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▶ 内田 裕士の特許一覧

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  • 特開-エコ掃除機 図1
  • 特開-エコ掃除機 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162172
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】エコ掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/02 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
A47L9/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077472
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】713011407
【氏名又は名称】内田 裕士
(72)【発明者】
【氏名】内田 裕士
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA45
(57)【要約】      (修正有)
【課題】軽く、吸引力が強く、長時間稼働できるコードレス電気掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機の吸引口をより床に近づけ、吸引力を上げる。該吸引口と床との隙間が小さくなり、該吸引口の前に塵が溜まってくる。溜まった塵は該吸引口本体内部で、より強力な該吸引開口部を移動させることで、塵を吸い込み集塵する。該掃除機の吸引機能を維持したままで、バッテリーの容量を小さくできる為、該掃除機の重量を軽減することが出来る。すなわち、効率よく該吸引機能を維持しながらバッテリー容量を小さくすることが出来る為、エコ掃除機を実現することが出来る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
該掃除機の該吸引開口部の面積を小さくし、該吸引口本体の幅方向に該吸引開口部を該シリンダーを回転することにより、移動するようにしたことを特徴とする該吸引開口部を持った該掃除機。
【請求項2】
該掃除機の該吸引口本体の吸引元の空間を大きくし、下部吸い込み口までの空気抵抗を小さく抑える。また、ゴミの吸引時にゴミをスムーズに通過させて、該吸引口本体にゴミのたまりを作らないことを特徴とする該掃除機。
【請求項3】
該掃除機の該吸引口本体の入口の形状は漏斗状の空間を設け、埃の塊や紙くずなどの塵が該吸引口入口に溜まっても外にこぼれないようにしたことを特徴とする該吸引口を持った該掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会を迎え、電気掃除機は、手軽に使えるコードレス化の物が求められている。また、身体に負担の少ない軽量化の物が求められる。さらにロボット掃除機が出現し、コードレス掃除機の全盛時代と言える。
【0003】
電気掃除機、特にコードレス電気掃除機はバッテリーを使用してモーターを駆動するため、バッテリーの容量と重量、電気掃除機の吸い込み強さと稼働時間の相互作用により使い勝手が決まる。
【0004】
電気掃除機の使い勝手として要求されるのは、特にコードレス電気掃除機は、装置の重さは軽く、吸引力は強く、長時間稼働できるものが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-141318
【特許文献2】特開2005-000554
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので、電気掃除機の吸引機能を維持したままで、バッテリーの容量を小さくすることにより、重量を軽減するものである。すなわち、該吸引機能を維持しながらバッテリー容量を小さくすることが出来れば、エコ掃除機を実現することが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明に係る該掃除機の吸引機能を考える。該吸引機能とは埃と塵を効率よく吸引集積することである。繊維くずなどの小さな埃を吸引する場合は、吸引口の幅を狭くできるため吸引風量を少なくでき、従って電気容量も少なくできる。しかし、埃の塊や紙くずなどの塵は吸引口の前に溜まっていく。塵を吸引するためには吸引力を上げる必要があるが、吸引風量が増え電気容量が増える。
【0008】
これを解決するためには、吸引口の面積を小さくした吸引開口部を設け、電気容量を抑え、吸引力をそのままにして該吸引口本体の幅方向に移動させて、該吸引口本体の前に溜まった塵を、順次、吸い込む手段を設けることがもっとも主要な特徴とするものである。
【0009】
さらに、該吸引口の前に溜まった塵を該掃除機の外に逃がさないために、漏斗状の空間を設け、効率よく集塵する。
【発明の効果】
【0010】
高齢化社会を迎え、電気掃除機は、手軽に使えるコードレス化の物が求められている。また、身体に負担の少ない軽量化の物が求められる。本発明に係る該掃除機は該吸引機能を維持したまま、且つ、該掃除機の重量を軽減したものである。これは利用者にやさしいエコ電気掃除機と言える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】は本発明の実施例1に係る該掃除機の該吸引口のA―A断面矢視図である。
図2】は本発明の実施例1に係る該掃除機の該吸引口の正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る該掃除機の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例0013】
図1は、本発明の該掃除機の該吸引口の概略構成A-A矢視図であって、図中符号(1)は該掃除機の主要部を構成する該吸引口本体である。本実施例1での「該吸引口」とは、本体下部の開口部と本体の中にしつらえたスパイラルの溝を持つシリンダー(2)と一体になった駆動車輪で構成されたものである。
【0014】
吸引口本体(1)の下部には幅広のスリットがあり、該スリットの内側には、スパイラルの溝穴を持つ該シリンダー(2)があり、該シリンダー(2)と一体になった車輪にはゴムリング(4)がはめられており、該シリンダーに回転力を効率よく伝達する。なお、該シリンダー(2)の中心軸は該吸引口本体(1)の中心軸と偏心して構成されている。
【0015】
該吸引口本体下部の吸引口の狭い空間に吸引力を効率よく伝達するには、空気抵抗をより小さくするために、該シリンダー(2)の中心軸と吸引口本体(1)の中心軸と偏心させて構成し、広い空間を確保する必要がある。また、ゴミの通過をスムーズにして、吸引口内部に溜まるのを防止する。
【0016】
該吸引口本体(1)の下部の幅広のスリットと、該スリットの内側のスパイラルの溝穴を持つシリンダー(2)との関係は該シリンダーが回転することにより、吸引開口部が移動していくことにある。これにより、吸引力の強い部分が移動することが出来る。
【0017】
該吸引口本体(1)の吸入口は、鋭角の吸入口となっており、弱い吸引力の所では埃の塊や塵などの比較的大きなごみが落ちこぼれないで、溜まっていく。溜まった埃の塊や紙くずなどの塵は強い吸引力が来たタイミングで吸引される。(図2を参照)
【0018】
従来の掃除機と比べて、吸引口の面積を小さくして移動させることで吸引力などの掃除機の機能を維持したままで、吸引風量を抑えることが出来、エネルギーを節約することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明のエコ掃除機は高齢化社会のニーズと省エネルギー機器の開発という、未来社会のSDGsの要求の一端を担うものである。
【符号の説明】
【0020】
1・・・掃除機の吸引口の本体
2・・・スパイラルスリットシリンダー
3・・・スパイラルスリットシリンダーの軸
4・・・ゴムリング
図1
図2