(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161868
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】メタバース実現のためのコンピューティング装置及び端末機
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023100046
(22)【出願日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0059173
(32)【優先日】2023-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522494226
【氏名又は名称】イェガーン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】パク、ビョン ジェ
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの仮想空間に対する親しみ度及び興味度を向上させる。
【解決手段】メタバース実現システムにおいて、コンピューティング装置110は、仮想3D空間内に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを含む進入情報を受信する受信部、進入情報及びアバター情報に基づいてアバターのユーザに情報を提供するチャットボット外観のチャットボット情報を生成する制御部及びチャットボット情報を端末機に送信する送信部を含む。端末機120は、仮想3D空間内に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを含む進入情報を生成する端末制御部、進入情報に基づいて生成されたアバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観のチャットボット情報を受信する通信部及びアバターとアバターが活動する仮想3D空間とを表示し、チャットボット情報に基づいて3D空間とは区別される領域にチャットボットを表示するディスプレイ部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を受信する受信部と、
前記進入情報及び前記アバターに関するアバター情報に基づいて前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するチャットボット情報を生成する制御部と、
前記チャットボット情報を端末機に送信する送信部とを含むコンピューティング装置。
【請求項2】
前記制御部は、相異なる外観を有する複数のチャットボットのいずれか1つを選択して前記チャットボット情報を生成する請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項3】
前記進入情報は、前記アバターが進入した前記イベント領域の前記3D空間内の座標値を含む請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項4】
前記進入情報は、前記アバターが前記イベント領域に進入した時点で前記イベント領域内に存在するアバターの数に関する情報を含む請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記アバターのユーザに関する個人情報に基づいてチャットボット情報を生成する請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項6】
前記個人情報は、前記アバターのユーザの年齢、性別、国籍及び接続地域の少なくとも1つを含む請求項5に記載のコンピューティング装置。
【請求項7】
前記アバター情報は、前記アバターを使用するユーザのID、前記アバターのデザイン、前記アバターの生成経路及び前記アバターの生成時点の少なくとも1つを含む請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項8】
前記受信部は、前記3D空間内の前記アバターの位置に関する位置情報を受信し、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて前記アバターに関する特性情報を生成する請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記特性情報及び前記アバターのユーザに関する個人情報に基づいて前記イベント領域を設定する請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記イベント領域の座標情報及び前記アバターのユーザの個人情報に基づいて、前記チャットボットが前記アバターのユーザに伝達する領域情報を検索する請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項11】
前記領域情報の形態はテキスト、イメージ、音声、動画、購買リンク及びアンケートの少なくともいずれか1つである請求項10に記載のコンピューティング装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記アバターのデザインに基づいて前記チャットボットの外観をデザインする請求項1に記載のコンピューティング装置。
【請求項13】
仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を生成する端末制御部と、
前記進入情報に基づいて生成された、前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関する、チャットボット情報を受信する通信部と、
前記アバターが活動する仮想の3D空間を表示し、前記チャットボット情報に基づいて、前記3D空間と区別される領域に前記チャットボットを表示するディスプレイ部とを含む端末機。
【請求項14】
前記通信部は、前記イベント領域内に存在するオブジェクトのうち前記アバターを中心に一定距離内に存在する隣接オブジェクトの情報を受信し、
前記ディスプレイ部は、前記隣接オブジェクトの情報を表示する請求項13に記載の端末機。
【請求項15】
前記進入情報は、前記アバターが前記イベント領域に進入した時点で前記イベント領域内に存在するアバターの数に関する情報を含む請求項13に記載の端末機。
【請求項16】
前記端末制御部は、前記3D空間内の前記アバターの位置に関する位置情報を生成し、
前記通信部は、前記位置情報を外部に送信する請求項13に記載の端末機。
【請求項17】
前記通信部は、前記位置情報に基づいて生成された前記イベント領域に関する領域情報を受信する請求項16に記載の端末機。
【請求項18】
前記通信部は、前記イベント領域の座標情報及び前記アバターのユーザの個人情報に基づいて生成された領域情報を受信し、
前記端末制御部は、前記ディスプレイ部に表示された前記チャットボットを介して前記領域情報を前記アバターのユーザに伝達する請求項16に記載の端末機。
【請求項19】
前記領域情報の形態はテキスト、イメージ、動画、購買リンク及びアンケート調査の少なくともいずれか1つである請求項18に記載の端末機。
【請求項20】
前記チャットボットの外観はキャラクタ、人物写真及びアイコンのいずれか1つである請求項13に記載の端末機。
【請求項21】
前記進入情報は、前記アバターが進入した前記イベント領域の前記3D空間内の座標値を含む請求項13に記載の端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメタバース実現のためのコンピューティング装置及び端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
最近はコンピュータグラフィック技術を応用するメタバース(metaverse)と関連した技術が急激に発達している。ここで、メタバースは、抽象を意味し得るメタ(meta)と現実空間を意味し得るユニバース(universe)の合成により生成された単語であり、メタバース技術は現実空間に存在しない仮想の空間を構築した後、構築された仮想空間をユーザが現実のように感じるようにサポートする。
【0003】
メタバースと関連した技術により提供される仮想空間には現実世界に存在するかまたは現実世界には存在しないが存在しそうな多様なオブジェクトが実現できる。例えば、現実世界の机、椅子またはテーブルなどがオブジェクトとして実現されて仮想空間に実現されることができる。これを活用して企業でもメタバース勤務制を実施するなど実生活にも適用事例が発生している。
【0004】
特に、ゲーム産業は、仮想空間でのユーザの興味を高めるためにメタバース技術の導入に積極的である。しかしながら、ゲーム会社、企業または複数のソフトウェアメーカーがメタバース技術を導入するために多様な試みをしているにもかかわらず、メタバース技術に対するユーザの興味は多少不足している。従って、今後ユーザの興味を高めるためのメタバース技術の発展が期待される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、アバターの位置及びアバターの情報に基づいてユーザにパーソナライズされた経験を提供するチャットボットサービスを提供するコンピューティング装置及び端末機を提供することである。
【0006】
本発明の課題は以上に言及された課題に限定されず、言及していない他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によるコンピューティング装置は、仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを含む進入情報を受信する受信部と、前記進入情報及び前記アバターに関するアバター情報に基づいて前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するチャットボット情報を生成する制御部と、前記チャットボット情報を端末機に送信する送信部とを含む。
【0008】
本発明の一実施形態による端末機は、仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを含む進入情報を生成する端末制御部と、前記進入情報に基づいて生成された、前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関する、チャットボット情報を受信する通信部と、前記アバター及び前記アバターが活動する仮想の3D空間を表示し、前記チャットボット情報に基づいて前記3D空間と区別される領域に前記チャットボットを表示するディスプレイ部とを含む。
【0009】
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のメタバース実現のためのコンピューティング装置及び端末機は、次のような効果が1つまたはそれ以上ある。
【0011】
実施形態によるコンピューティング装置及び端末機は、3D空間内でのアバターの活動情報に基づいてユーザにパーソナライズされたチャットボット経験を提供してユーザの仮想空間に対する親しみ度及び興味度を向上させることができる。
【0012】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態によるメタバース実現システムの概念図である。
【
図2】一実施形態によるコンピューティング装置のブロック図である。
【
図3】一実施形態による端末機のブロック図である。
【
図4】一実施形態によるメタバース実現システムの呼処理図である。
【
図5】一実施形態によるコンピューティング装置の動作に関するフローチャートである。
【
図6】一実施形態によるコンピューティング装置の動作に関するフローチャートである。
【
図7】一実施形態による端末機の動作に関するフローチャートである。
【
図8】一実施形態による端末機の情報表示に関する例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施形態を図面に例示し、詳細に説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0015】
「第1」、「第2」などの用語は多様な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は前記用語により限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。「及び/又は」という用語は、複数の関連した記載された項目の組み合わせ又は複数の関連した記載された項目のうちいずれかを含む。
【0016】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されているか、または「接続」されていると言及された場合、その他の構成要素に直接連結または直接接続されている可能性もあるが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されている、または「直接接続」されていると言及された場合は、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0017】
本出願において使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0018】
異なる定義がない限り、技術的または科学的な用語を含めて、ここで使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上に有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願において明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味と解釈されない。
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態をより詳しく説明する。本発明を説明するにおいて、全体的な理解を容易にするために図面上の同一の構成要素に対しては同一の参照符号を使用し、同一の構成要素について重複する説明は省略する。
【0020】
図1は、一実施形態によるメタバース実現システムの概念図であり、
図2は、一実施形態によるコンピューティング装置のブロック図であり、
図3は、一実施形態による端末のブロック図である。
【0021】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施形態によるコンピューティング装置110は、仮想3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを含む進入情報を受信する受信部220と、進入情報及びアバターに関するアバター情報に基づいてアバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するチャットボット情報を生成する制御部210と、チャットボット情報を端末機120に送信する送信部230とを含む。
【0022】
コンピューティング装置110は端末機120と通信できる。コンピューティング装置110は、端末機120が端末機ユーザにメタバースサービスを提供できるように諸般の情報と演算を提供する。コンピューティング装置110は、アバターが活動する仮想の3D空間を形成するためのデータを端末機120に提供する。
【0023】
コンピューティング装置110は、端末機120から仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を受信することができる。コンピューティング装置110は、前記進入情報及び前記アバターに関するアバター情報に基づいて、前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するチャットボット情報を生成する。コンピューティング装置110は、前記チャットボット情報を端末機120に送信することができる。
【0024】
端末機120は仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を生成する。端末機120は、前記進入情報に基づいて生成された、前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関する、チャットボット情報をコンピューティング装置110から受信する。端末機120は前記アバターが活動する仮想の3D空間を表示し、前記チャットボット情報に基づいて、前記3D空間と区別される領域に前記チャットボットを表示する。
【0025】
端末機120はアバターBが既に設定されたイベント領域Aに進入したか否かを把握し、イベント領域Aと関連した情報をチャットボットCを介してユーザに提供する。
図1において、イベント領域Aの形態は直方体形態であるが、その形態に限定されない。
【0026】
以下では、コンピューティング装置110の各構成要素の立場から本発明について詳しく説明する。
【0027】
受信部220は端末機120から多様なデータを受信する。受信部220は仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を受信することができる。受信部220は、前記3D空間内の前記アバターの位置に関する位置情報を受信することができる。
【0028】
前記進入情報は、前記アバターが進入した前記イベント領域の前記3D空間内の座標値を含んでもよい。前記進入情報は、前記アバターが前記イベント領域に進入した時点で前記イベント領域内に存在するアバターの数に関する情報を含んでもよい。
【0029】
制御部210は、前記進入情報及び前記アバターに関するアバター情報に基づいて前記アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するチャットボット情報を生成する。制御部210は、前記進入情報と関連したアバターに関する情報を検索することができる。保存部240は端末機120を介してユーザに提供するメタバースサービスにおいて活動するアバターに関する情報を保存する。アバター情報は前記アバターを使用するユーザのIDであってもいいが、これに限定されない。前記アバター情報は、前記アバターを使用するユーザのID、前記アバターのデザイン、前記アバターの生成経路及び前記アバターの生成時点の少なくとも1つを含む。
【0030】
制御部210は、相異なる外観を有する複数のチャットボットを生成することができる。制御部210は、生成したチャットボットに関する情報を保存部240に保存する。制御部210は、進入情報及びアバター情報に基づいて保存部240に保存されたチャットボットのいずれか1つを選択して前記チャットボット情報を生成する。例えば、コンピューティング装置110はチャットボットの外観を形成する特徴を設定し、制御部210は既に設定された枠組み内においてチャットボットの色、質感などを変更する方式でチャットボットを生成できるが、これに限定されない。
【0031】
制御部210は、前記アバターのデザインに基づいて前記チャットボットの外観をデザインする。例えば、制御部210は、チャットボットの外観をデザインする時に前記アバターのデザインを考慮することができる。
【0032】
制御部210は、相異なる外観を有する複数のチャットボットのいずれか1つを選択してチャットボット情報を生成することができる。制御部210は、いずれか1つのチャットボットを選択する時、前記アバターの位置、前記イベント領域内に存在するアバターの数及び前記アバターのユーザの個人情報の少なくとも1つを考慮する。前記個人情報は前記アバターユーザの年齢、性別、国籍及び接続地域の少なくとも1つを含んでもよい。
【0033】
制御部210は、前記位置情報に基づいて前記アバターに対する特性情報を生成する。例えば、受信部220は、端末機120から前記3D空間内の前記アバターの位置に関する位置情報を受信し、制御部210は、前記位置情報から前記アバターのユーザが好む地域、コンテンツ及び商品などを把握して特性情報を生成する。
【0034】
制御部210は、前記特性情報及び前記アバターのユーザに関する個人情報に基づいて前記イベント領域を設定する。例えば、制御部210は、仮想の3D空間内でユーザが好む地域、コンテンツ及び商品のいずれか1つに関連したオブジェクトが存在する地域をイベント領域に設定することができる。
【0035】
前記個人情報は前記アバターユーザの年齢、性別、国籍及び接続地域の少なくとも1つを含んでもよい。制御部210はアバターユーザの個人情報に基づいて前記3D空間内で前記アバターユーザと関連性があるオブジェクトを検索する。制御部210は特性情報及び個人情報に基づいて前記アバターユーザと関連性がある地域をイベント領域に設定することができる。
【0036】
制御部210は、前記イベント領域の座標情報及び前記アバターユーザの個人情報に基づいて、前記チャットボットが前記アバターのユーザに伝達する領域情報を検索する。前記領域情報の形態はテキスト、イメージ、音声、動画、購買リンク及びアンケート調査の少なくともいずれか1つであってもよい。例えば、領域情報は商店の商品情報、サービス使用情報及び特定場所に対する紹介などを多様な形態で表現したものでありうる。
【0037】
図3を参照すると、本発明の一実施形態による端末機120は、仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かに関する進入情報を生成する端末制御部310と、進入情報に基づいて生成された、アバターのユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関する、チャットボット情報を受信する通信部320と、アバターが活動する仮想の3D空間を表示し、前記チャットボット情報に基づいて、前記3D空間と区別される領域に前記チャットボットを表示するディスプレイ部330とを含む。
【0038】
端末機120は、ユーザにメタバースサービスを提供することができる。サービスユーザは端末機120を介してアバターを操縦して仮想の3D空間を移動することができる。端末機120はアバターがイベント領域に進入した場合、ユーザと関連した情報をチャットボットを介して提供する。端末機120は、ユーザにパーソナライズされた経験を提供できるようにコンピューティング装置110からチャットボット情報を受信する。端末機120はチャットボット情報に基づいてディスプレイ部330を介してチャットボットを表示することができる。
【0039】
端末制御部310は仮想の3D空間内の既に設定されたイベント領域にアバターが進入したか否かを把握して進入情報を生成する。
【0040】
通信部320は、前記進入情報をコンピューティング装置110に送信する。通信部320は、コンピューティング装置110から前記進入情報に基づいて生成したチャットボット情報を受信する。前記チャットボット情報はアバターユーザに情報を提供するチャットボットの外観に関するものでありうる。
【0041】
ディスプレイ部330はアバターが活動する仮想の3D空間を表示し、前記チャットボット情報に基づいて、前記3D空間と区別される領域Cに前記チャットボットを表示する。
【0042】
前記進入情報は、前記アバターが前記イベント領域に進入した時点で前記イベント領域内に存在するアバターの数に関する情報を含んでもよい。前記進入情報は、前記アバターが進入した前記イベント領域の前記3D空間内の座標値を含んでもよい。
【0043】
端末制御部310は、前記3D空間内の前記アバターの位置に関する位置情報を生成する。通信部320は、前記位置情報を外部のコンピューティング装置110に送信する。通信部320は、前記位置情報に基づいて生成された前記イベント領域に関する領域情報を受信する。
【0044】
前記領域情報は、前記イベント領域の座標情報及び前記アバターユーザの個人情報に基づいて生成される。端末制御部310は、前記ディスプレイ部330に表示されたチャットボットを介して前記領域情報を前記アバターのユーザに伝達することができる。前記領域情報の形態はテキスト、イメージ、動画、購買リンク及びアンケート調査の少なくともいずれか1つでってもよい。前記チャットボットの外観はキャラクタ、人物写真及びアイコンのいずれか1つであってもよい。
【0045】
図4は、一実施形態によるメタバース実現システムの呼処理図である。
【0046】
図4を参照すると、端末機120はアバターがイベント領域に進入したか否かを判断する(S410)。端末機120はアバターがイベント領域に進入した場合、進入情報を生成し、これをコンピューティング装置110に送信する(S411)。
【0047】
コンピューティング装置110は、進入情報を受信した場合、イベント領域に進入したアバターに関するアバター情報を把握する(S420)。前記アバター情報は、前記アバターを使用するユーザのID、前記アバターのデザイン、前記アバターの生成経路及び前記アバターの生成時点の少なくとも1つを含んでもよい。
【0048】
コンピューティング装置110は、前記進入情報及びアバター情報に基づいてチャットボット情報を生成する(S421)。例えば、コンピューティング装置110は、前記進入情報及びアバター情報に基づいて相異なる外観を有する複数のチャットボットのいずれか1つを選択してチャットボット情報を生成する。コンピューティング装置110はチャットボット情報を端末機120に送信する(S422)。
【0049】
端末機120はアバターの位置に関する位置情報をコンピューティング装置110に送信する(S430)。コンピューティング装置110は、位置情報に基づいて当該アバターに関する特性情報を生成する(S431)。コンピューティング装置110は、仮想の3D空間内でユーザが好む地域、コンテンツ及び商品のいずれか1つに関連したオブジェクトが存在する地域をイベント領域として設定することができる。
【0050】
コンピューティング装置110は、特性情報及びアバターユーザの個人情報に基づいてイベント領域を設定する(S432)。例えば、コンピューティング装置110は特性情報及び個人情報に基づいて前記アバターユーザと関連性がある地域をイベント領域として設定する。
【0051】
コンピューティング装置110は、イベント領域の座標情報を端末機120に送信する(S433)。端末機120はイベント領域の座標情報を保存し、以後、アバターが前記イベント領域に進入するか否かを把握する基礎データとして活用する。
【0052】
コンピューティング装置110はイベント領域に関する領域情報を生成する(S440)。コンピューティング装置110は、前記イベント領域の座標情報及び前記アバターユーザの個人情報に基づいて、前記チャットボットが前記アバターのユーザに伝達する領域情報を生成する。コンピューティング装置110は、領域情報を端末機120に送信する(S441)。端末機120は、前記領域情報をチャットボットを介してユーザに伝達する。
【0053】
図5及び
図6は、一実施形態によるコンピューティング装置の動作に関するフローチャートである。
【0054】
図5を参照すると、コンピューティング装置110は端末機120から進入情報を受信する(S510)。コンピューティング装置110は、進入情報を受信した場合、イベント領域に進入したアバターに関する情報を検索することができる。コンピューティング装置110は、進入情報及びアバター情報に基づいてチャットボット情報を生成する(S520)。
【0055】
コンピューティング装置110はチャットボット情報を端末機120に送信することができる。コンピューティング装置110は、前記イベント領域に関する領域情報を検索し、これを端末機120に送信する。
【0056】
図6を参照すると、コンピューティング装置110はアバターの3D空間内の活動に基づいて該当アバターユーザの特性情報を生成し、前記特性情報はイベント領域を設定する基礎情報になりうる。
【0057】
コンピューティング装置110は、端末機120からアバターの位置情報を受信する(S610)。コンピューティング装置110はアバターの位置情報を持続的に受信し、アバターの特性に対して判断できる情報を累積して保存することができるが、これに限定されない。
【0058】
コンピューティング装置110は、累積されたアバターの位置情報に基づいて特性情報を生成する(S620)。コンピューティング装置110はアバターの特性情報及びアバターユーザの個人情報に基づいてイベント領域を設定する(S630)。
【0059】
コンピューティング装置110は、前記イベント領域に関する領域情報を検索する(S640)。領域情報は商店の商品情報、サービス使用情報及び特定場所に対する紹介などを多様な形態で表現したものでありうる。
【0060】
図7は、一実施形態による端末機の動作に関するフローチャートである。
【0061】
図7を参照すると、端末機120はアバターがイベント領域に進入したか否かを把握して進入情報を生成する(S710)。端末機120は進入情報に基づいて生成されたチャットボット情報を受信することができる。端末機120は、前記チャットボット情報に基づいてディスプレイ部を介してチャットボットを表示する。端末機120はイベント領域に関する領域情報を受信し、これをディスプレイ部を介して表示できるが、これに限定されず、領域情報を音声の形態で伝達することができる。
【0062】
図8は、一実施形態による端末機の情報表示に関する例示図である。
【0063】
図8を参照すると、端末機120はアバターに関連した複数のオブジェクトA1、A2、A3、A4を表示することができる。端末機120はアバターと関連したオブジェクトが存在するイベント領域に進入した場合、前記オブジェクトをディスプレイ部を介して表示することができる。前記イベント領域内には少なくとも1つのアバターと関連したオブジェクトが存在し得る。
【0064】
端末制御部は、前記イベント領域内に存在するオブジェクトのうち前記アバターを中心に一定距離内に存在する隣接オブジェクトの情報を検索する。通信部は隣接オブジェクトの情報をコンピューティング装置から受信する。
【0065】
ディスプレイ部は、前記隣接オブジェクトの情報を表示する。ディスプレイ部は、アバターBと最も近いオブジェクトA1を他のオブジェクトと比較して強調して表示することができる。チャットボットCはアバターBが隣接オブジェクトと関連したイベント領域に進入した場合、活性化されて、領域情報をユーザに提供することができる。
【0066】
以上、本発明の好適な実施形態に対して図説したが、本発明は、前述した特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸することなく、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることは勿論、このような変形実施は、本発明の技術的思想や見通しから個別的に理解されてはいけないものである。
【符号の説明】
【0067】
110:コンピューティング装置
120:端末機
210:制御部
220:受信部
230:送信部
240:保存部
310:端末制御部
320:通信部
330:ディスプレイ部