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特開2024-162303プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162303
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2665 20110101AFI20241114BHJP
   H04N 21/858 20110101ALI20241114BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20241114BHJP
   H04L 67/131 20220101ALI20241114BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20241114BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241114BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20241114BHJP
【FI】
H04N21/2665
H04N21/858
G06T19/00 300A
H04L67/131
H04L67/02
G06F3/01 510
G06F3/04815
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077677
(22)【出願日】2023-05-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】金屋 陽介
【テーマコード(参考)】
5B050
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050BA12
5B050CA07
5B050CA08
5B050DA05
5B050EA04
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA14
5C164MA03S
5C164MC11P
5C164SC04P
5C164SC05S
5C164SC11S
5C164UD44S
5C164YA11
5E555AA27
5E555BA02
5E555BA46
5E555BA87
5E555BB02
5E555BC18
5E555BE17
5E555DB32
5E555DB50
5E555DB53
5E555DB57
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが仮想空間に関連付けられたリソースを効率的に収集することを可能とする。
【解決手段】ユーザ装置20は、仮想空間の画像、及び、仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力し、ユーザによるURL登録表示の選択を受け付けた場合に、リンク対象に関連付けられたリソースのURLを、ユーザに関連付けて記憶部に記録し、ユーザによる呼び出し指示に応じて、記憶部に記録したURLを取得し、識別情報取得部が取得したURLのハイパーリンクを含む画面を、仮想空間画面とは別の画面として出力し、ハイパーリンクに対するユーザの選択を受け付けて、ハイパーリンクに対応するリソースを取得し、取得したリソースを用いた画面をディスプレイに出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータを、
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御部と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御部として機能させる、プログラム。
【請求項2】
前記第1出力制御部は、前記ユーザに対応するアバターオブジェクトを前記仮想空間内に出力し、
前記アバターオブジェクトの行動が表示条件を満たした場合に、前記URL登録表示を前記ディスプレイに出力する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1出力制御部は、前記仮想空間における前記アバターオブジェクトの位置が判定領域内に含まれる場合に、前記URL登録表示を前記ディスプレイに出力する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ユーザは、動画を配信する第1ユーザであり、
前記第1出力制御部は、前記第1ユーザが用いる前記ディスプレイに前記仮想空間画面を出力するとともに、第2ユーザが用いる第2ユーザ装置に対し、前記動画を出力するための描画データを送信し、
前記識別情報登録部は、前記第1ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記URLを、前記第1ユーザに関連付けて前記記憶部に記録する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し表示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLの前記ハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザのみが確認できる画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLに基づく前記ハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが確認可能な画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記ユーザは、第1ユーザが配信する動画を視聴する第2ユーザであり、
前記第1出力制御部は、前記第1ユーザが用いる第1ユーザ装置から、前記動画を出力するための描画データを受信して前記URL登録表示を含めた前記仮想空間画面を出力し、
前記識別情報登録部は、前記第2ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記URLを、前記第2ユーザに関連付けて前記記憶部に記録し、
前記識別情報取得部は、前記第2ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLに基づく前記ハイパーリンクを含む画面を前記仮想空間画面とは別の画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第2ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記リンク対象は、前記第1ユーザの操作に基づきアプリ内ブラウザを用いて表示される共有情報であり、
前記第1出力制御部は、前記共有情報に関連付けられた前記URL登録表示を含む仮想空間画面を出力し、
前記識別情報登録部は、前記第2ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記共有情報に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記第2ユーザに関連付けて前記記憶部に記録する、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
1又は複数のコンピュータが、
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御処理と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報記録処理と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得処理と、
取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御処理と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得処理と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御処理と、を実行する情報処理方法。
【請求項10】
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、ユーザが用いるユーザ装置に送信する配信管理部と、
前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信部と、
前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録部と、を備えるサーバ。
【請求項11】
前記ユーザにより前記URL登録表示が選択された場合に、前記URL登録表示が選択されたことを示す情報を前記ユーザ装置から受信して、前記URL登録表示に関連付けられた前記URLを前記ユーザに関連付けて前記記憶部に記録するとともに、前記ユーザ装置から受信した呼び出し指示に応じて前記記憶部に記録した前記URLを前記ユーザ装置に送信する識別情報登録部をさらに備える、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記閲覧履歴情報受信部は、前記ユーザが前記URL登録表示を選択したことを示す選択情報を受信し、
前記実績記録部は、前記選択情報に基づいて、前記URL登録表示が選択された回数である選択回数を前記実績情報に含めて記録する、請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記配信管理部は、動画を配信する第1ユーザが用いる第1ユーザ装置から受信したデータを、前記動画を視聴する第2ユーザが用いる第2ユーザ装置に送信することで前記第2ユーザ装置のディスプレイに前記動画を出力させ、
前記実績記録部は、前記実績情報に応じた報酬を、前記第1ユーザに関連付けて記録する、請求項10に記載のサーバ。
【請求項14】
前記閲覧回数が多くなるに伴い、価値の高い報酬を前記第1ユーザに関連付けて記録する、請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
ユーザが用いるユーザ装置に接続するサーバが、
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、前記ユーザ装置に送信する配信管理処理と、
前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信処理と、
前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録処理と、を実行する、情報処理方法。
【請求項16】
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として表示する第2出力制御部と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに表示する第3出力制御部と、を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システム。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザの動きに基づいてキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成するとともに、かかるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。最近では、仮想空間上に作成された街、又はイベント会場等といった現実世界に近い空間が提供されている。この空間では、イベント会場の展示物を閲覧したりすることを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-184689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような仮想空間内の展示物等の公開対象については、詳細な情報又はそれに付随する情報(リソース)が、インターネット上で提供されていることがある。例えば、リソースは、展示物の詳細情報、展示物が購入できるウェブサイト等である。ユーザが仮想空間を探索しながらそれらの情報を収集することが可能となれば、ユーザは情報収集を効率的に行うことができる。また、展示物等の公開対象を仮想空間に公開する公開者にとっては、その宣伝効果を高められるといったメリットがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータを、仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御部と、前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御部として機能させる。
【0006】
上記課題を解決する情報処理方法は、1又は複数のコンピュータが、仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御処理と、ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報記録処理と、前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得処理と、取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御処理と、前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得処理と、取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御処理と、を実行する。
【0007】
上記課題を解決するサーバは、仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、ユーザが用いるユーザ装置に送信する配信管理部と、前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信部と、前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録部と、を備える。
【0008】
上記課題を解決するサーバの情報処理方法は、ユーザ装置に接続するサーバが、仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、ユーザが用いるユーザ装置に送信する配信管理処理と、前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信処理と、前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録処理と、を実行する。
【0009】
上記課題を解決する情報処理システムは、仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として表示する第2出力制御部と、前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに表示する第3出力制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが仮想空間に関連付けられたリソースを効率的に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態における情報処理システムの一実施形態を示す概略図である。
図2】同実施形態のユーザ装置等の装置のハードウェア構成を示す図である。
図3】同実施形態のユーザ装置の機能を模式的に示すブロック図である。
図4】同実施形態の管理サーバの機能を模式的に示すブロック図である。
図5】同実施形態のユーザ管理情報を模式的に示す図である。
図6】同実施形態の登録情報を模式的に示す図である。
図7】同実施形態の閲覧集計情報を模式的に示す図である。
図8】同実施形態の実績情報を模式的に示す図である。
図9】同実施形態の仮想空間を模式的に示す図である。
図10】同実施形態の表示条件の一例を説明する図である。
図11】同実施形態のURL登録表示を説明する図である。
図12】同実施形態の表示条件及びURL登録表示の一例を説明する図である。
図13】同実施形態の表示条件及びURL登録表示の一例を説明する図である。
図14】同実施形態の表示条件及びURL登録表示の一例を説明する図である。
図15】同実施形態のユーザ装置の処理手順を示すフローチャートである。
図16】同実施形態のユーザ装置の処理手順を示すフローチャートである。
図17】同実施形態のユーザ装置に表示される選択画面を説明する図である。
図18】同実施形態のユーザ装置に表示される仮想空間画面を説明する図である。
図19】同実施形態のユーザ装置に表示されるメッセージ表示画面を説明する図である。
図20】同実施形態のユーザ装置に表示される視聴画面を説明する図である。
図21】第2実施形態のURLの登録者とURLの共有先を示す図である。
図22】第3実施形態のURLの登録者を示す図である。
図23】第4実施形態の配信画面及び視聴画面を示す図である。
図24】同実施形態の配信画面及び視聴画面を示す図である。
図25】変形例のメッセージ表示画面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システムの第1実施形態について説明する。
【0013】
<情報処理システム>
図1を参照して、情報処理システム11について説明する。情報処理システム11は、管理サーバ12及びユーザ10が用いるユーザ装置20を備える。管理サーバ12及びユーザ装置20は、インターネット等のネットワークを介してデータを送受信する。本実施形態において、情報処理システム11は、動画を配信可能とするシステムである。動画は、仮想空間の画像を表示する。情報処理システム11は、仮想空間の画像を、ユーザ10の指示に従って、ユーザ10の仮想空間内における位置(以下、仮想位置)が変更される空間の画像として提供する。ユーザの位置を移動可能な空間は、ワールド又はフィールドともいう。
【0014】
管理サーバ12は、1又は複数の装置から構成されている。つまり、管理サーバ12はサーバ群であってもよい。管理サーバ12は、ネットワークを介してユーザ装置20に接続する。ユーザ装置20は、動画を配信及び視聴するアプリケーションがインストール(実装)された装置、又は、動画を配信及び視聴する動画提供サービスにユーザ登録したユーザ10が用いる装置である。管理サーバ12は、動画の配信に関するデータの中継を担う。
【0015】
ユーザ装置20を用いて動画を配信するユーザ10を配信ユーザ10A、配信された動画を視聴するユーザを視聴ユーザ10Bという。ユーザ10は、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの両方になることが可能である。つまり、ユーザ10は、動画を配信する場合は配信ユーザ10Aであり、動画を視聴する場合は視聴ユーザ10Bである。また、配信ユーザ10Aが用いるユーザ装置20を配信ユーザ装置20Aといい、視聴ユーザ10Bが用いるユーザ装置20を視聴ユーザ装置20Bという。本実施形態において配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bを区別しないで説明する場合には単にユーザ10という。また、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bを区別しないで説明する場合には、単にユーザ装置20という。
【0016】
管理サーバ12は、1又は複数の仮想空間のアセットデータを記憶している。仮想空間には、複数の静的オブジェクトが所定位置に設定されている。また、仮想空間は、移動オブジェクトを含んでいてもよい。
【0017】
管理サーバ12は、ユーザ装置20から、動画の配信要求を受信する。このとき、ユーザ10は、仮想空間を指定できる。管理サーバ12は、ユーザ10に指定された仮想空間のルーム(配信枠)を生成する。また、管理サーバ12は、仮想空間のアセットデータをユーザ装置20に送信する。
【0018】
配信中の動画配信枠は、各ユーザ装置20に表示される一覧画面に表示される。視聴ユーザ10Bは、一覧画面から、閲覧したい動画配信枠を選択することにより、動画の視聴を開始することができる。
【0019】
また、配信ユーザ装置20Aは、動画配信中に仮想空間に関連付けられたURLを取得することができる。配信ユーザ装置20Aは、動画の配信を終了した後に、取得したURLで特定されるリソース(情報資源)を格納したウェブサーバ13にアクセスすることによって、リソースを用いた画面を表示する。リソースを用いた画面の一例は、ウェブページである。なお、URL(Uniform Resource Locator)はリソースのネットワーク上の位置を示す識別情報であり、URI(Uniform Resource Identifier)ともいえる。また、URLに代えて、URN(Uniform Resource Name)であってもよい。
【0020】
<ハードウェア構成>
図2を参照して、ユーザ装置20のハードウェア構成を説明する。ユーザ装置20は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ウェアラブルコンピュータ、又はこれらの装置以外の動画を再生可能な情報処理装置である。ウェアラブルコンピュータは、ユーザが動画を視聴可能な画面を備えていればよい。例えばユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ、又は眼鏡型のウェアラブル端末等である。ユーザ装置20は、単独で動作する装置、又は、互いに各種のデータを送受信可能に接続された複数の装置から構成されるものである。後者のユーザ装置20の一例として、例えばアウトサイドイン方式のトラッキングを行うシステムがある。
【0021】
ユーザ装置20は、処理回路100、ストレージ104、センサユニット112、ディスプレイ109、タッチパネル110及び周辺機器111を備える。図2に例示するユーザ装置20は、配信ユーザ10Aの動作を検出するセンサユニット112を備える。なお、センサユニット112は、ユーザ装置20と別の装置であってユーザ装置20に対して通信可能に接続されるものであってもよい。
【0022】
処理回路100は、本明細書に開示された制御プロセスのうちの1つ以上を実行するプロセッサであるCPU101及びメモリ102を含む。処理データ及び命令は、メモリ102に格納されてもよい。また、これらの処理データ及び命令は、ハードドライブ(HDD)又は可搬型記憶媒体等の記憶媒体ディスクであるストレージ104に格納されてもよい。又は処理回路100とは別に設けられた記憶媒体に格納されてもよい。ストレージ104は、バス108及びストレージコントローラ103を介してCPU101に接続される。本実施形態においては、ストレージ104にアプリケーションが記憶されている。アプリケーションは、動画を配信及び視聴するためのプログラムと、プログラムの実行に必要な各種のデータとを含む。
【0023】
本明細書に開示された各機能は、CPU101に限らず、開示された機能を実行するように構成又はプログラムされた汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、その他の従来の回路及び/又はそれらの組み合わせを含み得る回路を使用して実装され得る。プロセッサは、その中にトランジスタ及び他の回路を含むので、処理回路又は回路である。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行するプログラムされたプロセッサであってよい。本開示において、処理回路等のユニット、又は手段は、言及された機能を実行する、又は実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示された、又はそうでなければ公知の、言及された機能を実行するようにプログラムされるか構成される任意のハードウェアであってよい。
【0024】
さらに、プロセッサは、プロセスの命令が格納されるコンピュータ可読媒体の形態によって制限されない。例えば、命令は、CD、DVD、処理回路100が通信する情報処理装置のFLASHメモリ、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、ハードディスク又は他の非一時的コンピュータ可読媒体、例えばサーバ又はコンピュータに格納されてもよい。また、プロセスは、ネットワークベースのストレージ、クラウドベースのストレージ、又は他のモバイルアクセス可能なストレージに格納され、処理回路100によって実行可能であってもよい。
【0025】
本明細書に開示されたフローチャートにおける記述又はブロックは、プロセスにおける特定の論理機能又はステップを実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント又は部分を表すものとして理解することができる。また、上記記述又はブロックは、実質的に同時又は逆順等、図示又は明細書に記載した順序とは異なる順序で機能を実行することができる。
【0026】
処理回路100を実現するためのハードウェア要素は、様々な回路要素によって実現され得る。さらに、本明細書に開示された各機能は、1つ又は複数の処理回路を含む回路によって実現されてもよい。
【0027】
処理回路100はまた、ネットワークNWに接続するための、ネットワークコントローラ106を含む。ネットワークNWは、インターネット等の公衆ネットワーク、又はローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)等のプライベートネットワーク、又はそれらの任意の組み合わせとすることができ、公衆交換電話網(PSTN)又は統合サービスデジタルネットワーク(ISDN、登録商標)又はサブネットワークも含むことができる。ネットワークNWはまた、イーサネット(登録商標)ネットワーク、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル等の有線とすることができ、又は3G、4G及び5G無線セルラーシステムを含むセルラーネットワーク等の無線とすることができる。また、無線ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又は公知の他の無線通信形態とすることができる。さらに、ネットワークコントローラ106は、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、赤外線等の他の直接通信規格に準拠することができる。
【0028】
処理回路100は、さらに、ディスプレイコントローラ105、入出力インターフェース107を備える。これらはバス108に接続されている。ディスプレイコントローラ105は、ディスプレイ109に接続する。入出力インターフェース107は、タッチパネル110及び周辺機器111に接続する。
【0029】
センサユニット112について説明する。センサユニット112は、ユーザの表情の変化を示すフェイスモーション、及びセンサユニット112に対するユーザの身体の相対位置の変化を示すボディモーションを検出する1又は複数のセンサである。フェイスモーションは、瞬きや口の開閉等の動きを含む。センサユニット112は、公知の物を使用することができる。センサユニット112は、光を測定対象物に照射することによって測定対象物までの距離を測定するセンサを有する。例えば、トゥルーデプス(True Depth)、又は「LIDAR」(Light Detection and Ranging、又はLaser Imaging Detection and Ranging)等のセンサを用いることが可能である。例えば発光部は、ドットプロジェクタによってユーザの顔等に数万の不可視のドット(点)を投影する。そして、ドットパターンの反射光を検出し、分析して顔の深度マップを形成し、顔等の赤外線画像をキャプチャすることで、正確な顔データをキャプチャする。センサユニット112の演算処理部は、深度マップと赤外線画像に基づいて各種の情報を生成し、その情報を登録済みの参照データと比較して、顔の各ポイントの深度(各ポイントと近赤外線カメラとの間の距離)や深度以外の位置のずれを算出する。また、センサユニット112の他の例は、上記した方法以外の測距方法で、ユーザに向かって照射された光がユーザの顔等の測定対象物に反射して返ってくるまでの飛行時間(Time of Flight)又は位相差を測定するToFセンサ、及びユーザの顔を撮影するカメラ及びカメラが撮影したデータを画像処理する画像処理部の少なくとも一つを含むものである。ToFセンサは、飛行時間又は位相差に基づいて、測定対象物までの距離を算出する。
【0030】
センサユニット112は、フェイスモーション及びボディモーションをトラッキングデータとして処理回路100に出力する。なお、トラッキングデータはモーションデータに含まれる。モーションデータは、アバターオブジェクトを動作させるためのデータ全般をいう。例えばモーションデータは、トラッキングデータのほかに、エモートデータを含む。エモートデータは、アバターオブジェクトに「拍手」等の予め登録された所定の動作をさせるデータである。この予め登録されたアバターオブジェクトの動作を、以下において「エモート」という。
【0031】
また、センサユニット112は、ユーザの顔だけでなく、手をトラッキングする(ハンドトラッキング)機能を有していてもよい。また、センサユニット112は、手以外の人間の部位の位置又は向きを検出するセンサを含んでいてもよい。センサユニット112は、速度や加速度を検出するセンサ、方向や方位を検出するセンサ(ジャイロセンサ等)等をさらに含むものであってもよい。センサユニット112は、上記の各種センサの検出結果に基づきユーザが存在する現実空間の物体を認識し、認識した物体を空間地図にマッピングする空間マッピング機能を有していてもよい。
【0032】
周辺機器111は、マイク及びスピーカを含む。また、周辺機器111は、ユーザ装置20の筐体等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、ユーザが手で操作するコントローラ等であってもよい。コントローラは、加速度センサ、ジャイロ等の慣性計測センサ(IMU:Inertial Measurement Unit)等の公知の各種のセンサを内蔵していてもよい。また、周辺機器111の他の一例は、ユーザの手の動き、目の動き、頭部の動き、視線の方向等を特定するトラッキング装置であってもよい。この態様では、例えば、ユーザの手の動きに基づいて、ユーザの指示を判定し、動画の配信を開始又は終了したり、メッセージや動画への評価、所定のオブジェクトの表示等の各種操作を実行したりすることができる。なお、ユーザ装置20が周辺機器111としてマウスやコントローラ等の入力装置を備える場合には、タッチパネル110は省略されてもよい。また、ユーザ装置20はタッチパネル110を備える場合にはマウスやコントローラ等の入力装置は省略されてもよい。
【0033】
ストレージ104にインストールされた動画用のアプリケーションについて説明する。アプリケーションは、ユーザ装置20に実装されたネイティブ部を含む。ネイティブ部は、ユーザ装置20のOS(Operating System)上で動作し、ユーザ装置20のストレージ104やカメラ等の装置(物理的資源)にアクセスすることが可能である。ネイティブ部は、管理サーバ12から受信した描画データに基づいて動画をディスプレイ109に表示する。
【0034】
一態様として、アプリケーションは、アプリ内ブラウザを含む。アプリ内ブラウザは、アプリケーションに含まれるWebView等のブラウザ機能を実現するコンポーネントである。WebViewは、アプリケーションに組み入れられたものである。WebViewは、例えば、SFSafariView,WKWebView等のAPI(Application Programming Interface)である。アプリ内ブラウザは、解析部及び表示制御部を含む。アプリ内ブラウザは、リソースを取得する。リソースは、アプリ内ブラウザによって画面をディスプレイ109に表示するために必要なHTML(Hyper Text Markup Language)ファイル等のデータであって、HTML等のマークアップ言語、及びJavaScript(登録商標)等で記述されたファイル、CSS(Cascading Style Sheets)ファイル、JavaScript(登録商標)で記述された外部ファイル等である。
【0035】
独立したウェブブラウザと同様に、解析部は、HTMLやCSS等を解釈する。表示制御部は、取得したリソースを画面に表示したりJavaScript(登録商標)を実行したりする。リソースは、音声データを含んでいてもよい。
【0036】
別の態様として、アプリケーションは、ユーザの所定の操作を受け付けた場合に、アプリケーションとは別にユーザ装置20にインストールされたウェブブラウザを起動してもよい。本実施形態ではアプリケーションはアプリ内ブラウザを有するものとして説明する。
【0037】
管理サーバ12は、ユーザ装置20と同様の構成の処理回路100及びストレージ104を有する。管理サーバ12は、タッチパネル110、周辺機器111、センサユニット112及びディスプレイ109等を省略することができる。
【0038】
<ユーザ装置>
図3を参照して、ユーザ装置20の機能について説明する。
第1出力制御部21は、仮想空間の画像、及び、仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイ109に出力する。配信ユーザ10Aは、配信後に、コンテンツ等のリンク対象に関連付けられたリソースを閲覧しようと考える場合には、表示されたURL登録表示66を選択することによってURLを登録することができる。そして、配信ユーザ10Aは、URLを呼び出す操作を行うことによって、URLで特定されるリソースをディスプレイ109に出力することができる。
【0039】
第1出力制御部21は、ユーザ10に対応するアバターオブジェクトを仮想空間内に出力する。第1出力制御部21は、アバターオブジェクトの行動が表示条件を満たした場合に、URL登録表示をディスプレイ109に表示する。また、第1出力制御部21は、配信ユーザ10Aが用いるディスプレイ109に仮想空間画面を出力するとともに、視聴ユーザ10Bが用いる視聴ユーザ装置20Bに対して動画を出力するための描画データを送信する。
【0040】
識別情報登録部22は、ユーザ10によるURL登録表示の選択を受け付けた場合に、リンク対象に関連付けられたリソースのURLをユーザに関連付けて記憶部に記録する。本実施形態では、記憶部は、管理サーバ12の登録情報記憶部35である。また本実施形態では、配信ユーザ装置20Aのみが、URL登録表示の選択を受け付け可能である。配信ユーザ装置20Aの識別情報登録部22は、当該選択を受け付けた場合に、URLを、配信ユーザ10Aに関連付けて記憶部に記録する。
【0041】
識別情報取得部23は、ユーザ10による呼び出し指示に応じて、記録したURLを取得する。また、識別情報取得部23は、配信ユーザ10Aによる呼び出し指示に応じて、URLを取得する。
【0042】
第2出力制御部24は、識別情報取得部23が取得したURLのハイパーリンクを含む画面を、仮想空間画面とは別の画面として表示する。
リソース取得部25は、ハイパーリンクに対するユーザ10の選択を受け付けて、ハイパーリンクに対応するリソースを取得する。
【0043】
第3出力制御部26は、取得したリソースを用いた画面をディスプレイ109に出力する。また、第3出力制御部26は、リソースの閲覧履歴を閲覧履歴情報記憶部27に記録する。
【0044】
<管理サーバ>
図4を参照して、管理サーバ12の構成について説明する。
管理サーバ12は、配信管理部30、登録部31、閲覧履歴情報受信部32、及び実績記録部33を備える。また、管理サーバ12は、ユーザ管理情報記憶部34、登録情報記憶部35、閲覧集計情報記憶部36及び実績情報記憶部37を備える。
【0045】
配信管理部30は、仮想空間の画像、及び、仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイ109に出力するための描画データを、ユーザ装置20に送信する。配信管理部30は、仮想空間内のオブジェクトを描画するためのアセットデータをユーザ装置20に送信する。また、配信管理部30は、モーションデータを含むアバターオブジェクトを描画するためのデータを配信ユーザ装置20Aから受信するとともに、受信したデータをユーザ装置20に送信する。
【0046】
登録部31は、ユーザ10によりURL登録表示が選択された場合に、URL登録表示が選択されたことを示す情報をユーザ10が用いるユーザ装置20から受信する。また、登録部31は、URL登録表示に関連付けられたURLをユーザに関連付けて記憶部に記録するとともに、ユーザ装置から受信した呼び出し指示に応じて記憶部に記録したURLをユーザ装置に送信する。
【0047】
閲覧履歴情報受信部32は、ユーザがURL登録表示を選択することで、閲覧履歴情報を受信する。閲覧履歴情報は、登録情報記憶部35に記録されたURLで特定されるリソースをユーザが閲覧した履歴を示す。また、閲覧履歴情報受信部32は、ユーザがURL登録表示を選択したことを示す選択情報を受信する。
【0048】
実績記録部33は、閲覧履歴情報に基づいて、リンク対象毎に、リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する。
<データの構成>
図5図8を参照して、管理サーバ12に記録された各情報について説明する。
【0049】
図5は、ユーザ管理情報記憶部34に記録されたユーザ管理情報40の一例を示す。ユーザ管理情報40は、ユーザ毎に記録されている。ユーザ管理情報40は、ユーザの識別情報であるユーザID(識別子)、累積ポイント及びコインを含む。累積ポイントは、動画の配信及び視聴等、アプリケーション又はアプリケーションを提供するプラットフォームでのアクティビティによって付与されるポイントを、ユーザ毎に累積したものである。累積ポイントは、アプリケーション又はアプリケーションを提供するプラットフォームで実行できる抽選(ガチャ)の対価、ギフトオブジェクト、アイテムの対価として用いることができる。ギフトオブジェクトは、視聴ユーザが、配信ユーザ等に提供するオブジェクトである。アイテムは、アバターオブジェクトが装着するもの、プラットフォームから提供されるゲームで用いるものを含む。また、累積ポイントは、現実世界で用いられる通貨と交換可能であってもよい。コインは、ユーザが購入可能である点で累積ポイントと異なる。コインは、アプリケーション内のアクティビティによって付与されてもよい。また、コインは、累積ポイントと同様に、抽選の対価、ギフトオブジェクトの対価等として用いられてもよい。
【0050】
図6は、登録情報記憶部35に記録された登録情報41の一例を示す。登録情報41は、動画内に表示されたURL登録表示が選択された際に生成又は更新される。登録情報41は、ユーザID、ルームID(識別子)、URL、登録日時を含む。登録情報41は、ユーザ毎に記録されている。ルームIDは、URL登録表示が選択された際に配信されていた動画の識別子である。URLは、選択されたURL登録表示に関連付けられたURLである。保存日時は、URL登録表示が選択された日時を示す。
【0051】
図7は、閲覧集計情報記憶部36に記録された閲覧集計情報42の一例を示す。本実施形態では、閲覧集計情報42は、ユーザ装置20から送信された閲覧履歴情報に基づき更新される。
【0052】
閲覧集計情報42は、ユーザID、URL、ルームID、閲覧開始時刻、閲覧終了時刻、及び行動履歴を含む。ユーザID、URL、ルームIDは、登録情報41のユーザID、URL、ルームIDと同様である。閲覧開始時刻は、ユーザ装置20がウェブサーバ13に接続又はユーザ装置20がリソースを表示した時刻である。閲覧終了時刻は、ユーザ装置20がウェブサーバ13との接続を切断又はユーザ装置20がリソースの表示を終了した時刻である。行動履歴は、ユーザ10が表示されたリソースにおいて実行した行動を示す。行動履歴の例は、リソース先で資料の請求等を行ったこと、又はリソース先での購入等である。
【0053】
図8は、実績情報記憶部37に記録された実績情報43の一例を示す。実績情報43は、公開者毎に記録される。公開者は、仮想空間を公開する公開者、又は仮想空間内の専用領域で展示物又は商品等を公開する公開者等である。展示物を公開する公開者は、展示物をユーザ10に宣伝することができる。また、商品を公開する公開者は、ユーザ10から商品の対価を得ることができる。
【0054】
実績情報43は、公開者識別子、URL、ユーザ滞在時間、アンケート回答情報、閲覧回数を含む。公開者識別子は、公開者に割り振られた識別子である。ユーザ滞在時間は、各ユーザ10がリソースを閲覧した時間、又は各ユーザの閲覧時間の統計情報を示す。この時間は、閲覧集計情報42の閲覧開始時刻及び閲覧終了時刻から算出することができる。ユーザ滞在時間は、リソースを閲覧したユーザの滞在時間を個々に記録していていてもよい。又はユーザ滞在時間は、ユーザの平均滞在時間であってもよい。アンケート回答情報は、仮想空間でユーザ10が回答したアンケートの内容を示す。閲覧回数は、閲覧履歴情報を集計して得られる回数であって、登録されたURLを用いてリソースが表示された回数の合計である。また、実績情報は、URL登録表示に対するユーザの選択を示す情報を集計して得られる回数であるクリック数(選択回数)を含んでいてもよい。当該情報は、ユーザ装置20から受信する。また、実績情報43は、ユーザ10が予め決められた行動を行った回数を合計したコンバージョン数を含んでいてもよい。
【0055】
<動画の配信及び視聴方式>
次に、動画の配信又は視聴の方式について説明する。動画の配信及び視聴の方式としては、クライアントレンダリング方式、ブラウザレンダリング方式、映像配信方式及びサーバ配信方式のうち一つを用いることができる。本実施形態では、クライアントレンダリング方式を用いる。
【0056】
クライアントレンダリング方式は、各ユーザ装置20が、プログラムを実行させることによって、オブジェクトのレンダリングを行う方式である。ユーザ装置20は、アバターオブジェクト及びアバターオブジェクト以外の物体オブジェクトの3次元モデルデータ等を記憶する。アバターオブジェクトの3次元モデルデータは、アバターオブジェクト本体を構成する本体パーツ、アバターオブジェクトに装着可能な装着パーツの描画データを含む。本体パーツのデータは、ポリゴンデータ、及びアバターオブジェクトの動作を表現するための骨格データ(ボーン)、テクスチャデータ等を含む。装着パーツは、テクスチャデータ等を含む。配信ユーザ10Aは、自身に対応するアバターオブジェクトの装着パーツを好みのパーツに設定することができる。アバターオブジェクト以外の物体オブジェクトのモデルデータは、ポリゴンデータ、テクスチャデータ等を含む。
【0057】
第1出力制御部21は、モーションデータ、及び各オブジェクトのパーツを示す識別情報(パーツID)を含む描画データを用いて描画を行う。また、第1出力制御部21は、モーションデータ、及び各パーツIDを含む描画データを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、描画データを視聴ユーザ装置20Bに送信する。視聴ユーザ装置20Bは、管理サーバ12からそれらのデータを受信する。そして、ユーザ装置20はそれらのデータを用いて配信ユーザ10Aのアバターオブジェクト及び他のオブジェクトを描画する。
【0058】
また、第1出力制御部21はマイクが集音した音声に基づく音声データを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、音声データを視聴ユーザ装置20Bに送信する。モーションデータ、座標データ及び音声データには、タイムスタンプが付与されている。
【0059】
視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、動画を表示するための描画データ及び音声データを管理サーバ12から受信する。そして、第1出力制御部21は、描画データを用いて、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクトを含めた画像を描画する。
【0060】
また、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの第1出力制御部21は、他のユーザからが投稿したメッセージ等のデータを管理サーバ12から受信する。第1出力制御部21は、アバターオブジェクトや他のオブジェクトをレンダリングした画像と、投稿メッセージや通知等とを合成した動画データをディスプレイ109に出力する。また、第1出力制御部21は、タイムスタンプに基づいて音声データを動画データと同期させてスピーカから出力する。
【0061】
なお、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bは互いに異なる方式で動画を表示してもよい。例えば配信ユーザ装置20Aがクライアントレンダリング方式で動画を表示する一方で視聴ユーザ装置20Bがブラウザレンダリング方式で動画を表示してもよい。また、動画を表示する方法をユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、視聴ユーザ装置20Bのうち一部の装置はクライアントレンダリング方式で動画を表示し、他の装置はブラウザレンダリング方式で動画を表示してもよい。本実施形態では、各ユーザ装置20がクライアントレンダリング方式で動画を生成する。
【0062】
<仮想空間の構成>
図9図14を参照して、仮想空間50の構成について説明する。
図9に示すように、仮想空間50は、複数のオブジェクト51を含む。仮想空間50に位置するオブジェクト51は、アバターオブジェクト52、それ以外のオブジェクトである物体オブジェクト53を含む。
【0063】
仮想空間50には、仮想空間の位置を示すワールド座標系(X,Y,Z)が設定されている。ワールド座標系は、グローバル座標系ともいう。アバターオブジェクト52及び物体オブジェクト53の位置はワールド座標系の座標で特定できる。アバターオブジェクト52及び物体オブジェクト53には、オブジェクト座標系(x,y,z)がそれぞれ設定されている。アバターオブジェクト52及び物体オブジェクト53の向き及び動作等は、オブジェクト座標系の座標で特定できる。この座標には、座標軸に対する回転座標を示すロール、ピッチ、ヨーを含む。
【0064】
仮想空間50には、各配信ユーザ10Aに対応した仮想カメラ54が位置する。仮想カメラ54にはカメラ座標系が設定されている。カメラ座標系によって、カメラの向き、パン及びチルト等の動作が特定できる。仮想カメラ54は、アバターオブジェクト52に関連付けられている。第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の移動に伴い仮想カメラ54を追従させる。例えば第1出力制御部21は、配信ユーザ10Aが指示する移動方向を取得し、移動方向をワールド座標系における方向に変換してアバターオブジェクト52を移動させる。第1出力制御部21は、仮想カメラ54の光軸を中心とした所定の視野範囲に含まれるオブジェクトの座標に基づいて、2次元の画像を生成する。そして、第1出力制御部21は、2次元の画像をディスプレイ109に出力する。ここでいうレンダリングは、仮想カメラの位置の取得、透視投影、オブジェクトの各々に関連付けられた深度情報に基づく隠面消去等が含まれる描画処理をいう。レンダリングは、これらのうち少なくとも一つの処理であってもよいし、シェーディング、テクスチャマッピング等の処理を含んでいてもよい。
【0065】
仮想カメラ54の位置は、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの少なくとも一方によって変更可能である。例えば、配信ユーザ10Aは、仮想カメラ54の位置に関する設定として、一人称視点(アバター位置)と、三人称視点とを選択できる。第1出力制御部21は、一人称視点では、アバターの目の位置と仮想カメラ54の位置とを一致又はほぼ一致させた状態でレンダリングする。この場合、アバターオブジェクト52の視線と仮想カメラ54の光軸とがほぼ一致する。これにより、アバターオブジェクト52から仮想空間50をみているような画像がディスプレイ109に表示される。第1出力制御部21は、三人称視点では、アバターオブジェクト52の周りの位置に仮想カメラ54を設定させるとともに、アバターオブジェクト52が画面中央等の所定位置になるようにレンダリングする。三人称視点に仮想カメラ54を設定すると、アバターオブジェクト52の画像を画面に表示することができる。第1出力制御部21は、三人称視点における仮想カメラ54の位置を変更可能であってもよい。又は、3つ以上の位置に配置された仮想カメラ54からいずれか一つ(又は複数)を選択する多視点カメラを用いて画像を生成するようにしてもよい。
【0066】
図9に例示する仮想空間50は、複数の公開者が、公開者に割り当てられた展示ブース55にて、リンク対象としてのコンテンツを公開する空間である。仮想空間50は、複数の展示ブース55を有している。展示ブース55は、1又は複数のコンテンツ表示オブジェクト56を含む。
【0067】
コンテンツ表示オブジェクト56は、例えば、厚みの無い2次元の表示面からなるオブジェクト、或いは表示面を有する3次元オブジェクトである。コンテンツ表示オブジェクト56は、ユーザ10が視認可能なオブジェクト、又は、画面上で視認できない透明のオブジェクト等である。表示面には、公開者が公開するコンテンツ57を表示することができる。コンテンツ57は、JPEG形式、GIF形式、PNG形式等の静止画像、MPEG4等の動画データに基づく動画等の画像である。第1出力制御部21は、予め公開者が指定したコンテンツ57を、テクスチャマッピング等の手法によりコンテンツ表示オブジェクト56に投影する。
【0068】
コンテンツ57等のリンク対象を表示するためのデータは、管理サーバ12が記録していてもよい。この場合、管理サーバ12は、ユーザ装置20(配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20B)からの要求に応じて、リンク対象を表示するためのデータをユーザ装置20に送信する。或いは、コンテンツ57等のリンク対象を表示するためのデータは、ウェブサーバ13が記録していてもよい。この場合、ウェブサーバ13は、ユーザ装置20(配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20B)からの要求に応じて、リンク対象を表示するためのデータをユーザ装置20に送信する。或いは、視聴ユーザ装置20Bは、配信ユーザ装置20Aが出力したリンク対象の画像のデータを、配信ユーザ装置20Aから管理サーバ12を介して受信するようにしてもよい。
【0069】
コンテンツ57には、URL登録表示66(図11参照)が直接的又は間接的に対応付けられている。URL登録表示66を表示する表示条件は、リンク対象によって異なっていてもよい。また、URL登録表示66の表示態様は、リンク対象によって異なってもよい。図9に例示するコンテンツ57に対応するURL登録表示66を表示する表示条件は、アバターオブジェクト52の位置がコンテンツ57に関連付けられた判定領域内にあることである。
【0070】
例えば仮想空間50は、コンテンツ57の各々に対応させた第1判定領域58及び第2判定領域59を含む。第1判定領域58は、URL登録表示66の表示について判定を行う領域である。第1判定領域58には、URL登録表示66を表示するスクリプトが関連付けられている。第2判定領域59は、アンケートの回答項目の表示の判定を行う領域である。例えば、第1出力制御部21は、第1判定領域58及び第2判定領域59を非表示(透明)のオブジェクトとして扱い、仮想空間画面に表示しない。図9に例示する第1判定領域58及び第2判定領域59は、直方体である。第1判定領域58及び第2判定領域59は、立方体以外のほか、床面に平行な平面であってもよい。
【0071】
図10に示すように、第1出力制御部21は、URL登録表示66を取得可能なことを示すガイド表示60をコンテンツ表示オブジェクト56に関連付けて表示する。ガイド表示60は、配信ユーザ10Aの気付きを促すものであればよい。例えば、ガイド表示60Aは、コンテンツ表示オブジェクト56の近傍に表示された指標である。指標は、URL登録表示66を取得可能であることを、当該指標を見ているユーザ10に気付かせるものであればよい。指標は、マーク、アイコン、ピクトグラム又はボタンである。指標は、例えば、ハートマーク等である。また、ガイド表示は、「いいねボタン(Like button)」等のUI要素であってもよい。また、ガイド表示60Bは、コンテンツ表示オブジェクト56の近傍、若しくは、第1判定領域58又はその近傍に表示されたエフェクト(演出表示)である。エフェクトは、光のパーティクルが出現したり消えたりすること等によって表示される。図9では2つのガイド表示60A,60Bを表示しているが、少なくとも一つが表示されていればよい。
【0072】
図11に示すように、第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58と当たったか否かを判定する。換言すると、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内であるか否かを判定する。第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内であるとの表示条件が満たされた場合に、その第1判定領域58に対応するURL登録表示66を表示する。つまり、コンテンツ57毎に、第1判定領域58が設定されている。また、コンテンツ57に対応するURL登録表示66には、コンテンツ57毎のURLが関連付けられている。なお、ガイド表示60がボタンである場合、ボタンが選択された場合にURL登録表示66を表示してもよい。第1出力制御部21は、URL登録表示66をコンテンツ57又はコンテンツ表示オブジェクト56と関連付けて表示する。例えば、第1出力制御部21は、URL登録表示66に最も近いオブジェクト51がコンテンツ表示オブジェクト56となるようにURL登録表示66を表示する。又は、第1出力制御部21は、URL登録表示66をコンテンツ表示オブジェクト56の一部に重ねて表示する。
【0073】
このように表示条件が満たされた場合にのみURL登録表示66を表示すると、URL登録表示66が表示されていない状態の仮想空間50の見た目を現実世界に近付けることができるため、各ユーザ10の動画への没入感を高めることができる。また、画面内に複数のコンテンツ57が表示されている場合、各コンテンツ57に対応するURL登録表示66を表示すると、他のオブジェクト51等の表示面積が少なくなってしまうことがある。これに対し、表示条件が満たされた場合にのみURL登録表示66を表示することで、URL登録表示66が占有する面積を極力少なくすることができる。
【0074】
URL登録表示66は、仮想空間50で座標を有するUI要素オブジェクトとして表示されてもよい。この場合、画面に表示されたURL登録表示66は、画面の表示領域の2次元座標を有する。ディスプレイ109がタッチパネルとともに設けられている場合、配信ユーザ10Aの操作位置とURL登録表示66の位置とが一致した場合には、識別情報登録部22はURL登録表示66が選択されたと判断する。又はURL登録表示66は、仮想空間50で座標を有さないGUI(Graphical User Interface)要素として表示されてもよい。このGUI要素としては、例えば仮想空間画像に重ねられるとともに画面の一定の位置に表示されるアイコンである。また、URL登録表示66の図柄は特に限定されず、「LIKE」、「GOOD」を示すマークであってもよい。
【0075】
また、第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第2判定領域59と当たったか否かを判定する。換言すると、アバターオブジェクト52の位置が第2判定領域59内であるか否かを判定する。第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第2判定領域59内であるとの条件が満たされた場合に、その第2判定領域59に対応するアンケート項目(図示略)を画面に表示する。配信ユーザ10Aは、アンケート項目を選択してアンケートに回答することが可能である。
【0076】
配信ユーザ10Aは、コンテンツ57に興味があるときコンテンツ57に関するリソースを閲覧したいと考える。動画配信中に、配信ユーザ10Aがアプリケーション外のウェブブラウザ又はアプリ内ブラウザでコンテンツ57に関するリソースを閲覧すると、この場合には、動画配信の進行が滞ってしまう。その結果、その動画を視聴する視聴ユーザ10Bがその動画に興味をもたなくなってしまうことがある。また、配信ユーザ10Aによっては、仮想空間50の探索の様子を動画で配信した後に、興味を持ったコンテンツ57のリソースをまとめて閲覧したいという要望をもつことがある。又は、配信ユーザ10Aが、動画配信中にアプリケーション外のウェブブラウザ又はアプリ内ブラウザでリソースを閲覧すると、配信が強制的に停止されてしまう仕様の場合にはリソースを閲覧することはできない。
【0077】
また、イベントを開催する開催者又は各展示ブース55で情報を公開する公開者は、各展示ブース55の観覧の機会を増やすため、配信ユーザ10Aに対し仮想空間50を効率よく回ってほしいという要望がある。しかし、配信ユーザ10Aが興味のあるコンテンツ57のリソースを何度も閲覧していたのでは、仮想空間50を効率よくまわることはできない。
【0078】
配信ユーザ10Aは、配信後にリソースを閲覧しようと考える場合には、表示されたURL登録表示66を選択する。識別情報登録部22は、URL登録表示66の選択指示を受け付けた場合に、URL登録表示66に対応するコンテンツ57に関連付けられたURLを取得する。このとき、コンテンツ表示オブジェクト56に表示するコンテンツ57が時間帯に応じて変わる場合、それらのコンテンツ57には異なるURLが関連付けられていてもよい。
【0079】
識別情報登録部22は、取得したURLを配信ユーザ10AのユーザIDとともに管理サーバ12に送信する。例えば、URLは、アセットデータ等に含まれていてもよい。管理サーバ12の登録部31は、受信したURLをユーザIDと関連付けて登録情報記憶部35に記録する。
【0080】
又は、識別情報登録部22は、URL登録表示66が選択された場合に、そのURL登録表示66又はコンテンツ57の識別情報を配信ユーザ10AのユーザIDとともに管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、受信した識別情報に基づいて、URLをユーザIDと関連付けて登録情報記憶部35に記録する。
【0081】
URLが関連付けられるリンク対象は、コンテンツ57に限られない。2次元又は3次元のオブジェクト51であってもよい。
図12に例示するリンク対象であるオブジェクト51(以下、リンク対象オブジェクト61)は、自動車等の3次元オブジェクトである。この3次元オブジェクトは、仮想空間50内に停止した状態で描画されている。図12に例示するリンク対象オブジェクト61に対応するURL登録表示66の表示条件は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内であることである。第1判定領域58は、リンク対象オブジェクト61の周囲に設けられていてもよい。言い換えると、URL登録表示66の表示条件は、アバターオブジェクト52の位置とリンク対象オブジェクト61との位置が予め定めた位置関係となったことである。第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内であると判定した場合に、リンク対象オブジェクト61に対応付けてURL登録表示66を表示する。第1出力制御部21は、URL登録表示66を、例えばリンク対象オブジェクト61の近傍に表示したり、リンク対象オブジェクト61に重ねて表示したりする。
【0082】
図13に例示するリンク対象オブジェクト62は、アバターオブジェクト52が装着可能なアイテムである。リンク対象オブジェクト62に対応するURL登録表示66の表示条件は、アバターオブジェクト52の位置が複数のアイテムに対応する第1判定領域58内であることである。図13に例示するように、第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内であると判定した場合に、第1判定領域58に関連付けられた複数のリンク対象オブジェクト62にそれぞれ対応させた各URL登録表示66を、同じ期間内に表示してもよい。識別情報登録部22は、複数のURL登録表示66のうち選択操作がされたURL登録表示66に関連付けられたURLを取得するとともに管理サーバ12に送信して登録を行う。図12,13では、第1判定領域58は平面であるが、第1判定領域58は立体の形状であってもよい。例えば、図12では、第1判定領域58は円柱の形状を有していてもよい。図13では、第1判定領域58は直方体の形状を有していてもよい。
【0083】
また、第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第2判定領域59内であると判定した場合に、質問に対する回答を受け付ける回答表示を表示する。第1出力制御部21は、回答表示に対する操作を受け付ける。そして、回答内容を、回答したユーザのユーザIDと関連付けて管理サーバ12に送信する。
【0084】
図14に例示するように、リンク対象オブジェクト63は、移動オブジェクトであってもよい。移動オブジェクトは、例えば広告を掲載した飛行船や自動車である。リンク対象オブジェクト63は、仮想空間50を移動する。リンク対象オブジェクト63に対応するURL登録表示66の表示条件は、リンク対象オブジェクト63が仮想カメラ54の視野範囲54Z内であることである。視野範囲54Zは、例えば錐台又は四角錐の形状を有する視野錐である。URL登録表示66は、ユーザが操作しやすい状態で表示されればよい。例えばURL登録表示66は、仮想空間内で座標を有するUI要素オブジェクトとして表示されてもよく、仮想空間50内で座標を有さないUI要素として表示されてもよい。
【0085】
<動作>
図15,16を参照して、ユーザ装置20が実行する処理について説明する。
URL登録表示66は、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bの少なくとも一方が表示する。また、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bの少なくとも一方が、リンク対象のURLを登録できる。さらに、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bの少なくとも一方が、URLのハイパーリンクを含む画面を見ることができる。ここでは、配信ユーザ装置20Aのみが、URL登録表示66の表示、URLの登録、ハイパーリンクを含む画面の視認を行うことができる。
【0086】
また、本実施形態では、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52を動画に表示するとともに視聴ユーザ10Bに対応するアバターオブジェクト52を表示しない態様について説明する。
【0087】
第1出力制御部21は、仮想空間50のアセットデータを管理サーバ12から受信する。アセットデータは、仮想空間50のリンク対象に関連付けられたURLを含む。
第1出力制御部21は、配信ユーザ10Aの指示に基づいて、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52を仮想空間50内で移動させる。
【0088】
図15を参照して、配信ユーザ装置20AがURLを取得する処理について説明する。配信ユーザ10Aが、仮想空間50での動画配信を開始することによって当該処理が開始される。また、この処理は、仮想空間50での動画配信を終了することによって終了される。
【0089】
第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の周囲に位置するリンク対象について、リンク対象に対応するURL登録表示66の表示条件が満たされたか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、仮想カメラ54の視野範囲54Zに含まれるリンク対象について表示条件が満たされるか否かを判断してもよい。又は、アバターオブジェクト52の位置を中心とした所定範囲内のリンク対象について表示条件が満たされたか否かを判定してもよい。上述したように、URL登録表示66の表示条件はリンク対象に応じて異なっていてもよい。
【0090】
第1出力制御部21は、表示条件が満たされていないと判定すると(ステップS10:NO)、アバターオブジェクト52の移動に伴ってステップS10を繰り返す。
第1出力制御部21は、表示条件が満たされたと判定すると(ステップS10:YES)、URL登録表示66を表示する(ステップS11)。第1出力制御部21は、URL登録表示66の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS12)。
【0091】
第1出力制御部21は、URL登録表示66の選択を受け付けていないと判断すると(ステップS12:NO)、ステップS10に戻る。第1出力制御部21は、URL登録表示66の選択を受け付けないまま表示条件が満たされなくなると、URL登録表示66を消去する。
【0092】
第1出力制御部21が、URL登録表示66の選択を受け付けたと判断すると(ステップS12:YES)、識別情報取得部23は、URL登録表示66に対応するリンク対象に関連付けられたURLを取得する(ステップS13)。
【0093】
識別情報登録部22は、取得したURLを、ユーザIDとともに管理サーバ12に送信することにより、URLを登録する(ステップS14)。管理サーバ12の登録部31は、受信したURLをユーザIDと関連付けて登録情報記憶部35に記録する。
【0094】
このようにして、配信ユーザ10Aは、自身が興味を有する展示ブース55においてURLを取得していく。登録情報記憶部35には、配信ユーザ10AのユーザIDに関連付けて、1又は複数のURLが蓄積される。
【0095】
図16を参照して、配信ユーザ10Aが、配信終了後等の任意のタイミングで、取得したURLに基づくリソースを閲覧するための処理について説明する。
本実施形態においては、ハイパーリンクを含む画面は、管理アカウントとのメッセージ表示画面である。管理アカウントは、アプリケーションの公式アカウント、又はイベントの公式アカウントである。メッセージ表示画面は、配信ユーザ10Aのみをあて先として送信されたダイレクトメールが表示される画面である。
【0096】
識別情報取得部23は、配信ユーザ10Aによる呼び出し指示を受け付けると、ユーザID及びURLの取得要求を管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、受信したユーザIDが関連付けられたURLを登録情報記憶部35から読み出す。そして、登録部31は、読み出したURLを配信ユーザ装置20Aに送信する。
【0097】
第2出力制御部24は、受信したURLに基づいて、登録したURLのハイパーリンクを含む画面を表示する(ステップS20)。ここでは、この画面は、メッセージ表示画面である。リソース取得部25は、メッセージ表示画面のユーザによるハイパーリンクの選択を受け付ける(ステップS21)。そして、第3出力制御部26は、アプリ内ブラウザ又は外部ブラウザを起動して、URLで特定されるリソースを取得する。また、第3出力制御部26は、取得したリソースを用いた画面をディスプレイ109に出力する(ステップS22)。
【0098】
第3出力制御部26がリソースを用いた画面を出力したとき、ブラウザの解析部は、リソースの閲覧履歴情報をローカルストレージに記録する。また、ブラウザの解析部は、ローカルストレージに記録した閲覧履歴情報をユーザIDとともに管理サーバ12に送信する。
【0099】
管理サーバ12の閲覧履歴情報受信部32は、閲覧履歴情報を用いて閲覧集計情報42を生成又は更新する。実績記録部33は、複数のユーザ10に対応する閲覧集計情報42を統計して実績情報43を更新する。
【0100】
実績記録部33による実績情報の更新について説明する。実績記録部33は、リンク対象毎にリソースの閲覧回数を算出する。例えば実績記録部33は、閲覧集計情報42に「リンク対象オブジェクトA」に対応する「リソースA」の閲覧履歴が含まれている場合、「リンク対象オブジェクトA」の閲覧回数(ページビュー数)をインクリメントする。また、閲覧集計情報42に「リソースA」での購買履歴又は資料請求履歴等の行動履歴が含まれている場合、その行動履歴を「リンク対象オブジェクトA」の行動履歴に記録する。
【0101】
<画面の表示>
図17図20を参照して、配信ユーザ装置20Aが表示する画面について説明する。なお、図17図20は、仮想カメラ54の位置が三人称視点である場合の画面を示す。
【0102】
図17は、配信ユーザ装置20Aが表示したワールド選択画面70である。ワールド選択画面70は、複数の仮想空間50(ワールド)に対応する選択部71(バナー)を含む。第1出力制御部21は、選択部71のいずれかが選択されると、配信開始要求を管理サーバ12に送信する。
【0103】
管理サーバ12は、配信開始要求を受信すると配信開始要求を送信したユーザ10を配信ユーザ10Aとするとともにルームを生成する。また、管理サーバ12は、アセットデータを配信ユーザ装置20Aに送信する。
【0104】
図18に示すように、第1出力制御部21は、アセットデータを用いて仮想空間画面80を表示する。具体的には、第1出力制御部21は、アセットデータに基づき物体オブジェクト53を表示する。
【0105】
図18に例示する仮想空間画面80は、展示ブース55の画像が表示されている。展示ブース55は、コンテンツ表示オブジェクト56、コンテンツ57が表示されている。また、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58(図9図11参照)内にあるとの表示条件が満たされることにより、コンテンツ57に対応するURL登録表示66が表示されている。URL登録表示66は、対応するコンテンツ57に最も近くなるように表示される等、対応するコンテンツ57が識別可能となるように表示されている。
【0106】
また、仮想空間画面80は、仮想空間画像に重ねられたUI要素を含む。図18に例示する仮想空間画面80は、移動ボタン82、アバターオブジェクト52にジャンプさせるジャンプボタン81を含む。さらに、仮想空間画面80は、撮影ボタン84、カメラ位置変更ボタン85、視聴ユーザ10Bから送信されたメッセージ表示部83を含む。撮影ボタン84は、仮想空間画面80を撮影するためのUI要素を含む。カメラ位置変更ボタン85は、仮想カメラ54の位置を一人称視点及び三人称視点の何れかに設定するボタンである。
【0107】
図19は、公式アカウントとのメッセージ表示画面90の一例を示す。配信ユーザ10Aは、配信が終わった後にメッセージ表示画面90を確認する。メッセージ表示画面90は、公式アカウントが送信したメッセージ表示部91を含む。メッセージ表示部91は、URLへのハイパーリンクを含む。このURLは、配信ユーザ10Aによって選択されたURL登録表示66に関連付けられたURLである。
【0108】
リソース取得部25は、いずれかのメッセージ表示部91のハイパーリンクの選択を受け付けると、そのハイパーリンクに対応するリソースをウェブサーバ13から取得する。そして、第3出力制御部26は、取得したリソースを用いたリソース表示画面92をディスプレイ109に表示する。図19に例示するリソース表示画面92は、画像92A及びUI要素92Bを含むウェブサイトの画面である。例えばこのウェブサイトでは、ユーザが物品を購入することができる。
【0109】
URLによって特定されるリソースは、特に限定されない。例えば、コンテンツ57がゲームのダイジェストである場合、リソースは、ゲームアプリケーションのインストール画面であってもよい。また、コンテンツ57が、イラスト又はアニメーション動画を紹介するものであった場合、リソースは、イラスト又はアニメーションに関するグッズ(物品)を購入可能なウェブサイトであってもよい。リンク対象オブジェクト61が現実世界で販売される自動車のモデルであった場合、リソースは、その自動車のプロモーションサイト、又は資料をダウンロードできる画面であってもよい。リンク対象オブジェクト61が、アバターオブジェクト52が装着可能なアイテムであった場合、リソースは、アイテムの購入画面、又はアバターオブジェクト52に試着することができる試着画面であってもよい。また、URLは、検索エンジンで検出されない非公開URLであってもよい。
【0110】
図20は、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21が出力した視聴画面86である。視聴画面86は、配信ユーザ装置20Aの仮想空間画面80と同様に、仮想空間の画像を表示する。視聴画面86は、各種のGUI要素を含む。GUI要素は、例えばメッセージ表示部83のほか、コメント入力部86A、画面の撮影を行う撮影ボタン86B、動画を好評価する評価ボタン86C、ギフトボタン86Dである。コメント入力部86Aは、配信ユーザ10Aに対するメッセージの入力フォームである。視聴ユーザ装置20Bは、ギフトボタン86Dの選択を受け付けて、動画へのギフトオブジェクトの表示要求を管理サーバ12に送信する。視聴画面86に表示されるGUI要素は適宜変更可能である。視聴画面86は、特許請求の範囲の仮想空間画面に対応する。
【0111】
配信ユーザ装置20Aが出力する仮想空間画面80と、視聴ユーザ装置20Bが出力する視聴画面86とは、同期している。本実施形態においては、配信ユーザ装置20Aが仮想空間画面80にURL登録表示66を表示しているとき、視聴ユーザ装置20Bは視聴画面86にURL登録表示66を表示しないことが好ましい。その理由は、視聴ユーザ装置20Bが、視聴ユーザ10BにURL登録表示66を選択する権限がないにもかかわらずURL登録表示66を表示すると、視聴ユーザ10BがURL登録表示66を操作できるものと誤解する可能性があるためである。但し、URL登録表示66が視聴ユーザ10Bの視聴の妨げにならないような場合には、視聴ユーザ装置20BはURL登録表示66を表示してもよい。
【0112】
第3出力制御部26は、リソースの閲覧開始時刻及び閲覧終了時刻を取得して、URLと関連付けて閲覧履歴情報記憶部27に記録する。また、第3出力制御部26は、リソースでの行動履歴を閲覧履歴情報記憶部27に記録する。第3出力制御部26は、閲覧履歴情報を更新すると、管理サーバ12に送信する。
【0113】
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)上記実施形態によれば、仮想空間画面80は、仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するURL登録表示66を含む。また、ユーザ10が登録したURLに基づくハイパーリンクは、仮想空間画面80とは別の画面に表示される。このため、ユーザ10は、配信を終了した後、任意のタイミングで別の画面を開き、リンク対象に関連付けられたリソースを見ることができる。このため、配信ユーザ10Aは、配信を妨げることなく、リソースを閲覧することができる。
【0114】
(1-2)上記実施形態によれば、第2出力制御部24は、表示条件が満たされた場合にURL登録表示66をディスプレイ109に表示する。このため、ユーザ10がURL登録表示66に気付きやすくなる。また、表示条件が満たされた場合にのみURL登録表示66が表示されるので、常に画面にURL登録表示66が表示されている場合よりも仮想空間が表示される領域を大きくすることができる。
【0115】
(1-3)上記実施形態によれば、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内に含まれる場合に、URL登録表示66をディスプレイ109に表示する。このため、ユーザ10が、興味があるためにリンク対象に近づいたと想定される場合に、URL登録表示66を動的に表示することができる。
【0116】
(1-4)上記実施形態によれば、実績記録部33は、閲覧集計情報42に基づいて、リンク対象毎に、リソースの閲覧回数を算出して実績情報43として実績情報記憶部37に記録する。このため、リソースの公開者は、リンク対象の宣伝効果を確認することができる。
【0117】
(1-5)上記実施形態では、配信ユーザ10AによるURL登録表示66の選択のみを受け付け可能である。このため、URLの登録を必要最小限とすることができる。
(1-6)上記実施形態では、URLのハイパーリンクを含む画面を配信ユーザ10Aのみが見ることができる。このため、配信ユーザ10Aは、自身が興味を有するURLのみを収集できる。
【0118】
(第2実施形態)
以下、図21に従って、プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システムの第2実施形態について説明する。
【0119】
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、配信ユーザ10AのみがURL登録表示66を選択することによってURLを登録することができる。第2実施形態では、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの両方が、登録したURLのハイパーリンクを含む画面を見ることができる点で第1実施形態と異なる。つまり、配信ユーザ10Aは、登録したURLを視聴ユーザ10Bに共有する。以下、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0120】
第2実施形態において、配信ユーザ装置20Aの識別情報取得部23は、配信ユーザ10A(第1ユーザ)による呼び出し指示に応じて、管理サーバ12からURLを取得する。このとき、管理サーバ12は、ルームのアカウント(管理アカウント)又は配信ユーザ10Aを含むプライベートグループのアカウントに関連付けて、登録したURLを配信ユーザ装置20Aに送信する。同様に、視聴ユーザ装置20Bの識別情報取得部23は、視聴ユーザ10B(第2ユーザ)による呼び出し指示に応じて、管理サーバ12からURLを取得する。
【0121】
配信ユーザ装置20Aの第2出力制御部24、及び視聴ユーザ装置20Bの第2出力制御部24は、取得したURLのハイパーリンクを含む画面を、仮想空間画面80及び視聴画面86とは別の画面として表示する。
【0122】
配信ユーザ装置20Aのリソース取得部25は、ハイパーリンクに対する配信ユーザ10Aの選択を受け付けて、ハイパーリンクに対応するリソースを取得する。視聴ユーザ装置20Bのリソース取得部25は、ハイパーリンクに対する視聴ユーザ10Bの選択を受け付けて、ハイパーリンクに対応するリソースをウェブサーバ13から取得する。
【0123】
配信ユーザ装置20Aの第3出力制御部26は、取得したリソースを用いてリソース表示画面92をディスプレイ109に表示する。視聴ユーザ装置20Bは、取得したリソースを用いてリソース表示画面92をディスプレイ109に表示する。つまり、配信ユーザ10Aは、動画配信中に自身が登録したURLを視聴ユーザ10Bに共有する。各視聴ユーザ10Bは、配信ユーザ10Aが登録したURLに基づくリンクのうち、自身が興味を有するハイパーリンクを選択することによって、URLによって特定されるリソースを閲覧する。
【0124】
このように配信ユーザ10AがURLを共有する態様によれば、例えば100人の視聴ユーザ10Bが視聴する動画においては、配信ユーザ10Aが登録したURLが多数の視聴ユーザに送られる。したがって、動画の配信により、コンテンツ57やリンク対象オブジェクト63が多数のユーザ10に公開されることに加え、多くのユーザ10に対しリソースにアクセスする機会を付与することができる。また、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bは、共通の興味を有する場合も多い。このため、公開者は、それらのユーザをグループとしてターゲットを絞ったマーケティング戦略を立てることができる。
【0125】
実績記録部33は、実績情報に応じた報酬を、配信ユーザ10Aに関連付けて記録する。具体的には、実績記録部33は、閲覧集計情報42の配信ユーザ10A毎に閲覧回数を算出する。つまり、配信ユーザ10Aが配信した動画において、共有されたURLに対応するリソースが閲覧されたページビュー数を算出する。このとき、実績記録部33は、配信ユーザ10A毎及びURL毎にページビュー数を算出してもよい。
【0126】
そして、閲覧回数に応じて配信ユーザ10Aに報酬を付与する。報酬は、アプリケーション内で使用可能なコイン、ポイント等である。又は、報酬は、アバターオブジェクト52が装着可能なアイテム、又はアプリケーション内で使用可能なエモート、又は背景等である。実績記録部33は、閲覧回数が多くなるに伴い、価値の高い報酬を配信ユーザ10Aに関連付けてユーザ管理情報40に記録する。例えば、実績記録部33は、閲覧回数が「20回」である場合に関連付けられるポイントを「1000ポイント」、閲覧回数が「100回」である場合に関連付けられるポイントを「10000ポイント」としてもよい。
【0127】
第2実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-5)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(2-1)第2実施形態では、URLのハイパーリンクを含む画面を配信ユーザ10Aだけでなく、視聴ユーザ10Bも見ることができる。このため、視聴ユーザ10Bは、配信ユーザ10Aが選択したURLに関連付けられたリソースを見ることができる。また、リソースが閲覧される機会が増えるため、リソースの宣伝効果を高めることができる。
【0128】
(2-2)第2実施形態では、実績記録部33は、配信ユーザ10Aが登録したURLのリソースが閲覧された閲覧回数に応じて配信ユーザ10Aに報酬を付与する。また、閲覧回数が多くなるに伴い、価値の高い報酬を配信ユーザ10Aに関連付けて記録する。つまり、人気のある配信ユーザ10Aは、価値の高い報酬を得やすい。これによれば、ユーザ10が動画を配信する意欲を高めることができる。
【0129】
(第3実施形態)
以下、図22に従って、プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システムの第3実施形態について説明する。
【0130】
第3実施形態では、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの両方が、URL登録表示66を選択できる点で第1実施形態及び第2実施形態と異なる。第3実施形態では、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの両方がハイパーリンクを含む画面を見ることができる点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0131】
第3実施形態では、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、配信ユーザ10A(第1ユーザ)が用いる配信ユーザ装置20Aから、動画を出力するための描画データを受信してURL登録表示66も含めた仮想空間画面を出力する。
【0132】
識別情報登録部22は、視聴ユーザ10B(第2ユーザ)によるURL登録表示66の選択を受け付けた場合に、URLを、視聴ユーザ10Bに関連付けて記憶部に記録する。本実施形態では、記憶部は、登録情報記憶部35である。
【0133】
識別情報取得部23は、視聴ユーザ10Bによる呼び出し指示に応じて、URLを取得する。
視聴ユーザ装置20Bの第2出力制御部24は、視聴ユーザ10Bが登録したURLに基づくハイパーリンクを含む画面を、仮想空間画面80とは別の画面として表示する。
【0134】
リソース取得部25は、ハイパーリンクに対する視聴ユーザ10Bの選択を受け付けて、ハイパーリンクを取得する。第3出力制御部26は、リソースを用いた画面をディスプレイ109に出力する。
【0135】
図22に示すように、配信ユーザ装置20Aは、仮想空間画面80にURL登録表示66を含めて出力する。視聴ユーザ装置20Bは、配信ユーザ10Aのアバターオブジェクト52の位置に応じた仮想空間画像と、URL登録表示66とを含む視聴画面86を出力する。
【0136】
第1実施形態と同様に、配信ユーザ10AがURL登録表示66を選択した場合、配信ユーザ装置20Aは、URLを、配信ユーザ10AのユーザIDと関連付けて管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、受信したURLを、配信ユーザ10AのユーザIDと関連付けて登録情報記憶部35に記録する。
【0137】
視聴ユーザ10Bは、視聴画面86に表示されるURL登録表示66のうち、自身が興味のあるURL登録表示66のみを任意のタイミングで選択できる。但し、ここでは、URL登録表示66の表示条件を満たすことができるのは配信ユーザ10Aのみである。視聴ユーザ装置20Bは、URLを、視聴ユーザ10BのユーザIDと関連付けて管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、受信したURLを、視聴ユーザ10BのユーザIDと関連付けて登録情報41に記録する。
【0138】
第1実施形態と同様に、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bは任意のタイミングでメッセージ表示画面90を呼び出すことができる。
メッセージ表示画面90は、アプリケーションの公式アカウント又はルームの公式アカウント等の管理アカウントとのチャット画面であってもよい。また、各視聴ユーザ10Bは、自身が興味を有するリンク対象に対応するURLを取得するため、収集したハイパーリンクは視聴ユーザ10B間で異なることがある。このため、視聴ユーザ10Bは、動画の視聴を楽しむとともに、自身が興味のある情報を収集することができる。
【0139】
<実績の算出>
実績記録部33は、第2実施形態と同様に、配信ユーザ毎にリソースの閲覧回数を算出する。そして、閲覧回数に応じた報酬を配信ユーザ10Aに関連付けて記録する。また、実績記録部33は、選択情報に基づいて、URL登録表示66が選択された回数である選択回数を実績情報43に含めて記録する。この場合、ユーザ装置20は、URL登録表示66が選択された場合に選択履歴情報を管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、選択履歴情報に基づいて、リンク対象毎に選択回数を算出する。また、管理サーバ12は、選択履歴情報に基づいて、配信ユーザ10A毎に選択回数を算出してもよい。この場合、選択回数に応じて、配信ユーザ10Aに報酬を関連付けて記憶してもよい。
【0140】
第3実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-4)及び第2実施形態の(2-1),(2-2)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(3-1)上記実施形態では、配信ユーザ10Aだけでなく、視聴ユーザ10BもURL登録表示66を選択することができる。このため、視聴ユーザ10Bは、動画を視聴しながら、自身が興味のあるリンク対象についてURLを収集することができる。また、視聴ユーザ10BもURLを収集することを可能とすることにより、リソースの公開の機会がさらに増えるため、リソースの宣伝効果を高めることができる。
【0141】
(3-2)上記実施形態では、実績記録部33は、URL登録表示66が選択された選択回数をリンク対象毎に算出する。このため、閲覧集計情報42と合わせて、URL登録表示66が選択された選択回数に対する閲覧回数の割合を算出することができる。また、選択回数を配信ユーザ10A毎に算出する場合には、配信ユーザ10Aに選択回数に応じた報酬を付与することが可能となる。
【0142】
(第4実施形態)
以下、図23,24に従って、プログラム、情報処理方法、サーバ、サーバの情報処理方法及び情報処理システムの第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0143】
本実施形態では、リンク対象は、配信ユーザ10A(第1ユーザ)の操作に基づきアプリ内ブラウザを用いて表示される共有情報である。第1出力制御部21は、共有情報に関連付けられたURL登録表示66を含む仮想空間50の画面を出力する。識別情報登録部22は、視聴ユーザ10B(第2ユーザ)によるURL登録表示の選択を受け付けた場合に、共有情報に関連付けられたリソースのURLを、視聴ユーザ10Bに関連付けて登録情報記憶部35に記録する。
【0144】
本実施形態では、仮想空間50は、表示オブジェクト67を含む。表示オブジェクト67は、オブジェクト51の一例であって、コンテンツ表示オブジェクト56と同様の構成である。表示オブジェクト67は、配信ユーザ10Aが共有した共有情報68を表示することができる点で上記各実施形態と異なる。共有情報68は、上記実施形態におけるリソースである。例えば、共有情報68は、アプリ内ブラウザがウェブデータを用いて出力した画面である。又は、共有情報68は、JPEG形式、GIF形式、PNG形式等の静止画像、MPEG4等の動画データに基づく動画等の画像であってもよい。例えば、表示オブジェクト67は、デジタルサイネージ、ディスプレイ、スクリーン等として表示される。
【0145】
第1出力制御部21は、リソースを、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bの間で共有される共有情報68として表示オブジェクト67に投影する。例えば、第1出力制御部21は、リソースを、テクスチャマッピング等の手法を用いて、表示オブジェクト67に投影する。また、第1出力制御部21は、URL登録表示66を表示オブジェクト67に関連付けて表示する。第1出力制御部21は、表示オブジェクト67が表示されている期間中、URL登録表示66を常に表示オブジェクト67に関連付けて表示してもよい。又は、第1出力制御部21は、上記各実施形態における表示条件が満たされた場合のみに、URL登録表示66を表示してもよい。URL登録表示66は、表示オブジェクト67に表示されたリソースのURLに関連付けられている。第1出力制御部21は、表示オブジェクト67に表示されたリソースがユーザ10等の操作に基づいて変更されたとき、URL登録表示66に関連付けられたURLを変更する。
【0146】
配信ユーザ装置20Aは、上記各実施形態と同様にURL登録表示66が選択された場合にはリソースを特定するURLを管理サーバ12に登録することができる。一方、配信ユーザ装置20Aは、配信ユーザ10Aによるリソースを表示させる所定の操作(URL登録表示66の選択操作とは別の操作)に基づいて、リソースを共有情報68として表示オブジェクト67に出力することができる。
【0147】
第1出力制御部21は、共有情報68の出力結果である表示範囲が、表示オブジェクト67の表示領域よりも大きい場合には、配信ユーザ10Aの入力操作に基づいて、共有情報68の表示領域を変更(スクロール)させる。第1出力制御部21は、画面を上下になぞる入力操作に基づいて共有情報68を垂直スクロールさせる。又は、第1出力制御部21は、画面を左右になぞる入力操作に基づいて共有情報68を水平スクロールさせる。入力操作は、スワイプ操作又はフリック操作等である。第1出力制御部21は、配信ユーザ10Aの画面の入力操作量に基づいてスクロール量を決定する。
【0148】
図23は、配信ユーザ装置20Aが表示する仮想空間画面80と、視聴ユーザ装置20Bが表示する視聴画面86を示す。配信ユーザ装置20Aが、表示オブジェクト67を含む仮想空間画面80を出力するとき、視聴ユーザ装置20Bも、表示オブジェクト67を含む視聴画面86を出力する。
【0149】
配信ユーザ装置20Aは、表示オブジェクト67に表示するリソースのURLを管理サーバ12に送信する。視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、管理サーバ12からURLを取得する。また、第1出力制御部21は、取得したURLによって特定されるリソースを、ウェブサーバ13から取得する。第1出力制御部21は、取得したリソースを共有情報68として表示オブジェクト67に投影する。
【0150】
配信ユーザ装置20Aの第1出力制御部21は、配信ユーザ10Aの入力操作に基づいて、共有情報68の画像をスクロールする。また、第1出力制御部21は、入力操作量を、管理サーバ12を介して、視聴ユーザ装置20Bに送信する。視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、受信した入力操作量に基づいて、画面をスクロールさせる。このようにして、仮想空間画面80に含まれる表示オブジェクト67に表示された画像と、視聴画面86に含まれる表示オブジェクト67に表示された画像とは同期する。
【0151】
視聴ユーザ装置20Bは、視聴ユーザ10Bが共有情報68に対してスクロールするための入力操作を行ったとしても、共有情報68の画像をスクロールしない。一方、図23中、右上の視聴画面86aに示すように、視聴ユーザ装置20Bは、共有情報68の画像に対する選択操作を受け付ける。選択操作は、例えばタップ操作である。視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、選択操作が行われた位置(選択位置)に関連付けられたリンクを取得する。そして、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、リンクに対応するURLによって特定されるリソースをウェブサーバ13から取得するとともに、リソースを、アプリ内ブラウザを用いて出力する。このとき、リンクに対応するURLが、視聴ユーザ装置20Bに予め格納されたリスト又は管理サーバ12が格納するリストに含まれる場合には、第1出力制御部21は、アプリ内ブラウザを用いて、表示オブジェクト67又は表示オブジェクト67以外の画面にリソースを表示する。リンクに対応するURLが、視聴ユーザ装置20Bに予め格納されたリストに含まれない場合には、第1出力制御部21は、独立したブラウザ又は別のアプリケーションを用いて、表示オブジェクト67又は表示オブジェクト67以外の画面にリソースを表示する。
【0152】
図23の視聴画面86aに示すように、視聴ユーザ10Bが共有情報68の画像の一部であるバナー68Aを選択したとする。視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、バナー68Aに対応するリンクを用いて、ウェブサーバ13からリソースを取得する。そして、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、図23中右下の視聴画面86bに示すように、取得したリソースの遷移画面69を表示オブジェクト67に出力する。
【0153】
視聴画面86は、配信ユーザ装置20Aが表示する仮想空間画面80に所定のタイミングで同期している。このため、視聴ユーザ10Bが遷移画面69を表示させたとしても、視聴ユーザ装置20Bが、配信ユーザ装置20Aから送信された画面の更新データを受信した場合には、遷移画面69は消去されてしまうといった問題がある。したがって、視聴ユーザ10Bは、遷移画面69を後で閲覧したい場合には、表示オブジェクト67に関連付けられたURL登録表示66を選択する。これにより、視聴ユーザ装置20Bの識別情報登録部22は、リンク対象である遷移画面69のURLを視聴ユーザ10Bに関連付けて管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、URL及び視聴ユーザ10BのユーザIDを登録情報記憶部35に記録する。
【0154】
なお、視聴ユーザ装置20Bは、視聴画面86aにURL登録表示66を表示している場合には、常にURL登録表示66の選択を受け付けることが可能である。つまり、視聴画面86aにおいても、URL登録表示66の選択を受け付けることが可能である。
【0155】
図24は、仮想空間画面80と、視聴ユーザ装置20Bが視聴画面86bを表示した後に表示される視聴画面86を示す。図24に示す仮想空間画面80は、図23に示す仮想空間画面80の表示後に表示されたものである。上述したように、仮想空間画面80と視聴画面86とは、所定のタイミングで同期する。つまり、図22の視聴画面86bに示すように、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21は、配信ユーザ装置20Aから、画面を更新するための各種のデータを受信した場合には、更新するための各種のデータを用いて視聴画面86を出力する。配信ユーザ装置20Aの第1出力制御部21が表示オブジェクト67の画像をスクロールした場合には、視聴ユーザ装置20Bの第1出力制御部21も、表示オブジェクト67の画像をスクロールする。
【0156】
視聴ユーザ10Bは、動画の配信の視聴を終了した後、メッセージ表示画面90を呼び出す。そして、視聴ユーザ10Bは、メッセージ表示画面90に表示されたリンクを選択することにより遷移画面69を再び閲覧することができる。
【0157】
なお、本実施形態においても第2実施形態と同様にリソースの閲覧回数に応じて配信ユーザ10Aに報酬を付与してもよい。また、第3実施形態と同様にURL登録表示66が選択された回数を算出するとともに、配信ユーザ10Aに選択回数に応じた報酬を付与してもよい。
【0158】
第4実施形態によれば、第1実施形態の(1-1)~(1-4)、第2実施形態の(2-1),(2-2)及び第3実施形態の(3-1),(3-2)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
【0159】
(4-1)上記実施形態によれば、配信ユーザ装置20Aに同期して、視聴ユーザ装置20Bが共有情報68を更新する態様において、視聴ユーザ10Bが後で閲覧したいリソースのURLを登録することができる。このため、視聴ユーザ10Bは、視聴を終了した後、任意のタイミングで別の画面を開き、リンク対象に関連付けられたリソースを見ることができる。このため、視聴ユーザ10Bは、視聴を妨げることなく、リソースを閲覧することができる。
【0160】
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
<コラボ配信>
・配信ユーザ装置20Aは、複数の配信ユーザ10Aの各仮想位置が同じ仮想空間に位置する動画を配信することが可能である。複数のユーザが同じ仮想空間で動画を配信することをコラボレーション配信という。以下、配信ユーザ10Aのグループで共有される仮想空間であるルームの生成要求を行う配信ユーザ10Aをホストユーザ、ホストユーザが生成したルームに参加する配信ユーザ10Aをゲストユーザという。
【0161】
ユーザ10は、ホストユーザの参加要請に対して承諾すること、又はユーザ10が送信した参加要求がホストユーザによって承認されることで、ゲストユーザとしてコラボレーション配信に参加することができる。
【0162】
第1実施形態においてコラボレーション配信を行う場合、ホストユーザの配信ユーザ装置20A及びゲストユーザの配信ユーザ装置20Aは、URL登録表示66を含む仮想空間画面80をディスプレイ109に出力する。ホストユーザ及びゲストユーザは、URL登録表示66を選択できる。管理サーバ12の登録部31は、URL及び配信ユーザ10AのユーザIDを関連付けて登録情報記憶部35に記録する。ホストユーザ及びゲストユーザの両方が、ハイパーリンクを含む画面の閲覧、ハイパーリンクに対応するリソースを用いた画面の閲覧を行うことができる。
【0163】
このとき、視聴ユーザ装置20Bは、上記各実施形態の一つと同様な態様である。視聴ユーザ10Bは、ホストユーザが配信する動画を視聴してもよいし、ホストユーザ及びゲストユーザのうち視聴ユーザ10Bが選択したユーザ10が配信する動画を視聴してもよい。
【0164】
<URL登録表示>
・上記各実施形態では、URL登録表示66を、GUIであるURL登録表示66とした。これに代えて若しくは加えて、URL登録表示66は、仮想空間の一区間として表示されてもよい。そして、アバターオブジェクト52がこの区間内に位置したとき、識別情報登録部22によりURLが取得されてもよい。
【0165】
・上記各実施形態では、識別情報登録部22は、URL登録表示66が選択されたとき、URLを取得するようにした。これに代えて、識別情報登録部22は、リンク対象オブジェクト61等の所定のオブジェクトとアバターオブジェクト52との位置関係が予め定めた関係となったと判定したときにURLを取得するようにしてもよい。予め定めた位置関係とは、例えば、アバターオブジェクト52と所定のオブジェクトとが当たったことである。又は、識別情報登録部22は、ユーザ装置20が、ユーザが発した音声に対して音声認識処理を行うことにより得られた文字列の中に、所定のワード(例えば「後で見る」)が含まれていると判定した場合にURLを取得するようにしてもよい。
【0166】
・上記各実施形態では、表示条件が満たされた場合にURL登録表示66を表示するようにした。これに代えて、各リンク対象に関連付けて、URL登録表示66を表示し続けてもよい。
【0167】
・一つのコンテンツ57に対して複数のURLが関連付けられていてもよい。例えば、ユーザ装置20が「動画ファイルA」、「動画ファイルB」、「動画ファイルC」を順番に出力することで一つのコンテンツ57を構成する場合、各動画ファイルに異なるURLを関連付けていてもよい。この場合、ユーザ10が「動画ファイルA」に基づく動画を閲覧したときに、「動画ファイルA」に対応するリソースに関連付けられたURL登録表示66が表示される。このようにすると、ユーザ10が閲覧するリソースを自身が興味を持つものだけに絞りこむことが可能となる。
【0168】
・リンク対象に関連付けられたURLは時刻とともに登録されてもよい。例えば、ユーザ10が仮想空間50で音楽ライブを視聴しているときにURL登録表示66を選択すると、ユーザ装置20の識別情報登録部22は、選択を受け付けた時刻とURLとを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の登録部31は、時刻とURLとを登録情報記憶部35に記録する。ユーザ装置20は、管理サーバ12から時刻とURLとを受信するとともに、ウェブサーバ13に時刻とURLとを送信する。ウェブサーバ13は、URLに対応する音楽ライブの動画データを読み出すとともに、受信した時刻以降の動画データを送信する。若しくは、ユーザ装置20が、音楽ライブの動画データを、時刻以降から出力する。
【0169】
・第4実施形態では、配信ユーザ装置20Aは、仮想空間画面80にURL登録表示66を表示した。これに代えて若しくは加えて、配信ユーザ装置20Aは、配信ユーザ10Aの所定の操作に基づいて表示オブジェクト67にリソースを出力可能とする一方、URL登録表示66を表示しなくてもよい。この態様においても、視聴ユーザ装置20Bは、仮想空間画面80にURL登録表示66を表示する。この態様によれば、視聴ユーザ10Bは、配信ユーザ装置20Aが表示オブジェクト67にリソースを表示する動画を視聴しつつ、興味があるリソースのURLを登録することができる。
【0170】
<第1出力制御部>
・上記各実施形態において、ユーザ装置20の第1出力制御部21は、クライアントレンダリング方式で動画を配信及び視聴するようにしたが、上記した各方式で配信及び視聴するようにしてもよい。ブラウザレンダリング方式は、配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bが、ストレージ104に格納した独立したウェブブラウザを用いて、動画を表示する方法である。このとき、配信ユーザ装置20Aは、描画データ等を管理サーバ12に送信する。動画を表示するユーザ装置20は、HTML(Hyper Text Markup Language)等のマークアップ言語で記述されるとともに、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)等が用いられたウェブデータを管理サーバ12から受信する。ユーザ装置20で起動されたウェブブラウザプログラムは、ブラウザ上で動作するJavaScriptによってアバターオブジェクトや他のオブジェクトを描画する。この方式では、アバターオブジェクトのモデルデータ等はユーザ装置20に記憶されない。ブラウザレンダリング方式の場合、ユーザ装置20にアプリケーションがインストールされていなくてもよい。又はユーザ装置20はアプリ内ブラウザを含むアプリケーションがインストールされていてもよい。
【0171】
ブラウザレンダリング方式において、仮想空間画面80及び視聴画面86を表示するファイルを、レンダリングにより生成する方式として、静的レンダリング(Static Server-Side Rendering)、サーバーサイドレンダリング(Server-Side Rendering)、クライアントサイドレンダリング(Client-Side Rendering)、プリレンダリング(CSR with Prerendering)、ハイドレーションレンダリング(SSR with (Re)Hydration)等の公知の方法の少なくとも一つを用いることができる。ここでいうレンダリングは、マークアップ言語等で記載されたデータを解釈し、仮想空間画面80及び視聴画面86に表示する画像要素や文字の配置を計算することをいう。
【0172】
静的レンダリングでは、ウェブサーバ13が予め静的なHTMLファイルを記録する。ユーザ装置20は、静的なHTMLファイルをウェブサーバ13からダウンロードする。ユーザ装置20はレンダリング済みのHTMLファイルをディスプレイ109に出力して仮想空間画面80及び視聴画面86を表示する。サーバーサイドレンダリング(SSR)では、ウェブサーバ13が、ユーザ装置20のリクエストに応じてレンダリング等を行うとともに、レンダリングを行ったHTMLファイルをユーザ装置20に送信する。ユーザ装置20では、ダウンロードしたHTMLファイルをディスプレイ109に出力して仮想空間画面80及び視聴画面86を表示する。なお、ウェブサーバ13はアプリケーションサーバを含む。クライアントサイドレンダリング(CSR)では、ユーザ装置20がJavaScript(登録商標)を実行することによってレンダリングを行う。このときユーザ装置20は、簡易的なHTMLファイルをウェブサーバ13からダウンロードするとともに、必要なJavaScript(登録商標)及びCSSファイル等をダウンロードする。CSRの一種であるプリレンダリングでは、ユーザ装置20が、予め一部のHTMLファイルを生成及び記録しておき、リクエストに応じて必要なコンテンツをウェブサーバ13からダウンロードしてレンダリングする。ハイドレーションレンダリングでは、ウェブサーバ13がレンダリングをしていないHTMLファイルを生成及び記録する。ユーザ装置20は、ウェブサーバ13からHTMLファイルをダウンロードするとともに、HTMLファイルに基づいて必要なデータをダウンロードしてレンダリングする。なお、上記の各方式において、ユーザ装置20は、ウェブサーバ13ではなく、管理サーバ12から必要なデータを取得するようにしてもよい。
【0173】
映像配信方式は、配信ユーザ装置20Aが動画データを生成する方式である。具体的には、配信ユーザ装置20Aは、モーションデータ等を用いてオブジェクトの描画を行い、動画データを生成する。また、配信ユーザ装置20Aは、エンコードした動画データ及び音声データを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、動画データ及び音声データを視聴ユーザ装置20Bに送信する。視聴ユーザ装置20Bは、配信ユーザ装置20Aから受信した動画データに基づいて動画をディスプレイ109に表示する。
【0174】
サーバ配信方式は、管理サーバ12が動画データを生成する方式である。管理サーバ12は、モーションデータ、音声データを配信ユーザ装置20Aから受信する。そして、管理サーバ12は、それらのデータに基づいて動画データを生成する。管理サーバ12は、生成した動画データを配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bに送信する。配信ユーザ装置20A及び視聴ユーザ装置20Bは、受信した動画データに基づき動画をディスプレイ109に出力する。
【0175】
このように、ユーザ装置20及び管理サーバ12のいずれかが動画データの生成を担う。動画データの生成を担う装置は、配信方式に応じて変更可能である。
・上記各実施形態では、URL登録表示66を表示する条件を、仮想空間50におけるアバターオブジェクト52の位置が第1判定領域58内に含まれることとした。また、アンケートの回答項目の表示の要否を判定するための第2判定領域59が仮想空間50に設定された。これに代えて若しくは加えて、動画のコンテンツ57を再生するための判定領域を設けてもよい。第1出力制御部21は、アバターオブジェクト52の位置が第1判定領域内に含まれると判定すると、コンテンツ57を再生する。
【0176】
・上記各実施形態では、コンテンツ57等のリンク対象は、静止画像、動画等の画像とした。このリンク対象には、アプリ内ブラウザ等を用いて表示されたブラウザ画面も含まれる。この態様において、ユーザ装置20は、ウェブサーバ13から、画面を表示するためのデータを受信する。そして、アプリ内ブラウザを用いて、コンテンツ表示オブジェクト56等にブラウザ画面を表示する。ブラウザ画面には、静止画像のほか、動画も含まれる。
【0177】
<識別情報登録部>
・上記各実施形態では、識別情報登録部22は、管理サーバ12の登録情報記憶部35にURLを記録した。これに代えて若しくは加えて、識別情報登録部22は、URLを、ユーザ装置20のストレージ104に記録するようにしてもよい。識別情報取得部23は、ユーザ10の呼び出し指示を受け付けてストレージ104からURLを取得する。
【0178】
<第2出力制御部>
・上記各実施形態では、ハイパーリンクを含む画面をメッセージ表示画面90とした。これに代えて若しくは加えて、第2出力制御部24は、ハイパーリンクの一覧画面を表示してもよい。
【0179】
図25に示すように、第2出力制御部24は、グループに属するメンバー同士で送受信するメッセージ91A,91Bを表示するメッセージ表示画面90を出力するようにしてもよい。メッセージ91Aは、他装置のユーザ10が送信したメッセージである。メッセージ91Bは、自装置のユーザ10が送信したメッセージである。グループは、配信ユーザ10A及び視聴ユーザ10Bからなるグループ、又はコラボレーション配信のホストユーザ及びゲストユーザからなるグループ等である。この態様によれば、グループに属するユーザが、互いに興味があるリソースを共有することができるので、コミュニケーションを促進することができる。また、公開者にとっては、より多くのユーザ10にリソースを公開できるといったメリットがある。
【0180】
<リソース取得部及び第3出力制御部>
・上記各実施形態では、リソース取得部25が取得するリソースは、URLで特定されるウェブページとした。これ以外に、リソースは、以下の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0181】
○アバターが装着可能なアイテム等の仮想空間に表示可能なオブジェクト。
○背景や演出等の仮想空間に表示可能なオブジェクト以外の画像。
○アバターオブジェクトを動作させるエモートデータ。
【0182】
○ユーザ装置20が出力可能な音声データ。
このとき、第3出力制御部26が表示するハイパーリンクを含む画面は、上記各実施形態と同様にメッセージ表示画面であってもよい。又は、ハイパーリンクを含む画面は、上記リソースのダイジェストやサムネイル画像等を表示する画面であってもよい。
【0183】
・第3出力制御部26は、閲覧履歴情報を閲覧履歴情報記憶部27に記録するようにした。また、第3出力制御部26は、閲覧履歴情報を管理サーバ12に送信するようにした。これに代えて、ユーザ装置20は、第3出力制御部26は、閲覧履歴情報を記憶しなくてもよい。管理サーバ12の閲覧履歴情報受信部32は、閲覧履歴情報をウェブサーバ13から受信してもよい。
【0184】
<管理サーバ>
・上述したように管理サーバ12は、複数の仮想サーバを備えた一台のサーバ装置、又は、複数の物理サーバから構成されていてもよい。例えば、管理サーバ12は、配信管理部30を有するサーバ、登録部31を備えるサーバ、閲覧履歴情報受信部32を備えるサーバ、実績記録部33を備えるサーバから構成されていてもよい。
【0185】
<登録情報記憶部>
・ユーザ装置20が、管理サーバ12の登録情報記憶部35を備えてもよい。ユーザ装置20がURLを記録する場合には、管理サーバ12の登録部31及び登録情報記憶部35を省略してもよい。
【0186】
<閲覧履歴情報受信部>
・閲覧履歴情報受信部32は、閲覧情報をウェブサーバ13から受信してもよい。ウェブサーバ13は、ユーザ10が登録可能なURLで特定されるリソースのアクセスログを記録する。アクセスログは、接続日時(閲覧開始時刻)、切断日時(閲覧終了時刻)、接続したユーザ装置20の識別情報、操作内容等を含む。ウェブサーバ13は、アクセスログを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12の閲覧履歴情報受信部32は、受信したアクセスログを閲覧集計情報42として閲覧集計情報記憶部36に記録する。実績記録部33は、アクセスログに基づく実績情報43を実績情報記憶部37に記録する。
【0187】
<アバターオブジェクト>
・上記各実施形態では、ユーザ装置20は、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52を、配信ユーザ10Aの動作を検出したトラッキングデータ又はエモートデータを用いて描画するようにした。これによれば、配信ユーザ10Aの動作又は配信ユーザ10Aが選択した動作がアバターオブジェクト52に反映される。これに代えて若しくは加えて、ユーザ装置20は、一時的に若しくは継続的にトラッキングデータ及びエモートデータを用いずにアバターオブジェクト52を描画するようにしてもよい。この態様では、仮想空間50に多数のアバターオブジェクト52を描画する際に、ユーザ装置20の描画処理の負荷を軽減することができる。
【0188】
・上記各実施形態では、ユーザ装置20は、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52を描画するようにした。これに代えて、ユーザ装置20は一人称視点で仮想空間50の画像を描画し、アバターオブジェクト52を描画しなくてもよい。
【0189】
・上記各実施形態では、ユーザ装置20は、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52を描画するようにした。これに代えて若しくは加えて、視聴ユーザ10Bに対応するアバターオブジェクト52を描画するようにしてもよい。ユーザ装置20は、配信ユーザ10Aに対応するアバターオブジェクト52に比べて、視聴ユーザ10Bに対応するアバターオブジェクト52を処理負荷が少ない態様で描画するようにしてもよい。処理負荷が少ない態様とは、例えば、視聴ユーザ10Bに対応するアバターオブジェクト52を2次元画像で表示すること、視聴ユーザ10Bに対応するアバターオブジェクト52にモーションデータを反映しないこと、又は視聴ユーザ10Bの音声を出力しないこと等である。この場合、視聴ユーザ装置20BのURL登録表示66の表示及び選択、メッセージ表示画面90の表示、ハイパーリンクの選択及びリソースの表示は、第1実施形態~第3実施形態と同様である。
【0190】
<アプリケーション>
・上記各実施形態において、アプリケーションを、アプリ内ブラウザを用いるものとした。これ以外に、アプリケーションは、ユーザ装置20に実装されたネイティブアプリケーションであってもよい。又は、ユーザ装置20は、実装されたアプリケーションを用いず、独立したブラウザを用いて、仮想空間画面や視聴画面等の各種画面を表示してもよい。
【0191】
<動画の配信>
・上記各実施形態では、配信ユーザ装置20Aが動画を配信することを前提とした。これに代えて若しくは加えて、ユーザ装置20が実装するアプリケーションは、動画を配信せずにユーザ10が仮想空間50を移動可能とするアプリケーションであってもよい。ユーザ装置20は、プログラムを実行することにより、ユーザの操作に基づいて仮想空間画面80を表示してもよい。この場合、ユーザ10はアプリケーションを起動して、所望の仮想空間50を選択する。ユーザ装置20は、各仮想カメラ54からみた仮想空間50の仮想空間画面を表示する。この態様においては、ユーザ10は、第1実施形態の配信ユーザ10Aと同様に、URL登録表示66の表示及び選択、メッセージ表示画面90の表示、ハイパーリンクの選択及びリソースの表示を行うことができる。
【0192】
<ユーザ>
・上記各実施形態では、配信ユーザ10Aは、画像(映像)に関する情報及び音声に関する情報の少なくとも一方を送信する側のユーザを意味する。例えば、配信ユーザ10Aは、単独での動画配信、複数人が参加可能なコラボレーション配信を実行するユーザである。又は、配信ユーザ10Aは、複数人が参加すること及び複数人が視聴することの少なくとも一方が可能なビデオチャット又はボイスチャット、複数人が参加すること及び複数人が視聴することの少なくとも一方が可能な仮想空間上でのイベント(パーティ等)を主催又は開催するユーザであればよい。すなわち、配信ユーザ10Aは、ホストユーザ、主催ユーザ又は開催ユーザと言い換えることもできる。
【0193】
一方で、視聴ユーザ10Bは、映像に関する情報及び音声に関する情報の少なくとも一方を受信する側のユーザを意味する。ただし、視聴ユーザ10Bは上記情報を受信するのみならず、リアクションを行い得る。例えば、視聴ユーザ10Bは、動画配信、コラボレーション配信を視聴するユーザである。又は視聴ユーザ10Bは、ビデオチャット、ボイスチャットやイベントに参加及び視聴の少なくとも一方を行うユーザであればよい。そのため、視聴ユーザ10Bは、ゲストユーザ、参加ユーザ、リスナー、観覧ユーザ、応援ユーザ等と言い換えることもできる。
【0194】
<情報処理システム>
・上記各実施形態では、ユーザ装置20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルコンピュータ等の情報処理装置とした。これに代えて、情報処理システムを、動画配信用のスタジオに設けられたシステムとしてもよい。情報処理システムは、情報処理装置、サーバ、配信ユーザ10Aの身体に装着されるセンサユニット、センサユニットの位置を検出するトラッキングシステム、操作部、スピーカ、ディスプレイ等を有する。トラッキングシステムは、同期用のパルスレーザ光を出射する多軸レーザエミッターを備えていてもよい。センサユニットは、レーザ光を検出するセンサを備え、同期パルスで同期をとりつつ、自らの位置及び向きを検出する。
【0195】
・ユーザ装置20は、アプリケーションの実行により、第1出力制御部21、識別情報登録部22、識別情報取得部23、第2出力制御部24、リソース取得部25、第3出力制御部26として機能するようにした。これらのうち少なくとも一つの機能は、管理サーバ12、又は情報処理システム11を構成する他の装置が実行するようにしてもよい。また、管理サーバ12は、プログラムの実行により、配信管理部30、登録部31、閲覧履歴情報受信部32、実績記録部33として機能するようにした。これらのうち少なくとも一つの機能は、ユーザ装置20、又は情報処理システム11を構成する他の装置が実行するようにしてもよい。また、管理サーバ12は、ユーザ管理情報記憶部34、登録情報記憶部35、閲覧集計情報記憶部36、及び実績情報記憶部37を備えるようにした。これらのうち少なくとも一つは、ユーザ装置20、又は情報処理システム11を構成する他の装置が備えるようにしてもよい。例えば、ユーザ装置20は、登録情報記憶部35を備えていてもよい。この場合、ユーザ装置20は、取得したURLをアプリケーションがアクセス可能なストレージに記録する。そして、ユーザ装置20は、URLにより特定されるリソースをディスプレイ109に出力した場合に閲覧集計情報42を管理サーバ12に送信する。
【0196】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
[A]
1又は複数のコンピュータを、
仮想空間の画像と、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示とを含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御部と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御部として機能させる、プログラム。
【0197】
[B]
前記第1出力制御部は、前記ユーザに対応するアバターオブジェクトを前記仮想空間内に出力し、
前記アバターオブジェクトの行動が表示条件を満たした場合に、前記URL登録表示を前記ディスプレイに出力する、[A]に記載のプログラム。
【0198】
[C]
前記第1出力制御部は、前記仮想空間における前記アバターオブジェクトの位置が判定領域内に含まれる場合に、前記URL登録表示を前記ディスプレイに出力する、[B]に記載のプログラム。
【0199】
[D]
前記ユーザは、動画を配信する第1ユーザであり、
前記第1出力制御部は、前記第1ユーザが用いる前記ディスプレイに前記仮想空間画面を出力するとともに、第2ユーザが用いる第2ユーザ装置に対し、前記動画を出力するための描画データを送信し、
前記識別情報登録部は、前記第1ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記URLを、前記第1ユーザに関連付けて前記記憶部に記録する、[A]~[C]のいずれか1項に記載のプログラム。
【0200】
[E]
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し表示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLの前記ハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザのみが確認できる画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、[A]~[C]のいずれか1項に記載のプログラム。
【0201】
[F]
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLに基づくハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザが確認可能な画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、[A]~[C]のいずれか1項に記載のプログラム。
【0202】
[G]
前記ユーザは、第1ユーザが配信する動画を視聴する第2ユーザであり、
前記第1出力制御部は、前記第1ユーザが用いる第1ユーザ装置から、前記動画を出力するための描画データを受信して前記URL登録表示を含めた前記仮想空間画面を出力し、
前記識別情報登録部は、前記第2ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記URLを、前記第2ユーザに関連付けて前記記憶部に記録し、
前記識別情報取得部は、前記第2ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLに基づくハイパーリンクを含む画面を前記仮想空間画面とは別の画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第2ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を表示する、[A]~[F]のいずれか1項に記載のプログラム。
【0203】
[G1]
前記リンク対象は、前記第1ユーザの操作に基づきアプリ内ブラウザを用いて表示される共有情報であり、
前記第1出力制御部は、前記共有情報に関連付けられた前記URL登録表示を含む仮想空間画面を出力し、
前記識別情報登録部は、前記第2ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記共有情報に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記第2ユーザに関連付けて記憶部に記録する、[G]に記載のプログラム。
【0204】
[H]
1又は複数のコンピュータが、
仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御処理と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報記録処理と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得処理と、
取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として出力する第2出力制御処理と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得処理と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに出力する第3出力制御処理と、を実行する情報処理方法。
【0205】
[I]
仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、ユーザが用いるユーザ装置に送信する配信管理部と、
前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信部と、
前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録部と、を備えるサーバ。
【0206】
[J]
前記ユーザにより前記URL登録表示が選択された場合に、前記URL登録表示が選択されたことを示す情報を前記ユーザが用いるユーザ装置から受信して、前記URL登録表示に関連付けられた前記URLを前記ユーザに関連付けて前記記憶部に記録するとともに、前記ユーザ装置から受信した呼び出し指示に応じて前記記憶部に記録した前記URLを前記ユーザ装置に送信する識別情報登録部をさらに備える、[I]に記載のサーバ。
【0207】
[K]
前記閲覧履歴情報受信部は、前記ユーザが前記URL登録表示を選択したことを示す選択情報を受信し、
前記実績記録部は、前記選択情報に基づいて、前記URL登録表示が選択された回数である選択回数を前記実績情報に含めて記録する、[I]又は[J]に記載のサーバ。
【0208】
[L]
前記配信管理部は、動画を配信する第1ユーザが用いる第1ユーザ装置から受信したデータを、前記動画を視聴する第2ユーザが用いる第2ユーザ装置に送信することで前記第2ユーザ装置のディスプレイに前記動画を出力させ、
前記実績記録部は、前記実績情報に応じた報酬を、前記第1ユーザに関連付けて記録する、[I]~[K]のいずれか1項に記載のサーバ。
【0209】
[M]
前記閲覧回数が多くなるに伴い、価値の高い報酬を前記第1ユーザに関連付けて記録する、[L]に記載のサーバ。
【0210】
[O]
ユーザ装置に接続するサーバが、
仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力するための描画データを、ユーザが用いるユーザ装置に送信する配信管理処理と、
前記ユーザが前記URL登録表示を選択することで取得された前記URLが記憶部に記録された後、前記ユーザが前記URLで特定されるリソースを用いた画面を閲覧したことを示す閲覧履歴情報を受信する閲覧履歴情報受信処理と、
前記閲覧履歴情報に基づいて、前記リンク対象毎に、前記リソースの閲覧回数を算出して実績情報として実績情報記憶部に記録する実績記録処理と、を実行する、情報処理方法。
【0211】
[P]
仮想空間の画像、及び、前記仮想空間のリンク対象に関連付けられたリソースのURLを登録するためのURL登録表示を含む仮想空間画面をディスプレイに出力する第1出力制御部と、
ユーザによる前記URL登録表示の選択を受け付けた場合に、前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部と、
前記ユーザによる呼び出し指示に応じて、前記記憶部に記録した前記URLを取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得した前記URLのハイパーリンクを含む画面を、前記仮想空間画面とは別の画面として表示する第2出力制御部と、
前記ハイパーリンクに対する前記ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを取得するリソース取得部と、
取得した前記リソースを用いた画面を前記ディスプレイに表示する第3出力制御部と、を備える情報処理システム。
【0212】
[Q]
1又は複数のコンピュータを、
ユーザの操作を受け付けてアプリ内ブラウザを起動する起動部と、
前記ユーザが情報を共有する場合、前記アプリ内ブラウザに表示された情報を、前記仮想空間の画面を視認する他のユーザが用いる他装置に共有する共有要求をサーバに送信する共有部と、
前記アプリ内ブラウザに表示された情報を、共有情報として前記仮想空間内に位置する表示オブジェクトに表示する共有情報表示制御部と、
前記ユーザが他のユーザから情報を共有される場合、前記表示オブジェクトに関連付けて表示されたURL登録表示を表示する登録表示制御部と、
前記URL登録表示の前記ユーザの操作を受け付けて前記リンク対象に関連付けられた前記リソースの前記URLを、前記ユーザに関連付けて記憶部に記録する識別情報登録部として機能させる、プログラム。
【符号の説明】
【0213】
11…情報処理システム
12…管理サーバ
20…ユーザ装置
図1
図2
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図5
図6
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図19
図20
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図22
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図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLの前記ハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザのみが確認できる画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、請求項4に記載のプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0200
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0200】
[E]
前記識別情報取得部は、前記第1ユーザによる前記呼び出し指示に応じて、前記URLを取得し、
前記第2出力制御部は、取得した前記URLの前記ハイパーリンクを含む画面を、前記第1ユーザのみが確認できる画面として出力し、
前記リソース取得部は、前記ハイパーリンクに対する前記第1ユーザの選択を受け付けて、前記ハイパーリンクに対応する前記リソースを出力するデータを取得し、
前記第3出力制御部は、取得した前記リソースを用いた画面を出力する、[A]~[C]のいずれか1項に記載のプログラム。