(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162210
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】スイッチ装置、電子機器及び時計
(51)【国際特許分類】
G04G 21/00 20100101AFI20241114BHJP
H01H 13/06 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G04G21/00 304B
H01H13/06 A
H01H13/06 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077537
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田島 千恵子
(72)【発明者】
【氏名】森 翔馬
【テーマコード(参考)】
2F002
5G206
【Fターム(参考)】
2F002AA00
2F002AA09
2F002AB06
2F002AC01
2F002BA04
5G206AS09H
5G206AS09J
5G206AS37F
5G206AS37H
5G206AS37J
5G206CS05J
5G206CS05Z
5G206FS12K
5G206FS23J
5G206GS06
5G206HW14
5G206HW33
5G206JU64
5G206KS25
5G206KS33
5G206NS02
5G206NS07
(57)【要約】
【課題】操作部材の不用意な回転を防ぎつつ内部への泥等の異物の浸入を防ぐ。
【解決手段】スイッチ装置50が、ケース1の外側部に設けられケース1の外方に向って開口する収容部である保護部材5と、収容部内に配置されたフィルタ部材7と、フィルタ部材7よりもケース1の外方側に配置され、収容部からケース1の内部に向って貫通するように設けられた挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)に一端側が挿通された軸部材61と、この軸部材61の他端側に設けられ少なくとも一部が収容部内に配置される操作頭部62と、を有する操作部材6と、操作部材6の回転を規制する回転規制部と、を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースの外側部に設けられ前記ケースの外方に向って開口する収容部と、
前記収容部内に配置されたフィルタ部材と、
前記フィルタ部材よりも前記ケースの外方側に配置され、前記収容部から前記ケースの内部に向って貫通するように設けられた挿通孔に一端側が挿通された軸部材と、前記軸部材の他端側に設けられ少なくとも一部が前記収容部内に配置される操作頭部と、を有する操作部材と、
前記操作部材の回転を規制する回転規制部と、
を備えている、
ことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記回転規制部として、
前記収容部は、開口側に第1の凹部又は第1の凸部が形成されており、
前記操作部材の前記操作頭部は、前記収容部の前記第1の凹部又は前記第1の凸部と嵌り合う第2の凸部又は第2の凹部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記操作部材の前記軸部材は、前記ケース内にスイッチング可能に配置されており、
前記フィルタ部材は、前記操作部材の操作に応じて収縮変形する、
ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記収容部は、内外に貫通する第1の挿通孔が形成されたケースに固定され、固定側の面に前記第1の挿通孔に対応する第2の挿通孔を有し、非固定側が開口する円筒状の保護部材である、
ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記収容部の前記第1の凹部又は前記第1の凸部は、前記収容部の開口側の外周に沿って均等な間隔で3箇所形成されており、
前記操作部材の前記操作頭部の周縁には、前記収容部の前記第1の凹部又は前記第1の凸部に対応する前記第2の凸部又は前記第2の凹部が3箇所形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記フィルタ部材は、弾性の多孔質材料により形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記フィルタ部材は、前記挿通孔と同心円的に前記挿通孔を取り囲むようにドーナツ状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
前記軸部材の外周に設けられ、前記第2の挿通孔の内径よりも大きな径に形成された付勢部材を備えている、
ことを特徴とする請求項4に記載のスイッチ装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスイッチ装置と、
前記ケースと、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスイッチ装置と、
前記ケースと、
前記ケース内に収容される時計モジュールと、
を備えることを特徴とする時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置、電子機器及び時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、時計等の電子機器において、ケース内に挿通される軸部材とケース外に露出する操作頭部とを有し、ケースの外部から操作可能な操作部材を有するスイッチ装置を備えるものが知られている。
このような操作部材の操作頭部にはマークや模様等が設けられる場合がある。しかし操作頭部が軸部材の軸周りに自由に回転すると、マーク等の向きが傾いたり逆転してしまう等により、外観を損なうおそれがある。
【0003】
この点、例えば特許文献1には、スイッチ装置としてケースの外側に突出する筒部材と筒部材に回転可能に挿通される竜頭とを備えている場合に、筒部材及び竜頭の何れか一方の周面に形成された凹凸部と、筒部材及び竜頭の何れか他方の周面に形成され、かつ凹凸部と係合する係合部とを有する時計が記載されている。
特許文献1に記載の構成を備えれば、スイッチ装置の操作部材が自由に回転するのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、操作部材は、操作頭部がケース外に露出しているため、操作頭部が設けられている部分では、隙間から泥や埃等がスイッチ装置の内部に浸入するおそれがある。泥等がスイッチ装置内に浸入・蓄積すると、操作部材の押し込み操作等が難しくなり操作性が低下してしまう。
この点、特許文献1に記載されているような構成を設けて操作部材が回転しないようにロックしても、操作頭部がケース外に露出する部分に生じる隙間をなくすことはできず、泥や埃等の浸入を防ぐことはできない。
【0006】
本発明はこうした課題を解決するためのものであり、操作部材の不用意な回転を防ぎつつ内部への泥等の異物の浸入を防ぐことのできるスイッチ装置、電子機器及び時計を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明に係るスイッチ装置は、
ケースの外側部に設けられ前記ケースの外方に向って開口する収容部と、
前記収容部内に配置されたフィルタ部材と、
前記フィルタ部材よりも前記ケースの外方側に配置され、前記収容部から前記ケースの内部に向って貫通するように設けられた挿通孔に一端側が挿通された軸部材と、前記軸部材の他端側に設けられ少なくとも一部が前記収容部内に配置される操作頭部と、を有する操作部材と、
前記操作部材の回転を規制する回転規制部と、
を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、操作部材の不用意な回転を防ぎつつ内部への泥等の異物の浸入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】
図1におけるII-IIに沿って時計を断面した状態を示す時計の6時側の要部断面図である。
【
図3】時計のケースの6時側からスイッチ装置及びバンドを取り外した状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図4】本実施形態におけるスイッチ装置の分解斜視図である。
【
図5】
図4に示すスイッチ装置を分解状態で示した側面図である。
【
図6】
図1における時計の6時側の要部拡大斜視図である。
【
図7】(a)は回転規制部としての軸部材の断面図の一例である。(b)は回転規制部としての軸部材の断面図の他の例である。(c)は回転規制部としての軸部材の断面図の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[構成]
図1から
図6を参照しつつ、本発明に係るスイッチ装置、スイッチ装置を備える電子機器の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態では、スイッチ装置50が設けられる電子機器が例えば腕時計型の時計(以下において「時計100」とする)である場合を例として説明する。また、以下の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下において、上側を時計100の表側(視認側)、下側を時計100の裏側(非視認側)とする。
【0011】
図1は、本実施形態における時計の正面図である。
図1に示すように、本実施形態の時計100は、ケース1を備えている。
ケース1は、例えばチタンやステンレス鋼(SUS)等の金属材料で形成されている。なお、ケース1を形成する材料はここに例示したものに限定されない。例えば各種セラミック等で形成されていてもよい。またポリアリレート(PAR)等のスーパーエンジニアリング・プラスチックやポリアセタール(POM)等のエンジニアリング・プラスチック等の硬質の合成樹脂等の硬質材料で形成されていてもよい。また炭素繊維強化樹脂等の複合材料でもよい。
【0012】
本実施形態のケース1は、上下が開口した中空の短柱形状に形成されている。
ケース1の上側(表側、時計100における視認側)は、風防部材11により閉塞されている。風防部材11は、例えばガラスや樹脂等で形成された透明な部材である。
ケース1の裏面側(時計100における非視認側)の開口部分は、図示しない裏蓋部材により閉塞されている。なお、裏蓋部材はケース1と一体的に形成されていてもよい。
【0013】
また
図1に示すように、ケース1の外側部であってアナログ方式の時計における6時側及び12時側に対応する位置には、それぞれケース1にバンド2(
図2参照)を連結させるためのバンド取付け部12が設けられている。
本実施形態では、バンド取付け部12及びバンド取付け部12に取り付けられたバンド2の取付け側の一部を覆うように、外装部材121がケース1の外側に取り付けられている。なお、外装部材121を設けることは必須ではない。
【0014】
またケース1内部の中空部分は各種部品を収納する収納空間を構成している。本実施形態において、ケース1の内部には、
図2に示す時計モジュール(以下単に「モジュール3」とする)が収容されている。
モジュール3は、例えば各種樹脂等でほぼ円筒状に形成されたハウジングに基板や各種部品等が組み付けられたものである。なお詳細については図示しない。
例えばモジュール3の表面側(
図2において上側、モジュール3を時計100のケース1内に組み込んだ際に視認側となる側)には、図示は省略するが、例えば液晶パネル等を含む表示用ユニットや指針式の表示部を構成する指針軸等が設けられている。指針軸には各種指針が取り付けられる。時計100が指針を有する場合、モジュール3には指針を動作させるモータや輪列機構等が適宜組み込まれる(いずれも図示せず)。
なお時計100は、表示用ユニットと指針軸とを備え、アナログ方式、デジタル方式、両方の表示部を有するハイブリット方式の時計であってもよいし、例えば指針等を有さず表示用ユニットのみを備えて、デジタル方式で時刻等の表示を行うものでもよいし、指針や文字板を備え、表示用ユニットを有さないアナログ方式の時計であってもよい。
【0015】
基板は、例えばLSI(Large-Scale Integration)を構成する板状の部材であり、時計100の各種動作を行うための各種電子部品を搭載している。また基板はこれらの電子部品を接続する電子回路(電極を含む)等を有している。電子部品としては、例えば、マイコン、外付けの記憶部(フラッシュメモリなど)、大容量のコンデンサ、通信や計測などの各種機能動作に係る時計動作部、水晶振動子等が含まれ得る。例えば、マイコンは、水晶振動子の発振に応じたクロック信号を利用して時刻(日付情報を含んでいてもよい)を計数する。また時計100が表示用ユニットを備える場合、マイコンは、表示用ユニットの表示画面に時刻等の表示を行わせる。
【0016】
時計100の側部には、スイッチ装置50が設けられている。スイッチ装置50の設けられる位置や数は特に限定されない。例えば本実施形態では、
図1に示すように、アナログ方式の時計における3時側、4時側、6時側、8時側にスイッチ装置50が配置されている。スイッチ装置50は例えば押圧操作によってスイッチングする押ボタンスイッチである。
なおスイッチ装置50は、少なくとも1つ(実施形態では6時側に配置されるスイッチ装置50)が
図3から
図5に示す構成を備えるものであればよく、他の位置に配置されるスイッチ装置50は異なる構成のものであってもよい。また、時計100に設けられるスイッチ装置50すべてが6時側のスイッチ装置50と同様の構成を有していてもよい。
【0017】
図2は、
図1におけるII-IIに沿って時計を断面した状態を示す時計の6時側の要部断面図である。
基板の表面や側面には、
図2に示すようにスイッチ装置50に対応する位置に、適宜スイッチ用電極31が設けられている。またスイッチ装置50の操作部材6の軸部材61によって押圧可能な位置には、スイッチ用電極31に対して電気的に接続可能なスイッチ用板ばね32が配置されている。
スイッチ用板ばね32は、スイッチ装置50の操作部材6の押圧動作(後述の操作頭部62を押し込む押し込み動作)を検出するためのものである。スイッチ用板ばね32は、操作部材6が押圧された際(押し込まれた際)に操作部材6の先端部611が接触可能な位置に、少なくとも一部が配置されている。なお、操作部材6が押し込まれていない状態では、操作部材6の先端部611はスイッチ用板ばね32と接触していても接触していなくてもよい。
なお、スイッチ用板ばね32はスイッチ用電極31に直接接触することで電気的に接続されてもよいし、端子板等を介して間接的にスイッチ用電極31に接触することで電気的に接続されてもよい。
【0018】
本実施形態においてスイッチ装置50(例えば
図1等に示す時計100の6時側に配置されるスイッチ装置50)は、収容部と、操作部材6と、フィルタ部材7と、を備えている。
収容部は、ケース1の外側部に設けられケース1の外方に向って開口する部分であり、収容部の奥側の面からケース1の内部に向って挿通孔が貫通するように設けられている。本実施形態において収容部は、ケース1の外側部に取り付けられた保護部材5によって構成されている。
なお、本実施形態において保護部材5はケース1とは別部材であるが、別部材である必要はなく、ケース1と保護部材5とが一体構造であっても良い。
【0019】
図3は、時計における6時側のケースの要部斜視図であり、ケースからスイッチ装置を取り外した状態を示している。
図3に示すように、本実施形態ではケース1の側面であってスイッチ装置50が設けられる位置に対応して、保護部材5を取り付ける保護部材装着部13が設けられている。
【0020】
本実施形態において時計100の6時側に配置されるスイッチ装置50は、斜め上方向から押し込み動作が行われる構成となっており、保護部材装着部13も斜め上方向に向く傾斜面を有している。
保護部材装着部13のほぼ中央部には、ケース1の内外に貫通する第1の挿通孔14が形成されている。また第1の挿通孔14の近傍には、ねじ穴15が形成されている。防水構造のため、ねじ穴15はケース1の内部まで貫通していない。すなわち、ねじ穴15が貫通しているとそこから水が浸入してしまうという問題が発生するためである。
【0021】
図4は、本実施形態におけるスイッチ装置(例えば6時側に配置されるスイッチ装置)の分解斜視図であり、
図5は、
図4に示すスイッチ装置を分解状態で示した側面図である。
図4及び
図5に示すように、保護部材5は、固定側の面51と固定側の面51の周縁から立設された筒状の側面部56とを有し、非固定側が開口している。本実施形態では固定側の面51はほぼ円盤状に形成されており、保護部材5は、全体がほぼ円筒状の部材となっている。保護部材5は、例えばSUS等の金属で形成されているが、保護部材5を形成する材料は金属に限定されない。
【0022】
保護部材5における「固定側の面51」は、ケース1(本実施形態ではケース1の保護部材装着部13)に固定されており、収容部における「奥側の面」を構成する。
固定側の面51のほぼ中央部には、円筒状の側面部56と同心円的に形成された筒状部である小径筒部53が側面部56の内側に立設されている。
小径筒部53のほぼ中心には、ケース1側の第1の挿通孔14に対応する第2の挿通孔52が形成されている。本実施形態では、ケース1側の第1の挿通孔14及び保護部材5側の第2の挿通孔52がケース1の内外に貫通する挿通孔を構成する。
【0023】
また固定側の面51には、ケース1における保護部材装着部13のねじ穴15に対応する位置に、貫通孔であるねじ孔54が形成されている。本実施形態では、ねじ孔54からねじ穴15にかけてねじ55が挿通される。そして貫通孔であるねじ孔54に挿通されたねじ55がねじ穴15に螺着されることで保護部材5が保護部材装着部13に固定される。
なお、
図3から
図5では保護部材5が1つのねじ55で保護部材装着部13に固定される例を図示しているが、保護部材5を保護部材装着部13に固定する構成はこれに限定されない、例えばねじ穴15及びこれに対応するねじ孔54が複数個所設けられて、保護部材5が複数のねじ55によって保護部材装着部13に固定されてもよい。
なお、本実施形態においては、保護部材5を保護部材装着部13に固定する方法として、ねじ55で固定する方法を示したが、この構成に限らない。例えば、保護部材5を保護部材装着部13に固定する方法は、溶接、かしめ、圧入、接着などであっても良い。
【0024】
収容部を構成する保護部材5には、開口側に1以上の凹部又は凸部のいずれか一方が形成されている。本実施形態では保護部材5(具体的には保護部材5の側面部56)の開口端側(非固定側)に凹部としての切欠き部57が3箇所形成されている。
凹部としての切欠き部57の設けられる位置や大きさ、数等は特に限定されないが、切欠き部57を複数形成する場合には、保護部材5(保護部材5の側面部56)の開口側の外周に沿ってほぼ均等な間隔で切欠き部57が配置されることが好ましい。
【0025】
操作部材6は、軸部材61と、操作頭部62と、を有している。なお、軸部材61と操作頭部62とは一体であっても別部材であってもよい。
軸部材61は、ケース1の内外に貫通する挿通孔(本実施形態では第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52により構成される貫通孔)に一端側が挿通され、少なくとも一部がケース1内にスイッチング可能に配置される。
具体的には、
図2に示すように、軸部材61の挿入側の先端部611がケース1内部のモジュール3に設けられたスイッチ用板ばね32に接触可能となっており、軸部材61の先端部611がスイッチ用板ばね32を押圧してスイッチ用電極31に直接又は間接に接触させることで、スイッチ装置50が操作されたことが検出され、スイッチングするようになっている。
【0026】
軸部材61の外周面には防水リング63が設けられている。
図2等では2つの防水リング63が軸部材61に取り付けられている場合を例示している。なお防水リング63の数や形状、配置等は図示例に限定されない。
これらの防水リング63は、各外周面が貫通孔(保護部材装着部13に形成された第1の挿通孔14と、保護部材5に形成された第2の挿通孔52と、により構成される貫通孔)の内周面に圧接しており、操作部材6の操作に応じて貫通孔内を摺動する。これにより、軸部材61と貫通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52により構成される貫通孔)との間の防水が図られている。
【0027】
また軸部材61の先端部611と防水リング63の設けられている部分との間には軸周りに溝部612が形成されている。軸部材61は、貫通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52により構成される貫通孔)に挿通された際、少なくとも溝部612よりも先端側がケース1内に突出して配置される。溝部612には、抜止め部材64が取り付けられる。抜止め部材64の形状等は図示例に限定されないが、例えばEリング等が溝部612に嵌め込まれる抜止め部材64として適用される。
溝部612に嵌め込まれた抜止め部材64は、ケース1の内周面に接離可能に当接する。抜止め部材64がケース1の内周面に当接することにより、操作部材6の軸部材61は、抜止め部材64が取り付けられた溝部612よりも先端側の部分がケース1の外部に抜け出さないように構成されている。
【0028】
軸部材61の他端側には、操作頭部62が設けられている。
操作頭部62はユーザが指で操作する部分であり、軸部材61の外径よりも径が大きく保護部材5の側面部56の内径よりも径の小さなほぼ円盤状に形成されている。操作頭部62の形状等は特に限定されないが、指等により操作しやすい大きさ、形状に形成されていることが好ましい。操作頭部62は、軸部材61がケース1内に挿入された際に、少なくともその一部が収容部である保護部材5内に配置される。
【0029】
軸部材61の軸周りであって、操作頭部62と防水リング63の設けられている部分との間にはコイルばね65が設けられている。コイルばね65は、操作部材6(操作部材6のうち操作頭部62)をケース1から離間する方向に付勢する付勢部材である。すなわち、コイルばね65は、第2の挿通孔52(本実施形態では第2の挿通孔52の周縁に形成された小径筒部53)の内径よりも大きな径に形成されており、第2の挿通孔52(小径筒部53)を通過できない。このため、コイルばね65の一端は第2の挿通孔52の外側(本実施形態では、小径筒部53の上端面)に突き当たり、コイルばね65の他端は操作頭部62の内側の面に当接した状態となって、操作頭部62をケース1の外部に向けて押し出す方向に付勢する。なお前述のように軸部材61の先端側は抜止め部材64によってケース1の内周面に係止されている。このためコイルばね65が操作頭部62を外部に向かって付勢しても、操作部材6は、操作頭部62が保護部材5の外に飛び出すほどには突出せず、操作頭部62が保護部材5内に配置された状態が維持される。
なお、モジュール3にはスイッチ用板ばね32が有るため、コイルばね65は無くても良い。
【0030】
操作部材6の操作頭部62の周縁部(外周面等)には、収容部である保護部材5側の凹部である切欠き部57と嵌り合う凸部621が形成されている。
凸部621の具体的な形状等は限定されないが、凸部621としては切欠き部57に対応する位置に切欠き部57に対応する大きさ、形状のものが設けられる。本実施形態では、操作頭部62の外端面622から操作頭部62の外側に張り出すように形成された爪状の凸部621が、切欠き部57の位置に対応するように外周縁に沿ってほぼ均等な間隔で3箇所形成されている。
【0031】
フィルタ部材7は、収容部である保護部材5内に配置されるものであり、例えば弾性の多孔質材料により形成されている。
フィルタ部材7を形成する材料は、例えばウレタンフォーム、シリコーンフォーム、エラストマー等の弾性素材に多数の気泡を形成させたスポンジ状の弾性多孔質材料が好適に用いられる。
【0032】
フィルタ部材7は、保護部材5の奥側の面(固定側の面51)と操作頭部62との間に介在して配置され、操作部材6の操作に応じて適宜収縮変形する。
具体的には、本実施形態のフィルタ部材7は、挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)と同心円的に貫通孔71を有するドーナツ状に形成されている。
フィルタ部材7は、貫通孔71内に保護部材5の小径筒部53を配置させることで、挿通孔(本実施形態では保護部材5内の第2の挿通孔52)を取り囲むように設置される。
【0033】
[作用]
本実施形態のスイッチ装置50を組み立てる場合には、まずスイッチ装置50の収容部である保護部材5をケース1の保護部材装着部13にねじ55によってねじ止め固定する。
そして小径筒部53が貫通孔71内に収まるように位置を合わせてフィルタ部材7を保護部材5内に配置する。
さらに軸部材61に防水リング63、コイルばね65を取り付けた上で、軸部材61を挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)に挿通させ、操作部材6を保護部材5に取り付ける。このとき、操作頭部62の各凸部621が保護部材5の各切欠き部57に嵌るように、操作部材6の挿入向きを調整する。
【0034】
軸部材61の先端側がケース1内に配置されたら、ケース1内において溝部612に抜止め部材64を取り付ける。
これにより、スイッチ装置50の組み立てが完了し、スイッチ装置50が時計100に組み付けられた状態(
図6に示す状態)となる。
【0035】
本実施形態において時計100の6時側に配置されたスイッチ装置50は、例えば時計100の照明をON/OFFするための押しボタンスイッチである。
ユーザがスイッチ装置50を操作してスイッチングを行いたい場合(上記の例では、照明のON/OFFを切り替えたい場合)には、操作部材6の操作頭部62を指等で押し込む押圧操作を行う。
【0036】
スイッチ装置50の操作部材6が操作(押圧)されると、操作部材6の軸部材61の先端部611がスイッチ用板ばね32のばね力に抗してスイッチ用板ばね32をモジュール3の中心方向に押し込んでいく。操作部材6の押圧操作によってスイッチ用板ばね32がスイッチ用電極31と直接又は間接に接触して導通状態となると、スイッチ装置50が操作されたことがLSI等により検出され、スイッチングされる。すなわち、上記の例であれば、照明のON/OFFが切り替えられる等、スイッチ装置50の機能に応じた動作が行われる。
【0037】
操作部材6の押圧動作が行われると、操作頭部62が保護部材5内で軸方向に沿ってスライド移動する。これに伴い、操作頭部62に設けられている凸部621が保護部材5に形成されている切欠き部57内で軸方向にスライド移動する。すなわち操作部材6が押し込まれた際には、凸部621は切欠き部57の奥まで沈み込み、ユーザによる押圧操作が止むと、スイッチ用板ばね32のばね力及びコイルばね65の付勢力によって凸部621がケース1の外方に向って押し出される。
【0038】
ただ保護部材5はケース1に対してねじ止め固定されているため、軸周りに回転しない。このため、切欠き部57内に凸部621が嵌め込まれている操作部材6も軸周りの回転が規制され、操作頭部62の外端面622は常に同じ向きを保つようになっている。
またスイッチ用板ばね32のばね力及びコイルばね65の付勢力によって操作部材6が外方に向って押し出されても、抜止め部材64がケース1の内周面に当接する位置よりも外側まで飛び出すことはできない。このため、操作頭部62が保護部材5内に配置された状態が保持される。
【0039】
また保護部材5及び操作部材6の操作頭部62は、ケース1の外部に露出している。このため、保護部材5及び操作部材6の操作頭部62の間の隙間等からスイッチ装置50内に泥や埃等の異物が浸入する場合がある。
この点、本実施形態のスイッチ装置50の保護部材5内には、弾性多孔質材料で形成されたフィルタ部材7が設けられている。このため、スイッチ装置50内に泥等の異物が浸入しても、粒子の大きな異物はフィルタ部材7によって阻止され、粒子の細かい異物はスポンジ状のフィルタ部材7の気泡内に吸収される。よって、泥等の異物は粒子の大小にかかわらず挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)の内部までは浸入することができない。
【0040】
そして、ユーザにより操作部材6の押圧動作が行われると、フィルタ部材7が保護部材5の固定側の面51と操作部材6の操作頭部62との間で適宜収縮変形される。より詳細にはフィルタ部材7は、押圧されるとスポンジ状の弾性多孔質材料中に設けられた多数の気泡が潰れるように変形する構造となっている。そしてこのように多数の気泡が潰れるように変形することにより、気泡内に浸入している粒子の小さい泥や埃、砂等の異物が気泡内から吐き出され、気泡内における異物の詰まりを防ぐように構成されている。
【0041】
また、ユーザによる押圧操作が止むと、スイッチ用板ばね32のばね力に押圧操作されて(押し戻されて)、軸部材61がケース1の外部に向けてスライドしていき、操作頭部62がユーザによる押圧操作前の初期位置に復帰する。その際、操作頭部62の復帰動作に追従若しくは若干遅れて、フィルタ部材7が元の形状にゆっくりと復元する。そしてフィルタ部材7は、元の形状にゆっくり復元する際に、スポンジ状のフィルタ部材7内の多数の気泡も元の形状にゆっくり膨らむように膨張変形する。なお、気泡がゆっくり膨らむように膨張変形する際に、保護部材5及び操作部材6の操作頭部62の間の隙間等からスイッチ装置50内に浸入した泥や砂等の異物のうち、粒子の小さいものが気泡内にゆっくり浸入することがあっても、粒子の大きな異物は気泡内に取り込まれず浸入することが阻止されるようになっている。
【0042】
[効果]
以上のように、本実施形態におけるスイッチ装置50は、ケース1の外側部に設けられケース1の外方に向って開口する収容部である保護部材5と、収容部内に配置されたフィルタ部材7と、フィルタ部材7よりもケース1の外方側に配置され、収容部からケース1の内部に向って貫通するように設けられた挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)に一端側が挿通された軸部材61と、この軸部材61の他端側に設けられ少なくとも一部が収容部内に配置される操作頭部62と、を有する操作部材6と、操作部材6の回転を規制する回転規制部と、を備えている。
より具体的には、ケース1の外側部に設けられケース1の外方に向って開口する収容部である保護部材5と、収容部の奥側の面である保護部材5の固定側の面51からケース1の内部に向って貫通するように設けられた挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)に一端側が挿通され、ケース1内にスイッチング可能に配置される軸部材61と、軸部材61の他端側に設けられ少なくとも一部が収容部である保護部材5内に配置される操作頭部62と、を有する操作部材6と、収容部である保護部材5内に、固定側の面51(奥側の面)と操作頭部62との間に介在して配置され、操作部材6の操作に応じて収縮変形するフィルタ部材7と、を備え、収容部である保護部材5には、開口側に3箇所の凹部としての切欠き部57が形成されており、操作部材6の操作頭部62には、この切欠き部57と嵌り合う凸部621が形成されており、切欠き部57と凸部621とが嵌り合う構成が回転規制部として機能している。
【0043】
保護部材5及び操作部材6の操作頭部62がケース1の外部に露出している場合、隙間等から泥や埃、砂等の異物が浸入するおそれがある。
この点、本実施形態では、スイッチ装置50内にフィルタ部材7を備えている。このため、仮に隙間等からスイッチ装置50内にスイッチ装置50内に泥等が浸入しても、挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)内にまで泥等の異物が浸入することを防止することができる。これにより、使用を重ねてもスイッチ装置50の操作部材6が押し込みにくくなる等の操作性の低下や防水不良が生じず、スイッチ装置50を良好な状態で長く使い続けることができる。
そして、このような異物の浸入を防止する構成を取った場合でも、回転規制部として、凹部である切欠き部57に凸部621を嵌め込むことで操作部材6を保護部材5に係止させることで、スイッチ装置50を大型化したり構造を複雑化したりすることなく、操作部材6の軸周りの回転を規制することができる。操作部材6の操作頭部62の外端面622(ボタントップ)は時計100等の外観に現れる部分であり、例えば操作頭部62の外端面622等にロゴや模様等の装飾を施す場合が考えられる。このような場合にも本実施形態の構成をとることにより、操作頭部62の向きを常に同じ向きに維持させることができるため、意匠性に優れる。
【0044】
また本実施形態では、内外に貫通する第1の挿通孔14が形成されたケース1に固定され、固定側の面51に第1の挿通孔14に対応する第2の挿通孔52を有し、非固定側が開口する円筒状の保護部材5を備えており、収容部は、保護部材5によって構成されている。
収容部がケース1とは別体の保護部材5として構成されているため、ケース1やスイッチ装置50の製造が容易であり、デザイン等の自由度が向上する。
【0045】
また本実施形態において、収容部である保護部材5側の凹部である切欠き部57は、保護部材5の開口側の外周に沿って均等な間隔で3箇所形成されており、操作部材6の操作頭部62の周縁には、保護部材5側の凹部である切欠き部57に対応する凸部621が3箇所形成されている。
これにより、操作部材6を軸周りの複数個所で保護部材5に係止させることができ、軸部材6の不用意な回転をより確実に防ぐことができる。
また、複数の切欠き部57及びこれに嵌め込まれる凸部621が、外周に沿ってほぼ均等な間隔で配置されることで、操作部材6が保護部材5の中でガタつかず、より安定して回転を規制することができる。
【0046】
また本実施形態のフィルタ部材7は、弾性の多孔質材料により形成されている。
これにより、操作部材6の押圧動作が行われた際には適宜収縮変形し、その際に気泡が潰れるように変形することで、気泡内に浸入している粒子の小さい泥や埃、砂等の異物が気泡内から吐き出され、気泡内における異物の詰まりを防ぐことができる。
【0047】
また本実施形態のフィルタ部材7は、挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)と同心円的に挿通孔(第2の挿通孔52)を取り囲むようにドーナツ状に形成されている。
これにより、フィルタ部材7が保護部材5内で位置ずれすることを防止でき、スイッチ装置50内に浸入した泥等の異物が挿通孔(第1の挿通孔14及び第2の挿通孔52)まで入り込むことが無いように浸入を阻止することができる。
【0048】
また時計100が、上記のようなスイッチ装置50を備えている場合には、押ボタンスイッチ等であるスイッチ装置50部分に泥等の異物が入り込むことを防いで、時計100を長く使用してもスイッチ装置50の操作性、防水性能を良好な状態に維持することができる。
そしてこのような異物の浸入を防止する構成を取った場合でも、凹部である切欠き部57に凸部621を嵌め込むことで操作部材6を保護部材5に係止させ、軸周りの回転を規制することができる。このため、例えば操作頭部62の外端面622等にロゴや模様等の装飾を施した場合にも、常に同じ向きを維持させることができ、意匠性に優れた外観を実現することができる。
【0049】
[変形例]
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0050】
また、例えば本実施形態では保護部材5側に凹部である切欠き部57が3箇所設けられ、操作部材6側に切欠き部57に対応する凸部621が3箇所設けられている場合を例示したが、スイッチ装置50は収容部である保護部材5に1以上の凹部又は凸部のいずれか一方が形成されており、操作部材6の操作頭部62に、収容部である保護部材5側の凹部又は凸部と嵌り合う凸部又は凹部のいずれか他方が形成されていればよく、実施例に示した構成に限定されない。
例えば保護部材5側に内側に突出する凸部を設け、操作部材6の操作頭部62の外周にこの凸部と嵌り合う切欠き部等の凹部を形成してもよい。
また、保護部材5側及び操作部材6側の凹部と凸部のセットは1箇所でも設けられていれば軸周りの回転を規制することができる。このため、スイッチ装置50に設けられる凹部と凸部のセットは本実施形態のように3箇所に設けられている場合に限定されず、これより少なくてもよいし、多くてもよい。
【0051】
また、例えば本実施形態ではスイッチ装置50の収容部が、ケース1とは別部材の保護部材5として構成され、ケース1の保護部材装着部13に装着される場合について説明したが、収容部の構成はこれに限定されない。
例えばスイッチ装置50を構成する収容部がケース1に一体的に形成されていてもよい。
この場合には、部品点数を少なくし、構造を簡易化することができる。
【0052】
また、本実施形態では操作部材6側の凸部が操作頭部62の外端面622から操作頭部62の外側に張り出すように形成された爪状の凸部621である場合を例示したが、凸部の設けられる場所や形状等はこれに限定されない。
操作部材6側の凸部は保護部材5側に形成されている凹部に対応するものであればよく、例えば操作頭部62の外側面(操作頭部62の周面)等に凸部が形成されていてもよい。
【0053】
さらには、
図7(a)に示すように、回転規制部は、以下のような構成でもよい。すなわち、軸部材61(
図7(a)において軸部材61a)の周面に第1の凹部又は第1の凸部の何れかが形成されており、軸部材61aの外周側に位置する軸部材61aを受ける部材((
図7(a)において「部材8」とする)に、第1の凹部と嵌り合う第2の凸部、又は第1の凸部と嵌り合う第2の凹部が形成されていても良い。この場合、第1の凹部又は第1の凸部の数は、一つであっても良いし、複数であっても良い。第2の凸部又は第2の凹部の数は、第1の凹部又は第1の凸部の数と同一であることが望ましい。
なお、
図7(a)では、軸部材61aの周面に3つの第1の凸部66が形成され、軸部材61aを受ける部材8に第1の凸部66と嵌り合う3つの第2の凹部81が形成されており、これが回転規制部として機能する場合を例示している。
或いは、
図7(b)に示すように、回転規制部として、軸部材61bが、真円以外の楕円等であってもよい。または軸部材61cを、
図7(c)に示すような平面部67と曲面部68とを有する形状とすることで回転規制部として機能させても良い。
【0054】
また、上記の実施形態では、スイッチ装置50が設けられる電子機器が腕時計型の時計100である場合を例示して説明したが、スイッチ装置50が設けられる電子機器は腕時計型の時計に限られない。
例えば腕に装着されるのではない携帯型の時計等に、本実施形態のスイッチ装置50が適用されてもよい。
また、スイッチ装置50が適用される電子機器は、例えばユーザが装着したり携帯したりするスマートウォッチ等のリスト機器、アクティビティ計測計やバイタルの計測計等を広く含み得る。
電子機器が時計以外のものである場合には、モジュール3(時計モジュール)を備える必要がなく、各電子機器の機能を実現するために必要な部品等がケース1内に搭載される。
【0055】
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0056】
1 ケース
11 風防部材
13 保護部材装着部
14 第1の挿通孔
3 モジュール
5 保護部材
50 スイッチ装置
51 固定側の面
52 第2の挿通孔
53 小径筒部
56 側面部
57 切欠き部
6 操作部材
61 軸部材
62 操作頭部
621 凸部
7 フィルタ部材
71 貫通孔
100 時計(電子機器)