(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161780
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】登録品管理方法、プログラム及び登録品管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076802
(22)【出願日】2023-05-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】523170116
【氏名又は名称】株式会社clarus
(74)【代理人】
【識別番号】110004093
【氏名又は名称】弁理士法人アクセル特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西尾 勇輝
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】様々な判定品に対して登録品であるか否かの判定結果を取得できる。
【解決手段】登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、判定品を前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、を行う。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行う登録品管理方法。
【請求項2】
前記判定情報は、前記判定品を撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、
前記特徴量は、画像特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項3】
前記判定情報は、前記判定品を測定した点群情報であり、
前記特徴量は、点群特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項4】
前記判定情報は、前記判定品が発した音響情報であり、
前記特徴量は、音響特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記登録品の特徴量との類似度が算出可能な前記判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項6】
前記情報処理装置には、前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報が格納されており、
前記所有者情報の変更のための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項7】
前記所定の操作は、前記登録品の所有権を移転される新所有者へ通知される所有権移転通知に対して行われる前記所有権の移転の承諾操作である、
請求項6に記載の登録品管理方法。
【請求項8】
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項9】
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項10】
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項11】
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項12】
前記登録品の前記判定情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項13】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含む登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項14】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行う登録品管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録品管理方法、プログラム及び登録品管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、真贋判定を行う評価装置が開示されている。この評価装置は、トレーディングカードのような判定対象物品(以下、単に「判定品」と称する。)が真正品であるか否かを判定するために真正品の特徴情報を学習させた学習モデルを有している。ネットワークを経由して接続されるユーザ端末から判定品の画像を受信すると、学習モデルの判定結果から判定品が真正品であるか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術においては、真正品として登録する登録品の特徴情報を学習させる必要がある。しかしながら、多くの美術品等のように一点しか真正品が存在しない場合、学習モデルの学習のために真正品(登録品)の特徴情報を十分に取得することが困難となる可能性がある。つまり、判定品が登録品であるか否かの判定が特定の物品に限られる可能性があり、この点において改良の余地がある。
【0005】
本発明は上記課題を考慮し、様々な判定品に対して登録品であるか否かの判定結果を取得できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態にかかる登録品管理方法は、登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、を行う。
【0007】
一実施形態にかかるプログラムは、登録品を管理するための情報処理装置に、判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、を含む登録品管理方法を実行させる。
【0008】
一実施形態にかかる登録品管理システムは、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、を行う。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態によれば、様々な判定品に対して登録品であるか否かの判定結果を取得できることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る登録品管理システムの概要を示す概略図である。
【
図2】第1実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係る利用者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係るサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係る利用者端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図6】第1実施形態に係る利用者端末にて判定情報取得時の画面表示例を示す模式図である。
【
図7】第1実施形態に係る利用者端末にて判定結果の通知を受けて表示される画面表示例を示す模式図である。
【
図8】第1実施形態に係る登録品管理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【
図9】第2実施形態に係る登録品管理システムの概要を示す概略図である。
【
図10】第2実施形態に係るサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図11】第2実施形態に係る利用者端末にて所有権移転時の画面表示例を示す模式図である。
【
図12】第2実施形態に係る利用者端末にて所有権移転時の画面表示例を示す模式図である。
【
図13】第2実施形態に係る登録品管理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【
図14】第3実施形態に係るサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図15】(A)及び(B)は第3実施形態に係る利用者端末にて判定情報取得時の画面表示例を示す模式図である。
【
図16】第3実施形態に係る登録品管理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【
図17】変形例3に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図18】変形例4に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、
図1~
図8を用いて、本発明に係る登録品管理システムの第1実施形態について説明する。なお、各実施形態及び変形例に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0012】
<システム概要>
まず、本実施形態に係る登録品管理システム10の概要について説明する。
図1に示されるように、登録品管理システム10は、美術品等の物品の情報管理を行うシステムである。具体的には、ある美術品を登録品として予め登録品管理システム10に登録すると共に、ユーザUが当該美術品について、登録品と一致するか否かを判定する判定処理のためのシステムである。ユーザUが判定を所望する際の美術品が請求項1に記載の「判定品」に相当する。なお、登録品が美術品の真正品である場合、登録品管理システム10にて判定品が登録品と一致するか否かを判定することは真贋判定に相当するが、本実施形態の登録品管理システム10は単に真贋判定に限らず、より広い概念で登録品と判定品とが一致するか否かを判定するためのシステムである。また、登録品及び判定品は、美術品に限らず、工業製品や消費財などその他物品であってもよい。
【0013】
登録品管理システム10は、判定情報としてユーザUが撮影した判定品Aの動画像情報を取得すると共に、予め登録された登録品の動画像情報と判定品Aの動画像情報との特徴量を抽出する。そして、それぞれの特徴量の類似度を算出して当該類似度から判定品Aと登録品とが一致するか否かを判定し、判定結果をユーザに通知する。それぞれの処理の詳細については後述する。
【0014】
<システム構成>
本実施形態に係る登録品管理システム10は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、サーバ12と、利用者端末14と、ブロックチェーンネットワーク16と、を備える。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
図1の例では、登録品管理システム10は、サーバ12を1つ、利用者端末14を1つ備えるが、これに限らず、それぞれ2つ以上備えてもよい。
【0015】
サーバ12は、登録品の管理や判定等の各種機能を利用者端末14へ提供する情報処理装置である。サーバ12は、例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、またはマイクロコンピュータであるが、これに限られない。また、サーバ12は、物理的なコンピュータサーバまたはクラウドベースのサーバであってもよい。例えば、Amazon Web Services(AWS)のようなクラウドコンピューティングプラットフォーム上で実装された仮想サーバを利用することができる。以下、サーバ12について、物理的なコンピュータサーバの例を挙げると共に、詳しくは後述する。
【0016】
利用者端末14は、ユーザUからの判定情報をサーバ12へ送信すると共に、サーバ12から送信される判定結果を表示する情報処理装置である。利用者端末14は、一例として、PC、スマートフォン、タブレット端末、またはマイクロコンピュータであるが、これに限られない。利用者端末14について、詳しくは後述する。
【0017】
ブロックチェーンネットワーク(以下、単に「ブロックチェーン」と称する。)16は、ネットワーク上に分散配置された複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されており、登録品に関する各種情報が記録されている。本実施形態では、登録品の作品タイトル、作者情報、登録品のカテゴリ情報、制作年月日情報、サムネイル画像情報、作品詳細情報等が登録品に関する情報とされており、当該情報が請求項8に記載の「登録品情報」に相当する。この登録品情報は、後述するデジタル証明書に記載される情報とされる。
【0018】
<ハードウェア構成(サーバ)>
次に、サーバ12のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバ12のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ12は、バスBを介して相互に接続された、プロセッサ120と、メモリ122と、ストレージ124と、通信I/F126と、入出力I/F128と、出力装置130と、入力装置132と、ドライブ装置134と、を備える。
【0019】
プロセッサ120は、ストレージ124に記憶されたプログラムをメモリ122に展開して実行することにより、サーバ12の各構成を制御し、サーバ12の機能を実現する。プロセッサ120がプログラムを実行することにより、サーバ12の機能が実現される。プロセッサ120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
【0020】
メモリ122は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、又はこれらの組み合わせである。
【0021】
ストレージ124は、OS等のプログラム及び各種のデータを記憶する。ストレージ124は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
【0022】
通信I/F126は、サーバ12を、ネットワークNを介して、外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F126は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0023】
入出力I/F128は、サーバ12に入力装置132及び出力装置130を接続するためのインタフェースである。
【0024】
出力装置130は、サーバ12が保持した各種の情報を出力する装置である。出力装置130は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
【0025】
入力装置132は、管理者の操作を受け付け、受け付けた操作に応じた情報をサーバ12に入力するための装置である。入力装置132は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。
【0026】
ドライブ装置134は、ディスクメディア136のデータを読み書きする。ドライブ装置134は、例えば、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、又はこれらの組み合わせである。ディスクメディア136は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、又はこれらの組み合わせである。
【0027】
なお、サーバ12のハードウェア構成は、上記の例に限られない。サーバ12は、上記のハードウェア機能構成の一部を備えてもよいし、上記以外のハードウェア構成を備えてもよい。
【0028】
また、各種のプログラムは、サーバ12の製造段階でメモリ122又はストレージ124に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介してサーバ12に提供されてもよいし、ディスクメディア136などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してサーバ12に提供されてもよい。
【0029】
<ハードウェア構成(利用者端末)>
次に、利用者端末14のハードウェア構成について説明する。
図3は、利用者端末14のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、利用者端末14は、バスBを介して相互に接続された、プロセッサ140と、メモリ142と、ストレージ144と、通信I/F146と、入出力I/F148と、出力装置152と、入力装置154と、を備える。
【0030】
プロセッサ140は、ストレージ144に記憶されたプログラムをメモリ142に展開して実行することにより、利用者端末14の各構成を制御し、利用者端末14の機能を実現する。プロセッサ140がプログラムを実行することにより、利用者端末14の機能が実現される。プロセッサ140は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC、DSP、又はこれらの組み合わせである。
【0031】
メモリ142は、例えば、ROM、RAM、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM、EPROM、EEPROM、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM、SRAM、MRAM、又はこれらの組み合わせである。
【0032】
ストレージ144は、OS等のプログラム及び各種のデータを記憶する。ストレージ144は、例えば、フラッシュメモリ、HDD、SSD、SCM、又はこれらの組み合わせである。
【0033】
通信I/F146は、利用者端末14を、ネットワークNを介して、外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F146は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0034】
入出力I/F148は、利用者端末14に出力装置152及び入力装置154を接続するためのインタフェースである。
【0035】
入力装置154は、ユーザUの操作を受け付け、受け付けた操作に応じた情報を利用者端末14に入力するための装置である。入力装置154は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。
【0036】
出力装置152は、利用者端末14が保持した各種の情報を出力する装置である。入力装置154は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
【0037】
なお、利用者端末14のハードウェア構成は、上記の例に限られない。利用者端末14は、上記のハードウェア機能構成の一部を備えてもよいし、上記以外のハードウェア構成を備えてもよい。
【0038】
また、各種のプログラムは、利用者端末14の製造段階でメモリ142又はストレージ144に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介して利用者端末14に提供されてもよいし、ディスクメディア136(
図2参照)などの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して利用者端末14に提供されてもよい。
【0039】
<機能構成(サーバ)>
図4は、サーバ12の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、サーバ12は、通信部20と、記憶部22と、処理部24と、を備える。
【0040】
通信部20は、通信I/F126(
図2参照)により実現される。通信部20は、利用者端末14との間で管理プログラム220、動画像、音声、テキスト等の情報の送受信を行う。
【0041】
記憶部22は、メモリ122及びストレージ124(
図2参照)により実現される。記憶部22は、処理部24が実行する管理プログラム220を記憶すると共に、学習済モデル222、登録品DB224、所有者情報DB226、及び判定情報DB228を含む各種の情報を記憶する。
【0042】
学習済モデル222は、判定情報の入力に対して、当該判定情報が持つ特徴量を出力するように予め機械学習された学習済みの学習済モデルである。具体的には、学習済モデル222は、入力された判定情報である動画像情報から画像内のエッジ、テクスチャ及び形状などの局所的なパターンや特徴を捉えてこれを特徴量として出力するよう学習されている。なお、本実施形態では、判定情報として動画が入力された場合、動画を構成する複数の画像(フレーム)のうち最も精度良く特徴量を抽出できる画像から出力を得るよう構成されているが、これに限らず、動画から深度マップ推定等の手法を用いて判定品の立体データを生成し当該立体データの特徴量を出力してもよい。また、動画ではなく画像が判定情報として入力された場合も、当該画像から特徴量を抽出することは勿論のこと、複数の画像から判定品の立体データを生成し当該立体データの特徴量を出力してもよい。また、特徴量を抽出する際に、学習済モデル222による出力を用いる構成のみならず、アルゴリズム、数学的手法又はルールベース等に基づく画像処理モデルを用いる構成としてもよい。さらに、前述の画像処理モデルと学習済モデル222とを組み合わせた構成としてもよい。
【0043】
学習済モデル222の学習処理及び再学習処理は、例えば、サーバ12により行われるが、これに限られない。学習済モデル222の学習処理及び再学習処理は、サーバ12以外の他の装置で行われ、サーバ12に提供されてもよい。学習済モデル222は、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)、DNN(Deep Neural Network)、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long Short-Term Memory)等のニューラルネットワークであるが、これに限られない。学習済モデル222は、決定木、SVM(Support Vector Machine)等の学習済モデルであってもよい。
【0044】
登録品DB224は、予め所定の方法により登録された美術品である登録品の情報が格納されるデータベースである。登録品DB224は、例えば、登録品の識別情報である固有の登録品ID情報、ブロックチェーン16上に記録された登録品情報に対する識別情報、所有者情報DB226に格納された登録品の所有者に関する情報と判定情報DB228に格納された登録品の判定情報とに対するそれぞれの識別情報とが互いに紐付けられて格納されている。なお、登録品の登録を行う所定の方法は、登録品を撮影した動画像情報と、当該登録品の所有者情報とこれを証明する各種情報とを含めサーバ12へ登録する旨の情報として送信すると、サーバ12に登録するものであるが、これに限らず、その他の方法により登録品の登録を実行してもよい。
【0045】
所有者情報DB226は、登録品の所有者に関する情報が格納されるデータベースである。所有者情報DB226は、例えば、利用者端末14を介して登録された所有者の識別情報である固有の所有者ID情報(ログイン情報)、氏名、所有する登録品ID情報などである。なお、所有者情報DB226に格納される情報はこれらに限らず、所有者居住地、所有を開始した年月日等その他の情報を含んでもよい。
【0046】
判定情報DB228は、登録品及び判定品のそれぞれの判定情報が格納されるデータベースである。
【0047】
処理部24は、プロセッサ120がメモリ122(
図2参照)から管理プログラム220を読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部24は、情報取得部242と、特徴量抽出部244と、類似度算出部246と、一致判定部248と、判定結果通知部250と、を備える。
【0048】
情報取得部242は、利用者端末14から送信された判定情報を受信する。受信した判定情報は、判定情報DB228に格納する。また、情報取得部242は、ユーザU(所有者)に紐付けられたログイン情報を受信する。受信したログイン情報に基づき、ユーザUが所有者として登録された登録品とこの登録品情報を登録品DB224及びブロックチェーン16から取得し、これらの情報をユーザUがログインした利用者端末14にて表示できるように情報を送信する。換言すると、登録品の所有者は、ログインすることで当該所有者が所有する登録品情報を閲覧できる。なお、本実施形態では、ログイン情報から登録品情報を取得する構成としているが、これに限らず、その他の構成でもよい。一例として、利用者端末14から受信した判定情報、すなわちユーザUが撮影した動画像情報から既知の物体検出手法を用いて判定品Aを検出すると共に、この判定品Aと一致度が高い登録品を候補として登録品DB224から検索してもよい。
【0049】
特徴量抽出部244は、取得された判定品Aの判定情報と、候補として挙げられた判定品Aに対応する登録品の判定情報との特徴量とをそれぞれ抽出する。ここで、登録品の判定情報は、予め判定情報DB228に登録された登録品の判定情報を利用する。
【0050】
類似度算出部246は、抽出された判定品の特徴量と登録品の判定情報の特徴量との類似度を算出する。類似度の算出には、ユークリッド距離やコサイン類似度など既知の計算手法により算出される。
【0051】
一致判定部248は、算出された類似度に基づいて、判定品と登録品とが一致するか否かを判定する。この判定に際しては、類似度が所定値以上であれば一致と判定してもよいし、完全一致する場合のみ一致と判定してもよい。なお、一致判定部248は、判定品と登録品とが一致するか否かを判定するが、これに限らず、判定の結果について指標の値など、判定結果の可視化に繋がる各種情報も出力してもよい。
【0052】
判定結果通知部250は、判定結果を通知するため利用者端末14へ情報を送信する。
【0053】
<機能構成(利用者端末)>
図5は、利用者端末14の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、利用者端末14は、通信部30と、記憶部32と、処理部36と、を備える。
【0054】
通信部30は、通信I/F146(
図3参照)により実現される。通信部30は、サーバ12との間で映像、音声、テキスト等の情報の送受信を行う。
【0055】
記憶部32は、メモリ142及びストレージ144(
図3参照)により実現される。記憶部32は、処理部36が実行する管理プログラム220、取得情報DB320を含む各種の情報を記憶する。
【0056】
取得情報DB320は、利用者端末14を通して取得された判定情報が格納されるデータベースである。本実施形態では、入力装置154であるカメラからの動画像情報が取得情報DB320に格納される。
【0057】
処理部36は、プロセッサ140がメモリ142(
図3参照)から管理プログラム220を読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部36は、情報取得部362と、表示処理部364と、を備える。
【0058】
情報取得部362は、ユーザUによる判定品Aに対する判定の開始操作、終了操作及び判定品Aの判定情報の取得、サーバ12へ送信及び利用者端末14自体の制御を行うと共に、サーバ12との間でサーバ12から送信される通知を含めた各種情報の送受信の制御を行う。
【0059】
表示処理部364は、サーバ12から受信した通知及び各種情報を利用者端末14の出力装置152に表示する。一例として、表示処理部364は、
図7に示されるように、サーバ12から通知された判定結果Rを画面に表示すると共に、当該登録品情報をデジタル証明書として生成された画像DIの一部として表示する。また、サーバ12から送信された判定結果の可視化に繋がる各種情報も併せて表示する構成としてもよい。
【0060】
<登録品管理システムが実行する処理>
次に、登録品管理システム10の作用について説明する。
図8は、登録品管理システム10による判定品Aの判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。プロセッサ120、140がストレージ124、144に記憶された管理プログラム220を読み出して、メモリ122、142に展開して実行することにより、判定処理が行われる。なお、図示しないが、プロセッサ120、140は、登録品管理システム10の作動終了操作情報、又は実行中の判定処理において利用者端末14より操作終了の情報(これらを単に「終了操作」と称する)を受信した場合は、処理中の管理プログラム220に基づく処理を終了する。
【0061】
利用者端末14のプロセッサ140は、登録品管理システム10を利用するためのログイン情報の入力を検知すると、当該ログイン情報をサーバ12へ送信する(ステップS100)。
【0062】
サーバ12のプロセッサ120は、利用者端末14からログイン情報を受信すると、当該ログイン情報を基に登録品の所有者に該当するか否かについて所有者情報DB226から照会を行う(ステップS102)。ログイン情報に紐付けられたユーザUが登録品の所有者である場合、ユーザUが所有者とされている登録品の登録品情報を取得するためにブロックチェーン16へ照会する(ステップS104)。なお、図示しないが、ステップS102にてログイン情報から登録品の所有者に該当しない場合にプロセッサ120は、当該ログイン情報において所有者とされた登録品が存在しない旨の情報を利用者端末14に表示させるように情報を送信する。
【0063】
ブロックチェーン16の制御端末は、サーバ12から登録品情報の照会に関する情報を受信すると、当該登録品情報を取得してサーバ12へ送信する(ステップS106)。
【0064】
プロセッサ120は、ブロックチェーン16から取得された登録品情報を利用者端末14へ送信する(ステップS108)。
【0065】
プロセッサ140は、サーバ12から登録品情報を取得した場合に、登録品情報をデジタル証明書として生成された画像DIの一部として表示する(ステップS110、
図7中のDI参照)。
【0066】
プロセッサ140は、ユーザUによる判定品Aを判定するための判定開始操作の入力を検知する(ステップS112)と、
図6に示されるような判定品Aの撮影が実行可能な画面を表示する(ステップS114)。なお、ステップS114では、判定品Aを撮影する処理としているが、これに限らず、予め撮影された動画像情報を選択し取得する処理でもよい。
【0067】
プロセッサ140は、判定品Aの動画像情報が取得できたか否かを判定する(ステップS116)。動画像情報が取得できていない場合(ステップS116:NO)、プロセッサ140は、ステップS114へ処理を移行する。一方、動画像情報が取得できた場合(ステップS116:YES)、プロセッサ140は、当該動画像情報をサーバ12へ送信する(ステップS118)。なお、上述したステップS112からステップS118までの処理が請求項1に記載の「判定情報取得ステップ」に相当する。
【0068】
サーバ12のプロセッサ120は、利用者端末14から動画像情報を受信すると、当該判定情報を判定情報DB228へ格納する(ステップS120)と共に、当該判定情報と、これに対応して取得された登録品の判定情報とからそれぞれ特徴量を抽出する(ステップS122)。なお、ステップS122が請求項1に記載の「特徴量抽出ステップ」に相当する。
【0069】
プロセッサ120は、抽出した特徴量から類似度を算出し(ステップS124)、当該類似度に基づいて判定品Aが登録品と一致するか否かを判定する(ステップS126)。なお、ステップS124が請求項1に記載の「算出ステップ」に相当すると共に、ステップS126が「判定ステップ」に相当する。
【0070】
プロセッサ120は、判定品Aが登録品と一致するか否かの判定結果を利用者端末14へ通知する(ステップS128)。このステップS128が請求項1に記載の「通知ステップ」に相当する。
【0071】
プロセッサ140は、サーバ12から通知を受信すると、登録品と一致の旨の通知であるか否かを判定する(ステップS130)。登録品と一致の旨の通知ではない場合(ステップS130:NO)、プロセッサ140は、出力装置130であるディスプレイに判定品Aは登録品とは不一致である旨の画面表示を行う(ステップS132)。一方、登録品と一致である旨の通知の場合(ステップS130:YES)、プロセッサ140は、
図7に示されるように一致の旨を示す判定結果Rを表示する(ステップS134)。
【0072】
(第1実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0073】
本実施形態に係る登録品管理システム10によれば、利用者端末14とサーバ12とがネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、判定品Aに関する情報である判定品情報を取得する判定情報取得ステップと、判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、判定品の特徴量と、登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、類似度に基づき、判定品と登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、を行う。すなわち、判定品Aが登録品に一致するか否かを、判定情報である動画情報及び画像情報の少なくとも一方から抽出した特徴量から算出した類似度に基いて行うことから、一致判定のために学習モデルを学習させるための十分な量の特徴情報が不要となる。つまり、登録品が一点しか真正品がないようなものであって当該真正品の特徴情報を多く得られない場合であっても、判定品Aが登録品に一致するか否かを判定することができる。これにより、様々な判定品に対して登録品であるか否かの判定結果を取得できる。
【0074】
また、登録品管理システム10における判定情報は、判定品Aを撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、特徴量は、画像特徴量であることから、利用者端末14の撮影機能を利用して容易に判定情報を取得できると共に、豊富な視覚情報に基いた精度の高い特徴量を得ることができる。これにより、容易かつ精度の高い判定結果を取得できる。
【0075】
さらに、登録品管理システム10において、登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーン16上に記録される。したがって、登録品情報の改ざんを防ぐことができるので、当該登録品情報を含めた信頼性の高い証明情報を提示することができる。
【0076】
さらにまた、登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、サーバ12に格納されることから、ブロックチェーン16に記録された場合と比べて、売買等による所有権の移転時の所有者情報の変更が容易かつ低コストで行うことができる。
【0077】
また、登録品の判定情報は、サーバ12に格納されることから、ブロックチェーン16に記録される場合と比べて、多くの情報量を格納することができる。つまり、多くの判定情報を格納することができるため、これに基づく特徴量も多く抽出できるので、判定における精度を高くすることができる。
【0078】
(第2実施形態)
次に、
図9~
図13を用いて、本発明の第2実施形態に係る登録品管理システム60について説明する。
図9に示される第2実施形態に係る登録品管理システム60は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、所有者情報の変更のための所定の操作がされると登録品の所有者情報を変更できる点に特徴がある。
【0079】
すなわち、本実施形態に係る登録品管理システム60は、
図9に示されるように、複数のユーザUのそれぞれが利用する利用者端末14を利用して所定の操作を行うことで、登録品の所有権の移転を行うと共に、変更された所有者情報を更新する。操作の詳細については後述する。なお、
図9においては、登録品の現所有者であるユーザUをユーザUO、所有権の移転先の新所有者であるユーザUをユーザUNとして図示している。
【0080】
<機能構成(サーバ)>
図10は、サーバ62の機能構成の一例を示す図である。
図10に示すように、サーバ62は、通信部20と、記憶部64と、処理部66と、を備える。記憶部64は、第1実施形態における記憶部22に対して、管理プログラム220に換えて管理プログラム650が保存されている点以外は略同一である。
【0081】
処理部66は、プロセッサ120(
図2参照)がメモリ122から管理プログラム650を読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部66は、情報取得部242と、特徴量抽出部244と、類似度算出部246と、一致判定部248と、判定結果通知部250と、移転制御部660と、を備える。
【0082】
移転制御部660は、複数のユーザU間での登録品の所有権の移転処理及び所有者情報の更新を行う。具体的には、登録品の現所有者(ユーザUO、以下略)が自身の利用者端末14にて所有権を移転させる新たな所有者(ユーザUN、以下略)を指定した上で所有権の移転手続き申請を行うと、新たな所有者の利用者端末14に所有権移転通知が送信される。そして、当該所有権移転通知に対して新たな所有者が移転について移転の承諾操作を行うと、承諾の旨がサーバ62へ送信され、登録品の所有者情報を更新して所有者情報DB226に格納する。以上の操作が、所有者情報の変更のための所定の操作の一例であるが、これに限らない。
【0083】
<登録品管理システムが実行する処理>
次に、登録品管理システム60の作用について説明する。
図13は、登録品管理システム60による所有権移転処理の流れの一例を示すシーケンス図である。プロセッサ120、140がストレージ124、144に記憶された管理プログラム650を読み出して、メモリ122、142に展開して実行することにより、所有権移転処理が行われる。なお、登録品管理システム60が行う判定処理については、第1実施形態と同一のためその説明を省略する。また、図示しないが、プロセッサ120、140は、登録品管理システム60の終了操作を受信した場合は、処理中の管理プログラム650に基づく処理を終了する。
【0084】
現所有者の利用者端末14のプロセッサ140は、現所有者による登録品の所有権の移転をするための移転開始操作の入力を検知すると、当該情報をサーバ62へ送信する(ステップS200)。
【0085】
サーバ62のプロセッサ120は、移転開始操作の入力情報を受信すると、登録品の現所有者の利用者端末14へ所有権の移転に際して必要となる移転情報を入力するように通知を行う(ステップS202)。
【0086】
現所有者の利用者端末14のプロセッサ140は、サーバ62から移転情報入力要求の通知を受信すると、移転情報を入力するための入力画面を出力装置152であるディスプレイに表示する(ステップS204、
図11参照)。なお、移転情報とは、一例として、新所有者に関連する情報である移転先情報、移転日である。
【0087】
現所有者の利用者端末14のプロセッサ140は、現所有者が移転情報を入力し、移転実行操作の入力(移転手続き申請)をすると、当該情報をサーバ62へ送信する(ステップS206)。
【0088】
サーバ62のプロセッサ120は、移転情報及び移転実行操作入力情報を受信すると、移転情報から新所有者の利用者端末14へ所有権移転に関する承諾情報を入力するように通知(所有権移転通知)を行う(ステップS208)。
【0089】
新所有者の利用者端末14のプロセッサ140は、サーバ62から承諾情報入力要求の通知を受信すると、登録品の所有権を新所有者へ移転することについて承諾するか否かを入力するための入力画面を出力装置152であるディスプレイに表示する(ステップS210、
図12参照)。
【0090】
新所有者の利用者端末14のプロセッサ140は、新所有者が所有権の移転に承諾するか否かの操作情報を入力すると、当該操作に関連した情報をサーバ62へ送信する(ステップS212)。
【0091】
サーバ62のプロセッサ120は、所有権移転の承諾に関連する情報を受信すると、当該情報から新所有者が所有権移転の承諾をしたか否かを判定する(ステップS213)。承諾をしていない場合(ステップS213:NO)、プロセッサ120は、後述するステップS218へ処理を移行する。一方、承諾をした場合(ステップS213:YES)、プロセッサ120は、登録品の所有者に関する情報を新所有者に変更する(ステップS214)と共に、登録品のこれまでの所有者を時系列で表した情報である来歴情報を更新し(ステップS216)、これらの処理が完了した後に現所有者及び新所有者のそれぞれの利用者端末14へ処理が完了した旨の通知を行う(ステップS218)。
【0092】
現所有者及び新所有者のそれぞれの利用者端末14は、サーバ62から処理が完了した旨の通知を受信すると、出力装置130のディスプレイに処理が完了した旨の表示を行う(ステップS220、ステップS222)。
【0093】
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0094】
上記構成によっても、所有者情報の変更のための所定の操作がされると登録品の所有者情報を変更できる点以外は第1実施形態の登録品管理システム10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、登録品管理システム60は、サーバ62に登録品の所有者情報が格納されており、登録品の現所有者が所定の操作として自身の利用者端末14から所有権の移転手続き申請を行うと、新たな所有者の利用者端末14に所有権移転通知が送信される。そして、当該所有権移転通知に対して新たな所有者が移転について移転の承諾操作を行うと、承諾の旨がサーバ62へ送信され、登録品の所有者情報を変更する。これにより、現所有者と新所有者との互いの意思を確認した上で所有権の移転を記録に残すことができる。
【0095】
また、所有者情報がサーバ62に格納されていることから、ブロックチェーン16上に所有者情報が記録されている場合と比べ、所有者情報の変更を行う際のコストを抑制することができる。これにより、所有権の移転を伴う取引や管理などを容易に行うことができる。
【0096】
(第3実施形態)
次に、
図14~
図16を用いて、本発明の第3実施形態に係る登録品管理システム70について説明する。この第3実施形態に係る登録品管理システム70は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、利用者端末14にて判定情報を取得する際に取得方法が通知される点に特徴がある。取得方法については、後述する。
【0097】
<機能構成(サーバ)>
図14は、登録品管理システム70の一部を構成するサーバ72の機能構成の一例を示す図である。サーバ72は、通信部20と、記憶部74と、処理部76と、を備える。
【0098】
記憶部74は、メモリ122及びストレージ124(
図2参照)により実現される。記憶部74は、処理部76が実行する管理プログラム740を記憶すると共に、学習済モデル222、登録品DB224、所有者情報DB226、及び判定情報DB228を含む各種の情報を記憶する。
【0099】
処理部76は、プロセッサ120がメモリ122(
図2参照)から管理プログラム740を読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部76は、情報取得部242と、特徴量抽出部244と、類似度算出部246と、一致判定部248と、判定結果通知部250と、取得方法生成部760と、を備える。
【0100】
取得方法生成部760は、判定品Aの判定を開始する際に、ユーザUにより選択入力された判定対象の登録品についての判定情報を解析し、当該判定情報から特徴量を抽出する。この登録品の特徴量と対応した特徴量が得られる判定情報を得るための取得方法に関する情報を生成し、利用者端末14へ通知する。ここで、取得方法は、具体的には利用者端末14にて判定品Aを撮影する際の判定品A及び利用者端末14の少なくとも一方の向き、撮影位置、画角及び光の加減等を示す。つまり、取得方法に関する情報は、判定品Aを撮影する際の撮影ガイドとして利用者端末14へ通知される。ユーザUは、この取得方法に関する情報に従って撮影することで、動画像情報(判定情報)から抽出される特徴量を、登録品の判定情報から抽出される特徴量に対して類似度の算出が容易なものとすることができる。このため、判定結果を安定したものにすることができる。なお、取得方法としては、特徴量が最も精度良く抽出できた登録品の判定情報と同じ動画像を、判定品Aを撮影する際のプレビュー画像に重畳表示してもよい。
【0101】
<登録品管理システムが実行する処理>
次に、登録品管理システム70の作用について説明する。
図16は、登録品管理システム70による判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。プロセッサ120、140がストレージ124、144に記憶された管理プログラム740を読み出して、メモリ122、142に展開して実行することにより、判定処理が行われる。なお、第1実施形態と同一の処理については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0102】
ステップS112の処理後、利用者端末14のプロセッサ140は、既に登録されている判定対象の登録品を一覧形式で選択可能な画面を表示し(ステップS300)、この画面からユーザUにより選択入力された登録品に関する情報をサーバ72へ送信する(ステップS302)。
【0103】
サーバ72のプロセッサ120は、ユーザUにより選択された登録品に関する判定情報を判定情報DB228から取り出して解析することで特徴量を抽出する(ステップS304)。
【0104】
プロセッサ120は、登録品における特徴量に対応した判定情報を得るための取得方法に関する情報を生成し(ステップS306)、利用者端末14へ通知する(ステップS308)。すなわち、一例として、登録品の斜め下から撮影した画像から取得できる登録品の特徴量を用いると効果的に判定を行うことができる場合、プロセッサ120は、「判定品Aを斜め下から撮影すること」を取得方法として生成し、利用者端末14へ通知する。同様に、登録品の右斜めから撮影した画像から取得できる登録品の特徴量を用いると効果的に判定を行うことができる場合は、プロセッサ120は、「判定品Aを右斜めから撮影すること」を取得方法として生成し、利用者端末14へ通知する。なお、このステップS308が、請求項5に記載の「取得方法通知ステップ」に相当する。
【0105】
利用者端末14のプロセッサ140は、サーバ72から取得方法の通知を受信すると、当該取得方法に従ってユーザUが撮影できるように撮影ガイドを表示する(ステップS310)。具体的には、
図15(A)に示されるように、一例として、「判定品Aを斜め下から撮影すること」を取得方法とする場合は判定品Aを模したオブジェクトOBを斜め下から見た様子を再現した画像が撮影画面のプレビューに重畳表示される。同様に、
図15(B)に示されるように、「判定品Aを右斜めから撮影すること」を取得方法とする場合は、判定品Aを模したオブジェクトOBを右斜めから見た様子を再現した画像が撮影画面のプレビューに重畳表示される。その後、
図16に示されるように、プロセッサ140は、ステップS114の処理へ移行する。
【0106】
(第3実施形態の作用・効果)
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0107】
上記構成によっても、利用者端末14にて判定情報を取得する際に取得情報が通知される点以外は第1実施形態の登録品管理システム10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、登録品管理システム70は、登録品の特徴量との類似度が算出可能な判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う。これにより、判定品Aの判定情報から抽出される特徴量を、登録品の判定情報から抽出される特徴量に対して類似度の算出が容易なものとすることができる。つまり、判定結果を安定したものにすることができる。
【0108】
なお、本実施形態に係る登録品管理システム70は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、利用者端末14にて判定情報を取得する際に取得方法が通知される点に特徴がある構成であるが、これに限らず、第2実施形態に対して取得方法が通知される構成としてもよい。
【0109】
(変形例1)
なお、前述の第1~第3実施形態では、判定情報は動画像情報であるが、これに限らず、判定情報を点群情報としてもよい。すなわち、変形例1における図示しない利用者端末は、入力装置として点群情報取得装置が設けられている。この点群情報取得情報は、具体的には、LIDAR、ステレオビジョンカメラ、構造光法による3Dスキャナ等が挙げられるが、これに限らない。この点群情報取得装置により、判定品Aの表面の点群情報を判定情報として取得する。
【0110】
変形例1における図示しないサーバは、取得された点群情報を利用者端末から受信すると、当該点群情報から判定品Aの特徴量として、点群特徴量を抽出する。ここで、点群特徴量は、点群情報から得られる各点の3次元座標情報や、各点の色などの情報を処理して得られる特徴量である。この判定品Aの点群特徴量と、予め登録されている登録品の3次元情報と、から類似度を算出して判定品と登録品とが一致するか否かを判定する。つまり、本構成によれば、点群特徴量を基に判定品Aが登録品と一致するか否かを判定する。これにより、判定品Aの形状や位置をより正確に把握した判定情報を用いて判定を行うことができる。また、点群特徴量は照明条件や遮蔽物の影響を受けにくい特性を持っていることから、判定品Aの特定や判定をより堅牢なものとすることができる。これらのことから、判定の精度を向上させることができると共に、判定品Aが置かれている環境から受ける影響を抑制できる。
【0111】
さらに、本構成において、第3実施形態のように取得方法を通知する構成としてもよい。この場合、取得方法は、判定品Aに対して点群情報取得装置を向ける向きや位置等の情報であるが、これに限らず、その他の情報であってもよい。
【0112】
(変形例2)
また、上述の変形例1とは異なり、判定情報を音響情報としてもよい。すなわち、変形例2における図示しない利用者端末は、入力装置として音響情報取得装置が設けられている。この点群情報取得情報は、具体的には、前述のマイク以外に、レーザードップラー振動計及び音響カメラ等が挙げられるが、これに限らない。この音響情報取得装置により、判定品Aの音響情報を判定情報として取得する。なお、判定品Aの音響情報としては、具体的には判定品Aが陶器の場合において判定品Aの特定の位置を軽く叩いた際に発する音等が想定されるが、これに限らず、判定品Aを振動させた際に判定品Aが発する音やその他の音響情報であってもよい。
【0113】
変形例2における図示しないサーバは、取得された音響情報を利用者端末から受信すると、当該音響情報から判定品Aの特徴量として、音響特徴量を抽出する。この判定品Aの音響特徴量と、予め登録されている登録品の音響情報と、から類似度を算出して判定品と登録品とが一致するか否かを判定する。つまり、本構成によれば、音響特徴量を基に判定品Aが登録品と一致するか否かを判定する。これにより、判定品Aが置かれている照明環境の影響を受けずに判定情報を取得することができる。また、内部構成に特徴がある登録品においても判定を行うことができる。
【0114】
さらに、本構成においても変形例1と同様、第3実施形態のように取得方法を通知する構成としてもよい。この場合、取得方法は、判定品Aから音響情報を取得する具体的な方法として判定品Aを叩く位置、叩く強さ、叩くタイミング、判定品Aを振るなどの動作方法等といった情報であるが、これに限らず、その他の情報であってもよい。
【0115】
以上変形例として、判定情報が点群情報や音響情報の場合について例示したが、これらに限らず、テキスト情報や位置情報などその他の情報を用いても良い。
【0116】
(変形例3)
また、前述の第1~第3実施形態では、所有者情報はサーバ12、64及び72に格納された構成であるが、これに限らず、所有者情報をブロックチェーン16上に記録してもよい。すなわち、
図17に示されるように、変形例3の登録品管理システム80におけるサーバ82は、通信部20と、記憶部84と、処理部86と、を備える。
【0117】
記憶部84は、メモリ122及びストレージ124(
図2参照)により実現される。記憶部84は、処理部86が実行する管理プログラム840を記憶すると共に、学習済モデル222、登録品DB224及び判定情報DB228を含む各種の情報を記憶する。すなわち、記憶部84は、第1実施形態の記憶部22に対して、所有者情報DB226(
図4参照)を有していない構成となる。
【0118】
処理部86は、プロセッサ120がメモリ122(
図2参照)から管理プログラム840を読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部86は、情報取得部242と、特徴量抽出部244と、類似度算出部246と、一致判定部248と、判定結果通知部250と、所有者情報制御部860と、を備える。
【0119】
所有者情報制御部860は、登録品の所有者に関する情報をブロックチェーン16上に記憶、更新及び取得を行う。一例として、登録品と判定品Aとが一致する判定がされた場合、一致判定部248はブロックチェーン16から登録品情報を取得すると共に、所有者情報制御部860は所有者情報をブロックチェーン16から取得して利用者端末14へ送信する。また、所有権の移転のための所定の手続きが行われた場合には、所有者情報制御部860は所有者情報の更新を行う。
【0120】
変形例3における登録品管理システム80によれば、登録品情報のみならず所有者情報もブロックチェーン16上に記憶されていることから、登録品の所有者ひいては所有権の改ざんを抑制することができる。なお、変形例3では、前述の第1~第3実施形態と同様に登録品情報はブロックチェーン16上に記録されているが、これに限らず、登録品情報をサーバ12、64及び72に格納してもよい。これにより、ブロックチェーン16上に記録する場合と比べて多く登録品情報を格納することができるため、登録品情報を含めて提示される証明情報を充実したものとすることができる。
【0121】
また、変形例3では、判定情報はサーバ82(判定情報DB228)に格納されているが、これに限らず、判定情報もブロックチェーン16上に記憶してもよい。これにより、判定情報の改ざんも抑制できるので一層安全性の高いシステムとすることができる。
【0122】
(変形例4)
一方、登録品情報、所有者情報及び判定情報のいずれもサーバに格納した構成としてもよい。すなわち、
図18に示されるように、変形例4の登録品管理システム90におけるサーバ92は、通信部20と、記憶部94と、処理部96と、を備える。
【0123】
記憶部94は、メモリ122及びストレージ124(
図2参照)により実現される。記憶部94は、処理部96が実行する管理プログラム940を記憶すると共に、学習済モデル222、登録品DB224、所有者情報DB226、判定情報DB228及び登録品情報DB942を含む各種の情報を記憶する。
【0124】
登録品情報DB942は、予め所定の方法により登録された美術品である登録品の情報が格納されるデータベースである。登録品情報DB942は、例えば、登録品の識別情報である固有の登録品ID情報、登録品情報、所有者情報DB226及び判定情報DB228に格納された登録品の所有者に関する情報と登録品の判定情報とのそれぞれの識別情報とが互いに紐付けられて格納されている。
【0125】
処理部96は、プロセッサ120がメモリ122(
図2参照)からプログラムを読み出して実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。処理部96は、情報取得部242と、特徴量抽出部244と、類似度算出部246と、一致判定部960と、判定結果通知部962と、を備える。
【0126】
一致判定部960は、算出された類似度に基づいて、判定品と登録品とが一致するか否かを判定する。この判定に際しては、類似度が所定値以上であれば一致と判定してもよいし、完全一致する場合のみ一致と判定してもよい。また、一致判定部248は、判定結果が「一致する」場合、当該一致した登録品の登録品情報を登録品情報DB942から取得する。
【0127】
判定結果通知部962は、判定結果を通知するため利用者端末14へ情報を送信する。また、判定結果通知部962は、判定結果が「一致する」場合、一致判定部248が登録品情報DB942から取得した登録品情報も併せて利用者端末14へ送信する。
【0128】
上述した変形例4の登録品管理システム90によれば、いずれの情報の管理もサーバ92に格納された情報を管理することで実現することから、システムの構築が容易となると共に、スケーラビリティを高くできる。
【0129】
上述した変形例3及び変形例4で説明した構成以外にも、判定情報、所有者情報及び登録品情報のそれぞれの記録先について、以下の組み合わせであってもよい。すなわち、判定情報がブロックチェーン16上に記録されると共に、所有者情報及び登録品情報がサーバに格納されてもよい。この場合、判定情報の改ざんを抑制と、低コストで所有者情報の変更と、登録品情報を含めて提示される証明情報の充実と、を両立することができる。
【0130】
また、判定情報及び登録品情報がブロックチェーン16上に記録されると共に、所有者情報がサーバに格納されてもよい。この場合、判定情報及び登録品情報の改ざんを抑制と、低コストで所有者情報の変更と、を両立することができる。
【0131】
さらに、判定情報及び所有者情報がブロックチェーン16上に記録されると共に、登録品情報がサーバに格納されてもよい。この場合、判定情報及び所有者情報の改ざんを抑制と、登録品情報を含めて提示される証明情報の充実と、を両立することができる。
【0132】
なお、上述の第1~第3実施形態及び変形例1~4の構成では、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、サーバと、利用者端末と、を少なくとも含む構成とされているが、これに限らず、サーバ単体のみで判定情報の取得から判定結果の表示までを行う構成としてもよい。
【0133】
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
【0134】
(付記1)
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行う登録品管理方法。
【0135】
(付記2)
前記判定情報は、前記判定品を撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、
前記特徴量は、画像特徴量である、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0136】
(付記3)
前記判定情報は、前記判定品を測定した点群情報であり、
前記特徴量は、点群特徴量である、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0137】
(付記4)
前記判定情報は、前記判定品が発した音響情報であり、
前記特徴量は、音響特徴量である、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0138】
(付記5)
前記情報処理装置は、前記登録品の特徴量との類似度が算出可能な前記判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0139】
(付記6)
前記情報処理装置には、前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報が格納されており、
前記所有者情報の変更のための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0140】
(付記7)
前記所定の操作は、前記登録品の所有権を移転される新所有者へ通知される所有権移転通知に対して行われる前記所有権の移転の承諾操作である、
付記6に記載の登録品管理方法。
【0141】
(付記8)
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0142】
(付記9)
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納される、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0143】
(付記10)
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0144】
(付記11)
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納される、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0145】
(付記12)
前記登録品の前記判定情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
付記1に記載の登録品管理方法。
【0146】
(付記13)
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含む登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【0147】
(付記14)
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行う登録品管理システム。
【0148】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0149】
10 登録品管理システム
12 サーバ
14 利用者端末(情報処理装置)
16 ブロックチェーン(ブロックチェーンネットワーク)
60 登録品管理システム
62 サーバ(情報処理装置)
70 登録品管理システム
72 サーバ(情報処理装置)
80 登録品管理システム
82 サーバ(情報処理装置)
90 登録品管理システム
92 サーバ(情報処理装置)
A 判定品
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理方法。
【請求項2】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理方法。
【請求項3】
前記判定情報は、前記判定品を撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、
前記特徴量は、画像特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項4】
前記判定情報は、前記判定品を測定した点群情報であり、
前記特徴量は、点群特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項5】
前記判定情報は、前記判定品が発した音響情報であり、
前記特徴量は、音響特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記登録品の特徴量との類似度が算出可能な前記判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項7】
前記情報処理装置には、前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報が格納されており、
前記所有者情報の変更のための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項8】
前記所定の操作は、前記登録品の所有権を移転される新所有者へ通知される所有権移転通知に対して行われる前記所有権の移転の承諾操作である、
請求項7に記載の登録品管理方法。
【請求項9】
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項2に記載の登録品管理方法。
【請求項10】
前記登録品の前記判定情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項11】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含み、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含み、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理システム。
【請求項14】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納される
登録品管理システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法。
【請求項2】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法。
【請求項3】
前記判定情報は、前記判定品を撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、
前記特徴量は、画像特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項4】
前記判定情報は、前記判定品を測定した点群情報であり、
前記特徴量は、点群特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項5】
前記判定情報は、前記判定品が発した音響情報であり、
前記特徴量は、音響特徴量である、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記登録品の特徴量との類似度が算出可能な前記判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項7】
前記情報処理装置には、前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報が格納されており、
前記所有者情報の変更のための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する、
請求項1又は2に記載の登録品管理方法。
【請求項8】
前記所定の操作は、前記登録品の所有権を移転される新所有者へ通知される所有権移転通知に対して行われる前記所有権の移転の承諾操作である、
請求項7に記載の登録品管理方法。
【請求項9】
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項2に記載の登録品管理方法。
【請求項10】
前記登録品の前記判定情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項11】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含み、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を含み、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納されるかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理システム。
【請求項14】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記登録品の前記判定情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録品を管理するために情報処理装置が実行する登録品管理方法であって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報を変更するための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する所有権移転処理ステップと、
を行い、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法。
【請求項2】
前記判定情報は、前記判定品を撮影した画像情報及び動画情報の少なくとも一方であり、
前記特徴量は、画像特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項3】
前記判定情報は、前記判定品を測定した点群情報であり、
前記特徴量は、点群特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項4】
前記判定情報は、前記判定品が発した音響情報であり、
前記特徴量は、音響特徴量である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記登録品の特徴量との類似度が算出可能な前記判定情報を取得するための取得方法に関する情報を通知する取得方法通知ステップを行う、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項6】
前記所定の操作は、前記登録品の所有権を移転される新所有者へ通知される所有権移転通知に対して行われる前記所有権の移転の承諾操作である、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項7】
前記登録品の前記判定情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録される、
請求項1に記載の登録品管理方法。
【請求項8】
登録品を管理するための情報処理装置に、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する判定情報取得ステップと、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する算出ステップと、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果を通知する通知ステップと、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報を変更するための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する所有権移転処理ステップと、
を含み、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項9】
複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、登録品を管理するための登録品管理システムであって、
判定品が前記登録品と一致するか判定するための判定情報を取得する情報取得部と、
前記判定情報から特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
前記判定品の特徴量と、前記登録品の特徴量との類似度を算出する類似度算出部と、
前記類似度に基づき、前記判定品と前記登録品とが一致するか否かを判定する一致判定部と、
前記一致判定部による判定結果を通知する通知部と、
前記登録品の所有者に関する情報である所有者情報を変更するための所定の操作がされると、前記所有者情報を変更する移転制御部と、
を備え、
前記登録品に関する情報である登録品情報は、複数のブロックチェーン制御端末が相互に接続されたブロックチェーンネットワーク上に記録され、
前記所有者情報は、前記情報処理装置に格納されかつ前記ブロックチェーンネットワーク上に記録されない
登録品管理システム。