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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162019
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】センサアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/521 20060101AFI20241114BHJP
   G01S 15/931 20200101ALI20241114BHJP
【FI】
G01S7/521 B
G01S15/931
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077157
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】白井 貴博
(72)【発明者】
【氏名】大谷 和也
【テーマコード(参考)】
5J083
【Fターム(参考)】
5J083AA02
5J083AB13
5J083AD04
5J083AF10
5J083CA31
(57)【要約】
【課題】テープを使用しない取付けを実現できるセンサアセンブリを提供する。
【解決手段】センサアセンブリ1は、例えば、周囲の対象物の存在を超音波によって検出する超音波センサである。センサ本体8は、対象物に向けて送信波を送信するとともに、対象物で反射した反射波を受信することにより、対象物をセンシングする。弾性部材15は、センサ本体8を外板11の裏面に押し付けて外板11を送信波及び反射波で励振させることにより、外板11をセンサ本体8の検知面12の一部として機能させる。弾性部材15は、外板11との相対位置が変化しない内部構造物16に間接的又は直接的に固定される状態で、センサ本体8を外板11に押し付ける。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ本体から対象物に向けて送信波を送信するとともに、前記対象物で反射した反射波を受信することにより、前記対象物をセンシングするセンサアセンブリであって、
前記センサ本体を外板の裏面に押し付けて前記外板を前記送信波及び前記反射波で励振させることにより、前記外板を前記センサ本体の検知面の一部として機能させる弾性部材を備え、
前記弾性部材は、前記外板との相対位置が変化しない内部構造物に間接的又は直接的に固定される状態で、前記センサ本体を前記外板に押し付ける、センサアセンブリ。
【請求項2】
前記弾性部材を背面から支持するとともに、前記内部構造物に固定されるブラケットを備える、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記弾性部材の弾性力によって前記外板に押し付ける方向に付勢された前記センサ本体を前記ブラケットに係合することにより、前記ブラケットからの前記センサ本体の脱落を防ぐ脱落防止機構を備える、請求項2に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記外板は、前記内部構造物と一体に固定されている、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記弾性部材が前記センサ本体を均一の弾性力で押すように、前記センサ本体の背面において前記弾性部材と接触するプッシャを備える、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記外板は、金属製である、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波で対象物をセンシングするセンサアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、車両の薄板の裏面に配置されて車両周囲の物体を検出する超音波センサが周知である。この超音波センサは、薄板を励振することにより、周囲にパルス状の超音波を送信する。薄板は、超音波送信時に薄板を直接伝搬する直接波と、物体から反射して受信される反射波と、により励振する。超音波センサは、直接波及び反射波による薄板の励振から物体を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-100881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
超音波で薄板を励振して車両周囲の物体を検出する場合、超音波センサを薄板に隙間なく密着して取付ける必要がある。ところで、例えば薄板が車両のドアである場合、ドアは意匠部品であるため、超音波センサをネジやボルト等でドアに固定する方法を用いることができない。そこで、例えばテープを使用して超音波センサを薄板の裏面に固定する方法が考えられる。しかし、この方法の場合、テープの貼付け位置を合わせることが困難であるため、超音波センサの取付作業がよくない懸念があった。また、テープの粘着力を考えると、テープの貼り直しもできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するアセンブリは、センサ本体から対象物に向けて送信波を送信するとともに、前記対象物で反射した反射波を受信することにより、前記対象物をセンシングする構成であって、前記センサ本体を外板の裏面に押し付けて前記外板を前記送信波及び前記反射波で励振させることにより、前記外板を前記センサ本体の検知面の一部として機能させる弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記外板との相対位置が変化しない内部構造物に間接的又は直接的に固定される状態で、前記センサ本体を前記外板に押し付ける。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、テープを使用しないセンサアセンブリの取付けを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係るセンサアセンブリの具体的な動作例を示す説明図である。
図2】センサアセンブリの側面図である。
図3】センサアセンブリの分解斜視図である。
図4】センサアセンブリの縦断面図である。
図5】センサアセンブリの取付け状態を示す背面図である。
図6】センサアセンブリの分解斜視図である。
図7】センサアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の一実施形態を説明する。
(センサアセンブリ1)
図1に示すように、車両2は、電波によって対象物3をセンシングするセンサアセンブリ1を備える。センサアセンブリ1は、例えば、電波として超音波を用いる超音波センサ4である。センサアセンブリ1は、例えば、車両ドア5に取付けられている。センサアセンブリ1は、対象物3に向けて送信波Saを送信して対象物3で反射させ、このときの反射波Sbを用いて対象物3をセンシングする。センサアセンブリ1は、対象物3の有無や、対象物3までの距離を検知する。センサアセンブリ1は、例えば、車両走行時に周囲に存在する対象物3を検知する。
【0009】
(センサアセンブリ1の構造)
図2及び図3に示すように、センサアセンブリ1は、電波を送受信して対象物3のセンシングを実行するセンサ本体8を備える。センサアセンブリ1は、電波をセンサ本体8から送信し、対象物3による電波の反射波Sbを受信することにより、対象物3をセンシングする。センサ本体8は、送信波Saを送信するとともに反射波Sbを受信するセンシング部9と、ケーブル(図示略)が電気接続されるコネクタ部10と、を有する。センシング部9は、外板11に対向する端面が検知面12である。コネクタ部10は、センシング部9から下方に突出するように設けられている。
【0010】
図3に示す通り、センサアセンブリ1は、センサ本体8を背面から付勢する弾性部材15を備える。弾性部材15は、センサ本体8を外板11に接近する方向(図3の矢印F方向)に付勢する。弾性部材15は、例えば、センサ本体8を外板11の裏面に押し付けて外板11を送信波Sa及び反射波Sbで励磁させることにより、外板11をセンサ本体8の検知面12の一部として機能させる。このように、本例のセンサアセンブリ1は、弾性部材15の弾性力によってセンサ本体8が外板11の裏面に必要な荷重で押し当てられた状態で使用される。弾性部材15は、例えば、コイルばねである。
【0011】
弾性部材15は、外板11との相対位置が変化しない内部構造物16に間接的又は直接的に固定される状態で、センサ本体8を外板11に押し付ける。本例の場合、センサアセンブリ1は、弾性部材15を背面から支持するとともに内部構造物16に固定されるブラケット17を備える。よって、本例の場合、弾性部材15は、ブラケット17を介して内部構造物16に取付けられることにより、内部構造物16に間接的に支持されている。
【0012】
内部構造物16は、例えば、車両ドア5のインナーフレーム20である。インナーフレーム20は、例えば、車両ドア5の枠組みを構成する金属部品である。インナーフレーム20は、例えば、車両ドア5の開閉のヒンジ(図示略)に連結されている。
【0013】
センサアセンブリ1は、弾性部材15がセンサ本体8を均一の弾性力で押すようにセンサ本体8の背面において弾性部材15と接触するプッシャ21を備える。プッシャ21は、センサ本体8に面接触する平面部22と、平面部22の端縁から立設された壁部23と、を有する。プッシャ21は、弾性部材15を収容するために、平面部22及び壁部23によって囲まれることにより形成された凹部24を有する。センサアセンブリ1は、センサ本体8、弾性部材15、及びブラケット17、及びプッシャ21が一体に組付けられている。
【0014】
(外板11)
図1に示す通り、外板11は、例えば、車両ドア5の外壁である。外板11は、車両ドア5の意匠面となっている。外板11は、例えば、金属製であることが好ましい。なお、図示しないが、外板11は、内部構造物16の所定位置に固定されていることが好ましい。すなわち、外板11は、内部構造物16と一体に固定されていることが好ましい。
【0015】
(ブラケット17)
図3及び図4に示すように、ブラケット17は、センサアセンブリ1の主要部品を収容するブラケット本体27と、内部構造物16に取付けられる取付部28と、を有する。ブラケット本体27は、例えば、略円筒状に形成されるとともに、内部にセンサ本体8、弾性部材15、及びプッシャ21が収容されている。取付部28は、例えば、ブラケット本体27の基端に設けられるとともに、平板状に形成されている。
【0016】
ブラケット17は、例えば、複数(本例は、4つ)の留め具29によって取付部28が内部構造物16に固定されている。留め具29は、例えば、トリムクリップである。留め具29は、取付部28の4隅に形成された孔30(図3等に図示)に通され、そして、内部構造物16に固定される。ブラケット17は、これら留め具29によって十分な強度で内部構造物16に保持されている。
【0017】
ブラケット17は、弾性部材15を係合するための複数の爪部31(図4等に図示)を内部に有する。複数の爪部31は、ブラケット本体27の内部に配置されている。ブラケット17は、センサ本体8の開口部32を外部に引き出すための開口部32を有する。開口部32は、コネクタ部10を下方に引き出すために、例えば、ブラケット本体27の下部に形成されている。
【0018】
(内部構造物16)
図3に示す通り、内部構造物16は、内部構造物16に取付けられるブラケット本体27を外板11の裏面に引き出すための第1切欠部35を有する。このように、ブラケット17が内部構造物16に取付け固定されるときは、ブラケット本体27が第1切欠部35から外板11の裏面に引き出される。留め具29は、内部構造物16に形成された取付孔36に取付け固定される。取付孔36は、例えば、第1切欠部35の周囲に4つ設けられている。
【0019】
図5に示すように、内部構造物16は、コネクタ部10にケーブル(図示略)を接続するときの作業スペースとなる第2切欠部37を有する。第2切欠部37は、例えば、ブラケット17の下方に配置されている。第2切欠部37は、例えば、第1切欠部35よりも幅広の形状を有するとともに、第1切欠部35に繋げて形成されている。
【0020】
(回転規制機構40)
図6に示すように、センサアセンブリ1は、プッシャ21がブラケット17内で回転するのを制限する回転制限機構40を有する。回転制限機構40は、プッシャ21の外周面に形成された制限部41と、制限部41を嵌合するためにブラケット本体27に設けられた嵌合部42と、を有する。制限部41は、プッシャ21の上部に形成された第1制限部41aと、プッシャ21の下部に形成された第2制限部41bと、を含む。嵌合部42は、第1制限部41aを嵌合するためにブラケット本体27の上部に形成された第1嵌合部42aと、開口部32の縁部であって第2制限部41bに嵌合可能な第2嵌合部42bと、を含む。このように、制限部41及び嵌合部42の組は、プッシャ21の径方向に対向配置されるように2組設けられている。
【0021】
(脱落防止機構44)
図7に示すように、センサアセンブリ1は、弾性部材15によって付勢されたセンサ本体8がブラケット17から脱落することを抑制する脱落防止機構44を備える。脱落防止機構44は、センサ本体8の側面に設けられた突起45と、突起45に係合されるためにブラケット17の側壁に形成された係合片46と、を有する。このように、脱落防止機構44は、弾性部材15の弾性力によって外板11に押し付ける方向(図7の矢印F方向)に付勢されたセンサ本体8をブラケット17に係合することにより、ブラケット17からのセンサ本体8の脱落を防ぐ。
【0022】
本例の場合、突起45は、センサ本体8の側面に2つ(図7では、片側のみ図示)設けられている。これら2つの突起45は、センシング部9の径方向に対向して配置されている。係合片46は、各突起45と対をなすように計2つ設けられている。係合片46は、ブラケット本体27の径方向に対向して配置されている。突起45は、ブラケット17に対するセンサ本体8の変位に応じて、係合片46に形成されたスリット47に沿って相対移動する。
【0023】
(実施形態の作用)
次に、本実施形態のセンサアセンブリ1の作用について説明する。
センサアセンブリ1の車体への取付構造としては、従来、テープでセンサアセンブリ1を外板11の裏面に固定する方法が使用されている。テープとしては、例えば、両面テープが使用される。このように、テープを使用する理由は、外板11は意匠部材であるので、外板11に孔などを設けることなく、センサアセンブリ1を取付ける必要があるからである。
【0024】
しかし、テープを用いた取付構造の場合、センサアセンブリ1を目的位置に取り付けるのが困難であるため、取付けの作業性がよくない。また、センサアセンブリ1の取付け位置がずれたとき、テープを剥がして再度貼り付けることも考えられる。しかし、テープを一度剥がすと粘着性が劣化するため、この対応をとることも難しい。
【0025】
一方、本例の場合、センサアセンブリ1の取付け先として、車両ドア5の内部構造物16を使用している。内部構造物16は、車両ドア5の外板11に隠れるため、孔等を設けても、何ら問題はない。そこで、本例の場合、センサ本体8を支持するブラケット17を内部構造物16に留め具29で固定することにより、センサアセンブリ1を内部構造物16に取付ける。よって、テープを使用しない固定構造を採用することが可能となる。
【0026】
また、本例の場合、留め具29を挿し込むための取付孔36が内部構造物16に予め形成されているので、留め具29を固定するとき、留め具29の取付先のターゲットが明確であり、固定作業が容易である。このように、予め決められた箇所である取付孔36に留め具29を固定すればよいので、センサアセンブリ1の取付け位置がずれてしまうこともない。よって、センサアセンブリ1の取付作業性の向上に寄与する。
【0027】
(実施形態の効果)
上記実施形態の構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)センサアセンブリ1は、センサ本体8から対象物3に向けて送信波Saを送信するとともに、対象物3で反射した反射波Sbを受信することにより、対象物3をセンシングする。センサアセンブリ1が備える弾性部材15は、センサ本体8を外板11の裏面に押し付けて外板11を送信波Sa及び反射波Sbで励振させることにより、外板11をセンサ本体8の検知面12の一部として機能させる。弾性部材15は、外板11との相対位置が変化しない内部構造物16に間接的又は直接的に固定される状態で、センサ本体8を外板11に押し付ける。
【0028】
本構成によれば、位置が安定した内部構造物16にセンサアセンブリ1を強固に取付け固定することが可能となる。また、センサアセンブリ1が内部構造物16によって支持されるので、外板11をセンサアセンブリ1の取付け先として用いる必要がない。このため、外板11にセンサアセンブリ1を取付ける孔や突などを加工する必要がないので、外板11の意匠性が損なわれずに済む。このように、テープ以外の方法を用いて、外板11の意匠性を損なうことなく、センサアセンブリ1の取付けが可能となる。以上のようにして、センサアセンブリ1のテープを使用しない取付けが実現できる。
【0029】
(2)センサアセンブリ1は、弾性部材15を背面から支持するとともに内部構造物16に固定されるブラケット17を備える。この構成によれば、センサ本体8及び弾性部材15を有するアセンブリを、ブラケット17を介して内部構造物16に強固に固定することができる。
【0030】
(3)センサアセンブリ1は、弾性部材15の弾性力によって外板11に押し付ける方向に付勢されたセンサ本体8をブラケット17に係合することにより、ブラケット17からのセンサ本体8の脱落を防ぐ脱落防止機構44を備える。この構成によれば、センサ本体8が弾性部材15の弾性力によって付勢される組立状態をとる場合であっても、この組立状態を脱落防止機構44によって維持しておくことが可能となる。よって、センサアセンブリ1が取り扱い易くなる。
【0031】
(4)外板11は、内部構造物16と一体に固定されている。この構成によれば、外板11と内部構造物16との位置関係が一定であるので、センサ本体8が外板11に押し当てられる状態を維持するのに有利である。
【0032】
(5)センサアセンブリ1は、弾性部材15がセンサ本体8を均一の弾性力で押すように、センサ本体8の背面において弾性部材15と接触するプッシャ21を備える。この構成によれば、弾性部材15からプッシャ21を介して均一に付与される弾性力によって、センサ本体8を真っ直ぐに押すことが可能となる。よって、センサ本体8の検知面12を外板11に面接触させることができる。
【0033】
(6)外板11は、金属製である。この構成によれば、外板11が金属製であれば、センサ本体8の電波送信時に外板11を励振させ易くすることが可能となる。よって、センサアセンブリ1の機能性が損なわれない。
【0034】
(他の実施形態)
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0035】
・外板11は、例えば、センサ本体8が接触する部位が金属製であれば、樹脂により構成されてもよい。
・外板11と内部構造物16とは、一体に固定されることに限定されず、別体であってもよい。
【0036】
・弾性部材15は、コイルばねに限らず、板ばねなどを用いてもよい。
・ブラケット17の固定方法は、ドアトリムを用いた方法に限定されず、例えば、爪嵌合、ボルト、ネジを用いる方法に変更してもよい。
【0037】
・車両ドアは、車体側部のヒンジドアに限らず、例えばスライドドアやバックドアでもよい。
・センサアセンブリ1は、プッシャ21を省略した構成としてもよい。
【0038】
・センサアセンブリ1は、車両ドア5に取付けられることに限定されず、例えば、バンパやボディなど、他の部位に取付けられてもよい。
・センサアセンブリ1は、例えば、音響センサやマイクロホンなどを含んでもよい。つまり、センサアセンブリ1は、送信及び受信される電波が物体を透過するセンサであればよい。
【0039】
・センサアセンブリ1は、超音波センサ4に限定されず、金属板を電波によって励振させて物体を検知するセンサであればよい。
・センサ本体8及び弾性部材15の組は、内部構造物16に直接固定されてもよい。すなわち、センサアセンブリ1からブラケット17を省略してもよい。
【0040】
・センサアセンブリ1は、車両2に使用されることに限らず、他の機器や装置に使用されてもよい。
・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【0041】
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)センサ本体から対象物に向けて送信波を送信するとともに、前記対象物で反射した反射波を受信することにより、前記対象物をセンシングするセンサアセンブリであって、前記センサ本体を外板の裏面に押し付けて前記外板を前記送信波及び前記反射波で励振させることにより、前記外板を前記センサ本体の検知面の一部として機能させる弾性部材と、前記弾性部材を背面から支持するとともに、前記外板との相対位置が変化しない内部構造物に固定されるブラケットと、を備え、前記弾性部材は、前記ブラケットを介して前記内部構造物に固定される状態で、前記センサ本体を前記外板に押し付ける、センサアセンブリ。
【符号の説明】
【0042】
1…センサアセンブリ、3…対象物、8…センサ本体、11…外板、12…検知面、15…弾性部材、16…内部構造物、17…ブラケット、21…プッシャ、44…脱落防止機構、Sa…送信波、Sb…反射波。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7