(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161703
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20241113BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241113BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20241113BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20241113BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
G07G1/12 301E
G07G1/00 311Z
G06Q30/0601 340
G06Q30/06
G06K7/10 372
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076626
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内藤 英浩
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142BA01
3E142CA20
3E142EA02
3E142FA50
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA35
3E142JA01
3E142JA02
5L030BB24
5L030BB72
5L049BB24
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】画像認識により特定する商品の範囲を広げ、実用的な信頼性を提供可能にするとともに、技術を提供するシステムの運用における実用性を高める。
【解決手段】情報処理装置は、商品のパッケージに表示されたコードシンボルを読み取ることにより得られる、商品を特定可能にするコード情報を取得するコード情報取得部と、コードシンボルの読み取り時に撮像された商品の画像データを取得する画像データ取得部と、画像データから商品の外観の特徴を示す情報である特徴情報を取得する特徴情報取得部と、1つのコード情報に対して1以上の特徴情報を関連付けて記憶する照合用辞書を出力するものであって、照合用辞書が含むコード情報の数が閾値を超える場合には、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想されるコード情報および当該コード情報に関連付けられる特徴情報を含まない照合用辞書を出力する、辞書出力部と、を備える。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品のパッケージに表示されたコードシンボルを読み取ることにより得られる、前記商品を特定可能にするコード情報を取得するコード情報取得部と、
前記コードシンボルの読み取り時に撮像された前記商品の画像データを取得する画像データ取得部と、
前記画像データから前記商品の外観の特徴を示す情報である特徴情報を取得する特徴情報取得部と、
1つの前記コード情報に対して1以上の前記特徴情報を関連付けて記憶する照合用辞書を出力するものであって、前記照合用辞書が含む前記コード情報の数が閾値を超える場合には、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想される前記コード情報および当該コード情報に関連付けられる前記特徴情報を含まない前記照合用辞書を出力する、辞書出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記辞書出力部は、取引対象として最後に登録されてからの経過期間が第2閾値を超えた前記コード情報を、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想される前記コード情報とする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記辞書出力部は、前記特徴情報のうち、前記特徴情報取得部による取得時期が所定の基準を超えて古いものを、前記照合用辞書に含めない
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記辞書出力部は、前記照合用辞書が含む前記コード情報の数が閾値を超える場合には、新たな前記特徴情報を、前記照合用辞書に含めない
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
販売データ処理にかかる商品登録を行うシステムが備えるコンピュータを、
商品のパッケージに表示されたコードシンボルを読み取ることにより得られる、前記商品を特定可能にするコード情報を取得するコード情報取得部と、
前記コードシンボルの読み取り時に撮像された前記商品の画像データを取得する画像データ取得部と、
前記画像データから前記商品の外観の特徴を示す情報である特徴情報を取得する特徴情報取得部と、
1つの前記コード情報に対して1以上の前記特徴情報を関連付けて記憶する照合用辞書を出力するものであって、前記照合用辞書が含む前記コード情報の数が閾値を超える場合には、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想される前記コード情報および当該コード情報に関連付けられる前記特徴情報を含まない前記照合用辞書を出力する、辞書出力部と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
販売データ処理においては、画像認識により得られる物体の外観的な特徴(形状や色、模様など)を示す情報により、商品を特定する技術が用いられている(例えば特許文献1)。現在この技術は、主に果物や野菜など、バーコード等のコードシンボルが付されない商品の特定に用いられている。その他の、パッケージにコードシンボルが表示された商品については、従来のように、コードシンボルを読み取って得られるコード情報による商品特定が行われている。
【0003】
ここで、近年、画像認識による商品特定の対象をコードシンボル付きの商品にも広げ、コードシンボル読取によらない、パッケージの外観の特徴からの、商品特定が試みられている。画像認識でパッケージ商品を特定するには、信頼性(正確さ)を高めるための課題があり、実用化に向けて工夫されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、画像認識により特定する商品の範囲を広げ、実用的な信頼性を提供可能にするとともに、技術を提供するシステムの運用における実用性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、商品のパッケージに表示されたコードシンボルを読み取ることにより得られる、前記商品を特定可能にするコード情報を取得するコード情報取得部と、前記コードシンボルの読み取り時に撮像された前記商品の画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データから前記商品の外観の特徴を示す情報である特徴情報を取得する特徴情報取得部と、1つの前記コード情報に対して1以上の前記特徴情報を関連付けて記憶する照合用辞書を出力するものであって、前記照合用辞書が含む前記コード情報の数が閾値を超える場合には、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想される前記コード情報および当該コード情報に関連付けられる前記特徴情報を含まない前記照合用辞書を出力する、辞書出力部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態の商品登録システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、POS端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、商品マスタが含む項目の例を示す図である。
【
図4】
図4は、登録商品情報が含む項目の例を示す図である。
【
図5】
図5は、コードスキャナの構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、照合端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、照合用辞書が含む項目の例を示す図である。
【
図8】
図8は、画像情報が含む項目の例を示す図である。
【
図9】
図9は、店舗サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、商品マスタが含む項目の例を示す図である。
【
図13】
図13は、各制御部が備える各種機能部の一例およびそれらの対応関係を示す図である。
【
図14】
図14は、各機能部の動作タイミングおよび関わりについて示す図である。
【
図15】
図15は、照合用辞書の配信にかかる処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1実施形態)
実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の商品登録システム100の構成の一例を示す図である。商品登録システム100は、サーバ1、店舗サーバ3、POS端末5、コードスキャナ6および照合端末7などを含む。
【0008】
商品登録システム100において、撮像した画像から商品を正しく判断するには、画像から商品を推定するための辞書を充実させる必要がある。そのためには、当該商品に係る多くの画像を収集する必要がある。また、例えば、新商品が販売されたり、商品に変更がなくとも期間限定でパッケージのデザインが変更されたりすると、撮像画像から得る特徴情報と照合用データが一致しなくなる。このため、新たなパッケージに辞書を対応させるための更新を、継続して行うことが必要となる。
【0009】
新たなパッケージは日々現れるので、上述の辞書の更新を人手に頼るとするのは、辞書への登録漏れを起こりにくくする上で好ましくなく、また、大規模な店舗では不可能な数になると考えられる。そこで、本実施形態では、上述の辞書が自動学習的に更新されるよう構成し、新たなパッケージへの対応を自動化させる。
【0010】
しかしながら、新たなパッケージの情報を自動学習(登録、更新)させた場合、辞書の内容が増え続け、膨大になる恐れがある。辞書が扱う件数が大きくなりすぎると、辞書から適切な情報が抽出されにくくなったり、抽出に要する時間が長くなったりしてしまう。そこで本実施形態は、辞書が扱う件数を適切にするための構成を提案する。
【0011】
サーバ1(情報処理装置の一例)は、ネットワーク2を介して店舗サーバ3と通信可能であって、情報を送受信する。店舗サーバ3は、1台以上のPOS端末5と、LAN(Local Area Network)等のネットワーク9により通信可能に接続されて、情報を送受信する。
【0012】
コードスキャナ6および照合端末7は、1台のPOS端末5に対して、各々1台設けられる。照合端末7は、コードスキャナ6を介してPOS端末5と接続されている。コードスキャナ6は、照合端末7とPOS端末5との通信の中継も担う。照合端末7は、店舗サーバ3と、ネットワーク9により接続されて通信可能である。なお、コードスキャナ6とPOS端末5とはUSB接続、コードスキャナ6と照合端末7とはLAN接続である。
【0013】
POS端末5は、コードスキャナ6からの入力を受けて、商品登録を行い、登録された商品の決済を行う。コードスキャナ6は、商品の外観を撮像し、バーコードや二次元コード等のコードシンボルの読み取り結果(コード情報)や、照合端末7から入力される情報(コード情報)を、POS端末5に出力する。
【0014】
照合端末7は、コードスキャナ6が撮像した画像のデータから、商品の外観的な特徴(形状や色、模様など)を示す情報(特徴情報)を得て、これに合致する商品を特定可能な情報(コード情報)を、コードスキャナ6に返す。また、照合端末7は、コードスキャナ6が撮像した画像(撮像画像)のデータ(画像データ)と、コードスキャナ6が出力するコードシンボルの読み取り結果(コード情報)とを関連付けて、店舗サーバ3に提供する。
【0015】
店舗サーバ3は、POS端末5から送信される、決済された商品の情報(取引情報)を蓄積し、サーバ1に転送する。また、店舗サーバ3は、照合端末7から送信される、画像データとコード情報との組を、サーバ1に転送する。また、店舗サーバ3は、サーバ1から自店舗に適する商品マスタや照合辞書などの提供を受け、それらを自店舗の各POS端末5や照合端末7に展開する。
【0016】
サーバ1は、店舗サーバ3を介して各店舗から取得する、画像データとコード情報との組を蓄積し、これをもとに、コード情報に関連付ける照合用データを生成する。
【0017】
図2は、POS端末5の構成の一例を示すブロック図である。POS端末5は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、通信部54、表示部55、操作部56、音声出力部57、入出金部58、記憶部59等を備える。
【0018】
CPU51は、プロセッサの一例であり、POS端末5の各部を統括的に制御する。ROM52は、各種プログラムを記憶する。RAM53は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU51、ROM52、およびRAM53は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部50を構成する。
【0019】
通信部54は、制御部50と外部装置(例えば店舗サーバ3)とを、ネットワーク9を介して通信可能に接続する通信インタフェースである。また、通信部54は、USB接続されたコードスキャナ6が出力するコード情報の入力を受け付ける。
【0020】
表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有し、CPU51の制御の下、各種の情報を表示する。
【0021】
操作部56は、表示部55の表面に重ねて設けられるタッチパネルや、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有し、入力デバイスを介して入力される操作内容をCPU51に出力する。
【0022】
音声出力部57は、スピーカーやブザーを有し、CPU51の制御の下、音声を出力する。
【0023】
入出金部58は、例えば釣銭機であって、現金(硬貨や紙幣)を内蔵し、決済において入金を受け付けて釣銭を出金する。
【0024】
記憶部59は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)或いはフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部59は、CPU51が実行可能なプログラム591や、商品マスタ592など各種の設定情報を記憶する。また、記憶部59(またはRAM53)は、少なくとも一つの取引の開始から完了までの間、登録した商品(登録商品)の情報である登録商品情報593を、記憶する。
【0025】
図3は、商品マスタ592が含む項目の例を示す図である。商品マスタ592は、商品の情報の一例であって、店舗が取り扱う商品の情報が、例えばテーブルの形式でまとめられたものである。商品の情報の項目としては、例えば、「商品コード」や、「商品名」、「単価」、「色」等がある。
【0026】
商品コードは、商品を特定可能な情報の一例であって、例えばJANコードである。他の情報(単価、照合用データ、色、対応商品など)は、商品コードに関連付けて記憶されている。
【0027】
「商品名」の項目に記録されるのは、商品の名称である。「単価」の項目に記録されるのは、商品一つ分の価格である。「色」の項目に記録されるのは、商品の色や柄(模様)を示す情報である。
【0028】
図4は、登録商品情報593が含む項目の例を示す図である。登録商品情報593は、顧客が購入するとして登録した商品(つまり取引対象の商品)の情報が、例えばテーブルの形式でまとめられたものである。商品の情報の項目としては、例えば、「商品コード」、「単価」、「個数」である。「個数」は、当該商品の購入数である。
【0029】
プログラム591は、POS端末5を機能させるためのアプリケーションソフトウェアである。なお、POSは、「Point Of Sale」の略称であって、「販売時点情報管理」を意味する。POS端末は、販売時点情報管理を行う装置である。
【0030】
POS端末5の制御部50は、CPU51が、ROM52や記憶部59に記憶されRAM53に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。また、制御部50は、プログラム591の実行により、各種機能部(後述、
図13参照)を提供する。
【0031】
図5は、コードスキャナ6の構成の一例を示すブロック図である。コードスキャナ6は、CPU61、ROM62、RAM63、通信部64、撮像部65等を備える。
【0032】
CPU61は、プロセッサの一例であり、コードスキャナ6の各部を統括的に制御する。ROM62は、各種プログラムを記憶する。RAM63は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU61、ROM62、およびRAM63は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部60を構成する。
【0033】
通信部64は、制御部60と外部装置(例えば照合端末7)とを、ネットワーク9を介して通信可能に接続する通信インタフェースである。また、通信部64は、POS端末5とUSBケーブルを介した通信を行う。
【0034】
撮像部65は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子を有し、オペレータがかざした物品を撮像し、画像データを取得する。撮像部65は、オペレータが物品をかざすスキャン動作1回あたりの撮像で、複数の画像データを得る。
【0035】
コードスキャナ6の制御部60は、CPU61が、ROM62に記憶されRAM63に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行し、次のような機能を提供する。
【0036】
コードスキャナ6は、画像データが構成する画像(撮像画像)からバーコードや二次元コード等のコードシンボルを切り出し、コードシンボルをデコードしてコード情報を取得する。コード情報は、商品を特定可能な情報であって、例えばJANコード等の商品コードである。つまりこの場合のコードシンボルは、JANコードがエンコードされたものである。
【0037】
また、コードスキャナ6は、画像データを照合端末7に出力し、照合端末7からは商品コードの入力を受ける。コードスキャナ6は、自身がコードシンボルをデコードして得る商品コードと照合端末7から受信する商品コードとの、いずれか早く得られた方を、POS端末5に出力する。また、コードスキャナ6は、照合端末7から商品コードを受信する前に自身がデコードを終えて商品コードを得た場合、当該商品コードを照合端末7に送信する。
【0038】
図6は、照合端末7の構成の一例を示すブロック図である。照合端末7は、CPU71、ROM72、RAM73、通信部74、記憶部79等を備える。
【0039】
CPU71は、プロセッサの一例であり、照合端末7の各部を統括的に制御する。ROM72は、各種プログラムを記憶する。RAM73は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU71、ROM72、およびRAM73は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部70を構成する。
【0040】
通信部74は、制御部70と外部装置(例えば店舗サーバ3およびコードスキャナ6)とを、ネットワーク9を介して通信可能に接続する通信インタフェースである。
【0041】
記憶部79は、HDDやSSD或いはフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部79は、CPU71が実行可能なプログラムや、各種の設定情報を記憶する。また記憶部79は、照合用辞書794と、画像情報795とを記憶している。
【0042】
図7は、照合用辞書794が含む項目の例を示す図である。照合用辞書794は、商品コードと照合用データとを、例えばテーブルの形式で関連付けて記憶するものである。なお、照合用辞書794に含められる商品コードは、照合端末7が設置される店舗で取り扱う商品に対応するものである。つまり、照合用辞書794に含められる商品コードは、商品マスタ592に含まれる商品コードである。
【0043】
照合用データは、特徴情報の代表値である。特徴情報は、物品の外観の特徴を示す情報である。特徴情報は、商品の外観を撮像して得られた画像データに所定の処理を施すことにより出力される(得られる)値であって、例えば、ベクトル等の大きさと向きを持つ量である。照合用データは、撮像条件等により変動する特徴情報の、標準的な値である。
【0044】
商品の外観(つまりパッケージ)の特徴から商品を特定するには、様々な角度から商品を見た場合に対応する必要があるので、様々な角度に応じた照合用データが存在するのが好ましい。したがって、一つの商品コードに対して、複数の照合用データが登録されている。
【0045】
図8は、画像情報795が含む項目の例を示す図である。画像情報795は、商品コードと画像データとを、例えばテーブルの形式で関連付けて記憶するものである。画像データおよび商品コードは、コードスキャナ6から受信したものである。
【0046】
照合端末7の制御部70は、CPU71が、ROM72に記憶されRAM73に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行し、各種機能部(後述、
図13参照)を提供する。
【0047】
図9は、店舗サーバ3の構成の一例を示すブロック図である。店舗サーバ3は、CPU31、ROM32、RAM33、通信部34、記憶部39等を備える。
【0048】
CPU31は、プロセッサの一例であり、店舗サーバ3の各部を統括的に制御する。ROM32は、各種プログラムを記憶する。RAM33は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU31、ROM32、およびRAM33は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部30を構成する。
【0049】
通信部34は、制御部30と外部装置(例えばPOS端末5および照合端末7)とを、ネットワーク9を介して通信可能に接続する通信インタフェースである。また、通信部34は、ネットワーク2を介してサーバ1と通信可能に接続する。
【0050】
記憶部39は、HDDやSSD或いはフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部39は、CPU31が実行可能なプログラム391や、商品マスタ392等の各種の設定情報を記憶する。また記憶部39は、取引情報393や、照合用辞書394を記憶している。
【0051】
商品マスタ392が含む項目は、
図3に示す商品マスタ592と同じである。取引情報393が含む項目は、
図4に示す登録商品情報593と同じである。照合用辞書394が含む項目は、
図7に示す照合用辞書794と同じである。
【0052】
店舗サーバ3の制御部30は、CPU31が、ROM32や記憶部39に記憶されRAM33に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。また、制御部30は、プログラム391の実行により、各種機能部(後述、
図13参照)を提供する。
【0053】
図10は、サーバ1の構成の一例を示すブロック図である。サーバ1は、CPU11、ROM12、RAM13、通信部14、記憶部19等を備える。
【0054】
CPU11は、プロセッサの一例であり、サーバ1の各部を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス等を介して接続され、コンピュータ構成の制御部10を構成する。
【0055】
通信部14は、制御部10と外部装置(例えば店舗サーバ3)とを、ネットワーク2を介して通信可能に接続する通信インタフェースである。
【0056】
記憶部19は、HDDやSSD或いはフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部19は、CPU11が実行可能なプログラム191や、商品マスタ192等の各種の設定情報を記憶する。また記憶部19は、取引情報193や照合用辞書194、画像情報195等を、記憶している。
【0057】
図11は、商品マスタ192が含む項目の例を示す図である。商品マスタ192は、商品の情報の一例であって、店舗が取り扱う商品の情報が、例えばテーブルの形式でまとめられたものである。商品の情報の項目としては、例えば、「店舗コード」、「商品コード」「商品名」、「単価」、「色」、「取扱なし」等がある。
【0058】
店舗コードは、店舗を特定可能な情報であって、例えば、店舗ごとに割り振られたユニーク番号である。つまり店舗コードは、サーバ1の管理する同系列の店舗で重複しない。
【0059】
「取扱なし」の項目は、例えばフラグであって、フラグがOFF(オフ)であれば、同一レコードの商品コードの商品が店舗で取り扱い中であることを示し、フラグがON(オン)であれば、当該店舗で取り扱いなしであることを示す。
【0060】
商品マスタ192は、
図3に示す商品マスタ592(392)に、「店舗コード」と「取扱なし」の項目が増えたものである。サーバ1は、1以上の店舗の店舗サーバ3と接続される。サーバ1は、各店舗のPOS端末5が使用する商品マスタ592として、商品マスタ192が含むレコードのうち、各店舗の店舗コードが関連付けられ且つ「取扱なし」フラグがOFFのレコードを抽出して送信する。これを受信した各店舗サーバ3は、自店舗のPOS端末5の商品マスタ592を更新する。
【0061】
図12は、取引情報193が含む項目の例を示す図である。取引情報193は、顧客が購入した商品の情報が、例えばテーブルの形式でまとめられたものである。商品の情報の項目としては、例えば、「店舗コード」、「商品コード」、「単価」、「個数」である。取引情報193が含む項目は、
図4に示す登録商品情報593に、「店舗コード」の項目が増えたものである。
【0062】
照合用辞書194が含む項目は、
図7に示す照合用辞書794と同じである。また、画像情報195が含む項目は、
図8に示す画像情報795と同じである。
【0063】
サーバ1の制御部10は、CPU11が、ROM12や記憶部19に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。また、制御部10は、プログラム191の実行により、各種機能部(後述、
図13参照)を提供する。
【0064】
図13は、各制御部10,30,50,60,70が備える各種機能部の一例およびそれらの対応関係を示す図である。
図14は、上述の各機能部の動作タイミングおよび関わりについて示す図である。
【0065】
サーバ1の制御部10は、取引情報更新部101、画像情報蓄積部103、照合用辞書更新部104、マスタ配信部105等を備える。店舗サーバ3の制御部30は、取引情報更新部301、画像情報転送部303、マスタ更新部305、マスタ配信部306等を備える。POS端末5の制御部50は、商品登録部501、決済処理部502、マスタ更新部505等を備える。照合端末7の制御部70は、照合部701、画像情報蓄積部702、画像情報転送部703、照合用辞書更新部704等を備える。各々の動作については、
図14を参照しながら次に説明する。
【0066】
まず、店舗の営業中に、POS端末5が一つの取引を開始すると、これに接続されたコードスキャナ6の制御部60が、商品を撮像する(ステップS61)。制御部60は、撮像された画像のデータ(画像データ)を、照合端末7へ転送する(ステップS62)。
【0067】
また、制御部60は、撮像された画像からコードシンボルを切り出して、(ステップS63)、切り出されたコードシンボルをデコードして(ステップS64)、商品コードを得る。
【0068】
一方、画像データを受信した照合端末7では、照合部701が、画像データに所定の処理を施すことにより、商品の外観の特徴を示す情報(特徴情報)を取得する(ステップS71)。
【0069】
次に、照合部701は、取得した特徴情報を、照合用辞書794が記憶する照合用データと照らし合わせる(ステップS72)。そして照合部701は、特徴情報と合致した照合用データに関連付けられた商品コードを、コードスキャナ6に送信する(ステップS73)。
【0070】
コードスキャナ6において、ステップS73よりも早いタイミングでステップS64のデコードが完了していれば、制御部60は、照合端末7に、デコードにより得た商品コードを送信する(ステップS66)。この場合、照合端末7は、コードスキャナ6に商品コードを送信しない。また、この場合、照合端末7の画像情報蓄積部702は、画像データの蓄積を行う(ステップS74)。ステップS74において、画像情報蓄積部702は、ステップS62で転送された画像データに、ステップS66で受信した商品コードを関連付けて、画像情報795として記憶部79に蓄積する。
【0071】
なお、コードスキャナ6における撮像(ステップS61)および画像データの転送(ステップS62)は、デコード完了(ステップS64)か照合端末7からの商品コード受信(ステップS73)まで繰り返される。このため、コードスキャナ6から照合端末7に転送される画像データは複数である可能性が高い。ステップS74においては、それら全ての画像データに、同じ商品コードが関連付けられて蓄積される。
【0072】
また、照合端末7で照合(ステップS72)が成功した場合、ステップS62の転送により照合端末7が受信した画像データは、破棄されて構わない。
【0073】
そして、コードスキャナ6の制御部60は、ステップS64またはステップS73により取得した商品コードを、POS端末5に送信する(ステップS65)。
【0074】
POS端末5で商品コードが受信されると、商品登録部501が、受信した商品コードに合致する商品の情報(商品名や単価など)を商品マスタ592から取得し、個数を指定して登録商品情報593として記録する(ステップS51)。
【0075】
取引開始から決済に移る前までの商品登録においては、ステップS61からステップS51までの一連の処理が、繰り返される。POS端末5の操作部56が備える決済への移行を指示するキーが操作を受ける等すると、制御部50は、商品登録を終え、決済処理部502として決済に処理を進める。
【0076】
決済処理部502は、登録商品情報593に記録された商品の代金を算出し、入出金部58を介して現金の授受を行うなどの、決済処理を行う(ステップS52)。なお、決済は、現金によらず、例えばクレジット決済や電子マネー決済などのキャッシュレス決済により行われても構わない。決済処理部502は、決済処理が完了すると、登録商品情報593を、店舗サーバ3へ転送する(ステップS53)。
【0077】
店舗サーバ3が登録商品情報593を受信すると、制御部30は、取引情報更新部301として、登録商品情報593で取引情報393を更新する(ステップS31)。言い換えると、取引情報更新部301は、店舗サーバ3から受信した登録商品情報593を、記憶部19に、取引情報393として記憶させる。
【0078】
取引情報更新部301は、さらに、取引情報393をサーバ1に送信する(ステップS32)。この時送信する取引情報393は、前回送信からの増分(つまり登録商品情報593相当分)で構わない。
【0079】
サーバ1が取引情報393を受信すると、制御部10は、取引情報更新部101として、取引情報393で取引情報193を更新する(ステップS11)。このとき取引情報更新部101は、取引情報393に送信元の店舗を特定する店舗コードを関連付けたものを、取引情報193に記憶させる。
【0080】
次に、任意のタイミングで行う処理について説明する。任意のタイミングは、例えば、店舗の営業時間中でなくともよく、営業時間外(閉店後~開店前)でよく、また、商品登録システム100のトラフィック等に余裕があるときで構わない。
【0081】
まず、照合端末7の制御部30は、画像情報転送部703として、画像情報795を、店舗サーバ3に転送する(ステップS75)。なお、画像情報795は、ステップS75で転送された後に、削除されて構わない。
【0082】
店舗サーバ3が画像情報795を受信すると、制御部30は、画像情報転送部303として、サーバ1に転送する(ステップS33)。
【0083】
サーバ1が画像情報795を受信すると、制御部10は、画像情報蓄積部103として、画像情報195を更新する(ステップS12)。つまり、画像情報蓄積部103は、店舗サーバ3から受信した画像情報795を、記憶部19に、画像情報195として追加する。
【0084】
ここで画像情報蓄積部103は、商品のパッケージに表示されたコードシンボルを読み取ることにより得られる、商品を特定可能にするコード情報を取得するコード情報取得部と、コードシンボルの読み取り時に撮像された商品の画像データを取得する画像データ取得部と、の一例として機能している。
【0085】
次に、営業時間外に行う処理について説明する。サーバ1の制御部10は、照合用辞書更新部104として、照合用辞書194を更新する(ステップS13)。この更新にあたって、照合用辞書更新部104は、画像情報195のうち、最新の増分(前回のステップS12で増えたもの)であるレコードを用いる。照合用辞書更新部104は、各レコードの画像データに所定の処理を施して特徴情報を得て、同レコードの商品データを特徴情報に関連付けたものを、照合用辞書194に追加する。このステップで、照合用辞書194における新たなパッケージの情報を自動学習(登録、更新)が、実現される。
【0086】
ここで照合用辞書更新部104は、画像データから商品の外観の特徴を示す情報である特徴情報を取得する特徴情報取得部の一例として、機能している。
【0087】
次に、制御部10は、マスタ配信部105として、各店舗の店舗サーバ3に対し、商品マスタ192の配信(ステップS14)および照合用辞書194の配信(ステップS15)を行う。
【0088】
まず、ステップS14において、マスタ配信部105は、商品マスタ192の、転送先となる店舗の店舗コードに合致するレコードのうち、前回から変更されているものを送信する。また、前回からの変更で、取扱ありから取扱なしに変更されたレコードについては、マスタ配信部105は、該当の商品コードのレコードを削除する指示を、店舗サーバ3に送信する。
【0089】
また、ステップS15において、マスタ配信部105は、照合用辞書194の配信にあたり、必要に応じて抜粋して配信する。ここでの抜粋は、照合用辞書794が扱う件数が大きくなりすぎないようにするための処理である。この処理により、照合用辞書794が扱う件数を適切に保つ。
【0090】
ここでマスタ配信部105は、辞書出力部の一例として機能する。つまりマスタ配信部105は、1つの商品コードに対して1以上の照合用データを関連付けて記憶する照合用辞書794を出力するものであって、照合用辞書794に含められる対象となり得る商品コードの数が閾値を超える場合には、所定の判断基準により参照される可能性が低いと予想される商品コードの情報を含まない照合用辞書794(照合用辞書194の抜粋)を、出力(配信)する。
【0091】
ステップS15における照合用辞書194の配信にかかる処理について、
図15を参照して説明する。
図15は、照合用辞書194の配信にかかる処理の一例を示す図である。
【0092】
マスタ配信部105は、まず、商品マスタ192から、指定の(配信先となる店舗の)店舗コードで取引ありの商品コードを抽出し、リスト化する(ステップS151)。
【0093】
次に、マスタ配信部105は、ステップS151で作成されたリストが含む商品コードの数(抽出数)が、閾値を超えたかを判断する(ステップS152)。ここで、閾値は、例えば、1万件や2万件である。なお、閾値は適宜設定変更可能である。
【0094】
ステップS152で、抽出数が閾値を超えていた場合(ステップS152のYes)、マスタ配信部105は、取引情報193を参照し、直近数ヶ月(例えば3ヶ月)の取引情報193に存在しない商品コードを、リストから削除する(ステップS153)。
【0095】
ここで、上述の「3ヶ月」は、第2閾値の一例である。マスタ配信部105は、取引対象として最後に登録されてからの経過期間が第2閾値を超えた商品コードを、今後の商品登録で参照される可能性が低いと判断(予想)して、配信対象から除外する。
【0096】
また、ステップS152で、抽出数が閾値を超えなかった場合(ステップS152のNo)、マスタ配信部105は、処理をステップS154に進める。
【0097】
次に、マスタ配信部105は、リストが含む商品コードに関連付けられたレコードを、照合用辞書194から抽出して(ステップS154)、店舗サーバ3に送信する(ステップS155)。
【0098】
図14に戻り、サーバ1から店舗サーバ3が商品マスタ192および照合用辞書194を受信すると、制御部30は、マスタ更新部305として、商品マスタ392を更新し(ステップS34)、照合用辞書394を更新する(ステップS35)。
【0099】
商品マスタ392および照合用辞書394が更新されると、店舗サーバ3の制御部30は、マスタ配信部306として、店内のPOS端末5に対して商品マスタ392を配信し(ステップS36)、また、照合端末7に対して照合用辞書394を配信する(ステップS37)。
【0100】
商品マスタ392を受信したPOS端末5において、制御部50は、マスタ更新部505として、商品マスタ592を更新する(ステップS54)。
【0101】
照合用辞書394を受信した照合端末7において、制御部70は、照合用辞書更新部704として、照合用辞書794を更新する(ステップS76)。
【0102】
以上の構成の商品登録システム100は、コードスキャナ6によるコードシンボルのデコードと並行して、照合端末7による画像認識を行い、早く得られたコード情報により商品登録および決済を行う。
【0103】
照合端末7には、コードスキャナ6が出力した画像データが入力される。照合端末7は、画像データが示す撮像画像に写り込んだ商品の外観的な特徴(形状や色、模様など)を示す情報(特徴情報)を生成し、照合用辞書794を参照して、特徴情報と照合用データとを照らし合わせる。
【0104】
照合端末7は、上述のような画像認識により商品の特定を行い、結果をコードスキャナ6に戻す。照合端末7が出力した認識結果は、コードスキャナ6経由でPOS端末5に出力される。
【0105】
POS端末5は、コードスキャナ6が出力するコード情報に基づいて、商品の登録を行い、登録された商品の決済を行う。POS端末5は、特定された商品の情報を、購入対象(取引対象)として自動的に登録する。
【0106】
コードスキャナ6が得て照合端末7に送信された画像データのうち、特徴情報に合致する照合データが照合用辞書793になかったものは、コードスキャナ6が特定した商品コードと併せて、サーバ1まで送られる。サーバ1は、新しく追加(更新)された画像データから照合用データを生成して、照合用辞書194を更新する。照合用辞書194の追加(更新)分は、照合端末7まで送られる。これにより、照合端末7では、前回照合できなかった商品の照合用データを取得できる。
【0107】
また、照合用辞書794の更新にあたり、件数が大きくなりすぎる(閾値を超える)場合には、最近(例えば直近数ヶ月)の取引情報193に登場しない商品コードのものを除外する。これにより、商品登録処理において使用される可能性が低い商品の照合用データを割愛することができる。
【0108】
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。
【0109】
例えば、上記実施形態では、取引情報193に3ヶ月登場しなかった商品コードを含めないよう処理することにより照合用辞書794の件数を抑えるようにしているが、実施にあたってはこれに限らない。
【0110】
例えば、実施にあたって、マスタ配信部105は、照合用データ(特徴情報)のうち、照合用辞書更新部104による取得時期(照合用辞書194への追加の時期)が所定の基準を超えて古いものを、照合用辞書794に含めないことで、照合用辞書794の件数を抑えるようにしてもよい。
【0111】
上記所定の基準を例えば12ヶ月と設定すると、照合用辞書794が含む照合用データは、ここ1年に登録されたパッケージの特徴情報に限られる。この場合、1年を超える長期にわたって変更のないパッケージの照合用データが、照合用辞書794に含まれなくなる。このため、当該パッケージについては、改めて、新たな撮像画像に基づいた照合用データが生成され、照合用辞書194,394,794が更新される。
【0112】
或いは、マスタ配信部105(辞書出力部)は、照合用辞書794が含む商品コードの数が閾値を超える場合には、新たな照合用データを、照合用辞書794に含めないようにしてもよい。この場合には、それ以前に照合用辞書794が含まなかった商品コードが追加されなくなる。そこでこの場合には、適宜、人手による収録データのメンテナンス等を行う。
【0113】
また、実施にあたって、POS端末5は、店員が操作するものでもよいし、顧客が操作するものでもよい。また、実施にあたって、サーバ1が、単一の装置でなく複数の装置で構成されていてもよい。また、実施にあたって、サーバ1が持つとして説明した機能部を、店舗内の装置のいずれかが担ってもよい。また、実施にあたって、サーバ1に相当する装置が、店内に設けられていてもよい。また、実施にあたって、店舗サーバ3がなくてもよい。また、実施にあたって、照合端末7が、複数のコードスキャナ6で共用されてもよい。また、記憶部19(39,59,79)は各種情報を記憶可能な記憶領域を提供する装置の一例であって、上記実施形態で同じ記憶部が記憶するとした情報が、実施にあたって同じ記憶部に記憶されている必要はなく、複数の記憶装置に分けて記憶されていてもよい。
【0114】
上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0115】
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0116】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0117】
100…商品登録システム、
1 …サーバ、
10 …制御部、
101…取引情報更新部、103…画像情報蓄積部、
104…照合用辞書更新部、105…マスタ配信部、
11 …CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信部、
19 …記憶部、
191…プログラム、192…商品マスタ、193…取引情報、
194…照合用辞書、195…画像情報、
2 …ネットワーク、
3 …店舗サーバ、
30 …制御部、
301…取引情報更新部、303…画像情報転送部、
305…マスタ更新部、306…マスタ配信部、
31 …CPU、32…ROM、33…RAM、34…通信部、
39 …記憶部、
391…プログラム、392…商品マスタ、393…取引情報、394…照合用辞書、
5 …POS端末、
50 …制御部、501…商品登録部、502…決済処理部、505…マスタ更新部、
51 …CPU、52…ROM、53…RAM、54…通信部、
55 …表示部、56…操作部、57…音声出力部、58…入出金部、
59 …記憶部、591…プログラム、592…商品マスタ、593…登録商品情報、
6 …コードスキャナ、60…制御部、
61 …CPU、62…ROM、63…RAM、64…通信部、65…撮像部、
7 …照合端末、
70 …制御部、
701…照合部、702…画像情報蓄積部、
703…画像情報転送部、704…照合用辞書更新部、
71 …CPU、72…ROM、73…RAM、74…通信部、
79 …記憶部、793…照合用辞書、794…照合用辞書、795…画像情報、
9 …ネットワーク。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0118】