(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161980
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】個別指導システム
(51)【国際特許分類】
G09B 5/06 20060101AFI20241114BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20241114BHJP
【FI】
G09B5/06
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077091
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】523070997
【氏名又は名称】株式会社ファミリア
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(74)【代理人】
【識別番号】100091764
【弁理士】
【氏名又は名称】窪谷 剛至
(74)【代理人】
【識別番号】100103366
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 礼至
(72)【発明者】
【氏名】本田 宏樹
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028BA01
2C028BB04
2C028BD03
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】制約された狭い学習空間であっても、生徒の視線を確実に正面に向けて指導する。
【解決手段】講師Iが一人の生徒Sと椅子Cに横並びまたはL字型の位置で座って机Dの上の教材を通じて学習指導する個別指導システムは、生徒Sの正面の机D上に配置されたモニター装置3と、このモニター装置3と接続され、講師Iにより画面を通じて入力された内容が同期してモニター装置3に表示される端末装置4とサーバ5とを備えて構成される。端末装置4は、個別授業内容記録部10とモニター装置同期部11と連携部12とを有している。個別授業内容記録部10は、ネットワークを通じて連携部12によりサーバ5と連携可能に接続され、サーバ5は、端末装置4に入力された内容を生徒毎に経時的に記録するようになっている。モニター装置同期部11は、端末装置4の画面に表示された授業内容をモニター装置3に表示させるようになっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
講師が一人の生徒と椅子に座って机の上の教材を通じて学習指導する個別指導システムであって、
生徒の正面の机上に配置された表示装置と、
表示装置と接続され、講師により画面を通じて入力された内容が同期して表示装置に表示される端末装置とを備え、これら端末装置と表示装置とを通じて学習指導を行うことを特徴とする個別指導システム。
【請求項2】
端末装置は、ネットワークを通じてサーバと連携可能に接続され、サーバは、端末装置に入力された内容が生徒毎に経時的に記録される個別授業内容記録部を有することを特徴とする請求項1に記載の個別指導システム。
【請求項3】
サーバは、予め教材の内容が端末装置に表示可能に記録される教材内容記録部を有することを特徴とする請求項2に記載の個別指導システム。
【請求項4】
サーバは、生徒毎の成績を管理する成績管理部と、生徒毎の宿題情報を管理する宿題情報管理部と、授業に使用する動画と画像とを管理する授業動画画像管理部とのうち少なくともいずれか1を有することを特徴とする請求項3に記載の個別指導システム。
【請求項5】
端末装置は、学習指導した指導内容をプリント可能な印刷装置と接続されることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載の個別指導システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、講師が一人の生徒と椅子に座って机の上の教材を通じて学習指導する個別指導システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、講師と遠隔の複数の生徒とを通信手段を用いて講師側と生徒側との端末装置を通じて学習指導する学習個別指導・支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、美術指導において、講師側のサーバと遠隔の生徒側の端末装置をネットワークで結び、生徒が各自のアトリエで作品の制作活動を行うようにし、講師側で広いアトリエを確保する必要がない美術指導システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-215786号公報
【特許文献2】特開2007-127853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の学習個別指導システムでは、講師と遠隔の複数の生徒とを通信手段を用いて学習指導するため、講師側も生徒側も学習指導時には、必要最小限のスペースが確保されさえすればよい。また、上記特許文献2に記載の美術指導システムでは、講師側で広いアトリエを確保する必要がない。つまり、いずれもネットワークを通じて遠隔地からの指導であるため、学習空間のスペースが問題になることがない。ところが、講師が生徒用机の前の板書用ボードを通じて一対一で個別の学習指導を行う学習システムでは、広いスペースが必要になるという問題がある。このため、講師が一人の生徒と椅子に横並びまたはL字型の位置で座って机の上の教材を通じて学習指導するスタイルの個別指導システムが行われるようになってきている。この個別指導システムでは、学習空間のスペースが少なくて済むものの、生徒は常に机上の教材に視線を送るため、下向きの状態で指導を受けなければならない。また、従来の紙面を基にした授業では、講師側の記述した内容が記録・保存されず、後で内容を完全に再現することができなかった。このように、個別指導においての受講姿勢が実際の学校での授業姿勢と異なること、講師の記述内容が後から再現できないことが学習成績に影響を及ぼすという問題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、講師が一人の生徒と椅子に横並びまたはL字型の位置、すなわち講師が横向きで座って机の上の教材を通じて学習指導する個別学習において、制約された狭い学習空間であっても、生徒の視線を確実に正面に向けて日常の学校での学習時の視線移動に近い形で、記述内容を生徒に見せるための紙面の移動を伴わず、また、講師の手によって記述内容が隠れることなく指導することができる個別指導システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る個別指導システムは、講師が一人の生徒と椅子に座って机の上の教材を通じて学習指導する個別指導システムであって、生徒の正面の机上に配置された表示装置と、表示装置と接続され、講師により画面を通じて入力された内容が同期して表示装置に表示される端末装置とを備え、これら端末装置と表示装置とを通じて学習指導を行うことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項1に係る個別指導システムでは、講師が一人の生徒と椅子に座って机の上の教材を通じて学習指導する個別指導システムであって、生徒の正面の机上に配置された表示装置と、表示装置と接続され、講師により画面を通じて入力された内容が同期して表示装置に表示される端末装置とを備え、これら端末装置と表示装置とを通じて学習指導を行うようにしたことにより、講師側が端末装置を通じて書いたり入力した情報が表示装置に同期して表示されるので、生徒は顔を正面に向けた状態で表示装置を見ながら指導を受けることができ、学習効率を向上させることができる。
【0008】
また、本発明に係る個別指導システムでは、端末装置は、ネットワークを通じてサーバと連携可能に接続され、サーバは、端末装置に入力された内容が生徒毎に経時的に記録される個別授業内容記録部を有するようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、個別授業内容記録部により端末装置に入力された内容が生徒毎に経時的に記録されるので、生徒側では、机の上のノートにメモし忘れたとしても、いつでも受けた授業内容を正確に振り返ることができる。さらに、本発明に係る個別指導システムでは、サーバは、予め教材の内容が端末装置に表示可能に記録される教材内容記録部を有するようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、講師側は、必要に応じて速やかに教材の内容を端末装置に表示させて表示装置に同期させることができ、効率的に学習指導を進めることができる。また、本発明に係る個別指導システムでは、サーバは、生徒毎の成績を管理する成績管理部と、生徒毎の宿題情報を管理する宿題情報管理部と、授業に使用する動画と画像とを管理する授業動画画像管理部とのうち少なくともいずれか1を有するようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、講師側は、必要に応じて、端末装置を通じて生徒毎の成績、生徒毎の宿題情報、授業に使用する動画と画像を自在に端末装置に表示させて表示装置に同期させることができる。さらに、本発明に係る個別指導システムでは、端末装置は、学習指導した指導内容をプリント可能な印刷装置と接続されることが好ましい。係る構成とすることにより、講師側は、学習指導後、その日学習指導した指導内容をプリントして生徒側に渡すことができ、また、必要に応じて、以前に行った学習指導の指導内容をプリントして生徒側に渡すことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る個別指導システムでは、講師が一人の生徒と椅子に座って机の上の教材を通じて学習指導する個別指導システムであって、生徒の正面の机上に配置された表示装置と、表示装置と接続され、講師により画面を通じて入力された内容が同期して表示装置に表示される端末装置とを備え、これら端末装置と表示装置とを通じて学習指導を行うようにしたことにより、制約された狭い学習空間であっても、生徒の視線を確実に正面に向けて指導することができ、学習効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る個別指導システムの構成を示す構成図である。
【
図2】
図2は、
図1の個別指導システムのサーバと端末装置の構成を示す構成図である。
【
図3】
図3は、
図1の個別指導システムを構成する端末装置と表示装置を机の上に配置した状態を示す説明図である。
【
図4】
図4は、
図1の個別指導システムにより個別学習を行っている様子を示す説明図である。
【
図5】
図5は、講師が生徒を
図1の個別指導システムにより学習指導する際、机に対して異なる位置で学習指導する他の例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、
図1の個別指導システムにおいて、
図5の位置で個別学習を行っている様子を示す説明図である。
【
図7】
図7の(A)ないし(D)はそれぞれ、学習指導する際、講師が机に対して生徒と異なる位置で行う例を示す配置図で、(A)は横並びで行う例を、(B)はL字型、すなわち講師が生徒に対して横向きで行う例を、(C)は、講師が生徒と机を挟んで向かい合う例を、(D)は円形の机で講師が生徒に対して斜めの位置で行う例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に示す一実施形態により本発明を説明する。本発明の一実施形態に係る個別指導システム2は、
図1に示すように、講師Iが一人の生徒Sと椅子C1、C2に横並びまたはL字型の位置、すなわち講師が横向きで座って机D1、D2の上の教材を通じて学習指導する個別指導システム2である。この個別指導システム2は、例えば講師Iと生徒Sが横並びで生徒Sの正面の机D1の上に配置されたモニター装置(表示装置、ディスプレー装置)3と、このモニター装置3と接続され、講師Iにより画面を通じて入力された授業内容が同期してモニター装置3に表示される端末装置4とを備え、これら端末装置4と表示装置3とを通じて学習指導を行うようにしている。この机D1は講師Iと生徒Sが横並びで座るのに十分でかつ必要最小限の大きさが確保できる長方形または正方形(机D2)の机が好ましい。
【0012】
本実施形態に係る個別指導システム2では、端末装置4は、例えば、タブレットPCや携帯情報端末(PDA)であって、この端末装置4は、画面を通じて授業内容をモニター装置3に同期させて表示させるとともに、外部のサーバ5とインターネット(ネットワーク)を通じて連携可能に接続されるようになっている。端末装置4は、画面に表示された授業内容に対し、講師Iが文字やイラストや記号などを電子ペン6で入力すると、その内容が表示されるとともに経時的に一時的に記録されては、記録内容をサーバ5に出力するようになっている。
【0013】
端末装置4は、
図2に示すように、以下の動作を行うソフトウェア(プログラム)が収納される。すなわち、端末装置4は、画面に表示された授業内容を更新可能に表示するとともに、経時的にその授業内容を一時的に記録してはサーバ5に出力する授業内容表示記録部10と、画面に表示された授業内容をモニター装置3に表示させるモニター装置同期部11と、サーバ5と連携して講師Iが必要な情報をサーバ5から更新可能に出し入れする連携部12とを有している。モニター装置同期部11は、講師Iが必要に応じて画面上の操作によりモニター装置3への同期を停止させることもできるようになっている。
【0014】
サーバ5は、
図2に示すように、CPU(情報処理部、中央演算処理部)20と、入出力部21と、送受信部22と、記憶部(メモリ)23と、リムーバブルメディアの情報を出し入れするドライブ24とを備えている。また、サーバ5には、印刷装置(プリンタ)7が電気的に接続され、講師Iが学習指導した指導内容や、個別の生徒Sの成績、宿題情報をプリントすることができるようになっている。
【0015】
さらに、サーバ5には、後述する動作を行うソフトウェア(プログラム)が収納される。すなわち、サーバ5は、個別授業内容記録部31と、成績管理システム部32と、宿題情報管理部33と、授業動画画像管理部34とを有している。個別授業内容記録部31は、端末装置4から経時的に送られてくる生徒S(S1、S2・・・Sn、nは任意の整数)毎の個別の授業内容を記録し記憶部23(またはデータベースDB)に保存するようになっている。成績管理システム部32は、生徒S毎の成績を管理するようになっている。宿題情報管理部33は、生徒S毎の宿題情報を管理するようになっている。授業動画画像管理部34は、授業に使用する動画と画像とを管理するようになっている。
【0016】
端末装置4の連携部12は、個別授業内容記録連携部41と、成績管理システム連携部42と、宿題情報管理連携部43と、授業動画画像管理連携部44とを有している。個別授業内容記録連携部41は、サーバ5の個別授業内容記録部31と連携して、端末装置4から経時的に送出する生徒S(S1、S2・・・Sn、nは任意の整数)毎の個別の授業内容を記録させ、サーバ5の記憶部23(またはデータベースDB)に保存させるようになっている。すなわち、連携部12は、個別授業内容記録部31を通じてサーバ5の記憶部23から学習指導対象の生徒Sの個別授業内容を表示させ、端末装置4の画面を通じて文字やイラストなどの情報が電子ペン6により入力されると、経時的に当該生徒Sの個別授業内容を記録し、記憶部23に保存するようになっている。つまり、連携部12は端末装置4の画面を通じて、サーバ5にアクセスし、入出力することができるようになっている。この授業内容記録連携部41は、端末装置4の画面に表示された個別授業内容記録ボタン(アイコン)をタッチすると、サーバ5の個別授業内容記録部31と連携され、学習指導する生徒Sに応じた個別授業の内容が表示されるようになっている。
【0017】
また、成績管理システム連携部42は、端末装置4の画面に表示された成績管理ボタン(アイコン)をタッチすると、サーバ5の成績管理システム部32と連携され、講師Iが必要な際に学習指導する生徒Sに応じた成績の内容を携帯端末4の画面に表示させることができるようになっている。さらに、宿題情報管理連携部43は、端末装置4の画面に表示された宿題情報ボタン(アイコン)をタッチすると、宿題情報管理部33と連携され、学習指導する生徒Sに応じた宿題の情報が表示されるようになっている。また、授業動画画像管理連携部44は、端末装置4の画面に個別授業の内容が表示されている際、授業動画画像ボタン(アイコン)をタッチすると、サーバ5の授業動画画像管理部34と連携して、講師Iが必要な際に、画面に表示された個別授業の内容に対して授業に使用する動画や画像を、保存されていたりWeb上のサイトから複数の動画や画像を選択して表示することができるようになっている。なお、これら各ボタン(アイコン)は、非表示とするボタン(アイコン)も有しており、非表示のボタン(アイコン)がタッチされた際には、端末装置4とモニター装置3との表示の同期を停止するように構成し、講師I側だけに表示され、モニター装置3には表示させないようにしてもよい。
【0018】
次に、上記実施形態に係る個別指導システム2の動作に基づいて説明する。まず、本実施形態に係る個別指導システム2では、
図3に示すように、学習塾や学習スペースにおいて、机D1の上に生徒S用のモニター装置3と、このモニター装置3と接続された講師I用の端末装置4が配置される。学習指導を行う際には、
図4に示すように、モニター装置3側の椅子C1に生徒Sが、端末装置4側の椅子C1に講師Iが横並びで座り、生徒Sはモニター装置3の画面を見ながら、学習指導が行われる。講師Iは、画面に表示された当該生徒Sの個別授業内容の履歴と計画された個別授業内容のボタン(アイコン)から、前回またはそれ以前の個別授業内容を表示させたり、新たな個別授業内容を表示させることができる。このとき、端末装置4の画面に表示されている授業動画画像ボタン(アイコン)をタッチすると、授業内容に関連した動画や画像を、保存されたデータやWeb上のサイトから複数の動画や画像を選択して表示することができるようになっている。また、生徒Sに学習指導を行っている際、必要に応じて宿題情報ボタン(アイコン)をタッチすると、学習指導している生徒Sに応じた宿題の情報が表示される。さらに、講師Iは、生徒Sに学習指導を行っている際、必要に応じて成績管理ボタン(アイコン)をタッチすると、学習指導している生徒Sに応じた成績を任意に表示させることができる。そして、端末装置4の授業内容表示記録部10により、画面に表示された授業内容を更新可能に表示するとともに、経時的にその授業内容を一時的に記録してはサーバ5に出力し、個別授業内容記録部31を通じて記憶部23またはデータベース(DB)に日時とテーマと生徒SのIDとともに保存されるようになっている。そして、学習指導を受ける生徒Sは、常に頭を上げて視線をモニター装置3に向けて授業を受けることができるので、学習効率を向上させることができる。また、学習指導を、講師Iと生徒Sが横並びで一つの机D1で行うことができるので、学習指導時のスペースを省スペース化することができる。
【0019】
なお、上記実施形態に係る個別指導システム2では、端末装置4とサーバ5とを連携可能に接続するようにしているがこれに限られるものではなく、サーバ5の機能を端末装置に持たせるようにしてもよいし、サーバをクラウド上に置くようにしてもよいことは言うまでもない。また、上記実施形態に係る個別指導システム2では、講師Iが生徒Sを学習指導する際、両者が長方形の机D1に横並びで座る状態で学習指導を行うようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、
図5、
図6および
図7の(B)に示すように、学習指導する際、講師Iがほぼ正方形の机D2(椅子C2、C2)に対して生徒SとL字型、すなわち講師Iが生徒Sに対して横向きで行う例を示し、
図7の(C)は、同じく講師Iが長方形の机D3(椅子C3、C3)を挟んで生徒Sと向かい合う例を、さらに、
図7の(D)は円形の机D4(椅子C4、C4)で講師Iが生徒Sに対して斜めの位置で行う例を示している。いずれも講師Iが生徒Sに対して近接した場所に位置するようになっている。このため、学習指導に必要とされる床面積が少なくて済み、一つの事業所で複数の学習指導のブースを設置することができる。さらに、生徒Sは、視線をモニター装置3に向けて授業を受けているので、生徒Sの目線に入る情報が少なく集中しやすい。このため学力向上を目指すことができる。また、講師Iは、端末装置4を通じてモニター装置3を板書として用いているので、ホワイトボードや黒板などに較べて多様な色彩を使用することができ、色彩的な働きかけがしやすい。端末装置4は、タブレットPCや携帯情報端末(PDA)を用いているので、学習資料を、インターネットを通じて参考資料として見せることができる。
【符号の説明】
【0020】
2 個別指導システム
3 モニター装置
4 端末装置
I 講師
S 生徒
C1~C4 椅子
D1~D4 机