2024-161812 コンテンツを配信するためのシステム、方法、及びプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024161812

(43)【公開日】2024-11-20

(54)【発明の名称】コンテンツを配信するためのシステム、方法、及びプログラム

(51)【国際特許分類】

   H04N 21/258 20110101AFI20241113BHJP

   H04L 51/52 20220101ALI20241113BHJP

   G06F 3/0482 20130101ALI20241113BHJP

   G06Q 50/00 20240101ALI20241113BHJP

【ＦＩ】

H04N21/258

H04L51/52

G06F3/0482

G06Q50/00 300

【審査請求】未請求

【請求項の数】14

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023076868

(22)【出願日】2023-05-08

(71)【出願人】

【識別番号】599115217

【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー

(74)【代理人】

【識別番号】100125195

【弁理士】

【氏名又は名称】尾畑 雄一

(72)【発明者】

【氏名】柴田 龍輝

【テーマコード（参考）】

5C164

5E555

5L049

5L050

【Ｆターム（参考）】

5C164SB01S

5C164SC11P

5C164YA11

5C164YA21

5E555AA61

5E555AA76

5E555BA02

5E555BA05

5E555BA06

5E555BA38

5E555BA46

5E555BA87

5E555BB02

5E555BB05

5E555BB06

5E555BB38

5E555BC04

5E555BD01

5E555BD09

5E555CA02

5E555CA12

5E555CA18

5E555CA42

5E555CA47

5E555CB02

5E555CB12

5E555CB33

5E555CB34

5E555CB44

5E555CB76

5E555CC05

5E555DB41

5E555DB53

5E555DC05

5E555DC09

5E555DC13

5E555DC18

5E555DC63

5E555DC85

5E555EA14

5E555FA00

5L049CC11

5L050CC11

(57)【要約】

【課題】 コンテンツの視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感を高める。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ１０は、通信ネットワーク２０を介してユーザ端末３０と通信可能に接続されており、コンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを、ユーザ端末３０を介してユーザに提供する。当該サーバ１０は、特定のコンテンツを視聴する１の視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて所定モードを開始し、当該所定モードの開始に応じて、同じコンテンツを視聴する複数の視聴ユーザによる、複数の選択肢の何れかの選択を受け付けるから、各視聴ユーザは、こうした選択肢の選択を、他のユーザと一緒に楽しむことができる。
【選択図】 図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

１又は複数のコンピュータプロセッサを備え、コンテンツを配信するためのシステムであって、前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、
前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、
前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、
前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を実行する、
システム。

【請求項2】

前記所定条件は、所定アイテムの使用に応じて充足する、
請求項１のシステム。

【請求項3】

前記所定画面は、前記所定モードの間、前記複数の視聴ユーザの各々による前記複数の選択肢の選択状況を表示する、
請求項１のシステム。

【請求項4】

前記所定画面は、前記所定モードの間、前記複数の視聴ユーザの各々による前記複数の選択肢の何れかの選択の受付に応じて、前記複数の視聴ユーザの数に基づく大きさを有する第１オブジェクトが配置される、
請求項１のシステム。

【請求項5】

前記第１オブジェクトは、前記複数の視聴ユーザの数が多いほど小さくなる、
請求項４のシステム。

【請求項6】

前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記所定モードを開始してからの経過時間が第１閾値に到達することに応じて前記所定モードを終了するステップを実行する、
請求項１のシステム。

【請求項7】

前記所定モードを終了するステップは、１番目に多い第１選択肢の選択数と、２番目に多い第２選択肢の選択数と、の差分が第２閾値以上になることに応じて、前記経過時間が前記第１閾値に到達する前であっても、前記所定モードを終了する、
請求項６のシステム。

【請求項8】

前記第２閾値は、前記複数の視聴ユーザの数が多いほど、大きくなる、
請求項７のシステム。

【請求項9】

前記所定画面は、前記複数の視聴ユーザに含まれる第２視聴ユーザに関連付けられた第２オブジェクトを表示し、
前記第２オブジェクトは、前記複数の選択肢のうち、前記第２視聴ユーザによって選択された選択肢に基づく外観を有する、
請求項１のシステム。

【請求項10】

前記第２オブジェクトは、前記第２視聴ユーザによる所定入力に応じて表示される、
請求項９のシステム。

【請求項11】

前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記所定モードの終了に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による前記複数の選択肢の何れかの選択結果に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップを実行する、
請求項１のシステム。

【請求項12】

前記所定画面は、コメントを表示するためのコメント表示領域を有し、
前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記所定モードの終了に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による前記複数の選択肢の選択結果に基づくコメントを、前記コメント表示領域に追加するステップを実行する、
請求項１のシステム。

【請求項13】

１又は複数のコンピュータによって実行され、コンテンツを配信するための方法であって、
前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、
前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、
前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を備える、
方法。

【請求項14】

コンテンツを配信するためのプログラムであって、１又は複数のコンピュータに、
前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、
前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、
前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を実行させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、コンテンツを配信するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。

【背景技術】

【0002】

従来、画像及び／又は音声等によって構成されるコンテンツを配信するためのシステムにおいて、当該コンテンツを視聴する視聴ユーザ間でのコミュニケーションを促進するための様々な仕組みが導入されている。例えば、下記特許文献１は、コンテンツ配信システムにおいて、コンテンツの視聴中に視聴ユーザがテキストや画像を発信し、異なる視聴ユーザにより発信内容に関連性がある発信が連鎖的に継続された場合に、特典制御を実行することを開示している。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１９－７１９５７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、上述したシステムでは、複数の視聴ユーザによる連鎖的な発信に応じて特典が付与され得るが、コンテンツを視聴しながらテキスト等を発信するというユーザ体験自体は単調とも言える。この結果、例えば、視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感が十分とは言えなかった。

【0005】

本発明の実施形態は、コンテンツの視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感を高めることを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一実施形態に係るシステムは、１又は複数のコンピュータプロセッサを備え、コンテンツを配信するためのシステムであって、前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を実行する。

【0007】

本発明の一実施形態に係る方法は、１又は複数のコンピュータによって実行され、コンテンツを配信するための方法であって、前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を備える。

【0008】

本発明の一実施形態に係るプログラムは、コンテンツを配信するためのプログラムであって、１又は複数のコンピュータに、前記コンテンツを表示する所定画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示するステップと、前記複数の視聴ユーザに含まれる第１視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始するステップと、前記所定モードの開始に応じて、前記複数の視聴ユーザの各々による、複数の選択肢の何れかの選択を、前記所定画面を介して受け付けるステップと、を実行させる。

【発明の効果】

【0009】

本発明の様々な実施形態は、コンテンツの視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感を高める。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。

【図2】ユーザ情報テーブル１５１において管理される情報を例示する図。

【図3】配信管理テーブル１５３において管理される情報を例示する図。

【図4】トップ画面５０を例示する図。

【図5】配信画面６０を例示する図。

【図6】視聴画面７０を例示する図。

【図7】アイテム選択画面２００を例示する図。

【図8】投票モードを開始するための専用アイテムの入力に応じてサーバ１０が実行する処理を例示するフローチャート。

【図9】投票モードが開始された直後の視聴画面７０を例示する図。

【図10】何れかの視聴ユーザによって第１選択肢ボタン８４が選択された直後の視聴画面７０を例示する図。

【図11】投票石配置領域８８の詳細を例示する図。

【図12】投票モードの開始後、一定期間が経過した後の視聴画面７０を例示する図。

【図13】投票モードの終了に応じて投票結果を表示する視聴画面７０を例示する図。

【発明を実施するための形態】

【0011】

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。

【0012】

図１は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ１０は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク２０を介してユーザ端末３０と通信可能に接続されている。図１においては、１つのユーザ端末３０のみが図示されているが、サーバ１０は、複数のユーザ端末３０と通信可能に接続されている。サーバ１０は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを、ユーザ端末３０を介してユーザに提供する。コンテンツ配信サーバ１０は、本発明のシステムの一部又は全部を実装する装置の一例である。

【0013】

まず、コンテンツ配信サーバ１０のハードウェア構成について説明する。コンテンツ配信サーバ１０は、一般的なコンピュータとして構成されており、図１に示すように、コンピュータプロセッサ１１と、メインメモリ１２と、入出力Ｉ／Ｆ１３と、通信Ｉ／Ｆ１４と、ストレージ（記憶装置）１５とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。

【0014】

コンピュータプロセッサ１１は、ＣＰＵ又はＧＰＵ等として構成され、ストレージ１５等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ１２に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ１２は、例えば、ＤＲＡＭ等によって構成される。

【0015】

入出力Ｉ／Ｆ１３は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力Ｉ／Ｆ１３は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス（例えば、マウス、タッチパネル等）等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力Ｉ／Ｆ１３は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。

【0016】

通信Ｉ／Ｆ１４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク２０等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。

【0017】

ストレージ１５は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ１５は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム、及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ１５は、図１に示すように、コンテンツ配信サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル１５１と、個別の配信に関する情報を管理する配信管理テーブル１５３とを有する。これらのテーブルは、その一部が１つのテーブルに統合されてもよいし、複数のテーブルに分割されてもよい。

【0018】

また、例えば、ストレージ１５は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム４０を記憶する。当該プログラム４０は、サーバ１０を、コンテンツ配信サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム４０の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム４２を介して、ユーザ端末３０側において実行されるように構成され得る。

【0019】

本実施形態において、コンテンツ配信サーバ１０は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、コンテンツ配信サーバ１０は、１又は複数のサーバ装置によって構成され得る。

【0020】

このように構成されたコンテンツ配信サーバ１０は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、この場合、ユーザ端末３０にインストールされている端末側プログラム４２からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ（例えば、ＨＴＭＬデータ）及び制御データ等をユーザ端末３０に送信する。ユーザ端末３０では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力され得る。

【0021】

次に、ユーザ端末３０のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末３０は、一般的なコンピュータとして構成されており、図１に示すように、コンピュータプロセッサ３１と、メインメモリ３２と、入出力Ｉ／Ｆ３３と、通信Ｉ／Ｆ３４と、ストレージ（記憶装置）３５とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。

【0022】

コンピュータプロセッサ３１は、ＣＰＵ又はＧＰＵ等として構成され、ストレージ３５等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ３２に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ３２は、例えば、ＤＲＡＭ等によって構成される。

【0023】

入出力Ｉ／Ｆ３３は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力Ｉ／Ｆ３３は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス（例えば、マウス、タッチパネル等）等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力Ｉ／Ｆ３３は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。

【0024】

通信Ｉ／Ｆ３４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク２０等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。

【0025】

ストレージ３５は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ３５は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ３５が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ３５は、端末側プログラム４２を記憶する。当該プログラム４２は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション（例えば、コンテンツ配信サービス用の端末側アプリケーション等）として構成され、上述したように、サーバ側プログラム４０の少なくとも一部を実行するように構成され得る。

【0026】

本実施形態において、ユーザ端末３０は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、及び、ウェアラブルデバイス等として構成され得る。

【0027】

このように構成されたユーザ端末３０を操作するユーザは、ストレージ３５等にインストールされている端末側プログラム４２を介したコンテンツ配信サーバ１０との通信を実行することによって、サーバ１０が提供するコンテンツ配信サービスを利用することができる。

【0028】

次に、このように構成されたコンテンツ配信サーバ１０が有する機能について説明する。サーバ１０のコンピュータプロセッサ１１は、図１に示すように、メインメモリ１２に読み込まれたプログラム（例えば、サーバ側プログラム４０の少なくとも一部）に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部１１１、及び、コンテンツ配信制御部１１２として機能するように構成されている。

【0029】

管理機能制御部１１１は、コンテンツ配信サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部１１１は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に送信し、ユーザ端末３０で出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に送信する。管理機能制御部１１１によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理（ユーザ認証）、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。

【0030】

コンテンツ配信制御部１１２は、コンテンツの配信の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、コンテンツ配信制御部１１２は、コンテンツを視聴する複数の視聴ユーザの各々のユーザ端末３０（以下、視聴端末３０と言うことがある。）に対して、コンテンツを配信するように構成されている。例えば、コンテンツ配信制御部１１２は、当該コンテンツを表示する視聴画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示し、例えば、当該視聴画面の画面データ及び制御データ等を各視聴端末３０に対して送信する。

【0031】

本実施形態において、コンテンツ配信制御部１１２は、複数の視聴ユーザに含まれる１の視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて、所定モードを開始し、当該所定モードの開始に応じて、各視聴ユーザによる、複数の選択肢の何れかの選択を、視聴画面を介して受け付けるように構成されている。例えば、視聴画面は、所定モードの開始に応じて、選択肢の選択を受け付けるための表示が行われ、例えば、複数の選択肢の各々を選択可能に表示する。こうした選択肢の選択は、「投票」と呼ばれることがある。

【0032】

このように、本実施形態におけるコンテンツ配信サーバ１０は、特定のコンテンツを視聴する１の視聴ユーザが所定条件を充足することに応じて所定モードを開始し、当該所定モードの開始に応じて、同じコンテンツを視聴する複数の視聴ユーザによる、複数の選択肢の何れかの選択を受け付けるから、各視聴ユーザは、こうした選択肢の選択を、他のユーザと一緒に楽しむことができる。つまり、サーバ１０は、コンテンツの視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感を高める。

【0033】

本実施形態において配信されるコンテンツは、様々な種類のデジタルコンテンツを含む。例えば、コンテンツは、画像（動画又は静止画）及び音声によって構成され、又は、これらの何れか一方によって構成される。また、コンテンツは、例えば、当該コンテンツを配信する配信ユーザのユーザ端末３０（以下、配信端末３０と言うことがある。）からリアルタイムに送信され（ライブ配信）、又は、ストレージ１５等の記憶装置に予め記憶される。コンテンツのライブ配信は、配信ユーザの設定により、又は、ネットワークの状況等により、一定の遅延（タイムラグ）を伴うことがある。コンテンツのライブ配信は、例えば、ＨＴＴＰ Ｌｉｖｅ Ｓｔｒｅａｍｉｎｇ（ＨＬＳ）等のプロトコルを用いたストリーミング方式で行われる。

【0034】

また、配信端末３０から送信されるコンテンツは、例えば、配信端末３０が有するカメラ及びマイクを介して入力（撮影）される配信ユーザの動画及び音声によって構成される。また、こうしたコンテンツは、例えば、配信端末３０において実行中のアプリケーション（例えば、ゲーム）によって出力される画面に対応する動画、並びに、当該アプリケーションによって出力される音声、及び／又は、配信端末３０が有するマイクを介して入力される配信ユーザの音声によって構成される。

【0035】

また、本実施形態において配信されるコンテンツは、当該コンテンツを構成するデータの一部が配信端末３０からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成するデータの一部がサーバ１０又は視聴端末３０に予め記憶され得る。例えば、コンテンツを構成する音声が配信端末３０からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成する画像がサーバ１０又は視聴端末３０に予め記憶され、サーバ１０又は視聴端末３０において、これらのデータに基づいてコンテンツが生成される。

【0036】

また、例えば、コンテンツを構成する音声に加えて、キャラクタ等のオブジェクトを動作させるための動作データ（モーションデータ）が、配信端末３０からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成する画像がサーバ１０又は視聴端末３０に予め記憶され、当該画像は、オブジェクトのモデルデータを含む。この場合、動作データは、例えば、配信端末３０のカメラを介して認識される配信ユーザの動作（顔の表情の変化等を含む。）に基づいて生成される。そして、サーバ１０又は視聴端末３０において生成されるコンテンツには、モデルデータ及び動作データに基づいて動作するオブジェクトが含まれる。

【0037】

本実施形態において、所定モードにおける１の視聴ユーザによる選択肢の選択可能回数を、１回又は２回以上の所定回数に制限してもよいし、こうした選択回数の制限を行わなくてもよい。

【0038】

本実施形態において、所定モードを開始するための所定条件は、様々な条件を含む。例えば、所定条件は、視聴ユーザに関連付けられたパラメータが所定値に到達することに応じて充足する条件を含む。また、所定条件は、所定アイテムの使用（入力を含む。）に応じて充足する条件を含む。当該所定アイテムは、現在日時が所定期間内である場合に入力可能な期間限定のアイテムとして構成され得る。こうした構成は、視聴ユーザによる所定アイテムの使用を促進する。

【0039】

本実施形態において、視聴画面は、所定モードの間、複数の視聴ユーザの各々による複数の選択肢の選択状況を表示するように構成され得る。例えば、視聴画面は、こうした選択状況として、複数の選択肢の各々の選択数（投票数）に基づく外観を有するオブジェクトを表示する。こうした構成は、各視聴者が、複数の視聴者による選択肢の選択状況を知ることを可能とし、この結果、所定モードの盛り上がりを支援する。

【0040】

また、視聴画面は、所定モードの間、各視聴ユーザによる選択肢の選択の受付に応じて、選択受付オブジェクトが配置されるように構成することができ、この場合、当該選択受付オブジェクトが、視聴ユーザの数に基づく大きさを有する（例えば、視聴ユーザの数が多いほど、選択受付オブジェクトのサイズが小さくなる。）ように構成され得る。こうした構成は、適正なサイズの選択受付オブジェクトの配置を介して、所定モードの盛り上がりを支援する。

【0041】

本実施形態において、所定モードは、終了条件の充足に応じて終了するように構成することができ、例えば、コンテンツ配信制御部１１２は、所定モードを開始してからの経過時間が閾値に到達することに応じて、当該所定モードを終了するように構成される。この場合、コンテンツ配信制御部１１２は、複数の選択肢のうち、１番目に多い第１選択肢の選択数と、２番目に多い第２選択肢の選択数と、の差分が閾値以上になることに応じて、所定モードを開始してからの経過時間が閾値に到達する前であっても、所定モードを終了するように構成され得る。上位の２つの選択肢の選択数の差分に関する閾値は、例えば、視聴ユーザの数が多いほど、大きくなる。こうした構成は、選択肢の選択数に適正な差がついた場合に、所定モードを早期に終了させることを可能とする。

【0042】

本実施形態において、視聴画面は、特定の視聴ユーザに関連付けられた視聴ユーザ関連オブジェクトを表示するように構成することができ、この場合、当該オブジェクトは、複数の選択肢のうち、対応する（関連付けられた）視聴ユーザによって選択された選択肢に基づく外観（形状、色、模様、及び、動画エフェクト等）を有するように構成され得る。視聴ユーザ関連オブジェクトは、例えば、各視聴ユーザによる所定入力（典型的には、選択肢の選択は除外される。）に応じて表示されるオブジェクトを含み、例えば、入力されたコメントを表示するオブジェクト、及び、入力されたアイテムに基づいて表示されるオブジェクトを含む。視聴ユーザが選択肢の選択を繰り返し行うことができる場合において、視聴ユーザ関連オブジェクトは、例えば、最初に選択された選択肢、又は、最後に選択された選択肢に基づく外観を有するように構成される。こうした構成は、選択した選択肢に基づく外観を有する視聴ユーザ関連オブジェクトの表示を介して、所定モードの盛り上がりを支援する。

【0043】

また、コンテンツ配信制御部１１２は、所定モードの終了に応じて、複数の視聴ユーザの各々による複数の選択肢の選択結果に基づいて、配信中のコンテンツを変化させるように構成され得る。例えば、当該コンテンツは、選択肢の選択結果に基づく動画エフェクトが適用される。こうした構成は、各視聴ユーザが、選択肢の選択結果に基づくコンテンツの変化を楽しむことを可能とする。

【0044】

本実施形態において、視聴画面は、コメントを表示するためのコメント表示領域を有するように構成することができ、この場合、コンテンツ配信制御部１１２は、所定モードの終了に応じて、複数の視聴ユーザの各々による複数の選択肢の選択結果に基づくコメントを、当該コメント表示領域に追加するように構成され得る。当該コメントは、例えば、選択数の最も多い選択肢を示すように構成される。こうした構成は、コメント表示領域に追加されるコメントを介して、各視聴ユーザが、選択肢の選択結果を知ることを可能とする。

【0045】

次に、このような機能を有する本実施形態のコンテンツ配信サーバ１０の一態様としての具体例について説明する。この例におけるコンテンツ配信サービスは、配信ユーザが提供するキャラクタを含む動画、及び、当該配信ユーザの音声によって構成されるコンテンツのライブ配信及び視聴を行うためのサービスとして構成されている。当該キャラクタのモデルデータは、配信ユーザによって予めサーバ１０（ストレージ１５）にアップロードされており、詳しくは後述するが、当該配信ユーザのコンテンツを視聴する際に、視聴ユーザの視聴端末３０によってダウンロードされる。まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。

【0046】

図２は、この例において、ユーザ情報テーブル１５１において管理される情報を例示する。ユーザ情報テーブル１５１は、コンテンツ配信サービスのユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、生年月日等を含む「基本情報」、配信ユーザとしてのランクを示す「ランク」、コンテンツ配信サービスにおいて利用可能な仮想的なコインの保有数を示す「コイン保有数」、同じく仮想的なダイヤの保有数を示す「ダイヤ保有数」、後述する投票モードにおいて、視聴ユーザとして最初に投票した選択肢を示す「投票先選択肢」等の情報を管理する。

【0047】

この例において、コインは、様々な契機で無償及び有償でユーザに付与される。例えば、ユーザは、ログインボーナス等の報酬として無償でコインを獲得することができる。また、例えば、ユーザは、有償で（現実の通貨で）コインを購入することができる。

【0048】

この例において、ダイヤは、配信ユーザに対する報酬として当該ユーザに付与される。具体的には、所定期間（例えば、１日）毎に、当該期間において行われたコンテンツの配信時間に対して基準数量（１時間単位のダイヤ数）を乗じた数のダイヤが配信ユーザに付与される。基準数量は、上述したランクが上がるほど多くなる。ダイヤは、コイン又は現実の通貨に交換することができる。

【0049】

図３は、この例において、配信管理テーブル１５３において管理される情報を例示する。配信管理テーブル１５３は、個別の配信に関する情報を管理し、図示するように、個別の配信（コンテンツ）を識別する「配信ＩＤ」に対応付けて、配信ユーザを識別する「配信ユーザアカウント」、配信を開始した日時である「配信開始日時」、配信を開始してからの継続時間（経過時間）である「配信継続時間」、「視聴ユーザ数（現在値及び最大値）」、コンテンツの配信中に視聴ユーザによって入力されたコメントの数である「コメント数」、コンテンツの配信中に視聴ユーザによって入力された「いいね」の数である「いいね数」、コンテンツの配信中における視聴ユーザによるアイテムの入力に応じて付与されるアイテムポイントの合計値である「アイテムポイント数」、この配信に対して付与される配信ポイントの合計値である「配信ポイント数」、投票モード（所定モード）であるか否かを示す「投票モードフラグ」、投票モードの残り時間である「投票モード残り時間」、投票モードにおいて投票に応じて配置されるオブジェクトである投票石オブジェクト（選択受付オブジェクト）の大きさを示す「投票石サイズ」、投票モードを早期に終了させる早期決着を判断するための閾値である「早期決着用閾値」、投票モードにおける第１選択肢に対する投票数である「第１選択肢投票数」、投票モードにおける第２選択肢に対する投票数である「第２選択肢投票数」等の情報を管理する。

【0050】

この例では、配信継続時間、視聴ユーザ数、コメント数、いいね数、及び、アイテムポイント数の各々が大きいほど、多くの配信ポイントが付与される。そして、所定期間（例えば、１日）に獲得した配信ポイント数の配信ユーザ間でのランキングに基づいて、上述した配信ユーザのランクが決定及び更新される。

【0051】

以上、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例のコンテンツ配信サーバ１０が実行する処理、及び、ユーザ端末３０において出力される画面等について説明する。

【0052】

図４は、ユーザ端末３０において出力されるコンテンツ配信サービスのトップ画面５０を例示する。当該画面５０は、コンテンツ配信サービスを利用する際の起点となる画面であり、図示するように、「フォロー」、「人気」、「注目」及び「すべて」というテキストを表示する選択領域５２と、当該領域５２の下側に位置する一覧表示領域５４と、画面右上隅に位置する円形の配信ボタン５６とを有する。

【0053】

選択領域５２は、一覧表示領域５４における表示内容を選択するための領域である。具体的には、選択領域５２において「フォロー」が選択されると、一覧表示領域５４において、ユーザがフォローしている他のユーザの配信（配信中のコンテンツ）が一覧表示される。同様に、選択領域５２において「人気」が選択されると、一覧表示領域５４において、視聴ユーザ数が多い配信が一覧表示される。また、選択領域５２において「注目」が選択されると、一覧表示領域５４において、盛り上がっている配信（例えば、コメント数及びいいね数が多い配信等）が一覧表示される。また、選択領域５２において「すべて」が選択されると、一覧表示領域５４において、全ての配信が一覧表示の対象となる。

【0054】

一覧表示領域５４には、図示するように、各々が個別の配信に関する情報を表示する複数の個別表示領域５４１が２列で上下方向に並べて配置される。個別表示領域５４１は、ユーザによる選択に応じて、対応する配信の視聴を開始できる（対応するコンテンツの再生が開始される。）ように構成されている。一覧表示領域５４は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域５４１が切り替わるように構成されている。個別表示領域５４１は、配信ユーザによって予め設定されている画像、配信ユーザのアカウント名、及び、視聴ユーザ数（現在値）等を表示する。

【0055】

トップ画面５０の配信ボタン５６は、ユーザが、配信ユーザとしてコンテンツの配信を行うためのオブジェクトである。当該配信ボタン５６がユーザによって選択されると、図示しない配信準備画面が出力され、ユーザは、当該画面を介して、配信のタイトル等を設定することができる。また、ユーザは、当該配信準備画面を介して、配信の開始を指示することができる。

【0056】

コンテンツの配信が開始されると、配信端末３０のカメラを介して認識される配信ユーザの顔の表情の変化（具体的には、両目及び口の動作）を示す動作データ、及び、配信端末３０のマイクを介して入力される音声データ（配信ユーザによる発話データ）のサーバ１０への送信が開始される。また、コンテンツの配信の開始に応じて、配信管理テーブル１５３において新たなレコードが挿入される。

【0057】

図５は、コンテンツの配信の開始に応じて配信端末３０において出力される配信画面６０を例示する。当該画面６０は、図示するように、画面全体に対応する動画表示領域６１と、画面左上隅に位置する基本情報表示領域６２と、画面左下に位置するコメント表示領域６３と、画面右上隅に位置する視聴ユーザ情報表示領域６４と、画面下端部中央に位置する円形の配信停止ボタン６５とを有する。

【0058】

動画表示領域６１は、配信される動画が表示される。具体的には、配信ユーザの顔の表情の変化に基づく上述した動作データ、及び、キャラクタのモデルデータに基づいて、両目及び口が動く当該キャラクタを含む動画が表示される。当該動画は、配信端末３０において生成及び出力される。

【0059】

基本情報表示領域６２は、この配信の基本情報を表示し、具体的には、配信ユーザ情報（プロフィール画像等）、この配信の視聴ユーザ数（現在値）、及び、この配信に対して視聴ユーザによって入力された「いいね」の数等を表示する。

【0060】

コメント表示領域６３は、各視聴ユーザによって入力されたユーザコメント、又は、サーバ１０によって自動的に入力されたシステムコメントを表示するための領域である。具体的には、当該領域６３には、各々が個別のコメントに対応する複数のコメントオブジェクト６３１が上下方向に並べて配置される。コメント表示領域６３は、新たなコメントが入力されると、対応するコメントオブジェクト６３１が下側に追加され、既存のコメントオブジェクト６３１が順に上方向に移動するように構成されている。コメント表示領域６３は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示されるコメントオブジェクト６３１が切り替わる。

【0061】

視聴ユーザ情報表示領域６４は、配信中のコンテンツを視聴している複数の視聴ユーザに関する情報を表示し、具体的には、当該領域６４には、各々が視聴ユーザに対応する複数のアイコンオブジェクト６４１が左右方向に並べて配置される。当該オブジェクト６４１は、円形の形状を有し、対応する視聴ユーザのプロフィール画像を表示する。複数のアイコンオブジェクト６４１は、所定ルールに従う順序で並ぶ。

【0062】

配信停止ボタン６５は、配信ユーザがコンテンツの配信を停止するためのオブジェクトである。当該配信停止ボタン６５が配信ユーザによって選択されると、コンテンツの配信（配信端末３０からサーバ１０への動作データ及び音声データの送信）が停止される。

【0063】

図６は、視聴端末３０において出力される視聴画面７０を例示する。例えば、トップ画面５０の一覧表示領域５４等を介して任意の配信（コンテンツ）が視聴者によって選択されると、選択された配信を視聴するための視聴画面７０が視聴端末３０において出力される。当該画面７０は、図示するように、上述した配信画面６０と同様に、動画表示領域７１と、基本情報表示領域７２と、コメント表示領域７３と、視聴ユーザ情報表示領域７４とを有する。また、視聴画面７０は、画面下端部において、コメント入力領域７５１と、ハートマークが表示された「いいね」ボタン７５２と、プレゼントの図柄が表示されたアイテム入力ボタン７５３とを有する。視聴ユーザ情報表示領域７４には、各々が視聴ユーザに対応する複数のアイコンオブジェクト７４１が左右方向に並べて配置される。

【0064】

動画表示領域７１は、配信画面６０の動画表示領域６１と同様に、配信ユーザのキャラクタを含む動画が表示される。当該動画は、配信端末３０からサーバ１０を介して送信される動作データ、及び、サーバ１０からダウンロードされるキャラクタのモデルデータ等に基づいて、視聴端末３０において生成及び出力される。

【0065】

コメント入力領域７５１は、視聴ユーザがコメントを入力するための領域である。当該領域７５１に文字列が入力されて確定操作が行われると、当該文字列がユーザコメントとして送信され、対応する配信端末３０（視聴中のコンテンツの配信ユーザのユーザ端末３０）及び各視聴端末３０（視聴中のコンテンツの複数の視聴ユーザの各々のユーザ端末３０）では、配信画面６０及び視聴画面７０のコメント表示領域６３、７３において、ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１が追加される。ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１には、当該コメントを入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、コメントの内容（文字列）が表示される。また、ユーザコメントが入力されると、サーバ１０は、配信管理テーブル１５３において、対応する配信のコメント数を更新（１加算）する。

【0066】

いいねボタン７５２は、視聴ユーザが配信ユーザ（コンテンツ）に対して「いいね」を入力するためのオブジェクトである。当該ボタン７５２が視聴ユーザによって選択されると、「いいね」の入力が行われ、対応する配信画面６０及び視聴画面７０のコメント表示領域６３、７３において、「いいね」の入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１には、「いいね」を入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、「いいね」の入力を示すテキストが表示される。また、「いいね」が入力されると、配信画面６０及び視聴画面７０の動画表示領域６１、７１において、対応する視覚効果（例えば、ハート型のオブジェクトが画面下側から上側に向かって流れるように表示される動画エフェクト等）が付加される。また、「いいね」が入力されると、サーバ１０は、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の「いいね数」を更新（１加算）する。

【0067】

アイテム入力ボタン７５３は、視聴ユーザがアイテムを入力するためのオブジェクトである。当該ボタン７５３が視聴者によって選択されると、図７に例示する、入力するアイテムを選択するためのアイテム選択画面２００が、視聴画面７０の下側の領域に重ねて配置される。当該画面２００は、図示するように、アイテムを一覧表示する一覧表示領域２０２と、当該領域２０２の下側に配置され、表示するアイテムの分類を選択するための分類選択領域２０４と、画面の右下隅に配置され、コインを購入するためのオブジェクトである購入ボタン２０６とを有する。また、アイテム選択画面２００の左下隅には、対応するユーザのコインの保有数が表示される。

【0068】

分類選択領域２０４には、図示するように、各々が個別の分類に対応する複数の分類オブジェクト２０４１が左右方向に並べて配置されている。また、当該領域２０４は、左右方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される分類オブジェクト２０４１が切り替わるように構成されている。分類選択領域２０４は、分類オブジェクト２０４１の何れか１つを選択できるように構成されており、何れかのオブジェクト２０４１が選択されると、一覧表示領域２０２において一覧表示されるアイテムは、対応する分類が付加されているアイテムに絞り込まれる。

【0069】

この例において、複数の分類は「イベント用」という分類を含む。また、この例では、期間限定のイベントとして「投票モード」が有効となるイベントが開催される。詳しくは後述するが、投票モードは、専用アイテムを入力することによって開始され、対応するイベントの開催中には、アイテム選択画面２００を介して、当該専用アイテムの選択（つまり、専用アイテムの入力）が可能となる。当該専用アイテムには「イベント用」の分類が付加されている。

【0070】

一覧表示領域２０２には、各々が個別のアイテムに関する情報を表示する複数の個別表示領域２０２１が４列で上下方向に並べて配置される。個別表示領域２０２１は、アイテムに対応する画像、及び、当該アイテムの入力に必要なコイン数（価格）を表示する。一覧表示領域２０２は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域２０２１が切り替わるように構成されている。視聴ユーザによって何れかの個別表示領域２０２１が選択されると、対応するアイテムの入力が行われる。

【0071】

アイテムが入力されると、対応する配信画面６０及び視聴画面７０のコメント表示領域６３、７３において、アイテムの入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１には、アイテムを入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、入力されたアイテムの名称が表示される。また、アイテムが入力されると、対応する配信画面６０及び視聴画面７０の動画表示領域６１、７１において、入力されたアイテムに対応する視覚効果（動画エフェクト）が付加される。また、アイテムが入力されると、サーバ１０は、入力されたアイテムのコイン数（価格）に応じた数量のアイテムポイント（例えば、コイン数が多くなるほどポイント数も多くなる。）をこの配信に対して付与し、具体的には、配信管理テーブル１５３において、コイン数に応じたポイントを、対応する配信のアイテムポイント数に加算する。また、アイテムが入力されると、サーバ１０は、ユーザ情報テーブル１５１において、入力されたアイテムのコイン数を、対応するユーザ（アイテムを入力した視聴ユーザ）のコイン保有数から減じる。

【0072】

ここで、期間限定のイベントの開催中において有効となる上述した「投票モード」について説明する。投票モードは、各視聴ユーザによる投票（選択肢の選択）が可能となるモードであり、何れかの視聴ユーザが、当該モードを開始するための上述した専用アイテムを入力することに応じて開始される。なお、視聴ユーザによる当該専用アイテムの入力後、配信ユーザによる確認（承認）操作を介して、投票モードが開始されるようにしてもよい。

【0073】

図８は、投票モードを開始するための専用アイテムの入力に応じてサーバ１０が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ１０は、まず、図示するように、投票石オブジェクトのサイズを決定する（ステップＳ１００）。投票石オブジェクトは、上述したように、視聴ユーザによる投票（選択肢の選択）の受付に応じて、対応する配信画面６０及び視聴画面７０の動画表示領域６１、７１において配置されるオブジェクトである。投票石オブジェクトのサイズは、具体的には、その時点での視聴ユーザ数に基づいて設定され、当該視聴ユーザ数が多いほど、小さいサイズが設定される。設定された投票石オブジェクトのサイズは、配信管理テーブル１５３において管理される。

【0074】

続いて、サーバ１０は、早期決着用の閾値を決定する（ステップＳ１１０）。当該閾値は、投票モードの早期決着を判定するための閾値であって、２つの選択肢の投票数の差分に関する閾値である。当該閾値は、具体的には、その時点での視聴ユーザ数に基づいて設定され、当該視聴ユーザ数が多いほど、大きい値が設定される。設定された早期決着用の閾値は、配信管理テーブル１５３において管理される。

【0075】

次に、サーバ１０は、投票モードを開始する（ステップＳ１２０）。具体的には、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の「投票モードフラグ」が更新され、また、対応する配信の「投票モード残り時間」の更新（カウントダウン）が開始される。この例では、投票モードの継続時間は６０秒であり、残り時間のカウントダウンは、６０秒から開始される。

【0076】

投票モードを開始すると、サーバ１０は、次に、各視聴ユーザによる投票を受け付ける（ステップＳ１３０）。各視聴ユーザによる投票は、視聴画面７０を介して受け付けられる。

【0077】

図９は、投票モードが開始された直後の視聴画面７０を例示する。この状態の視聴画面７０は、図示するように、基本情報表示領域７２及び視聴ユーザ情報表示領域７４の下側に位置し、投票モードの状況を表示する状況表示オブジェクト８０と、当該オブジェクト８０の下側に位置し、複数の視聴ユーザによる投票の状況（選択肢の選択状況）を表示すると共に、上皿天秤の外観を有する天秤オブジェクト８２と、当該オブジェクト８２の右下側に位置し、「そう思う」というテキストが付加された第１選択肢ボタン８４と、天秤オブジェクト８２の左下側に位置し、「そう思わない」というテキストが付加された第２選択肢ボタン８６と、天秤オブジェクト８２の上側に位置する透明の投票石配置領域８８と、を有する。なお、この状態の視聴画面７０において、専用アイテムを入力した視聴ユーザ（つまり、投票モードを開始した視聴ユーザ）に関する情報（例えば、プロフィール画像等）が所定位置に表示されるようにしてもよい。

【0078】

この例の投票モードは、第１選択肢としての「そう思う」という肯定的な選択肢、及び、第２選択肢としての「そう思わない」という否定的な選択肢の２つの選択肢の何れかの選択を視聴ユーザに対して促すモードである。例えば、配信ユーザが、こうした二者択一のお題を口頭で伝えると、任意の視聴ユーザが、投票モードを開始するための専用アイテムを入力し、当該投票モードが開始される。この例では、投票モードが開始された直後の段階では、状況表示オブジェクト８０には、「審議中」というテキストが表示される。

【0079】

天秤オブジェクト８２は、右側の第１上皿オブジェクト８２１と、左側の第２上皿オブジェクト８２２と、これらのオブジェクト８２１、８２２を支持するアームオブジェクト８２３とを有する。

【0080】

第１選択肢ボタン８４は、視聴ユーザが第１選択肢（そう思う）を選択するためのオブジェクトである。当該ボタン８４が選択されると、第１選択肢に対する選択（投票）が入力され、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の第１選択肢投票数が更新（１加算）される。

【0081】

また、第１選択肢ボタン８４の選択に応じて、投票石オブジェクトが、配信画面６０及び視聴画面７０の動画表示領域６１、７１に配置される。図１０は、何れかの視聴ユーザによって第１選択肢ボタン８４が選択された直後の視聴画面７０を例示する。この状態の視聴画面７０では、図示するように、天秤オブジェクト８２が有する第１上皿オブジェクト８２１の上方において、投票石オブジェクト９０が配置される。配置されたオブジェクト９０は、その後、下方向に移動（落下）し、第１上皿オブジェクト８２１に載る。投票石オブジェクト９０は、正五角形の形状を有し、その大きさは、上述したように、投票モードの開始時における視聴ユーザ数に基づいて設定されている。

【0082】

第２選択肢ボタン８６は、視聴ユーザが第２選択肢（そう思わない）を選択するためのオブジェクトである。当該ボタン８６が選択されると、第２選択肢に対する選択（投票）が入力され、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の第２選択肢投票数が更新（１加算）される。

【0083】

また、第１選択肢ボタン８４が選択された場合と同様に、第２選択肢ボタン８６の選択に応じて、投票石オブジェクトが、配信画面６０及び視聴画面７０の動画表示領域６１、７１に配置される。具体的には、何れかの視聴ユーザによって第２選択肢ボタン８６が選択されると、天秤オブジェクト８２が有する第２上皿オブジェクト８２２の上方において、投票石オブジェクト９０が配置され、配置されたオブジェクト９０は、下方向に移動（落下）し、第２上皿オブジェクト８２２に載る。

【0084】

投票石配置領域８８は、視聴ユーザが、投票石オブジェクトの入力（配置指示）を行うための領域である。当該領域８８の任意の位置が選択される（例えば、タップ操作が行われる）と、選択された位置に投票石オブジェクト９０が配置される。

【0085】

また、投票石配置領域８８は、視聴ユーザによって選択された位置に応じて、第１選択肢又は第２選択肢に対する選択が入力され、或いは、何れの選択肢に対する選択も入力されないように構成されている。具体的には、図１１に例示するように、投票石配置領域８８は、天秤オブジェクト８２の第１上皿オブジェクト８２１の上側に位置する第１領域８８１と、天秤オブジェクト８２の第２上皿オブジェクト８２２の上側に位置する第２領域８８２と、これらの領域８８１、８８２の間に位置する第３領域８８３と、を有する。そして、視聴ユーザによって、第１領域８８１内の任意の位置が選択された場合には、第１選択肢に対する選択が入力される。この場合、第１領域８８１内の視聴ユーザによって選択された位置に配置された投票石オブジェクト９０は、下方向に移動（落下）し、第１上皿オブジェクト８２１に載る。第１選択肢に対する選択が入力されると、上述したように、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の第１選択肢投票数が更新（１加算）される。

【0086】

同様に、視聴ユーザによって、第２領域８８２内の任意の位置が選択された場合には、第２選択肢に対する選択が入力される。この場合、第２領域８８２内の視聴ユーザによって選択された位置に配置された投票石オブジェクト９０は、下方向に移動（落下）し、第２上皿オブジェクト８２２に載る。第２選択肢に対する選択が入力されると、上述したように、配信管理テーブル１５３において、対応する配信の第２選択肢投票数が更新（１加算）される。

【0087】

一方、視聴ユーザによって、第３領域８８３内の任意の位置が選択された場合には、第１選択肢及び第２選択肢の何れの選択肢に対する選択も入力されない。この場合、第３領域８８３内の視聴ユーザによって選択された位置に配置された投票石オブジェクト９０は、下方向に移動（落下）し、アームオブジェクト８２３に衝突して消える。

【0088】

このように、この例では、各視聴ユーザは、第１選択肢ボタン８４、第２選択肢ボタン８６、及び、投票石配置領域８８を介して、２つの選択肢の何れかの選択を入力することができる。また、この例では、１の視聴ユーザによる選択肢の選択回数（投票回数）は制限されておらず、各視聴ユーザは、何度でも、選択肢の選択を入力することができる。また、視聴ユーザは、複数回の選択肢の選択において、相互に異なる選択肢を選択することもできる。各視聴ユーザによる最初の投票における選択肢は、ユーザ情報テーブル１５１の投票先選択肢において管理される。なお、本実施形態の他の例では、１の視聴ユーザによる選択肢の選択回数は制限されないが、２回目以降の選択肢の選択は、１回目に選択した選択肢と同じ選択肢のみを選択することができる。また、本実施形態のさらに他の例では、１の視聴ユーザによる選択肢の選択回数は所定値（例えば、１回）に制限される。

【0089】

また、この例では、各視聴ユーザによる最初の投票が行われると、対応する配信画面６０及び視聴画面７０のコメント表示領域６３、７３において、当該視聴ユーザの投票への参加を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１には、投票を行った視聴ユーザのアカウント名と共に、投票への参加を示すテキストが表示される。また、投票への参加を通知するシステムコメントは、投票先の選択肢に応じた文字色及び背景色が適用される。例えば、最初の投票先が第１選択肢である場合、投票への参加を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１における文字色及び背景色は、第１の色である一方、最初の投票先が第２選択肢である場合、投票への参加を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１における文字色及び背景色は、第１の色とは異なる第２の色である。

【0090】

また、この例では、投票を行った視聴ユーザがコメント入力領域７５１を介してコメントを入力すると、ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１（視聴ユーザ関連オブジェクト）に対して、最初の投票先の選択肢（ユーザ情報テーブル１５１において管理されている。）に応じた文字色及び背景色が適用される。当該文字色及び背景色の適用は、投票モードが終了した後も継続される。なお、こうした最初の投票先の選択肢に基づく文字色及び背景色が、投票モードの間のみに適用され、投票モードが終了した後は適用されないようにしてもよい。

【0091】

図１２は、投票モードの開始後、一定期間が経過した後の視聴画面７０を例示する。この状態の視聴画面７０は、図示するように、第１上皿オブジェクト８２１、及び、第２上皿オブジェクト８２２の各々において、対応する選択肢の選択数（投票数）に応じた数の投票石オブジェクト９０が積み上がる。また、天秤オブジェクト８２のアームオブジェクト８２３は、第１上皿オブジェクト８２１、及び、第２上皿オブジェクト８２２のうち、選択数の多い方が下側に位置するように、傾く。アームオブジェクト８２３の傾斜角度は、第１選択肢投票数と第２選択肢投票数との差分に基づいて設定され、当該差分が大きいほど、傾斜角度が大きくなる。このように、視聴画面７０は、状況表示オブジェクト８０及び天秤オブジェクト８２を介して、投票状況を表示する。なお、配信画面６０においても、同様に、投票状況の表示が行われる。

【0092】

ここで、投票石オブジェクト９０のサイズは、視聴ユーザ数が多いほど（つまり、見込まれる投票数が多いほど）、小さくなるから、第１上皿オブジェクト８２１、及び、第２上皿オブジェクト８２２に積み上がる投票石オブジェクト９０が占める領域が過剰に大きくなることが抑制される。

【0093】

図８のフローチャートに戻り、こうした視聴ユーザによる投票の受付は、早期決着の条件が成立しておらず（ステップＳ１４０においてＮＯ）、且つ、投票モードの残り時間が残っている間（ステップＳ１５０においてＮＯ）、継続する。そして、残り時間が０になり（ステップＳ１５０においてＹＥＳ）、又は、残り時間が０になる前であっても、早期決着の条件が成立すると（ステップＳ１４０においてＹＥＳ）、サーバ１０は、投票モードを終了し、投票結果を表示する（ステップＳ１６０）。この例では、早期決着の条件は、第１選択肢投票数と第２選択肢投票数との差分が、早期決着用閾値に到達することに応じて充足する。ここで、当該閾値は、視聴ユーザ数が多いほど（つまり、見込まれる投票数が多いほど）、大きくなるから、投票数の逆転の可能性が十分に残っている段階で早期決着と判断されてしまうことが抑制される。

【0094】

図１３は、投票モードの終了に応じて投票結果を表示する視聴画面７０を例示する。この状態の視聴画面７０は、図示するように、状況表示オブジェクト８０において、「決着」というテキストが表示される。また、第１上皿オブジェクト８２１、及び、第２上皿オブジェクト８２２のうち、投票数の多い選択肢に対応する第１上皿オブジェクト８２１が、最も下側の位置まで下がり、当該オブジェクト８２１の上方において、花火の動画エフェクト９２が追加されている。また、第１選択肢ボタン８４、及び、第２選択肢ボタン８６のうち、投票数の多い選択肢に対応する第１選択肢ボタン８４の幅が拡大し、投票数の少ない選択肢に対応する第２選択肢ボタン８６の幅が縮小している。なお、配信画面６０においても、同様に、投票結果の表示が行われる。

【0095】

この例において、早期決着によって投票モードを終了した場合と、残り時間が０となって投票モードを終了した場合との間で、配信画面６０及び視聴画面７０における投票結果の表示態様が異なるようにしてもよい。例えば、早期決着によって投票モードを終了した場合には、図１３に例示した表示が直ちに行われる一方、残り時間が０となって投票モードを終了した場合には、図１３に例示した表示に至るまでの他の表示（例えば、投票数の多い選択肢に対応する第１上皿オブジェクト８２１に巨大な投票石オブジェクト９０が追加で積み上がるアニメーション表示等）が行われるようにしてもよい。

【0096】

また、この例では、第１選択肢投票数及び第２選択肢投票数が同じ値である場合、状況表示オブジェクト８０において「同票」というテキストが表示され、配信画面６０及び視聴画面７０において、同票（引き分け）に対応する演出表示が行われる。

【0097】

また、この例では、投票モードが終了すると、対応する配信画面６０及び視聴画面７０のコメント表示領域６３、７３において、投票結果を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１が追加される。

【0098】

上述した例において、投票モードの終了後、投票結果に応じて、配信コンテンツ自体が変化するようにしてもよく、例えば、配信ユーザのキャラクタが変化する（例えば、キャラクタの顔に所定の画像処理が施される。）ようにしてもよい。

【0099】

上述した例では、投票モードにおいて、２つの選択肢の何れかの選択が行われるようにしたが、投票モードにおける選択肢は、３つ以上であってもよい。

【0100】

上述した例では、状況表示オブジェクト８０及び天秤オブジェクト８２を介して、投票状況及び投票結果を表示するようにしたが、こうしたオブジェクト８０、８２は、投票状況及び投票結果を表示するためのオブジェクトの一例であって、本実施形態の他の例では、その他のオブジェクト（例えば、投票数を示す様々なゲージ形式のオブジェクト等）を介して、投票状況又は投票結果の表示が行われる。

【0101】

上述した例では、投票を行った視聴ユーザがコメントを入力すると、ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト６３１、７３１に対して、最初の投票先の選択肢に応じた文字色及び背景色が適用されるようにしたが、こうしたコメントオブジェクト６３１、７３１とは異なるオブジェクトが、最初の投票先の選択肢に応じた外観を有するようにしてもよい。例えば、視聴ユーザ情報表示領域６４、７４のアイコンオブジェクト６４１、７４１に対して、対応する視聴ユーザによる最初の投票先の選択肢に応じた外観（例えば、背景色）が適用されるようにしてもよい。

【0102】

上述した例では、専用アイテムの入力に応じて投票モードが開始されるようにしたが、投票モードを開始するための条件は、専用アイテムの入力に限定されない。例えば、本実施形態の他の例では、コメント、いいね、又は、アイテムの入力等のアクションに関する所定条件を任意の視聴ユーザが充足することに応じて、投票モードが開始される。

【0103】

上述した例では、コンテンツ配信サービスが、配信ユーザのキャラクタを含む動画、及び、当該配信ユーザの音声によって構成されるコンテンツのライブ配信及び視聴を行うためのサービスとして構成されるようにしたが、本実施形態の他の例では、これ以外の様々なコンテンツが配信される。例えば、コンテンツは、配信端末３０から送信される動画及び音声によって構成されてもよいし、所定画像及び配信端末３０から送信される音声によって構成されてもよい。また、サーバ１０（ストレージ１５）に予め格納されているコンテンツが、複数の視聴ユーザによって同時に視聴されるようにしてもよい。

【0104】

以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ１０は、特定のコンテンツを視聴する１の視聴ユーザが所定条件を充足する（例えば、専用アイテムを入力する）ことに応じて所定モード（例えば、投票モード）を開始し、当該所定モードの開始に応じて、同じコンテンツを視聴する複数の視聴ユーザによる、複数の選択肢の何れかの選択（例えば、投票）を受け付けるから、各視聴ユーザは、こうした選択肢の選択を、他のユーザと一緒に楽しむことができる。つまり、サーバ１０は、コンテンツの視聴ユーザが得られる他の視聴ユーザとの一体感を高める。

【0105】

本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるコンテンツ配信サーバ１０が有する機能の一部又は全部は、サーバ１０及びユーザ端末３０が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末３０によって実現され得る。

【0106】

本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。

【0107】

本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び／又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。

【0108】

本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。

【符号の説明】

【0109】

１０ コンテンツ配信サーバ
１１ コンピュータプロセッサ
１１１ 管理機能制御部
１１２ コンテンツ配信制御部
１５ ストレージ（記憶装置）
１５１ ユーザ情報テーブル
１５３ 配信管理テーブル
２０ 通信ネットワーク
３０ ユーザ端末
４０ サーバ側プログラム
４２ 端末側プログラム
５０ トップ画面
６０ 配信画面
６３ コメント表示領域
６３１ コメントオブジェクト（視聴ユーザ関連オブジェクト）
７０ 視聴画面
７３ コメント表示領域
７３１ コメントオブジェクト（視聴ユーザ関連オブジェクト）
８０ 状況表示オブジェクト
８２ 天秤オブジェクト
８４ 第１選択肢ボタン
８６ 第２選択肢ボタン
８８ 投票石配置領域
９０ 投票石オブジェクト（選択受付オブジェクト）
２００ アイテム選択画面

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】