(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161823
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】デバイス管理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241113BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
H04N1/00 002B
H04N1/00 E
B41J29/38 202
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076889
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】富久 泰志
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HN08
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ06
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA25
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC38
5C062AC42
5C062AC56
5C062AC61
5C062AC69
5C062AE01
5C062AE15
5C062AF01
5C062AF14
5C062AF15
5C062BB02
(57)【要約】
【課題】
対応する必要がある複数の画像形成装置の稼働状況を確認している際に、稼働状況が更新された画像形成装置を分かり易く提示すること。
【解決手段】
デバイス管理システムは、管理対象となる複数のネットワークデバイス各々について、デバイス詳細情報を表示する画面を提供するデバイス管理システムであって、ユーザーによる操作を受け付け、ユーザーによる前記操作に基づいて、異常が発生しているネットワークデバイスの詳細を表示する異常デバイス詳細表示処理を実行する制御手段を有することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象となる複数のネットワークデバイス各々について、デバイス詳細情報を表示する画面を提供するデバイス管理システムであって、
ユーザーによる操作を受け付け、ユーザーによる前記操作に基づいて、異常が発生しているネットワークデバイスの詳細を表示する異常デバイス詳細表示処理を実行する制御手段
を有することを特徴とするデバイス管理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況を示すデバイス稼働情報リストを異なるタイミングで少なくとも二回取得し、二つのデバイス稼働情報リストの間に差分が発生しているか否かを確認し、前記差分の発生が確認されたネットワークデバイスについて、デバイス稼働情報リストの更新内容を確認する
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス管理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況が正常な状態から異常な状態に変化したことにより前記差分が発生していることを確認した場合、稼働状況が正常な状態から異常な状態に変化したことにより前記差分が発生したネットワークデバイスを表示部に表示する順序を示す表示順リストの終端に追加する
ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス管理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況が更新されていることを確認した場合、前記差分が発生したネットワークデバイスを表示部に表示する順序を示す表示順リストを更新する
ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス管理システム。
【請求項5】
前記差分が発生したネットワークデバイスを判断することができるようにネットワークデバイスを管理する更新デバイス管理手段と、
ネットワークデバイスの詳細を示すデバイス詳細画面が表示されている間に前記差分が発生したネットワークデバイスであり、ユーザーにより確認されていないネットワークデバイスが存在することをユーザーに通知する未確認デバイス通知手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一つに記載のデバイス管理システム。
【請求項6】
管理対象となる複数のネットワークデバイス各々について、デバイス詳細情報を表示する画面を提供する方法であって、
ユーザーによる操作を受け付け、ユーザーによる前記操作に基づいて、異常が発生しているネットワークデバイスの詳細を表示する異常デバイス詳細表示処理を実行する
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイス管理システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置に関連する消耗品の管理、障害発生時の問い合わせ等のデバイス管理業務は、デバイス管理業務を担当するデバイス管理者がデバイス管理のウェブサービス、アプリケーション等を使用して行っている。画像形成装置の稼働状況は刻々と変化するため、対応が必要な画像形成装置の中で優先度が高いものから状況を確認して対応している際に、対応が必要な画像形成装置が新たに追加される可能性がある。また、デバイス管理者以外の他者によって、画像形成装置に関する問題が解消されるような可能性もある。
【0003】
これらの背景があることから、例えば、特許文献1は、表示対象のコンテンツが追加された場合又は表示対象のコンテンツが更新された場合の表示制御として、文書が更新されてページが増加される際に、ページの遷移先を切り替える手法を開示している。この手法は、表示対象のコンテンツが追加された場合及び表示対象のコンテンツが更新された場合に対応することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した手法は、更新される箇所が一意に決められてしまうため、デバイスの稼働状況の変化に柔軟に対処することが難しくなり、ユーザーが更新を見落としてしまうリスクを有している。
【0006】
そこで、本発明は、対応する必要がある複数の画像形成装置の稼働状況を確認している際に、稼働状況が更新された画像形成装置を分かり易く提示することができるデバイス管理システム及び方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明のデバイス管理システムは、管理対象となる複数のネットワークデバイス各々について、デバイス詳細情報を表示する画面を提供するデバイス管理システムであって、ユーザーによる操作を受け付け、ユーザーによる前記操作に基づいて、異常が発生しているネットワークデバイスの詳細を表示する異常デバイス詳細表示処理を実行する制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、対応する必要がある複数の画像形成装置の稼働状況を確認している際に、稼働状況が更新された画像形成装置を分かり易く提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイス管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図3】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスの稼働情報管理データベースの一例を示す図である。
【
図4】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスの稼働情報更新処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第一実施形態に係る異常デバイス詳細表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る表示順リスト更新処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスリスト画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る表示順リストの一例を示す図である。
【
図10】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る異常デバイスの連続表示用のデバイス詳細画面の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイス詳細画面の一例を示す図である。
【
図12】本発明の第二実施形態に係る異常デバイス詳細表示処理を示すフローチャートの一例を示す図である。
【
図13】本発明の第二実施形態に係るポップアップ画面の一例を示す図である。
【
図14】本発明の第二実施形態に係る表示順リストの一例を示す図である。
【
図15】本発明の第二実施形態に係るポップアップ画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0011】
実施形態に係るデバイス管理システムは、管理対象となる複数のネットワークデバイス各々について、デバイス詳細情報を表示する画面を提供する。また、デバイス管理システムは、ユーザーによる操作を受け付け、ユーザーによる操作に基づいて、異常が発生しているネットワークデバイスの詳細を表示する異常デバイス詳細表示処理を実行する制御手段 を有する。
【0012】
また、制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況を示すデバイス稼働情報リストを異なるタイミングで少なくとも二回取得し、二つのデバイス稼働情報リストの間に差分が発生しているか否かを確認する。そして、制御手段は、差分の発生が確認されたネットワークデバイスについて、デバイス稼働情報リストの更新内容を確認する。
【0013】
また、制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況が正常な状態から異常な状態に変化したことにより差分が発生していることを確認した場合、次のような処理を実行する。すなわち、制御手段は、このような場合、稼働状況が正常な状態から異常な状態に変化したことにより差分が発生したネットワークデバイスを表示部に表示する順序を示す表示順リストの終端に追加する。
【0014】
また、制御手段は、ネットワークデバイスの稼働状況が更新されていることを確認した場合、差分が発生したネットワークデバイスを表示部に表示する順序を示す表示順リストを更新する。
【0015】
また、実施形態に係るデバイス管理システムは、更新デバイス管理手段と、未確認デバイス通知手段とを備えていてもよい。更新デバイス管理手段は、差分が発生したネットワークデバイスを判断することができるようにネットワークデバイスを管理する。未確認デバイス通知手段は、ネットワークデバイスの詳細を示すデバイス詳細画面が表示されている間に差分が発生したネットワークデバイスであり、ユーザーにより確認されていないネットワークデバイスが存在することをユーザーに通知する。
【0016】
以下、上述したデバイス管理システムの具体的な例について図面を参照しながら説明する。
【0017】
<デバイス管理システム概要>
図1は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイス管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、デバイス管理システムは、印刷装置100~105と、ホストコンピューター191と、デバイス管理サーバー160と、ウェブサーバー170(クラウドサーバーであってもよい)とを含む。これらは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク190を相互に通信可能に接続されている。
【0018】
第一実施形態では、印刷装置100~105として、印刷機能、読取機能、FAX機能等、複数の機能が一体化された複合機(MFP:Multi Function Printer)が使用されるものとして説明する。印刷装置とホストコンピューターとサーバーとは複数台接続されていてもよく、他の装置が接続されていてもよい。また、ネットワーク190は、有線ネットワーク、無線ネットワーク又はこれらが組み合わされた構成の場合がある。
【0019】
印刷装置100は、制御装置110と、リーダー装置120と、プリンタ装置130と、操作部140と、記憶装置150とを含む。
【0020】
制御装置110は、印刷装置100を統括的に制御する制御基板(コントローラ)である。制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、画像処理部114と、レンダリングハードウェア(HW:Hardware)115とを含む。
【0021】
CPU111は、図示されていないシステムバスを介して、制御装置110内の各ブロックを制御する。例えば、CPU111は、ROM112、RAM113、記憶装置150又は他の記憶媒体に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、印刷装置100の機能を実行する。ROM112は、例えば、制御プログラム、印刷装置100の機能等を実行する上で必要なテーブル、設定データ等を記憶している。RAM113は、例えば、CPU111のワークメモリとして用いられる。
【0022】
画像処理部114は、リーダー装置120によって生成された読取画像データ、外部から受信した画像データ等に対して、変換、補正、編集、圧縮/解凍等、種々の画像処理を実行する。画像処理部114は、ハードウェアで実現されていてもよいし、ソフトウェアで実現されていてもよい。レンダリングHW115は、中間データに基づいて高速でレンダリング処理を実行し、プリント出力用の画像を生成するハードウェアである。
【0023】
記憶装置150は、例えば、画像データ、モード、ライセンス等の機器情報、アドレス帳、カスタマイズ等のユーザー情報を記憶する。リーダー装置120は、スキャナエンジンの構成を有し、図示されていない原稿台にセットされた自動原稿給送装置(ADF:Automatic Document Feeder)又は自動原稿給送装置から給送された原稿を光学的に読み取り、読取画像データを生成する。プリンタ装置130は、電子写真方式、インクジェット記録方式等、各種の記録方式に対応したプリンタエンジンの構成を有し、記録媒体上に画像を形成する。
【0024】
例えば、電子写真方式の場合には、現像機、ドラム、中間転写ベルト(ITB:Intermediate Transfer Belt)、定着器、給紙段の給紙ローラー等の消耗部品を有する。操作部140は、ユーザーの操作を受付けるための操作キー及び各種設定やユーザーインターフェース画面の表示等を行う液晶パネルを備え、受け付けたユーザー操作等の情報を制御装置110へ出力する。
【0025】
印刷装置100は、
図1に示す構成に限られず、印刷装置100の実行可能な機能に応じて他の構成を含む。例えば、印刷装置100は、ファックス(FAX)機能の実行に必要な構成、近距離無線通信を可能とする構成を含む場合もある。
【0026】
なお、印刷装置101~105について、内部の構成としては印刷装置100と同様の構成のため、説明を割愛する。
【0027】
ホストコンピューター191は、制御装置198と、操作部195と、記憶装置196と、表示部197とを含む。制御装置198は、ホストコンピューター191を統括的に制御する制御基板(コントローラ)である。制御装置198は、CPU192と、ROM193と、RAM194とを含む。
【0028】
CPU192は、図示されていないシステムバスを介して、制御装置198内の各ブロックを制御する。例えば、CPU192は、ROM193、RAM194、記憶装置196又は他の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ホストコンピューター191の機能を実行する。
【0029】
ROM193は、例えば、オペレーティングシステム(OS:Operating System)プログラム等の各種制御プログラム、ホストコンピューター191の機能を実行する上で必要なテーブル、設定データ等を記憶する。RAM194は、例えば、CPU192のワークメモリとして使用される。記憶装置196は、例えば、各種アプリケーションプログラム、データ、ユーザー情報、機器情報等を記憶する。操作部195は、ユーザーの操作を受け付けるためのキーボード、ポインティングデバイス等を備え、受け付けたユーザー操作等の情報を制御装置198へ出力する。表示部197は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種ユーザーインターフェース画面、情報等を表示する。
【0030】
デバイス管理サーバー160、ウェブサーバー170については、内部の構成がホストコンピューター191と同様の構成のため、説明を割愛する。デバイス管理サーバー160では、印刷装置100~105の稼働状況の情報を収集するサービスが動作する。ウェブサーバー170上では、デバイス管理サービス、印刷装置の課金情報管理サービス等の各種サービスが動作する。
【0031】
ここで、デバイス管理サービスは、ホストコンピューター191等のウェブブラウザで動作するウェブアプリケーションを想定している。ホストコンピューター191上で動作するデバイス管理サービス専用のクライアントアプリケーションの要求を受けて、デバイス管理サービスに必要なデータを提供するという形態でもよい。また、デバイス管理サーバー160とウェブサーバー170は、一つのサーバーであってもよい。
【0032】
以下、上述した構成を備えるデバイス管理システムを例に挙げて、具体的な実施形態を説明する。
【0033】
<第一実施形態>
図2は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
図2は、第一実施形態に係るホストコンピューター191、デバイス管理サーバー160、Webサーバー170及び印刷装置100~105により実行される処理の一例を示すシーケンス図である。デバイスの稼働情報更新処理(ステップP201及びステップP203)、デバイスリスト表示処理(ステップP202)、デバイス詳細表示処理(ステップP204)、がこのように処理されたものとして、各処理の詳細を以降に記載する。
【0034】
図4は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスの稼働情報更新処理の一例を示すフローチャートである。
図4の処理は、デバイス管理サーバー160のCPU192が、ROM193に記憶されたプログラムをRAM194に読み出して実行することで実現される。
図4の処理は、印刷装置100~105のいずれかで稼働情報が更新された際に、稼働情報をデバイス管理サーバー160に送信することで開始される。ここで、稼働情報の送信は、一定時間の間隔で定期送信を行う形態であってもよい。
【0035】
ステップS401において、CPU192は、印刷装置100~105のいずれかからの稼働情報を受信し、正常に受信したことを示す受信結果を通知する。
【0036】
ステップS402において、CPU192は、受信した稼働情報をもとに、記憶装置196に格納されているデバイス稼働情報管理データベース(DB:Database)を更新し、本処理を終了する。
【0037】
図3は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスの稼働情報管理データベースの一例を示す図である。また、具体的には、
図3は、デバイス稼働情報管理DBで管理されている情報を示しており、プリンタ名300、デバイスID301、稼働情報302、設置場所303、最終更新日時304及びデバイス所有者305が当該情報に含まれている。また、デバイス稼働情報リストは、任意の時点での情報のスナップショットである。
図3(A)は、ステップP201が終了した時点における情報の一例を示している。
図3(B)は、ステップP203が終了した時点における情報の一例を示している。また、
図3(B)に示した情報においては、印刷装置101、104の情報が更新されている。
【0038】
図5は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスリスト表示処理の一例を示すフローチャートである。
図5の処理は、ウェブサーバー170のCPU192がROM193に記憶されたプログラムをRAM194に読み出して実行することで実現される。
図5の処理は、ユーザー(デバイス管理者)がホストコンピューター191のCPU192で動作するウェブブラウザ上でデバイスリスト画面のURLを指定することで開始される。
【0039】
ステップS501において、CPU192は、ユーザーからのユーザー認証情報の入力を受け付けて、ユーザー認証処理を実行する。ここでは、UserAのユーザー認証が正常に処理されたものとして、以降の説明を行う。
【0040】
ステップS502において、CPU192は、デバイス管理サーバー160からステップS501で認証したユーザーが管理するデバイスの稼働情報リストを取得する。この時点でのデバイス稼働情報リストは、例えば、
図3(A)に示した情報、すなわちステップP201が終了した時点における情報である。
【0041】
ステップS503において、CPU192は、取得したデバイスの稼働情報リストをもとに、デバイスリスト画面を生成し、表示部197に表示する。
図8は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイスリスト画面の一例を示す図である。デバイスリスト画面800には、ユーザー名801と、画面生成日時802と、デバイスリスト803と、デバイス詳細確認ボタン804と、異常デバイス確認ボタン805と、閉じるボタン806とが表示されている。
【0042】
ユーザー名801は、ステップS501で認証されたユーザー情報に含まれているユーザー名である。画面生成日時802は、デバイスリスト画面800を生成した日時を表示しており、この日時でのデバイスの稼働状況を表示していることを示すためのものである。デバイスリスト803は、デバイスの稼働状況で優先度が高いものから上部に表示することにより、ユーザーによる確認を容易にしている。ここでは、サポートサービスに問い合わせる必要があるサービスエラー、デバイス管理者が対応する必要があるオペレーターエラー、稼働しているが異常状態にあるワーニング、正常稼働している良好の順に優先度が高いものとしている。
【0043】
ステップS504において、CPU192は、操作部195を介して、ユーザーからの操作を受け付ける。デバイス詳細確認ボタン804は、各印刷装置に対応している。CPU192は、デバイス詳細確認ボタン804のいずれかが選択された場合、処理をステップS505に進める。ここで、CPU192は、デバイス詳細確認ボタン804の代わりに、デバイスリスト803の各印刷装置の表示領域が選択された場合に、処理をステップS505に進めてもよい。CPU192は、異常デバイス確認ボタン805が選択された場合、処理をステップS506に進める。また、CPU192は、閉じるボタン806が選択された場合、画面表示を閉じて本処理を終了させる。
【0044】
ステップS505において、CPU192は、ステップS504で選択された印刷装置の詳細情報をデバイス管理サーバー160から取得し、当該詳細情報をもとにデバイス詳細画面を生成して表示部197に表示する。
【0045】
図11は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係るデバイス詳細画面の一例を示す図である。
図11を使用した説明では、印刷装置105が選択されたものとする。デバイス詳細画面1100には、ユーザー名1101と、画面生成日時1102と、デバイス情報1103と、デバイス稼働状況1104と、デバイス稼働状況詳細1105と、閉じるボタン1106と、デバイスリストに戻るボタン1107とが表示されている。ここで、CPU192は、操作部195を介して、ユーザーからの操作を受け付ける。閉じるボタン1106を選択することで画面表示を閉じて、本処理を終了する。デバイスリストに戻るボタン1107を選択すると、ステップS502に戻り、図示されていないデバイスリスト画面を表示する。
【0046】
ステップS506において、CPU192は、異常デバイス詳細表示処理を実行する。
図6は、本発明の第一実施形態に係る異常デバイス詳細表示処理の一例を示すフローチャートである。
図6の処理は、ウェブサーバー170のCPU192がROM193に記憶されたプログラムをRAM194に読み出して実行することで実現される。
【0047】
ステップS601において、CPU192は、表示対象デバイスとデバイス稼働情報リストの情報を受け付ける。以降の説明では、ステップS504からステップS505又はステップS506を経由せずにステップS601に進められた場合には、デバイス稼働情報リストはステップS502で取得された情報のままであるものとする。また、以降の説明では、このような場合には、表示対象デバイスはステップS503で優先度が最も高いと判断された印刷装置100が指定されているものとする。
【0048】
ステップS602において、CPU192は、表示順リスト更新処理を実行する。
図7は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る表示順リスト更新処理の一例を示すフローチャートである。
図7の処理は、ウェブサーバー170のCPU192がROM193に記憶されたプログラムをRAM194に読み出して実行することで実現される。
【0049】
ステップS701において、CPU192は、表示順リストが既に作成されているか否かを確認する。CPU192は、表示順リストが作成されていないことを確認した場合、処理をステップS702に進める。一方、CPU192は、表示順リストが作成されていることを確認した場合、処理を終了させる。
【0050】
ステップS702において、CPU192は、デバイス稼働情報リストをもとに表示順リストを作成する。
図9は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る表示順リストの一例を示す図である。表示順リストは、表示順900と、デバイスID901と、デバイス稼働情報902と、管理情報903との情報で構成される。CPU192は、この時点で
図3(A)に示されているデバイス稼働情報リストを保持しているため、
図9(A)に示されている表示順リストを作成する。表示順900には、デバイス稼働情報リストにおける稼働状況の優先度が高いものから順に番号が割り当てられている。管理情報903には、ステップS601で表示対象デバイスとなっている印刷装置100には「確認中」の情報が登録され、それ以外の印刷装置には「未確認」の情報が登録される。
【0051】
ステップS703において、CPU192は、デバイス管理サーバー160からステップS501で認証したユーザーが管理するデバイスの稼働情報リストを再度取得する。この時点でのデバイス稼働情報リストは、
図3(B)に示されており、ステップP203が終了した時点のデバイス稼働情報リストである。
【0052】
ステップS704において、CPU192は、保持しているデバイス稼働情報リストとステップS703で再度取得したデバイス稼働情報リストを比較して、差分の有無を確認する。CPU192は、差分が存在することを確認した場合、処理をステップS705に進める。一方、CPU192は、差分が存在しないことを確認した場合、差分が無ければ表示順リスト更新処理を終了させる。
【0053】
ステップS705において、CPU192は、差分があった印刷装置について、ステップS703で再度取得されたデバイス稼働情報リストにおける稼働状況の優先度が高いものから順に、それぞれの更新内容を確認する。そして、CPU192は、良好な状態から稼働状況が変化したことにより表示順リストに追加された印刷装置については処理をステップS706に進める。一方、CPU192は、表示順リストに載っており、稼働状況が更新された印刷装置については処理をステップS707に進める。
【0054】
ステップS706において、CPU192は、表示順リストの終端に印刷装置の情報を追加し、表示順900の番号を割り当てる。そして、CPU192は、管理情報903には、「未確認」又は「新規追加」の情報を登録する。
【0055】
ステップS707において、CPU192は、表示順リストの印刷装置の稼働状況902の情報を更新し、管理情報903に「情報更新」の情報を追加で登録する。
【0056】
ステップS708において、CPU192は、差分があった全ての印刷装置について表示順リストの更新処理が完了したか否かを確認する。CPU192は、差分があった全ての印刷装置について表示順リストの更新処理が完了していないことを確認した場合、処理をステップS705に進める。一方、CPU192は、差分があった全ての印刷装置について表示順リストの更新処理が完了したことを確認した場合、表示順リスト更新処理を終了する。なお、表示順リスト更新処理が終了した時点における表示順リストは、例えば、
図9(B)に示した表示順リストである。
【0057】
ステップS603において、CPU192は、ステップS601の表示対象デバイスの印刷装置の詳細情報をデバイス管理サーバー160から取得する。
【0058】
ステップS604において、CPU192は、ステップS602で更新した表示順リストとステップS603で取得した印刷装置の詳細情報をもとに、デバイス詳細画面を生成して表示部197に表示する。また、CPU192は、デバイス詳細画面を表示する際には、表示順リストの印刷装置の管理情報903の「未確認」の情報を削除する。
図10は、本発明の第一実施形態及び第二実施形態に係る異常デバイスの連続表示用のデバイス詳細画面の一例を示す図である。
図10(A)、
図10(B)、
図10(C)及び
図10(D)は、いずれもステップS602で更新した表示順リストに載っている印刷装置のデバイス詳細画面を示している。
【0059】
デバイス詳細画面1000には、ユーザー名1001と、画面生成日時1002と、デバイス情報1003と、デバイス稼働状況1004と、デバイス稼働状況詳細1005と、閉じるボタン1006と、デバイスリストに戻るボタン1007とが表示されている。さらに、デバイス詳細画面1000には、ヘルプボタン1008と、次へボタン1009と、前へボタン1010と、更新表示1011と、確認完了ボタン1012とが表示されている。
【0060】
ヘルプボタン1008は、デバイス稼働状況1004の内容に合わせて、コールセンターへの問い合わせ、消耗品の発注処理、処置のためのマニュアル表示等の操作を補助するためのものである。更新表示1011は、表示順リストの管理情報903が「新規追加」又は「情報更新」の印刷装置で表示し、更新を強調して表示するものである。本実施形態では、更新したことを示す文字が表示されているが、画面の背景色が変えられていたり、更新したことがポップアップで表示されたりしていてもよい。確認完了ボタン1012は、表示順リストの終端の印刷装置のデバイス詳細画面で表示される。
【0061】
ステップS605において、CPU192は、操作部195を介して、ユーザーからの操作を受け付ける。CPU192は、閉じるボタン1106が選択されたことに応じて画面表示を閉じ、本処理を終了させる。また、CPU192は、デバイスリストに戻るボタン1107又は確認完了ボタン1012が選択された場合、処理をステップS502に戻して図示されていないデバイスリスト画面を表示させる。さらに、CPU192は、ヘルプボタン1008が選択された場合、図示されていない画面を別画面で表示する。当該図示されていない画面は、操作を補助するための画面である。また、CPU192は、次へボタン1009又は前へボタン1010が選択された場合、表示順リストをもとに表示対象デバイスを切り替え、処理をステップS601に進める。
【0062】
なお、ステップS505、ステップS506及び
図6に示した処理は、デバイス管理サーバー160から取得されてウェブサーバーに組み込まれたUIフレーム部品(拡張プログラム)によって実現されてもよい。
【0063】
上述した通り、第一実施形態に係るデバイス管理システムは、異常デバイスの詳細情報を連続して確認する際に、画面遷移ごとに更新する表示順リストに基づいて表示制御することにより、追加で確認が必要となった印刷装置を終端に追加する。したがって、第一実施形態に係るデバイス管理システムは、ユーザーが対応する必要がある複数の印刷装置の稼働状況を確認している際に、稼働状況が更新された印刷装置を分かり易い形式でユーザーに提示し、ユーザーが当該印刷装置を見落としてしまうことを抑えることができる。また、第一実施形態に係るデバイス管理システムは、稼働状況が更新された印刷装置を強調して表示することにより、デバイスリストが表示されていた時からの変化をユーザーに意識させ易くすることができる。
【0064】
<第二実施形態>
第二実施形態の説明では、第一実施形態と異なる内容を中心に説明し、第一実施形態と同じ内容に関する説明を適宜省略する。
【0065】
図12は、本発明の第二実施形態に係る異常デバイス詳細表示処理を示すフローチャートの一例を示す図である。また、具体的には、
図12は、ウェブサーバー170における異常デバイス詳細表示処理を示すフローチャートを示している。また、この異常デバイス詳細表示処理は、ステップP204に示されている。
図12に示した処理は、ウェブサーバー170のCPU192がROM193に記憶されたプログラムをRAM194に読み出して実行することで実現される。また、
図12に示したステップS1201、ステップS1202、ステップS1205及びステップS1206は、それぞれ
図6に示したステップS601、ステップS602、ステップS603及びステップS604と同様の処理又は類似の処理である。
【0066】
ステップS1205において、CPU192は、ステップS1201の表示対象デバイスの詳細情報を取得する。
【0067】
ステップS1206において、CPU192は、ステップS1202で更新した表示順リストをステップS1205で取得した詳細情報をもとに、デバイス詳細画面を生成して表示部197に表示する。そして、CPU192は、ステップS1202で作成された表示順リストの更新内容に基づいて表示部197にポップアップ画面を表示し、操作部195を介してユーザーからの表示制御の更新についての操作を受け付ける。CPU192は、表示順リストの更新が無い場合、処理をステップS1203に進める。
図13は、本発明の第二実施形態に係るポップアップ画面の一例を示す図である。
【0068】
図13(A)は、「新規追加」のデバイスに関するポップアップ画面であり、画面1300に新規追加されたデバイスの情報と稼働状況を表示している。CPU192は、表示順リストの順番ではなく、速やかに詳細を確認することを指示するYesボタン1301が選択された場合、処理をステップS1207に進める。一方、CPU192は、Noボタンが選択された場合、処理をステップS1203に進める。
【0069】
図13(B)は、エラー解消した「情報更新」のデバイスに関するポップアップ画面であり、画面1303にエラー解消したデバイスの情報を表示している。CPU192は、OKボタン1304が選択された場合、処理をステップS1207に進める。
【0070】
ステップS1207において、CPU192は、ユーザーからの操作を操作部195を介して受け付ける。CPU192は、閉じるボタン1106が選択された場合、画面表示を閉じて本処理を終了させる。CPU192は、デバイスリストに戻るボタン1107又は確認完了ボタン1012が選択された場合、処理をステップS1208に進める。また、CPU192は、ヘルプボタン1008が選択された場合、図示されていない画面を別画面で表示する。当該図示されていない画面は、操作を補助するための画面である。また、CPU192は、次へボタン1009又は前へボタン1010が選択された場合、表示順リストをもとに表示対象デバイスを切り替え、処理をステップS1201に進める。
【0071】
また、CPU192は、ユーザー操作を受けて、ステップS1204で取得した表示順リストを更新する。CPU192は、Yesボタン1301が選択されたことを受けて、新規に追加されたデバイスを「確認中」のデバイスの表示順に入れ込み、それ以降の表示順をずらす。一方、CPU192は、OKボタン1304が選択された場合、エラー解消したデバイスを表示順リストから削除する。
【0072】
ステップS1208において、CPU192は、確認されていないデバイスがある場合、ポップアップ画面を表示させる。
図15は、本発明の第二実施形態に係るポップアップ画面の一例を示す図である。また、具体的には、
図15は、ポップアップ画面の表示例を示しており、画面1500に「未確認」のデバイス情報を表示している。CPU192は、OKボタン1501でユーザーからの確認したことを示す操作を操作部195を介して受け付けた場合、処理をステップS502に進め、図示されていないデバイスリスト画面を表示する。なお、CPU192は、確認されていないデバイスが無い場合、ポップアップ画面を表示せずに、処理をステップS502に進め、図示されていないデバイスリスト画面を表示させる。
【0073】
<その他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態の一つ以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、一つ以上の機能を実現する回路、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によっても実現可能である。
【0074】
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。ただし、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明は、本発明の趣旨に基づき種々の変形が施された実施形態を含んでおり、これらの実施形態を本発明の範囲から除外していない。
【符号の説明】
【0075】
100 印刷装置
101~105 印刷装置
110 制御装置
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 画像処理部
115 レンダリングHW
120 リーダー装置
130 プリンタ装置
140 操作部
150 記憶装置
160 デバイス管理サーバー
170 Webサーバー
190 LAN
191 ホストコンピューター
192 CPU
193 ROM
194 RAM
195 操作部
196 記憶装置
197 操作部
198 制御装置