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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161858
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】収納庫
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/00 20060101AFI20241113BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20241113BHJP
   G07F 17/12 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
A63F9/00 512B
E05B65/00 D
G07F17/12
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023076966
(22)【出願日】2023-05-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-15
(71)【出願人】
【識別番号】517084737
【氏名又は名称】株式会社CUE
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(72)【発明者】
【氏名】川井 一功
(57)【要約】
【課題】 景品獲得ゲームと組み合わせて用いられる景品ロッカーに好適な、構造が単純で製造コストを低く抑えられる収納庫を提供する。
【解決手段】 第1の開口21ya~21yeを有する収納本体21a~21eと、第1の開口21ya~21yeを開閉自在に閉塞する第1の扉22a~22eと、収納本体21a~21eの内部と連通する第2の開口21za~21zeを開閉自在に閉塞する第2の扉23a~23eと、第1の鍵30の操作により第1の扉22a~22eの各々が第1の開口21ya~21yeの各々を閉塞した状態を保持可能な第1のシリンダー錠24a~24eと、メンテナンス鍵40である第2の鍵の操作により第2の扉23a~23eが第2の開口21za~21zeを閉塞した状態を保持可能な第2のシリンダー錠25a~25eとを有する収納部20a~20eを備えた、景品ロッカー1としての収納庫。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の開口を有する収納本体と、
前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、
前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、
第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、
第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を、単数又は複数備えた、
収納庫。
【請求項2】
前記収納部を複数備え、
前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、
前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、
請求項1に記載の収納庫。
【請求項3】
前記収納部の前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構は、前記第1の扉に設けられている、
請求項1又は2に記載の収納庫。
【請求項4】
前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に対して挿抜自在な鍵である、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項5】
前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に一体的に組み込まれた鍵である、
請求項2に記載の収納庫。
【請求項6】
第1の開口を有する収納本体と、
前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、
前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、
第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、
第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え、
前記第2の扉が開放された状態では、前記第1の扉により閉塞された複数の収納部の全部又は一部の前記収納本体の前記内部が外部と連通し、
前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、
前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、
収納庫。
【請求項7】
前記第1の扉及び前記第2の扉は、互いに開く方向が異なる開き戸である、
請求項1又は6に記載の収納庫。
【請求項8】
前記第1の鍵は、景品獲得ゲーム機における獲得対象の景品であり、
前記収納部には、前記第1の鍵に対応した物品が収納される、
請求項1又は6に記載の収納庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばクレーンゲームのような景品獲得ゲームと組み合わせて用いられる収納庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊戯者による器具の操作に応じて景品を獲得させる、いわゆるクレーンゲームに代表される景品獲得ゲーム機が知られているところ、クレーンゲームの景品の種類は、ゲーム機の寸法やクレーンの性能に応じて、形状、寸法及び重量等の制約を受ける。
【0003】
これに対し、特許文献1には、プレイヤーが予め獲得したい景品を品定め出来る透明窓のある景品ロッカーを用い、景品獲得ゲーム機の景品を容器に入れた景品ロッカーの鍵を景品獲得ゲームの獲得対象とする技術が開示されている。すなわち、プレイヤーは景品獲得ゲーム機で鍵を獲得し、景品ロッカーから、獲得した鍵が対応する景品の扉を開けて景品交換する。景品ロッカーはゲーム機と独立して、景品室にプレイヤーの多様な好みの景品、大きさの大小、重さの違い、形の違い、表面の違い等を鍵に代えて、ゲームの景品として用意可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-36365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術には、以下のような課題があった。すなわち、上記特許文献1の景品ロッカーにおいては、ロッカーの扉の施開錠を司るロック機構が、プレイヤーの鍵及び景品交換のためのサービス鍵の両方を受け付けて動作する単一の施錠板を備える専用の機械的構成となっている。そのため、構造が複雑で製造コストが高くなってしまうという不具合があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、景品獲得ゲームと組み合わせて用いられる景品ロッカーに好適な、構造が単純で製造コストを低く抑えられる収納庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、第1の開口を有する収納本体と、前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を、単数又は複数備えた、収納庫である。
【0008】
本発明の第2の側面は、前記収納部を複数備え、前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、本発明の第1の側面の収納庫である。
【0009】
本発明の第3の側面は、前記収納部の前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構は、前記第1の扉に設けられている、本発明の第1又は第2の側面の収納庫である。
【0010】
本発明の第4の側面は、前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に対して挿抜自在な鍵である、本発明の第2の側面の収納庫である。
【0011】
本発明の第5の側面は、前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に組み込まれた鍵である、本発明の第2の側面の収納庫である。
【0012】
本発明の第6の側面は、第1の開口を有する収納本体と、前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え、前記第2の扉が開放された状態では、前記第1の扉により閉塞された複数の収納部の全部又は一部の前記収納本体の前記内部が外部と連通し、前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、収納庫である。
【0013】
本発明の第7の側面は、前記第1の扉及び前記第2の扉は、互いに開く方向が異なる開き戸である、本発明の第1又は第6の側面の収納庫である。
【0014】
本発明の第8の側面は、前記第1の鍵は、景品獲得ゲーム機における獲得対象の景品であり、前記収納部には、前記第1の鍵に対応した物品が収納される、本発明の第1又は第6の側面の収納庫である。
【発明の効果】
【0015】
以上のような本発明は、景品獲得ゲームと組み合わせて用いられる景品ロッカーに好適な、構造が単純で製造コストを低く抑えられる収納庫を提供することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーの構成を示す斜視図
図2】本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーの構成を示す正面図
図3図2のA-A直線による断面図
図4図2のB-B直線による断面図
図5】本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーの動作状態を説明するための図
図6】本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーの動作状態を説明するための図
図7】(A)本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーにおける鍵の使用状態を説明するための図(B)本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーと組み合わせて用いられるクレーンゲーム機の構成を示す正面図
図8】本発明の実施の形態1に係る景品ロッカーの他の構成例を示す斜視図
図9】本発明の実施の形態2に係る景品ロッカーの構成を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る収納庫の例である景品ロッカーの構成を示す斜視図であり、図2は、正面図である。図3は、図2のA―A直線による断面により示す景品ロッカーの構成を示す断面図であり、図4は、図2のB―B直線による断面により示す景品ロッカーの構成を示す断面図である。
【0019】
各図に示すように、景品ロッカー1は、金属材料若しくは合成樹脂材料又はこれらの複合により構成された外形角柱状の筐体10と、各々が筐体10の一部として構成された複数の収納部20a、20b、20c、20d及び20eを主要な構成として備える。
【0020】
収納部20a~20eは、筐体10内にて正面視にて縦列配置されている。収納部20a~20eの各々は、筐体10内にて、景品ロッカー1の底面に平行に配設される隔壁10a、10b、10c、10dの各々により離隔されることで各々が独立している。
【0021】
以下、収納部20aを例にとって説明する。収納部20は、筐体10の天面及び側壁並びに隔壁10aにより形成される収納本体21aと、収納本体21aの内部空間としての収納空間21xaを有する。収納空間21xaは、筐体10の一側面に設けられた平面視矩形の第1の開口21yaを介して外部と連通している。以下、筐体10の開口21yaが設けられた側面を正面に定め、収納部20a~20eの配列方向を高さ方向に定める。第1の開口21yaは、図2の正面視にて向かって左側に位置する第1の蝶番22xaにより筐体10に対して回動自在に固定された第1の扉22aにより閉塞される。第1の扉22aは左開きの開き戸であり、その回動は、収納空間21xa内に配設された平面視ロの字状の第1の枠体26aに干渉して、第1の開口21yaを閉塞した状態で規制される。
【0022】
更に、第1の扉22a上には、収納空間21xaと連通する平面視矩形の第2の開口21zaが設けられている。第2の開口21zaは、図2の正面視にて向かって右側に位置する第2の蝶番23xaにより第1の扉22aに対して回動自在に固定された第2の扉23aにより閉塞される。第2の扉23aは左開きの開き戸であり、その回動は、第2の開口21zaの周囲に配設された平面視ロの字状の第2の枠体27aに干渉して、第2の開口21zaを閉塞した状態で規制される。
【0023】
収納本体21aの正面視で、第1の蝶番22xaは第1の扉22aの左側に設けられる一方、第2の蝶番23xaは第1の扉22aの右側に設けられる。これにより、第1の扉22aは左開きに開閉し、第2の扉23aは右開きに開閉する。
【0024】
第1の扉22aは金属材料若しくは合成樹脂材料又はこれらの複合により構成される一方、第2の扉23aはガラス、アクリル等の透明な材質で構成されることが好ましい。これにより、第2の扉23aは、第1の扉22a上に配設された透過窓として働き、筐体10の外側から収納空間21xa内を目視することが可能となる。
【0025】
更に、第1の扉22aの、正面視で第1の蝶番22xaに対して向かって右側には、第1のシリンダー錠24aが配設される。第1のシリンダー錠24aは、外形略円筒形状の部材であって、第1の扉22aに、位置固定及び補強のための固定部24xaを介して固定される。第1のシリンダー錠24aの鍵穴を含む先端は第1の扉22aの正面側に露出する一方、第1のラッチ24yaを含む後端は収納空間21xa内に配置される。第1のラッチ24yaは、景品鍵30aによる操作を受け付けることにより、第1のシリンダー錠24aの軸周りに回動して第1の枠体26aに係止する位置になることで、第1のシリンダー錠24aを施錠し、第1の扉22aの閉塞状態を保持する。
【0026】
第2の扉23aの、正面視で第2の蝶番23xa側に対して向かって左側には、第2のシリンダー錠25aが配設される。第2のシリンダー錠25aは、外形略円筒形状の部材であって、第2の扉23a内に、位置固定及び補強のための固定部25xaを介して固定される。第2のシリンダー錠25aの鍵穴を含む先端は第2の扉23aの正面側に露出する一方、第2のラッチ25yaを含む後端が第1の扉22aの内側に配置される。第2のラッチ25yaは、メンテナンス鍵40による操作を受け付けることにより第2のシリンダー錠25aの軸周りに回動して、第2の枠体27aに係止する位置になることで、第2のシリンダー錠25aを施錠し、第2の扉23aの閉塞状態を保持する。
【0027】
収納部20b、20c、20d及び20eも収納部20aと同様の機能、構成を有する。すなわち、符号の番号を共通とする収納本体21b、21c、21d及び21eは収納本体21aと同様の構成を有する。第1の扉22b、22c、22d及び22eは第1の扉22aと同様の構成を有し、第1の蝶番22xb、22xc、22xd及び22xeは第1の蝶番22xaと同様の構成を有し、第1の枠体26b、26c、26d及び26eは第1の枠体26aと同様の構成を有する。第2の扉23b、23c、23d及び23eは第2の扉23aと同様の構成を有し、第2の蝶番23xb、23xc、23xd及び23xeは第2の蝶番23xaと同様の構成を有し、第2の枠体27b、27c、27d及び27eは第2の枠体27aと同様の構成を有する。
【0028】
第1のシリンダー錠24b、24c、24d及び24eは第1のシリンダー錠24aと同様の構成を有し、第2のシリンダー錠25b、25c、25d及び25eは第2のシリンダー錠25aと同様の構成を有する。
【0029】
ただし、収納部20aと、収納部20b及び20cと、収納部20d及び20eとは、高さ方向の寸法において互いに相違する。すなわち、収納部20aの収納本体21a及び第1の開口21yaは最も背高で、収納空間21xaの容積が最も大きくなっている。収納部20b及び20cの収納本体21b及び21c並びに第1の開口21yb及び21ycは最も背低で、収納空間21xb及び21xcの容積が最も小さくなっている。収納部20d及び20eの収納本体21d及び21e並びに第1の開口21yd及び21yeは、収納本体21aと収納本体21b及び21c、並びに第1の開口21yaと第1の開口21yb及び21ycとの中間の高さを有し、収納空間21xd及び21xeは、収納空間21xaと収納空間21xb及び21xcとの間の容積を有する。なお、第1の開口21ya、21yb、21yc、21yd及び21ye間の高さ方向及び左右方向の関係は、第2の開口21za、21zb、21zc、21zd及び21ze間の関係に対応している。
【0030】
上述した収納部20a、収納部20b及び20c、並びに収納部20d及び20eの容積の相違により、景品ロッカー1は、大きさが異なる種々の物品を景品として収納する。
【0031】
更に、第1のシリンダー錠24a~24eは、互いに異なる景品鍵30a~30eである第1の鍵30の各々により施開錠される一方、第2のシリンダー鍵25a~25eは、一本のメンテナンス鍵40により施開錠される。これにより、収納部20a~20eの第1の扉22a~22eは、互いに異なる景品鍵30a~30eである第1の鍵30により施開錠され、第2の扉23a~23eは、一本のメンテナンス鍵40である第2の鍵により施開錠される。
【0032】
以上の構成において、景品ロッカー1は本発明の収納庫に相当し、収納部20a~20eは本発明の収納部に相当し、収納本体21a~21eは本発明の収納本体に相当する。また、第1の開口21ya~21yeは本発明の第1の開口に相当し、第2の開口21za~21zeは本発明の第2の開口に相当し、第1の扉22a~22eは本発明の第1の扉に相当し、第2の扉23a~23eは本発明の第2の扉に相当する。また、第1の鍵30は本発明の第1の鍵に相当し、メンテナンス鍵40は本発明の第2の鍵に相当する。更に、第1のシリンダー錠24a~24eは本発明の第1のロック機構に相当し、第2のシリンダー錠25a~25eは本発明の第2のロック機構に相当する。
【0033】
本実施の形態1の景品ロッカー1は、上記の構成を備えたことにより、収納部20a~20eが、第1の鍵30により施開錠される第1の扉22a~22e及びメンテナンス鍵40である第2の鍵により施開錠される第2の扉23a~23eの開閉によって、収納空間21xa~21xeの各々に対してアクセス可能となる。
【0034】
以下、収納部20aを例にとり説明する。図5に示すように、収納本体21aの第1の扉22aの第1のシリンダー錠24aに景品鍵30aを挿入し、時計回り方向に回転させる。これにより、第1のラッチ24yaが図中破線により示す施錠位置から実線により示す開錠位置に回動し、第1の枠体26aとの係止状態が解除されて、第1の扉22aは開放可能となる。図5には、第1の扉22aが解放されて、第1の開口21yaを介して収納本体21aの収納空間21xaが外部に露出した状態を示した。なお、第2の扉23aは、第2のラッチ25yaが第1の扉22aの第2の枠体27aとの係止状態を保持しているため、第1の扉22aの第2の開口21zaを閉塞したまま、第1の扉22aと一体化している。
【0035】
第1のシリンダー錠24aは、第1のラッチ24yaが開錠位置にあるとき、景品鍵30aが第1のシリンダー錠24aに挿入された状態を保つように構成されている。これにより、利用者は、景品鍵30aを摘まんだ状態で第1の扉22aの開閉を操作することができる。
【0036】
次に、図6に示すように、第2の扉23aの第2のシリンダー錠25aにメンテナンス鍵40を挿入し、反時計回り方向に回転させる。これにより、第2のラッチ25yaが図中破線により示す施錠位置から実線により示す開錠位置に回動し、第2の枠体27aとの係止状態が解除されて、第2の扉23aは開放可能となる。図6には、第2の扉23aが解放されて、第1の扉22a上の第2の開口21zaを介して収納本体21aの収納空間21xaが外部に露出した状態を示した。なお、第1の扉22aは、図中死角となる位置にて第1のラッチ24yaが収納本体21aの第1の枠体26aとの係止状態を保持しているため、第1の開口21yaを閉塞したまま、収納本体21aと一体化している。
【0037】
第2のシリンダー錠25aは、第2のラッチ25yaが開錠位置にあるとき、メンテナンス鍵40が第2のシリンダー錠25aに挿入された状態を保つように構成されている。これにより、メンテナンスを行う管理者は、メンテナンス鍵40を摘まんだ状態で第2の扉23aの開閉を操作することができる。
【0038】
なお、互いに異なる景品鍵30a~30bである第1の鍵30は、図7(A)に示すように、半球殻50a及び半球殻50bの嵌め合いにより形成されるカプセル50に封入される。第1の鍵30が封入されたカプセル50は、図7(B)に示すように、クレーンゲーム機60の筐体61内に配設された収納空間61x内に配置されて、遊戯者の操作により動作するクレーン62の取得対象である景品として扱われる。景品ロッカー1はクレーンゲーム機60に隣接して配置される(図示省略)。ここで、第1の鍵30の景品鍵30a~30bの各々が収納されるカプセル50の種類は、対応する収納部20a~20eの各々の収納空間21xa~21xeの各々の容積に対応した大きさの景品に対応している。これにより、クレーンゲーム機60の遊戯者は、所望の景品に対応したカプセル50を獲得目標としてゲームを行うこととなる。
【0039】
クレーンゲーム機60によるゲームの結果、獲得されたカプセル50を開封して取り出された第1の鍵30は、景品ロッカー1の収納部20a~20bのうち、対応したものいずれかの収納部の開錠に用いることができる。これにより、クレーンゲーム機60の遊戯者は、当該収納部から景品を取り出すことができる。空になった収納庫は、管理者がメンテナンス鍵40である第2の鍵により施開錠することで、景品が補充される。
【0040】
このように、本実施の形態1の景品ロッカー1によれば、収納部20a~20eの各々が、第1の鍵30により施開錠される第1の扉22a~22e及びメンテナンス鍵40である第2の鍵により施開錠される第2の扉23a~23eの各々の開閉によって、収納空間21xa~21xeの各々に対してアクセス可能となる。
【0041】
また、第1の扉22a~22eの各々に設けられる第1のシリンダー錠24a~24eの各々は、従来周知慣用されるシリンダー錠と同様に、第1の鍵30である景品鍵30a~30eのみを受け付けて施開錠可能な構成を用いることができる。第2の扉23a~23eの各々に設けられる第2のシリンダー錠25a~24eの各々も、従来周知されるクレーンゲーム機60の遊戯者は、と同様に、メンテナンス鍵40のみを受け付けて施開錠可能な構成を用いることができる。
【0042】
したがって、収納庫の扉のロック機構として、専用の機械的構成を用意することなく、構造が単純で製造コストを低く抑えることができ、クレーンゲーム機60のように景品獲得ゲームと組み合わせるのに好適な景品ロッカーが得られる。
【0043】
また、本実施の形態1の景品ロッカー1は、第2の開口21za~21ze、第2の扉23a~23e及び第2のシリンダー錠25a~24eの各々が、第1の扉22a~22eの各々に設けられている。これにより、第1の開口21ya~21ye及び第2の開口21za~21zeが、筐体10の一側面上に揃うこととなり、各々の扉へのアクセスが容易になり、使い勝手の良い景品ロッカーが得られる。
【0044】
また、本実施の形態1の景品ロッカー1は、筐体10の一側面上に、左開きの開き戸である第1の扉22a~22eと、右開きの開き戸である第2の扉23a~23eとが設けられている。これにより、第1の鍵30の鍵穴の各々とメンテナンス鍵40である第2の鍵の鍵穴の各々とは、正面視で左右に離隔して配列されることとなり、視認性がよく、鍵穴を誤認する恐れを低減して、メンテナンス作業時の作業性に優れた景品ロッカーが得られる。なお、第1の扉22a~22e及び第2の扉23a~23eの開く向きは、左右が逆の関係であってもよい。
【0045】
また、本実施の形態1の景品ロッカー1は、遊戯者が用いる第1の鍵30と、管理者が用いる第2の鍵であるメンテナンス鍵40とが別々であるため、以下の効果を奏する。すなわち、収納庫20a~20e内の景品が倒れたときや検査するメンテナンスには、従来の景品ロッカーだと遊戯者が用いる鍵がクレーンゲーム機60にカプセル50として収納されているため、管理者は必要な鍵をクレーンゲーム機60の中より探しだす必要があるところ、本実施の形態では、第1の鍵30と第2の鍵であるメンテナンス鍵40とが別々であるため、メンテナンス時に第1の鍵30を探しだす必要はなく、クレーンゲーム機60と景品ロッカー1との組み合わせによるシステムの管理・運営をスムーズに行える。更に、第2の鍵であるメンテナンス鍵40は、複数の収納庫20a~20eに対して一種類、最低一個のみ用意すればよいので、クレーンゲーム機60と景品ロッカー1との組み合わせによるシステムの管理・運営がより容易となる。
【0046】
なお、上記の説明においては、メンテナンス鍵40である第2の鍵は、第1の鍵30と同様に、第2の扉23a~23eの各々のとは別体の挿抜自在な鍵として設けられるものとしたが、本発明の第2の鍵は、図8に示すメンテナンス鍵41のように、第2の扉23a~23eの各々に組み込まれて一体化した構成としてもよい。これによれば、第2の鍵が紛失する恐れがなく、景品ロッカー1のメンテナンスの利便性を向上させることができる。図8に示すメンテナンス鍵41は、例として複数のボタンの組み合わせにより電子的又は機械的な操作入力を受けつけることにより施開錠が操作される構成としたが、ダイヤル式その他任意の構成であってよい。
【0047】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2に係る収納庫の例である景品ロッカーの構成を示す斜視図である。ただし、図1~8に示す実施の形態1の景品ロッカー1と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0048】
図9に示すように、本実施の形態2の景品ロッカー2は、収納部20a~20eの各々に対応して個別に設けられた第1の扉28a~28eと、収納部20a~20eの収納空間21xa~21xeを連通する単一の第1の開口29xを開閉自在に閉塞するように設けられた単一の第2の扉29とを備える。
【0049】
第2の扉29は、筐体10の一側面の全面に設けられ、実施の形態1の景品ロッカー1と同様、一本のメンテナンス鍵40である第2の鍵により施開錠される。また、一本のメンテナンス鍵40である第2の鍵を受け付ける第2のシリンダー錠は、第2の扉29の個数に対応して一つのみ設けられる。
【0050】
第1の扉28a~28eは、第2の扉29上に設けられ、第1の扉28a~28eの各々は、第2の開口の各々と連通するように開閉する。第1の扉28a~28eの各々は、実施の形態1の景品ロッカー1と同様、互いに異なる景品鍵30a~30bである第1の鍵30により施開錠される。また、第1の鍵30を受け付ける第1のシリンダー錠は、第1の扉28a~28eの個数に対応した個数が設けられる。
【0051】
このような本実施の形態2の景品ロッカー2は、収納部20a~20eの各々へアクセスする第2の扉29が、第1の扉28a~28eの枚数よりも少ない単一の扉として構成される。第2の扉29が開放された状態では、第1の開口29xが外部に露出して、収納部20a~20eの収納空間21xa~21xeは、全て外部に開放され、一括してアクセス可能となる。したがって、景品の補充等のメンテナンスを収納部20a~20eに対して一括して行うことができる。
本実施の形態2の景品ロッカー2は、上記の構成を備えたことにより、扉やシリンダー錠の構成点数を削減して、構造がより単純で製造コストを更に低く抑えることができる。その結果、クレーンゲーム機60のように景品獲得ゲームと組み合わせるのに好適な景品ロッカーが得られる。
【0052】
なお、上記の構成においては、第2の扉29は単一であるとしたが、第1の扉28a~28eの枚数よりも少なければ、任意の枚数であるとしてもよい。第2のロック機構としての第2のシリンダー錠の点数も、第2の扉の枚数に対応した数となる。
【0053】
以上のように、本発明の実施の形態の景品ロッカーによれば、景品獲得ゲームと組み合わせて用いられるのに好適で、構造が単純で製造コストを低く抑えられる景品ロッカーを提供することが可能になる。
【0054】
しかしながら、本発明は上記の実施の形態により限定されるものではない。
【0055】
上記の説明においては、第1のシリンダー錠24a~24eは、互いが異なる景品鍵30a~30eの各々により施開錠されるとしたが、景品鍵30aは、一部が共通で、残りの一部のみが互いに異なるものとしてもよい。これにより、構造を簡略化して、更に製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0056】
また、上記の説明においては、収納部20a~20eの各々の第2の開口、第2の扉23a~23e及び第2のシリンダー錠25a~25eは、第1の扉22a~22eの各々に設けられるものとしたが、筐体10の他の側面上に設けられるものとしてもよい。更に、収納部20a~20eの各々の第2の開口、第2の扉23a~23e及び第2のシリンダー錠25a~25eの一部が第1の扉22a~22eの各々に設けられ、残りが筐体10の他の側面上に設けられるものとしてもよい。
【0057】
また、上記の説明においては、本発明の第1の扉及び第2の扉の各々は、その実施の形態として開き扉である、第1の扉22a~22e及び第2の扉23a~23eとしたが、本発明の第1の扉は、収納本体の第1の開口を開閉自在に閉塞することができればよく、その具体的な構成に限定されない。本発明の第1の扉は、他の例として、引き戸、折れ戸、シャッターその他の構成としてもよい。同様に、本発明の第2の扉も収納本体の第2の開口を開閉自在に閉塞することができればよく、その具体的な構成に限定されない。本発明の第2の扉は、他の例として、引き戸、折れ戸、シャッターその他の構成としてもよい。したがって、本発明の第1の扉と第2の扉とは、互いに開閉の仕組みが異なる扉として実施されていてもよい。
【0058】
また、上記の説明においては、本発明の第1のロック機構は、その実施の形態として第1のラッチ24ya~24yeの回動により第1の扉22a~22eの各々の開閉状態を第1のシリンダー錠24a~24eであるとしたが、本発明の第1のロック機構は、第1の鍵の操作により第1の扉が閉塞した状態を保持可能なものであれば、箱錠、インテグラル錠その他任意の種類の錠であってもよい。更に、第1のロック機構は、電気錠、電子錠として実施してもよい。
【0059】
同様に、本発明の第2のロック機構も、上述した第2のシリンダー錠25a~25eに限定されず、第2の鍵の操作により第2の扉が閉塞した状態を保持可能なものであれば、箱錠、インテグラル錠その他任意の種類の錠であってもよい。更に、第2のロック機構は、電気錠、電子錠として実施してもよい。
【0060】
また、上記の説明においては、本発明の収納庫は、収納部20a~20eに例示されるような複数の収納部を有するものとしたが、単数の収納部を有するものとしてもよい。
【0061】
また、上記の説明においては、本発明の収納庫は、その実施の形態としてクレーンゲーム機のような景品獲得ゲーム機との組み合わせにおいて用いられる景品ロッカー1及び2であるものとしたが、商品の展示・販売用の収蔵庫、コインロッカー、クロークその他、用途・目的に限定されない収納庫として実施するものとしてもよい。
【0062】
要するに、本発明は、その要旨及び技術的範囲を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のような本発明は、構造が単純で製造コストを低く抑えられる収納庫を提供することが可能になるという効果を奏し、例えば景品獲得ゲームと組み合わせて用いられる景品ロッカーへの適用において有用である。
【符号の説明】
【0064】
1、2 景品ロッカー
10、61 筐体
10a、10b、10c、10d 隔壁
20、20a、20b、20c、20d、20e 収納部
21a、21b、21c、21d、21e 収納本体
21xa、21xb、21xc、21xd、21xe、61x 収納空間
21ya、21yb、21yc、21yd、21ye、29x 第1の開口
21za、21zb、21zc、21zd、21ze 第2の開口
22a、22b、22c、22d、22e 第1の扉
22xa、22xb、22xc、22xd、22xe 第1の蝶番
23xa、23xb、23xc、23xd、23xe 第2の蝶番
23a、23b、23c、23d、23e、29 第2の扉
24a、24b、24c、24d、24e 第1のシリンダー錠
24xa、25xa 固定部
24ya、24yb、24yc、24yd、24ye 第1のラッチ
25ya、25yb、25yc、25yd、25ye 第1のラッチ
25a、25b、25c、25d、25e 第2のシリンダー錠
26a、26b、26c、26d、26e 第1の枠体
27a、27b、27c、27d、27e 第2の枠体
30 第1の鍵
30a、30b、30c、30d、30e 景品鍵
40、41 メンテナンス鍵
50 カプセル
50a、50b 半球殻
60 クレーンゲーム機
62 クレーン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の開口を有する収納本体と、
前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、
前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、
第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、
第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え
前記収納部の各々は単一の筐体の一部として構成されており、
前記収納部の前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構は、前記第1の扉に設けられており、
前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、
前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、
収納庫。
【請求項2】
第1の開口を有する収納本体と、
前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、
前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、
第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、
第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え、
前記収納部の各々は単一の筐体の一部として構成されており、
前記収納部の前記第1の開口、前記第1の扉及び前記第1のロック機構は、前記第2の扉に設けられており、
前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構の組の数は、前記第1の開口、前記第1の扉及び前記第1のロック機構の組の数よりも少なく、
前記第2の扉が開放された状態では、開放された前記第2の扉に設けられた前記第1の扉により閉塞された複数の収納部の全部又は一部の前記収納本体の前記内部が外部と連通し、
前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、
前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、
収納庫。
【請求項3】
前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に対して挿抜自在な鍵である、
請求項1又は2に記載の収納庫。
【請求項4】
前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に一体的に組み込まれた鍵である、
請求項1又は2に記載の収納庫。
【請求項5】
前記第1の扉及び前記第2の扉は、互いに開く方向が異なる開き戸である、
請求項1又はに記載の収納庫。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、第1の開口を有する収納本体と、前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え、前記収納部の各々は単一の筐体の一部として構成されており、前記収納部の前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構は、前記第1の扉に設けられており、前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、収納庫である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第2の側面は、第1の開口を有する収納本体と、前記第1の開口を開閉自在に閉塞する第1の扉と、前記収納本体の内部と連通する第2の開口を開閉自在に閉塞する第2の扉と、第1の鍵の操作により前記第1の扉が前記第1の開口を閉塞した状態を保持可能な第1のロック機構と、第2の鍵の操作により前記第2の扉が前記第2の開口を閉塞した状態を保持可能な第2のロック機構とを有する収納部を複数備え、前記収納部の各々は単一の筐体の一部として構成されており、前記収納部の前記第1の開口、前記第1の扉及び前記第1のロック機構は、前記第2の扉に設けられており、前記第2の開口、前記第2の扉及び前記第2のロック機構の組の数は、前記第1の開口、前記第1の扉及び前記第1のロック機構の組の数よりも少なく、前記第2の扉が開放された状態では、開放された前記第2の扉に設けられた前記第1の扉により閉塞された複数の収納部の全部又は一部の前記収納本体の前記内部が外部と連通し、前記第1の鍵は、前記複数の前記収納部の各々の前記第1のロック機構毎に全部又は一部が異なっており、前記第2の鍵は、前記複数の前記収納部の全ての前記第2のロック機構で共通である、収納庫である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の第の側面は、前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に対して挿抜自在な鍵である、本発明の第1又は第2の側面の収納庫である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の第の側面は、前記第2の鍵は、前記第2のロック機構に組み込まれた鍵である、本発明の第1又は第2の側面の収納庫である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明の第7の側面は、前記第1の扉及び前記第2の扉は、互いに開く方向が異なる開き戸である、本発明の第1又は第の側面の収納庫である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】