(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162092
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】プローブおよび電気的接続装置
(51)【国際特許分類】
G01R 1/06 20060101AFI20241114BHJP
G01R 1/073 20060101ALI20241114BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G01R1/06 D
G01R1/073 D
H01L21/66 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077287
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】000153018
【氏名又は名称】株式会社日本マイクロニクス
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(72)【発明者】
【氏名】那須 美佳
(72)【発明者】
【氏名】林▲崎▼ 孝幸
【テーマコード(参考)】
2G011
4M106
【Fターム(参考)】
2G011AA10
2G011AA15
2G011AB04
2G011AB07
2G011AB08
2G011AE03
2G011AF04
4M106AA01
4M106DD03
4M106DD10
(57)【要約】
【課題】本体部の端部に埋め込んだ先端部材が本体部から外れることが抑制されたプローブおよび電気的接続装置を提供する。
【解決手段】プローブ10は、接触部111および接触部111に連結する基端部112を有する先端部材11と、基端部112が端部に埋め込まれた本体部12と、基端部112の少なくとも一部と重なって本体部12の側面に配置された第1補強材131を備える。接触部111が露出するように基端部112が本体部12の端部に埋め込まれている。第1補強材131は、基端部112が埋め込まれた埋込領域から埋込領域の周囲の領域まで連続して本体部12の側面に配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象物の電気的特性の検査に使用されるプローブであって、
接触部および前記接触部に連結する基端部を有する先端部材と、
前記接触部が露出するように前記基端部が端部に埋め込まれた本体部と、
前記基端部の少なくとも一部と重なって前記本体部の側面に配置され、前記基端部が埋め込まれた埋込領域から前記埋込領域の周囲の領域まで連続する補強材と
を備えるプローブ。
【請求項2】
前記補強材が前記側面に埋め込まれている、請求項1に記載のプローブ。
【請求項3】
前記埋込領域の周囲の前記本体部の前記側面と前記補強材の表面が段差なく連続している、請求項2に記載のプローブ。
【請求項4】
前記補強材が前記側面の表面に配置されている、請求項1に記載のプローブ。
【請求項5】
前記補強材が配置された領域の前記本体部の断面が矩形状であり、
前記本体部の第1側面に前記補強材が配置されている、
請求項1に記載のプローブ。
【請求項6】
前記第1側面および前記第1側面に対向する第2側面にそれぞれ前記補強材が配置されている、請求項5に記載のプローブ。
【請求項7】
前記先端部材と前記補強材の材料が同じである、請求項1に記載のプローブ。
【請求項8】
前記先端部材が前記本体部よりも硬度が高い、請求項1に記載のプローブ。
【請求項9】
ガイド穴がそれぞれ形成された複数のガイド板を相互に離隔して配置した構成を有するプローブヘッドと、
前記複数のガイド板のそれぞれの前記ガイド穴に連続的に挿入されて前記プローブヘッドに保持される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプローブと
を備える電気的接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象物の電気的特性の検査に使用するプローブおよび電気的接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路などの検査対象物の電気的特性をウェハ状態で検査するために、プローブを含む電気的接続装置が使用されている。プローブを用いた検査では、プローブの一方の端部を検査対象物の電極に接触させ、プローブの他方の端部をプリント基板などに配置された端子(以下において「ランド」という。)に接触させる。ランドは、テスタなどの検査装置と電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検査対象物又はランドとの接触によりプローブの端部が摩耗することを抑制するために、本体部よりも硬度の高い硬質材料の先端部材を本体部の端部に埋め込んだプローブが使用されている。本発明は、本体部の端部に埋め込んだ先端部材が本体部から外れることが抑制されたプローブおよび電気的接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るプローブは、接触部および接触部に連結する基端部を有する先端部材と、基端部が端部に埋め込まれた本体部と、基端部の少なくとも一部と重なって本体部の側面に配置された補強材を備える。接触部が露出するように基端部が本体部の端部に埋め込まれている。補強材は、基端部が埋め込まれた埋込領域から埋込領域の周囲の領域まで連続して本体部の側面に配置されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、本体部の端部に埋め込んだ先端部材が本体部から外れることが抑制されたプローブおよび電気的接続装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るプローブの構成を示す第1側面の模式的な平面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るプローブの構成を示す第2側面の模式的な平面図である。
【
図3】
図3は、
図1および
図2のIII-III方向に沿った模式的な断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るプローブの第1補強材の構成を示す模式的な斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るプローブの第2補強材の構成を示す模式的な斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係るプローブの本体部および第2補強材を透過して埋込領域を示す模式的な斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係るプローブにおける補強材の配置の例を示す模式的な断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係るプローブにおける補強材の配置の他の例を示す模式的な断面図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係るプローブにおける補強材の配置の更に他の例を示す模式的な断面図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る電気的接続装置の構成を示す模式図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る電気的接続装置の検査時の状態を示す模式図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態の変形例に係るプローブの構成を示す第1側面の模式的な平面図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態の変形例に係るプローブの構成を示す第2側面の模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置および製造方法などを下記のものに特定するものでない。
【0009】
図1に示す実施形態に係るプローブ10は、検査対象物の電気的特性の検査に使用される。プローブ10は、接触部111および接触部111に連結する基端部112を有する先端部材11と、基端部112が埋め込まれた本体部12と、基端部112の少なくとも一部と重なって本体部12の第1側面1201に配置された第1補強材131を備える。先端部材11の基端部112は、接触部111が露出するように本体部12の第1端部121に埋め込まれている。
【0010】
プローブ10は、第1端部121から第2端部122まで第3方向D3に直線状に延伸する柱形状である。第3方向D3は、プローブ10の軸方向に相当する。
図1は、本体部12の第1側面1201の面法線方向から見た平面図である。第1側面1201の面法線方向と平行な方向を第1方向D1とする。第1方向D1と第3方向D3のそれぞれと垂直な方向を第2方向D2とする。第2方向D2は、プローブ10の幅方向に相当する。
【0011】
例えば、検査対象物の検査において、第1端部121に埋め込まれた先端部材11が検査対象物と接触し、本体部12の第2端部122がランドと接触してもよい。或いは、第1端部121に埋め込まれた先端部材11がランドと接触し、本体部12の第2端部122が検査対象物と接触してもよい。
【0012】
図2に、本体部12の第2側面1202の面法線方向から見た平面図を示す。
図2に示すように、プローブ10は、基端部112の少なくとも一部と重なって本体部12の第2側面1202に配置された第2補強材132を備える。本体部12は、
図3に示すように軸方向に垂直な断面が矩形状であり、第1側面1201と第2側面1202は対向する。
【0013】
図1および
図3に示すように、第1補強材131は、本体部12の第1側面1201に埋め込まれて基端部112と重なっている。このため、
図3に示すように、本体部12の基端部112が埋め込まれた領域(以下、「埋込領域」とも称する。)の周囲の本体部12の第1側面1201と、第1補強材131の表面とは、段差なく連続している。
図2および
図3に示すように、第2補強材132は、本体部12の第2側面1202の表面に配置されて基端部112と重なっている。第2側面1202では、
図3に示すように、埋込領域の周囲の本体部12の第2側面1202と第2補強材132の表面との境界に段差が生じている。
【0014】
図4は、本体部12の第1側面1201に配置された第1補強材131の構成を示す斜視図である。第1補強材131は、第1側面1201に埋め込まれている。
図5は、本体部12の第2側面1202に配置された第2補強材132の構成を示す斜視図である。第2補強材132は、第2側面1202の表面に配置されている。
図6は、本体部12および第2補強材132を透過して埋込領域を示した、
図5に対応する斜視図である。
【0015】
以下において、第1補強材131と第2補強材132のそれぞれを限定しない場合は、「補強材13」と表記する。また、第1側面1201と第2側面1202のそれぞれを限定しない場合は、「側面120」と表記する。
【0016】
プローブ10によれば、先端部材11の基端部112の少なくとも一部と重なって本体部12の側面120に補強材13が配置されていることにより、本体部12から先端部材11が外れることが防止される。例えば、検査を繰り返すことにより検査対象物の電極と接触する先端部材11と本体部12との接合強度が低下し、本体部12から先端部材11が外れることが、補強材13を基端部112と重ねて本体部12の側面120に配置することにより抑制される。本体部12から先端部材11が外れることを防止する効果(以下、「補強効果」とも称する。)を高めるために、補強材13は、埋込領域から埋込領域の周囲の領域まで連続して本体部12の側面120に配置されている。補強効果を高めるためには、補強材13が先端部材11および本体部12と接触する面積が広いほど好ましい。
【0017】
検査対象物の電極とランドを電気的に接続するために、先端部材11および本体部12には、金属材などの導電性材料が使用される。更に、先端部材11が本体部12よりも硬度が高いように、先端部材11と本体部12の材料を選択してもよい。本体部12の端部に本体部12よりも硬度の高い先端部材11を埋め込むことにより、検査対象物又はランドとの接触によりプローブ10の端部が摩耗することを抑制することができる。
【0018】
先端部材11と本体部12の導電性が同等、若しくは、本体部12よりも先端部材11の導電性が高いように、先端部材11と本体部12の材料を選択してもよい。このように先端部材11と本体部12の材料を選択することにより、プローブ10の電気抵抗を低減することができる。例えば、先端部材11の材料がロジウム(Rh)、白金(Pt)、その他貴金属類などであってよい。本体部12が、ニッケル(Ni)、ニッケル合金、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、パラジウム合金、ロジウム(Rh)、ロジウム合金、その他貴金属類などであってよい。
【0019】
図1に示したプローブ10は、例えば以下のような工程により製造可能である。まず、第1補強材131を形成し、基端部112が第1補強材131と重なるように先端部材11を形成する。次いで、基端部112が第1端部121に埋め込まれるように本体部12を形成する。その後、基端部112と重なるように第2補強材132を本体部12の第2側面1202に形成する。
【0020】
補強材13の材料には、任意の材料を使用可能である。なお、補強効果を高くするためには、補強材13と先端部材11および本体部12の密着性が高いことが好ましい。このため、補強材13に、先端部材11又は本体部12と同じ材料を使用してもよい。補強効果を高くするために、補強材13の硬度が高い方が好ましい。したがって、補強材13と先端部材11が同じ材料であってよい。
【0021】
また、上記のように、プローブ10は、補強材13と先端部材11および本体部12を積層する工程により製造される。このため、製造工程の途中で補強材13、先端部材11或いは本体部12の表面が酸化することで先端部材11および本体部12と補強材13との接合力が低下しないように、酸化しにくい材料を補強材13に選択することが好ましい。
【0022】
以上に説明したように、実施形態に係るプローブ10によれば、基端部112の少なくとも一部と重なって本体部12の側面120に補強材13を配置することにより、本体部12から先端部材11が外れることを防止する補強効果が得られる。これにより、例えば検査対象物の検査において本体部12から先端部材11が外れる障害を防止することができる。
【0023】
上記では、第1補強材131が本体部12の第1側面1201に埋め込まれ、第2補強材132が本体部12の第2側面1202の表面に配置されるプローブ10を示した。しかし、本体部12の側面120に補強材13を配置する形態は上記に限定されない。
【0024】
例えば、
図7に示すように、第1補強材131が第1側面1201に埋め込まれ、且つ、第2補強材132が第2側面1202に埋め込まれてもよい。また、
図8に示すように、第1補強材131が第1側面1201の表面に配置され、且つ、第2補強材132が第2側面1202の表面に配置されてもよい。
図7および
図8は、
図1および
図2のIII-III方向に沿った断面図である。
【0025】
上記のように、補強材13は、側面120に埋め込まれてもよいし、側面120の表面に配置されてもよい。或いは、補強材13の一部が側面120に埋め込まれてもよい。例えば、補強材13の下部が側面120に埋め込まれ、補強材13の上部が側面120に露出してもよい。或いは、補強材13の側面120に埋め込まれた領域と側面120の表面に露出した領域が、側面120の面法線方向から見て連続してもよい。
【0026】
また、
図9に示すように、第1補強材131が本体部12の1つの側面120だけに配置されてもよい。
図9は、
図1および
図2のIII-III方向に沿った断面図である。
図9では補強材13が第1側面1201だけに配置される例を示したが、補強材13が第2側面1202だけに配置されてもよいことは勿論である。本体部12の1つの側面120だけに補強材13を配置した構成を採用することにより、プローブ10の製造工程を短縮することができる。一方、本体部12の複数の側面にそれぞれ補強材13を配置することにより、補強効果をより高めることができる。
【0027】
プローブ10は、例えば
図10に示す電気的接続装置100に使用される。電気的接続装置100では、プローブ10はプローブヘッド20によって保持されている。具体的には、プローブヘッド20に含まれる第1ガイド板21、第2ガイド板22および第3ガイド板23のそれぞれのガイド穴に連続的に挿入されて、複数のプローブ10がプローブヘッド20に保持される。以下では、第1ガイド板21、第2ガイド板22および第3ガイド板23のそれぞれを限定しない場合には、ガイド板と表記する。プローブヘッド20は、複数のガイド板として第1ガイド板21、第2ガイド板22、第3ガイド板23を、ガイド板の主面の面法線方向(Z方向)に相互に離隔して配置した構成を有する。
【0028】
プローブ10の第1端部121に先端部材11が配置されている。検査対象物4の検査時に、先端部材11は、例えば
図11に示すように、検査対象物4に配置された電極40に接触する。本体部12の第2端部122は、基板30のランド31に接触する。ランド31は、図示を省略するICテスタなどの検査装置と電気的に接続されている。
【0029】
図10に示すように、同一のプローブ10が貫通するガイド穴について、第2ガイド板22のガイド穴に対して第1ガイド板21のガイド穴の位置が、第2ガイド板22の主面と平行に-X方向にずらして配置されている。
図10は、X方向とZ方向のいずれとも直交するY方向から見た側面図である。以下において、ガイド穴の位置をずらした配置を「オフセット配置」と称する。また、ガイド穴の位置をずらした方向を「オフセット方向」とも称する。
図10で、オフセット方向は-X方向である。オフセット配置により、プローブヘッド20の内部でプローブ10の本体部12が湾曲している。すなわち、第1ガイド板21と第2ガイド板22の間の中空領域200で、本体部12は弾性変形により湾曲した状態である。第2ガイド板22のガイド穴の位置と第3ガイド板23のガイド穴の位置は、Z方向から見て一致している。
【0030】
第1ガイド板21のガイド穴と第2ガイド板22のガイド穴とがオフセット配置されていることにより、プローブ10が検査対象物4と接触すると、中空領域200においてプローブ10が座屈する。即ち、プローブ10が検査対象物4に接触した接触状態において、プローブ10が検査対象物4に接触していない非接触状態における湾曲形状からプローブ10がたわみ変形により更に湾曲する。プローブ10が更に湾曲することにより、所定の圧力でプローブ10が検査対象物4に接触する。したがって、オフセット配置により、プローブ10を用いて検査対象物4の電気的特性を安定して測定することができる。プローブ10は、非接触状態になると、検査対象物4に接触する前の形状に復帰する弾性を有する。
【0031】
上記ではプローブヘッド20が3枚のガイド板を含む構成を例示的に示したが、プローブヘッド20のガイド板の枚数が2枚或いは4枚以上であってもよい。
【0032】
補強材13と先端部材11および本体部12の密着性を高くするためには、補強材13の面積は広いことが好ましい。例えば、本体部12の全長に渡って補強材13を配置してもよい。一方、
図10に示すようにプローブ10が湾曲した状態でプローブヘッド20に保持される場合には、補強材13を本体部12の湾曲する領域まで延伸させなくてもよい。本体部12の湾曲する領域に補強材13が配置されないことにより、本体部12が湾曲することが妨げられたり、湾曲する領域で補強材13が剥離したりすることを抑制できる。
【0033】
<変形例>
上記では、本体部12の第1端部121に先端部材11を配置した構成を有するプローブ10について例示的に説明した。これに対し、
図12および
図13に示すプローブ10のように、本体部12の第1端部121と第2端部122のそれぞれに先端部材11を配置した構成でもよい。
図12は、本体部12の第1側面1201の面法線方向から見た平面図である。
図13は、本体部12の第2側面1202の面法線方向から見た平面図である。
【0034】
図12および
図13に示したプローブ10においても、補強材13が側面120に埋め込まれていてもよいし、補強材13が側面120の表面に配置されていてもよい。言い換えると、第1端部121と第2端部122のいずれにおいても、補強材13が側面120に埋め込まれてもよいし、側面120の表面に配置されてもよい。また、第1側面1201と第2側面1202のいずれか一方のみに補強材13を配置してもよい。
【0035】
(その他の実施形態)
上記のように本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0036】
例えば、上記では、プローブ10の断面の形状が矩形状である場合について説明したが、プローブ10の断面が他の形状であってもよい。例えば、プローブ10の断面が矩形以外の多角形状であってもよい。プローブ10の断面がどのような多角形状であっても、プローブ10の本体部12の側面に先端部材11と重なるように補強材13を配置することにより、補強効果を得ることができる。
【0037】
更に、上記では柱形状のプローブ10に補強材13を配置する場合について説明したが、例えばカンチレバー構造のプローブなどの柱形状以外のプローブについても、検査対象物又はランドと接続する端部に補強材13を配置してもよい。
【0038】
このように、本発明は上記では記載していない様々な実施形態などを含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
10…プローブ
11…先端部材
12…本体部
13…補強材
20…プローブヘッド
21…第1ガイド板
22…第2ガイド板
23…第3ガイド板
30…基板
31…ランド
100…電気的接続装置
111…接触部
112…基端部
121…第1端部
122…第2端部
131…第1補強材
132…第2補強材
1201…第1側面
1202…第2側面