シザーアームである。前記シザーアーム連動分岐骨3の接合位置は限定せずに、シザーアームのユニットの数や仕様に於いて、接合位置は自由に設計してもよい。前記弾力性接合部品9は例えばウレタンフォームやスポンジ、ゲルパット等形状記憶可能弾力性素材でもよい。前記柔軟性接続部品10は例えば、TピンやQピン等でもよい。
【0016】
図6は、
図5に記載した多数本シザーアームに於いて、シザーアーム連動分岐骨3をろくろ側より3番目のユニットのシザーアーム側面構造棒2の一端側面に、三角状に形成した弾力性接合部品9にて接合し、構造棒をリベット等の接合部品12にて十字枢着させて1つのユニットを設け、前記ユニットを複数列状に前記リベット等の接合部品12にて枢着させて形成したシザーアームをシザーアーム連動分岐骨4とし、前記シザーアーム連動分岐枝骨4を前記シザーアーム連動分岐骨3に三角状に形成した前記弾力性接合部品9で、同水平軸に固定接着させ、ろくろ側から2番目ユニットの前記シザーアーム中心軸骨17の傘生地接着側一端に前記シザーアーム連動分岐骨3と前記シザーアーム連動分岐枝骨4の構造棒一端を柔軟性接続部品10にて枢着し、反対側も同様に接合させ、前記シザーアーム連動分岐枝骨4→前記シザーアーム連動分岐骨3→前記シザーアーム側面構造棒2→シザーアーム中心構造棒1→前記シザーアーム側面構造棒2→前記シザーアーム連動分岐骨3→前記シザーアーム連動分岐枝骨4の順に枢着させ、全てのシザーアームが連動する構造の多数本シザーアームの斜視図である。前記シザーアーム連動分岐枝骨4は本数に制限は無く、仕様に応じて増減してもよい。
【0017】
図7は、シザーアーム中心軸骨17のろくろ側とは他端のシザーアーム中心構造棒1よりシザーアーム側面構造棒2を長くして枢着し、前記シザーアーム側面構造棒2に収納ケース側面板13を接着し、シザーアーム連動分岐骨3をろくろ側より1番目のユニットのシザーアーム側面構造棒2に三角状に形成した弾力性接合部品9で接合し、傘生地8接着側の前記シザーアーム連動分岐骨3に柔軟性接続部品10にて、前記シザーアーム連動分岐骨3→シザーアーム側面構造棒2→シザーアーム中心構造棒1→シザーアーム側面構造棒2→前記シザーアーム連動分岐骨3枢着し、前記シザーアーム連動分岐骨3にシザーアーム連動分岐枝骨4を三角状に成形した前記弾力性接合部品9で接合するユニットを1つずらして固定接着させ、前記傘生地8接着側の前記シザーアーム連動分岐骨3にシザーアーム連動分岐枝骨4を柔軟性接続部品10にて枢着し、反対側も前記シザーアーム中心軸骨17と前記シザーアーム連動分岐骨3と前記シザーアーム連動分岐枝骨4を同様に形成した全てのシザーアームが連動する多数本シザーアームの斜視図である。前記収納ケース側面板13の外周には、前記傘生地8に付着した水滴の水漏れがないように水漏れ防止材16を予め接着させてある。前記水漏れ防止材16は例えば、防水パッキンを用いる。また、ゴムモールや防水隙間テープなどを用いてもよい。
【0018】
図8は、上ろくろ5と下ろくろ6と中棒7を備え、前記上ろくろ5と前記下ろくろ6に、
図7に記載の多数本シザーアームを折りたたみ骨として枢着した4本骨仕様のシザーアーム骨折りたたみ傘の全体図である。シザーアーム中心軸骨17とシザーアーム連動分岐骨3、シザーアーム連動分岐枝骨4が連動して折りたたまれた際に、収納ケース側面板13が前記中棒側7に移動し、前記上ろくろ5を天面、前記下ろくろ6を底面、前記収納ケース側面板13が側面となり、前記シザーアーム連動分岐骨3と前記シザーアーム連動分岐枝骨4の作用により傘生地8の縁の弛みが波状にたたまれ、前記多数本シザーアームと前記傘生地8が収納される収納ケースに変形する。この場合、収納ケースは四角柱になる。本図は多数本シザーアームを4本で記載しているが、4本に限らず仕様に於いて本数は自由に増減してもよい。
【0019】
図9は、
図8に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘に於いて、シザーアーム連動分岐枝骨4を接合していない多数本シザーアーム6本を折りたたみ骨としたシザーアーム骨折りたたみ傘の全体図である。この場合、収納ケースは六角柱になる。
図9は多数本シザーアームを6本で記載しているが、6本に限らず仕様に於いて本数は自由に増減してもよい。
【0020】
図10は、シザーアーム中心軸骨17のろくろ側とは他端のシザーアーム側面構造棒2を横幅寸法を大きくした平板で形成し、伸長した際は前記シザーアーム側面構造棒2先端となり、折りたたんだ際は収納ケース側面板13となるシザーアーム中心軸骨17の斜視図である。シザーアーム側面構造棒2の外周には、傘生地8に付着した水滴の水漏れがないように水漏れ防止材16を予め接着させてある。前記水漏れ防止材16は例えば、防水パッキンを用いる。また、ゴムモールや防水隙間テープなどを用いてもよい。
【0021】
図11は、折りたたみ骨となる多数本シザーアームをたたんだ際、上ろくろ5が収納ケース天面、下ろくろ6が収納ケース底面、収納ケース側面板13又は平板シザーアーム側面構造棒2が収納ケース側面となり傘全体を収納させた収納ケースの斜視図である。四角柱で記載しているが四角柱に限定せず、前記上ろくろ5や前記下ろくろ6の形状やシザーアーム折りたたみ骨の本数等の仕様により五角形や六角形等の多角形としてもよい。
【0022】
図12は、多数本シザーアームをたたんだ際の正面図である。弾力性接合部品9は三角状に形成しており、シザーアーム中心軸骨17とシザーアーム連動分岐骨3とシザーアーム連動分岐枝骨4を接着させているが、前記多数本シザーアームをたたんだ際は、前記弾力性接合部品9の弾力性を活かして圧縮され三角形状から四角形状になり、前記シザーアーム中心軸骨17と前記シザーアーム連動分岐骨3と前記シザーアーム連動分岐枝骨4が水平になることで、上ろくろ5と下ろくろ6に対して直角に収納する。
【0023】
図13は、多数本シザーアームをたたんだ際の傘生地8の収納正面図である。シザーアーム中心軸骨17とシザーアーム連動分岐骨3とシザーアーム連動分岐枝骨4の先端構造棒が中棒7側に移動する際に、前記傘生地8の縁を一緒に前記中棒7側に引き込みながら移動させ、前記傘生地8の縁が波状にたたまれ、前記傘生地8の縁の弛みが無くなり収納される。
【0024】
図14は、ろくろ側とは他端のシザーアーム中心軸骨17のシザーアーム側面構造棒2に、生地たたみ補助棒14を三角形状に形成した弾力性接合部品9にて接着し、前記生地たたみ補助棒14に三角形状に形成した弾力性接合部品9で、もう1本前記生地たたみ補助棒14を接着し、反対側も同様に形成した前記シザーアーム中心軸骨17の斜視図である。傘生地縫い合わせ用の穴11に傘生地8を縫い合わせ、前記折りたたみ骨シザーアームをたたんだ際に、前記先端のシザーアーム側面構造棒2と前記生地たたみ補助棒14が中棒7側に移動し、前記傘生地8の縁が波状にたたまれ、前記傘生地8全体が収納される。前記生地たたみ補助棒14は4本で記載したが、4本に限らず仕様に於いて本数は自由に増減してもよい。
【0025】
図15は、一般的既存折りたたみ傘骨15の先端構造棒側面に、生地たたみ補助棒14を三角状に形成した弾力性接合部品9にて接着し、前記生地たたみ補助棒14に三角状に形成した弾力性接合部品9にて、もう1本前記生地たたみ補助棒14を接着させ、反対側も同様に形成した前記一般的既存折りたたみ傘骨15の斜視図である。傘生地縫い合わせ用の穴11に傘生地8を縫い合わせ、前記折りたたみ骨シザーアームをたたんだ際に、前記先端のシザーアーム側面構造棒2と前記生地たたみ補助棒14が中棒7側に移動し、前記傘生地8が波状にたたまれ、前記傘生地8全体が収納される。前記生地たたみ補助棒14は4本で記載したが、4本に限らず仕様に於いて本数は自由に増減してもよい。
【0026】
図16は、
図15に記載した一般的既存折りたたみ傘骨15に生地たたみ補助棒14を接着させた折りたたみ骨に於いて、傘を広げた際の傘生地縁部分の2本部分を記載した図である。前記一般的既製折りたたみ傘骨15の先端構造棒と前記一般的既製折りたたみ傘骨15に固定接着生地たたみ補助棒14の作用で傘生地8を波状に折りたたむが、仕様や設計に於いて生地たたみ補助棒14aの端と前記生地たたみ補助棒14a端を接続部品12で枢着し、前記生地たたみ補助棒14aと逆端を生地たたみ補助棒14に接続部品12で枢着し、前記傘生地8の縁のたたむ動作を更に補助してもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 シザーアーム中心構造棒
2 シザーアーム側面構造棒
3 シザーアーム連動分岐骨
4 シザーアーム連動分岐枝骨
5 上ろくろ
6 下ろくろ
7 中棒
8 傘生地
9 弾力性接合部品
10 柔軟性接続部品
11 傘生地縫い合わせ用の穴
12 接続部品
13 収納ケース側面板
14 生地たたみ補助棒
15 一般的既存折りたたみ傘骨
16 水漏れ防止材
17 シザーアーム中心軸骨
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、前記シザーアームを中心軸骨とし、前記中心軸骨に、複数のシザーアームを接合部品にて前記中心軸骨に対して分岐するように接合させ、前記中心軸骨の伸縮に前記分岐接合したシザーアームが連動して伸縮し、
前記シザーアームに傘生地を接着させ、折りたたみ傘となることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項2】
前記シザーアームの他端ユニット先端の長くした構造棒に、収納ケース側面となる板を接合し、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする請求項1に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項3】
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒を前記1本の構造棒より長くし、前記2本の構造棒の代わりに収納ケース側面となる平板とし、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記平板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする請求項1に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
【請求項4】
上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、
前記シザーアームの先端ユニットの先端となる構造棒に、複数の生地たたみ補助棒をそれぞれの先端の間隔を設けるよう接合部品にて接合し、前記シザーアームと前記生地たたみ補助棒に傘生地を接着させることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘。
たみ傘。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の1)から4)の手段よりなる。
すなわち、
1)上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、前記シザーアームを中心軸骨とし、前記中心軸骨に、複数のシザーアームを接合部品にて前記中心軸骨に対して分岐するように接合させ、前記中心軸骨の伸縮に前記分岐接合したシザーアームが連動して伸縮し、
前記シザーアームに傘生地を接着させ、折りたたみ傘となることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘。
2)
前記シザーアームの他端ユニット先端の長くした構造棒に、収納ケース側面となる板を接合し、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする1)に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
3)
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒を前記1本の構造棒より長くし、前記2本の構造棒の代わりに収納ケース側面となる平板とし、
前記上ろくろが天面となり、
前記下ろくろが底面となり、
前記平板が側面となり、
折りたたみ時に収納ケースとなり、
傘全体を収納することを特徴とする1)に記載のシザーアーム骨折りたたみ傘。
4)
上ろくろと、
下ろくろと、
中棒と、
複数の構造棒とを備え、
前記1本の構造棒を前記2本の構造棒で挟み込むように接合部品で十字枢着させて形成した単位をユニットとし、前記ユニットを複数列状に枢着させて伸縮するシザーアームを構成し、
前記シザーアームの一端を前記上ろくろと前記下ろくろに枢着し、
前記シザーアームの他端ユニット先端の前記2本の構造棒と前記1本の構造棒とを互いに異なる長さとし、
前記シザーアームの先端ユニットの先端となる構造棒に、複数の生地たたみ補助棒をそれぞれの先端の間隔を設けるよう接合部品にて接合し、前記シザーアームと前記生地たたみ補助棒に傘生地を接着させることを特徴とするシザーアーム骨折りたたみ傘