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特開2024-161919偽造防止用包装物、真贋判定装置、真贋判定システムおよび真贋判定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161919
(43)【公開日】2024-11-20
(54)【発明の名称】偽造防止用包装物、真贋判定装置、真贋判定システムおよび真贋判定方法
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20241113BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20241113BHJP
   B41M 3/14 20060101ALI20241113BHJP
   B41M 1/30 20060101ALI20241113BHJP
   B42D 25/387 20140101ALI20241113BHJP
   B65B 57/10 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
G06K19/06 140
G06K7/12
G06K19/06 093
B41M3/14
B41M1/30 B
B42D25/387
B65B57/10 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2024083671
(22)【出願日】2024-05-04
(31)【優先権主張番号】P 2023085793
(32)【優先日】2023-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523193388
【氏名又は名称】電算紙株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中川 恭介
【テーマコード(参考)】
2C005
2H113
【Fターム(参考)】
2C005HA02
2C005HB20
2C005JB13
2H113AA05
2H113AA06
2H113CA25
2H113CA32
2H113CA39
2H113CA42
2H113FA43
2H113FA56
(57)【要約】
【課題】商品の物流過程の途中において真贋判定コードの内容が読み取られることを抑制できる偽造防止用包装物、真贋判定装置、真贋判定システムおよび真贋判定方法を提供する。
【解決手段】包装容器PAは、包装容器PAを展開した状態でのみ包装容器PAの外側から視認できる位置に、紫外光領域以外の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第2インクを用いて印刷された二次元コードC1と、包装容器PAを展開しない状態で包装容器PAの外側から視認できる位置に、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第1インクを用いて印刷されたQRコード(登録商標)C2と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を包装し且つ前記商品の偽造を防止するための偽造防止用包装物であって、
前記偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工した状態でのみ前記偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードと、
前記偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工しない状態で前記偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードと、を備える、
偽造防止用包装物。
【請求項2】
前記第1コードは、前記商品の真贋判定に用いられる判定用情報を示し、
前記第2コードは、前記商品を識別する商品識別情報を示す、
請求項1に記載の偽造防止用包装物。
【請求項3】
前記第1コードおよび前記第2コードは、前記商品の真贋判定に用いられる判定用情報を示す、
請求項1に記載の偽造防止用包装物。
【請求項4】
前記第1コードおよび前記第2コードは、数値を示し、
前記数値は、乱数列を構成するように設定されている、
請求項3に記載の偽造防止用包装物。
【請求項5】
商品を包装し且つ前記商品の偽造を防止するための偽造防止用包装物であって、
紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードと、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードと、が互いに少なくとも一部が重なるように印刷されたシートが、前記偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に貼着されている、
偽造防止用包装物。
【請求項6】
撮像部と、
紫外光領域の波長帯域の光を放射する紫外光源と、
商品を包装する包装物に、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードに対して、前記紫外光源から光が照射された状態で、前記撮像部により撮像して得られる第1コード画像を解析することにより、前記第1コード画像に対応する前記商品の真贋判定用の判定用情報を特定するコード解析部と、
前記商品の真贋判定の基準となる判定基準情報を取得する判定基準情報取得部と、
前記判定用情報と前記判定基準情報とに基づいて、前記商品の真贋判定を行う真贋判定部と、を備える、
真贋判定装置。
【請求項7】
前記包装物は、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて第2コードが印刷され、
前記コード解析部は、前記撮像部により撮像して得られる第2コード画像を解析することにより、前記第2コード画像に対応する前記商品を識別する商品識別情報を特定し、
前記判定基準情報取得部は、特定された前記商品識別情報に基づいて、前記判定基準情報を取得し、
前記真贋判定部は、前記判定用情報と、取得した前記判定基準情報と、に基づいて、前記商品の真贋判定を行う、
請求項6に記載の真贋判定装置。
【請求項8】
撮像部と、紫外光領域の波長帯域の光を放射する紫外光源と、商品を包装する包装物に、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードに対して、前記紫外光源から光が照射された状態で、前記第1コードを前記撮像部により撮像して得られる第1コード画像を解析することにより、前記第1コード画像に対応する前記商品の真贋判定用の判定用情報を特定するとともに、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードを前記撮像部により撮像して得られる第2コード画像を解析することにより、前記第2コード画像に対応する前記商品を識別する商品識別情報を特定するコード解析部と、を有する端末装置と、
前記包装物に前記第1コードと前記第2コードとを印刷する印刷機と、
前記印刷機により印刷された前記第1コードと前記第2コードとのそれぞれに対応する前記判定用情報と前記商品識別情報との組み合わせを示す、前記商品の真贋判定の基準となる判定基準情報と、前記端末装置により特定された前記判定用情報と前記判定基準情報とに基づいて、前記商品の真贋判定を行う真贋判定部と、を備える、
真贋判定システム。
【請求項9】
第1真贋判定装置が、商品を包装する包装物に、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードに対して、紫外光源から光が照射された状態で、前記第1コードを撮像部により撮像して得られる第1コード画像を解析することにより、前記第1コード画像に対応する前記商品の真贋判定の基準となる判定基準情報を特定するステップと、
前記商品の真贋判定を行うための判定用情報を管理する管理サーバが、特定された前記判定基準情報を記憶するステップと、
前記第1真贋判定装置とは異なる第2真贋判定装置が、前記判定基準情報を取得するステップと、
前記第2真贋判定装置が、前記第1コードに対して、前記紫外光源から光が照射された状態で、前記第1コードを前記撮像部により撮像して得られる第1コード画像を解析することにより、前記第1コード画像に対応する前記判定用情報を特定するステップと、
前記第2真贋判定装置が、前記判定基準情報と前記判定用情報とが一致するか否かにより、前記商品の真贋判定を行うステップと、を含む、
真贋判定方法。
【請求項10】
前記包装物に、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードを前記撮像部により撮像して得られる第2コード画像を解析することにより、前記第2コード画像に対応する前記商品を識別する商品識別情報を特定するステップと、
前記管理サーバが、特定された前記判定基準情報を、特定された前記商品識別情報に対応づけて判定基準情報記憶部に記憶させるステップと、
前記第2真贋判定装置が、前記第2コードを前記撮像部により撮像して得られる第2コード画像を解析することにより、前記第2コード画像に対応する前記商品を識別する商品識別情報を特定するステップと、
前記第2真贋判定装置が、前記判定基準情報記憶部が記憶する前記判定基準情報の中から、特定した前記商品識別情報に対応する前記判定基準情報を取得するステップと、
前記第2真贋判定装置が、前記判定基準情報と前記判定用情報とに基づいて、前記商品の真贋判定を行うステップと、を更に含む、
請求項9に記載の真贋判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、偽造防止用包装物、真贋判定装置、真贋判定システムおよび真贋判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
照射光に対する分光反射特性がそれぞれ異なる複数種類のインキ、温度条件に応じて発色特性がそれぞれ異なる複数種類のインキの何れかを用いて構成される識別コードを有する偽造防止用印刷物であって、識別コードを印刷するインキと、識別コード内に混在させた真偽判定コードを印刷するインキの種類が異なる偽造防止用印刷物が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-188756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば商品の包装物の表面に特許文献1に記載されたような識別コードおよび真偽判定コードを混在させる形で印刷して、商品の偽造防止および商品の物流管理を行う方法が提供されている。この場合、商品の物流過程の途中において、赤外線または紫外線を商品の包装物表面に印刷された真偽判定コードに照射することで、真偽判定コードの内容を読み取られる可能性がある。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされたものであり、商品の物流過程の途中において真贋判定コードの内容が読み取られることを抑制できる偽造防止用包装物、真贋判定装置、真贋判定システムおよび真贋判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る偽造防止用包装物は、
商品を包装し且つ前記商品の偽造を防止するための偽造防止用包装物であって、
前記偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工しない状態で前記偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードと、
前記偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工した状態でのみ前記偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、紫外光領域以外の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工した状態でのみ偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードを備える。これにより、商品の物流過程の途中において、第1コードの内容を読み取るためには、偽造防止用包装物の少なくとも一部が変形または加工する必要があるため、商品の物流過程の途中において、商品の最終需要者に気づかれることなく第1コードが読み取られてしまうことが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態1に係る真贋判定システムの概略構成図である。
図2】実施の形態1に係る商品を収容した状態の包装容器の斜視図である。
図3】実施の形態1に係る包装容器の展開図である。
図4】実施の形態1に係る真贋判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】実施の形態1に係る真贋判定装置の機能構成を示すブロック図である。
図6】実施の形態1に係る真贋判定システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図7】実施の形態1に係る真贋判定装置が実行する真贋判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】本開示の実施の形態2に係る真贋判定システムの概略構成図である。
図9】実施の形態2に係る真贋判定システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図10】実施の形態2に係る真贋判定システムの機能構成を示すブロック図である。
図11】実施の形態2に係る真贋判定システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図12】実施の形態2に係るクラウドサーバが実行する真贋判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13】変形例に係るシートの一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下、本実施の形態に係る偽造防止用包装物および真贋判定システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る偽造防止用包装物は、商品を包装し且つ商品の偽造を防止するための偽造防止用包装物である。この偽造防止用包装物は、偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工した状態でのみ偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、紫外光領域以外の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて印刷された第1コードと、偽造防止用包装物の少なくとも一部を変形または加工しない状態で偽造防止用包装物の外側から視認できる位置に、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含む第2インクを用いて印刷された第2コードと、を備える。
【0010】
本実施の形態に係る真贋判定システムは、例えば図1に示すように、商品PRの製造元が保有する真贋判定装置1Aと、商品PRを小売販売する小売業者または商品PRの顧客が保有する真贋判定装置1Bと、クラウドサーバ2と、を備える。商品PRは、包装容器PAに収容された状態でその製造元から複数の卸売業者を経由して小売業者の元に到達する。真贋判定装置1とクラウドサーバ2とは、ネットワークNW1を介して通信可能となっている。
【0011】
包装容器PAは、例えば図2および図3に示すように、矩形箱状であり、4つの矩形シート状の側壁PAa、PAb、PAe、PAfと、4つの側壁PAa、PAb、PAe、PAfで囲まれた領域の両端部を覆う2つの矩形シート状の蓋PAc、PAdと、を有する偽造防止用包装物である。ここで、包装容器PAは、図3に示すように、展開された状態で、側壁PAa、PAb、PAe、PAfがそれぞれの短手方向に沿って並ぶように配置されている。蓋PAcは、側壁PAaの長手方向の一端部から延出しており、蓋PAcにおける側壁PAa側とは反対側の端部には、舌片PAhが連続している。蓋PAdは、側壁PAbの長手方向の一端部から延出しており、蓋PAdにおける側壁PAb側とは反対側の端部には、舌片PAiが連続している。側壁PAeの長手方向における両端部それぞれには、舌片PAjが連続しており、側壁PAfの長手方向における両端部それぞれには、舌片PAkが連続している。また、側壁PAbの短手方向における側壁PAf側とは反対側の端部には、側壁PAa、PAb、PAe、PAfを角筒状に組み立てる際ののりしろ部分となる舌片PAgが連続している。
【0012】
図2および図3に示すように、包装容器PAの側壁PAbには、QRコード(登録商標)C2が印刷されており、舌片PAgには、二次元コードC1が印刷されている。二次元コードC1は、可視光の波長帯域の光の下では視認しにくい紫外光発光蛍光体を含む第1インクで印刷されている第1コードである。この第1インクは、紫外光が照射されると、含有する蛍光体が蛍光発色する特性を有する。紫外光発光蛍光体としては、紫外光により励起され、それよりも低いエネルギ準位に戻るときに発するスペクトルのピークが可視光の波長帯域の光であるものであり、例えばCaCl:Eu2+,CaWO,ZnO:ZnSiOMn,YS:Eu,ZnS:Ag、YVO:Eu,Y:Eu,GdS:Tb,LaS:Tb,YAl12:Ce等が挙げられる。QRコードC2は、例えば通常の黒色の第2インクで印刷されている第2コードである。二次元コードC1は、包装容器PAの少なくとも一部を変形または加工した状態、即ち、展開した状態でのみ包装容器PAの外側から視認できる舌片PAgに印刷されている。また、QRコードC2は、包装容器PAを変形または加工しない状態、即ち、矩形箱状に組立てられた状態での側壁PAdの外壁に印刷されている。
【0013】
この真贋判定システムは、例えば製造元、卸売業者、小売業者が保有する端末装置3A、3B、3C、3Dとともに使用される。端末装置3A、3B、3C、3Dは、それぞれ、例えばカメラを備えたスマートフォンであり、包装容器PAの側壁PAbに印刷されたQRコードC2を撮像して得られるQRコード画像を解析して得られる商品PRの商品識別情報を特定する機能と、特定した商品識別情報と商品PRの履歴を示す物流履歴情報とを含む物流履歴通知情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する機能と、を有する。
【0014】
クラウドサーバ2は、商品PRの真贋判定を行うための判定用情報を管理する管理サーバとして機能するものであり、商品PRの物流履歴情報を記憶する物流履歴記憶部(図示せず)と、商品PRの真贋判定に用いられる判定基準情報を商品識別情報に対応づけて記憶する判定基準情報記憶部(図示せず)と、を備えている。そして、クラウドサーバ2は、端末装置3A、3B、3C、3Dから送信される物流履歴通知情報を取得すると、取得した物流履歴通知情報に含まれる商品識別情報と物流履歴情報とを抽出し、抽出した商品識別情報と物流履歴情報とを互いに対応づけて物流履歴記憶部に記憶させる。また、クラウドサーバ2は、真贋判定装置1(1A)から送信される、判定基準情報と商品識別情報とを含む判定基準通知情報を取得すると、取得した判定基準通知情報に含まれる判定基準情報と商品識別情報とを抽出し、抽出した判定基準情報と商品識別情報とを互いに対応づけて判定基準情報記憶部に記憶させる。
【0015】
真贋判定装置1は、商品PRを収容した包装容器PAをクラウドサーバ2に登録するための商品登録モードと、商品PRの真正性を判定するための真贋判定モードと、の2つの動作モードのいずれかで動作する。真贋判定装置1は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、表示部104と、入力部105と、通信部106と、撮像部151と、紫外光源107と、各部を接続するバス109と、を備える。主記憶部102は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として使用される。補助記憶部103は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、真贋判定装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。表示部104は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等であり各種情報を表示する。入力部105は、例えば表示部104に重ねて配置されるタッチパッドであり、利用者の操作に応じた各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報をCPU101へ出力する。通信部106は、ネットワークNW1に接続するためのインタフェースを有する。撮像部151は、カメラを有し、二次元コードC1、QRコードC2を撮像して得られる画像情報をCPU101へ転送する。紫外光源107は、例えば紫外光を放射するLED(Light Emittng Diode)を有し、CPU101から転送される制御情報に基づいてLEDを点灯させる。
【0016】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図5に示すように、受付部111、撮像制御部112、表示制御部113、コード解析部114、光源制御部115、判定基準情報通知部116、判定基準情報取得部117および真贋判定部118として機能する。また、図4に示す補助記憶部103は、図5に示すように、判定用情報記憶部131を有する。また、図4に示す主記憶部102は、図5に示すように、撮像部151により撮像された撮像画像を一時的に記憶する画像バッファ121を有する。判定用情報記憶部131は、二次元コードC1、QRコードC2を撮像して得られる二次元コード画像、QRコード画像を解析して得られる判定用情報、商品識別情報を記憶する。
【0017】
受付部111は、利用者が入力部105に対して行った操作内容を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作情報を生成して撮像制御部112、表示制御部113、コード解析部114、光源制御部115、判定基準情報通知部116および判定基準情報取得部117に通知する。撮像制御部112は、受付部111が二次元コードC1またはQRコードC2を読み取る商品登録操作、商品履歴確認操作を受け付けると、撮像部151を制御して撮像処理を実行する。このとき、撮像部151は、撮像処理により得られる撮像画像情報を画像バッファ121へ転送する。表示制御部113は、画像バッファ121が記憶する撮像画像情報を表示部104に表示させる。また、表示制御部113は、真贋判定部118から後述する判定結果を示す情報が通知されると、通知された情報に基づいて判定結果を通知する結果通知画像を形成して表示部104に表示させる。
【0018】
コード解析部114は、受付部111が前述の商品登録操作、商品履歴確認操作を受け付けた後、画像バッファ121が新たに記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出する。ここで、コード解析部114は、例えばグラフカット法のような二次元コード画像、QRコード画像のエッジ検出手法を利用して、二次元コード画像、QRコード画像を抽出する。そして、コード解析部114は、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定基準情報または判定用情報と商品識別情報とを特定し、特定した判定基準情報または判定用情報と商品識別情報とを判定用情報記憶部131に記憶させる。
【0019】
光源制御部115は、受付部111が前述の商品登録操作、商品履歴確認操作における二次元コードC1を読み取るための操作を受け付けると、紫外光源107を点灯させる。一方、光源制御部115は、受付部111が前述の商品登録操作、商品履歴確認操作におけるQRコードC2を読み取るための操作を受け付けると、紫外光源107を消灯させる。
【0020】
判定基準情報通知部116は、受付部111が前述の商品登録操作を受け付けた後、判定用情報記憶部131に新たに判定基準情報および商品識別情報が記憶されると、判定用情報記憶部131が記憶する判定基準情報および商品識別情報を含む判定基準通知情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する。判定基準情報取得部117は、受付部111が前述の商品履歴確認操作を受け付けた後、判定用情報記憶部131が記憶する商品識別情報を含む判定基準要求情報を生成してクラウドサーバ2へ送信することにより、クラウドサーバ2から送信される判定基準情報を取得する。判定基準情報取得部117は、取得した判定基準情報を判定基準情報記憶部132に記憶させる。
【0021】
真贋判定部118は、判定用情報記憶部131が記憶する判定用情報と、判定基準情報記憶部132が記憶する判定基準情報と、に基づいて、商品PRの真贋判定を行う。具体的には、真贋判定部118は、判定用情報が示す数値と、判定基準情報が示す数値と、が一致しているか否かを判定し、一致している場合は商品PRが真正品であると判定し、異なる場合は偽造品と判定する。真贋判定部118は、判定結果を示す情報を表示制御部113に通知する。
【0022】
次に、本実施の形態に係る真贋判定システムの使用対象の一例について説明する。まず、図1に示すように、製造元において、真贋判定装置1Aを使用して、展開状態の包装容器PAに印刷された二次元コードC1を撮像し、撮像して得られた二次元コードの第1コード画像を解析して、第1コード画像が示す商品PRの真贋判定の基準となる判定基準情報を特定する。また、真贋判定装置1を使用して、展開状態の包装容器PAに印刷されたQRコードC2を撮像し、撮像して得られたQRコードの第2コード画像を解析して、第2コード画像が示す商品PRを識別する商品識別情報を特定する。そして、真贋判定装置1Aが、特定した判定基準情報と商品識別情報とをクラウドサーバ2へ送信する。次に、製造元では、商品PRを、矩形箱状に組み立てられた包装容器PAの内側に収容した後、端末装置3Aを用いてQRコードC2を撮像する。そうすると、端末装置3Aは、撮像したQRコード画像を解析して得られる商品識別情報を、出荷日時等の物流履歴情報とともにクラウドサーバ2へ送信する。続いて、商品PRを収容した包装容器PAが、商品PRの卸業者へ出荷される。その後、各卸業者において、端末装置3B、3Cを用いてQRコードC2を撮像する。このとき、端末装置3B、3Cは、撮像したQRコード画像を解析して得られる商品識別情報を、到達日時等の物流履歴情報とともにクラウドサーバ2へ送信する。その後、包装容器PAが小売御者に到達すると、小売業者において、端末装置3Dを用いてQRコードC2を撮像する。このとき、端末装置3Dは、撮像したQRコード画像を解析して得られる商品識別情報を、到達日時等の物流履歴情報とともにクラウドサーバ2へ送信する。次に、商品PRの顧客において、包装容器PAを展開してから、真贋判定装置1Bを使用して、展開状態の包装容器PAに印刷された二次元コードC1を撮像し、撮像して得られた二次元コードの第1コード画像を解析して、第1コード画像が示す商品PRの真贋判定用の判定用情報を特定する。また、真贋判定装置1Bを使用して、展開状態の包装容器PAに印刷されたQRコードC2を撮像し、撮像して得られたQRコードの第2コード画像を解析して、第2コード画像が示す商品PRを識別する商品識別情報を特定する。そして、真贋判定装置1Bは、クラウドサーバ2が管理する判定基準情報を取得した後、取得した判定基準情報と、特定した判定用情報と、に基づいて、商品PRの真贋判定を実行し、判定結果を表示する。このように、商品PRの顧客は、真贋判定装置1Bを使用して、商品PRの真正性を確認することができる。
【0023】
次に、本実施の形態に係る真贋判定システムの動作をついて図6を参照しながら説明する。まず、製造元において、真贋判定装置1Aに対して動作モードを商品登録モードに設定するためのモード設定操作を行うと、真贋判定装置1Aの動作モードが、商品登録モードに設定される(ステップS1)。次に、製造元において、真贋判定装置1Aに対して商品登録操作が行われたとする。この商品登録操作では、展開状態にある包装容器PAの二次元コードC1とQRコードC2とを順に撮像する操作を行う。この場合、真贋判定装置1Aは、紫外光源107を点灯させた状態で、包装容器PAの二次元コードC1を撮像するとともに、紫外光源107を消灯させた状態で、QRコードC2を撮像する(ステップS2)。ここで、真贋判定装置1Aは、二次元コード、QRコードを撮像して得られた撮像画像を示す撮像画像情報を画像バッファ121に記憶させる。
【0024】
続いて、真贋判定装置1Aは、画像バッファ121が記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出し、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定基準情報、商品識別情報を特定する。そして、真贋判定装置1Aは、特定した判定基準情報と商品識別情報とを判定用情報記憶部131に記憶させる(ステップS3)。その後、真贋判定装置1Aが、判定用情報記憶部131が記憶する判定基準情報および商品識別情報を含む判定基準通知情報を生成し(ステップS4)、生成された判定基準通知情報が、真贋判定装置1Aからクラウドサーバ2へ送信される(ステップS5)。
【0025】
一方、クラウドサーバ2は、真贋判定装置1(1A)から送信される判定基準通知情報を取得すると、取得した判定基準通知情報に含まれる判定基準情報と商品識別情報とを抽出し、抽出した判定基準情報と商品識別情報とを互いに対応づけて判定基準情報記憶部に記憶させる(ステップS6)。
【0026】
次に、製造元、卸業者、小売業者において、端末装置3に対して、商品PRの物流履歴を登録するための履歴登録操作が行われたとする。この履歴登録操作では、端末装置3B、3Cを用いて包装容器PAの側壁PAbに印刷されたQRコードC2を撮像する操作が行われる。この場合、端末装置3は、QRコードC2を撮像して得られるQRコード画像を解析して得られる商品PRの商品識別情報を特定し、特定した商品識別情報と商品PRの履歴を示す物流履歴情報とを含む物流履歴通知情報を生成する(ステップS7)。続いて、生成された物流履歴通知情報が、端末装置3からクラウドサーバ2へ送信される(ステップS8)。一方、クラウドサーバ2は、端末装置3から送信される物流履歴通知情報を取得すると、取得した物流履歴通知情報に含まれる商品識別情報と物流履歴情報とを抽出し、抽出した商品識別情報と物流履歴情報とを互いに対応づけて記憶する(ステップS9)。
【0027】
その後、商品PRを購入した顧客において、真贋判定装置1Bに対して動作モードを真贋判定モードに設定するためのモード設定操作を行うと、真贋判定装置1Bの動作モードが、真贋判定モードに設定される(ステップS10)。次に、顧客が、真贋判定装置1Bに対して商品履歴確認操作を行ったとする。この商品履歴確認操作では、展開状態にある包装容器PAの二次元コードC1とQRコードC2とを順に撮像する操作を行う。この場合、真贋判定装置1Bは、紫外光源107を点灯させた状態で、包装容器PAの二次元コードC1を撮像するとともに、紫外光源107を消灯させた状態で、QRコードC2を撮像する(ステップS11)。ここで、真贋判定装置1Bは、二次元コード、QRコードを撮像して得られた撮像画像を示す撮像画像情報を画像バッファ121に記憶させる。
【0028】
続いて、真贋判定装置1Bは、画像バッファ121が記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出し、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定用情報、商品識別情報を特定する。そして、真贋判定装置1Bは、特定した判定用情報と商品識別情報とを判定用情報記憶部131に記憶させる(ステップS12)。その後、真贋判定装置1Bが、判定用情報記憶部131が記憶する商品識別情報を含む判定基準要求情報を生成し(ステップS13)、生成された判定基準要求情報が、真贋判定装置1Bからクラウドサーバ2へ送信される(ステップS14)。
【0029】
一方、クラウドサーバ2は、判定基準要求情報を取得すると、判定基準情報記憶部が記憶する判定基準情報の中から、取得した判定基準要求情報に含まれる商品識別情報に対応する判定基準情報を特定する(ステップS15)。次に、特定された判定基準情報が、クラウドサーバ2から真贋判定装置1Bへ送信される(ステップS16)。一方、真贋判定装置1Bは、判定基準情報を取得すると、取得した判定基準情報を判定基準情報記憶部132に記憶させる(ステップS17)。続いて、真贋判定装置1Bは、判定用情報記憶部131が記憶する判定用情報と、判定基準情報記憶部132が記憶する判定基準情報と、に基づいて、商品PRの真贋判定を行う(ステップS18)。その後、真贋判定装置1Bは、真贋判定を行った結果を示す結果通知画像を形成して表示部104に表示させる(ステップS19)。
【0030】
次に、本実施の形態に係る真贋判定装置1が実行する真贋判定処理について図7を参照しながら説明する。この真贋判定処理は、真贋判定装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、受付部111は、入力部105に対して行われる前述のモード設定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、受付部111が、モード設定操作を受け付けていないと判定する限り(ステップS101:No)、ステップS101の処理が繰り返し実行される。一方、受付部111は、モード設定操作を受け付けたと判定すると(ステップS101:Yes)、前述の商品登録モードに設定されたか否かを判定する(ステップS102)。ここで、受付部111が、前述の真贋判定モードに設定されたと判定すると(ステップS102:No)、後述のステップS107の処理が実行される。一方、受付部111は、商品登録モードに設定されたと判定すると(ステップS102:Yes)、前述の商品登録操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。ここで、受付部111が、商品登録操作を予め設定された期間内に受け付けなかったと判定すると(ステップS103:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、受付部111が、商品登録操作を受け付けたと判定すると(ステップS103:Yes)、光源制御部115が、紫外光源107を点灯または消灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御して二次元コードC1またはQRコードの撮像を実行する(ステップS104)。ここで、受付部111が前述の商品登録操作における二次元コードC1を読み取るための操作を受け付けると、光源制御部115が、紫外光源107を点灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御して二次元コードC1の撮像を実行する。一方、受付部111が前述の商品登録操作におけるQRコードC2を読み取るための操作を受け付けると、光源制御部115が、紫外光源107を消灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御してQRコードC2の撮像を実行する。このとき、撮像部151は、撮像処理により得られる撮像画像情報を画像バッファ121へ転送する。
【0031】
次に、コード解析部114は、画像バッファ121が新たに記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出する。そして、コード解析部114は、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定基準情報または判定用情報を特定し、特定した判定基準情報を判定用情報記憶部131に記憶させる(ステップS105)。続いて、判定基準情報通知部116は、判定用情報記憶部131が記憶する判定基準情報を含む判定基準通知情報を生成してクラウドサーバ2へ送信する(ステップS106)。その後、再びステップS101の処理が実行される。
【0032】
また、受付部111は、ステップS102において、前述の真贋判定モードに設定されたと判定すると(ステップS102:No)、商品登録モードに設定されたと判定すると(ステップS102:Yes)、前述の商品履歴確認操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS107)。ここで、受付部111が、商品履歴確認操作を予め設定された期間内に受け付けなかったと判定すると(ステップS107:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、受付部111が、商品履歴確認操作を受け付けたと判定すると(ステップS107:Yes)、光源制御部115が、紫外光源107を点灯または消灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御して二次元コードC1またはQRコードの撮像を実行する(ステップS108)。ここで、受付部111が前述の商品履歴確認操作における二次元コードC1を読み取るための操作を受け付けると、光源制御部115が、紫外光源107を点灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御して二次元コードC1の撮像を実行する。一方、受付部111が前述の商品履歴確認操作におけるQRコードC2を読み取るための操作を受け付けると、光源制御部115が、紫外光源107を消灯させた状態で、撮像制御部112が、撮像部151を制御してQRコードC2の撮像を実行する。このとき、撮像部151は、撮像処理により得られる撮像画像情報を画像バッファ121へ転送する。
【0033】
次に、コード解析部114は、画像バッファ121が新たに記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出する。そして、コード解析部114は、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定用情報、商品識別情報を特定し、特定した判定用情報、商品識別情報を判定用情報記憶部131に記憶させる(ステップS109)。続いて、判定基準情報取得部117は、判定用情報記憶部131が記憶する商品識別情報を含む判定基準要求情報を生成してクラウドサーバ2へ送信することにより(ステップS110)、クラウドサーバ2から送信される判定基準情報を取得し、取得した判定基準情報を判定基準情報記憶部132に記憶させる(ステップS111)。
【0034】
その後、真贋判定部118は、判定用情報記憶部131が記憶する判定用情報と、判定基準情報記憶部132が記憶する判定基準情報と、に基づいて、商品PRの真贋判定を行う(ステップS112)。次に、表示制御部113は、真贋判定の結果を示す情報に基づいて判定結果を通知する結果通知画像を形成して表示部104に表示させる(ステップS113)。続いて、再びステップS101の処理が実行される。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態に係る包装容器PAは、包装容器PAの展開状態でのみ包装容器PAの外側から視認できる舌片PAgに、紫外光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含む第1インクを用いて二次元コードが印刷されている。これにより、商品PRの物流過程の途中において、二次元コードC1の内容を読み取るためには、包装容器PAを展開状態にする必要があるため、商品PRの物流過程の途中において、商品PRの最終需要者に気づかれることなく二次元コードC1が読み取られてしまうことが抑制される。
【0036】
また、本実施の形態に係る真贋判定装置1は、前述の商品登録モードと真贋判定モードとの2つの動作モードのいずれかで動作する。これにより、製造元と顧客との使用用途に応じて動作モードを切り替えることができるので、汎用性を高めることができる。
【0037】
(実施の形態2)
本実施の形態に係る真贋判定システムは、実施の形態1で説明した第1コードと第2コードとが印刷された包装物の第1コードと第2コードとを撮像し、第1コード、第2コードに対応する判定用情報、商品識別情報を特定する機能を有し、商品の真贋判定を行わない端末装置を備える点で実施の形態1と相違する。本実施の形態では、端末装置とは別に、包装物に印刷された第1コードと第2コードとのそれぞれに対応する判定用情報と商品識別情報との組み合わせを示す、商品の真贋判定の基準となる判定基準情報と、端末装置により特定された判定用情報と判定基準情報とに基づいて、商品の真贋判定を行う真贋判定部を備える。
【0038】
本実施の形態に係る真贋判定システムは、例えば図8に示すように、例えば商品PRを小売販売する小売業者または商品PRの顧客が保有する端末装置2001と、商品PRの包装容器PAにQRコードC2と二次元コードC1とを印刷する印刷機2004と、クラウドサーバ2002と、を備える。なお、図8において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。端末装置2001とクラウドサーバ2002と印刷機2004とは、ネットワークNW1を介して通信可能となっている。まず、印刷業者が、印刷機4を使用してQRコードC2と二次元コードC1とが印刷された包装容器PAを製造する。この包装容器PAは、例えば実施の形態1で図3を用いて説明した包装容器PAである。そして、印刷業者は、図8に示すように、製造した包装容器PAを例えば商品PRの製造元へ供給する。一方、商品PRの製造元は、商品PRを包装容器PAに収容する。そして、包装容器PAに収容された状態の商品PRが、その製造元から小売業者の元へ到達する。
【0039】
印刷機2004は、図9に示すように、包装容器PAにQRコードC2と二次元コードC1とを印刷する印刷ユニット41と、制御ユニット40と、を有する。印刷ユニット41は、制御ユニット40から入力される制御信号に基づいて、包装容器PAへの印刷を実行する。制御ユニット40は、印刷制御部411と、判定基準情報通知部412と、印刷用情報記憶部431と、を有する。印刷用情報記憶部431は、二次元コードC1の基となる予め設定された複数種類の判定用情報と、QRコードC2の基となる予め設定された複数種類の商品識別情報と、を記憶する。
【0040】
印刷制御部411は、印刷用情報記憶部431が記憶する判定用情報、商品識別情報の中から、判定用情報と商品識別情報との組み合わせを選択する。次に、印刷制御部411は、選択した判定用情報と商品識別情報とに基づいて、QRコードC2を印刷するための印刷パラメータ情報と、二次元コードC1を印刷するための印刷パラメータ情報と、を生成する。そして、印刷制御部411は、生成した印刷パラメータ情報を含む制御情報を生成して印刷ユニット41へ出力する。また、印刷制御部411は、選択した判定用情報と商品識別情報との組み合わせを判定基準情報通知部412に通知する。
【0041】
判定基準情報通知部412は、印刷制御部212から通知される判定用情報と商品識別情報との組み合わせを示す判定基準情報を生成し、生成した判定基準情報を含む判定基準通知情報を生成してクラウドサーバ2002へ送信する。
【0042】
端末装置2001は、図9に示すように、実施の形態2で説明した真贋判定装置1と同様のハードウェア構成を有する。CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図10に示すように、受付部111、撮像制御部112、表示制御部113、コード解析部114、光源制御部115、判定要求部2116および判定結果取得部2119として機能する。なお、図9において、実施の形態1と同様の構成については図5と同一の符号を付している。また、補助記憶部103は、判定用情報記憶部131を有し、主記憶部102は、画像バッファ121を有する。
【0043】
受付部111は、利用者が入力部105に対して行った操作内容を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作情報を生成して撮像制御部112、表示制御部113、コード解析部114、光源制御部115および判定要求部2116に通知する。撮像制御部112は、受付部111が二次元コードC1またはQRコードC2を読み取る商品履歴確認操作を受け付けると、撮像部151を制御して撮像処理を実行する。表示制御部113は、判定結果取得部2119から後述する判定結果情報が通知されると、通知された判定結果情報に基づいて判定結果を通知する結果通知画像を形成して表示部104に表示させる。光源制御部115は、受付部111が前述の商品履歴確認操作における二次元コードC1を読み取るための操作を受け付けると、紫外光源107を点灯させる。一方、光源制御部115は、受付部111が前述の商品登録操作、商品履歴確認操作におけるQRコードC2を読み取るための操作を受け付けると、紫外光源107を消灯させる。
【0044】
判定要求部2116は、受付部111が前述の商品履歴確認操作を受け付けた後、判定用情報記憶部131に新たに判定基準情報および商品識別情報が記憶されると、判定用情報記憶部131が記憶する判定基準情報および商品識別情報を含む判定要求情報を生成してクラウドサーバ2002へ送信する。判定結果取得部2119は、受付部111が前述の商品履歴確認操作を受け付けた後、判定用情報記憶部131が記憶する商品識別情報を含む判定基準要求情報を生成してクラウドサーバ2へ送信することにより、クラウドサーバ2002から送信される判定結果通知情報を取得する。そして、判定結果取得部2119は、取得した判定結果通知情報に含まれる判定結果情報を抽出して表示制御部113に通知する。
【0045】
クラウドサーバ2002は、図9に示すように、CPU201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、通信部206と、各部を接続するバス209と、を備える。CPU201は、例えばサーバ用途のマルチコアプロセッサを有する。主記憶部202は、揮発性メモリであり、CPU201の作業領域として使用され、補助記憶部203は、不揮発性メモリであり、クラウドサーバ2002の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部206は、広域ネットワークNW1に接続するためのインタフェースを有する。
【0046】
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、図10に示すように、判定基準情報取得部2211、真贋判定要求取得部2212、真贋判定部2213および判定結果通知部2214として機能する。また、図9に示す補助記憶部203は、図10に示すように、判定基準情報記憶部2231を有する。判定基準情報記憶部2231は、前述の判定用情報と商品識別情報とを互いに対応づけて記憶する。
【0047】
判定基準情報取得部2211は、印刷機2004から送信される前述の判定基準通知情報を取得すると、取得した判定基準通知情報に含まれる判定基準情報を抽出する。そして、判定基準情報取得部2211は、判定基準情報が示す判定用情報と商品識別情報との組み合わせに基づいて、当該判定用情報と商品識別情報とを互いに対応づけて判定基準情報記憶部2231に記憶させる。
【0048】
真贋判定要求取得部2212は、端末装置2001から送信される前述の判定要求情報を取得すると、取得した判定要求情報に含まれる判定用情報および商品識別情報を抽出し、抽出した判定用情報および商品識別情報を真贋判定部2213に通知する。
【0049】
真贋判定部2213は、判定基準情報記憶部2231が記憶する判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、真贋判定要求取得部2212から通知される判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、に基づいて、商品PRの真贋判定を行う。具体的には、真贋判定部2213は、判定基準情報記憶部2231が記憶する判定用情報と商品識別情報との組み合わせの中に、真贋判定要求取得部2212から通知される判定用情報と商品識別情報との組み合わせが存在するか否かを判定し、存在する場合は商品PRが真正品であると判定し、存在しない場合は偽造品と判定する。真贋判定部2213は、判定結果を示す判定結果情報を判定結果通知部2214に通知する。判定結果通知部2214は、通知された判定結果情報を含む判定結果通知情報を生成して端末装置2001へ送信する。
【0050】
次に、本実施の形態に係る真贋判定システムの動作をついて図11を参照しながら説明する。まず、印刷業者が、印刷機2004による前述の二次元コードC1とQRコードC2とを包装容器PAへの印刷を開始する印刷開始操作を行うと、印刷機2004が包装容器PAへの二次元コードC1およびQRコードC2の印刷を開始する(ステップS2001)。次に、印刷業者が、印刷機2004による印刷を終了する印刷終了操作を行うと、印刷機2004が包装容器PAへの二次元コードC1およびQRコードC2の印刷を終了する(ステップS2002)。続いて、印刷機2004が、包装容器PAに印刷した二次元コードC1、QRコードC2それぞれに対応する判定用情報と商品識別情報との組み合わせを示す判定基準情報を含む判定基準通知情報を生成する(ステップS2003)。そして、生成された判定基準通知情報が、印刷機2004からクラウドサーバ2002へ送信される(ステップS2004)。一方、クラウドサーバ2002は、印刷機2004から送信される前述の判定基準通知情報を取得すると、取得した判定基準通知情報に含まれる判定基準情報を抽出し、抽出した判定基準情報が示す判定用情報と商品識別情報との組み合わせを判定基準情報記憶部321に記憶させる(ステップS2005)。
【0051】
その後、商品PRの小売業者または商品を購入した顧客が、端末装置2001に対して前述の商品履歴確認操作を行ったとする。この商品履歴確認操作では、実施の形態1で説明したように、展開状態にある包装容器PAの二次元コードC1とQRコードC2とを順に撮像する操作を行う。この場合、端末装置2001は、紫外光源107を点灯させた状態で、包装容器PAの二次元コードC1を撮像するとともに、紫外光源107を消灯させた状態で、QRコードC2を撮像する(ステップS2006)。ここで、真贋判定装置1Bは、二次元コード、QRコードを撮像して得られた撮像画像を示す撮像画像情報を画像バッファ121に記憶させる。
【0052】
次に、端末装置2001は、画像バッファ121が記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中から二次元コード画像、QRコード画像を抽出し、抽出した二次元コード画像、QRコード画像を解析して二次元コード画像、QRコード画像に対応する判定用情報、商品識別情報を特定する。そして、端末装置2001は、特定した判定用情報と商品識別情報とを判定用情報記憶部131に記憶させる(ステップS2007)。続いて、端末装置2001が、判定用情報記憶部131が記憶する判定用情報と商品識別情報とを含む判定要求情報を生成し(ステップS2008)、生成された判定要求情報が、端末装置2001からクラウドサーバ2002へ送信される(ステップS2009)。
【0053】
一方、クラウドサーバ2002は、判定要求情報を取得すると、取得した判定要求情報に含まれる判定用情報と商品識別情報とを抽出する(ステップS2010)。その後、クラウドサーバ2002は、判定基準情報記憶部2231が記憶する判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、真贋判定要求取得部2212から通知される判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、に基づいて、商品PRの真贋判定を行う(ステップS2011)。次に、クラウドサーバ2002が、判定結果を示す判定結果情報を含む判定結果通知情報を生成し(ステップS2012)、生成された判定結果通知情報が、クラウドサーバ2002から端末装置2001へ送信される(ステップS2013)。一方、端末装置2001は、クラウドサーバ2002から送信される判定結果通知情報を取得すると、取得した判定結果通知情報に含まれる判定結果情報を抽出し(ステップS2014)、抽出した判定結果情報に基づいて真贋判定を行った結果を示す結果通知画像を形成して表示部104に表示させる(ステップS2015)。
【0054】
次に、本実施の形態に係るクラウドサーバ2002が実行する真贋判定処理について図12を参照しながら説明する。この真贋判定処理は、クラウドサーバ2002において真贋判定処理を実行するためのプログラムが起動したことを契機として開始される。まず、判定基準情報取得部2211は、印刷機2004から送信される前述の判定基準通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS2101)。ここで、判定基準情報取得部2211が、判定基準通知情報を取得していないと判定すると(ステップS2101:No)、後述のステップS2103の処理が実行される。一方、判定基準情報取得部2211が、判定基準通知情報を取得したと判定すると(ステップS2101:Yes)、取得した判定基準通知情報に含まれる判定基準情報を抽出する。そして、判定基準情報取得部2211は、判定基準情報が示す判定用情報と商品識別情報との組み合わせを互いに対応づけて判定基準情報記憶部2231に記憶させる(ステップS2102)。
【0055】
次に、真贋判定要求取得部2212は、端末装置2001から送信される前述の判定要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS2103)。ここで、真贋判定要求取得部2212が判定要求情報を取得していないと判定すると(ステップS2103:No)、再びステップS2101の処理が実行される。一方、真贋判定要求取得部2212は、判定要求情報を取得したと判定すると(ステップS2103:Yes)、取得した判定要求情報に含まれる判定用情報および商品識別情報を抽出し(ステップS2104)、抽出した判定用情報および商品識別情報を真贋判定部2213に通知する。続いて、真贋判定部2213は、判定基準情報記憶部2231が記憶する判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、真贋判定要求取得部2212から通知される判定用情報と商品識別情報との組み合わせと、に基づいて、商品PRの真贋判定を行い(ステップS2105)、判定結果を示す判定結果情報を判定結果通知部2214に通知する。その後、判定結果通知部2214は、通知された判定結果情報を含む判定結果通知情報を生成して端末装置2001へ送信する(ステップS2106)。次に、再びステップS2101の処理が実行される。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態に係る真贋判定システムでは、製造元において、二次元コードC1が示す判定用情報とQRコードC2が示す商品識別情報との組み合わせを登録する作業が不要となる。従って、製造元における商品PRの真贋判定のための作業負担を軽減することができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば二次元コードのみならずQRコードも、商品PRの真贋判定に用いられる判定用情報を示すものであってもよい。この場合、二次元コードおよびQRコードが、数値を示し、当該数値が、乱数列を構成するように設定されているものであってもよい。
【0058】
実施の形態において、包装容器の外壁に、前述の二次元コードC1およびQRコードC2が互いに少なくとも一部が重なるようにして印刷されたシートが貼着されたものであってもよい。ここで、例えば図13に示すように、シートSHE1が、二次元コードC1と、QRコードC2と、が互いに一部が重なるように印刷されたものであってもよい。また、二次元コードC1は、紫外光領域の波長帯域の光を吸収して可視光領域の波長帯域の光を発光する物質を含むインクを用いて印刷された第1コードであり、QRコードC2は、可視光の波長帯域の光を選択的に吸収したり発出したりする物質を含むインクを用いて印刷された第2コードである。ここで、二次元コードC1とQRコードC2とが、それぞれ、各別のコード体系を有する、即ち、二次元コードC1が示す情報とQRコードC2が示す情報とが異なるものであってもよい。
【0059】
本構成によれば、二次元コードC1とQRコードC2とのそれぞれが示す情報を用いて、包装容器に収容された商品PRの真正性の証明をすることができる。また、二次元コードC1とQRコードC2とを読み取る際にこれらに照射する光の波長帯域が異なるので、二次元コードC1またはQRコードC2の誤読を抑制できる。
【0060】
実施の形態2において、クラウドサーバ2002が、実施の形態1と同様に商品PRの物流履歴情報を記憶する物流履歴記憶部を備えていてもよい。そして、クラウドサーバ2002が、製造元、小売業者のみならず、卸売業者等の中間業者が所持する端末装置から送信される物流履歴通知情報を取得すると、取得した物流履歴通知情報に含まれる商品識別情報と物流履歴情報とを抽出し、抽出した商品識別情報と物流履歴情報とを互いに対応づけて物流履歴記憶部に記憶させるものであってもよい。
【0061】
また、本開示に係る真贋判定装置1の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
【0062】
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本開示は、商品の真正性を担保するための包装容器および真贋判定システムとして好適である。
【符号の説明】
【0064】
1,1A、1B:真贋判定装置、2,2002:クラウドサーバ、3,3A,3B,3C,3D,2001:端末装置、40:制御ユニット、41:印刷ユニット、101,201:CPU、102,202:主記憶部、103、203:補助記憶部、104:表示部、105:入力部、106,206:通信部、107:紫外光源、109,209:バス、111:受付部、112:撮像制御部、113:表示制御部、114:コード解析部、115:光源制御部、116:判定基準情報通知部、117:判定基準情報取得部、118,2213:真贋判定部、121:画像バッファ、131:判定用情報記憶部、132:判定基準情報記憶部、151:撮像部、411:印刷制御部、412:判定基準情報通知部、431:印刷用情報記憶部、2004:印刷機、2116:判定要求部、2119:判定結果取得部、2211:判定基準情報取得部、2212:真贋判定要求取得部、2214:判定結果通知部、C1:二次元コード、C2:QRコード、PA:包装容器、PAa,PAb,PAe,PAf:側壁、PAc,PAd:蓋、PR:商品、PAg,PAh,PAi,PAj,PAk:舌片、SHE1:シート、NW1:ネットワーク
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