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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161894
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】光照射装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024071845
(22)【出願日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】P 2023076946
(32)【優先日】2023-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000114628
【氏名又は名称】ヤーマン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】東平 正志
(72)【発明者】
【氏名】田中 朝子
(72)【発明者】
【氏名】堀 隆秀
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA02
4C082PC05
4C082PE03
4C082PE09
4C082PG05
4C082PG11
4C082PG15
4C082PG16
4C082PJ04
(57)【要約】
【課題】光照射装置の機能の多様化を図る。
【解決手段】人の肌に当接可能な光出射面を有するヘッド部を備え、ヘッド部は、光出射面を介して光を外部に出射する光学系を有し、光学系は、1つ以上の光源と、1つ以上のフィルタとを含み、1つ以上の光源からの光に基づいて、1つ以上のフィルタを介して、共通の光出射面を介して特性の異なる2種類以上の光を出射可能である、光照射装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の肌に当接可能な光出射面を有するヘッド部と、
前記ヘッド部に設けられ、前記光出射面を介して光を外部に出射する光学系と、
前記ヘッド部に設けられ、人の肌の状態を検出するセンサと、
前記センサからのセンサ情報に基づいて、前記光学系を制御する制御装置とを有し、
前記光学系は、1つ以上の光源と、1つ以上のフィルタとを含み、前記1つ以上の光源からの光に基づいて、前記1つ以上のフィルタを介して、前記光出射面を介して特性の異なる2種類以上の光を出射可能であり、
前記制御装置は、前記センサ情報に基づいて、前記2種類以上の光の出力の配分を制御する、光照射装置。
【請求項2】
前記光学系は、共通の前記光出射面を介して特性の異なる前記2種類以上の光を出射可能である、請求項1記載の光照射装置。
【請求項3】
前記1つ以上のフィルタは、前記光学系に塗装を施して形成される、請求項1又は2記載の光照射装置。
【請求項4】
前記1つ以上のフィルタは、第1フィルタと第2フィルタとを含み、
前記第1フィルタは、肌のシミ低減効果を期待できる第1波長域の光を通し、
前記第2フィルタは、前記第1波長域とは異なる第2波長域の光を通す、請求項1又は2に記載の光照射装置。
【請求項5】
前記センサは、色情報を検出するセンサを含み、
前記制御装置は、
前記センサからのセンサ情報に基づいて、前記ヘッド部が当接する肌の部位におけるシミに関する状態を検知する検知処理部と、
前記検知処理部の検知結果に基づいて、前記第1波長域の光の出力を制御する出力制御部とを備える、請求項4記載の光照射装置。
【請求項6】
前記センサは、前記ヘッド部における前記光出射面の両側に少なくとも1つずつ設けられる、請求項5記載の光照射装置。
【請求項7】
前記出力制御部は、前記検知処理部の検知結果に基づくシミの濃さに応じて、前記第1波長域の光の出力とともに、前記第2波長域の光の出力を制御する、請求項5記載の光照射装置。
【請求項8】
前記出力制御部は、シミが第1の濃さである場合、前記第1の濃さよりも薄い第2の濃さである場合に比べて、前記第1波長域の光の出力を強め、前記第2波長域の光の出力を弱める、請求項5記載の光照射装置。
【請求項9】
前記第1フィルタは、波長505nmを含む波長域の光を通し、
前記第2フィルタは、波長800nmを含む波長域の光を通す、請求項8記載の光照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源から付与された光のパルスを肌に当てることで脱毛の促進や脱毛後の毛の白色化の促進を可能とする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-246760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、光照射装置の機能が少ない機能に限定され、利便性が低いという問題がある。
【0005】
そこで、本開示は、光照射装置の機能の多様化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、人の肌に当接可能な光出射面を有するヘッド部と、
前記ヘッド部に設けられ、前記光出射面を介して光を外部に出射する光学系と、
前記ヘッド部に設けられ、人の肌の状態を検出するセンサと、
前記センサからのセンサ情報に基づいて、前記光学系を制御する制御装置とを有し、
前記光学系は、1つ以上の光源と、1つ以上のフィルタとを含み、前記1つ以上の光源からの光に基づいて、前記1つ以上のフィルタを介して、前記光出射面を介して特性の異なる2種類以上の光を出射可能であり、
前記制御装置は、前記センサ情報に基づいて、前記2種類以上の光の出力の配分を制御する、光照射装置が開示される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、光照射装置の機能の多様化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1による光照射装置を示す斜視図である。
図2】ヘッド部の分解斜視図である。
図3】キセノン管の形態の光源の説明図である。
図4】ヘッド部の内部を示す断面図である。
図5】光源からの光の経路を模式的に示す図である。
図6】2つの光源からの光の照射態様を模式的に示す図である。
図7】光照射装置の制御を行う制御部の構成図である。
図8】実施形態2による光照射装置のヘッド部を平面視で概略的に示す図である。
図9】実施形態2の光照射装置から出力可能な光の特性の説明図である。
図9A】他の実施形態によるフィルタを用いた場合の出力可能な光の特性の説明図である。
図10】実施形態2の光照射装置の制御系を概略的に示す構成図である。
図11】実施形態2の制御部によるシミ検出処理の一例を示すフローチャートである。
図12】タッチセンサを利用して図11のシミ検出処理を実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図13】スマートシミセンサによるシミ検出結果に基づく光源制御処理の一例を示すフローチャートである。
図14】シミ検出結果に基づく光源制御処理の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
光照射装置1が2本のキセノン管と、2つの光学フィルタを備え、リフレクタに反射させて光照射を行う光照射装置1を実施形態1として説明する。
【0010】
<実施形態1>
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。図1は、基本的な光照射装置1を示す斜視図である。光照射装置1は、人の肌に照射可能な光を発生する。光は、美容関連効果を有してもよい。この場合、美容関連効果は、任意であり、脱毛、美肌、たるみの解消や、引き締め、脂肪燃焼、リフトアップ、小顔化、肌のハリやツヤ、潤いの向上又はその類の1つ以上の任意の組み合わせを含んでよい。また、美容関連効果は、数値化可能な効果であってもよいし、数値化可能でない効果であってもよい。
【0011】
なお、図1に示す光照射装置1は、ユーザの手により把持可能な携帯型であるが、固定機器にアーム等を介して可動に支持される可動式に適用されてもよい。
【0012】
光照射装置1は、把持部2と、ヘッド部3とを含む。この場合、ユーザは、把持部2を把持して、自身の顔部や体における所望の部位にヘッド部3の光出射面3aを向けることで、所望の部位に対して光照射装置1からの光を局所的に照射できる。
【0013】
把持部2は、ユーザの手で把持されやすい形態を有する。把持部2には、電源のオン/オフボタンやモード切替ボタン、強さ調整ボタン等のような各種ボタンを含む入力部20を含んでよい。なお、各種ボタンは、機械式のボタンであってもよいし、タッチスイッチであってもよい。また、把持部2には、光照射装置1の状態等を表示する表示部(図示せず)が設けられてもよい。
【0014】
ヘッド部3は、把持部2の端部に設けられる。なお、ヘッド部3は、把持部2に対して固定されてもよいし、取り外し可能であってもよいし、把持部2に対して可動であってもよい。
【0015】
ヘッド部3は、略平面状(比較的大きい曲率半径の曲面状を含む)の光出射面3aを有してよい。正面視での光出射面3aの形態(光出射面3aに対して垂直な方向に視たときの形態)は、矩形や円形、楕円形、多角形等のような任意である。光出射面3aは、ガラスなど、光が透過可能な任意の材料により形成されてよい。また、光出射面3aは、レンズの形態であってもよい。
【0016】
図2は、ヘッド部3の分解斜視図である。図3は、キセノン管の形態の光源61(光源62についても同様)の説明図であり、左側に正面図を、右側に断面図(左側のラインA-Aに沿った断面図)を、それぞれ概略的に示す。図4は、ヘッド部3の内部を示す断面図である。図5は、光源61からの光の経路を模式的に示す図であり、左側は、直接光に係る経路を示し、中央は、間接光(リフレクタ80にて反射して光出射面3aに至る光)に係る経路を示し、右側は、これらを足し合わせた光の経路全体(分布)をハッチング領域R51で模式的に示す。図6は、2つの光源61、62からの光の照射態様を模式的に示す図であり、2つの光源61、62からの光の経路全体を、それぞれハッチング領域R51、R52で重ねて模式的に示す。
【0017】
図2等には、互いに直交する3方向であるX方向、Y方向、及びZ方向が定義されている。以下の説明において、Z方向で光出射面3aに近い側を「前面側」とし、Z方向で光出射面3aから遠い側を「背面側」とも称する。
【0018】
ヘッド部3は、図2に示すように、ケース30内に光学系を有する。光学系は、2つの光源61、62と、2つの光学フィルタ71、72(1つの光学フィルタの場合もある)と、リフレクタ80とを含む。
【0019】
光源61、62は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、ハロゲンランプ等のような任意の光源であってよいが、本実施例の基本形では、放電を利用して発光するキセノン管である。具体的には、光源61(光源62についても同様)は、図3に示すように、キセノンガスを封入した円筒状のガラス管の両端部に電極6cを有する。ガラス管6aの外周面に設けられる金属ワイヤー6bに高電流を与えることでキセノンイオンを帯電させた状態を形成し、電極6cにより内部に高電圧を与えると、帯電したキセノンイオンが連鎖的に放電し瞬間的な発光をする。発光による光は、図3の右側に断面図において矢印R3で模式的に示すように、放射状に出力される。なお、金属ワイヤー6bに代えて又は加えて、ガラスの表面に塗布された導電性を有した材料(例えば表面処理により形成)が利用されてもよい。
【0020】
光源61、62は、互いにX方向及びZ方向の各位置が同じ態様で、Y方向に並んで配置される。この際、光源61、62は、ガラス管の中心軸がY方向に沿う向きで配置される。なお、変形例では、光源61、62は、互いにY方向及びZ方向の各位置が同じ態様で、X方向に並んで配置されてもよく、光源61、62の配置態様は任意である。
【0021】
光源61、62は、配置が異なる以外は同じ構成を有してよい。すなわち、光源61、62は、同じ品番の製品であってよい。また製品ごとの特性を活かして、異なる製品であってもよく、任意である。
【0022】
光学フィルタ71、72は、光源61、62と光出射面3aとの間に設けられる。光学フィルタ71は、光源61に対応付けて設けられ、光学フィルタ72は、光源62に対応付けて設けられる。具体的には、光学フィルタ71、72は、互いにX方向及びZ方向の各位置が同じ態様で、Y方向に並んで配置される。この際、光学フィルタ71がZ方向で光源61に対向し、光学フィルタ72がZ方向で光源62に対向する。
【0023】
リフレクタ80は、光源61、62からの光を反射して光出射面3aへと導く。リフレクタ80は、側面側リフレクタ82と、背面側リフレクタ84とを含む。
【0024】
側面側リフレクタ82は、Z方向で光学フィルタ71、72(光学フィルタは1つのものもある)と光出射面3aとの間に、に配置される。側面側リフレクタ82は、Z方向に視て矩形断面を有する筒状の形態であってよい。背面側リフレクタ84は、Z方向で光学フィルタ71、72よりも背面側に延在する。背面側リフレクタ84は、光源61、62の背面側に対してZ方向に対向するとともに、光源61、62のY方向両側にY方向で対向するように設けられる。例えば、背面側リフレクタ84は、X方向に視て、光源61、62の断面形状に沿った円弧状の形態であってよく、開口側が光学フィルタ71、72(光学フィルタは1つのものもある)にZ方向に当接してよい。なお、背面側リフレクタ84は、光源61、62の金属ワイヤー6bに接触する態様で、光源61、62の背面側に近接して配置されてもよい。
【0025】
リフレクタ80は、図5に模式的に示すように、光源61からの光が光学フィルタ71を通して光出射面3a全体から均一に出射するように構成される。また、同様に、リフレクタ80は、光源62からの光が光学フィルタ72を通して光出射面3a全体から均一に出射するように構成される。この場合、図6に模式的に示すように、光源61からの光と、光源62からの光に対して、光出射面3a全体の共用化を図ることができる。光学フィルタは1つの場合もある。
【0026】
次に、図7を参照して、本実施形態1の光照射装置1の制御系について説明する。
【0027】
図7は、本実施形態の光照射装置1の制御系を概略的に示す構成図である。
【0028】
光照射装置1は、図7に示すように、上述した入力部20及び光源61、62に電気的に接続される制御部150を含む。制御部150は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータや駆動回路を含んでよい。
【0029】
制御部150は、例えば、内蔵の記憶装置又はアクセス可能な外部記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより光照射装置1の光源61、62等を制御する。なお、光照射装置1が行う処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA等のハードウェア回路を追加的に又は代替え的に用いて実現されてもよい。
【0030】
実施形態1では、異なる波長を照射するよう構成された複数の光源をそれぞれ制御する肌処理装置が含まれる。
【0031】
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。実施形態2に関して、上述した実施形態1と同様であってよい構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する場合がある。
【0032】
図8は、実施形態2による光照射装置1Aのヘッド部3Aを平面視で概略的に示す図である。
【0033】
本実施形態によるヘッド部3Aは、上述した実施形態1によるヘッド部3に対して、シミを検出するためのスマートシミセンサ114を追加的に備える点が、異なる。なお、変形例では、スマートシミセンサ114は、シミ以外の肌状態、例えば赤み、くすみ、肌の明るさ、肌色などを検知するために利用されてもよい。
【0034】
スマートシミセンサ114は、光出射面3aの外側に配置されてよい。すなわち、スマートシミセンサ114は、光出射面3aから出射される光を阻害しない位置であって、光出射面3aの近傍に配置されてよい。
【0035】
本実施形態では、スマートシミセンサ114は、2つの肌色センサ1141を含む。2つの肌色センサ1141は、ヘッド部3Aの短手方向で光出射面3aを挟む態様で、光出射面3aの両側に1つずつ配置される。なお、ヘッド部3Aの短手方法は、典型的には、ユーザが肌にヘッド部3Aを当てながら光照射装置1Aを動かす際の移動方向に対応する。なお、変形例では、スマートシミセンサ114は、1つだけ肌色センサ1141を含んでもよいし、3つ以上の肌色センサ1141を含んでもよい。
【0036】
肌色センサ1141は、肌の色を検出する画像センサであってよい。すなわち、肌色センサ1141は、撮像範囲の色情報を生成するカラーセンサであってよい。
【0037】
スマートシミセンサ114によるシミの検出方法の一例は後述する。
【0038】
光学フィルタ71は、波長505nmを含む態様で200nm以内の幅を有する波長域の光を通し、好ましくは、波長505nmを含む態様で150nm以内の幅を有する波長域の光を通す。光学フィルタ72は、波長830nmを含む態様で560nm以内の幅を有する波長域の光を通し、波長830nmを含む態様で400nm以内の幅を有する波長域の光を通す。
【0039】
本実施形態では、光学フィルタ71、72は、以下の特性を有する。すなわち、光学フィルタ71は、500nm~650nmの波長範囲(第1波長域の一例)の光だけを実質的に通すバンドパスフィルタであり、光学フィルタ72は、640nm~1200nm(第2波長域の一例)の波長範囲の光だけを実質的に通すバンドパスフィルタである。なお、本実施形態では、光学フィルタ71、72は、640nmから650nmの範囲を、ともに通過させるフィルタであるが、かかる重複範囲は無くされてもよいし、比較的狭い範囲(例えば本実施形態のような10nmの範囲)で残されてもよい。
【0040】
なお、光学フィルタ71、72は、ガラスフィルタの形態であってよい。この場合、ガラスフィルタは、練り込み式の色ガラスにより形成されてもよいし、フィルタ膜が蒸着に形成されてもよい。
【0041】
なお、本実施形態では、光学フィルタ71、72は、光源61、62とは別に設けられるが、光学フィルタ71、72は、光源61、62と一体的に設けられてもよい。例えば、光源61、62に係るキセノン管に塗装することで、光学フィルタ71、72に係るフィルタ膜が形成されてもよい。この場合、上述した特性が生じるような塗料が選択されればよい。また、塗装の形態の1つとしてキセノン管に蒸着処理を行うことで、光学フィルタ71、72に係るフィルタ膜が形成されてもよい。このような場合、ガラスフィルタの部品を省略してもよく、部品数を減らして組み立てを簡便にすることができる。なお、蒸着の素材や蒸着膜圧による塗装では、紫外光をカットしきれないことがあるため、その場合は、追加で紫外光をカットするハイパス練り込み式ガラスフィルタを追加することとしてもよい。
【0042】
なお、光学フィルタ71、72の他の実現方法として、下記(1)~(4)のように組み合わせることも可能である。
【0043】
(1)キセノン管に500nm~650nmを透過させるガラスフィルタ(光学フィルタ71)と640nm~1200nmを透過させるハイパスガラスフィルタ(光学フィルタ72)などのガラスフィルタの組み合わせ。
【0044】
(2)キセノン管に500nm~650nmを透過させる素材を塗装したフィルタ(光学フィルタ71)と640nm~1200nmを透過させるハイパスガラスフィルタ(光学フィルタ72)の組み合わせ。
【0045】
(3)キセノン管に500nm~650nmを透過させる素材を塗装したフィルタ(光学フィルタ71)と、キセノン管に640nm~1200nmを透過させる素材を塗装したフィルタ(光学フィルタ72)の組み合わせ。
【0046】
(4)キセノン管に500nm~650nmを透過させる素材を塗装してなるフィルタ(光学フィルタ71)と、キセノン管に640nm~1200nmを透過させる素材を塗装させてなるフィルタ(光学フィルタ72)と、さらに640nm~1200nmを透過させるハイパスガラスフィルタの組み合せ。
【0047】
また、光源61、62は、IPL(Intense Pulsed Light)に限られず、LED(Light Emitting Diode)、レーザー、ハロゲンランプ、などにより形成されてもよい。
【0048】
図9は、本実施形態の光照射装置1Aから出力可能な光の特性の説明図である。
【0049】
図9には、横軸を波長とし、縦軸を出力(強度)とし、2種類の光の特性C91、C92が示されている。特性C91は、光学フィルタ71を介して出射される光の特性を示し、特性C92は、光学フィルタ72を介して出射される光の特性を示す。
【0050】
本実施形態によれば、図9に示すように、共通の光出射面3aを介して2種類の特性の異なる光を出射できる。これにより、例えば互いに分離した2つの光出射面からそれぞれ異なる種類の特性の光を出射するような比較例(図示せず)に比べて、効率的な構成を実現できる。すなわち、互いに分離した2つの光出射面を設けるスペースが不要となり、ヘッド部3Aの小型化を図ることができる。また、2種類の光を同じ肌の部位に当てたい場合に、当該部位に対して光出射面3aを当接させるだけでよくなる。比較例では、2種類の光を同じ肌の部位に当てたい場合に、当該部位に対して個別の光出射面を個別に当接させる必要がある。これに対して、本実施形態によれば、共通の光出射面3aを介して複数種類の特性の異なる光を出射できるので、一の部位に対して光照射装置1Aを移動させることなく複数種類の特性の異なる光を当てることができる。従って、光照射装置1Aの小型化だけでなく、ユーザによる光照射装置1Aの操作効率(施術効率)を高めることもできる。
【0051】
なお、本実施例では、2つのフィルタ(光学フィルタ71、72)を用いているが、1つのフィルタで同様の機能を実現してもよい。例えば、図9Aに示すようなフィルタ特性を有するフィルタ(ダブルバンドパスフィルタ)が利用されてもよい。このような特性のフィルタを用いる場合は、光出射面3a全体にわたって特性の異なる光を合わせて照射することができる。また、光源の数や出力を調整(制御)することで、照射強度を調整して肌に与えることも可能である。
【0052】
ここで、特性C91の光は、肌に当たることで、肌のシミやくすみの改善を期待できる。また、特性C92の光は、肌に当たることで、複合的な肌改善を期待できる。また、赤波長なども含むため深くまで作用しアンチエイジング効果がある。
【0053】
また、特性C91の光は、特性C92の光と同時に、肌に当てる場合、いずれか一方のみの光を肌に当てる場合よりも、肌の潤いを良好にすることが、本願発明者の試験で明らかになっている。なお、この場合、以下の3つのケースが比較されている。すなわち、ケース1は、特性C91の光のみを所定出力で肌に当てる。ケース2は、特性C92の光のみを所定出力で肌に当てる。ケース3は、特性C91の光と特性C92の光との出力比を3:2としかつ双方の出力の合計を所定出力として、特性C91の光と特性C92の光を同時に肌に当てる。この場合、ケース3の場合の効果(肌の潤いに係る効果)が、ケース1やケース2よりも顕著であった。このことからも、上述した共通の光出射面3aを介して特性C91の光と特性C92の光を同時に肌に当てることができる光照射装置1Aの有用性がわかる。
【0054】
以下では、特性C91の光の出力を、「シミフィルタ出力」とも称し、特性C92の光の出力を、「美肌フィルタ出力」とも称する。
【0055】
なお、変形例では、光学フィルタ71として、505nmの波長の光を通す任意のバンドパスフィルタ、例えば、490nmから525nmの波長範囲を通すバンドパスフィルタ、500nmから550nmの波長範囲を通すバンドパスフィルタ,500nmから650nmの波長範囲を通すバンドパスフィルタが用いられてもよい。また、光学フィルタ72として、800nmの波長の光を通す任意のバンドパスフィルタ、例えば800nm~1200nmの波長範囲を通すバンドパスフィルタが用いられてもよい。
【0056】
次に、図10以降を参照して、本実施形態の光照射装置1Aの制御系について説明する。
【0057】
図10は、本実施形態の光照射装置1の制御系を概略的に示す構成図である。
【0058】
光照射装置1Aは、図10に示すように、図7を参照して上述した光照射装置1の構成に対して、スマートシミセンサ114及びタッチセンサ116が追加された点が異なる。
【0059】
本実施形態では、制御部150は、スマートシミセンサ114からのセンサ情報に基づいて、シミを検出するシミ検出機能と、シミの検出結果に基づいて、光源61、62を制御する光源制御機能とを実現する。
【0060】
制御部150は、内蔵の記憶装置又はアクセス可能な外部記憶装置に、所定記憶領域160を有する。所定記憶領域160の機能は、後述する。
【0061】
図11は、本実施形態の制御部150によるシミ検出処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
ステップS01では、所定記憶領域160に白基準値の記憶値があるか否かを判断する。所定記憶領域160に白基準値の記憶値がある場合に処理はステップS03に進む。所定記憶領域160に白基準値の記憶値が無い場合(すなわち初期化された状態である場合)に処理はステップS05に進む。
【0063】
ステップS03では、スマートシミセンサ114のセンサ情報のデータを読み込む肌色データ読込処理を行う。ステップS05では、所定記憶領域160に肌色データ白基準値を記憶し処理を終了する。この場合、記憶する白基準値は、所定の初期値であってもよい。
【0064】
続いて、ステップS07では、読み込んだ肌色データに基づいて検出箇所の肌の色が茶色以下の黒い色の場合か否かを判断する。茶色以下の黒い色の場合に処理はステップS11に進む。茶色以下の黒い色でない場合に処理はステップS09に進む。
【0065】
ステップS11では、シミ検出状態を“2”にセット又は維持する。そして、処理を終了する。
【0066】
ステップS09では、読み込んだ肌色データが、所定記憶領域160の白基準値の記憶値より白い数値か否かを判断する。白基準値の記憶値より白い数値の場合に処理はステップS13に進む。白基準値の記憶値より白い数値でない場合に処理はステップS15に進む。
【0067】
ステップS13では、シミ検出状態を“0”にセット又は維持するとともに、所定記憶領域160の白基準値の記憶値を、今回の白い数値で更新する(肌色がより明るい部分が合ったと上書きする)。たとえ、キャリブレーションしたとしても、人によってベース肌の色とシミの濃さは異なる。そのため、照射前にキャリブレーションなどしなくても自動でできるようにするため、どこから当てたとしても白い色を検知したときに、対象の所定記憶領域160を更新する。これにより、シミの検出用の基準値に関する個人差(人による差)をなくし、シミ検出精度を高めることができる。そして、処理は終了する。
【0068】
ステップS15では、所定記憶領域160の白基準値の記憶値より、所定閾値以上の差があり、黒い色の場合にシミと検知する。所定閾値は、任意であるが、個人差が反映されるような可変値とされてもよい。この場合、シミ検出状態を“1”にセット又は維持する。そして、処理を終了する。
【0069】
図12は、タッチセンサ116を利用して図11のシミ検出処理を実行する処理の一例を示すフローチャートである。タッチセンサ116は、ヘッド部3Aに設けられてもよい。タッチセンサ116は、ヘッド部3Aが肌に触れた否かに応じて異なる電気信号を発生する。
【0070】
初めに、ステップS02では、タッチセンサ116からのセンサ情報に基づいて、光照射装置1Aが肌に触れたと検知したか否かを判断する。肌に触れたと検知した場合に処理はステップS04に進む。肌に触れていないと判断した場合に処理はステップS06に進む。
【0071】
ステップS04では、図11のシミ検出処理を実行し処理を終了する。ステップS06では、所定記憶領域160の白基準値の記憶値を初期化する。かかる初期化を行うことで、不都合を回避できる。すなわち、もし一度でも白(完全な白)を読み取ったとき、その後、初期化を行わないと、どのような色でもシミとして誤検知する状態が継続してしまう、この状態を回避するためである。
【0072】
このようなシミ検出機能によれば、しみやほくろなども判断できるとともに、個人差の肌色に合わせたシミを検知することができる。
【0073】
図13は、スマートシミセンサ114によるシミ検出結果に基づく光源制御処理(制御部150による光源制御処理)の一例を示すフローチャートである。
【0074】
S20では、シミ検出状態が“2”であるか否かを判定する。シミ検出状態が“2”である場合、光源61、62からの光を出力しないか、若しくは弱く照射する(S22)。具体的には、肌に触れない、若しくは茶色以上の黒い肌には強くしないように処理される。
【0075】
シミ検出状態が“2”でない場合、シミ検出状態が“0”であるか否かを判定する(S24)。シミ検出状態が“0”である場合、美肌フィルタ出力(光学フィルタ72を介した640nm~1200nmの波長の光の出力)を、シミフィルタ出力(光学フィルタ71を介した500nm~650nmの波長の光の出力)よりも強く出力する(S26)。この場合、美肌フィルタ出力を“100”とすると、シミフィルタ出力は、“100”未満であり、好ましくは、“50”以下である。
【0076】
シミ検出状態が“0”でない場合(すなわちシミ検出状態が“1”である場合)、シミフィルタ出力(光学フィルタ71を介した500nm~650nmの波長の光の出力)を、美肌フィルタ出力(光学フィルタ72を介した640nm~1200nmの波長の光の出力)よりも強く出力する(S28)。この場合、シミフィルタ出力を“100”とすると、美肌フィルタ出力は、“100”未満であり、好ましくは、“50”以下である。
【0077】
このようにして本実施形態によれば、光出射面3aが当てられている肌の部位に対するシミの検出結果に応じた特性の光を、当該肌の部位に照射できる。すなわち、シミが検出された部位に対して、シミフィルタ出力を強めることで、シミフィルタ出力による効果の最大化を図ることができる。他方、シミが検出されない部位に対しては、美肌フィルタ出力を強めることで、美肌フィルタ出力による効果の最大化を図ることができる。
【0078】
なお、図12に示す例では、シミ検出状態では、一律に、シミフィルタ出力が強められるが、シミの濃さに応じて、シミフィルタ出力が可変されてもよい。すなわち、シミが濃いほどシミフィルタ出力が強められてよい。この場合、それに応じて、シミが濃いほど美肌フィルタ出力が弱められてもよい。
【0079】
例えば、図14に示すように、シミが薄い部位に対しては、シミフィルタ出力及び美肌フィルタ出力が通常値(基準出力)とされ、シミが濃い部位に対しては、シミフィルタ出力を通常値に対して増加させる一方、シミがない部位に対しては、美肌フィルタ出力を通常値に対して増加させることとしてもよい。この場合、双方の出力の合計(すなわち2つの光源61、62全体としての出力)は、一定とされてもよいし、可変とされてもよい。
【0080】
あるいは、以下のような制御が実現されてもよい。シミが濃い部位に対して500nm~650nmの波長の光を通常値より増加させ、シミが薄い部位に対して640nm~1200nmの波長の光を通常値より増加させてもよい。また、スポットモード(シミが気になる局所的な部位に対して好適なモード)として、500nm~650nmの波長の光を通常値より増加させてもよい。また、赤みが気になる部位に対しては500nm~650nmの波長の光を通常値より増加させてもよい。また、美肌モードでは、500nm~650nmの波長の光を通常値より増加させてもよい。また、毛穴が気になる部位に対しては、640nm~1200nmの波長の光を通常値より増加させてもよい。これらの場合、各部位の状態(シミや赤みなどの状態)は、ユーザにより目視で検知されモード切り替えがユーザの手動操作により実現されてもよいし、及び/又は、スマートシミセンサ114を含む各種センサ情報に基づいて自動的に実現されてもよい。
【0081】
ここで、シミフィルタ出力と美肌フィルタ出力とを同時に強くしてしまうと、肌トラブルや悪化の原因になる。本実施形態によれば、2種類のフィルタ出力の配分を調整して出力できるので、かかる不都合(双方の出力を同時に最大化した場合の不都合)を防止できる。
【0082】
また、本実施形態では、上述したように、肌色センサ1141は、光出射面3aの両側に設けられる。したがって、ユーザによる光照射装置1Aの移動方向がいずれの場合(図8の矢印R81、R82参照)であっても、いずれか一方の肌色センサ1141によりシミ検出機能を維持できる。なお、肌色センサ1141の数は2つ以外であってもよく、3つ以上(例えば4か所に)配置されてもよい。なお、複数の肌色センサ1141を配置する場合、それぞれからの肌色データのうちの、濃い色を示すデータが優先的に利用されてもよい。
【0083】
なお、本実施形態において、シミフィルタ出力と美肌フィルタ出力のそれぞれに係る照射方法は、任意であるが、例えば分割照射が利用されてもよい。すなわち、溜めた電気エネルギを一気に1回の照射で出力せず、肌へのダメージが少ないように10msc以下になるように分割して照射する制御が実現されてもよい。ただし、照射分割の制御は、一定に分割すると出力がどんどん弱くなってしまうので、出力が弱くならないように、均一な強さで分割して、照射するように制御してよい。また、例えばシミフィルタ出力を強める場合、シミフィルタ出力の係る光の照射時間及び/又は照射頻度を増加させることとしてもよい。
【0084】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【0085】
例えば、上述した実施例において、特性の異なる光を出射可能な複数の光源に関して、制御方法は任意である。例えば、それぞれ光源ごとに出力、照射強度、出射タイミング、回数、間隔などを制御する事で、最適な出力調整が可能である。
【0086】
また、光学フィルタ71及び/又は光学フィルタ72は、サファイアガラスなど冷却効果の高い部材に貼り付けられた形態で実現されてもよい。また、光出射面3aをサファイアガラスで形成し、サファイアガラスによる肌の冷却作用を実現してもよい。また、サファイアガラスに加えて又は代えて、ペルチェ素子により肌を冷却できるようにしてもよい。この場合、ペルチェ素子は、光源61、62の冷却にも利用されてもよい。また、ヘッド部3Aにおける光出射面3aまわりにペルチェ素子(図示せず)を搭載もしくは内部にペルチェ素子を取り付けた金属を設けてもよい。
【0087】
また、特定波長のみを透過させる光学フィルタ71及び/又は光学フィルタ72は、高温になりやすく、特に4.0J/cm、6.0J/cm 以上の高い照射強度を実施した場合、肌面の冷却はユーザの使用感に大きく影響する。この観点からも、サファイヤガラスなどの冷却効果の高い部材を使用することが好ましい。光出射面3aを形成する冷却部材が3mm程度と薄い場合は、肌に当てた場合に冷感を維持する事が難しく、13mm以上と厚すぎるとコストが高くなります。5mm~12mmが望ましい。
【0088】
また、上述した実施例において、光源は2つに限らず、1つからの光を分離して光学フィルタ71、72に入射させてもよい。あるいは、光源は、3つ以上で構成されてもよく、それに伴い、フィルタや光源の塗装や照射部表面処理によって複数の波長を照射するように構成される事が好ましい。また、電源やコンデンサを本体に収容し、光照射部をプローブとして構成してもよく、そのようにする事で、複数の光源や、高出力まで幅のある出力に対応でき、照射部位に適した出力をより対応する事ができる。そのような場合には、光照射部の光源で発生した熱を冷却する冷却構造、センサなど、最低限の要素以外を本体に収容する事で、軽量プローブを実施する事ができ、操作性が向上する。
【0089】
また、上述した実施例において、光学フィルタ71及び/又は光学フィルタ72は、2つに限らず、3つ以上で構成されてもよく、複数の波長を照射する事ができる。複数の光学フィルタがリフレクタ側に落ち込むのを防止するため、側面側リフレクタ82において、Y方向、光学フィルタと光学フィルタの間に支え部備えて、光学フィルタを支える構造が望ましい。
【0090】
側面側リフレクタ82と背面側リフレクタ84は一体で構成してもよく、その場合は部品数を減らして組み立て工数を抑える事ができる。
【0091】
また、上述した実施例では、共通の光出射面3aを介して2種類の特性の異なる光を出射するが、別々の光出射面から2種類の特性の異なる光を出射してもよい。また、2種類の特性の異なる光を出射するそれぞれの出射面が一部だけ重複してもよい。なお、リフレクタ80の光源61、62の断面形状に沿った円弧状の形態の部分の深さや、リフレクタ形状と光源61、62の位置関係などを調整することで、光の重なり具合(重複する出射面の領域のサイズや位置、形状等)を任意に調整する事ができる。
【0092】
また、上述した実施例では、光出射面3aと光学フィルタ71、72との間は、空間であるが、導光体等が設けられてもよい。また、空間である場合、当該空間は、気密な空間であってもよいし、外部と連通する空間(すなわち気密でない空間)であってもよい。適度な距離で導光体もしくは空間があった場合に、2種類の特性の異なる光が適度に重複するので、好ましい。
【符号の説明】
【0093】
1 光照射装置
2 把持部
3 ヘッド部
3a 光出射面
6a ガラス管
6b 金属ワイヤー
6c 電極
20 入力部
61 光源(第1光源)
62 光源(第2光源)
71 光学フィルタ(第1フィルタ)
72 光学フィルタ(第2フィルタ)
80 リフレクタ
82 側面側リフレクタ
84 背面側リフレクタ(第1リフレクタ、第2リフレクタ)
150 制御部(制御装置、出力制御部、検知処理部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図9A
図10
図11
図12
図13
図14