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  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図1A
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図1B
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図2A
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図2B
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図3
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図4
  • 特開-非汎用装置のための汎用連結性 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016227
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】非汎用装置のための汎用連結性
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/141 20220101AFI20240130BHJP
   G06F 8/65 20180101ALI20240130BHJP
【FI】
H04L67/141
G06F8/65
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023192280
(22)【出願日】2023-11-10
(62)【分割の表示】P 2022025313の分割
【原出願日】2010-06-30
(31)【優先権主張番号】61/222,284
(32)【優先日】2009-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】12/825,714
(32)【優先日】2010-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.Linux
3.ブルートゥース
4.OS X
(71)【出願人】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ペティネリ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・イッゾ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】既存の第1の通信チャネルに機能性を加えることなくデータ収集デバイスを管理する。
【解決手段】システムは、第1の通信チャネル340を介して対応するターミナルデバイスに各々接続する少なくとも一つのデータ収集デバイスと、少なくとも一つのデータ収集デバイスと第1の通信チャネルを介した対応するターミナルデバイスとの間の通信を崩壊させることなく、少なくとも1つのデータ収集デバイスと通信し、各データ収集デバイスの遠隔管理をするために、無線の第2の通信チャネル350を介して各々のデータ収集デバイスに接続した中央連結ポイントと、を包含する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに接続されたデータ収集デバイスと、
前記第1の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスと対応するデータターミナルとの間の通信を中断させることなく、前記データ収集デバイスと通信できるようにするために、無線の第2の通信チャネルを介してデータ収集デバイスに接続した中央連結ポイントと、を備え、
前記中央連結ポイントは、前記第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスを遠隔管理するように適合されており、前記中央連結ポイントは、前記第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスにライセンスを送信するように適合されており、前記ライセンスは、前記データ収集デバイスの少なくとも1つの特徴の使用を可能にする、システム。
【請求項2】
前記無線の第2の通信チャネルは、双方向通信チャネルである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記無線の第2の通信チャネルは、ZigBee(登録商標)ネットワークである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記中央連結ポイントは、前記データ収集デバイスが前記第1の通信チャネルを介して前記対応するデータターミナルと通信している間に、前記無線の第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスと通信するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記中央連結ポイントは、前記無線の第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスの状態をモニタするように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記中央連結ポイントは、前記無線の第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスをアップデートするように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記中央連結ポイントは、複数の前記データ収集デバイスを実質的に同時に遠隔管理するように、前記複数のデータ収集デバイスと通信するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
データ収集デバイスであって、
第1の通信チャネルを介してデータターミナルと通信する第1の通信インターフェースと、
前記第1の通信インターフェースを介した通信に影響を与えることなく、無線の第2の通信チャネルを介して中央連結ポイントと通信する第2の通信インターフェースであって、前記第1の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスと、対応するデータターミナルとの間の通信を中断させることなく、前記中央連結ポイントによる前記データ収集デバイスの遠隔管理を可能にする、第2の通信インターフェースと、
前記データ収集デバイスの動作を制御し、前記中央連結ポイントから受信したコマンドに応答し、前記無線の第2の通信チャネルを介して前記データ収集デバイスの少なくとも1つの特徴を使用するライセンスを、前記中央連結ポイントからリクエストするコントローラと、
前記データターミナルとの通信に関連する情報をストアする第1のメモリと、
前記中央連結ポイントとの通信に関連する情報をストアする前記第1のメモリ以外の第2のメモリと
を備える、データ収集デバイス。
【請求項9】
前記データ収集デバイスが前記中央連結ポイントからソフトウェア・アップデートを受信すると、前記コントローラは、スキャナをアップデートする前に、前記ソフトウェア・アップデートを前記第2のメモリにストアするように適合されている、請求項8に記載のスキャナ。
【請求項10】
前記コントローラは、所定の時間に前記データ収集デバイスをアップデートするように適合されている、請求項8に記載のスキャナ。
【請求項11】
前記コントローラは、前記無線の第2の通信チャネルを介して前記中央連結ポイントからのステータスリクエストに応答するように適合されている、請求項8に記載のスキャナ。
【請求項12】
前記コントローラは、前記無線の第2の通信チャネルを介して、前記中央連結ポイントから、前記データ収集デバイスのソフトウェア特徴を使用するライセンスをリクエストするよう適合されている、請求項8に記載のスキャナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] データ収集デバイスは、データをデータ処理システムへ集めて、処理して、転
送するのに用いる装置の種類である。データ収集デバイスは、イメージャー、レーザー・スキャナ、RFIDスキャナおよび磁気媒体スキャナを含む一つ以上の様々なデータ収集サブシステムにより用意されうる。この種のサブシステムは、一般に、dataforms(例えば、
バーコード)、磁気ストライプ、および、RFIDタグのようないくつかのデータ・ベアリング装置を走査する。収集したデータは、プロセッサおよび関連する回路によって、データ収集デバイスの範囲内で処理される。タイプおよび処理の量は、装置のクラスに従い変化するが、通常、データ・ベアリング装置の範囲内に含まれるコード化されたデータに対応するデータの列を生成するためにデータ収集サブシステムの出力を最小に復号化することを含む。次いで、復号化データは、通常、第1の通信経路を使用している(金銭登録器のような)ターミナルデバイスへ転送される。この通信経路は、802.11、セルラー、IrDA、USB、シリアル、および、パラレル経路のような有線および無線通信経路のうちの一つで
あってよい。
【背景技術】
【0002】
[0002] 上で概説される従来のデータ転送プロセスが、データ収集デバイスの通常の日々の動作に充分であるにもかかわらず、方法がデータ収集デバイスに更なる機能性を与えるのに延長されるときに、問題点は起こる。いくつかの実施態様では、第1の通信経路は一方向であり、データはデータ収集デバイスからターミナルデバイスまで転送されるが、ターミナルデバイスからデータ収集デバイスまで転送されることは無い。ターミナルデバイスから、遠隔モニタリング、ソフトウェア更新、または、リアルタイム・ライセンシングのようなデータ収集デバイスまで、下流チャネルを必要とするデータ収集デバイスの特徴は、実装されない。加えて、他の第1の通信経路が二方向であるけれども、これらの通信経路は、バンド幅を制限することができ、二方向の通信経路を利用するために追加的な特徴を実装することはデータ収集デバイスの第1の機能を制限する。
【0003】
[0003] データ収集デバイス上のハードウェアまたはソフトウェアをアップデートする
ことは、従来のシステムの課題を強調する。従来のシステムでは、携帯型データターミナル上のソフトウェアまたはハードウェアが更新されることを必要とするときに、あらゆる携帯型データターミナルは手動で更新されなければならない。データがデータ収集デバイスへ移されないので、一方向の通信経路を使用しているデータ収集デバイスは自動的に更新されない。同様に、バンド幅限界または実装決定(例えば、セキュリティ懸念)は、このために双方向通信通路の利用を制限する。データが自動的に転送されないので、各々のデータ収集デバイスは手動で更新されなければならない。更新方法が、データ収集デバイスを有する小規模の企業にとって困難であるにもかかわらず、方法は時間がかかって最新版を必要としている何百または何千ものデータ収集デバイスを有することができる大企業には非効率的である。限られたバンド幅の課題およびデータ収集デバイスと通信することの困難を除去するシステムが、望まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 本発明の態様は、中央連結ポイントが、第1の通信チャネルを妨げない第2の通信チャネルを介して少なくとも一つのデータ収集デバイスに接続しているシステムを提供し、それによって、既存の第1の通信チャネルに機能性を加えることなくデータ収集デバイスの管理をすることができる。
【0005】
[0005] 本発明の一態様によれば、第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに各々接続する少なくとも一つのデータ収集デバイスと、少なくとも一つのデータ収集デバイスと第1の通信チャネルを介した対応するデータターミナルとの間の通信を崩壊させることなく、少なくとも1つのデータ収集デバイスと通信するために、無線の第2の通信チャネルを介して各々のデータ収集デバイスに接続した中央連結ポイントと、を包含するシステムが提供される。ここで、中央連結ポイントは、第2の通信チャネルを介して少なくとも一つのデータ収集デバイスを遠隔で管理する。
【0006】
[0006] 本発明の別の態様では、データ収集デバイスが、提供される。データ収集デバ
イスは、第1の通信チャネルを介してデータターミナルと通信する第1の通信インターフェースと、中央連結ポイントによって、データ収集デバイスの遠隔管理をすることができるように、第1の通信インターフェースを介して通信に影響を及ぼすことのない無線の第2の通信チャネルを介して中央連結ポイントと通信する第2の通信インターフェースと、データ収集デバイスの動作を制御し、中央連結ポイントから受けた命令に応答するコントローラと、データターミナルとの通信に関する情報をストアする第1のメモリと、中央連結ポイントとの通信に関する情報をストアする第1のメモリ以外の第2のメモリと、を含む。
【0007】
[0007] 本発明の更なる態様および/または利点は、以下に続く発明の詳細な説明から明らかであり、本発明の実施により学習される。
[0008]本発明のこれらのおよび/または他の態様および効果は、添付の図面とともに以下の実施形態の記載から、明瞭になって、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、従来の携帯型データターミナル(PDT)を例示する。
図1B図1Bは、従来の携帯バーコードスキャナを例示する。
図2A図2Aは、従来の携帯型データターミナル(PDT)を例示する。
図2B図2Bは、従来の携帯バーコードスキャナを例示する。
図3図3は、本発明の一実施形態によれるシステムの線図である、
図4図4は、本発明の一実施形態によるデータ収集デバイスの線図である、
図5図5は、本発明の一実施形態によるデータ収集デバイスを更新する方法の線図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0009] 参照番号が、本発明の実施形態に詳細にされ、具体例は添付の図面に例示され
、同じ参照番号は、全体として同じエレメントを参照する。実施形態が、図を参照することによって、本発明を説明するために記載される。
【0010】
[0010] 図1A、1B、2Aおよび2Bは、PDT(図1a、および、2a)、および、携帯バーコー
ドスキャナ(図1b、および、2b)である、2種類のデータ収集デバイスを例示する。シス
テム・レベルで見ると、PDTおよび携帯バーコードスキャナは、一般に、携帯バーコード
スキャナより複雑であるが、おそらくPDTほど複雑でなく固定され、モバイル・システム
については、データ収集デバイスにより利用されるサブシステムの種類を例示する。このように、以下の説明はPDTおよび携帯バーコードスキャナに集中するが、本発明の記載さ
れている実施形態は全てのデータ収集デバイスを含む。
【0011】
[0011] PDTは、一般に、モバイル・コンピュータ、一つ以上のデータ輸送経路および
一つ以上のデータ収集サブシステムを統合する。PALM、HEWLETT PACKARDおよびDELLから
入手可能なそれらのような、モバイル・コンピュータ部は、一般に周知のタッチスクリーン・コンシューマ向け携帯型コンピュータ(例えば「ポケットPC」または「PDA)と類似
する。データ輸送経路は、802.11、IrDA、BLUETOOTH、RS-232、USB、CDMA、GSM(GRPSを
含む)などのような有線および無線の経路を含む。データ収集サブシステムは、一般に、例えば、タッチ、キーストローク、RFID信号、イメージおよびバーコードのような外部ソースから、データを捕捉するデバイスを有する。PDTは、増加する耐久性、人間工学およ
びコンシューマ向け装置の上の環境独立を提供するハウジングに組み込まれる「産業」部品の使用を介して、コンシューマ向け携帯型コンピュータから更に区別される。その上、PDTは優れた電池およびパワーマネジメント・システムを利用することにより、改良され
たバッテリ寿命を提供する傾向がある。PDTは、本出願の譲受人であるハネウェル(従前
のHand Held Products)を含むいくつかのソースから入手可能である。
【0012】
[0012] 図1Aは、従来のPDT 100の平面図である。PDT 100は、様々なコンポーネントを
サポートする細長い水抵抗ボディ102を利用し、電池(図示せず)と、(一般に、タッチ
高感度パネルの下が液晶画面から成る)タッチスクリーン106と、(走査ボタン108aを含
む)キーパッド108と、走査エンジン(図示せず)と、data/chargingポート(図示せず)とを含む。例えば、走査エンジンは、イメージ・エンジン、レーザー・エンジンまたはRFIDエンジンのうちの1つ以上を含むことができる。走査エンジンは、一般に、PDT 100の上部端110の近くに位置する。data/chargingポートは、典型的には、(典型的には、USBま
たはRS-232のようなシリアル・インターフェース標準を介して)データを送受信するためのピンまたはパッドのあるセット、および、システムを操作するためのパワーを受信し、及び/又は、バッテリを充電するためのピンまたはパッドの第2のセットを有する。datachargingポートは、一般に、PDT 100の底端部111の近くに位置する。
【0013】
[0013] 使用中に、ユーザは、走査エンジンを介してデータ収集を始めるために走査キー108aを押す。捕えられたデータは、例えば、表され、格納され、そして、タッチスクリーン106に表示される情報を識別するために分析され、復号化される。データが送信され
るPDT 100および/または外部データ処理資源にデータの追加的な処理が、生じうる。
【0014】
[0014] 図2Aは、従来のPDT 200のブロック図である。中央演算処理装置(CPU)202
が、ストレージ、転送、および、追加的な処理のための他のサブシステムからデータを受信し、および、他のサブシステムにデータを出力する。CPU 202は、典型的には、MARVELLR TECHNOLOGY GROUPから入手可能なXSCALERプロセッサのような埋込み型プロセサ、INTELRから入手可能なPENTIUMR 4のような多目的プロセッサ、または、予め設定されたフィールド・プログラム可能なゲート・アレイ(FPGAs)を含むいかなる数のカスタム・ソリ
ューション、および、特定用途向けIC(ASIC)などの多くの既成ソリューションの一つ以上から成る。CPU 202の全作動は、RAM 205a、FLASHメモリ205b、および、EEPROM 205cのような一つ以上のメモリロケーション205nに格納されるソフトウェアまたはファームウェア(典型的には、オペレーティングシステムと称される)により制御される。PDT 200
に関する適切なオペレーティングシステムの実施形態は、WINDOWS MOBILER、WINDOWSR CE、WINDOWSR XP、LINUX、PALMRおよびOSXオペレーティングシステムのようなグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含む。
【0015】
[0015] 一般に、CPU 202とさまざまなサブ・コンポーネントとの間の通信は、一つ
以上のポートまたはバスを介して行われ、主システムバス204、複数のユニバーサル非同
期型レシーバートランスミッター(UART)ポート206n、および、デュアルユニバーサル非同期型レシーバートランスミッター(DUART)210を含む。
【0016】
[0016] 様々な二次プロセッサは、一般のアプリケーション特定の機能を実行するために提供されることができる。図2aにおいて例示される実施形態は、フィールド・プログラム可能なゲートアレイ(FPGA)212、補助プロセッサ214、および、LCDコントローラ216という3つのかかるプロセッサを提供する。FPGA 212は、XILINXから入手可能なFPGAsの
Virtex-4を含むいるいかなる数のFPGAsから成ってもよい。FPGA 212は、後述するように
、一つ以上のデータ収集システムを有するインターフェースに用いられる。補助プロセッサ214は、MICROCHIP TECHNOLOGYから入手可能なマイクロコントローラのPICmicroRファミリを含むいかなる数の組込型(または多目的の)プロセッサから成ることができる。補助プロセッサ214は、例えば、タッチ高感度パネル222、キーパッド224、および、走査キー
またはトリガー226を包含する種々のデータ入力デバイスとインターフェースし、制御す
る。LCDコントローラ216は、例えば、利用できるEPSON LCDコントローラのうちの1台
を含むいるいかなる数の利用できるコントローラから成ることができる。その名前および接続が示唆するように、LCDコントローラ216は、シャープから入手可能ないかなる数のディスプレイのような液晶ディスプレイ220のイメージの表示を制御する。LCD 220およびタッチ高感度パネル222の組合せは、しばしば「タッチスクリーン」と称される。
【0017】
[0017] PDT 200は、802.11通信リンク240のような複数の通信リンク、IR通信リンク242、ブルートゥース通信リンク244、および、Global System for Mobile Communications
(GSM)に関するネットワークのようなセルラーネットワークと通信するセルラー通信リ
ンク246を更に含みうる。802.11の通信リンク240は、主システムバス204を介してCPU 202と入出力を行う。IR通信リンク242およびブルートゥース通信リンク244は、UARTチャ
ネル206nを介してCPU 202に接続している。細胞通信リンク246は、DUART 210を介してCPU 202に接続している。有線の通信は、UART 206eのようなUARTを介して実行され得
る。
【0018】
[0018] PDT 200は、(トリガー226を含む)キーパッド224上のキーの作動、または、
タッチパネル222上のタッチに基づいてデータ収集サブシステムを起動させるように構成
され得る。タッチパネル222およびキーボード224に加えて、様々な適切なデータ収集サブシステムが、PDT 200に組み込まれ得る。図2Aに示される実施形態では、イメージ信号生
成システム250およびRFIDリーダーユニット260という、2つのシステムを例示する。デー
タ収集サブシステムは、メインCPU 202または二次プロセッサで制御されることができる。例えば、イメージ信号生成システム250は、FPGA 212により制御されるように図示さ
れる。FPGA 212の可能な構成は、米国特許6,947,612に例示され、リファレンスとしてこ
こに組み入れる。別の例として、RFIDリーダーユニット260は、CPU202によるシステムバス204を介して、制御されるように例示される。
【0019】
[0019] イメージ信号生成システム250は、一般的に、例えばイメージ、バーコードまたはサインのようなデータを含んでいるイメージを捕捉するための二次元固体イメージ・センサ252(例えば、CCD、CMOSまたはCID)を含む。二次元の固体イメージ・センサは、一
般に、ピクセルの複数の行列を含むパターンに形成される複数のフォトセンサ画素(「ピクセル」)を有する。システム250を生成するイメージ信号は、イメージ・センサ252の活性化表面にイメージを焦点合わせさせるイメージング光学素子(図示せず)を更に含む。イメージ・センサ252は、イメージ・センサ制御回路、イメージ信号コンディショニング
回路、および、アナログ/ディジタル変換器の上に配置されているようにしているイメージ・センサICチップ上に組み込まれる。FPGA 212は、メモリ205n内への画像データのキャプチャおよび転送を管理する。FPGA 212の可能な構成は、米国特許6,947,612において例
示され、リファレンスとして本願明細書に組み入れる。復号化は、CPU 202またはいかなる適切な二次プロセッサにもよって実行されることができる。適切なイメージ信号生成システム250の実施形態は、5X00および5X80エンジンのようなハネウェル(以前のHand Held Products)(本出願の譲受人)から入手可能な5000の2Dエンジンシリーズを含む。
【0020】
[0020] イメージ信号生成システム250のある使用は、アイテム270上のバーコード275のようなバーコードを読み込んで、解釈する。このモードでは、トリガー・ボタン226が作
動するとき、CPU 202は、適当な制御信号をイメージ・センサ252に送らせる。それに
応答して、イメージ・センサ252は、バーコード・シンボル275の表現を含むデジタル画像データを出力する。このデータは、それが集められるFPGA 212によって得られ、その後メモリ205aへ転送される。(特に例示されていないが、FPGA 212かCPU 202によって、典型的には実行される)復号化プログラムによれば、試みは、捕えられたデジタル画像表現に表されたバーコードを復号化するために実行される。画像データのキャプチャおよび復号化は、トリガー226の活性化によって、生成されているトリガ信号に応答して、自動的
に生じうる。例えば、成功復号化が完了し、または、トリガー226がリリースされるいず
れかまで、そこに表されたバーコードシンボル連続捕捉し、復号化するために、メモリ205aにいるプログラムの実行を介して、構成されるのが典型的である。サイクルはまた、多くの不成功な復号の試みの後に、タイミングアウトによって終了される。
【0021】
[0021] 復号化作動モードを有することに加えて、イメージ信号生成システム250がま
た、イメージキャプチャ作動モードのために構成されうる。イメージキャプチャ作動モードでは、電子イメージ表現が、復号化を試みることなく、キャプチャされる。また、バーコードを含んでいるイメージをキャプチャし、次いで、キャプチャされたイメージの非バーコード領域を利用することの有無にかかわらず、バーコードを復号化することは可能である。キャプチャされた電子イメージ表現は、(i)メモリ205aの指定されたメモリロケー
ションに格納され、(ii) 外部デバイスに送信し、または、(iii) LCD 220に表示されるもののうちの一つ以上であってもよい。このモードが、例えば、サインのイメージまたはパッケージへの損害をキャプチャするのに使うことができる。
【0022】
[0022] RFIDリーダーユニット260は、RF発振および受信機回路262並びにデータデコー
ダ264を含む。RFIDリーダーユニット260は、アイテム270に配置されていてもよいタグ277のような、受動的なRFIDタグから、RFコード化されたデータを読み込むように構成されうる。このケースでは、RF発振および受信機回路262は、順番にキャリア・エネルギーを電
圧形式に変換して、トランスポンダ(図示せず)を動かし、コード化されたタグ・データを表している無線信号を送信する受動的なタグに、キャリア信号を送る。次に、RF発振器およびレシーバ回路262は、タグから無線信号を受け取り、データをデジタル・フォーマ
ットに変換する。典型的には、ローコスト・マイクロコントローラICチップを含むデータデコーダ264は、タグ277に元々コード化されるコード化された識別データを復号化するために、RF発振器および受信機回路262によって、受け取られる無線信号情報を復号化する
【0023】
[0023] RFIDリーダーユニット260は、例えば、選択的な活性化モードにおいて、また
は、連続読み込み作動モードにおいて、作動でき得る。選択的な起動モードでは、RFIDリーダーユニット260は、受け取られているRFIDトリガ信号に応答してタグの活性化を試み
、または、その近接のタグの無線信号を放送する。連続読出しモードでは、RF発振および受信機回路262は、トリガ信号を受信せずに、自動的にPDT 200に近接するタグ、または、タグを作動させようとして、連続的に無線信号を放送する。PDT 200は、CPU 202が、(1) トリガー226の作動、(2) (例えば、ソフトウェア・プログラムによって生成される)RFIDトリガー指示を受け取り、または、(3)他の予め定められたなんらかの条件を満たし
たとの判断など、多数の状況の下でトリガ信号を認識するために構成される。
【0024】
[0024] 図1Bおよび2Bを参照すると、例示の携帯バーコードスキャナ112(「スキャナ112」と称する)は、この種のイメージ内でイメージをキャプチャし、dataformsを復号化するための多くのサブシステムを有する。スキャナ112は、ハンドル部分113に接続したヘッド部またはハウジング116の中に提供されるイメージリーダーアセンブリ114を有する。トリガー115は、スキャナ112の動作を制御するのに用いる。ヘッド部116は、スキャナ112が全体的に水平なヘッド部によって保持されるように選択された中間の平面MPを有する。データを集めるときに、オペレータが、目標の平面にほぼ垂直なイメージャーのヘッド部
の中間の平面を保持する傾向を有するので、中間の平面MPは、一般に走査ヘッド116の
表面と直角をなさなければならない。
【0025】
[0025] 図2Bを参照すると、画像入力装置アセンブリ114は、一般に、読取光学システ
ム150、照明アセンブリ142、照準パターン・ジェネレータ130、および、様々な管理およ
び通信モジュールを有する。読取光学システム150は、読取光学システム150によって、受け取られる光の強度の指示を含むデータのフレームを生成する。照明アセンブリ142は、
読取光学システム150によって受け取られる反射を生成するターゲットTを照射する。照準パターン・ジェネレータ130は、スキャナ112の狙いを定めると共に支援するのに照準光学パターンを投影する。現在の説明がイメージャーベースのデータ収集サブシステム(画像入力装置アセンブリ114)を使用する一方、データ収集サブシステムが、レーザー・スキ
ャナのような他の形式になってもよいと認識される。
【0026】
[0026] 読取光学システム150は、一般的に、イメージング受信光学素子152およびイメージ・センサ154を備える。イメージング受信光学素子152は、ターゲットTから反射された光を受け、反射された光をイメージ・センサ154に投影する。イメージ・センサ154は、CCD、CMOS、NMOS、PMOS、CID、CMD、その他のような技術を使用している多くの二次
元の、カラーまたはモノクロ固体イメージ・センサのいかなる一つからも成ることができる。ある可能なセンサは、Micron Technology IncのMT9V022センサである。この種のセンサは、入射光エネルギーを電荷に変換する光高感度フォトダイオード(またはピクセル)のアレイを含む。
【0027】
[0027] 多くのイメージ・センサは、フル・フレーム(またはグローバルな)シャッタ・オペレーティング・モードで使用され、全てのイメージャーは、フォトダイオードのいかなる残余の信号をも取り除くためにイメージキャプチャ動作の前にリセットされる。次いで、フォトダイオード(ピクセル)は、全てのピクセルのために大体同じ時間で開始および終了する光収集で若干の期間(露出期間)の間の充電を蓄積する。統合期間(光が集められる時間)の終わりに、全ての電荷は、読み出しプロセスの間、充電の更なる蓄積を防止するために、センサの光学シールド領域へ同時に動かされる。次いで、信号は、センサの明るい保護された領域から移されて、読み出される。ローリングシャッタを使用することもまた、公知である。
【0028】
[0028] 照明アセンブリ142は、一般に、電力供給144、照明光源146および照明光学系148を有する。照明光学素子148は、ターゲットT上へ(一般にLED等から成る)照明光源146の出力を差し向ける。光は、ターゲットTを離れて反射され、読取光学システム150によって受け取られる。照明アセンブリ142により出力される照明が、スキャナ112の外側の光源からの環境照明を含む他の照明の光源と組み合わせられる(または他の光源と交換される)ことができる点に留意する必要がある。
【0029】
[0029] 照準パターン・ジェネレータ130は、一般に、電力供給131、光源132、開口133
および光学素子136を含む。照準パターン・ジェネレータ130は、読まれるべきバーコードパターンでスキャナを適当に照準するために、オペレータを助ける目的で、読取光学システム150の動作視野の一部にわたるターゲットに又は該ターゲットの近くに照射される照準光学パターンを生成する。多くの代表的な生成された照準パターンは、直線、線形、円形の、楕円など、離散的な点、点線などのセットによって画定された連続または不連続の図の組み合わせのような、いかなる特定のパターンまたはパターンのタイプに限られず、可能である。別の実施形態では、照準パターン発生器は、レーザー・パターン発生器であってもよい。
【0030】
[0030] 一般的に、照準光源132は、十分に小さくて簡潔で、ターゲットで所望の照射
パターンを提供するために明るいいかなる光源からも成ってよい。例えば、光源132は、
日亜化学によって作られる部品番号NSPG300Aのような一つ以上のLEDから成ることができる。異なる色および色の組合せを備えた照明および照準光源は、例えば、白、緑および赤いLEDを使用することができる。色は、画像入力装置によって、最も一般的には撮像されるシンボルの色に基づいて選択されることができる。異なる色のLEDは、全体的なパワーバジェットによるレベルで、各々別のパルス状であってもよい。
【0031】
[0031] 光源132はまた、ロームから入手可能な一つ以上のレーザーダイオードから成
ることができる。この場合、レーザー・コリメートレンズ(これらの図面には図示せず)は、ターゲットTのほぼ平面で、走査ヘッドの一般に前方の点にレーザー光を焦点合わせさせる。次いで、この光線は、意図している所望のパターンで作られるホログラフィック要素のような要素を生成する回折干渉パターンで撮像されることができる。これらのタイプの要素の実施形態は、周知の市販のアイテムであって、例えば、米国ノースカロライナ州のシャーロットのDigital Optics社などから購入されることができ得る。
【0032】
[0032] ホストプロセッサ118は、画像入力装置アセンブリ114の全体的な制御を提供す
る。ホストプロセッサ118および画像入力装置アセンブリの他の構成要素は、一般的に一
つ以上のバス168nおよび/または専用の通信線によって接続される。図示の例では、平行したバス168aは、イメージ・センサ154から処理された(および、未処理の)画像データ
を格納するのに用いられるメイン・システム・メモリ166にホストプロセッサ118を接続する。ホストプロセッサは、マイクロコントローラ160にイメージ・センサ154および照明パラメータに露出設定を伝えるためにI2Cバス168bを利用する。専用の8~10ビットの並列バス168cは、画像データをイメージ・センサ154からホストプロセッサ118に移すのに用いる。バス168cの幅は、イメージ・センサ154の各々のピクセルにより記録されるビット・サ
イズに依存する。イメージ・センサ154の出力は、ターゲットTのデジタル化されたイメ
ージを提供するためにデジタル化されることを含む、更なる下流の処理で適当に使用するために信号を条件づけるために一つ以上の関数またはアルゴリズムを利用しているホストプロセッサ118により処理される。
【0033】
[0033] ホストプロセッサ118の他の機能は、イメージ・センサ154によって、キャプチ
ャされるイメージ内で表される機械読み込み可能なシンボルを復号化することである。種々のリファレンス復号アルゴリズムを尊重する情報は、国際標準化機構(「ISO」)のよ
うな、種々の公布された標準から入手可能である。
【0034】
[0034] マイクロコントローラ160は、メモリ162で、照明アセンブリ142および照準パターン・ジェネレータ130の動作を制御するのに用いる照明パラメータを維持する。例えば
、メモリ162は、イメージ・センサ154から信号のさまざまな状態に対応する電力供給144
および131のためのパワー設定を表すテーブルを含むことができる。ホストプロセッサ118および/またはイメージ・センサ154からの信号に基づいて、マイクロコントローラ160は、メモリ162のテーブルに格納される値に基づいて、電力供給131および144に信号を送る
。典型的なマイクロコントローラ160は、Cypress Semiconductor社製のCY8C24223Aである。
【0035】
[0035] 画像入力装置アセンブリ114は、ネットワーク、ネットワークインターフェー
ス(例えば、ルータ・ハブおよびスイッチ)、他のスキャナ、データ収集デバイス、コンピュータまたはデータ記憶装置(例えばハードディスク)のような遠隔デバイス124aと通信するための一つ以上の通信経路を備えていることができる。一般的に、かかる通信パスは、有線または無線のいずれかであり、ホストプロセッサ118と統合されるか、または、
1つ以上の別のモジュールとしてインプリメントされるかのいずれかである。図2Bにおいて例示される実施形態では、UARTS、USB、シリアル、パラレル、スキャンウェッジまたは
イーサネットのような有線の接続が、ホストプロセッサ118と一体化されているとして示
される。他方、IrDA、BLUETOOTH、GSM、GPRS、EDGEおよび802.11のような無線接続は、ワイヤレス通信モジュール180を介してインプリメントされているとして図示される。
【0036】
[0036] 図3は、本発明の一実施形態によるシステム300を示す。システム300は、中央連結ポイント310および複数のデータ収集デバイス320a、320bおよび320cを含む。各々のデ
ータ収集デバイス320a、320bおよび320cは、それぞれ、ターミナルデバイス330a、330bおよび330cに接続している。例えば、データ収集デバイス320a、320bおよび320cは、図1A、1B、2Aおよび2Bに示されるPDT 100および200の特徴を含んでもよい。中央連結ポイント310は、無線の第2の通信チャネル350を介してデータ収集デバイス320a、320bおよび320cに接続している。データ収集デバイス320の各々は、それぞれ、第1の通信チャネル340a、340bおよび340cを介して対応するターミナルデバイス330a、330bまたは330cに接続してい
る。本発明の他の態様によれば、システム300は、ターミナルデバイス330a、330bおよび330cの一つ以上と通信しているサーバのような追加的な構成要素を含むことができる。
【0037】
[0037] データ収集デバイス320a、320bおよび320cは、対応する第1の通信チャネル340a、340bまたは340cを介して対応するターミナルデバイス330a、330bまたは330cに接続している。第1の通信チャネル340a、340bおよび340cは、一方向であるか二方向の通信チャネルであってもよく、携帯型データターミナル320の日々の動作において使うことができ
る。第1の通信チャネル340a、340bおよび340cは、例えば図2bに示される通信チャネルのように、有線または無線通信チャネルであってもよい。ターミナルデバイス330a、330bおよび330cの構造に従い、個々の第1の通信チャネル340a、340bおよび340cは、同じ技術を共有することができない。例えば、第1の通信チャネル340aは、USBであってよいが、第
1の通信チャネル140cはRS-232であってよい。例えば、第1の通信チャネル340bが、一方向の通信チャネルである場合、データはデータ収集デバイス320bから、ターミナルデバイス330bまで移されることができるだけである。セキュリティ関連はまた、第1の通信チャネル340a、340bおよび340cを介して送信されることができるデータを制限できる。
【0038】
[0038] データ収集デバイス320a、320bおよび320cは、第2の通信チャネル350を介して中央連結ポイント(CCP)に接続している。第2の通信チャネル350は、ZigBee、ブルートゥースまたはWi-Fiのような、いかなる利用可能な無線技術も使用できる無線通信チャ
ネルである。ZigBeeは、ローコストで既存の携帯型データターミナルに加えられることが可能な無線ソリューションである。第2の通信チャネル150によって、データ収集デバイ
ス320a、320bおよび320cが、第1の通信チャネル340を介して対応するターミナルデバイ
ス330a、330bまたは330cとのいかなる同時の通信に著しい影響を与えることのない中央連結ポイント110と連絡することができる。ZigBeeは、容易に既存のデータ収集デバイスに
組み込まれることができるかなり大きな範囲の安価な無線ソリューションである。加えて、ZigBeeは、第2の通信チャネル350の範囲を更に延長できるリレー・システムをサポー
トする。
【0039】
[0039] 中央連結ポイント310は、第2の通信チャネル350を使用しているデータ収集デバイス320a、320bおよび320cと通信できる。中央連結ポイントが、第1の通信チャネル340を介して通じているにもかかわらず、上記のように、第1の通信チャネルの目的は、対
応するターミナルデバイス330a、330bおよび330cと通信することである。第1の通信チャネルは、限られたバンド幅またはネットワーク実施のために、中央連結ポイント間のデータ転送を取り扱うことが可能ではない。対照的に、第2の通信チャネル350は、データ収
集手段320a、320bおよび320cと中心連結ポイントとの間の専用の通信を許すように設計されている。これにより、広範囲の再構築なしで、既存のネットワーク内に、または、既存のネットワークの上に組み入れられるシステム300の態様を許容することができる。
【0040】
[0040] 中央連結ポイント310は、データ収集デバイス320a、320bおよび320cを管理する。管理機能は、データ収集デバイスに対するソフトウェア・アップデートを提供し、データ収集デバイスをモニタし、または、ユーザがライセンスに対応するデータ収集デバイスの特徴を操作できるようにデータ収集デバイスにリアルタイムライセンスを提供することを含む。特に、遠隔モニタリングおよびソフトウェア更新の場合、中心連結性装置310は、
同時に技術者を必要とすることの代わりに、各データ収集デバイス320a、320bおよび320cの管理が各々のデータ収集デバイスのために個々にこれらの作業を遂行することを可能にする。
【0041】
[0041] 様々な機能が、システム300を介して実装され得る。例えば、データ収集デバイス320a、320bおよび320cは、全て同じソフトウェアまたはハードウェア機能を有することができるが、これらの特徴の全てが特定の仕事のために必要とされるというわけではない。中央連結ポイント310は、リアルタイムライセンスシステムを実装でき、対応するソフ
トウェアまたはハードウェア機能を活性化させるために、必要なときに、ライセンスは携帯型データターミナル320a、320bおよび320cに発信される。システム300を実装している
企業は、異なるタイプまたはデータ収集デバイスの構成を配備する必要はないが、その代わりに、同じタイプまたは構成は、システムおよび異なるソフトウェアの全体にわたって配備されることができ、ハードウェア機能は選択的に可能にすることができ、必要に応じて使用不能とすることができる。この標準化は、紛争を減らすことができ、配備およびサポート経費を減らすことができる。
【0042】
[0042] システム300もまた、データ収集デバイス320a、320bおよび320cのシームレス
更新をサポートする。以前、各々のデータ収集デバイスは手動で更新されることを必要としており、更新が実行される間、時間消費および高価なタスクは、データ収集デバイスがサービスを提供することができない。しかし、第2の通信チャネル350を使用して、通常
の動作中、中央連結ポイント310は、バックグラウンドで各々のデータ収集デバイス320a
、320bおよび320cに、ソフトウェア・アップデートをダウンロードすることができる。アップグレードがリスタートを必要とする場合、唯一の混乱は起こるだろう。しかし、リスタート・プロセスは、ダウンタイムの2、3分を必要とするだけであり、オペレータが望むときはいつでも、このダウンタイムを生じさせられる。アップデートはまた、ダウンタイムが注目に値しない場合には、通常の労働時間外で生じさせることができる。
【0043】
[0043] 図4は、本発明のある実施形態によるデータ収集デバイス320aを示し、データ収集デバイス320bおよび320cは、同様に構成され得る。データ収集デバイス320aは、第1の通信インターフェース314、第2の通信インターフェース315およびコントローラ311を含
む。第1の通信インターフェース314および第2の通信インターフェース315は、第1の通信チャネル340および、それぞれ、第2の通信チャネル350のための通信インターフェースである。第2の通信インターフェース315はまた、中央連結ポイント310の範囲の外にある他のデータ収集デバイスを接続するためにリレーとして役立つ。コントローラ311は、デ
ータ収集デバイス320aの動作を制御する。他の本発明の態様によれば、データ収集デバイス320aは、データ収集デバイス320aの性質に従い、追加的及び/又は異なる構成要素を含むことができる。例えば、データ収集デバイス320aはまた、入出力ユニット、追加的なソフトウェア機能および/または記憶装置を含み得る。同様に、上記のユニットのうちの2
台以上の機能は、単一の構成要素に組み込まれることができ、例えば、単一の通信インターフェースが、第1の通信チャネル340および第2の通信チャネル350を介して通信を取り扱うために、第1の通信インターフェース314は、第2の通信インターフェース315と統合され得る。
【0044】
[0044] 図4に示すように、データ収集デバイス320aがまた、第1のメモリ312aおよび第2のメモリ312bを含むことができる。第1および第2のメモリ312aおよび312bが、携帯型
データターミナル320の通常の動作のために使用されているデータが、中央連結ポイント310に送信されているか、または、中央連結ポイント310から受け取られているデータと混
ぜ合わせられてはならないように用いられうる。例えば、中央連結ポイント310が、バッ
クグラウンドで携帯型データターミナル320にソフトウェア・アップグレードをダウンロ
ードしながら、データ収集デバイス320aが一方で通常作動しているときに、かかる状況は生じ得る。ソフトウェア・アップグレードが、データ収集デバイス320aの動作に影響を及ぼすので、コントローラ311は、第2のメモリ312bの中央連結ポイント310から受け取られるソフトウェア・アップグレードを保存しながら、携帯型データターミナルは第1のメモ
リ312aを使用することを操作する。次いで、携帯型データターミナル320が使われない間
、コントローラ311は、第2のメモリ312bに格納されるデータを使用してアップグレード
を完了させる。これは、データ収集デバイス320aの動作を中断させることなく、シームレスなバックグラウンドでのデータのダウンロードを促進する。データ収集デバイス320aのオペレータは、ダウンロードしているその背景で起こっていることを知る必要はない。
【0045】
[0045] 中央連結ポイント310から、データ収集デバイス320aまで、データをダウンロードする両方の実施形態である、ソフトウェア・アップグレードおよびリアルタイムライセンス管理に加えて、システム300はまた、データ収集デバイス320aのリアルタイム・モ
ニタリングのために使用され得る。このリアルタイム監視能力は、データ収集デバイス320aが更新することを必要とするかどうか決定するか、データ収集デバイス320aの使用をモニタするか、または、データ収集デバイス320aに関する問題を診断するのに用いることができる。データ収集デバイス320aが問題を経験している場合、技術者は現場に問題を診断しに行く必要はない。その代わりに、技術者はデータ収集デバイス320aを調べる第2の通信チャネル350を介して、遠隔でデータ収集手段320aにアクセスすることができ、問題の
原因を判断することができる。監視能力がまた、例えば、データ収集デバイス320aについて使用統計を編集し、または、データ収集デバイス320aの使用のトラック未許可の用途に用いられうる。
【0046】
[0046] 図5は、本発明のある実施形態による、システム300を使用して実行されるソフ
トウェア・アップデート・プロセスのフローチャートである。オペレーション410では、
中央連結ポイント310は、ソフトウェア・アップデートを第2の通信チャネル350を介してデータ収集デバイス320aに発信する。データを送信する前に、データ収集デバイス320aから受け取られる情報が、ソフトウェア・アップデートが必要なことを示す場合だけ、中央連結ポイント310は、ソフトウェア・アップデートが必要かどうか判断するために、デー
タ収集デバイス320aから、最初に情報をリクエストし、ソフトウェア・アップデート・プロセスで処理される。中央連結ポイント310は、インターネットに接続することができ、
データ収集デバイス120aの製造業者のような遠隔サイトから、ソフトウェア・アップデートを得ることができる。
【0047】
[0047] オペレーション420では、コントローラ311は、中央連結ポイント310から、ソ
フトウェア・アップデートを受け取り、ソフトウェア・アップデートをメモリに保存する。データ収集デバイス320aの通常のオペレーションの混乱を最小化するために、図4に示
すように、コントローラは、ソフトウェア・アップデートをメモリ312bに保存できる。オペレーション410および420は、バックグラウンドで実行されることができ、その一方で、データ収集デバイス320aは、第1の通信チャネル340を使用して通常のオペレーションを
実行する。
【0048】
[0048] オペレーション430では、コントローラ311は、メモリに保存されるソフトウェア・アップデートを使用して携帯型データターミナル320をアップデートする。ソフトウ
ェア・アップデートが受け取られ、メモリに保存された直後に、オペレーション430が実
行される必要はない。ソフトウェア・アップデートが、データ収集デバイス320aの通常の
オペレーションを中断させることを必要としない(例えば、リスタートが必要でなく、または、更新されている特徴が使われていない)場合、一旦ソフトウェア・アップデートが、中央連結ポイント310から受け取られると、オペレーション410は実行される。他の状況では、コントローラ311は、ソフトウェア・アップデートが受け取られたことを示してい
るデータ収集デバイス320aのオペレータにプロンプトを発行できる。オペレータは、直ちにアップデートをインストールすることも選択でき、または、より都合のいい時間まで待つこともできる。オペレータに知らせる代わりに、(例えば、ビジネス終了後のような)一日のうちの所定の時間、または、携帯型データターミナルが所定の時間の間稼動していないときのように、データ収集デバイス320aが使われなくなるまで、コントローラ111は
、その代わりに待つことができる。アップデートはまた、所定の時間に生じるように予め予定されていてもよい。
【0049】
[0049] 本発明の態様はまた、コンピュータ読取可能記録媒体にコンピュータ読取可能
コードとして具体化されることができる。コンピュータ読取可能記録媒体は、コンピュータシステムによってその後に読み込まれることができるデータを格納できるいかなるデータ記憶装置でもある。コンピュータ読取可能記録媒体の実施形態はまた、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセス・メモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光学的データ記憶装置および搬送波(例えばインターネットによるデータ伝送)を含む。コンピュータ読取可能のコードが格納されて、配信された方法で実行されるように、コンピュータ読取可能の記録媒体はまた、ネットワークで結合されたコンピュータシステムを通じて配布されることができる。また、機能的なプログラム、コードおよび本発明の態様を達成するコード部分は、本発明が関係する当業者プログラマによって、容易に解釈されることができる。
【0050】
[0050] 本発明の2、3の実施形態を図と共に記載してきたけれども、本発明の原理およ
び精神から逸脱することなく本実施形態において、当業者は変更をすることができ、かかる範囲は、特許請求の範囲およびその均等の範囲により画定される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5