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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162211
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】路面切削機及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 23/12 20060101AFI20241114BHJP
   E01C 23/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
E01C23/12 B
E01C23/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077538
(22)【出願日】2023-05-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)掲載日 2023年3月10日(資料1) ウェブサイトのアドレス https://front.cspi-expo.net/expositions/2023/companies/755 公開者 建設・測量生産性向上展事務局 (2)発行日 2023年4月1日(資料2) 刊行物名 建設・測量生産性向上展 CSPI-EXPO 2023 出展のご案内 公開者 範多機械株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000235163
【氏名又は名称】範多機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136847
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼山 嘉成
(72)【発明者】
【氏名】大下 誠弥
(72)【発明者】
【氏名】津田 剛志
【テーマコード(参考)】
2D053
【Fターム(参考)】
2D053AA03
2D053AA04
2D053AA41
2D053AB03
2D053AC01
2D053AC02
2D053BA01
(57)【要約】
【課題】安全機能を備えた路面切削機を提供する。
【解決手段】路面切削機1の機能的構成について説明する。路面切削機1は、切削ドラム2と、前方AIカメラ3aと、後方AIカメラ3bと、制御部4と、切削ドラム駆動手段5と、走行装置6と、警告灯7と、ブザー8と、走行レバー9と、ドラム位置検出手段10と、切削ドラムスライド手段11とを備える。制御部4は、路面切削機1が、回送モードであるか、作業モードであるかを判断し、回送モードである場合に、路面切削機の周辺に対象物が検出されたか否かを判断し、回送モードでありかつ前進状態又は後進状態のときに、周辺に対象物が検出された場合に、路面切削機に対して走行規制を行う。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行手段と、
切削ドラムと、
前記切削ドラムを駆動させるための切削ドラム駆動手段と、
周辺に対象物が存在するか否かを検出するため対象物検出手段と、
少なくとも前記走行手段を制御するための制御部とを備え、
前記制御部は、
前記路面切削機が、回送モードであるか、作業モードであるかを判断し、
前記回送モードである場合に、前記対象物検出手段によって前記路面切削機の周辺に前記対象物が検出されたか否かを判断し、
前記回送モードでありかつ前進状態又は後進状態のときに、前記周辺に前記対象物が検出された場合に、前記路面切削機に対して走行規制を行うことを特徴とする、路面切削機。
【請求項2】
前記路面切削機は、さらに、警告手段を備え、
前記制御部は、前記作業モードでありかつ後進状態のときに、前記切削ドラムの幅に合わせた検知区間に対象物が検知されるか否かを判断して、当該検知区間に合わせた警告を行うことを特徴とする、請求項1に記載の路面切削機。
【請求項3】
前記路面切削機は、さらに、前記切削ドラムの位置を検知するためのドラム位置検知手段を備え、
前記制御部は、前記ドラム位置検知手段によって検知される前記切削ドラムの位置に合わせて、前記切削ドラムの幅に合わせた検知区間を変更することを特徴とする、請求項2に記載の路面切削機。
【請求項4】
前記路面切削機は、さらに、警告手段を備え、
前記制御部は、前記対象物検出手段によって前記路面切削機の周辺に前記対象物が検出された場合、前記警告手段を用いて、検知区間に合わせた警告を行うことを特徴とする、請求項1に記載の路面切削機。
【請求項5】
前記検知区間は、前記路面切削機の正面、右側、及び左側に分けられていることを特徴とする、請求項4に記載の路面切削機。
【請求項6】
前記警告手段は、前記路面切削機の右及び左に設けられており、
前記制御部は、
正面の前記検知区間で検知された場合、左右両方の前記警告手段を用いて警告を発し、
右側の前記検知区間で検知された場合、右側の前記警告手段を用いて警告を発し、
左側の前記検知区間で検知された場合、左側の前記警告手段を用いて警告を発することを特徴とする、請求項5に記載の路面切削機。
【請求項7】
前記制御部は、前記対象物検出手段による前記路面切削機の周辺の検知範囲を、前方及び後方毎に第1のエリアと第2のエリアに分けており、
前記第2のエリアは、前記1のエリアの内側であることを特徴とする、請求項1に記載の路面切削機。
【請求項8】
前記制御部は、
前進状態の場合に、前方の前記第1及び第2のエリアで前記対象物を検出した場合に、前進側への走行規制を行い、
後進状態の場合に、後方の前記第1及び第2のエリアで前記対象物を検出した場合に、後進側への走行規制を行うことを特徴とする、請求項7に記載の路面切削機。
【請求項9】
前記路面切削機は、さらに、警告手段を備え、
前記第1のエリアで前記対象物を検出した場合の前記警告手段による警告内容と、前記第2のエリアで前記対象物を検出した場合の前記警告手段による警告内容とは、異なることを特徴とする、請求項7に記載の路面切削機。
【請求項10】
路面切削機の制御方法であって、
前記路面切削機が、回送モードであるか、作業モードであるかを判断し、
前記回送モードである場合に、前記路面切削機の周辺に前記対象物が検出されたか否かを判断し、
前記回送モードでありかつ前進状態又は後進状態のときに、前記周辺に前記対象物が検出された場合に、前記路面切削機に対して走行規制を行うことを特徴とする、路面切削機の制御方法。
【請求項11】
前記作業モードでありかつ後進状態のときに、前記切削ドラムの幅に合わせた検知区間に対象物が検知されるか否かを判断して、当該検知区間に合わせた警告を行うことを特徴とする、請求項10に記載の路面切削機の制御方法。
【請求項12】
前記切削ドラムの位置に合わせて、前記切削ドラムの幅に合わせた検知区間を変更することを特徴とする、請求項11に記載の路面切削機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面切削機に関し、より特定的には、安全機能を備えた路面切削機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、周辺に人や障害物が存在しないか否かを検知する安全機能を備えた建設機械が存在した。
【0003】
特許文献1には、車体の後進時に障害物の有無を検知する障害物検知手段と、該障害物検知手段によって障害物を検知したときに容量制御手段で油圧ポンプによる圧油の吐出を停止させることにより車体の後進を停止させる後進停止手段とを設けた転圧機械が記載されている。
【0004】
特許文献2には、センサからのデータに基づいて障害物の有無を判定する判定部を備えた制御装置と、前記判定部が前記障害物を検知した後、建設車両に緊急ブレーキを作動させるブレーキ機構とを有する障害物検知装置を備える建設車両が記載されている。
【0005】
特許文献3には、投射光と反射光との時間差から距離を測定するTOF方式の距離画像センサと、距離画像センサの測定データに基づいて障害物の有無を判定する制御装置とを有する障害物検知装置を備える建設車両が記載されている。
【0006】
特許文献4には、道路機械の前方の物体を検出する物体検知センサと、道路機械の前方を向く表示部を有する表示装置と、表示装置を制御する制御装置とを備える道路機械が記載されている。当該制御装置は、物体検知センサの出力に基づいて物体の存否を判定し、物体が存在すると判定した場合、物体が存在することを表す情報を表示装置に表示させる。
【0007】
特許文献5には、建設車両に搭載され、送信器から超音波を送信して障害物からの反射波を受信器で受信する超音波式の障害物検知装置であって、車幅情報を設定する車幅情報設定手段と、車幅情報設定手段で設定した車幅情報に基づいて、超音波の最大検知幅が所定の大きさとなるように当該超音波の送信出力を変更する送信出力可変手段とを備えた建設車両の障害物検知装置が記載されている。
【0008】
特許文献6には、ダンプトラックから供給される舗装材を収容する車体の前部に設けられたホッパと、このホッパに収容された舗装材を車体の後方へ搬送するコンベアとを備えて構成される舗装機械において、ホッパ内部にいる人を検知する人検知手段と、この人検知手段によって人が検知された場合にコンベアの稼動を禁止する稼動禁止手段とを備えたコンベア巻き込まれ防止機能を有する舗装機械が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005-256478号公報
【特許文献2】特開2022-011315号公報
【特許文献3】特開2019-012394号公報
【特許文献4】国際公開2017/010541
【特許文献5】特開2006-017496号公報
【特許文献6】特開2014-105434号公報
【特許文献7】特開2016-223138号公報
【特許文献8】特開2004-124549号公報
【特許文献9】特開2020-060010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来、人や障害物などの検知手段を有した安全機能を備えた建設機械が提案されていたものの、特許文献6ないし9に記載のような路面切削機に特化した安全機能は提案されていなかった。
【0011】
それゆえ、本発明は、安全機能を備えた路面切削機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。
本発明は、走行手段と、切削ドラムと、切削ドラムを駆動させるための切削ドラム駆動手段と、周辺に対象物が存在するか否かを検出するため対象物検出手段と、少なくとも走行手段を制御するための制御部とを備える路面切削機である。
好ましくは、制御部は、路面切削機が、回送モードであるか、作業モードであるかを判断し、回送モードである場合に、対象物検出手段によって路面切削機の周辺に対象物が検出されたか否かを判断し、回送モードでありかつ前進状態又は後進状態のときに、周辺に対象物が検出された場合に、路面切削機に対して走行規制を行うとよい。
【0013】
好ましくは、路面切削機は、さらに、警告手段を備えるとよい。
【0014】
好ましくは、制御部は、作業モードでありかつ後進状態のときに、切削ドラムの幅に合わせた検知区間に対象物が検知されるか否かを判断して、当該検知区間に合わせた警告を行うとよい。
【0015】
好ましくは、路面切削機は、さらに、切削ドラムの位置を検知するためのドラム位置検知手段を備えるとよい。
【0016】
好ましくは、制御部は、ドラム位置検知手段によって検知される切削ドラムの位置に合わせて、切削ドラムの幅に合わせた検知区間を変更するとよい。
【0017】
好ましくは、制御部は、対象物検出手段によって路面切削機の周辺に対象物が検出された場合、警告手段を用いて、検知区間に合わせた警告を行うこととよい。
【0018】
好ましくは、検知区間は、路面切削機の正面、右側、及び左側に分けられているとよい
【0019】
好ましくは、警告手段は、路面切削機の右及び左に設けられているとよい。
【0020】
好ましくは、制御部は、正面の検知区間で検知された場合、左右両方の警告手段を用いて警告を発し、右側の検知区間で検知された場合、右側の警告手段を用いて警告を発し、左側の検知区間で検知された場合、左側の警告手段を用いて警告を発するとよい。
【0021】
好ましくは、制御部は、対象物検出手段による路面切削機の周辺の検知範囲を、前方及び後方毎に第1のエリアと第2のエリアに分けており、第2のエリアは、1のエリアの内側であるとよい。
【0022】
好ましくは、制御部は、前進状態の場合に、前方の第1及び第2のエリアで対象物を検出した場合に、前進側への走行規制を行い、後進状態の場合に、後方の第1及び第2のエリアで対象物を検出した場合に、後進側への走行規制を行うとよい。
【0023】
好ましくは、第1のエリアで対象物を検出した場合の警告手段による警告内容と、第2のエリアで対象物を検出した場合の警告手段による警告内容とは、異なるとよい。
【0024】
また、本発明は、路面切削機の制御方法であって、路面切削機が、回送モードであるか、作業モードであるかを判断し、回送モードである場合に、路面切削機の周辺に対象物が検出されたか否かを判断し、回送モードでありかつ前進状態又は後進状態のときに、周辺に対象物が検出された場合に、路面切削機に対して走行規制を行う。
【0025】
好ましくは、作業モードでありかつ後進状態のときに、切削ドラムの幅に合わせた検知区間に対象物が検知されるか否かを判断して、当該検知区間に合わせた警告を行うとよい。
【0026】
好ましくは、切削ドラムの位置に合わせて、切削ドラムの幅に合わせた検知区間を変更するとよい。
【発明の効果】
【0027】
このように、本発明によれば、安全機能を備えた路面切削機が提供されることとなる。
【0028】
回送モード時には、路面切削機の周辺に対象物が検出されれば、走行規制が行われる。
【0029】
作業モード時で、後進状態のときには、警告が行われることで、安全機能が提供される。
作業モード時には、切削ドラムのスライド位置に合せて、検知区間を変更することで、切削ドラムの位置に合わした警告が可能となる。
【0030】
路面切削機の周辺に対象物が検出された場合に、警告が行われることで、安全機能が提供される。その検知区間を、正面、右側、及び左側に分けることで、検知区間に応じた警告が可能となる。
【0031】
また、周辺の検知範囲を前方及び後方毎に第1のエリアと第2のエリアに分けることで、前進状態及び後進状態の場合に、検知範囲に応じて、走行規制を切り替えることができる。また、第1のエリアと第2のエリアで、警告内容を異なるものとすることもできる。
【0032】
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1(a)は、路面切削機1におけるエリア設定幅F1,R1,F2,及びR2、検知区間A,B,C,及びD、並びに、危険エリアを示す平面図である。図1(b)は、前後のAIカメラ3a,3bの取り付け位置を示す図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係る路面切削機1において、切削ドラム2の左右のスライド量、並びに、検知区間D及び切削ドラム2を移動させたときの検知区間Dを変化させた検知区間D′及びD″を示す平面図である。
図3図3は、路面切削機1の機能的構成を示すブロック図である。
図4図4は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図である。
図5図5は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図であって、図4のA1からの続きを示す。
図6図6は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図であって、図5のA2及びA3からの続きを示す。
図7図7は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図であって、図6のA4及びA5からの続きを示す。
図8図8は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図であって、図4のB1からの続きを示す。
図9図9は、路面切削機1の制御部4による制御フローを示す図であって、図8のB2、B3、及びB4からの続きを示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
(検知範囲の説明)
まず、図1及び図2を参照しながら、路面切削機1での検知範囲について説明する。
エリア設定幅F1は、路面切削機1の前方部分であり、かつ、車体の左右の側面から所定の幅分だけ離れた範囲である。エリア設定幅F1で規定される領域を図1上の斜め右上斜線によるハッチングで示す。
【0035】
エリア設定幅R1は、路面切削機1の後方部分であり、かつ、車体の左右の側面から所定の幅分だけ離れた範囲である。エリア設定幅R1で規定される領域を図1上の斜め左上斜線によるハッチングで示す。
【0036】
エリア設定幅F2は、路面切削機1の前方部分でエリア設定幅F1よりも車体の前方に近い部分であり、かつ、車体の左右の側面から所定の幅分だけ離れた範囲でエリア設定幅F1よりも車体の左右の側面の近くの範囲である。エリア設定幅F2で規定される領域を図1上の斜め格子状のハッチングで示す。
【0037】
エリア設定幅R2は、路面切削機1の後方部分でエリア設定幅R1よりも車体の前方に近い部分であり、かつ、車体の左右の側面から所定の幅分だけ離れた範囲でエリア設定幅F1よりも車体の左右の側面の近くの範囲である。エリア設定幅R2で規定される領域を図1上の太い線の斜め格子状のハッチングで示す。
【0038】
路面切削機1の前後と左右側面の近傍部分を危険エリアとする。
【0039】
図1(b)に示すように、路面切削機1には、切削ドラム2が設けられている。切削ドラム2は、油圧シリンダなどで構成される切削ドラム駆動手段5によって、左右にスライド可能となっている。
【0040】
F1エリア、F2エリア、R1エリア、及びR2エリアには、区間A,B,及びCが設けられている。R1エリア、及びR2エリアには、区間Dが設けられている。
区間Aは、概ね、車両の前方又は後方の進行方向部分である。
区間Bは、概ね、車両の前方又は後方の左側進行方向部分である。
区間Cは、概ね、車両の前方又は後方の右側進行方向部分である。
【0041】
区間Dは、切削ドラム2の幅である。図2に示すように、切削ドラム2は、右スライド端及び左スライド端まで、左右にスライド可能となっている。そのため、区間Dは、切削ドラム2が右にスライドする場合は、そのスライドに合わせて、右側スライド量を加えた区間D′に変更される。また、区間Dは、切削ドラム2が左にスライドする場合は、そのスライドに合わせて、左側スライド量を加えた区間D″に変更される。
【0042】
このように、本実施形態では、危険エリアを設定すると共に、車両の前方の広い範囲をF1エリア(前方の第1のエリア)とし、F1エリアの内側をF2エリア(前方の第2のエリア)とし、車両の後方の広い範囲をR1エリア(後方の第1のエリア)とし、R1エリアの内側をR2エリア(後方の第2のエリア)としている。そして、F1エリア、F2エリア、R1エリア、及びR2エリアを、さらに、細かく区間A,B,C,及びDに区画して検出することとする。
【0043】
(路面切削機1の構成)
次に、図3を参照しながら、路面切削機1の機能的構成について説明する。路面切削機1は、切削ドラム2と、前方AIカメラ3aと、後方AIカメラ3bと、制御部4と、切削ドラム駆動手段5と、走行装置6と、警告灯7と、ブザー8と、走行レバー9と、ドラム位置検出手段10と、切削ドラムスライド手段11とを備える。
【0044】
切削ドラム2は、ドラムユニットと、ドラムユニットの内部に設けられた円筒状の回転可能なドラムとによって、構成されている。ドラムの外周には、複数のビットが配置されている。
切削ドラム駆動手段5は、切削ドラム2を回転させるための油圧モータ等で構成される。
【0045】
切削ドラムスライド手段11は、切削ドラム2を進行方向左右にスライドさせるための油圧シリンダやシフトテーブル等で構成されている。
ドラム位置検出手段10は、切削ドラム2のスライド量を検出するためのポテンショメータ等の検出手段である。
【0046】
前方AIカメラ3a及び後方AIカメラ3bは、指定されたエリア内に、人などの対象物が存在するか否かを検出するための対象物検出手段である。ここでは、対象物検出手段として、AIカメラを用いているが、3Dカメラやその他の検出手段が用いられてもよい。
【0047】
主に、前方AIカメラ3aが検出を担当するエリアは、危険エリア、F1エリア、及びF2エリアである。後方AIカメラ3bが検出を担当するエリアは、危険エリア、R1エリア、及びR2エリアである。ただし、検出を担当するエリアは、これに限られない。また、AIカメラは、1つ又は3つ以上設けられていてもよい。
すなわち、対象物検出手段によって、指定されたエリアに対象物が存在するか否か検出可能な構成となっていればよく、実施形態に示した構成はあくまでも一例に過ぎない。
【0048】
走行装置6は、路面切削機1を走行させるために必要な装置である。
【0049】
警告灯7は、制御部4からの指示に応じて、光る装置である。なお、本発明を限定するものではないが、警告灯7は、右側と左側についているものとする。また、本発明を限定するものではないが、警告灯7は、赤色、黄色、緑色など、警告の度合い応じた色を点灯又は点滅可能である。
【0050】
ブザー8は、制御部4からの指示に応じて、警告音を発する装置である。なお、本発明を限定するものではないが、ブザー8は、右側と左側についているものとする。
【0051】
走行レバー9は、路面切削機1を走行させるための操作手段である。
【0052】
(制御方法)
以下、図4~9を参照しながら、制御部4の動作を説明しながら、路面切削機1の制御方法について説明する。
図4において、キーがオンされると処理が開始する。まず、制御部4は、AIカメラ3a,3bからの信号に基づいて、危険エリアで人等の対象物が検出されたか否かを判断する(S101)。
【0053】
S101において、危険エリアで検出された場合、制御部4は、走行装置6及び切削ドラム駆動手段5が駆動しないように、機能停止制御を実行する(S102)。機能停止制御は、走行レバー9が中立に位置された場合にリセットされる。走行レバー9が中立に位置されるまで、制御部4は、走行装置6、切削ドラム駆動手段5、及び、切削ドラムスライド手段11を駆動させない。
【0054】
S101において、危険エリアで検出されていない場合、制御部4は、走行モードが回送モードであるか否かを判断する(S103)。
【0055】
ここで、回送モードであるとは、ドラム駆動が不可能な状態であり、上操作選択時のみ有効であり、走行装置6の走行モータがハイ(HI)又はロー(LOW)の内、HIのみ使用可能であり、シンクロ(デフロック)機能が使用不可の状態の場合、すなわち、路面切削機1が走行中の場合をいう。
【0056】
ここで、作業モードであるとは、ドラム駆動が可能な状態であり、上操作及び下操作の双方で使用が可能であり、走行モータがHI及びLOWで使用可能であり、シンクロ(デフロック)機能が使用可能の状態の場合、すなわち、走行しつつ、切削ドラム2を回転又はスライドさせながら切削作業を行うことができる場合をいう。
なお、上操作とは、運転席での操作をいい、下操作とは、車両の側面など運転席の下での操作をいう。
【0057】
回送モードの場合、制御部4は、路面切削機1の幅方向の検知区間をA,B,及びCの全ての区間とする(S104)。すなわち、回送時には、路面切削機1の所定の前後左右幅を含めたエリアを検知対象とする。
【0058】
作業モードの場合、制御部4は、路面切削機1の幅方向の検知区間をAのみとする(S104)。すなわち、作業時には、路面切削機1の車両幅の前後エリアを検知対象とする。ただし、切削ドラム2は左右にスライド可能であるので、後進時には、区間Dは、スライド幅に応じて、適宜変更されることになるが、詳しくは、図8を用いて後述する。
【0059】
図5を参照しながら、S104の後の処理から説明する。
制御部4は、前進状態であるか否かを判断する(S201)。前進状態である場合、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S202)。
【0060】
S202の判断で、F2エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図6のA2からの処理に進む。
【0061】
S202の判断で、F2エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、前進方向への走行規制(「走行規制2(前進側)」という。)を実施し、走行装置6によって、前進ができないように制御する(S203)。
なお、この走行規制2(前進側)は、走行レバー9を中立にし、かつF2エリアで非検知状態となった場合にリセットされる。
【0062】
S203の後、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F2エリア内で、かつ、区間A内で、検知対象物が存在するか否かを認識する(S204)。存在する場合、制御部4は、左右両側のブザー8をオンにして、警告音を発し(S205)、左右両側の警告灯7を赤色に点灯する(S206)。
【0063】
S204において、区間A内で検知されなかった場合、制御部4は、区間Bで、検知対象物が存在するか否かを認識する(S207)。存在する場合、制御部4は、左側のブザー8をオンにして、警告音を発し(S208)、左側の警告灯7を赤色に点滅する(S209)。
【0064】
S207において、区間B内で検知されなかった場合、区間Cで検知対象物が検知されていることを意味するので、制御部4は、右側のブザー8をオンにして、警告音を発し(S210)、右側の警告灯7を赤色に点滅する(S211)。
【0065】
S206,S209,S211の後、図6のA2からの処理に進む。
【0066】
S201において、前進状態ではなく、後進状態であると判断された場合、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S212)。
【0067】
S212の判断で、F2エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図6のA3からの処理に進む。
【0068】
F2エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F2エリア内で、かつ、区間A内で、検知対象物が存在するか否かを認識して、S213以降の処理に進む。S213~S220における制御部4の動作は、先述したS204~211における動作と同じであるので、説明を省略する。
S215,S218,S220の後、図6のA3からの処理に進む。
【0069】
図6を参照しながら、図5のA2及びA3からの続きの動作について説明する。
A2の続きにおいて、制御部4は、後方AIカメラ3bからの信号に基づいて、R2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S301)。
【0070】
S301の判断で、R2エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、S310の動作に進む。
【0071】
S301の判断で、R2エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、S302~S309の動作を実行する。S302~S309における制御部4の動作は、先述したS204~211における動作と同じであるので、説明を省略する。
S304,S307,S309の後、制御部4は、S310の動作に進む。
【0072】
S310において、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F1エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S310)。すなわち、制御部4は、F2エリアよりも広い範囲のF1エリアに検知対象物が存在するか否かを判断する。
先に狭い範囲から検知するのは、出来る限り早く危険を察知するためであるが、本発明を限定するものではない。
【0073】
S310の判断で、F1エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図7のA4からの処理に進む。
【0074】
S310の判断で、F1エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、前進方向への走行規制(「走行規制1(前進側)」という。)を実施し、走行装置6による前進速度を規制する制御を行う(S311)。
なお、この走行規制1(前進側)は、走行レバー9を中立にし、かつF1エリアで非検知状態となった場合にリセットされる。
【0075】
S311の後、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F1エリア内で、かつ、区間A内で、検知対象物が存在するか否かを認識する(S312)。存在する場合、制御部4は、左右両側のブザー8をオンにして、警告音を発し(S313)、左右両側の警告灯7を黄色に点灯する(S314)。
【0076】
S312において、区間A内で検知されなかった場合、制御部4は、区間Bで、検知対象物が存在するか否かを認識する(S315)。存在する場合、制御部4は、左側の警告灯7を黄色に点滅する(S316)。
【0077】
S315において、区間B内で検知されなかった場合、区間Cで検知対象物が検知されていることを意味するので、制御部4は、右側の警告灯7を黄色に点滅する(S317)。
【0078】
S314,S316,S317の後、図7のA4からの処理に進む。
【0079】
A3の続きにおいて、制御部4は、後方AIカメラ3bからの信号に基づいて、R2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S318)。
S318の判断で、R2エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、S328の動作に進む。
【0080】
S318の判断で、R2エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、後進方向への走行規制(「走行規制2(後進側)」という。)を実施し、走行装置6によって、後進ができないように制御する(S319)。
なお、この走行規制2(後進側)は、走行レバー9を中立にし、かつR2エリアで非検知状態となった場合にリセットされる。
【0081】
S319の後、制御部4は、S320以降の処理に進む。S320~S327における制御部4の動作は、先述したS204~211における動作と同じであるので、説明を省略する。
S322,S325,S327の後、制御部4は、S328の動作に進む。
【0082】
S328において、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F1エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S328)。
S328の判断で、F1エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図7のA5からの処理に進む。
【0083】
S328の判断で、F1エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、S329以降の処理に進む。S329~S334の動作は、先述したS312~S317の動作と同じであるので、説明を省略する。
S331,S333,S334の後、制御部4は、図7のA5からの処理に進む。
【0084】
図7を参照しながら、図6のA4及びA5の続きの動作について説明する。
A4の続きにおいて、制御部4は、後方AIカメラ3bからの信号に基づいて、R1エリア(すなわち、R2よりも広いエリア)において、検知対象物が存在するか否かを認識する(S401)。
【0085】
S401の判断で、R1エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0086】
S401の判断で、R1エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、S402~S407の動作を実行する。S402~S407における制御部4の動作は、先述したS312~S317における動作と同じであるので、説明を省略する。
S404,S406,S407の後、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0087】
A5の続きにおいて、制御部4は、後方AIカメラ3bからの信号に基づいて、R1エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する(S408)。
【0088】
S408の判断で、R1エリアにおいて、検知対象物が存在しない場合、制御部4は、図4からの動作に戻る。
S408の判断で、R1エリアにおいて、検知対象物が存在する場合、制御部4は、後進方向への走行規制(「走行規制1(後進側)」という。)を実施し、走行装置6による後進速度を規制する制御を行う(S409)。
なお、この走行規制1(後進側)は、走行レバー9を中立にし、かつR1エリアで非検知状態となった場合にリセットされる。
【0089】
S409の後、制御部4は、S410以降の処理に進む。S410~S415における制御部4の動作は、先述したS312~S317における動作と同じであるので、説明を省略する。
S412,S414,S415の後、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0090】
図4において、B1からの処理に進んだ場合、図8のB1からの処理に進む。
図8において、制御部4は、作業位置として、「上操作」が選択されているか否かを判断する(S501)。
【0091】
作業位置が「上操作」である場合、制御部4は、前方AIカメラ3aからの信号に基づいて、F2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを判断する(S502)。
S502において、検知した場合、制御部4は、左右のブザー8をオンにして警告音を発し(S503)、左右の警告灯7を赤色に点灯させて(S504)、S505の動作に進む。
S502において、検知しなかった場合、制御部4は、S505の動作に進む。
【0092】
S505において、制御部4は、後方AIカメラ3bからの信号に基づいて、R2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを判断する(S505)。
S505において、検知した場合、制御部4は、S506及びS507において、S503及びS506と同様の処理を実行して、図9のS508の動作に進む。
S505において、検知しなかった場合、制御部4は、図9のS508の動作に進む。
【0093】
S508において、制御部4は、F1エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを判断する。
S508において、検知した場合、制御部4は、左右の警告灯7をオンにして、黄色を点灯し(S509)、S510の動作に進む。
S508において、検知しなかった場合、制御部4は、S510の動作に進む。
【0094】
S510において、制御部4は、R1エリアに検知対象物が存在するか否かを認識し、存在する場合、左右の警告灯7を黄色に点灯する(S511)。
S510又はS511の後、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0095】
図8のS501において、「上操作」でない場合、制御部4は、路面切削機1が前進状態であるか否かを判断する(S601)。前進状態でない場合、すなわち、後進状態である場合、制御部4は、幅方向検知区間を区間Dのみとする(S602)。
【0096】
S602において、制御部4は、ドラム位置検知手段10からの信号に基づいて、切削ドラム2が右又は左にどの程度スライドしているかを認識する。そして、制御部4は、認識した右側スライド量又は左側スライド量に基づいて、図1に示したように、検知区間Dを、検知区間D′又は検知区間D″に変更する。
この検知区間D、D′、又はD″を用いて、制御部4は、S603でのR2エリアでの検知及びS606でのR1エリアでの検知を実行する。
【0097】
S603において、制御部4は、R2エリアにおいて、検知対象物が存在するか否かを認識する。
存在する場合、制御部4は、左右のブザー8から警告音を発し(S604)、左右の警告灯7を赤色に点灯して(S605)、図9のS606の処理に進む。
存在しない場合、制御部4は、S606の処理に進む。
【0098】
S606において、制御部4は、R1エリアに検知対象物が存在するか否かを認識し、存在する場合、左右の警告灯7を黄色に点灯する(S607)。
S606又はS607の後、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0099】
S601において、前進状態である場合、制御部4は、F2エリアに検知対象物が存在するか否かを判断する(S701)。
存在する場合、制御部4は、左右のブザー8から警告音を発し(S702)、左右の警告灯7を赤色に点灯して(S703)、図9のS704の処理に進む。
存在しない場合、制御部4は、S704の処理に進む。
【0100】
S704において、制御部4は、F1エリアに検知対象物が存在するか否かを認識し、存在する場合、左右の警告灯7を黄色に点灯する(S705)。
S704又はS705の後、制御部4は、図4からの動作に戻る。
【0101】
(制御方法の小括)
上記実施形態の制御方法を小括する。
制御部4は、まず、車両の近傍である危険エリアに対象物が検知しないかを判断して、検知した場合は、安全を第一に各種機能を停止して走行や切削ドラムの回転ができないようにする。
危険エリアで対象物が検知されない場合、制御部4は、回送モードであるか、作業モードであるかに基づいて、検知範囲を変更する(S103の判断)。
【0102】
回送モードである場合、制御部4は、車両の周囲を検知する(S104以降の処理)。
回送モードかつ前進状態のときに、前方での対象物を検知した場合には、制御部4は、少なくとも前進速度を規制する制御を行う(S203又はS311)と共に、検知区間に合わせた警告を発する(S204~S211又はS312~S317)。
回送モードかつ前進状態のときに、後方での対象物を検知した場合には、制御部4は、検知区間に合わせた警告を発する(S302~S309又はS402~S407)。
【0103】
回送モードかつ後進状態のときに、後方での対象物を検知した場合には、制御部4は、少なくとも後進速度を規制する制御を行う(S319又はS409)と共に、検知区間に合わせた警告を発する(S320~S327又はS410~S415)。
回送モードかつ後進状態のときに、前方での対象物を検知した場合には、制御部4は、検知区間に合わせた警告を発する(S213~S220又はS329~S334)。
【0104】
作業モードかつ後進状態のとき、制御部4は、車両後方であり、かつ、切削ドラムの幅に合わせた検知範囲(区間D)で対象物が検知されるか否かを判断する。このとき、切削ドラムのスライド幅にあせて検知区間を変えるのが好ましいが(S602 区間Dを区間D′又は区間D″へ変更)、本発明を限定するものではない。
作業モードかつ後進状態のときに、切削ドラムの幅に合わせた検知範囲で検知された場合、制御部4は、所定の警告を発する(S602~S604又はS605~S606)。
【0105】
作業モードかつ上操作のとき、制御部4は、検知区間に合わせた警告を発する(S502~S504、S505~S507、S508~S509、又はS510~S511)。
【0106】
作業モードかつ前進状態のとき、制御部4は、検知区間に合わせた警告を発する(S701~S703又はS704~S705)。
【0107】
検知範囲については、F1やR1のような広い範囲だけでなく、F1やR1よりも狭い範囲のF2やR2を用いることで、検知範囲に応じて警告内容を変えることができる。
また、正面の区間Aや左の区間B、右の区間Cのように、検知範囲を正面、右、又は左に区画することで、検知された区間に合わせた警告を行うことができる。
【0108】
なお、上記実施形態では、警告灯7とブザー8によって、警告を発することとしたがっディスプレイなど、それ以外の警告手段を用いてもよい。
【0109】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本明細書に開示されている発明の構成要件は、それぞれ独立に単独した発明として成立するものとする。各構成要件をあらゆる組み合わせ方法で組み合わせた発明も、本発明に含まれることとする。本明細書上の具体的な表現については、あくまでも、例示であり、本発明には、当該例示的表現を概念化したものも含まれることとする。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、路面切削機であり、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0111】
1 路面切削機
2 切削ドラム
3a 前方AIカメラ
3b 後方AIカメラ
4 制御部
5 切削ドラム駆動手段
6 走行装置
7 警告灯
8 ブザー
9 走行レバー
10 ドラム位置検知手段
11 切削ドラムスライド手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9