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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162181
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】車両用フードロック装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 83/24 20140101AFI20241114BHJP
   B62D 25/12 20060101ALI20241114BHJP
   E05B 85/24 20140101ALI20241114BHJP
   E05B 85/04 20140101ALI20241114BHJP
【FI】
E05B83/24 A
B62D25/12 N
E05B85/24
E05B85/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077486
(22)【出願日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】000146434
【氏名又は名称】株式会社城南製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 晴光
【テーマコード(参考)】
2E250
3D004
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250JJ42
2E250KK01
2E250LL15
2E250PP04
3D004AA03
3D004BA02
3D004CA41
(57)【要約】
【課題】本発明は、ラッチを小型化することができる車両用フードロック装置を提供する。
【解決手段】ストライカSが進入する進入溝が形成されたベース11と、1次ラッチ位置A1、2次ラッチ位置A2及びアンラッチ位置A3の間で揺動自在なラッチ12と、ロック位置B1及びアンロック位置B2の間で揺動自在なロックレバー13と、ストライカSと係合し、ストライカSを介してフードを押し上げるリフトレバー14と、リフトレバー14を押上げ方向に付勢する第2付勢バネ16と、を備え、リフトレバー14には、ラッチ12が1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するとき、アンロック位置B2に揺動したロックレバー13に係止される被係止爪部73が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフードに固定されたストライカが進入する進入溝が形成されたベースと、
前記ベースに揺動自在に支持され、前記進入溝に進入した前記ストライカを拘束する1次ラッチ位置、前記ストライカの前記進入溝からの離脱を許容するアンラッチ位置、及び前記1次ラッチ位置と前記アンラッチ位置との間で前記ストライカを拘束する2次ラッチ位置の間で揺動自在なラッチと、
前記ベースに揺動自在に支持され、前記ラッチをロックするロック位置、及び前記ラッチのロックを解除するアンロック位置の間で揺動自在なロックレバーと、
前記ストライカと係合し、前記ストライカを介して前記フードを押し上げるリフトレバーと、
前記リフトレバーを押上げ方向に付勢する付勢手段と、を備え、
前記リフトレバーには、前記ラッチが前記1次ラッチ位置から前記2次ラッチ位置に揺動するとき、前記アンロック位置に揺動した前記ロックレバーに係止される被係止部が設けられていることを特徴とする車両用フードロック装置。
【請求項2】
前記ロックレバーと前記ラッチとの係合位置と、前記ロックレバーと前記リフトレバーの前記被係止部との係止位置とは、前記ロックレバーの揺動軸方向において位置ズレしていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フードロック装置。
【請求項3】
前記リフトレバーは、前記被係止部が前記ロックレバーに係止されたとき、前記ストライカの進入方向後方への移動を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フードロック装置。
【請求項4】
前記リフトレバーは、前記ラッチと同一の揺動軸で、前記ベースに揺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フードロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用フードロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ダブルアクション式の車両用フードロック装置(車両用ロック装置)として、1次ラッチ位置と2次ラッチ位置との間でロックレバーに係止される第3の爪部を、ラッチ(ラッチ部材)に設けたものがある(特許文献1参照)。この車両用フードロック装置は、車両のフードに固定されたストライカが進入する進入溝が形成されたベースと、ベースに回動可能に支持され、1次ラッチ位置、アンラッチ位置及び2次ラッチ位置の間を回動可能なラッチと、ベースに回動可能に支持され、規制位置及び解放位置の間を回動可能に配置されたロックレバーと、を備え、ラッチには、1次ラッチ位置でロックレバーと係合する第1の爪部と、2次ラッチ位置でロックレバーと係合する第2の爪部と、1次ラッチ位置と2次ラッチ位置との間でロックレバーに係止される第3の爪部と、が形成されている。この車両用フードロック装置では、ラッチが1次ラッチ位置から2次ラッチ位置に回動するとき、第3の爪部がロックレバーに接触して係止され、ラッチの回動が一時的に停止される。これによって、1次ラッチ位置での解除操作時に、ラッチが2次ラッチ位置を超えてアンラッチ位置まで回動してしまう事態を防止できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-153079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の車両用フードロック装置では、ラッチに対し、3つの爪部を形成するため、各爪部の必要強度や製造誤差を考慮して広い形成領域を確保する必要がある。その兼ね合いで、ラッチを大きくせざるを得なかった。
【0005】
そこで、本発明は、ラッチを小型化することができる車両用フードロック装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、車両のフードに固定されたストライカが進入する進入溝が形成されたベースと、前記ベースに揺動自在に支持され、前記進入溝に進入した前記ストライカを拘束する1次ラッチ位置、前記ストライカの前記進入溝からの離脱を許容するアンラッチ位置、及び前記1次ラッチ位置と前記アンラッチ位置との間で前記ストライカを拘束する2次ラッチ位置の間で揺動自在なラッチと、前記ベースに揺動自在に支持され、前記ラッチをロックするロック位置、及び前記ラッチのロックを解除するアンロック位置の間で揺動自在なロックレバーと、前記ストライカと係合し、前記ストライカを介して前記フードを押し上げるリフトレバーと、前記リフトレバーを押上げ方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記リフトレバーには、前記ラッチが前記1次ラッチ位置から前記2次ラッチ位置に揺動するとき、前記アンロック位置に揺動した前記ロックレバーに係止される被係止部が設けられていることを特徴とする車両用フードロック装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る車両用フードロック装置は、ラッチを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る車両用フードロック装置を示した斜視図である。
図2】車両用フードロック装置を示した分解斜視図である。
図3】(a)は、車両用フードロック装置を示した正面図であり、(b)は、第1付勢バネ、第2付勢バネ及び固定プレートを省略した車両用フードロック装置を示した正面図である。
図4】ラッチを示した正面図(a)及び側面図(b)である。
図5】ロックレバーを示した正面図(a)及び側面図(b)である。
図6】リフトレバーを示した正面図(a)及び側面図(b)である。
図7】フード閉動作の前半部を示した説明図である。
図8】フード閉動作の後半部を示した説明図である。
図9】フード開動作の前半部を示した説明図である。
図10】フード開動作の後半部を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用フードロック装置について説明する。この車両用フードロック装置は、車両(の車体)の前方に設けられたエンジンルーム用の開口部に配設され、当該開口部を開閉するフード(ボンネット)を閉状態でロックするものである。また、この車両用フードロック装置は、フードを閉状態でロックするロック機能と、閉状態から若干開いた半開状態でフードをロックするセカンダリロック機能と、フードを押し開く押上げ機能と、を備えたものであると共に、車室内からの操作でセカンダリロックを解除可能なダブルアクション式のフードロック装置である。特に、本車両用フードロック装置は、フードが閉状態から半開状態に移行するとき、リフトレバーを係止して一時的に停止させることで、フードがセカンダリロックを経ずに開状態となる不具合を防止したものである。なお、各図に示す通り、左右、前後及び上下を規定して説明する。具体的には、ストライカの進入方向を上下方向とし、上下方向に直交する方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。本実施形態では、例えば、車両用フードロック装置の上下方向が車両の上下方向と一致し、車両用フードロック装置の左右方向が車両の車幅方向と一致し、車両用フードロック装置の前後方向が車両の前後方向と一致している。
【0010】
(車両用フードロック装置の構成)
図1乃至図3に示すように、車両用フードロック装置1は、車両のフードに固定されたストライカSが進入する進入溝22が形成されたベース11と、ベース11の前面右側において揺動自在に支持され、ストライカSを拘束するラッチ12と、ベース11の前面左側において揺動自在に支持され、ラッチ12をロックするロックレバー13(ポール)と、ラッチ12と重なるようにラッチ12の前側でベース11に揺動自在に支持され、ストライカSと係合し、ストライカSを介してフードを上方に押し上げるリフトレバー14と、を備えている。
【0011】
また、車両用フードロック装置1は、ロックレバー13を反時計回り方向に付勢する第1付勢バネ15と、リフトレバー14を時計回り方向に付勢する第2付勢バネ16と、リフトレバー14及びロックレバー13の前側に配設された固定プレート17と、を備えている。第2付勢バネ16は、リフトレバー14を押上げ方向に付勢する付勢手段の一例である。
【0012】
ベース11は、板金で形成されており、板状の平板部21と、平板部21の左右方向中央に形成された進入溝22と、平板部21の左右両端部から前方に立ち上がる右立上がり部24及び左立上がり部25と、右立上がり部24の先端から右方向に延在して形成され、右取付け孔26aを有する右フランジ部26と、左立上がり部25の先端から左方向に延在して形成され、左取付け孔27aを有する左フランジ部27と、を有している。ベース11は、右取付け孔26a及び左取付け孔27aの2か所で、車両の車体に対しネジ止め固定される。また、右立上がり部24は、リフトレバー14が当接しリフトレバー14の揺動を規制するストッパとして機能し、左立上がり部25は、ロックレバー13が当接しロックレバー13の揺動を規制するストッパとして機能する。
【0013】
進入溝22は、平板部21の上端から下方に延びる開口であり、上端側を開放側とし下側を底側とする正面視「U」字の溝状に形成されている。また、進入溝22は、ストライカSが通過可能な幅を有しており、ストライカSをガイドするストライカガイドとして機能している。なお、ストライカSは、円柱係合部S1と、円柱係合部S1を両持ちで支持する一対の腕部S2と、を有し(図3参照)、進入溝22は、この円柱係合部S1に接触して、ストライカSをガイドする。
【0014】
ラッチ12は、板状且つ「U」字状の金属部材によって形成されており、揺動軸を成すラッチピン18によって、ベース11に対し、1次ラッチ位置A1(図3(b)及び図9(a)参照)、2次ラッチ位置A2(図10(a)参照)及びアンラッチ位置A3(図10(b)参照)の間で揺動自在に支持されている。1次ラッチ位置A1は、フードの閉状態において、進入溝22に進入したストライカSを拘束する位置であり、アンラッチ位置A3は、ストライカSの進入溝22からの離脱を許容する位置である。2次ラッチ位置A2は、フードの上記半開状態において、ストライカSを拘束する位置であり、1次ラッチ位置A1とアンラッチ位置A3との間でストライカSを拘束する位置である。
【0015】
また、図4に示すように、ラッチ12は、ラッチピン18によってベース11に揺動自在に取り付けられた本体部41と、本体部41から進入溝22を跨ぐように左方向に延出し、ストライカSと係合するストライカ係合部42と、本体部41から左下方向及び下方向に延出し、ロックレバー13と係合するロックレバー係合部43と、を一体として有している。
【0016】
本体部41には、リフトレバー14の係合ピン71aに係合する係合長孔41aが形成されている。係合長孔41aは、ラッチ12の揺動軸を中心とする円弧状に延在している。
【0017】
ストライカ係合部42は、左方向に延出する上側の第1腕部51及び下側の第2腕部52を有し、第1腕部51と第2腕部52との間に、ストライカSを拘束する拘束溝53が形成されている。ラッチ12が1次ラッチ位置A1又は2次ラッチ位置A2に揺動した状態では、拘束溝53が左向きとなるのに対し、ラッチ12がアンラッチ位置A3に揺動した状態では、拘束溝53の開放側が上側を向いており、進入溝22上を移動して来るストライカSが、拘束溝53の内部に入り込むようになっている。
【0018】
第1腕部51は、下端面51aが、ストライカSの円柱係合部S1を上方から押える押え面となっており、ラッチ12が1次ラッチ位置A1又は2次ラッチ位置A2に揺動した状態において、ストライカSの上動(進入方向後方への移動)を規制し押える押え部として機能する。
【0019】
第2腕部52は、上端面52aが、ストライカSの円柱係合部S1に接触する接触面(受け面)となっており、上方から進入溝22上を移動して来るストライカSからの押圧を受ける押圧受け部として機能する。
【0020】
ロックレバー係合部43は、本体部41から左下方向に延出する第1爪部56と、本体部41から下方向に延出する第2爪部57と、を有している。
【0021】
第1爪部56は、左端面56aが、ロックレバー13の係合爪62(後述する)が係合する被係合面となっており、ラッチ12が1次ラッチ位置A1に揺動した状態において、ロックレバー13が係合する。
【0022】
第2爪部57は、左端面57aが、ロックレバー13の係合爪62が係合する被係合面となっており、ラッチ12が2次ラッチ位置A2に揺動した状態において、ロックレバー13が係合する。また、第2爪部57の下端面57bは、左端面57aの下端からラッチピン18を中心点とする円弧状に延在して形成され、ラッチ12がアンラッチ位置A3に揺動した状態において、ロックレバー13の係合爪62が当接する被当接面となっている(図7(a)参照)。
【0023】
図1乃至図3に示すように、ロックレバー13は、上下方向に延びた板状の金属部材によって形成されており、揺動軸を成すロックピン19によって、ベース11に対し、ロック位置B1(図3(b)及び図9(a)参照)及びアンロック位置B2(図9(b)参照)の間で揺動自在に支持されている。ロック位置B1は、ラッチ12の第1爪部56又は第2爪部57と係合して、ラッチ12をロック(保持)する位置である。アンロック位置B2は、ラッチ12の第1爪部56又は第2爪部57との係合を解除して、ラッチ12のロックを解除する位置である。
【0024】
また、図5に示すように、ロックレバー13は、ロックピン19によってベース11に揺動自在に取り付けられた本体部61と、本体部61の右側に形成され、ラッチ12と係合する係合爪62と、本体部61の上端部に形成され、リフトレバー14を係止する係止フック63と、本体部61から下方に延出する下延出部64と、下延出部64の先端部に形成された操作部65及びバネ取付け部66と、を一体として有している。
【0025】
本体部61には、左方向に突出した突出部67が形成されている。突出部67は、先端面67aが、ベース11の左立上がり部25に当接する当接面となっており、ストッパである当該左立上がり部25に、突出部67が突き当たることで、ロックレバー13の時計回り方向への揺動が規制される構成となっている。
【0026】
係合爪62は、右下面62aが、ラッチ12の第1爪部56又は第2爪部57と係合する係合面となっており、ロックレバー13がロック位置B1に揺動したとき、第1爪部56又は第2爪部57と係合して、ラッチ12のアンラッチ位置A3方向への揺動を規制することで、ラッチ12をロックする。すなわち、係合爪62は、ラッチ12が1次ラッチ位置A1に揺動した状態において、第1爪部56と係合して、ラッチ12を1次ラッチ位置A1でロックする。また、係合爪62は、ラッチ12が2次ラッチ位置A2に揺動した状態において、第2爪部57と係合して、ラッチ12を2次ラッチ位置A2でロックする。
【0027】
なお、係合爪62の上端面62bは、右側に向かって下方に傾斜する誘導斜面となっており、ロックレバー13がロック位置B1に位置した状態で、ラッチ12がアンラッチ位置A3から1次ラッチ位置A1に揺動するとき、この誘導斜面がラッチ12に接触して、ロックレバー13が一時的にアンロック位置B2側に揺動される。これにより、ラッチ12が1次ラッチ位置A1に揺動するのを許容する構成となっている。
【0028】
係止フック63は、ロックレバー13がアンロック位置B2に揺動した状態において、リフトレバー14の被係止爪部73(後述する)を係止する係止部として機能する。なお、係止フック63は、リフトレバー14の位置に合わせて、本体部61に対し前方に位置ズレして形成されている。
【0029】
操作部65は、下延出部64の下端部から前方に立ち上がるように形成されており、図外の解除ケーブルに連結されている。本実施形態では、車室内からの操作によって、解除ケーブルを介して操作部65を操作することで、ロックレバー13をアンロック位置B2に揺動する。以下、解除ケーブルを介した操作部65の操作を、ロック解除操作と呼称する。
【0030】
バネ取付け部66は、操作部65を前方に延長するように、操作部65に隣接して形成されており、第1付勢バネ15の一端部が取り付けられている。
【0031】
第1付勢バネ15は、コイルバネで構成されており、一端部が、ロックレバー13のバネ取付け部66に取り付けられ、他端部が、ベース11に取り付けられている。第1付勢バネ15によって、ロックレバー13が、反時計回り方向に付勢されており、すなわち、第1付勢バネ15によって、ロックレバー13が、ロック位置B1側に揺動付勢されている。
【0032】
ロック位置B1からアンロック位置B2への揺動は、ロック解除操作によって行われる。一方、ロック解除操作が行われていない状態では、第1付勢バネ15の付勢力によって、ロック位置B1に揺動した状態となる。すなわち、第1付勢バネ15の付勢力によって、ロックレバー13がロック位置B1に揺動した状態で、ロックレバー13の係合爪62が、ラッチ12の第1爪部56又は第2爪部57に係合することで、ラッチ12がロックされる。一方、ロック解除操作が行われると、ロックレバー13がアンロック位置B2に揺動して係合爪62と第1爪部56又は第2爪部57との係合が解除され、ラッチ12のロックが解除される。
【0033】
図1乃至図3に示すように、リフトレバー14は、板状の金属部材によって形成されており、ラッチピン18によって、ベース11に対し、揺動自在に支持されている。なお、リフトレバー14は、ラッチ12と同じ材料で形成されており、リフトレバー14の板厚は、ラッチ12の板厚は、よりも薄く形成されている。
【0034】
また、図6に示すように、リフトレバー14は、ラッチピン18によってベース11に揺動自在に取り付けられた本体部71と、本体部71から左方向に延出した押上爪部72と、押上爪部72の先端部から左方向に延出した被係止爪部73と、押上爪部72と向かい合うように、本体部71の上部から左方向に延出した規制爪部74と、本体部71の右下部に形成されたバネ取付け部75と、を一体として有している。
【0035】
本体部71には、ラッチ12の係合長孔41aに入り込むように後方(ラッチ12側)に突出し、係合長孔41aと係合する係合ピン71aが形成されている。本実施形態では、ストライカSの円柱係合部S1が拘束溝53に入り込んでいないとき、係合ピン71aが係合長孔41aの端面に接触して、リフトレバー14とラッチ12とが係合する。すなわち、フードが開状態になり、ストライカSの円柱係合部S1が拘束溝53から離脱した状態では、ラッチ12とリフトレバー14とが係合する。この係合によって、フードが開状態のとき(ストライカSの円柱係合部S1が拘束溝53から離脱した状態のとき)、第2付勢バネ16の付勢力によって、ラッチ12の揺動位置が、アンラッチ位置A3に維持される(図7(a)参照)。これによって、ラッチ12の拘束溝53の向きを上向きに維持することができ、上方から来るストライカSの円柱係合部S1を、拘束溝53内に受け入れることができるようになっている。
【0036】
また、本体部71の右上面71bは、ベース11の右立上がり部24が当接する当接面となっており、ストッパである当該右立上がり部24に、本体部71が突き当たることで、リフトレバー14の時計回り方向への揺動が規制される構成となっている。
【0037】
押上爪部72は、上端面72aが、ストライカSの円柱係合部S1と係合する係合面となっており、ストライカSと係合し、ストライカSを下方から押し上げる押上げ部として機能する。押上爪部72は、ストライカSを押し上げることで、ストライカSを介してフードを押し上げる。
【0038】
被係止爪部73は、上端面73aが、ロックレバー13の係止フック63に係止される被係止面となっており、ラッチ12が1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するとき、アンロック位置B2に揺動したロックレバー13に係止される被係止部として機能する。すなわち、ロックレバー13によってラッチ12が1次ラッチ位置A1でロックされた状態から、ロック解除操作によってロックレバー13がアンロック位置B2に揺動させてラッチ12のロックを解除させたとき、被係止爪部73が、ロックレバー13の係止フック63に係止される。この係止によって、リフトレバー14の揺動が一時的に停止され、リフトレバー14によるストライカSの押上げに起因して1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するラッチ12が、一時的に停止される。これによって、1次ラッチ位置A1でのロック解除操作が行われたとき、セカンダリロックが行われずにフードが開放されてしまう不具合を防止することができる。
【0039】
なお、リフトレバー14とロックレバー13との係止位置と、ラッチ12とロックレバー13との係合位置とは、前後方向(ロックレバー13の揺動軸方向)において位置ズレしている。すなわち、リフトレバー14の被係止爪部73及びロックレバー13の係止フック63と、ラッチ12の第1爪部56及び第2爪部57、並びに、ロックレバー13の係合爪62とは、前後方向に位置ズレして配設されている。そのため、リフトレバー14の被係止爪部73の移動領域と、ラッチ12の第1爪部56及び第2爪部57の移動領域とを、前方から見て重畳させることができる。
【0040】
また、被係止爪部73及び係止フック63の寸法は、ロックレバー13がロック位置B1からアンロック位置B2に揺動するとき、ラッチ12の第1爪部56とロックレバー13の係合爪62との係合が解除される前に、係止フック63が、被係止爪部73の移動領域に入り込む寸法となっている。また、被係止爪部73及び係止フック63の寸法は、ロックレバー13がアンロック位置B2からロック位置B1に揺動するとき、被係止爪部73と係止フック63との係合が解除される前に、ロックレバー13の係合爪62が、ラッチ12の第2爪部57の移動領域に入り込む寸法となっている。
【0041】
規制爪部74は、下端面74aが、ストライカSの円柱係合部S1の上動を規制する規制面となっており、リフトレバー14の被係止爪部73がロックレバー13に係止された状態において、ストライカSの上動(ストライカSの進入方向後方への移動)を規制する規制部として機能する。
【0042】
バネ取付け部75は、本体部71の下端部に形成されており、第2付勢バネ16の一端部が取り付けられている。
【0043】
第2付勢バネ16は、コイルバネで構成されており、一端部が、リフトレバー14のバネ取付け部75に取り付けられ、他端部が、ベース11に取り付けられている。第2付勢バネ16によって、リフトレバー14が、時計回り方向に付勢されており、すなわち、第2付勢バネ16によって、リフトレバー14が、押上げ方向に揺動付勢されている。
【0044】
(フード閉動作及びフード開動作)
次に図7乃至図10を参照して、車両用フードロック装置1におけるフード閉動作及びフード開動作について説明する。なお、図7乃至図10では、ストライカSにおける図中手前側の腕部S2を省略するものとする。
【0045】
まず、図7及び図8を参照して、フード閉動作について説明する。このフード閉動作は、利用者がフードの先側を上方から落下させることで行われる動作であり、車両用フードロック装置1によって、閉塞されたフードのストライカSを拘束し、フードを閉状態でロック(保持)する動作である。また、フード閉動作は、図7(a)に示すように、係合ピン71a及び係合長孔41aによってリフトレバー14とラッチ12とが係合し、ラッチ12がアンラッチ位置A3に揺動した状態から行われる。
【0046】
図7(b)に示すように、フードの先側の落下によってフードが閉塞されていくと、ストライカSが進入溝22に進入し、ストライカSの円柱係合部S1が、ラッチ12の第2腕部52に接触すると共に、リフトレバー14の被係止爪部73に接触する。
【0047】
その後、図8(a)に示すように、フードの閉塞が進み、ストライカSが進入溝22上を進んでいくと、ストライカSによって第2腕部52及び被係止爪部73が下方に押圧されて、ラッチ12及びリフトレバー14が反時計回りに揺動していく。これにより、ストライカSの円柱係合部S1がラッチ12の拘束溝53に入り込む。そして、ストライカSの円柱係合部S1が、進入溝22の下端に達し、ラッチ12が2次ラッチ位置A2を経て1次ラッチ位置A1を超えた位置まで揺動する。
【0048】
その後、図8(b)に示すように、第2付勢バネ16の付勢力により、リフトレバー14によってストライカSが上方に押し上げられ、ストライカSの円柱係合部S1に係合したラッチ12が1次ラッチ位置A1まで揺動し、ラッチ12の第1爪部56とロックレバー13の係合爪62とが係合する。これによって、ラッチ12が1次ラッチ位置A1でロックされる。これにより、1次ラッチ位置A1にロックされたラッチ12が、ストライカSを拘束し、ストライカSが固定されたフードが閉状態でロックされる。このとき、リフトレバー14の押上爪部72が、ストライカSの円柱係合部S1をラッチ12の第1腕部51に押し付ける。このように、リフトレバー14が、ストライカSを第1腕部51に押し付けるバッファとして機能する。これにより、本フード閉動作を終了する。
【0049】
次に図9及び図10を参照して、フード開動作について説明する。このフード開動作は、利用者によるロック解除操作に伴って行われる動作であり、車両用フードロック装置1によって、ストライカSを上方に押し上げ、フードを押し開く動作である。また、フード開動作は、図9(a)に示すように、ロックレバー13によってラッチ12が1次ラッチ位置A1でロックされ、1次ラッチ位置A1にロックされたラッチ12がストライカSを拘束した状態から行われる。
【0050】
図9(b)に示すように、利用者がロック解除操作を行うと、ロックレバー13がロック位置B1からアンロック位置B2に揺動し、ロックレバー13による1次ラッチ位置A1でのラッチ12のロックが解除される。ラッチ12のロックが解除されると、第2付勢バネ16の付勢力により、リフトレバー14によってストライカSが上方に押し上げられ、ストライカSの円柱係合部S1に係合したラッチ12が揺動していく。そして、リフトレバー14の被係止爪部73が、アンロック位置B2に揺動したロックレバー13の係止フック63に係止される。このとき、リフトレバー14の規制爪部74がストライカSの上動を規制することで、ストライカSの上動が一時的に停止し、ストライカSに係合したラッチ12の揺動も一時的に停止する。
【0051】
その後、利用者がロック解除操作をやめると、図10(a)に示すように、第1付勢バネ15の付勢力によって、ロックレバー13がアンロック位置B2からロック位置B1に揺動し、ロックレバー13によるリフトレバー14の係止が解除されると共に、ロックレバー13の係合爪62が移動領域に進入する。これに伴って、リフトレバー14によってストライカSが上方に押し上げられると共に、ストライカSの円柱係合部S1に係合したラッチ12が2次ラッチ位置A2に揺動し、ラッチ12の第2爪部57とロックレバー13の係合爪62とが係合する。これにより、ラッチ12が2次ラッチ位置A2でロックされる。これにより、2次ラッチ位置A2にロックされたラッチ12が、ストライカSを拘束し、ストライカSが固定されたフードが半開状態でロックされる(セカンダリロック)。
【0052】
その後、再度、利用者がロック解除操作を行うと、図10(b)に示すように、ロックレバー13がロック位置B1からアンロック位置B2に揺動し、ロックレバー13による2次ラッチ位置A2でのラッチ12のロックが解除される。ラッチ12のロックが解除されると、リフトレバー14によるストライカSの押上げによって、拘束溝53が上向きになるようにラッチ12が揺動した後、ストライカSの円柱係合部S1が拘束溝53から脱出する。ストライカSの円柱係合部S1が拘束溝53から脱出したら、第2付勢バネ16の付勢力によって、ストライカSが上方に跳ね上げられ、フードが押し開かれる。これにより、本フード開動作を終了する。なお、フードが押し開かれた後の状態では、ロックレバー13の係合爪62が、ラッチ12の第2爪部57の下端面57bに当接し、第2爪部57によって、ロックレバー13がロック位置B1の手前で、ロック位置B1に揺動しないように押さえられた状態となる(図7(a)参照)。
【0053】
(実施形態の作用及び効果)
以上、上記実施形態の構成によれば、リフトレバー14に被係止爪部73を設けたことで、ラッチ12に被係止爪部73を設ける必要がなく、ラッチ12を小型化することができる。すなわち、従来の構成では、ラッチ12に被係止爪部73を設ける構成であったため、ラッチ12の3つの爪部56、57、73を設ける必要があり、各爪部56、57、73の必要強度や製造誤差を考慮して広い形成領域を確保する必要があった。そのため、ラッチ12を大きくせざるを得なかった。これに対し、上記実施形態の構成によれば、リフトレバー14に被係止爪部73を設けたことで、ラッチ12に被係止爪部73を設ける必要がないため、ラッチ12を小型化することができる。別の言い方をすれば、ラッチ12が1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するときに、ラッチ12の揺動を一時的に停止させるための構成として、リフトレバー14をロックレバー13に係止させ、リフトレバー14の揺動を停止させる構成を採用したことで、一時停止のための構造をラッチ12に設ける必要がなく、ラッチ12を簡単な構成にすることができる。これにより、ラッチ12を小型化することができる。これによって、車両用フードロック装置1を小型化することができる。
【0054】
また、ラッチ12が1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するときに、ラッチ12の揺動を一時的に停止させる構成を採用したことで、1回目のロック解除操作を行ったとき、セカンダリロックが行われずに、フードが開放されてしまう不具合を防止することができる。
【0055】
また、セカンダリロックの解除を、車室内からのロック解除操作によって行うことができるダブルアクション式の構造を採用したことで、車室外でセカンダリロックを解除する手間を省くことができる。
【0056】
また、リフトレバー14とロックレバー13との係止位置と、ラッチ12とロックレバー13との係合位置とは、前後方向(ロックレバー13の揺動軸方向)で位置ズレさせたことで、リフトレバー14の被係止爪部73の移動領域(移動軌跡)と、ラッチ12の第1爪部56及び第2爪部57の移動領域(移動軌跡)とを、前方から見て重畳させることができる。そのため、ラッチ12が1次ラッチ位置A1から2次ラッチ位置A2に揺動するとき、ロックレバー13によってリフトレバー14を確実に係止することができる。また、前方から見て、リフトレバー14とロックレバー13との係止位置と、ラッチ12とロックレバー13との係合位置とを密集させることができるので、リフトレバー14とロックレバー13との係止位置と、ラッチ12とロックレバー13との係合位置と、を進入溝22の付近に配設することができる。
【0057】
また、リフトレバー14に規制爪部74を設けたことで、ロックレバー13によってリフトレバー14を係止させたとき、ストライカSが上動し、ラッチ12が2次ラッチ位置A2を越えてしまうのを防止することができる。
【0058】
また、リフトレバー14を、ラッチ12と同一の揺動軸(ラッチピン18)で揺動自在に支持することで、ラッチ12の揺動軸とは別に、リフトレバー14の揺動軸を設ける必要がなく、また、リフトレバー14をラッチ12に重ねることができる。これにより、車両用フードロック装置1をより小型化することができる。
【0059】
また、ラッチ12の第2爪部57について、ラッチ12がアンラッチ位置A3に揺動した状態においてロックレバー13の係合爪62が当接する被当接面(下端面57b)を第2爪部57に設けたことで、係合爪62の誘導斜面(上端面62b)によるロックレバー13の揺動の回数を少なくすることができる。これにより、フード閉動作におけるロックレバー13の負荷を軽減することができる。
【0060】
(その他の実施形態について)
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
【0061】
例えば、上記実施形態においては、リフトレバー14を、ラッチ12の前側に配設する構成であったが、リフトレバー14を、ラッチ12の後側に配設する構成であっても良い。すなわち、リフトレバー14を、ベース11の平板部21とラッチ12との間に配設する構成であってもよい。ただし、ラッチ12の剛性(強度)の向上を考えるのであれば、上記実施形態のように、ラッチ12をベース11の平板部21側に配設し、ラッチ12をベース11の平板部21に隣接して配設することが好ましい。
【0062】
また、上記実施形態においては、ラッチ12及びリフトレバー14が、右側に取り付けられ、ロックレバー13が、左側に取り付けられた構成であったが、ラッチ12及びリフトレバー14と、ロックレバー13との位置関係は、この逆であってもよい。すなわち、ラッチ12及びリフトレバー14が、左側に取り付けられ、ロックレバー13が、右側に取り付けられた構成であってもよい。
【0063】
また、上記実施形態においては、ラッチ12に設けられた係合長孔41aと、リフトレバー14に設けられた係合ピン71aとの係合によって、ラッチ12とリフトレバー14とが係合する構成であったが、ラッチ12とリフトレバー14との係合構造は、これに限るものではない。例えば、ラッチ12に係合ピン71aを設け、リフトレバー14に係合長孔41aを設ける構成であってもよいし、係合ピン71aに代えて、バーリングやプレスにより形成された突起を有する構成であってもよい。
【0064】
また、上記実施形態においては、エンジンルーム用のフード(エンジンフード)を閉状態でロックする車両用フードロック装置1に本発明を適用したが、これに限るものではなく、トランクルーム用のフード(トランクフード)を閉状態でロックする車両用フードロック装置に本発明を適用してもよい。さらに言えば、車体に設けられた開口部を開閉する蓋体を閉状態でロックする車両用ロック装置であれば、例えば、充電用の開口部を開閉する蓋体(いわゆる充電用リッド)を閉状態でロックする車両用ロック装置に本発明を適用してもよい。
【0065】
また、上記実施形態においては、ストライカSがフード(蓋体)側に固定され、車両用フードロック装置1が開口部側に固定される構成であったが、車両用フードロック装置1がフード(蓋体)側に固定され、ストライカSが開口部側に固定される構成であってもよい。
【0066】
(実施形態のまとめ)
次に、以上説明した実施形態から把握される技術思想について、実施形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、請求の範囲における構成要素を実施形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
【0067】
《1》車両のフードに固定されたストライカ(S)が進入する進入溝(22)が形成されたベース(11)と、前記ベース(11)に揺動自在に支持され、前記進入溝(22)に進入した前記ストライカ(S)を拘束する1次ラッチ位置(A1)、前記ストライカ(S)の前記進入溝(22)からの離脱を許容するアンラッチ位置(A3)、及び前記1次ラッチ位置(A1)と前記アンラッチ位置(A3)との間で前記ストライカ(S)を拘束する2次ラッチ位置(A2)の間で揺動自在なラッチ(12)と、前記ベース(11)に揺動自在に支持され、前記ラッチ(12)をロックするロック位置(B1)、及び前記ラッチ(12)のロックを解除するアンロック位置(B2)の間で揺動自在なロックレバー(13)と、前記ストライカ(S)と係合し、前記ストライカ(S)を介して前記フードを押し上げるリフトレバー(14)と、前記リフトレバー(14)を押上げ方向に付勢する付勢手段(16)と、を備え、前記リフトレバー(14)には、前記ラッチ(12)が前記1次ラッチ位置(A1)から前記2次ラッチ位置(A2)に揺動するとき、前記アンロック位置(B2)に揺動した前記ロックレバー(13)に係止される被係止部(73)が設けられていることを特徴とする車両用フードロック装置(1)。
《2》前記ロックレバー(13)と前記ラッチ(12)との係合位置と、前記ロックレバー(13)と前記リフトレバー(14)の前記被係止部(73)との係止位置とは、前記ロックレバー(13)の揺動軸方向において位置ズレしていることを特徴とする《1》に記載の車両用フードロック装置(1)。
《3》前記リフトレバー(14)は、前記被係止部(73)が前記ロックレバー(13)に係止されたとき、前記ストライカ(S)の進入方向後方への移動を規制する規制部(74)を有することを特徴とする《1》又は《2》に記載の車両用フードロック装置(1)。
《4》前記リフトレバー(14)は、前記ラッチ(12)と同一の揺動軸(18)で、前記ベース(11)に揺動自在に支持されていることを特徴とする《1》乃至《3》のいずれか1つに記載の車両用フードロック装置(1)。
【符号の説明】
【0068】
1:車両用フードロック装置、 11:ベース、 12:ラッチ、 13:ロックレバー、 14:リフトレバー、 16:第2付勢バネ、 18:ラッチピン、 73:被係止爪部、 74:規制爪部、 A1:1次ラッチ位置、 A2:2次ラッチ位置、 A3:アンラッチ位置、 B1:ロック位置、 B2:アンロック位置、 S:ストライカ
図1
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図10