(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162067
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/629 20060101AFI20241114BHJP
H01R 43/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
H01R13/629
H01R43/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077248
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】魏 綾那
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 大亮
【テーマコード(参考)】
5E021
5E051
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB07
5E021FB20
5E021FC07
5E021HA05
5E021HB04
5E021HB05
5E051GA09
5E051GB06
5E051GB10
(57)【要約】
【課題】ムービングプレートがタブを保護する機能を適正に発揮することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、第1ハウジング11と、第1ハウジング11のフード部17に回動可能に支持されるレバー14と、フード部17の内部に移動可能に配置されたプレート本体34を有するムービングプレート15と、を備える。レバー14は、ムービングプレート15のプレートカムピン37と係合してプレート本体34を検査位置と嵌合位置とに変位させるカム溝42を有している。カム溝42は、プレートカムピン37を導入する組み付け用溝部43と、検査位置でプレートカムピン37が配置される検査用溝部44と、保護位置でプレートカムピン37が配置される保護用溝部45と、嵌合位置でプレートカムピン37が配置される嵌合用溝部46と、を順次連続して形成している。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード部を有する第1ハウジングと、
前記フード部に嵌合可能な第2ハウジングと、
前記フード部の外部に回動可能に支持されるレバーと、
前記フード部の内部に突出するタブを有する第1端子金具と、
前記フード部に対して前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合方向に移動可能に配置されるムービングプレートと、を備え、
前記ムービングプレートは、前記フード部の内部で前記タブを位置決め状態に貫通させるプレート本体と、前記フード部の外部に突出して配置されるプレートカムピンと、を有し、
前記プレート本体は、前記フード部に対し、前記タブの先端部を保護する保護位置と、前記タブの先端部を前記フード部の開口側に露出させる検査位置と、前記フード部の奥側に配置される嵌合位置と、に変位可能であり、
前記レバーは、前記プレートカムピンと係合して前記プレート本体を前記検査位置と前記嵌合位置とに変位させるカム溝を有し、
前記カム溝は、前記プレートカムピンを導入する組み付け用溝部と、前記検査位置で前記プレートカムピンが配置される検査用溝部と、前記保護位置で前記プレートカムピンが配置される保護用溝部と、前記嵌合位置で前記プレートカムピンが配置される嵌合用溝部と、を順次連続して形成している、コネクタ。
【請求項2】
前記第2ハウジングは、前記嵌合用溝部に前記プレートカムピンとともに配置されるハウジングカムピンを有し、
前記カム溝は、前記保護用溝部から分岐し、前記ハウジングカムピンを導入する分岐溝部を有し、
前記分岐溝部の溝幅は、前記組み付け用溝部の溝幅よりも小さい、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記カム溝は、さらに、前記嵌合用溝部を挟んで前記保護用溝部とは反対側で連続する位置に、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの離脱を行う離脱用溝部を形成している、請求項2に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1ハウジング(雄側ハウジング)に回動可能に支持されるレバーと、第1ハウジングのフード部の内部に移動可能に配置されるムービングプレートと、を備えている。ムービングプレートは、フード部の内部に配置されて第1端子金具(雄端子金具)のタブの先端部を保護するプレート本体と、フード部の外部に突出するプレートカムピン(カムピン)と、を有している。レバーは、カム溝を有している。カム溝は、レバーが嵌合開始位置から検査位置へと時計回りに回動する間、プレートカムピンと係合する検査用係合領域と、レバーが嵌合開始位置から嵌合完了位置へと反時計回りに回動する間、プレートカムピンが係合する嵌合用係合領域と、を有している。また、カム溝は、検査用係合領域と嵌合用係合領域との交差部位から分岐して延びる受入口を有している。
【0003】
レバーが嵌合開始位置から検査位置へと回動し、プレートカムピンがカム溝の検査用係合領域と係合することにより、タブの先端部がプレート本体からフード部の開口側に露出する。レバーが検査位置にあるときに、第1端子金具の導通検査を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
レバーは、検査位置から嵌合開始位置へと回動し、さらに嵌合開始位置から嵌合開始位置へと回動する。仮に、嵌合開始位置でプレートカムピンが誤って受入口に入り込むと、ムービングプレートがフード部の内部を円滑に移動することができず、タブを保護する機能が損なわれる懸念がある。
【0006】
そこで、本開示は、ムービングプレートがタブを保護する機能を適正に発揮することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、フード部を有する第1ハウジングと、前記フード部に嵌合可能な第2ハウジングと、前記フード部の外部に回動可能に支持されるレバーと、前記フード部の内部に突出するタブを有する第1端子金具と、前記フード部に対して前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合方向に移動可能に配置されるムービングプレートと、を備え、前記ムービングプレートは、前記フード部の内部で前記タブを位置決め状態に貫通させるプレート本体と、前記フード部の外部に突出して配置されるプレートカムピンと、を有し、前記プレート本体は、前記フード部に対し、前記タブの先端部を保護する保護位置と、前記タブの先端部を前記フード部の開口側に露出させる検査位置と、前記フード部の奥側に配置される嵌合位置と、に変位可能であり、前記レバーは、前記プレートカムピンと係合して前記プレート本体を前記検査位置と前記嵌合位置とに変位させるカム溝を有し、前記カム溝は、前記プレートカムピンを導入する組み付け用溝部と、前記検査位置で前記プレートカムピンが配置される検査用溝部と、前記保護位置で前記プレートカムピンが配置される保護用溝部と、前記嵌合位置で前記プレートカムピンが配置される嵌合用溝部と、を順次連続して形成している、コネクタである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ムービングプレートがタブを保護する機能を適正に発揮することが可能なコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態1のコネクタの断面図である。
【
図2】
図2は、実施形態1のコネクタの平面図である。
【
図3】
図3は、実施形態1のコネクタにおける第2ハウジングの斜視図である。
【
図4】
図4は、実施形態1のコネクタにおける第2ホルダの斜視図である。
【
図5】
図5は、実施形態1のコネクタにおける可動支持部の分解斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態1のコネクタにおける第1ハウジングの斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態1のコネクタにおける第1ホルダの斜視図である。
【
図8】
図8は、実施形態1のコネクタにおけるムービングプレートの斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態1のコネクタにおけるレバーの斜視図である。
【
図10】
図10は、実施形態1のコネクタにおいて、レバーのカム溝の組み付け用溝部にプレートカムピンが進入する状態を示す断面図である。
【
図11】
図11は、実施形態1のコネクタにおいて、レバーのカム溝の検査用溝部にプレートカムピンが配置された状態を示す断面図である。
【
図12】
図12は、実施形態1のコネクタにおいて、レバーのカム溝の保護用溝部にプレートカムピンが配置された状態を示す断面図である。
【
図13】
図13は、実施形態1のコネクタにおいて、レバーのカム溝のフローティング用溝部にカムピンが配置された状態を示す断面図である。
【
図14】
図14は、実施形態1のコネクタにおいて、レバーのカム溝の離脱用溝部からカムピンが抜け出る状態を示す断面図である。
【
図15】
図15は、実施形態1のコネクタにおいて、プレートカムピンが検査用溝部に配置されたときに、タブの先端部がプレート本体からフード部の開口側に突出した状態を示す断面図である。
【
図16】
図16は、実施形態1のコネクタにおいて、プレートカムピンが保護用溝部に配置されたときに、タブの先端部がプレート本体によって保護された状態を示す断面図である。
【
図17】
図17は、実施形態1のコネクタにおいて、第1ハウジングおよび第2ハウジングが嵌合状態に配置され、第1端子金具および第2端子金具が電気的に接続された状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)フード部を有する第1ハウジングと、前記フード部に嵌合可能な第2ハウジングと、前記フード部の外部に回動可能に支持されるレバーと、前記フード部の内部に突出するタブを有する第1端子金具と、前記フード部に対して前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合方向に移動可能に配置されるムービングプレートと、を備え、前記ムービングプレートは、前記フード部の内部で前記タブを位置決め状態に貫通させるプレート本体と、前記フード部の外部に突出して配置されるプレートカムピンと、を有し、前記プレート本体は、前記フード部に対し、前記タブの先端部を保護する保護位置と、前記タブの先端部を前記フード部の開口側に露出させる検査位置と、前記フード部の奥側に配置される嵌合位置と、に変位可能であり、前記レバーは、前記プレートカムピンと係合して前記プレート本体を前記検査位置と前記嵌合位置とに変位させるカム溝を有し、前記カム溝は、前記プレートカムピンを導入する組み付け用溝部と、前記検査位置で前記プレートカムピンが配置される検査用溝部と、前記保護位置で前記プレートカムピンが配置される保護用溝部と、前記嵌合位置で前記プレートカムピンが配置される嵌合用溝部と、を順次連続して形成している。
【0011】
プレートカムピンが検査用溝部に配置されるときに、プレート本体が検査位置に至り、第1端子金具の導通検査を行うことができる。レバーが回動し、プレートカムピンが保護用溝部から嵌合用溝部へと移行し、第1ハウジングおよび第2ハウジングが嵌合され、プレート本体が嵌合位置に至ることができる。
組み付け用溝部、検査用溝部、保護用溝部および嵌合用溝部が順次連続して形成されているので、プレートカムピンが保護用溝部から嵌合用溝部へと移行する際に組み付け用溝部に入り込むことがない。このため、プレートカムピンが保護用溝部から嵌合用溝部へと円滑に移行することができる。その結果、プレートカムピンが保護用溝部に配置されるときに、タブが保護位置のプレート本体によって適正に保護される。
【0012】
(2)上記(1)に記載のコネクタにおいて、前記第2ハウジングは、前記嵌合用溝部に前記プレートカムピンとともに配置されるハウジングカムピンを有し、前記カム溝は、前記保護用溝部から分岐し、前記ハウジングカムピンを導入する分岐溝部を有し、前記分岐溝部の溝幅は、前記組み付け用溝部の溝幅よりも小さいことが好ましい。
プレートカムピンの外径が組み付け用溝部の溝幅に対応していれば、プレートカムピンが保護用溝部から嵌合用溝部に移行する際に分岐溝部に入り込むことを防止できる。よって、カム溝に分岐溝部が形成されていても、プレートカムピンが保護用溝部から嵌合用溝部へと円滑に移行する状態を実現できる。
【0013】
(3)上記(2)に記載のコネクタにおいて、前記カム溝は、さらに、前記嵌合用溝部を挟んで前記保護用溝部とは反対側で連続する位置に、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの離脱を行う離脱用溝部を形成していることが好ましい。
レバーが一方向に回動することにより、プレートカムピンが、組み付け用溝部、検査用溝部、保護用溝部、嵌合用溝部および離脱用溝部を順次移行してカム溝から抜け出ることができる。レバーが一方向に回動することで、第1ハウジングおよび第2ハウジングを嵌合状態から離脱状態へと移行することができるので、操作性に優れる。
【0014】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0015】
<実施形態1>
本開示の実施形態1に係るコネクタ10,60は、
図1に示すように、車両の上部100(ボディ等)と下部600(シャシー等)との間に配置され、上部100と下部600との間の電気的な接続を行うモジュールを例示している。コネクタは、上部100に配置される第1コネクタ10と、下部600に配置される第2コネクタ60と、を具備している。
【0016】
第1コネクタ10は、第1ハウジング11、第1端子金具12、第1ホルダ13、レバー14およびムービングプレート15を備えている。第2コネクタ60は、第2ハウジング61、第2端子金具62、第2ホルダ63および可動支持部64を備えている。第1ハウジング11および第2ハウジング61は、互いに嵌合可能とされている。
図1および
図2において、前方、右方および上方は、それぞれ符号X、符号Yおよび符号Zで表される。
【0017】
(第2コネクタ60)
第2ハウジング61は合成樹脂製であって、
図3に示すように、角ブロック状をなしている。第2ハウジング61は、複数の第2キャビティ65を有している。第2端子金具62は導電金属製であって、
図17に示すように、第2キャビティ65に収容される。第2端子金具62は、筒状の接続部66を有する雌型端子であって、電線67の端末部に接続されている。
図3に示すように、第2ハウジング61は、左右両側の端面に、一対のハウジングカムピン68を突設させている。各ハウジングカムピン68は、上下方向に延びる板状をなし、レバー14の後述するカム溝42に配置される。また、第2ハウジング61は、下方に突出し、第2ホルダ63に係止可能な複数の第2ロック部69を有している。
【0018】
第2ホルダ63は合成樹脂製であって、
図4に示すように、全体として円盤状をなしている。第2ホルダ63は、中心部に、上下方向に貫通する第2装着孔71を有している。第2装着孔71は、第2ハウジング61の外形形状に対応する内面形状を有している。第2ハウジング61は、第2装着孔71に挿入されて保持される。第2ホルダ63は、第2装着孔71を挟んだ径方向両側に、一対の位置決め孔72を有している。各位置決め孔72は、断面円形をなし、第2ホルダ63の上方に突出するボス部73を貫通し、且つ第2ホルダ63の全体を上下方向に貫通している。また、第2ホルダ63は、外周面の下半部に、全周に亘って膨出する断面弧状の曲面部74を有している。
【0019】
可動支持部64は、第2ホルダ63を3次元的に動き得る状態で支持する。可動支持部64は、
図1に示すように、第2ホルダ63を受ける支持受部75と、支持受部75の可動範囲を規制する規制部76と、可動支持部64と第2ホルダ63との間を液密に保つシール部材77と、を有している。
【0020】
支持受部75は、
図1および
図5に示すように、第2ホルダ63の曲面部74を摺動可能に支持する円筒状の本体受部78と、本体受部78の下端から径方向外側に張り出す平面視矩形状の板部79と、を有している。
【0021】
規制部76は、板部79に上方から被さる覆い部81を有している。覆い部81は、規制部76の下面に凹設されている。板部79が覆い部81に接触することで、支持受部75の、上方への変位が規制される。また、支持受部75は、覆い部81の面方向(上下方向と直交する方向)に動き得る。
【0022】
シール部材77は、シリコンゴム等のゴム製であって、例えば、グロメットとして構成される。シール部材77は、
図1に示すように、規制部76の外周を密着状態で包囲する外周端部82と、第2ホルダ63の外周面に全周に亘って密着する内周端部83と、を有している。シール部材77は、外周端部82から内周端部83にかけて上方に縮径しつつ延びている。シール部材77は、例えば、車両の下部600における支持面601に固定される。第2ホルダ63および第2ハウジング61は、シール部材77を介して、支持面601に対して支持面601の面方向および上下方向へのフローティングが可能とされている。
【0023】
(第1コネクタ10)
第1ハウジング11は合成樹脂製であって、
図6に示すように、角ブロック状の端子収容部16と、端子収容部16から下方に突出する角筒状のフード部17と、を有している。端子収容部16は、複数の第1キャビティ18を有している。第1端子金具12は導電金属製であって、
図15に示すように、第1キャビティ18に収容される。第1端子金具12は、雄型端子であって、下方に突出するタブ19を有し、電線21の端末部に接続されている。
図17に示すように、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合時に、第1端子金具12のタブ19が第2端子金具62の接続部66に挿入されて接続される。
【0024】
フード部17は、
図6に示すように、左右両側の側壁に、通し凹部22を有している。通し凹部22は、上下方向に延びてフード部17の下端の開口縁に開口している。通し凹部22には、後述するカムピン37,68が通される。フード部17は、左右両側の側壁の外面における通し凹部22よりも上方に、軸部23を突設させている。また、第1ハウジング11は、前後両側の側壁の外面に、第1ホルダ13に係止可能な第1ロック部24を有している。
【0025】
第1ホルダ13は合成樹脂製であって、
図7に示すように、円形の外形形状を有する第1装着部25と、第1装着部25の下端から径方向外側に張り出す鍔部26と、を有している。第1装着部25は、上下方向に貫通する第1装着孔27を有している。第1ハウジング11は、
図2に示すように、第1ハウジング11に支持される一対のレバー14とともに、第1装着孔27に挿入される。第1ロック部24が第1装着孔27の内面に係止されることで、第1ハウジング11が第1装着部25に保持される。各レバー14は、
図1に示すように、第1装着孔27から上方に一部を突出させた状態で、第1装着孔27に回動可能に配置される。
【0026】
第1装着部25は、
図7に示すように、第1装着孔27を挟んだ径方向両側に、一対の位置決めピン28を有している。各位置決めピン28は、断面円形の棒状をなし、第1装着部25から下方に突出している。各位置決めピン28の先端部は、下端に向けて縮径するテーパ状の誘い込み部29になっている。各位置決めピン28は、
図1に示すように、各位置決め孔72に適合して挿入される。第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合過程で、各位置決めピン28の誘い込み部29が各位置決め孔72の内面に接触することで、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合軸のずれが調整される。鍔部26は、下面に環状のリング装着溝31を有している。リング装着溝31には、
図1に示すように、ゴム製のシールリング32が装着される。鍔部26は、リング装着溝31より外側の四隅寄りの位置に、固定孔33を有している。固定孔33に図示しないボルト等の固定部材が挿入されることで、第1コネクタ10が車両の上部100に固定される。シールリング32は、上部100と鍔部26との間に圧縮されて液密に保持される。
【0027】
ムービングプレート15は合成樹脂製であって、
図15-
図17に示すように、フード部17の内部に上下方向に移動可能に配置される。ムービングプレート15は、
図8に示すように、矩形板状のプレート本体34と、プレート本体34の外端から下方に突出する角筒状の周壁35と、を有している。プレート本体34は、板厚方向(上下方向)に貫通する複数の端子挿通孔36を有している。各端子挿通孔36には、
図15に示すように、第1端子金具12のタブ19の先端部が位置決め状態で貫通する。
【0028】
周壁35は、
図8に示すように、左右両側の側壁の外面に、一対のプレートカムピン37を突設させている。各プレートカムピン37は、全体として円柱状をなし、左右両側の側壁の下端に面している。各プレート本体34の下面には、断面矩形の嵌合凹部38が凹設されている。嵌合凹部38は、周壁35の側壁の内面にも開口している。第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合時に、嵌合凹部38にハウジングカムピン68が嵌合状態で進入することで、プレートカムピン37とハウジングカムピン68とが合体し、カムピン37,68を形成する(
図12を参照)。ムービングプレート15は、第1ハウジング11に係止可能なロック構造を有していない。
【0029】
レバー14は合成樹脂製であって、軸部23に回転可能に支持される。レバー14は、
図9に示すように、板状のカム板部39を有している。カム板部39は、軸部23を受ける軸受部41を有している。軸受部41は、カム板部39の中央部に貫通して形成されている。レバー14は、軸受部41に嵌合した軸部23を中心として、例えば、時計回り方向である一方向(
図11の矢印方向を参照)に回動可能とされている。レバー14は、第1ハウジング11の左右両側の軸部23にそれぞれ個別に支持され、1つの第1コネクタ10に2つ設けられている。2つのレバー14は、互いに同一形状で且つ同じ大きさで構成されている。第1コネクタ10を上方から見て、2つのレバー14は、互いに逆向きに回動され得る(
図1および
図2を参照)。
【0030】
カム板部39は、フード部17の側壁と対向する内面に、カム溝42を有している。カム溝42は、
図9に示すように、カム板部39の内面に凹設されている。カム溝42は、カム板部39の内面における軸受部41の周りに、組み付け用溝部43、検査用溝部44、保護用溝部45、嵌合用溝部46、フローティング用溝部47および離脱用溝部48の順に、一方向に連続して延びる、主要溝49を有している。カム溝42は、主要溝49とは別に、保護用溝部45に対して交差して連なる分岐溝部51を有している。主要溝49の溝幅は、一方向(延び方向)に一定または一定に近い溝幅であり、分岐溝部51の溝幅よりも大きい。主要溝49の溝幅は、プレートカムピン37の外径寸法と対応している。分岐溝部51の溝幅は、ハウジングカムピン68の厚みと対応している。分岐溝部51には、ハウジングカムピン68が導入される。
【0031】
分岐溝部51は、径方向に直線状に延びている。分岐溝部51の一端は、カム板部39の外周面に開口している。分岐溝部51の他端は、保護用溝部45が嵌合用溝部46に連なる部位に開口している。分岐溝部51の板厚方向の深さは、主要溝49の板厚方向の深さよりも浅い。分岐溝部51の他端は、主要溝49に段付き状に連なっている。
【0032】
組み付け用溝部43は、径方向に直線状に延びる導入溝部52を有している。導入溝部52の一端は、カム板部39の外周面に開口している。組み付け用溝部43は、導入溝部52の他端に連なる繋ぎ溝部53を有している。繋ぎ溝部53は、軸受部41を中心とする同心の円弧に沿って形成されている。繋ぎ溝部53は、検査用溝部44、保護用溝部45、嵌合用溝部46、フローティング用溝部47および離脱用溝部48と、板厚方向に同じ深さで形成されている。導入溝部52の他端は、繋ぎ溝部53よりも板厚方向に浅く、繋ぎ溝部53に段付き状に連なっている。組み付け用溝部43には、
図10に示すように、導入溝部52から繋ぎ溝部53に向けてプレートカムピン37が導入される。
【0033】
検査用溝部44は、一端が繋ぎ溝部53の他端に連なり、保護用溝部45の位置する側に延びている。検査用溝部44は、軸受部41に近い側の溝面に、保護用溝部45に近づくに従って軸受部41からの距離を大きくする検査用カム面54を有している。
【0034】
保護用溝部45は、一端が検査用溝部44の他端にV字の交差部分を介して連なり、嵌合用溝部46の位置する側に延びている。保護用溝部45は、軸受部41に近い側の溝面に、嵌合用溝部46に近づくに従って軸受部41からの距離を小さくする保護用カム面55を有している。第1端子金具12を導通検査する際には、
図11に示すように、検査用溝部44の検査用カム面54がプレートカムピン37と接触する。第1端子金具12の先端部を保護する際には、
図12に示すように、保護用溝部45の保護用カム面55がプレートカムピン37と接触する。
【0035】
嵌合用溝部46は、一端が保護用溝部45の他端に連なり、フローティング用溝部47の位置する側に延びている。嵌合用溝部46の溝面は、保護用溝部45の溝面に段差なく連続している。嵌合用溝部46は、軸受部41に近い側の溝面に、フローティング用溝部47に近づくに従って軸受部41からの距離を小さくする嵌合用カム面56を有している。第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合する過程では、嵌合用カム面56がカムピン37,68と接触する。嵌合用カム面56がカムピン37,68を押圧することにより、第2ハウジング61が第1ハウジング11に引き寄せられる。
【0036】
フローティング用溝部47は、一端が嵌合用溝部46の他端に連なり、離脱用溝部48の位置する側に延びている。フローティング用溝部47は、軸受部41を中心とする同心の円弧に沿って形成されている。第2ハウジング61が後述するフローティング状態にあるときに、カムピン37,68は、
図13に示すように、フローティング用溝部47における軸受部41に近い側の溝面に接触する。
【0037】
離脱用溝部48は、一端がフローティング用溝部47の他端に連なって一方向に曲状に延びる離脱用カム溝部58と、離脱用カム溝部58の他端に連なりカム板部39の外周面にかけて直線状に延びる取り出し用溝部59と、を有している。
【0038】
離脱用カム溝部58は、軸受部41に近い側の溝面に、取り出し用溝部59に近づくに従って軸受部41からの距離を大きくする離脱用カム面57を有している。第1ハウジング11および第2ハウジング61が離脱する過程では、離脱用カム面57がカムピン37,68と接触する。離脱用カム面57がカムピン37,68を押圧することにより、第2ハウジング61が第1ハウジング11から離脱させられる。カムピン37,68は、
図14に示すように、取り出し用溝部59から下方に抜け出る。
【0039】
カム板部39は、組み付け用溝部43を挟んで軸受部41とは反対側に、操作部50を突出させている。操作部50は、カム板部39の面方向に沿って突出する突片状をなし、作業者が操作可能な大きさで形成されている。
【0040】
(作用)
第1ハウジング11にムービングプレート15を組み付ける際には、
図10に示すように、下方に開放された導入溝部52の一端に、プレートカムピン37が通し凹部22を介して導入される。プレートカムピン37が繋ぎ溝部53の一端に配置された状態で、操作部50を摘みつつレバー14が一方向に回動させられる。プレートカムピン37が保護用溝部45に配置されると、プレート本体34がフード部17の内部において第1端子金具12のタブ19の先端部を保護可能な保護位置に配置される。
【0041】
第1端子金具12が第1ハウジング11に組み付けられた後、レバー14が一方向とは逆の他方向(図示する場合は反時計回り方向)に回動させられる。プレートカムピン37が検査用溝部44に配置されて検査用カム面54から押圧されると、プレート本体34がフード部17の内部を保護位置から上方に移動して検査位置に配置される。検査位置では、第1端子金具12のタブ19の先端部がプレート本体34から下方(フード部17の開口側)に突出している。この状態で、プローブピン等の検査器具がフード部17の内部に下方から挿入され、タブ19の先端部に検査器具が接触可能となることで、導通検査が行われる。
【0042】
導通検査の完了後、レバー14が一方向に回動させられ、プレート本体34が再び保護位置に配置される。このとき、プレートカムピン37が保護用溝部45に配置され、嵌合凹部38が分岐溝部51に対向して配置される。プレートカムピン37の外径寸法は分岐溝部51の溝幅よりも大きい。また、プレートカムピン37のカム溝42への突出量は分岐溝部51の深さよりも大きい。このため、プレートカムピン37が分岐溝部51に誤って入り込むことはない。
【0043】
次に、車両の下部600に対して上部100が下降し、上部100と下部600とが一定の間隔を置いて保持される。上部100が下降する過程で位置決めピン28が誘い込み部29によって位置決め孔72に位置決め状態に挿入され、上部100に配置された第1コネクタ10と下部600に配置された第2コネクタ60とが軸方向に調心される。その状態で、第2コネクタ60の第2ハウジング61がフード部17の内部に入り込み、ハウジングカムピン68が通し凹部22を介して嵌合凹部38に嵌合し、ハウジングカムピン68とプレートカムピン37とで一体のカムピン37,68が形成される。
【0044】
上部100がさらに下降し、第1コネクタ10と第2コネクタ60とが互いに接近すると、第2ハウジング61がフード部17の奥側に移動する。ムービングプレート15も第2ハウジング61に押圧されて第2ハウジング61とともにフード部17の奥側に移動する。この間、カムピン37,68が嵌合用溝部46の嵌合用カム面56に沿って移動し、レバー14が一方向に回動する。つまり、操作部50を操作せずともレバー14が自動的に回動し、操作部50が一方向(上方)へ自動的に変位する。
【0045】
カムピン37,68が嵌合用溝部46の他端からフローティング用溝部47の一端側に移行すると、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合し、プレート本体34がフード部17の奥面と第2ハウジング61との間に上下方向に挟み込まれる。第1端子金具12のタブ19はプレート本体34から下方に突出して第2端子金具62に電気的に接続される。
【0046】
第2ハウジング61は、下部600の支持面601に対し、可動支持部64を介して、動き得る状態にある。本実施形態1の場合、第2ハウジング61は、規制部76の規制範囲内で、シール部材77の弾性変形を伴いつつ、支持面601から上方に動くフローティング状態になり得る。このように第2ハウジング61が動き得ることで、第1コネクタ10と第2コネクタ60の嵌合状態が矯正される。ここで、カムピン37,68は、フローティング用溝部47の溝面に接触することができる。他方、フローティング用溝部47の溝面は、カムピン37,68を、第1ハウジング11および第2ハウジング61を引き寄せる方向および離脱する方向に押圧することが可能なカム面ではない。このため、カムピン37,68がフローティング用溝部47の溝面に配置された状態では、第2ハウジング61のフローティングが許容されつつ、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合状態が維持され得る。
【0047】
カムピン37,68が嵌合用溝部46およびフローティング用溝部47に配置される間、レバー14が一方向に自動的に回転し続ける。よって、操作部50を操作する必要はない。
【0048】
第1ハウジング11および第2ハウジング61を離脱させる際には、第1ホルダ13に対する第1ハウジング11のロックを解除し、操作部50を摘みつつレバー14を一方向に回動させる。つまり、レバー14には操作部50から一方向への回動力が付与される。操作部50は、第1ハウジング11よりも上方に周囲から独立して突出している。このため、作業者は操作部50を容易に摘むことができる。
【0049】
レバー14が回動し、カムピン37,68が離脱用カム溝部58の一端から他端に向けて移動する間、離脱用カム面57がカムピン37,68を押圧し、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態から離脱状態へと次第に移行する。具体的には離脱用カム面57がカムピン37,68を下方に押圧し、第2ハウジング61が第1ハウジング11から下方へ離れてフローティング状態も解消可能となる。カムピン37,68が離脱用溝部48の他端から取り出し用溝部59の一端側に移行すると、第1ハウジング11および第2ハウジング61が離脱し、第1端子金具12および第2端子金具62の導通状態が解除される。ムービングプレート15のプレート本体34は、離脱用カム面57のカム作用によって保護位置に戻り、第1端子金具12のタブ19を保護可能な状態に復帰する。
【0050】
その後、第1ハウジング11および第2ハウジング61が互いに引き離される。カムピン37,68は、取り出し用溝部59を通過し、カム溝42から下方に抜け出る。これにより、第1ハウジング11および第2ハウジング61が完全に引き離される。
【0051】
以上のとおり、本実施形態1によれば、レバー14が一方向に回動することで、ハウジングカムピン68を含むカムピン37,68がカム溝42の嵌合用溝部46から離脱用溝部48に移動し、第1ハウジング11および第2ハウジング61が容易に離脱することができる。また、嵌合用溝部46に、離脱時にカムピン37,68が通る軌道を設けなくても良いので、嵌合用溝部46を容易に設けることができる。
【0052】
離脱用溝部48は、ハウジングカムピン68を含むカムピン37,68を押圧して第1ハウジング11および第2ハウジング61に離脱力を付与する離脱用カム溝部58と、カムピン37,68が取り出される取り出し用溝部59と、を順次連続して形成している。このため、レバー14が一方向に回動し続けることにより、カムピン37,68が離脱用溝部48を経てカム溝42から円滑に抜け出ることができる。
【0053】
また、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態から離脱状態に移行する間に、カムピン37,68がフローティング用溝部47に配置されるので、第2ハウジング61のフローティング状態および第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合状態をいずれも実現することができる。また、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態から離脱状態へと円滑に移行することができる。さらに、フローティング用溝部47に、離脱時にカムピン37,68が通る軌道を設けなくても良いので、フローティング用溝部47を容易に設けることができる。
【0054】
また、本実施形態1の場合、第1ハウジング11が第2ハウジング61に対して上方から下降して嵌合可能であり、カムピン37,68が嵌合用溝部46に配置される間、レバー14が自動的に回動するように設定されている。このため、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合過程で、作業者がレバー14の回動操作を行う必要がなく、作業負担を軽減できる。
【0055】
また、離脱用カム面57が離脱用カム溝部58の上側の溝面に形成されているので、カムピン37,68が離脱用カム面57によって下方に押圧され、第2ハウジング61が第1ハウジング11から下方に円滑に離れることができる。
【0056】
また、第1ハウジング11および第2ハウジング61を離脱させる際には、第1ハウジング11よりも上方に突出する操作部50を操作するので、操作性に優れる。
【0057】
さらに、上記構成によれば、プレートカムピン37が検査用溝部44に配置されるときに、プレート本体34が検査位置に至り、第1端子金具12の導通検査を行うことができる。レバー14が回動し、プレートカムピン37が保護用溝部45から嵌合用溝部46へと移行し、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合され、プレート本体34が嵌合位置に至ることができる。ここで、組み付け用溝部43、検査用溝部44、保護用溝部45および嵌合用溝部46が順次連続して形成されているので、プレートカムピン37が保護用溝部45から嵌合用溝部46へと移行する際に組み付け用溝部43に入り込むことがない。このため、プレートカムピン37が保護用溝部45から嵌合用溝部46へと円滑に移行することができる。その結果、プレートカムピン37が保護用溝部45に配置されるときに、タブ19が保護位置のプレート本体34によって適正に保護される。
【0058】
特に、分岐溝部51の溝幅が組み付け用溝部43の溝幅よりも小さいので、プレートカムピン37が保護用溝部45から嵌合用溝部46へと移行する際にプレートカムピン37が分岐溝部51に入り込むことを防止できる。
【0059】
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1の場合、ハウジングカムピン68とプレートカムピン37とが合体したカムピン37,68がカム溝42に配置される構成であった。これに対し、他の実施形態によれば、ハウジングカムピンとプレートカムピンとが単に並んでカム溝に配置されても良い。また、ムービングプレートを必要としない構成の場合には、ハウジングカムピンのみがカム溝に配置される構成であっても良い。例えば、ハウジングカムピンは、離脱用カム面に接触し、離脱用カム面から押圧される構成であっても良い。
上記実施形態1の場合、第1ハウジング11に、一対のレバー14が互いに分離して支持されていた。これに対し、他の実施形態によれば、第1ハウジングに、一対のカム板部を連結部で連結した1つのレバーが支持される構成であっても良い。さらに、第1ハウジングに、1つのカム板部のみからなるレバーが支持される構成であっても良い。
上記実施形態1の場合、カム溝42は、嵌合用溝部46と離脱用溝部48との間にフローティング用溝部47を有していた。これに対し、他の実施形態によれば、カム溝は、フローティング用溝部を有さず、嵌合用溝部と離脱用溝部とがこの順に連続して形成されていても良い。
【符号の説明】
【0060】
10…第1コネクタ(コネクタ)
11…第1ハウジング
12…第1端子金具
13…第1ホルダ
14…レバー
15…ムービングプレート
16…端子収容部
17…フード部
18…第1キャビティ
19…タブ
21…第1端子金具に接続された電線
22…通し凹部
23…軸部
24…第1ロック部
25…第1装着部
26…鍔部
27…第1装着孔
28…位置決めピン
29…誘い込み部
31…リング装着溝
32…シールリング
33…固定孔
34…プレート本体
35…周壁
36…端子挿通孔
37…プレートカムピン(カムピン)
38…嵌合凹部
39…カム板部
41…軸受部
42…カム溝
43…組み付け用溝部
44…検査用溝部
45…保護用溝部
46…嵌合用溝部
47…フローティング用溝部
48…離脱用溝部
49…主要溝
50…操作部
51…分岐溝部
52…導入溝部
53…繋ぎ溝部
54…検査用カム面
55…保護用カム面
56…嵌合用カム面
57…離脱用カム面
58…離脱用カム溝部
59…取り出し用溝部
60…第2コネクタ
61…第2ハウジング
62…第2端子金具
63…第2ホルダ
64…可動支持部
65…第2キャビティ
66…接続部
67…第2端子金具に接続された電線
68…ハウジングカムピン(カムピン)
69…第2ロック部
71…第2装着孔
72…位置決め孔
73…ボス部
74…曲面部
75…支持受部
76…規制部
77…シール部材
78…本体受部
79…板部
81…覆い部
82…外周端部
83…内周端部
100…上部
600…下部
601…支持面