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特開2024-162403扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法、移動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162403
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法、移動方法
(51)【国際特許分類】
   E01D 21/00 20060101AFI20241114BHJP
   E01D 22/00 20060101ALI20241114BHJP
   E01D 19/12 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
E01D21/00
E01D22/00 A
E01D21/00 B
E01D19/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023077874
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】508036743
【氏名又は名称】株式会社横河ブリッジ
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】白水 晃生
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059AA07
2D059AA15
2D059CC07
2D059DD03
2D059DD04
2D059EE02
2D059GG39
(57)【要約】
【課題】 事業者の負担軽減に寄与する扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法を提供する。
【解決手段】 本発明の扛上引継ぎ装置は、部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた装置である。本発明の移動装置は、受梁を備えた扛上引継ぎ装置とガーダーと横行設備を備え、横行設備はガーダーを橋軸方向に移動する設備であり、横行設備がガーダーに接続され、扛上引継ぎ装置は、横行設備によってガーダーと共にガーダーの軸方向に移動可能な装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設工事で使用される装置において、
部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、
前記吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、
前記扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を当該扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項2】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
吊梁に第一の吊り鋼材が連結され、
扛上降下設備は、前記第一の吊り鋼材を引き上げることによって前記吊梁を扛上させる、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項3】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
扛上降下設備は動力を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項4】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
吊梁に第二の吊り鋼材が連結され、
引継ぎ設備は、前記第二の吊り鋼材を保持することによって扛上降下設備で扛上した吊梁を引き継ぐ、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項5】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
引継ぎ設備は動力を備えない、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項6】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
扛上降下設備を設置する受梁を備え、
前記受梁に扛上降下設備が設置された、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項7】
請求項6記載の扛上引継ぎ装置において、
受梁に台車が設けられた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項8】
部材を移動する装置において、
請求項6記載の扛上引継ぎ装置とガーダーと横行設備を備え、
前記横行設備は前記ガーダーを橋軸方向に移動する設備であり、
前記横行設備が前記ガーダーに接続され、
前記扛上引継ぎ装置は、前記横行設備によって前記ガーダーと共にガーダーの軸方向に移動可能である、
ことを特徴とする移動装置。
【請求項9】
部材を移動する装置において、
請求項7記載の扛上引継ぎ装置とガーダーを備え、
前記扛上引継ぎ装置の台車が前記ガーダー上を移動するように、当該扛上引継ぎ装置が当該ガーダー上に載置され、
前記扛上引継ぎ装置は、前記台車によって前記ガーダーの軸方向に移動可能である、
ことを特徴とする移動装置。
【請求項10】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置を用いて部材を扛上する方法において、
前記扛上引継ぎ装置の扛上降下設備によって、仮受け桁又は部材を支持する吊梁を扛上させる工程と、
前記扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備によって、前記扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を当該扛上降下設備から引き継ぐ工程を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ方法。
【請求項11】
請求項8記載の移動装置を用いて部材を移動する方法において、
請求項10記載の扛上引継ぎ方法によって、吊梁の荷重を扛上引継ぎ装置の扛上降下設備から当該扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備に引き継ぐ工程と、
前記扛上引継ぎ装置の横行設備によって、前記扛上引継ぎ装置をガーダーと共に当該ガーダーの軸方向に移動する工程を備えた、
ことを特徴とする移動方法。
【請求項12】
請求項9記載の移動装置を用いて部材を移動する方法において、
請求項10記載の扛上引継ぎ方法によって、吊梁の荷重を扛上引継ぎ装置の扛上降下設備から当該扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備に引き継ぐ工程と、
扛上引継ぎ装置の受梁に設けられた台車によって、当該扛上引継ぎ装置をガーダーの軸方向に移動する工程を備えた、
ことを特徴とする移動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設工事で使用される、扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
橋梁やトンネル等、高度経済成長期に集中的に整備されてきた建設インフラの老朽化が進む近年、安全と安心を確保できるインフラの維持管理が求められている。
【0003】
たとえば、車両が走行する道路橋の床版においては、融雪剤の散布や交通荷重の増大による影響などによって多くの損傷が発生し、そのまま放置しておくと抜け落ち等が発生するおそれがあることから、このような現場では床版の更新工事を行う必要がある。
【0004】
床版の更新工事においては、既設床版を撤去し、その撤去箇所に新設床版を設置する。従来、既設床版及び新設床版の移動は、クレーン等を用いて行われていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6-306819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、床版の移動にクレーンを用いる場合、所定の規則に適合しているか否かの検査を受けることが義務付けられている。ここでいう、「クレーン」とは、動力によって荷をつり上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置で、定置されるものや限られた範囲を移動する形式を意味する(参考「クレーン等安全規則」)。
【0007】
また、「動力」とは機械等を動かすのに必要なエネルギーのことを言い、たとえば、電力やエアを意味する。なお、動力には手動は含まない。
【0008】
前述の検査には、試し吊りの項目等の大掛かりな検査項目が含まれているため、事業者の負担が大きく、事業者負担を軽減できる代替手段の提案が望まれている。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、クレーン適用外としても使用することができ、事業者の負担軽減の一助となる、扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[扛上引継ぎ装置]
本発明の扛上引継ぎ装置は、部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた装置である。ここで言う「部材」とは、床版や桁、もしくはその両方を含む橋の一部もしくは全部など、建造物を構成する一部もしくは全部を指す。また、仮受け桁は、部材を直接もしくは間接的に支持する。
【0011】
前記扛上引継ぎ装置では、吊梁に第一の吊り鋼材を連結し、扛上降下設備で第一の吊り鋼材を引き上げることによって吊梁を扛上させるようにしてもよい。
【0012】
前記扛上引継ぎ装置では、扛上降下設備は、動力を備えたものとすることができる。
【0013】
前記扛上引継ぎ装置では、吊梁に第二の吊り鋼材を連結し、引継ぎ設備が第二の吊り鋼材を保持することによって扛上降下設備で扛上した吊梁を引き継ぐようにしてもよい。
【0014】
前記扛上引継ぎ装置では、引継ぎ設備は、動力を備えないものとすることができる。
【0015】
前記扛上引継ぎ装置では、扛上降下設備を設置する受梁を設け、受梁に扛上降下設備を設置するようにしてもよい。
【0016】
前記扛上引継ぎ装置では、受梁に台車を設けることもできる。
【0017】
[移動装置]
本発明の移動装置は、受梁を備えた扛上引継ぎ装置とガーダーと横行設備を備え、横行設備はガーダーを橋軸方向に移動する設備であり、横行設備がガーダーに接続され、扛上引継ぎ装置が、横行設備によってガーダーと共にガーダーの軸方向に移動できるように構成された装置である。
【0018】
本発明の移動装置は、台車付きの受梁を備えた扛上引継ぎ装置とガーダーを備え、扛上引継ぎ装置の台車がガーダー上を移動するように、扛上引継ぎ装置が当該ガーダー上に載置され、扛上引継ぎ装置が、台車によってガーダーの軸方向に移動できるように構成することもできる。
【0019】
[扛上引継ぎ方法]
本発明の扛上引継ぎ方法は、前記扛上引継ぎ装置の扛上降下設備によって、仮受け桁又は部材を支持する吊梁を扛上させる工程と、扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備によって、扛上降下設備で扛上していた吊梁の荷重を当該扛上降下設備から引き継ぐ工程を備えた方法である。
【0020】
[移動方法]
本発明の移動方法は、前記扛上引継ぎ方法によって、吊梁の荷重を扛上引継ぎ装置の扛上降下設備から扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備に引き継ぐ工程と、扛上引継ぎ装置の横行設備によって、扛上引継ぎ装置をガーダーと共にガーダーの軸方向に移動する工程を備えた方法である。
【0021】
本発明の移動方法は、前記扛上引継ぎ方法によって、吊梁の荷重を扛上引継ぎ装置の扛上降下設備から扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備に引き継ぐ工程と、扛上引継ぎ装置の受梁に設けられた台車によって、扛上引継ぎ装置をガーダーの軸方向に移動する工程を備えた方法とすることもできる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、クレーンを利用せずに部材を移動させることができるため、クレーン適用時の検査が不要であり、事業者の負担軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】(a)は新設床版の横行前の概要図、(b)は新設床版の横行後の概要図。
図2】扛上引継ぎ装置の一例を示す正面図。
図3図2のIII-III矢視端面図。
図4】(a)は部材を保持する設備を四セット設けた場合の一例を示す正面図、(b)は(a)の側面図。
図5】支持台及び部材引上げジャッキを複数設けた場合の説明図。
図6図2のVI-VI矢視端面図。
図7】扛上引継ぎ装置の他例を示す正面図。
図8】(a)~(d)は扛上引継ぎ装置の動作説明図。
図9】(a)~(d)は図7の扛上引継ぎ装置を備えた移動装置を用いて部材を移動させる場合の動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施形態)
本発明の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明の移動装置は、床版更新工事をはじめとする各種建設工事において部材(図示する例では新設床版)Xを移動するための装置である。
【0025】
一例として図1(a)(b)に示す移動装置は、仮受け桁(セッティングビーム)10と、扛上引継ぎ装置20と、ガーダー30と、横行設備40を主要構成として備えている。
【0026】
前記仮受け桁10は、部材Xを保持する(部材を支持する)ための部材である。仮受け桁10はH型鋼などで構成することができる。仮受け桁10には、鋼板を溶接してH状にしたものを用いることもできる。
【0027】
この実施形態では、仮受け桁10を橋軸方向に間隔をあけて二本設置し、一方の仮受け桁10(第一の仮受け桁)で部材Xの一端側を、他方の仮受け桁10(第二の仮受け桁)で部材Xの他端側を保持できるようにしてある。
【0028】
それぞれの仮受け桁10の下面側には、長手方向に間隔をあけて支持台11と反力台12が設けられている(図3参照)。支持台11は仮受け桁10の長手方向半分よりも後述する扛上降下設備22での吊り側寄りの位置に、反力台12は扛上降下設備22での吊り側とは反対側の端部(以下「反対側端部」という)寄りの位置に設けられている。
【0029】
前記支持台11は、仮受け桁10を支持する部材である。支持台11には、一部が部材Xに埋設され、他の一部が部材Xの上面側に突出する鋼棒(以下「埋設鋼棒」という)X1の一部が通る開口が設けられている。
【0030】
図2及び図3に示すように、仮受け桁10の上面側のうち、支持台11の上方の位置には、埋設鋼棒X1を引き上げる部材引上げジャッキ13が設けられている。埋設鋼棒X1にはPC鋼材等を、部材引上げジャッキ13にはセンターホールジャッキやチェーンブロック等を用いることができる。埋設鋼棒X1や部材引上げジャッキ13はこれ以外であっても良い。部材Xの引き上げには、動力を用いても用いなくても良い。
【0031】
なお、この実施形態では、仮受け桁10に、支持台11、反力台12、部材引上げジャッキ13を含む設備(以下「部材保持設備」という)を二セット用いる場合を一例としているが、図4(a)(b)に示すように、部材保持設備は、一つの仮受け桁10につき三セット以上(図4(a)(b)の例では四セット)設けることもできる。この場合、そのセット数は、部材Xの重量や大きさ等に応じて適宜設定することができる。
【0032】
前記反力台12は、仮受け桁10を扛上引継ぎ装置20で扛上させた際に、仮受け桁10に働く力を受ける部材である。この実施形態では、反力台12が、仮受け桁10の下面側のうち、扛上降下設備22の反対側端部に設けられている。
【0033】
なお、図5のように、部材Xの長手方向に間隔をあけて埋設鋼棒X1を複数本設けると共に、各埋設鋼棒X1の延長線上の上方位置に支持台11及び部材引上げジャッキ13を設けることで、反力台12を省略することができる。
【0034】
具体的には、図5に示す例の場合、支持台11及び部材引上げジャッキ13が、扛上降下設備22の仮受け桁10の長手方向の両外側に配置されるため、扛上引継ぎ装置20で仮受け桁10を扛上させた際に、一端側のみに大きなモーメントが働くことがなく、反力台12を設ける必要がない。なお、こうした利用を行う場合、仮受け桁10は吊り天秤と呼ばれることもある。
【0035】
前記扛上引継ぎ装置20は、仮受け桁10や部材Xを扛上させて引き継ぐ装置である。図2に示すように、この実施形態の扛上引継ぎ装置20は、吊梁21、扛上降下設備22、引継ぎ設備23及び受梁24を主要構成として備えている。
【0036】
前記吊梁21は、仮受け桁10や部材Xを支持する部材である。吊梁21はH型鋼などで構成することができる。この実施形態では、吊梁21を橋軸直角方向に長いH型鋼で構成している。吊梁21には、鋼板を溶接してH状にしたものを用いることもできる。吊梁21には振れ止め用のワイヤロープ27(図3)を連結することができる。
【0037】
吊梁21の上面には、支持金具21a~21dが設けられている。この実施形態では、四つの支持金具21a~21dが吊梁21の長手方向に間隔をあけて設けられている。支持金具21a~21dには、既存のクレビス等を用いることができる。
【0038】
各支持金具21a~21dには、吊梁21を吊るための吊り鋼材25a~25dが連結されている。吊り鋼材25a~25dには既存のPC鋼棒等(たとえば、ケビンデスターブ)を用いることができる。真ん中の二本の吊り鋼材(第一の吊り鋼材)25b、25cの間には、仮受け桁10が収まる広さの空間が確保してある。
【0039】
第一の吊り鋼材25b、25cは扛上降下設備22での吊梁21の扛上時に使用され、外側の二本の吊鋼材(第二の吊り鋼材)25a、25dは引継ぎ設備23で引き継ぐ際に使用される。
【0040】
前記扛上降下設備22は、吊梁21を扛上及び降下させるための設備である。図2及び図3に示すように、扛上降下設備22は受梁24上に設置されている。この実施形態の扛上降下設備22は、桁受金具22a、反力台22b及びジャッキ22cを備えている。
【0041】
桁受金具22aは受梁24上に設置される部材であり、中心に吊り鋼材25a~25dが通る開口を備えている。桁受金具22aの上には反力台22bが設置されている。反力台22bには既存のラムチェア等を用いることができる。反力台22bにも吊り鋼材25a~25dが通る開口が設けられている。
【0042】
ジャッキ22cは、吊梁21を扛上及び降下させるための部材である。ジャッキ22cで第一の吊り鋼材25b、25cを引き上げることによって吊梁21を扛上させることができ、第一の吊り鋼材25b、25cの引き下げることによって吊梁21を降下させることができる。このジャッキ22cは動力を備えたものであり、その力で吊梁21を扛上及び降下させることができる。
【0043】
ジャッキ22cには各種のものを用いることができる。この実施形態ではジャッキ22cとして既存のセンターホールジャッキを用いているが、ジャッキ22cは第一の吊り鋼材25b、25cを引き上げ及び引き下げられるものであれば、センターホールジャッキ以外であっても良く、チェーンブロック等を用いることもできる。
【0044】
この実施形態の扛上引継ぎ装置20は、扛上降下を行う設備(扛上降下設備22)と荷重支持を行う設備(引継ぎ設備23)を独立させたものであり、扛上降下設備22は吊梁21を引き上げる動力を備えている。扛上降下設備22は、ジャッキ22cの動力によって第一の吊り鋼材25b、25cの引き上げ(扛上)及び引き下げ(降下)を行う。
【0045】
前記引継ぎ設備23は、扛上降下設備22で扛上させた吊梁21を扛上降下設備22から引き継ぐための設備である。図2及び図6に示すように、この実施形態の引継ぎ設備23は、支圧版23aとナット23bを備えている。支圧版23aを通った第二の吊り鋼材25a、25dをナット23bで締結することによって第二の吊り鋼材25a、25dを保持し、吊梁21を引き継ぐことができる。
【0046】
前述のとおり、この実施形態の扛上引継ぎ装置20は、扛上降下を行う設備(扛上降下設備22)と荷重支持を行う設備(引継ぎ設備23)を独立させたものであり、引継ぎ設備23は動力を備えていない。引継ぎ設備23では、第二の吊り鋼材25a、25dを支圧版23aやナット23b、その他の部材で固定する。
【0047】
このほか、荷重を支持する際には、引継ぎ設備23を手動のセンターホールジャッキを備えたものとし、扛上降下設備22で引き上げられた第二の吊り鋼材25a、25dを、当該手動のセンターホールジャッキ等に付け替えるようにしても良い。なお、手動のセンターホールジャッキが動力に該当しないことは、前述のとおりである。
【0048】
前記受梁24は、扛上降下設備22を設置するための部材である。図2及び図3に示すように、この実施形態の受梁24は、橋軸直角方向に長い二本の梁材(H型鋼)を備えている。二本の梁材は橋軸方向に間隔をあけて平行に設けられている。受梁24の底面側には、横ズレを防止する横ズレ防止具26が設けられている。
【0049】
前記ガーダー30は架設桁である。図1(a)(b)に示すように、この実施形態のガーダー30は橋軸方向に長い縦取りガーダーであり、引継ぎ設備23が設置される架設部30aと、架設部30aから橋軸方向先方に送り出される手延部30bを備えている。
【0050】
ガーダー30の底面側の後端部には、縦取り台車31が設けられている。この実施形態では、縦取り台車31として、自走台車と従走台車を備えたものを用いているが、縦取り台車31はこれ以外であっても良い。ガーダー30の後端側には、橋軸方向の振動に耐える橋軸方向耐震設備32が設けられている。
【0051】
なお、この実施形態では、横行設備に自走台車を電力で駆動するものを用いているが、自走台車を駆動力を持たない従走台車に替え、手動や電動のチルホールやウィンチ、ストランドジャッキ等を利用して走行するようにしてもよい。
【0052】
前記横行設備40は、ガーダー30及びガーダー30に設置された扛上引継ぎ装置20並びに扛上引継ぎ装置20の扛上降下設備22で保持された部材Xを、橋軸方向に移動させるための設備である。図1(a)(b)に示すように、この実施形態では、横行設備40として、ガーダー30の底面側に設置された駆動式ローラー設備41及び先端ローラー設備42を用いている。
【0053】
駆動式ローラー設備41には自走台車を、先端ローラー設備42にはボギーローラーを用いることができる。駆動式ローラー設備41及び先端ローラー設備42はこれ以外であっても良い。
【0054】
ガーダー30及びガーダー30に設置された扛上引継ぎ装置20並びに扛上引継ぎ装置20の扛上降下設備22で保持された部材Xは、縦取り台車31及び横行設備40によって、橋軸方向に横行させることができる。
【0055】
前記移動装置は、横取り設備50によって橋軸交差方向に移動させることができる。この実施形態の横取り設備50は、橋軸交差方向に配置される軌条とジャッキを備えている。軌条にはH型鋼を、ジャッキには水平ジャッキ等を用いることができる。水平ジャッキは軌条から反力を取って、横取り装置50を移動させる。この場合、動力は用いても用いなくても良い。
【0056】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明の扛上引継ぎ装置及び移動装置の構成は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の扛上引継ぎ装置及び移動装置の構成は、所期の目的を達成できる範囲で、適宜構成の追加や省略、入替え等の変更を加えることができる。
【0057】
-変形例1-
前記実施形態の扛上引継ぎ装置20は、第一の吊り鋼材25b、25c及び第二の吊り鋼材25a、25dを吊梁21及び受梁24の長手方向中央寄りの位置に設ける場合を一例としているが、第一の吊り鋼材25b、25c及び第二の吊り鋼材25a、25dは、吊梁21及び受梁24の長手方向両端寄りの位置に離して設けることもできる。
【0058】
たとえば、図7に示すように、第一の吊り鋼材25b及び第二の吊り鋼材25aを吊梁21及び受梁24の長手方向一端寄りの位置に、第一の吊り鋼材25c及び第二の吊り鋼材25dを吊梁21及び受梁24の長手方向他端寄りの位置に設けることができる。
【0059】
この場合、長手方向一端寄りの第二の吊り鋼材25aと長手方向他端寄りの第二の吊り鋼材25cの間には、ガーダー30と干渉しないだけの広さを確保するのが好ましい。
【0060】
この変形例のように、第一の吊り鋼材25b、25c及び第二の吊り鋼材25a、25dを吊梁21及び受梁24の長手方向両端寄りの位置に離して設ける場合、受梁24の下(ガーダー30の上)に台車28を設置し、当該台車28によって、受梁24を含む扛上引継ぎ装置20をガーダー30の軸方向に移動させられるようにすることができる。この点については、後述する使用例3において詳述する。
【0061】
なお、受梁24の下に設置する台車28は、扛上引継ぎ装置20と別体のものとすることも、予め受梁24に固定しておき、扛上引継ぎ装置20の一部として構成することもできる。
【0062】
この変形例のように、第二の吊り鋼材25a、25dの間にガーダー30と干渉しないだけの広さを確保すると共に、扛上引継ぎ装置20を台車28によってガーダー30の軸方向に移動させられるようにした場合、ガーダー30とは別に、扛上引継ぎ装置20を橋軸方向に移動させることができる。
【0063】
-変形例2-
前記実施形態では、移動装置が仮受け桁10を備えた場合を一例としているが、本発明の移動装置は仮受け桁10を備えないものとすることもできる。
【0064】
この場合、部材Xは吊梁21で直接保持すればよい。部材Xの保持方法に特に制限はなく、たとえば、吊梁21側に鋼棒(以下「吊梁側鋼棒」という)を固定しておき、その吊梁側鋼棒と埋設鋼棒X1をカップラで連結する等して、部材Xを吊梁21に固定することができる。
【0065】
なお、前記変形例1及び変形例2で説明を省略している構成については、前記実施形態と同様である。
【0066】
(動作)
次に、図8(a)~(d)を参照して、扛上降下設備22で扛上させた吊梁21を引継ぎ設備23で引き継いで、橋軸方向に横行させる際の動作について説明する。なお、図8(a)~(d)では、第一の吊り鋼材25b、25c及び第二の吊り鋼材25a、25dについて、保持されているときを実線で、保持されていないときを破線で示している。
【0067】
(1)扛上降下設備22のジャッキ22cによって第一の吊り鋼材25b、25cを所定高さまで引き上げ、吊梁21を所定位置まで扛上させる(図8(a)(b))。
(2)吊梁21を所定位置まで扛上させた後、当該吊梁21の支持金具21a、21dに連結された第二の吊り鋼材25a、25dをナット23bで締結して、吊梁21を保持する(図8(c))。
(3)吊梁21を保持した後、ジャッキ22cによる第一の吊り鋼材25b、25cの保持を解除し、吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎが完了する(図8(d))。
(4)吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎが完了した後、縦取り台車31及び横行設備40によって、ガーダー30を橋軸方向に横行させることができる(図1(a)(b)参照)。
【0068】
次に、本実施形態の扛上引継ぎ装置及び移動装置の使用例(扛上引継ぎ方法及び移動方法)について、既設床版Xを撤去する場合を使用例1として、新設床版Xを設置する場合を使用例2として、前記変形例2の移動装置を用いて部材Xを移動する場合を使用例3として説明する。
【0069】
-使用例1:既設床版の撤去-
一つ目の使用例として、既設道路橋から既設床版Xを撤去する場合の一例について説明する。
【0070】
既設道路橋から既設床版Xを撤去する場合、撤去対象である既設床版Xを仮受け桁10で保持する。既設床版Xは、埋設鋼棒X1を仮受け桁10上に設置された部材引上げジャッキ13で引き上げて保持する。
【0071】
既設床版Xを仮受け桁10で保持した後、仮受け桁10が吊梁21で吊られた状態で扛上降下設備22のジャッキ22cを動作させ、吊梁21を所定位置まで扛上させる。このとき、仮受け桁10の反対側端部に係る力は、仮受け桁10の反対側端部の下側に設置された反力台22bで受けられる。
【0072】
吊梁21を所定位置まで扛上させた後、当該吊梁21の支持金具21a、21dに連結された第二の吊り鋼材25a、25dをナット23bで締結して吊梁21を保持する。その後、ジャッキ22cによる第一の吊り鋼材25b、25cの保持を解除することで、既設床版Xが保持された吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎを完了する。
【0073】
吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎが完了した後、ガーダー30及びガーダー30に設置された扛上引継ぎ装置20並びに扛上引継ぎ装置20の扛上降下設備22で保持された既設床版Xを橋軸方向に横行する。
【0074】
横行先において、予め待機させておいた運搬用車両に既設床版Xを預ける。具体的には、扛上降下設備22のジャッキ22cによって第一の吊り鋼材25b、25cを保持した後、引継ぎ設備23での保持を解除して既設床版Xが保持された吊梁21を扛上降下設備22に引き継ぎ、当該扛上降下設備22の動作によって、既設床版Xを運搬用車両の積み込み位置まで降下させる。
【0075】
既設床版Xが運搬用車両の所定の積み込み位置に到達したら、扛上降下設備22による第一の吊り鋼材25b、25cの保持を解除し、既設床版Xの運搬用車両への積み込みを完了させる。その後、既設床版Xは運搬用車両によって運び出される。
【0076】
-使用例2:新設床版の設置-
二つ目の使用例として、既設床版Xの撤去箇所に新設床版Xを設置する場合の一例について説明する。
【0077】
既設床版Xの撤去箇所に新設床版Xを設置する場合、運搬用車両で運び込まれた新設床版Xを仮受け桁10で保持する。新設床版Xは、埋設鋼棒X1を仮受け桁10上に設置された部材引上げジャッキ13で引き上げて保持する。
【0078】
新設床版Xを仮受け桁10で保持した後、仮受け桁10が吊梁21で吊られた状態で扛上降下設備22のジャッキ22cを動作させ、吊梁21を所定位置まで扛上させる。このとき、仮受け桁10の反対側端部に係る力は、仮受け桁10の反対側端部の下側に設置された反力台22bで受けられる。
【0079】
吊梁21を所定位置まで扛上させた後、当該吊梁21の支持金具21a、21dに連結された第二の吊り鋼材25a、25dをナット23bで締結して吊梁21を保持する。その後、ジャッキ22cによる第一の吊り鋼材25b、25cの保持を解除することで、新設床版Xが保持された吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎを完了する。
【0080】
吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎが完了した後、ガーダー30及びガーダー30に設置された扛上引継ぎ装置20並びに扛上引継ぎ装置20の扛上降下設備22で保持された新設床版Xを橋軸方向に横行する。
【0081】
横行先において、予め設定された計画位置に新設床版Xを設置する。具体的には、扛上降下設備22のジャッキ22cによって第一の吊り鋼材25b、25cを保持した後、引継ぎ設備23での保持を解除して新設床版Xが保持された吊梁21を扛上降下設備22に引き継ぎ、当該扛上降下設備22の動作によって新設床版Xを計画位置に降下させる。
【0082】
新設床版Xが計画位置に到達した後、当該新設床版Xを計画位置に設置する。以降、これらの工程を必要回数繰り返すことにより、予定数の新設床版Xの設置を完了させる。
【0083】
-使用例3:扛上引継ぎ装置をガーダーと別に移動させる場合-
三つ目の使用例として、前記変形例2で説明した仮受け桁10を備えない移動装置を用いて部材X(新設桁や既設桁)を移動する場合の一例について説明する。
【0084】
前記変形例2で説明した仮受け桁10を備えない移動装置を用いて部材(この使用例では新設桁)Xを移動する場合、第一ベント設備43及び送り出しベント設備44によってガーダー30を移動させ、ガーダー30の架設部30aを、当該第一ベント設備43とガーダーの移動方向先方側に設置された第二ベント設備45に架け渡す(図9(a)(b))。
【0085】
第一ベント設備43及び第二ベント設備45に架設部30aを架け渡した後、当該架設部30aの後端寄りの位置に扛上引継ぎ装置20を設置する(図9(c))。受梁24と台車28が別体の場合、架設部30aに台車28を先に載せ、その台車28の上に扛上引継ぎ装置20を設置する。
【0086】
図示する例では、扛上引継ぎ装置20を、新設桁Xの先方保持用に一台、後方保持用に一台(合計二台)設置している。説明の便宜上、以下では、前者を前方側扛上引継ぎ装置20Aと、後者を後方側扛上引継ぎ装置20Bという。
【0087】
扛上引継ぎ装置20の設置とは別に、新設桁Xを組み立てておく。新設桁Xは、橋軸方向に沿って設置された軌条設備46上の送り台車47及び地組み台車48の上に載置し、軌条設備46に沿って移動する当該送り台車47及び地組み台車48によって、橋軸方向に移動できるようにしておく。
【0088】
組み立てた新設桁Xを送り台車47及び地組み台車48によって橋軸方向先方へ移動させ、当該新設桁Xの先方側が前方側扛上引継ぎ装置20Aの下方に到達したところで停止させる(図9(c))。
【0089】
その停止位置で、前方側扛上引継ぎ装置20Aの扛上降下設備22で新設桁Xの先端側を扛上させ、当該扛上降下設備22で扛上させた吊梁21の荷重を、扛上降下設備22から引継ぎ設備23で引き継ぐ(図9(c))。
【0090】
前方側が前方側扛上引継ぎ装置20Aの引継ぎ設備23で保持され、後方側が送り台車47で支持された状態で新設床版Xを更に前進させ、新設桁Xの後方側が後方側扛上引継ぎ装置20Bの下方に到達したところで停止させる。
【0091】
その停止位置で、後方側扛上引継ぎ装置20Bの扛上降下設備22で新設桁Xの後方側を扛上させ、当該扛上降下設備22で扛上させた吊梁21の荷重を、扛上降下設備22から引継ぎ設備23で引き継ぐ。
【0092】
前方側扛上引継ぎ装置20Aの扛上降下設備22及び後方側扛上引継ぎ装置20Bの扛上降下設備22での新設桁Xの扛上、前方側扛上引継ぎ装置20Aの引継ぎ設備23及び後方側扛上引継ぎ装置20Bの引継ぎ設備23での荷重の引継ぎは、前記使用例1及び2の場合と同様の方法で行うことができる。
【0093】
新設桁Xが前方側扛上引継ぎ装置20A及び後方側扛上引継ぎ装置20Bで保持されたら、両扛上引継ぎ装置20A、20Bをガーダー30の軸方向の所定位置まで移動させ、両扛上引継ぎ装置20で保持された新設桁Xを所定位置まで移動させる(図9(d))。
【0094】
新設桁Xが所定位置に到達した後、新設桁Xを計画位置に設置する(図9(d))。新設桁Xの計画位置への設置は、前記使用例1及び2の場合と同様の方法で行うことができる。
【0095】
以降、これらの工程を必要回数繰り返すことにより、予定数の新設桁Xの設置を完了させる。
【0096】
なお、部材Xが既設道路橋などから切断された既設桁Xの場合、両扛上引継ぎ装置20A、20Bの扛上降下設備22で移動対象である既設桁Xを扛上させ、既設桁Xが保持された吊梁21を引継ぎ設備23に引き継ぐ。
【0097】
吊梁21の引継ぎ設備23への引継ぎが完了した後、台車28によって両扛上引継ぎ装置20A、20Bをガーダー30の軸方向の所定位置まで移動させ、両扛上引継ぎ装置20A、20Bの扛上降下設備22で保持された既設桁Xを橋軸方向に移動させる。
【0098】
移動先において、予め待機させておいた運搬用車両に既設桁Xを預ける。運搬用車両に既設桁Xを預ける際には、前記使用例1の場合と同様の手順で行うことができる。その後、既設桁Xを運搬用車両によって運び出す。
【0099】
以降、これらの工程を必要回数繰り返すことにより、予定数の既設桁Xの撤去を完了させる。
【0100】
前記各使用例は一例であり、本発明の扛上引継ぎ装置及び移動装置の使用手順や用途は、前記使用例(扛上引継ぎ方法及び移動方法)に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明の扛上引継ぎ装置及び移動装置並びに扛上引継ぎ方法及び移動方法は、建設工事(建設工事現場)での各種部材の扛上引継ぎ及び移動に用いることができ、特に、床版更新に伴う既設床版若しくは既設桁又は新設床版若しくは新設桁の扛上引継ぎや移動に、好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0102】
10 仮受け桁(セッティングビーム)
11 支持台
12 反力台
13 部材引上げジャッキ
20 扛上引継ぎ装置
20A 前方側扛上引継ぎ装置
20B 後方側扛上引継ぎ装置
21 吊梁
21a~21d 支持金具
22 扛上降下設備
22a 桁受金具
22b 反力台
22c ジャッキ
23 引継ぎ設備
23a 支圧版
23b ナット
24 受梁
25a 吊り鋼材(第二の吊り鋼材)
25b 吊り鋼材(第一の吊り鋼材)
25c 吊り鋼材(第一の吊り鋼材)
25d 吊り鋼材(第二の吊り鋼材)
26 横ズレ防止具
27 ワイヤロープ
28 台車
30 ガーダー
30a 架設部
30b 手延部
31 縦取り台車
32 橋軸方向耐震設備
40 横行設備
41 駆動式ローラー設備
42 先端ローラー設備
43 第一ベント設備
44 送り出しベント設備
45 第二ベント設備
46 軌条設備
47 送り台車
48 地組み台車
50 横取り設備
X 部材(既設床版、新設床版、既設桁、新設桁)
X1 埋設鋼棒
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9