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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162495
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】産業財産権の管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078044
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】300010899
【氏名又は名称】NGB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 康太郎
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 航
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 利昌
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC33
5L050CC33
(57)【要約】
【課題】産業財産権の維持費用の納付期限を感覚的に把握することができ、かつ将来的な権利の存続状態を容易に確認することができる、産業財産権の管理装置を提供する。
【解決手段】管理装置は、産業財産権の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させ、さらに、前記維持費用を納付するか否かの選択状況を前記納付期限に対応づけて前記画面に表示させる表示処理部を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業財産権の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させ、さらに、前記維持費用を納付するか否かの選択状況を前記納付期限に対応づけて前記画面に表示させる表示処理部を備える、産業財産権の管理装置。
【請求項2】
前記管理装置は、さらに、
前記画面上において、ユーザによる前記選択状況の変更を受け付ける受付部を備える、請求項1に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項3】
前記管理装置は、さらに、
前記受付部により受け付けられた前記選択状況を取得し、前記選択状況を示す費用情報を外部装置へ送信する通信部を備える、請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、互いに関連する複数の前記産業財産権の前記納付期限および前記選択状況を、同一の時間軸を用いて前記画面に表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項5】
前記表示処理部は、次回の前記納付期限および過去の前記納付期限の両方を前記画面に表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項6】
前記表示処理部は、次回以降の複数の前記納付期限を前記画面に表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項7】
前記管理装置は、さらに、
所定期間に発生する前記維持費用の合計値を計算する算出部を備え、
前記表示処理部は、前記合計値を前記画面に表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項8】
前記算出部は、前記選択状況が変更された場合、前記合計値を再計算する、請求項7に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項9】
前記表示処理部は、前記維持費用の納付先である国および前記維持費用の納付年次を前記画面に表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項10】
前記表示処理部は、前記維持費用の金額に応じて、前記納付期限の表示態様を異ならせる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項11】
前記受付部は、前記納付期限が基準日以降であるか否かに応じて、前記ユーザによる前記選択状況の選択肢を異ならせる、請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項12】
前記表示処理部は、前記基準日を認識可能に表示させる、請求項11に記載の産業財産権の管理装置。
【請求項13】
前記表示処理部は、月ごとに区切られた時間軸を用いて前記納付期限を表示させる、請求項1または請求項2に記載の産業財産権の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業財産権の管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、産業財産権に関する期限を管理する装置が知られている。例えば、特許文献1には、特許出願の出願経過を監視する特許監視システムであって、検索期間内に拒絶理由通知等のアクションが生じた場合に、生じたアクションに関する経過コード、項目および日付を一覧で表示する特許監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-7608号公報
【特許文献2】特開2009-3774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザは、産業財産権の維持要否を判断する際、次回の維持費用の納付期限や納付金額を権利ごとに確認していた。しかしながら、納付期限の日付を確認するだけでは、実際にいつごろ納付期限が到来するのかを感覚的に把握しにくいことがあった。また、維持費用を納付するか否かに応じて権利の存続状態が変化するため、納付期限を把握するだけでなく、将来的な権利の存続状態を容易に確認することのできる技術が望まれている。
【0005】
本開示の目的は、産業財産権の維持費用の納付期限を感覚的に把握することができ、かつ将来的な権利の存続状態を容易に確認することができる、産業財産権の管理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る産業財産権の管理装置は、産業財産権の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させ、さらに、前記維持費用を納付するか否かの選択状況を前記納付期限に対応づけて前記画面に表示させる表示処理部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、産業財産権の維持費用の納付期限を感覚的に把握することができ、かつ将来的な権利の存続状態を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置の構成を示す図である。
図2図2は、図1に示すモニタに表示される画面の一例を示す図である。
図3図3は、図1に示すモニタに表示される画面の他の一例を示す図である。
図4図4は、図1に示す管理装置において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図(その1)である。
図5図5は、図1に示す管理装置において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図(その2)である。
図6図6は、図1に示す管理装置において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図(その3)である。
図7図7は、図1に示す管理装置において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図(その4)である。
図8図8は、図1に示す管理装置において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図(その5)である。
図9図9は、図8に示す画面において、仮選択が行われている選択状況が確定した場合に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の産業財産権の管理装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0010】
[管理装置の全体構成]
図1は、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10の構成を示す図である。管理装置10は、産業財産権の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させる装置である。本明細書において用いられる「産業財産権」という用語は、登録された産業財産権だけでなく、出願中であって未登録の産業財産権も含む。以下では、管理装置10が管理する産業財産権のことを、出願中の産業財産権も含めて、単に「産業財産権」または「案件」と称する。
【0011】
管理装置10は、受付部11と、情報処理部12と、記憶部13と、メモリ14と、モニタ15と、通信部16とを備える。例えば、ユーザは、モニタ15上に重ねて配置されたタッチパネル、または管理装置10に接続されたマウスまたはキーボード等を用いて、管理装置10に対する入力操作を行う。管理装置10における受付部11は、ユーザによる入力操作を受け付け、当該入力操作の内容を示す操作情報を生成して情報処理部12へ出力する。
【0012】
記憶部13は、不揮発性メモリやHDDなどである。記憶部13には、管理装置10の動作プログラムなどが保存されている。
【0013】
メモリ14は、揮発性メモリなどである。メモリ14には、複数の案件に関する各種情報が保存されている。具体的には、案件ごとに、出願日、登録日、出願国、権利の満了日、共願先および重要度などを示す出願情報が、メモリ14に保存されている。また、案件ごとに、維持費用の納付期限、納付金額および維持費用を納付する否かの選択状況などを示す費用情報が、メモリ14に保存されている。
【0014】
納付期限は、特許庁に支払う期限であってもよいし、代理人に支払う期限であってもよいし、維持費用を納付するか否かを代理人に回答する期限であってもよい。また、納付期限は、1日単位の期限であってもよいし、月単位の期限であってもよい。
【0015】
維持費用を納付する否かの選択状況には、維持費用を納付することを選択済である状況、維持費用を納付しないことを選択済である状況、および維持費用を納付するか否かについて未選択である状況が含まれる。
【0016】
情報処理部12は、例えば、プロセッサを含むマイクロコントローラと、その他の電子回路(例えば、トランジスタ等)を含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはGPU(Graphics Processing Unit)である。受付部11および情報処理部12は、記憶部13に保存されている動作プログラムを実行する。
【0017】
情報処理部12は、受付部11から出力された操作情報を受けると、当該操作情報の示す操作内容に応じて、産業財産権に関する情報をメモリ14から読み出す。そして、情報処理部12は、読み出した情報を含む画面をモニタ15に表示させる処理を行う。
【0018】
[表示画面の概要]
図2は、図1に示すモニタ15に表示される画面の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理部12は、特定部21と、抽出部22と、算出部23と、表示処理部24と、更新部25とを含む。
【0019】
特定部21は、ユーザの操作内容を示す操作情報を受付部11から受けると、当該操作情報に基づいて、1または複数の案件を特定する。
【0020】
例えば、モニタ15には、図2に示すように、ユーザが保有する案件の一覧を示す画面が表示される。そして、このような画面が表示されている状況において、ユーザが、案件JP1を選択する操作を行ったとする。この場合、特定部21は、受付部11からの操作情報に基づいて、ユーザにより選択された案件JP1を特定する。
【0021】
また、特定部21は、メモリ14に保存されている出願情報を参照して、案件JP1に関連する案件の有無を確認する。例えば、特定部21は、案件JP1が優先権を利用して出願した案件であるか否かを確認する。そして、特定部21は、案件JP1が優先権を利用して出願した案件である場合、優先権の基礎となる出願が共通である他の案件、いわゆる「ファミリー」が存在するか否かを確認する。
【0022】
ここでは、案件JP1のファミリーの案件として、9個の案件JP2,JP3,JP4,US1,US2,CN,EP,DE,INが存在しているとする。この場合、特定部21は、案件JP1のファミリーとして、案件JP2,JP3,JP4,US1,US2,CN,EP,DE,INを特定する。
【0023】
なお、特定部21は、ユーザにより選択された案件のファミリーを特定する構成に限定されない。例えば、特定部21は、ユーザにより選択された案件との間で、出願人や案件の内容などが共通する他の案件を特定してもよい。
【0024】
また、ユーザは、案件を選択する代わりに、期間を選択してもよい。この場合、特定部21は、例えば、ユーザにより選択された期間に維持費用の納付期限が含まれる1または複数の案件を特定する。
【0025】
抽出部22は、メモリ14を参照して、特定部21により特定された各案件の費用情報を抽出する。そして、表示処理部24は、抽出部22によって抽出された各案件の費用情報に基づいて、図2に示すように、各案件の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させる。例えば、表示処理部24は、月ごとに区切られた時間軸であって、過去および翌年以降が含まれる時間軸を用いて、各案件の納付期限を示すマークMを画面に表示する。
【0026】
図2に示す例では、現在が2022年12月であるとする。この場合、画面には、例えば、2022年から2025年までの時間軸が表示され、時間軸の対応する位置に、各案件の納付期限を示すマークMが表示される。図2では、直線A1は、現在が2022年12月であることを示している。このように、維持費用の納付期限を示すマークMが時間軸を用いて表示されることにより、ユーザにおいて、納付期限が到来する時期を感覚的に把握することができる。
【0027】
より詳細には、表示処理部24は、画面における時間軸を、特定部21により特定された案件数の行に分けて、各案件を1行ずつ並べて表示させる。このように、互いに関連する複数の案件について、納付期限が同一の時間軸を用いて表示されることにより、維持費用の納付期限をまとめて確認することができる。
【0028】
なお、管理装置10は、メモリ14に保存されている費用情報を、産業財産権の維持費用を管理する外部装置へ送信してもよい。この場合、抽出部22は、抽出した費用情報を通信部16へ出力し、通信部16は、当該費用情報を外部ネットワーク経由で外部装置へ送信する。これにより、管理装置10と外部装置との間で費用情報を共有することができる。
【0029】
また、管理装置10は、モニタ15を備えない構成であってもよい。この場合、例えば、表示処理部24は、抽出部22により抽出された費用情報に基づいて、各案件の維持費用の納付期限を含む画面の画面情報を生成し、生成した画面情報を通信部16へ出力する。通信部16は、情報処理部12から画面情報を受けると、例えば、モニタを備える外部装置へ当該画面情報を送信する。外部装置は、管理装置10から送信された画面情報を受信すると、当該画面情報に基づく画面を当該外部装置のモニタに表示させることができる。
【0030】
また、管理装置10は、ユーザの保有する端末装置と通信可能である。例えば、端末装置は、ユーザによる操作を受け付け、操作内容を示す操作情報を管理装置10へ送信する。
【0031】
管理装置10における通信部16は、端末装置から送信された操作情報を受信すると、当該操作情報を情報処理部12へ出力する。情報処理部12は、通信部16から出力された操作情報を受けると、当該操作情報の示す内容に応じた画面情報を生成し、当該画面情報を通信部16へ出力する。通信部16は、情報処理部12からの画面情報を受けると、当該画面情報を端末装置へ送信する。端末装置は、管理装置10から送信された画面情報を受信すると、当該画面情報に基づく画面を当該端末装置のモニタに表示させることができる。
【0032】
以下の説明では、一例として、ユーザが、管理装置10に接続されたマウス等を用いて入力操作を行い、管理装置10における表示処理部24が、入力操作の内容に応じた画面をモニタ15に表示させる場合について説明する。
【0033】
[納付期限を示すマークM]
より詳細には、表示処理部24は、抽出部22により抽出された費用情報に基づいて、維持費用を納付するか否かの選択状況を、当該維持費用の納付期限を示すマークMに対応づけて表示させる。例えば、表示処理部24は、各マークMを、維持費用を納付するか否かの選択状況に応じた形状で表示させる。
【0034】
具体的には、図2を参照して、マークM11のように、納付することが選択済である維持費用については、対応するマークMが楕円形で表示される。また、マークM21のように、納付しないことが選択済である維持費用については、対応するマークMが三角形で表示される。また、マークM12のように、納付するか否かについて未選択である維持費用については、対応するマークMが四角形で表示される。
【0035】
このように、維持費用を納付するか否かの選択状況に応じてマークMの形状を異ならせることにより、ユーザにおいて、将来的な権利の存続状態を容易に確認することができる。なお、画面には、マークMの形状と、維持費用を納付するか否かの選択状況との対応関係を説明するための説明欄が含まれてもよい。
【0036】
また、表示処理部24は、維持費用の金額に応じて、対応するマークMの表示態様を異ならせる。例えば、表示処理部24は、維持費用の金額が第1閾値未満である場合、対応するマークMを青色で表示させる。また、表示処理部24は、維持費用の金額が、第1閾値以上であり第2閾値未満である場合、対応するマークMを黄色で表示させる。また、表示処理部24は、維持費用の金額が第2閾値以上である場合、対応するマークMをオレンジ色で表示させる。
【0037】
図2に示す例では、マークM11,M12には、青色で表示されていることを示すため、縦線のハッチングを付している。また、マークM13には、黄色で表示されていることを示すため、横線のハッチングを付している。また、マークM32には、オレンジ色で表示されていることを示すため、格子状のハッチングを付している。
【0038】
このように、維持費用の金額に応じてマークMの表示態様を異ならせることにより、ユーザにおいて、維持費用のおよその金額を容易に把握することができる。なお、画面には、マークMの色やハッチングと、納付金額との対応関係を説明するための説明欄が含まれてもよい。
【0039】
また、表示処理部24は、維持費用の納付年次を認識可能に表示させる。例えば、表示処理部24は、マークMの内側に、当該マークMに対応する維持費用の納付年次を示す数値を表示させる。例えば、マークM11,M12,M13の内側には、それぞれ、対応する維持費用の納付年次として「8」「9」「10」の数字が表示される。これにより、ユーザにおいて、維持費用の納付年次を容易に把握することができる。
【0040】
また、表示処理部24は、案件ごとに、維持費用の納付先である国を認識可能に表示させる。例えば、表示処理部24は、特定部21により特定された10個の案件JP1,JP2,JP3,JP4,US1,US2,CN,EP,DE,INの各々に対応する行に、維持費用の納付先である国を表示させる。
【0041】
具体的には、10個の案件のうち、案件JP1,JP2,JP3,JP4は、維持費用の納付先である国が日本であるとする。この場合、画面において、案件JP1,JP2,JP3,JP4の各々に対応する行に、日本を示す文字「JP」が表示される。これにより、ユーザにおいて、維持費用の納付先である国を容易に把握することができる。
【0042】
また、表示処理部24は、案件ごとに、権利の存続状態を時間軸上に表示させる。例えば、表示処理部24は、画面において、権利の存続期間を示す矢印を時間軸上に表示させる。このとき、表示処理部24は、納付しないことが選択済である維持費用の納付期限、または権利存続期間の満了まで、権利は存続しているとして矢印を表示させる。
【0043】
具体的には、案件JP1は、2025年12月までに権利存続期間が満了せず、かつ2025年12月までの維持費用について納付しないことの選択が行われていないとする。この場合、表示処理部24は、2025年12月まで権利が存続していることを示す矢印B1を画面に表示させる。また、案件JP4は、納付期限が2022年7月である維持費用に対して、納付しないことが選択済であるとする。この場合、表示処理部24は、2022年7月まで権利が存続していたことを示す矢印B2を画面に表示させる。
【0044】
[詳細情報の表示]
表示処理部24は、画面に表示されているマークMのうちのいずれか1つに対して、ユーザによる所定の操作が行われた場合、所定の操作が行われたマークMに対応する維持費用について、詳細情報を画面に表示させる。
【0045】
図3は、図1に示すモニタ15に表示される画面の他の一例を示す図である。例えば、ユーザが、マウスを操作することにより、画面に表示されているカーソルKをマークMに重ねたとする。この場合、受付部11は、ユーザの操作内容を示す操作情報を生成し、当該操作情報を情報処理部12へ出力する。
【0046】
情報処理部12における抽出部22は、当該操作情報を受けると、カーソルKが重ねられたマークMの出願情報および費用情報をメモリ14から読み出す。そして、表示処理部24は、抽出部22により読み出された出願情報および費用情報に基づいて、当該マークMに対応する維持費用について、詳細情報を画面に表示させる。
【0047】
例えば、表示処理部24は、図3に示すように、納付期限、納付金額、および1日あたりの維持費用を、マークMの付近に表示させる。なお、表示処理部24は、納付期限、納付金額および1日あたりの維持費用に限らず、例えば、案件の重要度、案件の価値を示す情報(スコア等)、出願日および権利の満了日など、他の詳細情報を画面に表示させてもよい。
【0048】
[所定期間に発生する納付金額の合計値の表示]
再び図1を参照して、算出部23は、所定期間に発生する維持費用の合計値を計算する。例えば、算出部23は、抽出部22により抽出された案件ごとの費用情報に基づいて、1年間に発生する維持費用の合計値を算出する。このとき、算出部23は、納付しないことが選択済である維持費用については、合計値に含めずに算出を行う。
【0049】
なお、所定期間は1年間に限定されず、半年または3カ月などであってもよい。ユーザは、管理装置10に対して当該所定期間の長さを指定することが可能である。
【0050】
表示処理部24は、算出部23により算出された合計値を画面に表示させる。例えば、図2に示すように、2022年から2025年の1年ごとに、算出部23により算出された合計値が時間軸における対応箇所に表示される。
【0051】
[維持費用を納付するか否かの選択状況の変更]
(案件ごとの変更)
(a)仮選択
図4から図8は、図1に示す管理装置10において、維持費用を納付するか否かの選択状況を変更する際の手順を説明するための図である。図1に示す受付部11は、画面上において、維持費用を納付するか否かの選択状況の変更を受け付ける。より詳細には、ユーザが、画面に表示されているマークMのうち、納付するか否か未選択である維持費用に対応するマークM、すなわち四角形のマークMのいずれか1つを選択する操作を行ったとする。
【0052】
具体的には、ユーザが、図4に示すように、画面に表示されているカーソルKをマークMに重ねた状態で、クリック操作など、当該マークMを選択する操作を行ったとする。この場合、受付部11は、ユーザの操作内容を示す操作情報を生成し、情報処理部12へ出力する。
【0053】
情報処理部12における表示処理部24は、当該操作情報を受けると、例えば、図4に示すように、ユーザにより選択されたマークMに対応する維持費用について、納付するか否かをユーザに仮選択させるためのボタンR1,R2を画面に表示させる。図4に示す例では、ボタンR1が、維持費用を納付することを仮選択するためのボタンであり、ボタンR2が、維持費用を納付しないことを仮選択するためのボタンである。
【0054】
ここでは、ユーザが、案件JP1の2023年における維持費用の納付期限を示すマークM12を選択し、さらに、ボタンR1を選択したとする。この場合、受付部11は、ユーザによる操作内容を示す操作情報を生成して情報処理部12へ出力する。情報処理部12における表示処理部24は、ボタンR1が選択されたことを示す操作情報を受けると、図5に示すように、マークM12に対応する維持費用について、納付することが仮選択されていることを認識可能に表示させる。図5に示す例では、マークM12には斜め線のハッチングが付され、さらに、マークM12の縁が太く表示されている。
【0055】
また、ユーザが、案件JP3の2023年における維持費用の納付期限を示すマークM42を選択し、さらに、図4に示すボタンR2を選択したとする。この場合、表示処理部24は、図6に示すように、マークM42に対応する維持費用について、納付しないことが仮選択されていることを認識可能に表示させる。図6に示す例では、マークM42には斜めの格子状のハッチングが付され、さらに、マークM42の縁が太く表示されている。
【0056】
算出部23は、納付するか否か未選択であった維持費用について、納付しないことの仮選択が行われた場合、メモリ14に保存されている当該維持費用の費用情報に基づいて、維持費用の合計値を再計算する。表示処理部24は、算出部23により合計値が再計算された場合、新たに算出された合計値を画面に表示させる。
【0057】
また、ユーザが、案件DEの2024年における維持費用の納付期限を示すマークM53を選択し、さらに、図4に示すボタンR1を選択する操作を行ったとする。ここで、案件DEについては、図6に示すように、マークM53に対応する2024年の維持費用だけでなく、マークM52に対応する2023年における維持費用についても、維持費用を納付するか否か未選択の状態であるとする。
【0058】
この場合、表示処理部24は、図7に示すように、マークM52,M53の各々に対応する維持費用について、納付することが仮選択されていることを認識可能に表示させる。図7に示す例では、マークM52,M53には斜め線のハッチングが付され、さらに、マークM52,M53の縁が太く表示されている。
【0059】
なお、表示処理部24は、ボタンR1,ボタンR2を表示させない構成であってもよい。この場合、例えば、表示処理部24は、納付するか否か未選択である維持費用に対応するマークMにカーソルKが重なった状態でクリック操作が1度行われた場合、当該維持費用について納付することが仮選択されていることを認識可能に表示させる。また、例えば、表示処理部24は、当該マークMにカーソルKが重なった状態でクリック操作が2度行われた場合、当該維持費用について納付しないことが仮選択されていることを認識可能に表示させる。
【0060】
(b)選択内容の確定
画面には、仮選択されている内容を確定させるためのボタンR3が表示されている。ユーザが、マウス等を操作することにより、ボタンR3を選択する操作を行ったとする。この場合、受付部11は、ユーザによる操作内容を示す操作情報を生成して情報処理部12へ出力する。
【0061】
情報処理部12における表示処理部24は、ユーザによる仮選択の内容を確定してよいか否かを確認するためのボタンを表示させる。例えば、図8に示すように、仮選択の内容を確定するためのボタンR4と、仮選択の内容を確定させないためのボタンR5とが画面に表示される。
【0062】
ここでは、ユーザが、マウス等を操作することにより、画面におけるボタンR4を選択したとする。この場合、受付部11は、ユーザによる操作内容を示す操作情報を生成して情報処理部12へ出力する。情報処理部12における更新部25は、当該操作情報を受けると、仮選択が行われている維持費用について、メモリ14に保存されている費用情報を更新する。
【0063】
具体的には、マークM12については、維持費用を納付することが選択済であるとして費用情報が更新される。また、マークM42については、維持費用を納付しないことが選択済であるとして費用情報が更新される。さらに、マークM52およびマークM53の各々については、維持費用を納付することが選択済であるとして費用情報が更新される。
【0064】
図9は、図8に示す画面において、仮選択が行われている選択状況が確定した場合に表示される画面の一例を示す図である。情報処理部12における抽出部22は、ユーザによりボタンR4が選択されたことを示す操作情報を受けると、例えば、更新された費用情報、すなわちマークM12,M42,M53,M53の各々に対応する費用情報を抽出する。そして、表示処理部24は、抽出部22により新たに抽出された費用情報に基づいて、マークM12,M42,M52,M53の表示を変更する。
【0065】
具体的には、表示処理部24は、マークM12,M52,M53の形状を四角形から楕円形へ変更させ、マークM42の形状を四角形から三角形へ変更させる。また、表示処理部24は、納付することが選択されたマークM12,M52,M53の各々について、対応する納付金額に応じた色で表示させる。
【0066】
また、表示処理部24は、マークM42について、対応する案件JP3の権利の存続期間を示す矢印B4の先端位置をマークM42に変更し、さらに、案件JP3の2024年以降における維持費用の納付期限を示すマークMを画面から削除させる。また、表示処理部24は、マークM42の色を、例えば白色に表示させる。
【0067】
なお、図8に示す画面が表示されている状態において、ユーザがボタンR5を選択した場合には、メモリ14に保存されている費用情報の更新は行われず、仮選択は解除される。
【0068】
(複数案件の一括受付)
受付部11は、維持費用を納付するか否かの選択状況の変更を、所定期間に納付期限が含まれるすべての維持費用について一括して受け付けることができる。例えば、図2に示すように、画面には、「すべて維持」という文字が表示されたボタンR11、「すべて放棄」という文字が表示されたボタンR12、および「リセット」という文字が表示されたボタンR13が、時間軸における各年度に対応する位置に表示されている。
【0069】
図2に示す画面が表示されている状態において、ユーザが、マウス等を操作することにより、2023年に対応する「すべて維持」をいう文字が付されたボタンR11を選択したとする。この場合、受付部11は、ユーザによる操作の内容を示す操作情報を生成して、情報処理部12へ出力する。
【0070】
情報処理部12における表示処理部24は、当該操作情報を受けると、2023年に納付期限が含まれる維持費用であって、納付するか否か未選択である維持費用のすべてについて、納付することが仮選択されていることを認識可能に表示させる。また、ユーザが、仮選択されている内容を確定させるためのボタンR3を選択すると、表示処理部24は、図8に示すようなボタンR4,R5を画面に表示させる。
【0071】
そして、ユーザが、仮選択の内容を確定するためのボタンR4を選択した場合、仮選択が行われているすべての維持費用について、維持費用を納付することが選択済であるとして、メモリ14に保存されている費用情報が更新される。
【0072】
また、図2に示す画面が表示されている状態において、ユーザが、マウス等を操作することにより、2023年に対応する「すべて放棄」をいう文字が付されたボタンR12を選択したとする。この場合、受付部11は、ユーザによる操作の内容を示す操作情報を生成して、情報処理部12へ出力する。
【0073】
情報処理部12における表示処理部24は、当該操作情報を受けると、2023年に納付期限が含まれる維持費用であって、納付するか否か未選択である維持費用のすべてについて、納付しないことが仮選択されていることを認識可能に表示させる。また、ユーザが、仮選択されている内容を確定させるためのボタンR3を選択すると、表示処理部24は、図8に示すようなボタンR4,R5を画面に表示させる。
【0074】
そして、ユーザが、仮選択の内容を確定するためのボタンR4を選択した場合、仮選択が行われているすべての維持費用について、維持費用を納付しないことが選択済であるとして、メモリ14に保存されている費用情報が更新される。
【0075】
また、ユーザが、1または複数のマークMに対して納付することの仮選択または納付しないことの仮選択を行った後、「リセット」という文字が付されたボタンR13を選択したとする。この場合、メモリ14に保存されている費用情報の更新は行われず、仮選択は解除される。
【0076】
(選択状況を変更可能なマークについて)
ここで、受付部11は、納付期限が過ぎている維持費用や、納付期限が近い維持費用については、納付するか否かの選択状況の変更を受け付けない構成であってもよい。例えば、受付部11は、納付期限が基準日以降であるか否かに応じて、ユーザによる選択状況の選択肢を異ならせる。基準日は、現在以降の日または月である。
【0077】
具体的には、図2を再び参照して、受付部11は、例えば、現在が2022年12月である場合、2カ月経過後の最初の月初めである2023年3月1日を基準日とする。そして、受付部11は、ユーザにより選択されたマークMに対応する納付期限が、基準日以降である場合、上述のとおり、維持費用を納付するか否かの選択状況の変更を受け付ける。
【0078】
一方、受付部11は、ユーザにより選択されたマークMに対応する納付期限が、基準日よりも前である場合、維持費用を納付するか否かの選択状況の変更を受け付けない。これにより、納付期限の直前に選択状況が変更されることを防ぐことができる。
【0079】
表示処理部24は、画面において、基準日を認識可能に表示させる。例えば、表示処理部24は、時間軸上に基準日を示す直線A2を表示させる。また、表示処理部24は、基準日から所定の期間経過する日付を示す直線A3を表示させる。図2に示す例では、時間軸上において、基準日である2023年3月1日に対応する位置に直線A2が表示され、基準日から2カ月が経過する日である2023年5月1日に対応する位置に直線A3が表示されている。
【0080】
さらに、表示処理部24は、選択状況を変更可能なマークMをより明確にするために、例えば、画面において、直線A2と直線A3との間の領域を認識可能に表示させる。図2に示す例では、2023年3月1日より前の期間に対応する領域には粗いドットのハッチングが付され、2023年3月1日から2023年5月1日までの期間に対応する領域には細かいドットのハッチングが付されている。なお、基準日は、月初めに限らず、月末であってもよいし、月初および月末のいずれでもない日であってもよい。
【0081】
また、受付部11は、例えば、ひと月が経過する度に基準日を変更する。具体的には、受付部11は、2022年12月1日から2022年12月31日までは2023年3月1日を基準日とする。また、受付部11は、2023年1月1日から2023年1月31日までは2023年4月1日を基準日とする。
【0082】
更新部25は、基準日が変更されるタイミングにおいて、納付するか否か未選択である維持費用であって、納付期限が変更後の基準日よりも前である維持費用については、納付することが選択済であるとして、メモリ14に保存されている費用情報を更新する。
【0083】
表示処理部24は、基準日が変更された場合、図2に示す直線A2,A3の表示位置を変更する。また、表示処理部24は、基準日の変更に伴い費用情報が更新された維持費用については、対応するマークMの形状を四角形から楕円形に変更させる。
【0084】
[所定期間に発生する納付金額の合計値の変更]
算出部23は、維持費用を納付するか否かの選択状況が変更された場合、所定期間に発生する維持費用の合計値を再計算する。
【0085】
上記のとおり、算出部23は、納付するか否か未選択である維持費用については、維持費用の合計値に含めて算出する。このため、算出部23は、納付するか否か未選択であった維持費用について、納付しないことの選択が行われた場合、メモリ14に保存されている当該維持費用の費用情報に基づいて、維持費用の合計値を再計算する。
【0086】
表示処理部24は、算出部23により合計値が再計算された場合、新たに算出された合計値を画面に表示させる。
【0087】
上記のように、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、産業財産権の維持費用の納付期限を、時間軸を用いて画面に表示させ、さらに、維持費用を納付するか否かの選択状況を当該納付期限に対応づけて画面に表示させる。このような構成により、産業財産権の維持費用の納付期限を感覚的に把握することができる。また、維持費用を納付するか否かの選択状況が納付期限に対応づけて表示されるため、将来的な権利の存続状態を容易に確認することができる。
【0088】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、受付部11が、画面上において、ユーザによる上記選択状況の変更を受け付ける。このような構成により、ユーザが、維持費用を納付するか否か、すなわち産業財産権を維持させるか否かを管理装置10に対して登録することができる。
【0089】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、通信部16が、受付部11により受け付けられた上記選択状況を取得し、取得した選択状況を示す費用情報を外部装置へ送信する。このような構成により、ユーザにより登録された選択結果を、例えば、産業財産権の維持費用を管理する他の装置との間で共有することができる。
【0090】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、互いに関連する複数の産業財産権の納付期限および上記選択状況を、同一の時間軸を用いて画面に表示させる。このような構成により、維持費用の納付期限をまとめて確認することができるため、例えば、納付期限が集中する時期などを容易に把握することができる。また、互いに関連する産業財産権の管理を効率的に行うことができる。
【0091】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、次回の納付期限および過去の納付期限の両方を画面に表示させる。このような構成により、次回の納付期限および過去の納付実績をまとめて確認することができる。
【0092】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、次回以降の複数の納付期限を画面に表示させる。このような構成により、次回以降の複数年分の納付期限をまとめて確認することができる。
【0093】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、算出部23が、所定期間に発生する維持費用の合計値を計算する。そして、表示処理部24が、算出された合計値を画面に表示させる。このような構成により、ユーザにおいて、所定期間に発生すると推定される維持費用の合計値を容易に把握することができる。
【0094】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、算出部23が、上記選択状況が変更された場合、合計値を再計算する。このような構成により、ユーザの選択結果に即した精度の高い合計値を表示させることができる。
【0095】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、維持費用の納付先である国および維持費用の納付年次を画面に表示させる。このような構成により、ユーザにおいて、維持費用の納付先である国および維持費用の納付年次を容易に確認することができる。
【0096】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、維持費用の金額に応じて、納付期限の表示態様を異ならせる。このような構成により、ユーザにおいて、維持費用のおよその金額を容易に把握することができる。
【0097】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、受付部11が、納付期限が基準日以降であるか否かに応じて、ユーザによる上記選択状況の選択肢を異ならせる。このような構成により、例えば、維持費用の納付期限の直前に選択状況が変更されることを防ぐことができる。
【0098】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、上記基準日を認識可能に表示させる。このような構成により、ユーザにおいて、納付するか否かの選択状況を変更可能な維持費用を容易に把握することができる。
【0099】
また、本開示の実施形態に係る産業財産権の管理装置10では、表示処理部24が、月ごとに区切られた時間軸を用いて納付期限を表示させる。このような構成により、複数年分の時間軸を1つの画面に表示させることが可能であり、かつユーザにおいては納付期限が訪れる月を把握することができる。
【0100】
なお、上述した実施形態では、管理装置10がキーボードやタッチパネルなど管理装置10に直接接続されたデバイスから入力操作を受け付ける例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、管理装置10が、ユーザの端末装置と外部ネットワークを介して接続されており、ユーザの端末装置から各種入力操作を受け付けるように構成してもよい。ユーザの端末装置とは、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォンなどである。この場合、管理装置10の表示処理部24は、ユーザの端末装置の表示部に表示させる信号を出力する。また、管理装置10は、ユーザの端末装置から受け付けた操作内容に基づいて確定させた費用情報などを、エクセルファイルやCSVファイル等の文書ファイルとして当該端末装置等へ出力してもよい。
【0101】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0102】
10 管理装置
11 受付部
12 情報処理部
13 記憶部
14 メモリ
15 モニタ
16 通信部
21 特定部
22 抽出部
23 算出部
24 表示処理部
25 更新部
A1,A2,A3 直線
B1,B2,B4 矢印
M,M11,M12,M13,M21,M32,M42,M52,M53 マーク
R1,R2,R3,R4,R5,R11,R12,R13 ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9