(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161808
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】与信判定システム、与信判定プログラム及び与信判定方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20240101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076855
(22)【出願日】2023-05-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】308026414
【氏名又は名称】アイ・モバイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デービット・エー.・リーブレック
(72)【発明者】
【氏名】古屋 亮太
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】診断書情報及びアンケートからユーザに対する与信判定を行う与信判定システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザに対する与信判定を行う与信判定システムであって、与信判定装置は、申請情報受付手段、算出処理手段、知人情報受付手段、アンケート送信手段、与信判定手段及び通知手段を備える。申請情報受付手段は、ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、算出処理手段は、申請情報に基づいて、ユーザが負担する医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、知人情報受付手段は、ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、アンケート送信手段は、アンケートを知人に送信し、与信判定手段は、算出処理の結果及びアンケートの結果を用いて、ユーザに対する与信判定を行い、通知手段は、ユーザに対して、与信判定の結果の通知を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定システムであって、
前記与信判定システムは、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、を備え、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定システム。
【請求項2】
前記与信判定手段は、前記アンケートの結果を利用せずに、前記算出処理の結果を用いたアンケートなし与信判定を行い、
前記知人情報受付手段は、
前記知人情報の受付を行う情報受付手段と、
前記アンケートなし与信判定の結果の通知後に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行うかを選択する選択受付手段と、を含み、
前記アンケート送信手段は、更に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行う旨を選択した場合、前記アンケートを前記知人に送信する、
請求項1に記載の与信判定システム。
【請求項3】
前記申請情報受付手段は、更に、前記ユーザの年収を含むユーザの基本属性に関するユーザ基本属性情報及び/又は前記ユーザの保険証に関する保険証情報を含む申請情報の受付を行う、
請求項2に記載の与信判定システム。
【請求項4】
前記アンケートは、前記ユーザの名前を含むユーザ情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている旨を表す治療予定情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている病院の名前を含む病院情報と、を含む、
請求項3に記載の与信判定システム。
【請求項5】
前記アンケートには、回答期限が設定されている、
請求項4に記載の与信判定システム。
【請求項6】
前記算出処理手段は、更に、
前記診断書情報から前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっているか否かを判定する指定難病判定を行う、指定難病判定手段と、
前記指定難病判定において前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっていると判定された場合、前記診断書情報から前記ユーザの対象疾病の症状を判定する重症度分類判定を行う、重症度分類判定手段と、
前記重症度分類判定の結果から前記ユーザが難病医療費助成の対象であるか否かを判定する難病医療費助成判定を行う、難病医療費助成判定手段と、を含み、
前記難病医療費助成判定の結果を用いて、前記算出処理を行う、
請求項5に記載の与信判定システム。
【請求項7】
与信判定システムは、更に、生活習慣情報受付手段と、を備え、
前記生活習慣情報受付手段は、前記ユーザの生活習慣情報を受け付け、
前記与信判定手段は、更に、前記生活習慣情報と、を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行う、
請求項6に記載の与信判定システム。
【請求項8】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定プログラムであって、
コンピュータを、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、として機能させ、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定プログラム。
【請求項9】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定方法であって、
前記与信判定システムが、申請情報受付ステップと、算出処理ステップと、知人情報受付ステップと、アンケート送信ステップと、与信判定ステップと、通知ステップと、を実行し、
前記申請情報受付ステップにおいて、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理ステップにおいて、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付ステップにおいて、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信ステップにおいて、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定ステップにおいて、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知ステップにおいて、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、与信判定システム、与信判定プログラム及び与信判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療機関からの情報を用いて助成制度の提示を行う技術が存在する。
【0003】
特許文献1には、「本発明による助成制度提示システムは、利用者が利用可能な助成制度を選択する助成制度提示装置が、前記利用者が操作する利用者端末装置に前記選択した助成制度を表示させる助成制度提示システムであって、前記助成制度提示装置の記憶部は、前記利用者ごとに、当該利用者が利用した医療機関から請求された金額である請求額を記憶している利用者情報と、前記助成制度ごとに、前記助成制度を利用するための条件である利用条件を記憶している助成制度内容管理情報と、を格納し、前記助成制度提示装置の制御部は、前記医療機関からの請求に対して、前記利用条件を満たすか否かの判定を行い、前記利用者が利用可能な前記助成制度を選択する助成制度管理部を、有すること、を特徴とする」(要約)ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、医療機関の請求額から利用者が利用可能な助成制度を提示することが開示されている。しかし、助成制度による給付は時間がかかるため、支払いを行うタイミングでの治療費の支払いが困難な者も存在する。また、利用可能な助成制度が存在せず、支払いを行うタイミングでの支払いが困難な者も存在する。このような治療費の支払いが困難な者に対する救済の仕組みは存在しない。
【0006】
上記事情を解決するために、本発明は、診断書情報及びアンケートからユーザに対する与信判定を行う技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザに対する与信判定を行う与信判定システムであって、
前記与信判定システムは、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、を備え、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う。
【0008】
また、本発明は、ユーザに対する与信判定を行う与信判定プログラムであって、
コンピュータを、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、として機能させ、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う。
【0009】
また、本発明は、ユーザに対する与信判定を行う与信判定方法であって、
前記与信判定システムが、申請情報受付ステップと、算出処理ステップと、知人情報受付ステップと、アンケート送信ステップと、与信判定ステップと、通知ステップと、を実行し、
前記申請情報受付ステップにおいて、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理ステップにおいて、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付ステップにおいて、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信ステップにおいて、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定ステップにおいて、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知ステップにおいて、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う。
【0010】
このような構成とすることで、診断書情報及びアンケートからユーザに対する与信判定を行うことができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記与信判定手段は、前記アンケートの結果を利用せずに、前記算出処理の結果を用いたアンケートなし与信判定を行い、
前記知人情報受付手段は、
前記知人情報の受付を行う情報受付手段と、
前記アンケートなし与信判定の結果の通知後に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行うかを選択する選択受付手段と、を含み、
前記アンケート送信手段は、更に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行う旨を選択した場合、前記アンケートを前記知人に送信する。
【0012】
このような構成とすることで、ユーザが知人にアンケートの依頼を行うか否かを選択することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記申請情報受付手段は、更に、前記ユーザの年収を含むユーザの基本属性に関するユーザ基本属性情報及び/又は前記ユーザの保険証に関する保険証情報を含む申請情報の受付を行う。
【0014】
このような構成とすることで、より詳細な与信判定を行うことができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記アンケートは、前記ユーザの名前を含むユーザ情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている旨を表す治療予定情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている病院の名前を含む病院情報と、を含む。
【0016】
このような構成とすることで、ユーザの知人がアンケートに回答する可能性を高めることができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記アンケートには、回答期限が設定されている。
【0018】
このような構成とすることで、期限内に与信判定を行うことができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記算出処理手段は、更に、
前記診断書情報から前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっているか否かを判定する指定難病判定を行う、指定難病判定手段と、
前記指定難病判定において前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっていると判定された場合、前記診断書情報から前記ユーザの対象疾病の症状を判定する重症度分類判定を行う、重症度分類判定手段と、
前記重症度分類判定の結果から前記ユーザが難病医療費助成の対象であるか否かを判定する難病医療費助成判定を行う、難病医療費助成判定手段と、を含み、
前記難病医療費助成判定の結果を用いて、前記算出処理を行う。
【0020】
このような構成とすることで、診断書情報からより詳細な与信判定を行うことができる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、与信判定システムは、更に、生活習慣情報受付手段と、を備え、
前記生活習慣情報受付手段は、前記ユーザの生活習慣情報を受け付け、
前記与信判定手段は、更に、前記生活習慣情報と、を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行う。
【0022】
このような構成とすることで、より詳細な与信判定を行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、診断書情報及びアンケートからユーザに対する与信判定を行う技術を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施形態に係る与信判定システムのシステム構成図を示す。
【
図2】本発明の実施形態に係る与信判定装置及びユーザ端末、知人端末のハードウェア構成図を示す。
【
図3】本発明の実施形態に係るデータベースが記憶する情報の一例を示す図を示す。
【
図4】本発明の実施形態に係る与信判定システムの概略イメージ図を示す。
【
図5】本発明の実施形態に係る与信判定システムの処理手順のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を用いて、本発明の与信判定システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することができる。
【0026】
例えば、本実施形態では与信判定システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、プログラム、記憶媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記憶媒体に記憶させても良い。この記憶媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記憶媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記憶媒体であっても良い。
【0027】
本発明は、病院で治療を受けた者が与信判定を行うためのサービスに利用することが可能である。人間は突然病気にかかることがある。病院での治療において、病気によっては高額な治療費が請求される。突然の高額な治療費を払えない者等は、金銭を借りる必要があるが、特に若年層等は、過去のクレジットカードの利用履歴等が少ないため、高額な金銭を借りることができない。一方、治療費が高額な場合、支払者の自己負担額には上限があり、国、都道府県、地方自治体等から補助金が出ることがある。この場合、将来的に金銭の一部が返金されるため、請求額から自己負担額を差し引いた額又は受け取る補助金を、与信判定に利用することが考えられる。
【0028】
図1は、本発明の実施形態に係る与信判定システムのシステム構成図である。本実施形態では、与信判定装置2と、ユーザ端末3と、知人端末4と、がネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
【0029】
図2は、本発明の実施形態に係る与信判定装置及びユーザ端末、知人端末のハードウェア構成図である。本実施形態では、与信判定装置2は、
図2(a)に例示するように、ハードウェア及び機能の構成要素を含んでいる。すなわち、与信判定装置2は、ハードウェア構成要素として、演算装置(CPU(Central Processing Unit))21と、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM(Random Access Memory))22と、を備える。
【0030】
与信判定装置2は、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、ブラッシュメモリ等の補助記憶装置23と、通信制御部24と、NIC(Network Interface Card)等の通信インタフェース(IF)部25等と、を更に備える。
【0031】
端末装置9(ユーザ端末3、知人端末4)は、
図2(b)に例示するように、ハードウェア及び機能の構成要素を含んでいる。端末装置9は、ハードウェア構成要素として、演算装置(CPU)91と、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM)92と、を備える。
【0032】
端末装置9は、OS、アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に格納するHDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置93と、通信制御部94と、NIC等の通信インタフェース(IF)部95と、表示制御部96と、表示部97と、情報入力・指定部98等と、を更に備える。
【0033】
ユーザ(治療を受ける者)への請求元(病院)は、請求元が従来から有する支払い手段(クレジットカード、現金等)に加え、ユーザが新しく支払いに利用できる(負担額又は補助金を用いて与信判定を行い、後払い又は分割払いを選択できる)サービスがあることを伝える。与信判定装置2が負担額又は補助金等を用いて与信判定を行い、ユーザに対して、利用可能最大額(ユーザが借りることのできる最大額)及び利息(手数料率)を提示することによって、ユーザは後払い又は分割払いの選択を考えることができる。ユーザは、スマートフォン等のユーザ端末3を用いて、病院から提示されたサービスのURL(Uniform Resource Locator)の入力又はサービスの識別コードを有する二次元コードの読取を行う。病院は、予めサービスの提供元に登録を行い、URL又は二次元コードに病院を特定するIDが含まれるようにしておく。
【0034】
与信判定装置2は、申請情報受付手段201と、算出処理手段202と、知人情報受付手段203と、アンケート送信手段204と、与信判定手段205と、通知手段206と、生活習慣情報受付手段207と、受信手段208と、を備える。さらに、算出処理手段202は、指定難病判定手段202aと、重症度分類判定手段202bと、難病医療費助成判定手段202cと、高額療養費制度判定手段202dと、限度額適用認定証判定手段202eと、を備えても良い。また、知人情報受付手段203は、情報受付手段203aと、選択受付手段203bと、を備える。
【0035】
ユーザ端末3は、送信手段301と、受信手段302と、を備える。
【0036】
送信手段301は、ユーザがサービスに登録する各種の情報を、与信判定装置2へ送信する。受信手段302は、与信判定装置2から与信判定の結果を受信する。
【0037】
知人端末4は、送信手段401と、受信手段402と、を備える。受信手段402は、与信判定装置2からアンケートを受信する。送信手段401は、アンケートの回答を、与信判定装置2へ送信する。
【0038】
ユーザは、ユーザ端末3を介して、サービスを利用する。URLの入力又は二次元コードの読取を行い、サービス利用画面へアクセスする。ユーザがサービス利用画面へアクセスすると、ログイン画面が表示される。ユーザは、サービスへ登録済みであればログインを行い、登録済みでなければ新規登録を行う。送信手段301は、新規登録のため、性別、年齢、住所、勤務先規模、年収等のユーザ基本属性情報を、申請情報受付手段201へ送信する。
【0039】
申請情報受付手段201は、申請情報の受付を行う。申請情報受付手段201は、申請情報として受け付けたユーザ基本属性情報を、
図3(a)のように、ユーザIDに紐づけてユーザ基本属性情報DB501に記憶する。
【0040】
送信手段301は、更に、ユーザの診断書に関する診断書情報及び/又はユーザの保険証に関する保険証情報を、申請情報として申請情報受付手段201へ送信する。申請情報受付手段201は、更に、診断書情報及び/又は保険証情報の受付を行い、
図3(b)のように、ユーザIDに紐づけてユーザ医療情報DB502に記憶する。送信手段301は、診断書情報、保険証情報として、ユーザ端末3を介して撮影した画像データ、スキャナー等でスキャンした画像データ等を送信する。この他にも、病院が診断書情報及び/又は保険証情報を送信しても良い。また、病院等の信頼できる者が、情報を入力することにより、診断書情報及び/又は保険証情報を送信しても良い。
【0041】
算出処理手段202は、申請情報受付手段201が受け付けた申請情報に基づいて、ユーザが負担する医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金の算出処理を行う。補助金には、指定難病(特定医療費)助成金、高額療養費、病院からの請求額からユーザが負担する医療費の自己負担額を差し引いた金額が含まれる。本実施形態では、算出処理手段202が医療費の負担額及び/又は受け取る補助金の算出を行う。この他にも、ユーザ自身が負担額及び/又は補助金の算出を行い、ユーザ端末3に入力し、算出処理手段202へ送信する形態等が考えられる。
【0042】
指定難病判定手段202aは、診断書情報からユーザが指定難病の対象疾患にかかっているか否かを判定する。指定難病とは、難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)の対象疾患として指定を受けた難病をいう。指定難病判定手段202aは、診断書情報及び
図3(c)のような指定難病情報DB503を参照し、ユーザが指定難病の対象疾患にかかっているか否かを判定する。診断書情報が画像データ等の場合、指定難病判定手段202aは、OCR(Optical Character Recognition)等によって判定する。この他にも、指定難病判定手段202aは、ユーザからの自己申告又は病院からの入力によって指定難病にかかっているかを判定しても良い。
【0043】
重症度分類判定手段202bは、指定難病判定手段202aによってユーザが指定難病の対象疾患にかかっていると判定された場合、診断書情報からユーザの対象疾患の症状を判定する。例えば、パーキンソン病の場合、重症度分類として、Yahr分類(ホーン・ヤールの重症度分類)が1~5度、厚生労働省による生活機能障害度が1~3度で分類されている。診断書情報が画像データ等の場合、重症度分類判定手段202bは、OCR(Optical Character Recognition)等によって判定する。この他にも、重症度分類判定手段202bは、ユーザからの自己申告又は病院からの入力によって対象疾患の症状を判定しても良い。
【0044】
難病医療費助成判定手段202cは、重症度分類判定手段202bの判定の結果及び図(c)から、ユーザが難病医療費助成の対象であるか否かを判定する難病医療費助成判定を行う。例えば、診断書情報から、ユーザがパーキンソン病と判定され、重症度がYahr分類4度、かつ生活機能障害度2度と判定された場合、難病医療費助成判定手段202cは、ユーザが難病医療費助成の対象であると判定する。一方、ユーザがパーキンソン病と判定され、重症度がYahr分類2度、かつ生活機能障害度1度と判定された場合、難病医療費助成判定手段202cは、ユーザが難病医療費助成の対象でないと判定する。
【0045】
算出処理手段202は、難病医療費助成判定手段202cによる難病医療費助成判定の結果を用いて、算出処理を行う。算出処理手段202は、ユーザが難病医療費助成の対象である場合、ユーザの医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金の算出処理を行うことができる。
【0046】
高額療養費制度判定手段202dは、診断書情報及び/又は保険証情報からユーザが高額療養費制度の対象であるか否かを判定する高額療養費制度判定を行う。この他にも、高額療養費制度判定手段202dは、ユーザの年収、請求額概算を用いて判定しても良い。高額療養費制度判定手段202dは、指定難病判定手段202aの判定及び/又は難病医療費助成判定手段202cの判定の後に高額療養費制度判定を行っても良い。診断書情報及び/又は保険証情報が画像データ等の場合、高額療養費制度判定手段202dは、OCR(Optical Character Recognition)等によって判定する。この他にも、高額療養費制度判定手段202dは、ユーザからの自己申告又は病院からの入力によって判定しても良い。
【0047】
算出処理手段202は、高額療養費制度判定の結果を用いて、算出処理を行う。算出処理手段202は、ユーザが高額療養費制度の対象である場合、ユーザの医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金の算出処理を行う。
【0048】
申請情報受付手段201は、更に、ユーザに限度額適用認定証が交付されている旨を表す限度額適用認定証情報の受付を行う。送信手段301は、限度額適用認定証情報として、ユーザ端末3を介して撮影した画像データ、スキャナー等でスキャンした画像データ等を送信する。
【0049】
限度額適用認定証判定手段202eは、限度額適用認定証情報及び/又は保険証情報からユーザに限度額適用認定証が交付されている否かを判定する。限度額適用認定証判定手段202eは、指定難病判定手段202aの判定結果及び/又は難病医療費助成判定手段202cの判定結果を踏まえて判定を行っても良い。限度額適用認定証情報及び/又は保険証情報が画像データ等の場合、限度額適用認定証判定手段202eは、OCR(Optical Character Recognition)等によって判定する。この他にも、限度額適用認定証判定手段202eは、ユーザからの自己申告又は病院からの入力によって判定しても良い。
【0050】
算出処理手段202は、限度額適用認定証判定の結果を用いて、算出処理を行う。算出処理手段202は、ユーザに限度額適用認定証が交付されている場合、ユーザの医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金の算出処理を行う。
【0051】
知人情報受付手段203は、ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行う。知人情報受付手段203は、ユーザから受け付けた情報を、
図3(d)のように、ユーザIDに紐づけて知人情報DB504に記憶する。知人情報受付手段203は、複数の知人の連絡先を受け付けても良い。
【0052】
情報受付手段203aは、ユーザ基本属性情報の受付を行うのと同時に、ユーザの知人情報の受付を行っても良い。また、情報受付手段203aは、ユーザから、アンケートの送信を行う旨を受け付けた場合、ユーザの知人情報の受付を行っても良い。
【0053】
選択受付手段203bは、ユーザの知人にアンケートの送信を行うかの選択をユーザから受け付ける。ユーザは、アンケートの結果を利用しない与信判定であるアンケートなし与信判定の結果の通知後に、知人に対してアンケートの送信を行うかを選択することができる。アンケートなし与信判定の結果が芳しくない場合、アンケートの送信を行い、アンケートなし与信判定の結果が良い場合、アンケートの送信を行わない等の選択をすることができる。
【0054】
アンケート送信手段204は、知人情報受付手段203が受け付けたユーザの知人の連絡先にアンケートの送信を行う。また、アンケート送信手段204は、選択受付手段203bにおいてユーザがアンケートの送信を行うことを選択した場合、アンケートを送信しても良い。
【0055】
ユーザの知人に送信するアンケートには、ユーザの名前を含むユーザ情報と、ユーザが治療を行おうとしている旨を表す治療予定情報と、ユーザが治療を行おうとしている病院の名前を含む病院情報と、を含む。ユーザ情報によって、知人は、誰のためのアンケートであるかを確認することができる。また、治療予定情報により、ユーザに対する知人の同情を誘い、知人に回答してもらう可能性を高くすることができる。さらに、病院情報によって、ユーザの知人は、ユーザが本当にその病院で治療を受けるかを、ユーザに対して確認することができる。
【0056】
アンケートには、回答期限が設定されていても良い。ユーザが後払い又は分割払いを選択するためには、与信判定の結果が、病院の窓口でのユーザによる決済・精算時点までに終了していて、治療前にユーザが後払い又は分割払いを選択するかどうかについて判断することができる必要がある。
【0057】
アンケートでは、文章又は数字で回答を受け付ける。例えば、ユーザとの客観的な関係、ユーザに対する感想、ユーザの家族・親族などについて聞いたことがある事情、等を、ユーザの知人から文章で回答してもらう。この他にも、ユーザに対する親近感、ユーザへの信頼度、ユーザが借金の依頼をしてきた場合にいくらまで許容するか、等を、ユーザの知人から数字で回答してもらう。
【0058】
与信判定手段205は、算出処理手段202の算出処理の結果及びユーザの知人からのアンケートの結果を用いて、ユーザに対する与信判定を行う。また、与信判定手段205は、算出処理手段202の算出処理の結果を用いて、ユーザに対するアンケートなし与信判定を行っても良い。与信判定手段205は、与信判定のアウトプットとして、極度額(利用可能最大額)及び利息を算出する。利用可能最大額は、ユーザが後払い又は分割払いを選択した時のユーザが借りることのできる最大額である。利息は、後払い又は分割払いを選択した時の手数料であり、分割払いの場合は月々の利息等が考えられる。
【0059】
与信判定のアウトプットの算出は、ルールベースによる方法、深層学習、多量変数解析等によって行われる。深層学習の場合、算出処理手段202が算出を行ったユーザの医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金、知人からのアンケートの回答の各要素、後述する生活習慣情報の各要素の少なくとも1つ以上の要素が個別のインプットノードとなる。さらに、アウトプットノードは、利用可能最大額及び/又は利息である。また、中間ノード及び中間層の数は、それぞれ2以上とする。深層学習によって、コンピュータがインプットノードの要素の特徴量を自動で抽出し、利用可能最大額及び/又は利息の算出を行う。
【0060】
教師あり学習及び教師なし学習のどちらで行われても良い。教師あり学習の場合、事前に過去のデフォルト(債務不履行)データを学習させておき、与信判定モデルを作成しておく。与信判定手段205は、この与信判定モデルを用いて利用可能最大額及び/又は利息の算出を行う。教師なし学習の場合、当初の時点では信販会社等で公表されている手数料(利息)と貸出残高の関係から、計算上利益を除いた場合にどの程度のリスクを想定しているかの平均を取得する。そして、これを一旦初期のデフォルト(債務不履行)リスクとして設定し、そのうえで実績により学習を修正していく蓄積方式をとる。与信判定手段205は、蓄積方式によって精度の良い利用可能最大額及び/又は利息の算出を行う。
【0061】
多変量解析としては、重回帰分析、判別分析、ロジスティック回帰分析、主成分分析、因子分析、クラスター分析、多次元尺度法(MDS(Multi-dimensional scaling))、数量化一類、数量化二類、数量化三類、コンジョイント分析、コレスポンデンス分析等を用いる。多変量解析の場合、説明変数は、算出処理手段202が算出を行ったユーザの医療費の負担額及び/又はユーザが受け取る補助金、知人からのアンケートの回答の各要素、後述する生活習慣情報の各要素の少なくとも1つ以上の要素となる。また、目的変数は、利用可能最大額及び/又は利息となる。多変量解析によって、説明変数から目的変数を推定する推定モデルを導出することができる。
【0062】
通知手段206は、ユーザに対して、与信判定手段205による与信判定の結果の通知を行う。通知手段206は、アンケートなし与信判定の結果の通知を行っても良い。
【0063】
生活習慣情報受付手段207は、送信手段301から、ユーザの生活習慣に関する生活習慣情報を受け付ける。生活習慣情報は、1日の睡眠時間、意識的な運動やストレッチ等の行動、飲酒量、喫煙量、オーラルケアの程度、普段の勤務・学習等の身体拘束(PCの作業時間、重量がある物の持ち運び時間等)、BMI(Body Mass Index)(身長及び体重)、既往症、持病、常用薬、等の情報である。
【0064】
受信手段208は、送信手段401から、アンケートの結果を受信する。
【0065】
図4は、本発明の実施形態に係る与信判定システムの概略イメージ図である。
図4のように、病院は、ユーザに対して二次元コードを提供する((A)を参照)。二次元コードは、ユーザが後払い又は分割払いを利用するためのサービスにアクセスするためのものである。病院は、サービスの提供元に予め登録を行っておくことにより、病院を特定するためのID、ユーザに対する請求内容、請求額が含まれる二次元コードを生成し、ユーザに対して提供することができる。病院は、二次元コードの代わりに、そのサービスのそれらの情報を含むURLを提供しても良い。請求内容及び請求額は機密情報であるため、暗号化ないしハッシュ化されたパラメータとして、URL又はサービス内の識別コードに付与することが望ましい。
【0066】
ユーザは、自身のスマートフォン等のユーザ端末3を介して、二次元コードを読み込みサービスにアクセスする。ユーザがこのサービスを初めて利用する場合、新規登録のためにユーザ基本属性情報を送信する((B)を参照)。既に登録している場合、サービスにログインする。ユーザは、ユーザ端末3を介して、診断書に関する診断書情報を含む申請情報を与信判定装置2へ送信する。申請情報として、ユーザの保険証に関する保険証情報を送信しても良い。
【0067】
与信判定装置2は、二次元コードに含まれる請求内容、請求額及び申請情報を用いてアンケートなし与信判定を行い、ユーザに対してアンケートなし与信判定の結果を通知する((C)を参照)。
【0068】
ユーザは、アンケートなし与信判定の結果を確認し、知人に対してアンケートを依頼するか否かを選択する。ユーザは、知人によるアンケートの結果を用いる与信判定を行う場合、知人にアンケートの送信を行う旨を選択することによって、ユーザ端末3を介して、アンケートを行う旨が与信判定装置2へ送信される((D)を参照)。
【0069】
与信判定装置2は、アンケートを行う旨を受信すると、ユーザの知人に対して、アンケートを送信する((E)を参照)。
【0070】
ユーザの知人は、スマートフォン等の知人端末4を介して、アンケートの回答を行い、与信判定装置2に送信する((F)を参照)。
【0071】
与信判定装置2は、ユーザの知人からのアンケートの結果を受信した場合、アンケートの結果を用いて与信判定を行い、ユーザに対して通知を行う((G)を参照)。
【0072】
図5は、本発明の実施形態に係る与信判定システムの処理手順のフローチャートである。ステップS501において、ユーザは、ユーザ端末3を介して、後払い又は分割払いを利用する旨を与信判定装置2へ送信する。
【0073】
ステップS502において、ユーザは、ユーザ端末3を介して、サービスを初めて利用する場合、ユーザ基本属性情報を登録するために与信判定装置2へ送信する。サービスの利用が初めてではない場合、サービスにログインする。
【0074】
ステップS503において、ユーザは、ユーザ端末3を介して、診断書情報、知人情報、保険証情報等の種々の情報を、申請情報受付手段201又は情報受付手段203aへ送信する。
【0075】
ステップS504において、与信判定手段205は、ユーザの知人からのアンケートの結果を利用しないアンケートなし与信判定を行う。与信判定手段205は、申請情報受付手段201が受け付けた情報、算出処理手段202が算出処理を行った結果を用いて、与信判定を行う。
【0076】
ステップS505において、通知手段206は、ステップS504で行ったアンケートなし与信判定の結果を通知する。ユーザは、アンケートなし与信判定の結果を確認し、自身の知人に対して、アンケートの回答を依頼するか否かを選択することができる。
【0077】
ステップS506において、ユーザは、自身の知人に対してアンケートの回答を依頼する場合、ユーザ端末3を介して、知人にアンケートの依頼を行う旨を、選択受付手段203bへ送信する。知人情報の送信は、知人にアンケートの依頼を行うことを選択した後で行っても良い。
【0078】
ステップS507において、アンケート送信手段204は、ステップS503で登録した知人情報を利用して、アンケートをユーザの知人へ送信する。
【0079】
ステップS508において、ユーザの知人は、知人端末4を介して、アンケートの回答を送信しても良い。
【0080】
ステップS509において、与信判定手段205は、ユーザの知人から受け付けたアンケートの結果を利用して与信判定を行う。与信判定装置2は、ユーザから受け付けた申請情報に加え、アンケートの結果を用いて与信判定を行う。
【0081】
ステップS510において、通知手段206は、ステップS509で行った与信判定の結果を、ユーザ端末3へ通知する。アンケートには回答期限が設定されているため、回答期限が過ぎた場合、通知手段206は、アンケートなし与信判定の結果を再度送信しても良い。また、通知手段206は、ユーザの知人からアンケートの回答がなかった旨を、ユーザ端末3へ通知しても良い。
【符号の説明】
【0082】
1 与信判定システム
2 与信判定装置
201 申請情報受付手段
202 算出処理手段
202a 指定難病判定手段
202b 重症度分類判定手段
202c 難病医療費助成判定手段
202d 高額療養費制度判定手段
202e 限度額適用認定証判定手段
203 知人情報受付手段
203a 情報受付手段
203b 選択受付手段
204 アンケート送信手段
205 与信判定手段
206 通知手段
207 生活習慣情報受付手段
208 受信手段
3 ユーザ端末
301 送信手段
302 受信手段
4 知人端末
401 送信手段
402 受信手段
5 記憶部
501 ユーザ基本属性情報DB
502 ユーザ医療情報DB
503 指定難病情報DB
504 知人情報DB
【手続補正書】
【提出日】2023-06-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定システムであって、
前記与信判定システムは、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、を備え、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定システム。
【請求項2】
前記与信判定手段は、前記アンケートの結果を利用せずに、前記算出処理の結果を用いたアンケートなし与信判定を行い、
前記知人情報受付手段は、
前記知人情報の受付を行う情報受付手段と、
前記アンケートなし与信判定の結果の通知後に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行うかを選択する選択受付手段と、を含み、
前記アンケート送信手段は、更に、前記ユーザが前記知人にアンケートの送信を行う旨を選択した場合、前記アンケートを前記知人に送信する、
請求項1に記載の与信判定システム。
【請求項3】
前記申請情報受付手段は、更に、前記ユーザの年収を含むユーザの基本属性に関するユーザ基本属性情報及び/又は前記ユーザの保険証に関する保険証情報を含む申請情報の受付を行う、
請求項2に記載の与信判定システム。
【請求項4】
前記アンケートは、前記ユーザの名前を含むユーザ情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている旨を表す治療予定情報と、前記ユーザが治療を行おうとしている病院の名前を含む病院情報と、を含む、
請求項3に記載の与信判定システム。
【請求項5】
前記アンケートには、回答期限が設定されている、
請求項4に記載の与信判定システム。
【請求項6】
前記算出処理手段は、更に、
前記診断書情報から前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっているか否かを判定する指定難病判定を行う、指定難病判定手段と、
前記指定難病判定において前記ユーザが指定難病の対象疾病にかかっていると判定された場合、前記診断書情報から前記ユーザの対象疾病の症状を判定する重症度分類判定を行う、重症度分類判定手段と、
前記重症度分類判定の結果から前記ユーザが難病医療費助成の対象であるか否かを判定する難病医療費助成判定を行う、難病医療費助成判定手段と、を含み、
前記難病医療費助成判定の結果を用いて、前記算出処理を行う、
請求項5に記載の与信判定システム。
【請求項7】
与信判定システムは、更に、生活習慣情報受付手段と、を備え、
前記生活習慣情報受付手段は、前記ユーザの生活習慣情報を受け付け、
前記与信判定手段は、更に、前記生活習慣情報と、を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行う、
請求項6に記載の与信判定システム。
【請求項8】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定プログラムであって、
コンピュータを、申請情報受付手段と、算出処理手段と、知人情報受付手段と、アンケート送信手段と、与信判定手段と、通知手段と、として機能させ、
前記申請情報受付手段は、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理手段は、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付手段は、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信手段は、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定手段は、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知手段は、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定プログラム。
【請求項9】
ユーザに対する与信判定を行う与信判定方法であって、
与信判定システムが、申請情報受付ステップと、算出処理ステップと、知人情報受付ステップと、アンケート送信ステップと、与信判定ステップと、通知ステップと、を実行し、
前記申請情報受付ステップにおいて、前記ユーザの診断書に関する診断書情報を含む申請情報の受付を行い、
前記算出処理ステップにおいて、前記申請情報に基づいて、前記ユーザが負担する医療費の負担額及び/又は前記ユーザが受け取る補助金の算出処理を行い、
前記知人情報受付ステップにおいて、前記ユーザの知人の連絡先を含む知人情報の受付を行い、
前記アンケート送信ステップにおいて、アンケートを前記知人に送信し、
前記与信判定ステップにおいて、前記算出処理の結果及び前記アンケートの結果を用いて、前記ユーザに対する与信判定を行い、
前記通知ステップにおいて、前記ユーザに対して、前記与信判定の結果の通知を行う、
与信判定方法。