(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162349
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】車両の制御装置
(51)【国際特許分類】
B60L 3/00 20190101AFI20241114BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20241114BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20241114BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B60L3/00 S
B60L58/12
H01M10/48 P
H02J7/00 P
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077751
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池永 健太
(72)【発明者】
【氏名】菅生 雄基
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA08
5G503EA05
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD06
5H030AS08
5H030FF22
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC23
5H125BC18
5H125EE22
5H125EE27
5H125EE48
5H125EE52
(57)【要約】
【課題】不揮発性メモリに記憶されるSOCの書き換え回数を抑制する。
【解決手段】ECU300は、不揮発性メモリ302aを有する。SOC取得部310は、バッテリの現在のSOCであるSOCcを取得する。ΔSOC算出部320は、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCm(保存SOC)とSOCcの差ΔSOC(=|SOCm-SOCc|)を算出する。書き換え部330は、充電時にΔSOC>閾値S1、放電時にΔSOC>閾値S2、イグニッションスイッチのON→OFF操作時にΔSOC>所定値αでる場合、不揮発性メモリ302aに記憶されたSOCmを、SOCcに書き換える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動用のバッテリを搭載した車両の制御装置であって、
前記制御装置は、不揮発性メモリを備えており、
前記制御装置は、
前記バッテリの現在のSOCである現SOCを取得するSOC取得部と、
前記不揮発性メモリに記憶された保存SOCと前記現SOCとの差であるΔSOCを取得するΔSOC取得部と、
前記ΔSOCが所定値より大きいとき、前記不揮発性メモリに記憶される前記保存SOCを、前記現SOCに書き換える書き換え部と、を備える、車両の制御装置。
【請求項2】
前記所定値は、前記車両の車速に基づいて設定される、請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記所定値は、前記バッテリの充電時と放電時で、異なる値に設定される、請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記書き換え部は、イグニッションスイッチがONからOFFに操作された場合に、前記ΔSOCが前記所定値より大きいとき、前記不揮発性メモリに記憶される前記保存SOCを、前記現SOCに書き換える、請求項1に記載の車両の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の制御装置に関し、特に、駆動用のバッテリを搭載した車両の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2002-71360号公報(特許文献1)には、電源が遮断されても書き込み内容を保持する不揮発性メモリに自車位置情報を書き込む(記憶する)ことについて、車両が停止状態になったときのみ、書き込みを実行することが開示されている。これにより、常時供給できる電源を設けることなく、電源遮断直前の自車位置情報を確実に記憶保持できると、されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動車両では、車両の各種制御に、バッテリのSOC(State Of Charge)を用いている。制御装置への電源供給が遮断した場合であっても、SOC情報が消失しないよう、不揮発性メモリに記憶されることが望ましい。
【0005】
不揮発性メモリは、その劣化等に起因して、書き換え回数(保存回数)に制限があり、書き換え回数が上限に達すると、SOC情報を正常に記憶できない場合がある。このため、たとえば、電動車両が停車状態になる毎に、不揮発性メモリに記憶(保存)されたSOC情報を書き換えると、書き換え回数が不必要に増大して、不揮発性メモリの書き換え数の上限を超えることが懸念される。
【0006】
本開示の目的は、不揮発性メモリに記憶されるSOCの書き換え回数を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の車両の制御装置は、駆動用のバッテリを搭載した車両の制御装置である。制御装置は、不揮発性メモリを備えている。制御装置は、バッテリの現在のSOCである現SOCを取得するSOC取得部と、不揮発性メモリに記憶された保存SOCと現SOCとの差であるΔSOCを取得するΔSOC取得部と、ΔSOCが所定値より大きいとき、不揮発性メモリに記憶される保存SOCを、現SOCに書き換える書き換え部と、を備える。
【0008】
この構成によれば、不揮発性メモリに記憶された保存SOCと現SOCとの差であるΔSOCが所定値より大きいとき、保存SOCを書き換えるので、書き換え回数を抑制することができる。また、所定値を、各種制御を実行する際に許容可能な値に設定すれば、保存SOCを用いて各種制御を行うことが可能になる。
【0009】
好ましくは、所定値は、車両の車速に基づいて設定してもよい。
【0010】
この構成によれば、所定値は、車速に基づいて設定される。たとえば、高速道路の走行時等、車速が高いとき、SOCの減少速度が大きくなるので、ΔSOCが大きくなる。車速が高いときには、車速が低い場合に比較して、所定値を大きくすることにより、書き換え回数を低減できる。車速が高いとき(走行中)には、制御装置の電源が遮断される可能性は低いので、保存SOCを用いて各種制御を行う可能性は低く、現SOCと保存SOCの乖離が大きくても、その影響は小さい。
【0011】
好ましくは、所定値は、バッテリの充電時と放電時で、異なる値に設定してもよい。
【0012】
現SOCを取得できないとき、不揮発性メモリに記憶された保存SOCを用いて、各種制御を行い、また、バッテリのSOC表示として、保存SOCを用いる場合がある。バッテリの放電時に、現SOC(実際のSOC)が保存SOCより小さいと、表示された保存SOCによる放電可能電力量より、実際の放電可能電力量が小さくなり(走行時であれば、保存SOCによる走行可能距離より、実際の走行可能距離が短くなり)、ユーザへの不利益を招くことが懸念される。
【0013】
この構成によれば、たとえば、放電時における所定値を、充電時における所定値より小さく設定することにより、放電時における上記不利益を小さくすることができ、また、充電時には、不揮発性メモリの書き換え回数を低減することが可能になる。
【0014】
好ましくは、書き換え部は、イグニッションスイッチがONからOFFに操作された場合に、ΔSOCが所定値より大きいとき、不揮発性メモリに記憶される保存SOCを現SOCに書き換えるようにしてもよい。
【0015】
イグニッションスイッチがONからOFFに操作されたとき、不揮発性メモリに記憶される保存SOCを現SOCに書き換え、次回にイグニッションスイッチがON操作されたとき、不揮発性メモリから保存SOCを読み出し、読み出した保存SOCを用いて各種制御を実行する場合がある。
【0016】
この構成によれば、イグニッションスイッチがONからOFFに操作された場合に、ΔSOCが所定値より大きいとき、不揮発性メモリの書き換えを行うので、書き換え回数を抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、不揮発性メモリに記憶されるSOCの書き換え回数を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施の形態に係る車両の全体構成図である。
【
図2】本実施の形態において、ECUに構成される機能ブロックを示す図である。
【
図4】ECUにおいて実行される、書き換え処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る車両の全体構成図である。本実施の形態において、車両1は、たとえば、電気自動車である。車両1は、回転電機であるモータジェネレータ(MG:Motor Generator)10と、動力伝達ギヤ20と、駆動輪30と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)40と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)50と、バッテリ100と、監視ユニット200と、制御装置の一例である電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
【0021】
MG10は、電動機(モータ)としての機能と発電機(ジェネレータ)としての機能を有する。MG10の出力トルクは、減速機および差動装置等を含んで構成された動力伝達ギヤ20を介して駆動輪30に伝達される。
【0022】
車両1の制動時には、駆動輪30によりMG10が駆動され、MG10が発電機として動作する。これにより、MG10は、車両1の運動エネルギーを電力に変換する回生制動を行なう制動装置としても機能する。MG10における回生制動力により生じた回生電力は、バッテリ100に蓄えられる。PCU40は、MG10とバッテリ100との間で双方向に電力を変換する電力変換装置である。SMR50は、バッテリ100とPCU40とを結ぶ電力線に電気的に接続されており、SMR50が閉成(ON)されている場合、バッテリ100とPCU40との間で電力の授受が行なわれる。
【0023】
バッテリ100は、MG10を駆動するための電力を蓄える。バッテリ100は、再充電が可能な直流電源(二次電池)であり、たとえば、複数個の単電池(電池セル)が積層され、電気的に直列に接続されて構成される。
【0024】
監視ユニット200は、バッテリ100の電圧VBを検出する電圧センサ210と、バッテリ100に入出力される電流IBを検出する電流センサ220と、バッテリ100の温度TBを検出する温度センサ230とを含む。
【0025】
車両1はDCインレット60を備えており、外部DC電源(充電設備)400の充電ケーブル410の先端に設けられたコネクタ420が接続可能に構成される。充電リレー70が閉成されることにより、バッテリ100の外部充電(急速充電)が実行される。なお、DCインレット60には、外部充電に加えて、バッテリ100からの外部放電(給電)が可能なV2H機器600が接続されてもよい。
【0026】
車両1はACインレット80を備えており、外部AC電源(充電設備)500の充電ケーブル510の先端に設けられたコネクタ520が接続可能に構成される。充電リレー90が閉成されることにより、車載充電器130を用いて、バッテリ100の外部充電(普通)が実行される。
【0027】
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ(たとえば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を含む)302とを含む。また、メモリ302は、書き換え可能な不揮発性メモリ(たとえば、フラッシュメモリ)302aを含んでいる。ECU300は、補機バッテリ110から電源リレー111を介して供給される電源によって作動する。ECU300は、監視ユニット200から受ける信号、各種センサからの信号(たとえば、車速センサ260で検出した車速SPD、アクセル開度、等)、メモリ302に記憶されたマップおよびプログラム等の情報に基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。たとえば、ECU300は、監視ユニット200から受ける信号に基づいて、バッテリ100のSOCを算出し、このSOCを用いて、バッテリ100の充放電の制御を行う。また、イグニッションスイッチ(パワースイッチ)250のON/OFF状態が、ECU300に入力される。
【0028】
図2は、本実施の形態において、ECU300に構成される機能ブロックを示す図である。SOC取得部310は、電圧VBと電流IBとから、バッテリ100の現在のSOCであるSOCc(現SOC)を取得する。たとえば、OCV(Open Circuit Voltage)法とクーロンカレント法を組み合わせて、SOCcを算出してよい。監視ユニット200が、BMS(Buttery Management System)である場合は、EMS(監視ユニット200)においてSOCcを算出し、BMSで算出したSOCcを取得してもよい。
【0029】
ΔSOC算出部320は、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCであるSOCm(保存SOC)を読み出し、SOCmとSOCcとの差であるΔSOCを算出する(ΔSOC=|SOCm-SOCc|)。
【0030】
書き換え部330は、SOCmの書き換え要否を判断し、書き換え要の場合は、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCmの書き換えを行う。
図3は、書き換え領域を示すマップの一例を示す。
図3において、縦軸はΔSOCであり、0を基準に、上下方向に向かって大きな値を表し、0より上方は、充電時の書き換え領域、0より下方は、放電時の書き換え領域である。バッテリ100の充電時において、ΔSOCが閾値S1より大きな領域が書き換え領域に設定されている。放電時において、ΔSOCが閾値S2より大きな領域が書き換え領域に設定されている。
図3に示すよう、閾値S1,S2は、車速SPDが高くなると、大きな値に設定される。また、車速SPDが同一の場合、閾値S2(放電時)が閾値S1(充電時)より小さく設定されている。閾値S1,S2は、本開示の「所定値」の一例に相当する。
【0031】
書き換え部330は、たとえば、電流センサ220で検出した電流IBの向き(電流IBの符号)から、充電であるか放電であるかを判断する。そして、書き換え部330は、充電時のΔSOCと車速SPDとに基づいて、
図3のマップを用いて、ΔSOCが閾値S1より大きいとき、書き換え領域と判断し、ΔSOCが閾値S1以下のとき、待機領域であると判断する。書き換え部330は、放電時のΔSOCと車速SPDとに基づいて、
図3のマップを用いて、ΔSOCが閾値S2より大きいとき、書き換え領域と判断し、ΔSOCが閾値S2以下のとき、待機領域であると判断する。書き換え部330は、書き換え領域であると判断すると、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCmを、SOCcに書き換える。
【0032】
また、書き換え部330は、イグニッションスイッチ250がONからOFFに操作されたとき、ΔSOCが所定値αより大きい場合、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCmを、SOCcに書き換える。
【0033】
図4は、ECU300において実行される、書き換え処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ECU300の起動許可中(たとえば、イグニッションスイッチがON状態、バッテリ100の外部充電中、外部放電(給電)中)に繰り返し実行される。ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10では、バッテリ100のSOCc(現SOC)を取得する。電圧VBと電流IBから、SOCcを算出してもよく、監視ユニット200がBMSである場合には、監視ユニット200(BMS)によって算出したSOCcを取得してもよい。
【0034】
続くS11では、不揮発性メモリ302aからSOCm(保存SOC)を読み込む。S12では、ΔSOC(=|SOCm-SOCc|)を算出する。
【0035】
S13では、イグニッションスイッチ250がONからOFFに操作されたか否かを判定する。S13で、イグニッションスイッチ250がONからOFFに操作され、肯定判定されたとき、S15へ進み、否定判定されたとき、S14へ進む。
【0036】
S14では、ΔSOCと車速SPDに基づいて、
図3のマップを用いて、書き換え領域か否かを判定する。バッテリ100の充電時であるときは、ΔSOCが閾値S1以上の場合、書き換え領域と判定されS16へ進む。放電時であるときは、ΔSOCが閾値S2以上の場合、書き換え領域と判定されS16へ進む。待機領域であるときは、否定判定され、今回のルーチンを終了する。
【0037】
S15では、ΔSOCが所定値α以上であるか否かを判定し、肯定判定されると、S16へ進む。S15で否定判定されると、今回のルーチンを終了する。
【0038】
S16では、不揮発性メモリ302aに記憶されているSOCmを、SOCcに書き換える。なお、S13で肯定判定されたとき、S15およびS16の処理が終了したあと、電源リレー111を遮断し、ECU300への電源供給を遮断してよい。
【0039】
本実施の形態によれば、不揮発性メモリ302aに記憶されたSOCm(保存SOC)とSOCc(現SOC)との差であるΔSOCが所定値(閾値S1,S2、所定値α)より大きいとき、SOCmを書き換えるので、書き換え回数を抑制することができる。また、所定値を、各種制御を実行する際に許容可能な値に設定すれば、SOCmを用いた各種制御を行うことができる。
【0040】
本実施の形態によれば、閾値S1,S2は、車速SPDに基づいて設定され、車速SPDが高いとき、車速SPDが低いときに比較して、閾値S1,S2が大きく設定されている。高速道路の走行時等、車速SPDが高いとき、SOCcの減少速度が大きくなりΔSOCが大きくなるが、車速が低い場合に比較して、閾値S1,S2を大きくすることにより、書き換え回数を低減できる。また、車速SPDが高いとき(走行中)に、補機バッテリ110が取り外されることはなく、補機バッテリ110の蓄電量が枯渇する可能性は低く、ECU300の電源が遮断される可能性は低いので、SOCcを用いた各種制御が中断される可能性は低く、SOCcとSOCmの乖離が大きくても、その影響を小さくできる。
【0041】
本実施の形態によれば、閾値S1(充電時の閾値)と閾値S2(放電時の閾値)は、異なる値に設定され、閾値S2が、閾値S1に比較して小さく設定されている。SOCcを取得できないとき、不揮発性メモリ302aに記憶されたSOCmを用いて、各種制御を行い、また、バッテリ100のSOC表示として、SOCmを用いる場合がある。放電時に、SOCc(実際のSOC)がSOCmより小さいと、表示されたSOCmによる放電可能電力量より、実際の放電可能電力量が小さくなり(走行時であれば、SOCmによる走行可能距離より、実際の走行可能距離が短くなり)、ユーザへの不利益を招くことが懸念される。閾値S2を閾値S1より小さく設定することにより、放電時における上記不利益を小さくすることができ、また、充電時には、閾値S1が大きいので、不揮発性メモリ302aの書き換え回数を低減することが可能になる。
【0042】
本実施の形態によれば、イグニッションスイッチ250がONからOFFに操作されたとき、ΔSOCが所定値αより大きい場合に、不揮発性メモリ302aに記憶されたSOCmをSOCcに書き換えているので、イグニッションスイッチ250がONからOFFに操作される毎にSOCmを書き換える場合に比較して、不揮発性メモリ302aの書き換え回数を抑制することができる。
【0043】
上記実施の形態では、各機器を制御するECU300に、
図2の機能ブロックを構成し、
図4のフローチャートの処理を実行していた。しかし、バッテリ100の充放電を制御する電池ECU、あるいは、BMS(監視ユニット200)が、不揮発性メモリを備えるとともに、これらの機能を奏するようにしてもよい。また、車両1は電動車両であればよく、内燃機関を備えたPHEV((Plug-in Hybrid Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)であってよく、FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)であってもよい。
【0044】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0045】
1 車両、10 モータジェネレータ(MG)、20 駆動伝達ギヤ、30 駆動輪、40 PCU、50 SMR、60 DCインレット、80 ACインレット、100 バッテリ、110 補機バッテリ、111 電源リレー、200 監視ユニット、210 電圧センサ、220 電流センサ、250 イグニッションスイッチ、260 車速センサ、300 ECU、301 CPU、302 メモリ、302a 不揮発性メモリ、400 DC電源、500 AC電源、520 コネクタ、600 V2H機器。