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  • 特開-洗浄部材及び洗浄部材の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161855
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】洗浄部材及び洗浄部材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/16 20060101AFI20241113BHJP
   A47L 17/00 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
A47L13/16 B
A47L17/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076958
(22)【出願日】2023-05-08
(71)【出願人】
【識別番号】500331714
【氏名又は名称】株式会社創和
(74)【代理人】
【識別番号】100178951
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 和家
(72)【発明者】
【氏名】宗 正雄
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074AA03
3B074AB02
(57)【要約】
【課題】本発明は、簡易な作業によって、絞った開口部の見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させる工夫がなされた、バススポンジ1及びバススポンジ1の製造方法Sを提供する。
【解決手段】スポンジ体2と、網目状素材からなるとともにスポンジ体2を挿入する開口部OPを有し、スポンジ体2を包むカバー5と、開口部OPを絞るゴム紐6と、を備え、ゴム紐6は、カバー5における開口部OPを画定する縁部分53,54に、ジグザグ縫いSE又はロック縫いによってカバー5に縫い付けられることなく取り付けられたものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポンジ体と、
網目状素材からなるとともに前記スポンジ体を挿入する開口部を有し、該スポンジ体を包むカバーと、
前記開口部を絞る紐状部材と、を備え、
前記紐状部材は、前記カバーにおける前記開口部を画定する縁部分に、ジグザグ縫い又はロック縫いによって該カバーに縫い付けられることなく取り付けられたものであることを特徴とする洗浄部材。
【請求項2】
前記紐状部材は、ゴム紐であることを特徴とする請求項1記載の洗浄部材。
【請求項3】
前記カバーは、少なくとも一部が、微少な突起物を多数備えた網目状素材又はマイクロファイバーのメッシュ生地からなるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄部材。
【請求項4】
スポンジ体が網目状素材からなるカバーによって包まれた洗浄部材の製造方法において、
矩形状であって網目状素材からなるカバー生地を用意するカバー生地用意工程と、
前記カバー生地の対向する縁部分それぞれに紐状部材を配置し、ジグザグ縫い又はロック縫いによって、該紐状部材を該カバー生地に縫い付けることなく該紐状部材を該カバー生地に取り付ける紐状部材取付工程と、
前記カバー生地における、前記紐状部材が取り付けられていない縁部分どうしを縫い合わせ、前記紐状部材が取り付けられた縁部分によって画定される開口部を有する筒状の前記カバーを形成するカバー形成工程と、
前記筒状に形成された前記カバーを反転させる反転工程と、
反転させた前記カバー内に前記開口部から前記スポンジ体を挿入するスポンジ体挿入工程と、
前記紐状部材を引っ張ることで前記開口部を絞るとともに該紐状部材を締結する絞り工程と、を有することを特徴とする洗浄部材の製造方法。
【請求項5】
前記カバー生地用意工程は、矩形状であって網目状素材からなる第1の生地と、矩形状であって微少な突起物を多数備えた網目状素材又はマイクロファイバーのメッシュ生地からなる第2の生地とを用意し、該第1の生地と該第2の生地との縁部分どうしを縫い合わせることで前記カバー生地を用意する工程であることを特徴とする請求項4記載の洗浄部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポンジ体が網目状素材からなるカバーによって包まれた洗浄部材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
風呂を清掃するためのバススポンジや食器を洗うための食器洗い、身体を洗うためのボディスポンジ、あるいは洗顔用のスポンジなど、スポンジ体が網目状素材からなるカバーによって包まれた洗浄部材が用いられている。これらの洗浄部材は、マイクロファイバーのメッシュ生地やポリエステル製のパイルネット等からなるカバーの開口部から、例えばポリウレタン製のスポンジ体を挿入し、開口部を絞ることで構成されるものが知られている。ここで、開口部を絞る構成としては、従来、開口部を画定する縁に近い部分にゴム紐等を通す態様(例えば、特許文献1等参照)や、開口部の縁を三つ折りにして縫製し、その部分にゴム紐等を通す態様が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭59-77963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の洗浄部材では、ゴム紐等で絞った部分から縁部分が突出してしまう。また、開口部の縁を三つ折りにする態様では、三つ折りにした縁部分が分厚くなってしまう等、見た目等において改善すべき点がある。
【0005】
本発明は前記事情に鑑み、簡易な作業によって、絞った開口部の見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させる工夫がなされた、洗浄部材及び洗浄部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を解決する本発明の洗浄部材は、スポンジ体と、
網目状素材からなるとともに前記スポンジ体を挿入する開口部を有し、該スポンジ体を包むカバーと、
前記開口部を絞る紐状部材と、を備え、
前記紐状部材は、前記カバーにおける前記開口部を画定する縁部分に、ジグザグ縫い又はロック縫いによって該カバーに縫い付けられることなく取り付けられたものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の発明者は、布端から糸がほつれてくることを防止するために用いられるジグザグ縫い又はロック縫い(縁かがり縫い)を採用し、前記紐状部材を、前記カバーにおける前記開口部を画定する縁部分に、該カバーに縫い付けられることなく取り付けることによって、本発明をなしたものである。本発明によれば、前記カバーに縫い付けられることなく取り付けられた前記紐状部材を引っ張り前記開口部を絞れば、該開口部を画定する前記縁部分が突出することもなく、また、該縁部分が分厚くなってしまう、といった不具合も生じない。これにより、絞った開口部の見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させることができる。なお、前記開口部を絞った後に、前記紐状部材を締結し、不要な部分をカットすればよい。
【0008】
また、本発明の洗浄部材において、前記紐状部材は、ゴム紐であってもよい。
【0009】
この態様を採用すれば、前記開口部を絞りやすくなり、また、該開口部を絞った後に前記紐状部材を締結する作業も容易になる。
【0010】
さらに、本発明の洗浄部材において、前記カバーは、少なくとも一部が、微少な突起物を多数備えた網目状素材又はマイクロファイバーのメッシュ生地からなるものであることが好ましい。
【0011】
例えば、微少な前記突起物が多数設けられた六角形状のパイルメッシュとポリエステル製のパイルネットとの組合せ、或いは、マイクロファイバーのメッシュ生地とポリエステル製のパイルネットとの組合せによって前記カバーを構成すれば、粗洗いと仕上げ洗いといった使い分けも可能となる。
【0012】
前記目的を解決する本発明の洗浄部材の製造方法は、スポンジ体が網目状素材からなるカバーによって包まれた洗浄部材の製造方法において、
矩形状であって網目状素材からなるカバー生地を用意するカバー生地用意工程と、
前記カバー生地の対向する縁部分それぞれに紐状部材を配置し、ジグザグ縫い又はロック縫いによって、該紐状部材を該カバー生地に縫い付けることなく該紐状部材を該カバー生地に取り付ける紐状部材取付工程と、
前記カバー生地における、前記紐状部材が取り付けられていない縁部分どうしを縫い合わせ、前記紐状部材が取り付けられた縁部分によって画定される開口部を有する筒状の前記カバーを形成するカバー形成工程と、
前記筒状に形成された前記カバーを反転させる反転工程と、
反転させた前記カバー内に前記開口部から前記スポンジ体を挿入するスポンジ体挿入工程と、
前記紐状部材を引っ張ることで前記開口部を絞るとともに該紐状部材を締結する絞り工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の洗浄部材の製造方法によれば、ジグザグ縫い又はロック縫いによって、前記紐状部材を前記カバー生地に縫い付けることなく該紐状部材を該カバー生地に取り付ける紐状部材取付工程を採用することによって、簡易な作業によって、絞った開口部の見た目をすっきりさせ、意匠性が向上した前記洗浄部材を製造することができる。
【0014】
また、本発明の洗浄部材の製造方法において、前記カバー生地用意工程は、矩形状であって網目状素材からなる第1の生地と、矩形状であって微少な突起物を多数備えた網目状素材又はマイクロファイバーのメッシュ生地からなる第2の生地とを用意し、該第1の生地と該第2の生地との縁部分どうしを縫い合わせることで前記カバー生地を用意する工程であってもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の洗浄部材及び本発明の洗浄部材の製造方法によれば、簡易な作業によって、絞った開口部の見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させる工夫がなされた、洗浄部材及び洗浄部材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態を示すバススポンジ(洗浄部材)の斜視図である。
図2図1に示すバススポンジの製造方法の一例を示すフローチャートである。
図3図2に示すバススポンジの製造方法におけるカバー生地用意工程の前半部分を説明するための図である。
図4図2に示すバススポンジの製造方法におけるカバー生地用意工程の後半部分を説明するための図である。
図5図2に示すバススポンジの製造方法における紐状部材取付工程を示す図である。
図6図2に示すバススポンジの製造方法におけるカバー形成工程を示す図である。
図7図2に示すバススポンジの製造方法における反転工程を示す図である。
図8図2に示すバススポンジの製造方法におけるスポンジ体挿入工程を示す図である。
図9図2に示すバススポンジの製造方法における絞り工程の前半部分を示す図である。
図10図2に示すバススポンジの製造方法における絞り工程の後半部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態において、本発明の洗浄部材として、風呂を清掃するためのバススポンジに適用した例を説明するが、食器を洗うための食器洗い、身体を洗うためのボディスポンジ、あるいは洗顔用のスポンジなど、本発明の洗浄部材は特に限定されるものではない。
【0018】
図1は、本発明の実施形態を示すバススポンジ1の斜視図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態のバススポンジ1は、ポリウレタンフォームからなり角部が丸くなった略四角柱状のスポンジ体2と、網目状素材からなりスポンジ体2を包むカバー5と、ゴム紐6とを備えている。なお、図1では、スポンジ体2を示めすため、長手方向(図1では左斜め下方と右斜め上方とを結ぶ方向)の後端側部分について、カバー5を切り欠いて示している。
【0020】
本実施形態のカバー5は、微少な突起物が多数設けられた六角形状のパイルメッシュ3と、ポリエステル製のパイルネット4との組合せで構成されている。また、図1では一方の開口部OPは隠れているが、カバー5の長手方向の両端部それぞれには、スポンジ体2を挿入し、ゴム紐6で絞られた開口部OPを有している。すなわち、ゴム紐6は、紐状部材の一例に相当する。なお、カバー5の素材は特に限定されるものではなく、マイクロファイバーのメッシュ生地とポリエステル製のパイルネットとの組合せであってもよいし、パイルメッシュやパイルネットの1種類から構成されるものであってもよい。また、紐状部材は、伸縮性のない紐を用いることも可能である。
【0021】
本実施形態のバススポンジ1は、詳しくは後述するように、ゴム紐6が、カバー5における開口部OPを画定する縁部分53,54(図5参照)に、ジグザグ縫いによってカバー5に縫い付けられることなく取り付けられている。これにより、図1に示すように、絞った開口部OPの見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させる工夫が施されている。ここで、図示は省略するが、ジグザグ縫いに代えて、ロック縫いを採用することもできる。ロック縫いとは、縁かがり縫いとも称され、裁断端から布地を織った糸のほつれを防ぐため、1枚の布の裁断面を包み込むように縫う縫い目をいう。すなわち、ロック縫いによって、ゴム紐6を、カバー5における開口部OPを画定する縁部分53,54に、カバー5に縫い付けられることなく取り付ける態様としてもよい。
【0022】
次いで、本発明のバススポンジ(洗浄部材)1の製造方法の実施形態について説明する。
【0023】
図2は、図1に示すバススポンジ1の製造方法Sの一例を示すフローチャートである。図2に示すように、本発明のバススポンジ1の製造方法Sは、矩形状であって網目状素材からなるカバー生地50を用意するカバー生地用意工程(ステップS1)と、カバー生地50の対向する縁部分53,54それぞれにゴム紐6を配置し、ジグザグ縫い又はロック縫いによって、ゴム紐6をカバー生地50に縫い付けることなくゴム紐6をカバー生地50に取り付ける紐状部材取付工程(ステップS2)と、カバー生地50における、ゴム紐6が取り付けられていない縁部分32,42どうしを縫い合わせ、ゴム紐6が取り付けられた縁部分53,54によって画定される開口部OPを有する筒状のカバー5を形成するカバー形成工程(ステップS3)と、筒状に形成されたカバー5を反転させる反転工程(ステップS4)と、反転させたカバー5内に開口部OPからスポンジ体2を挿入するスポンジ体挿入工程(ステップS5)と、ゴム紐6を引っ張ることで開口部OPを絞るとともにゴム紐6を締結する絞り工程(ステップS6)と、を有する製造方法である。
【0024】
以下、図3図10を用いつつ、具体的に説明する。なお、以下の説明では、ジグザグ縫いの態様を代表して説明し、ロック縫いの態様の説明は省略する。
【0025】
図3及び図4は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおけるカバー生地用意工程(S1)を説明するための図である。本実施形態のカバー生地用意工程(S1)では、図3に示すように、長方形に形成され微少な突起物が多数設けられた六角形状のパイルメッシュ3(第2の生地)と、同様に長方形に形成されたポリエステル製のパイルネット4(第1の生地)を用意する。次いで、図4に示すように、パイルネット4にパイルメッシュ3を重ね、重ねたパイルネット4とパイルメッシュ3における、図では右側の縁部分31,41を破線で示すように縫製することでカバー生地50を用意する。図4では、パイルネット4と、その右側の縁部分41は、パイルメッシュ3に隠れている。なお、図3及び図4に示すように2枚の生地を縫製することでカバー生地50を用意する態様に限られず、一枚の生地でカバー生地50を用意する態様としてもよい。
【0026】
図5は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおける紐状部材取付工程(S2)を示す図である。図4に示すカバー生地50をひろげ、図5に示すように、カバー生地50における、図では上側の縁部分53に沿ってゴム紐6を配置し、同じく、図では下側の縁部分54に沿ってゴム紐6を配置する。すなわち、カバー生地50の対向する縁部分53,54それぞれにゴム紐6を配置する。なお、上側の縁部分53は、パイルメッシュ3の縁部分33とパイルネット4の縁部分43とからなる部分であり、下側の縁部分54は、パイルメッシュ3の縁部分34とパイルネット4の縁部分44とからなる部分である。そして、図5では矢印によって縫製の方向を示すように、ジグザグ縫いSEによって、ゴム紐6をカバー生地50に縫い付けることなくゴム紐6をカバー生地50に取り付ける。すなわち、ゴム紐6は、カバー生地50に縫い付けられておらず、いわばトンネル状のミシン糸に通された状態になり、カバー生地50に対して移動が可能となる。なお、図5では、ゴム紐6を、カバー生地50の端よりもやや内側に入った部分に配置して取り付けているが、カバー生地50の端にぴったりと沿った状態に配置して取り付けてもよい。
【0027】
図6は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおけるカバー形成工程(S3)を示す図である。図5に示す、ゴム紐6を取り付けたカバー生地50を、図6の白拭きの矢印で示すように折り畳み、ゴム紐6が取り付けられていない、図では左側の縁部分32,42どうしを破線で示すように縫い合わせる。このとき、ゴム紐6をカバー生地50に縫い付けないように留意する。これによって、ゴム紐6が取り付けられた縁部分53,54によって画定される開口部OP(図6では上下一対の開口部OP,OP)を有する筒状のカバー5が形成される。
【0028】
図7は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおける反転工程(S4)を示す図である。図6に示すカバー形成工程(S3)によって形成したカバー5を、図7において白抜きの矢印で示すように反転させる。これにより、ゴム紐6をジグザグ縫いSEによって取り付けた部分が外側になる。
【0029】
図8は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおけるスポンジ体挿入工程(S5)を示す図である。図8に示すように、反転させたカバー5内に、一方の開口部OP(図8では上方の開口部OP)からスポンジ体2を挿入する。
【0030】
図9及び図10は、図2に示すバススポンジ1の製造方法Sにおける絞り工程(S6)を示す図である。スポンジ体挿入工程(S5)によってスポンジ体2が挿入されたカバー5の開口部OPを、図9に示すようにゴム紐6を引っ張ることで絞る。なお、図9では、一方の開口部OPのみを示しているが、他方の開口部OPも同様にして絞る。次いで、図10に示すように、ゴム紐6を締結した後、不要な部分6’を除去する。これによって、図1に示すバススポンジ1が完成する。
【0031】
以上説明したバススポンジ1及びバススポンジ1の製造方法Sによれば、簡易な作業によって、絞った開口部OPの見た目をすっきりさせ、意匠性を向上させることができる。
【0032】
本発明は前述した実施形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、前述した実施形態では、略四角柱状のスポンジ体2を用いた例を説明したが、スポンジ体2の形状は、円柱状や楕円柱状等、特に限定されるものではない。また、図3等に示すジグザグ縫いSEの形状は一例であり、ふり幅や長さ等も限定されるものではない。さらに、図3等に示すジグザグ縫いSEは、カバー生地50からはみ出してしまっても、縁部分53,54の端にかかればよい。またさらに、前述した実施形態では、カバー5の長手方向の両端部それぞれに開口部OPを有する態様を説明したが、カバー5には少なくとも1つの開口部OPを形成すればよい。
【符号の説明】
【0033】
1 バススポンジ(洗浄部材)
2 スポンジ体
3 パイルメッシュ
4 パイルネット
5 カバー
50 カバー生地
6 ゴム紐
31,32,33,34,41,42,43,44.53,54 縁部分
OP 開口部
SE ジグザグ縫い
S バススポンジの製造方法
S1 カバー生地用意工程
S2 紐状部材取付工程
S3 カバー形成工程
S4 反転工程
S5 スポンジ体挿入工程
S6 絞り工程
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10