(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162520
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
E06B 1/18 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
E06B1/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078085
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】北島 拓也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 達也
(57)【要約】
【課題】異なる納まりの構成を備える複数の躯体の開口部に共通の障子を配置するにあたり、コストの抑制が可能な建具を提供する。
【解決手段】躯体の開口部7の任意形状に対応して当該開口部7に固定される枠体と、枠体の内側に配置される障子(戸体4)と、を備える建具1であって、枠体は、開口部7の任意形状に対応して当該開口部7に固定される躯体側枠体(躯体側上枠70、77、躯体側下枠74、78)と、躯体側枠体に取り付けられるとともに、障子側に配置される障子側枠体(障子側上枠80、障子側下枠84)と、を含み、躯体側枠体は躯体側結合部を有し、障子側枠体は、躯体側結合部に結合し、その結合状態で躯体側枠体と障子側枠体とを一体の状態とする障子側結合部を有する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
躯体の開口部の任意形状に対応して当該開口部に固定される枠体と、
前記枠体の内側に配置される障子と、を備える建具であって、
前記枠体は、前記開口部の任意形状に対応して当該開口部に固定される躯体側枠体と、前記躯体側枠体に取り付けられるとともに、前記障子側に配置される障子側枠体と、を含み、
前記躯体側枠体は躯体側結合部を有し、
前記障子側枠体は、前記躯体側結合部に結合し、その結合状態で前記躯体側枠体と前記障子側枠体とを一体の状態とする障子側結合部を有する、建具。
【請求項2】
前記躯体側結合部が前記障子側結合部に結合した状態で、前記躯体側枠体に対する前記障子側枠体の、見込方向及び見付方向のうちの少なくとも1つの方向の動きが規制される、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記躯体側結合部は、前記障子側結合部に、カシメによって結合されている、請求項1または2に記載の建具。
【請求項4】
前記躯体側結合部は、前記障子側結合部に、嵌合によって結合されている、請求項1または2に記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、躯体の開口部に配置される取り付けられる枠体と、枠体の内側に配置される障子と、を備える建具が知られている。枠体としては、上下に配置された幅方向に延びる上枠及び下枠と、左右に配置された上下方向に延びる一対の縦枠とが矩形状に枠組みされ、それぞれの枠部材は1つの形材で構成されているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
共通の構成を備えた複数の障子を躯体の複数の開口部にそれぞれ設置するにあたり、それら開口部の納まりの構成(納まりを構成する部材の形状や数等)が異なっている場合には、異なる開口部の納まりの構成ごとに対応した枠体を用意する必要があるため、コストの高騰を招く。そこで本開示は、異なる納まりの構成を備える複数の躯体の開口部に共通の障子を配置するにあたり、コストの抑制が可能な建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、躯体の開口部の任意形状に対応して当該開口部に固定される枠体と、前記枠体の内側に配置される障子と、を備える建具であって、前記枠体は、前記開口部の任意形状に対応して当該開口部に固定される躯体側枠体と、前記躯体側枠体に取り付けられるとともに、前記障子側に配置される障子側枠体と、を含み、前記躯体側枠体は躯体側結合部を有し、前記障子側枠体は、前記躯体側結合部に結合し、その結合状態で前記躯体側枠体と前記障子側枠体とを一体の状態とする障子側結合部を有する、建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態に係る建具を室外側から見た姿図である。
【
図2】実施形態に係る建具を室内側から見た姿図である。
【
図3】実施形態に係る建具であって、当該建具が備える上障子及び下障子が開いた状態を示す斜視図である。
【
図4】
図2のIV-IV線に対応する一部破断断面図である。
【
図7】
図4に示す躯体の納まり形状と異なる納まり形状を備えた躯体に対して配置される実施形態の他の上枠を示す断面図である。
【
図8】
図4に示す躯体の納まり形状と異なる納まり形状を備えた躯体に対して配置される実施形態の他の下枠を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しつつ実施形態について説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具における障子の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記障子の厚さ方向(奥行方向)を意味する。また、「幅方向」とは、障子を正面から見た場合の左右方向を意味し、「上下方向」とは、障子を正面から見た場合の上下方向を意味する。また、「平行」とは、完全な平行だけでなく、一定の誤差範囲内の実質的な平行も含む。また、「垂直」とは、完全な垂直だけでなく、一定の誤差範囲内の実質的な垂直も含む。
【0008】
図1は、実施形態の建具1を室外側から見た姿図である。
図2は、建具1を室内側から見た姿図である。
図3は、建具1が備える上障子5及び下障子6が開いた状態を示す斜視図である。
【0009】
はじめに、
図1~
図3を参照して、建具1の基本構成について説明する。実施形態の建具1は、勝手口ドア等のドアである。建具1は、建物に形成された縦長矩形の開口部7に納められる。建具1は、建物の開口部7に取り付けられる枠体20と、枠体20の内側に開閉可能に配置される障子としての戸体4と、を備える。戸体4は、一方の側部が枠体20にヒンジ結合されたいわゆる開き戸である。
【0010】
枠体20は、上下にそれぞれ配置される上枠21A及び下枠22Aと、吊元側の縦枠23及び戸先側の縦枠24により矩形に枠組みされる。上枠21A及び下枠22Aは本開示に係る枠体の一例であって、幅方向(左右方向)に延びている。各縦枠23、24は、上下方向に延びている。戸体4は、スイング框体40と、スイング框体40に嵌め込まれる上障子5及び下障子6と、を備える。
【0011】
スイング框体40は、スイング上框41及びスイング下框42と、吊元側のスイング縦框43及び戸先側のスイング縦框44により矩形に枠組みされる。戸先側のスイング縦框44は、高さ方向の略中央部にドアノブ8aを有する。室内側のドアノブ8aの上下には、図示しない錠が配置される。
図2に示すように、戸先側のスイング縦框44は、当該錠を開閉するサムターン8b,8cを有する。サムターン8b、8cを回転させることにより、図示しないデッドボルトを操作して戸体4を施錠できるようになっている。
【0012】
上障子5は、框体50と、框体50に嵌め込まれて固定されたガラス55と、を備える。框体50は、上框51と、下框52と、吊元側の縦框53及び戸先側の縦框54と、により矩形に框組みされる。下障子6は、框体60と、框体60に嵌め込まれて固定されたガラス65と、を備える。框体60は、上框61と、下框62と、吊元側の縦框63及び戸先側の縦框64と、により矩形に框組みされる。
【0013】
上障子5及び下障子6は、採風窓の構造を備える。具体的には、下障子6は、スイング框体40内において見込方向かつ上下方向に移動可能、または、見付方向に移動可能に設けられている。すなわち、下障子6を室内側に引きながら引き上げているときには、下障子6は、見込方向(室内の方向)かつ見付方向(上方向)に移動しており、その後に、下障子6を上方へ引き上げているときには、下障子6は、上下方向にのみ移動する。上障子5及び下障子6は、いわゆるフラットスライド構造を備える。すなわち、上障子5と下障子6とにより構成される採風窓が閉鎖された状態では、下障子6は、上障子5の下方の同一平面内に配置される。
【0014】
建具1は、上下方向に延びるスイング縦框43及びスイング縦框44に沿って、上障子5を下方向に、下障子6を上方向にそれぞれ移動させることにより、室外と室内とを連通させて採風することができる。框体60の上框61は、下障子6を閉鎖状態に固定するための一対のスライドロック8dを有する。一対のスライドロック8dは、上框61の、戸先側と吊元側の両端にそれぞれ配置されている。
【0015】
戸体4は、室内側からドアノブ8aを把持して反時計回りに回動させ、図示しないデットボルトを操作しつつ、戸先側のスイング縦框44を室外側に押し出し、戸体4を図示しないヒンジを介して回動させることにより、開けることができる。
【0016】
上障子5のガラス55及び下障子6のガラス65は、例えば、複数枚(例えば、3枚)の板ガラスを備えた断熱性に優れる複層ガラスが用いられるが、これに限定されない。
【0017】
以上が、実施形態の建具1の基本構成である。次いで、
図4~
図8を参照して、本開示の実施形態に係る上枠21A及び下枠22Aについて詳述する。
図4は、建具1の縦断面図であって、
図2のIV-IV線に対応する断面図である。なお、
図4では、上障子5及び下障子6の図示を省略している。
図5は、
図4のV部拡大図である。
図6は、
図4のVI部拡大図である。
図7及び
図8は、戸体4との納まりの構成が異なる躯体に対して適用可能な上枠及び下枠を示す断面図であって、
図7は
図5に対応し、
図8は
図6に対応する。
【0018】
なお、
図4は、
図2に示されない上側躯体2A及び下側躯体3Aを示している。上側躯体2Aは、上枠21Aの上方に配置される上側躯体フレーム210Aと、上枠21Aの室内側に配置される室内側躯体フレーム220Aと、壁材230Aと、を含む。これら上側躯体フレーム210A、室内側躯体フレーム220A及び壁材230Aに、上枠21Aが固定される。下側躯体3Aは、下枠22Aの下方に配置される下側躯体フレーム310Aと、床材320Aと、を含む。これら下側躯体フレーム310A及び床材320Aに、下枠22Aが固定される。
図5及び
図6も同様に、上側躯体2A及び下側躯体3Aをそれぞれ示している。
【0019】
(上枠21A)
図4及び
図5に示すように、上枠21Aは、躯体側上枠70と、障子側上枠80と、の2つの部材から構成される。躯体側上枠70は、上側躯体2Aの上側躯体フレーム210A側に配置され、この上側躯体フレーム210Aに固定される。障子側上枠80は、躯体側上枠70よりも見付方向の内側であって戸体4側に配置される。
【0020】
(上枠21Aの躯体側上枠70)
図5に示すように、躯体側上枠70は、ねじ101により上側躯体フレーム210Aに固定される。躯体側上枠70は、アルミニウム等からなる形材であって、見込方向と平行な平板状のベース部710と、ベース部710の室外側の外側端部720と、ベース部710の室内側の内側端部730と、含む。ベース部710と外側端部720との間、及びベース部710と内側端部730との間のそれぞれには、タッピングホール部711、712が形成されている。
【0021】
外側端部720は、見込方向と平行な上下一対の上板部721及び下板部722と、これら上板部721と下板部722とを連結する見付方向と平行な連結板部723と、を含む。連結板部723の上端部及び中央部のそれぞれから、上下一対の位置決め片723a、723bが室内側に延びている。連結板部723の下端には、室内側に開口する第1係合溝724が形成されている。ねじ101は、室外側から、連結板部723の位置決め片723a、723bの間に通されて上側躯体フレーム210Aにねじ込まれる。
【0022】
内側端部730は、見込方向と平行な結合板部731と、結合板部731の室内側下端から垂下する垂下部732と、を含む。結合板部731は、ベース部710よりも下方に形成される。タッピングホール部712の下端に対応する部分であって結合板部731の室外側には、室内側に開口する第2係合溝733が形成されている。垂下部732の下端には、室外側に突出する第1係合片734が形成されている。結合板部731、第1係合溝724及び第2係合溝733は、本開示の躯体側結合部の一例である。
【0023】
(上枠21Aの障子側上枠80)
図5に示すように、障子側上枠80は、ねじ102により、室内側躯体フレーム220Aに取付け枠材90を介して固定される。障子側上枠80は、アルミニウム等からなる断面略L字状の形材であって、見込方向と平行なベース部810と、ベース部810の室内側の端部から下方に垂下する垂下部811と、垂下部811の上方、かつ室内側に配置される結合板部813と、を含む。
【0024】
ベース部810の室外側端部には、躯体側上枠70の第1係合溝724に嵌入する先端嵌入部814が形成されている。垂下部811の上端部には、室内側に突出するリブ状の突起815が形成されている。垂下部811の下端の室外側には、気密材装着部816が形成され、この気密材装着部816に、気密材817が装着される。気密材817は、閉状態の戸体4におけるスイング上框41の室内側の面に当接する。結合板部813の室外側の端部には、室外側に突出し、躯体側上枠70の第2係合溝733に嵌入する突出部818が形成されている。結合板部813、先端嵌入部814及び突出部818は、本開示の障子側結合部の一例である。
【0025】
(取付け枠材90)
取付け枠材90は、例えば樹脂製の形材であって、室内側躯体フレーム220A及び壁材230Aに固定される。取付け枠材90は、障子側上枠80の垂下部811に室内側から対向してこの垂下部811と平行に配置される第1固定部910と、第1固定部910の上端から室内側に垂直に延びる第2固定部920と、を含む。第2固定部920は、上方に延びる前後一対の弾性片921、922を有する。これら弾性片921、922のうち、室外側の弾性片921の上端には、障子側上枠80の垂下部811の突起815に弾性的に係合する第1係合端部921aが形成されている。室内側の弾性片922の上端には、躯体側上枠70の垂下部732の第1係合片734に弾性的に係合する第2係合端部922aが形成されている。
【0026】
第1固定部910は、室内側から室内側躯体フレーム220Aに通されるねじ102が貫通され、そのねじ102が障子側上枠80の垂下部811にねじ込まれることにより、室内側躯体フレーム220Aに固定される。これにより、障子側上枠80は、取付け枠材90を介して室内側躯体フレーム220Aに固定される。第2固定部920は、見付方向内側から第2固定部920の室内側端部に通されるねじ103が貫通され、そのねじ103が、取付け部材103aを介して壁材230Aにねじ込まれることにより、壁材230Aに固定される。
【0027】
(上枠21Aの組み立てと施工)
躯体側上枠70の第1係合溝724に、障子側上枠80の先端嵌入部814が嵌入されて係合されるとともに、躯体側上枠70の第2係合溝733に、障子側上枠80の突出部818が嵌入されて係合される。そして、躯体側上枠70の結合板部731と障子側上枠80の結合板部813とが、カシメ結合される。すなわち、上枠21Aは、躯体側上枠70と障子側上枠80とがカシメ結合により結合されるカシメ結合部400を有する。これにより、上枠21Aが組み立てられる。次いで、障子側上枠80の突起815に、取付け枠材90の第1係合端部921aが係合されるとともに、躯体側上枠70の第1係合片734に、取付け枠材90の第2係合端部922aが係合されて、取付け枠材90が上枠21Aに組み込まれる。躯体側上枠70、障子側上枠80及び取付け枠材90は、予め工場等においてこのように組み立てられ、必要に応じて施工現場に運搬されて施工される。
【0028】
施工にあたっては、躯体側上枠70における外側端部720の位置決め片723a、723bが、対応する上側躯体フレーム210Aの室外側の面に当接されて位置決めがなされ、外側端部720がねじ101によって上側躯体フレーム210Aに締結される。また、取付け枠材90の第1固定部910及び障子側上枠80の垂下部811が、ねじ102によって室内側躯体フレーム220Aに締結され、取付け枠材90の室内側の端部が、ねじ103により取付け部材103aを介して壁材230Aに締結される。
【0029】
障子側上枠80の先端嵌入部814が躯体側上枠70の第1係合溝724に嵌入されて係合されるとともに、障子側上枠80の突出部818が躯体側上枠70の第2係合溝733に嵌入されて係合されることにより、障子側上枠80と躯体側上枠70との上下方向の動きが規制される。また、これに加え、上枠21Aは、躯体側上枠70の結合板部731と障子側上枠80の結合板部813とがカシメ結合されるので、障子側上枠80と躯体側上枠70との見込方向及び幅方向(カシメ結合の向きに交差する方向)への動きも規制される。これにより、障子側上枠80と躯体側上枠70とのがたつきを抑制することができる。
【0030】
(下枠22A)
次に、
図4及び
図6を参照して、下枠22Aを説明する。下枠22Aは、躯体側下枠74と、障子側下枠84と、の2つの部材から構成される。躯体側下枠74は、下側躯体フレーム310A側に配置され、この下側躯体フレーム310Aに固定される。障子側下枠84は、躯体側下枠74よりも見付方向の内側であって戸体4側に配置される。
【0031】
(下枠22Aの躯体側下枠74)
図6に示すように、躯体側下枠74は、ねじ104により下側躯体フレーム310Aに固定される。躯体側下枠74は、アルミニウム等からなる形材であって、見込方向と平行な平板状のベース部740と、ベース部740の室外側に配置される外側端部750と、ベース部740の室内側に配置される内側端部760と、含む。
【0032】
外側端部750は、ベース部740の室外側端部から下方に傾斜する傾斜部751と、傾斜部751の下端から垂下する垂下部752と、垂下部752の上下端から室外側に延びる上下一対の上板部753及び下板部754と、垂下部752から室内側に延びる上下一対の位置決め片755と、傾斜部751に設けられたタッピングホール部756と、を含む。タッピングホール部756の室外側には、室外側に突出する突出部757が形成されている。タッピングホール部756と傾斜部751の上端との間には、連通孔758が設けられている。連通孔758は、建具1の幅方向(
図5で紙面表裏方向)に間隔をおいて複数配置されている。ねじ104は、室外側から、垂下部752の上下の位置決め片755の間に通されて下側躯体フレーム310Aにねじ込まれる。
【0033】
内側端部760は、ベース部740の室内側の端部から上方に傾斜する傾斜部761と、傾斜部761の上端から室内側に延びる見込方向と平行な結合板部762と、結合板部762の室内側の端部から上下に延びる見付方向と平行な内側端板部763と、を含む。傾斜部761の両端には、タッピングホール部764、765が設けられている。タッピングホール部764の下部には、下側躯体フレーム310Aに当接して躯体側下枠74の上下方向の位置を定める位置決め片764aが形成されている。内側端板部763の上下方向中央部には、室外側に突出する断面L字状の第2係合片766が形成されている。内側端板部763の上部には、室外側に突出する第3係合片767が形成されている。内側端板部763の下端は、床材320Aの上面に当接し、これにより躯体側下枠74の上下方向の位置が定まる。突出部757、結合板部762及び第2係合片766は、本開示の躯体側結合部の一例である。
【0034】
(下枠22Aの障子側下枠84)
障子側下枠84は、アルミニウム等からなる断面略L字状の形材であって、見込方向と平行なベース部840と、ベース部840の室内側の内側端部842と、を含む。ベース部840の室外側の先端には、躯体側下枠74の突出部757が嵌入する室外側先端係合溝841が形成されている。
【0035】
内側端部842は、断面略L字状の形状を有し、見込方向と平行な第1結合板部843と、第1結合板部843の室外側端部から上方に立ち上がる第2結合板部846と、を含む。第1結合板部843の室内側の先端には、躯体側下枠74の第2係合片766に係合する室内側先端係合片844が形成されている。第2結合板部846の下端には、室外側に開口する第3係合溝847が形成されている。室外側先端係合溝841、第1結合板部843及び室内側先端係合片844は、本開示の障子側結合部の一例である。
【0036】
障子側下枠84には、取付け枠材94が取り付けられる。取付け枠材94は、例えば樹脂製の形材であって、見込方向と平行な上板部941と、上板部941の室外側端部から垂下する室外側垂下部942と、上板部941の室内側端部から垂下する室内側垂下部943と、を含む。取付け枠材94の室外側の上端部には、気密材装着部944が形成され、この気密材装着部944に、気密材945が装着される。気密材945は、閉状態の戸体4におけるスイング下框42の室内側の面に当接する。室外側垂下部942の下端には、障子側下枠84の第3係合溝847に係合する係合凸部946が形成されている。室内側垂下部943における上下方向中央部の室内側には、躯体側下枠74の第3係合片767に係合する第4係合片947が形成されている。
【0037】
(下枠22Aの組み立てと施工)
障子側下枠84の室外側先端係合溝841に、躯体側下枠74の突出部757が係合されるとともに、躯体側下枠74の第2係合片766に、障子側下枠84の室内側先端係合片844が係合される。そして、躯体側下枠74の結合板部762と障子側下枠84の第1結合板部843とが、カシメ結合される。すなわち、下枠22Aは、躯体側下枠74と障子側下枠84とがカシメ結合により結合されるカシメ結合部410を有する。これにより、下枠22Aが組み立てられる。また、障子側下枠84の第3係合溝847に、取付け枠材94の係合凸部946が係合されるとともに、障子側下枠84の第3係合片767に、取付け枠材94の第4係合片947が係合されて、取付け枠材94が下枠22Aに組み込まれる。躯体側下枠74、障子側下枠84及び取付け枠材94は、予め工場等においてこのように組み立てられ、必要に応じて施工現場に運搬されて施工される。
【0038】
施工にあたっては、躯体側下枠74の位置決め片764a及び内側端板部763の下端のそれぞれが、下側躯体フレーム310A及び床材320Aの上面に当接されて位置決めされた状態で、躯体側下枠74の外側端部750がねじ104によって下側躯体フレーム310Aに締結される。また、躯体側下枠74及び取付け枠材94に、上方から嵌合された固定板材110がねじ105により取付け部材105aを介して床材320Aに固定される。
【0039】
躯体側下枠74の突出部757が障子側下枠84の室外側先端係合溝841に嵌入されて係合されるとともに、躯体側下枠74の第2係合片766に障子側下枠84の室内側先端係合片844が係合されることにより、障子側下枠84と躯体側下枠74との上下方向の動きが規制される。また、これに加え、躯体側下枠74の結合板部762と障子側下枠84の第1結合板部843とが、カシメ結合されるので、障子側下枠84と躯体側下枠74との見込方向及び幅方向(カシメ結合の向きに交差する方向)への動きも規制される。これにより、障子側下枠84と躯体側下枠74とのがたつきを抑制することができる。
【0040】
(異なる躯体に適用される上枠21B及び下枠22B)
次に、
図7及び
図8を参照して、
図4~
図6に示した躯体とは異なる構成を備えた躯体に対して取り付けられる上枠21B及び下枠22Bを説明する。
図7に示すように、上枠21Bは上側躯体2Bに取り付けられる。
図8に示すように、下枠22Bは下側躯体3Bに取り付けられる。
【0041】
上側躯体2Bは、上枠21Bの上方に配置される上側躯体フレーム210Bと、上枠21Bの室内側に配置される室内側躯体フレーム220Bと、壁材230Bと、を含む。これら上側躯体フレーム210B、室内側躯体フレーム220B及び壁材230Bに、上枠21Bが固定される。下側躯体3Bは、下枠22Bの下方に配置される床材310Bと、下枠22Bの室内側に配置される床材320Bと、を含む。これら床材310B、320Bに、下枠22Bが固定される。
【0042】
(上枠21B)
上枠21Bは、躯体側上枠77と、上述した障子側上枠80と、の2つの部材から構成される。すなわち、上枠21Bは、障子側上枠が上枠21Aと共通である。また、取付け枠材90も共通部材とされる。したがって、上記躯体側上枠70と異なる構成の躯体側上枠77について説明し、他の共通構成部材の説明は省略または簡略化する。
【0043】
(上枠21Bの躯体側上枠77)
図7に示すように、躯体側上枠77は、上側躯体2Bの上側躯体フレーム210B側に配置され、この上側躯体フレーム210Bに、ねじ106により固定される。躯体側上枠77は、アルミニウム等からなる形材であって、見込方向と平行な平板状のベース部770と、ベース部770の室外側の外側端部771と、ベース部770の室内側の内側端部775と、含む。
【0044】
外側端部771は、断面略台形状の筒状部772と、筒状部772の上方の固定部773と、を含む。筒状部772の下端には、障子側上枠80の先端嵌入部814が嵌入して係合する第4係合溝772aが形成されている。筒状部772と固定部773との間には、タッピングホール部774が形成されている。固定部773は、上側躯体フレーム210Bの室外側に配置される取付け部材240Bに当接する。
【0045】
内側端部775は、ベース部770の室内側端部から垂下する部分であって、タッピングホール部776を有する。内側端部775の下端には、障子側上枠80の突出部818が嵌入して係合する第5係合溝777が形成されている。第4係合溝772a及び第5係合溝777は、本開示の躯体側結合部の一例である。
【0046】
(上枠21Bの組み立てと施工)
躯体側上枠77の第4係合溝772aに、障子側上枠80の先端嵌入部814が嵌入されて係合されるとともに、躯体側上枠77の第5係合溝777に、障子側上枠80の突出部818が嵌入されて係合される。そして、躯体側上枠77の結合板部731と障子側上枠80の結合板部813とが、カシメ結合される。すなわち、上枠21Bは、躯体側上枠77と障子側上枠80とがカシメ結合により結合されるカシメ結合部420を有する。これにより、上枠21Bが組み立てられる。
【0047】
躯体側上枠77の固定部773は、室内側から通されるねじ106により取付け部材240Bを介して上側躯体フレーム210Bに締結される。障子側上枠80の結合板部813は、見付方向内側から通されるねじ107により上側躯体フレーム210Bに締結される。障子側上枠80の垂下部811は、室内側から通されるねじ102により取付け枠材90とともに室内側躯体フレーム220Bに締結される。また、取付け枠材90の第2固定部920は、ねじ103により、取付け部材103aを介して壁材230Bに固定される。
【0048】
躯体側上枠77の第4係合溝772aに、障子側上枠80の先端嵌入部814が嵌入されて係合されるとともに、躯体側上枠77の第5係合溝777に、障子側上枠80の突出部818が嵌入されて係合されることにより、障子側上枠80と躯体側上枠77との上下方向の動きが規制される。また、これに加え、躯体側上枠77の結合板部731と障子側上枠80の結合板部813とが、カシメ結合されるので、障子側上枠80と躯体側上枠77との見込方向及び幅方向(カシメ結合の向きに交差する方向)への動きも規制される。これにより、障子側上枠80と躯体側上枠77とのがたつきを抑制することができる。
【0049】
(下枠22B)
下枠22Bは、躯体側下枠78と、上述した障子側下枠84と、の2つの部材から構成される。すなわち、下枠22Bは、障子側下枠が下枠22Aと共通である。また、取付け枠材94も共通部材とされる。したがって、上記躯体側下枠74と異なる構成の躯体側下枠78について説明し、他の共通構成部材の説明は省略または簡略化する。
【0050】
(下枠22Bの躯体側下枠78)
図8に示すように、躯体側下枠78は、ねじ108により下側躯体3Bの床材310Bに固定される。躯体側下枠78は、アルミニウム等からなる形材であって、見込方向と平行な平板状のベース部780と、ベース部780の室外側に配置される外側端部781と、ベース部780の室内側に配置される内側端部785と、含む。
【0051】
外側端部781は、ベース部780よりも下方に位置してベース部780に連続する筒状部782と、筒状部782の室内側の下端部から下方に短く延びる固定部783と、筒状部782の室内側の上端部から上方に延びる係合片部784と、を含む。係合片部784の上端には、障子側下枠84の室外側先端係合溝841が嵌入して係合する第6係合溝784aが形成されている。筒状部782の室内側の上端部には、タッピングホール部782aが形成されている。
【0052】
内側端部785は、ベース部780の室内側の端部から上方に傾斜する傾斜部786と、傾斜部の上端から室内側に延びる見込方向と平行な結合板部787と、結合板部787の室内側の端部から上下に延びる見付方向と平行な内側端板部788と、を含む。傾斜部786の両端には、タッピングホール部786a、786bが設けられている。内側端板部788の上下方向中央部には、室外側に突出する断面L字状の第8係合片788aが形成されている。内側端板部788の上部には、室外側に突出する第9係合片788bが形成されている。第6係合溝784a、結合板部787及び第8係合片788aは、本開示の躯体側結合部の一例である。
【0053】
躯体側下枠78は、床材310Bに対応して、この床材310に躯体側下枠78を室外側から位置決め可能とする複数の位置決め片78a、78b、78c、78dを有する。位置決め片78a、78bは固定部783の室内側に上下一対の状態で設けられ、床材310Bの室外側の面に当接される。位置決め片78cはタッピングホール部786aから下方に延び、床材310Bの上面に当接される。位置決め片78dは内側端板部788の下端部を構成し、床材310Bの上面に当接される。躯体側下枠78は、これら位置決め片78a、78b、78c、78dの先端が床材310Bに当接されて、下側躯体3Bに対する位置が定められる。躯体側下枠78は、ねじ108が、室外側から固定部783に通されて床材310Bにねじ込まれることにより、床材310Bに締結される。
【0054】
(下枠22Bの組み立てと施工)
躯体側下枠78の第6係合溝784aに、障子側下枠84の室外側先端係合溝841が係合されるとともに、躯体側下枠78の第8係合片788aに、障子側下枠84の室内側先端係合片844が係合される。そして、躯体側下枠78の結合板部787と障子側下枠84の第1結合板部843とが、カシメ結合される。すなわち、下枠22Bは、躯体側下枠78と障子側下枠84とがカシメ結合により結合されるカシメ結合部430を有する。これにより、下枠22Bが組み立てられる。また、障子側下枠84の第3係合溝847に、取付け枠材94の係合凸部946が係合されるとともに、障子側下枠84の第9係合片788bに、取付け枠材94の第4係合片947が係合されて、取付け枠材94が下枠22Bに組み込まれる。躯体側下枠78、障子側下枠84及び取付け枠材94は、予め工場等においてこのように組み立てられ、必要に応じて施工現場に運搬されて施工される。
【0055】
施工にあたっては、躯体側下枠78の外側端部781がねじ108によって床材310Bに締結され、躯体側下枠78及び取付け枠材94に、上方から嵌合された固定板材110がねじ105により取付け部材105aを介して床材320Bに固定される。
【0056】
躯体側下枠78の第6係合溝784aに障子側下枠84の室外側先端係合溝841が係合されるとともに、躯体側下枠78の第8係合片788aに障子側下枠84の室内側先端係合片844が係合されることにより、障子側下枠84と躯体側下枠78との上下方向の動きが規制される。また、これに加え、躯体側下枠78の結合板部787と障子側下枠84の第1結合板部843とが、カシメ結合されるので、障子側下枠84と躯体側下枠78との見込方向及び幅方向(カシメ結合の向きに交差する方向)への動きも規制される。これにより、障子側下枠84と躯体側下枠78とのがたつきを抑制することができる。
【0057】
以上が実施形態である。この実施形態では、上枠においては、戸体4に対する納まりの構成が異なる上側躯体2Aと上側躯体2Bに対して、上側躯体2Aには上枠21Aを取付け(
図5)、上側躯体2Bには上枠21Bを取り付けている(
図7)。上枠21Aは、上側躯体2Aに対応する躯体側上枠70と、戸体4に対応する障子側上枠80との2部材を組み合わせた構成である。一方、上枠21Bは、上側躯体2Bに対応する躯体側上枠77が、上枠21Aの躯体側上枠70と構成は異なるが、障子側上枠80を共通の部材とし、躯体側上枠77と障子側上枠80とを組み合わせた構成である。このように、戸体4側の障子側上枠80を共通とし、躯体側上枠は、それぞれの上側躯体に対応したものとすることにより、上枠全体を1つの形材で構成する場合と比較して、製造効率がよい。すなわち戸体4側の障子側上枠80を大量生産し、躯体側上枠を、障子側上枠80に組み込み可能で、かつ、任意の上側躯体に対応して必要な形状に個別に製造すればよい。このため、コストの高騰を抑制できる。
【0058】
下枠においても同様である。すなわち、戸体4に対する納まりの構成が異なる下側躯体3Aと下側躯体3Bに対して、下側躯体3Aには下枠22Aを取付け(
図6)、下側躯体3Bには下枠22Bを取り付けている(
図8)。下枠22Bは、下側躯体3Bに対応する躯体側下枠78と、戸体4に対応する障子側下枠84との2部材を組み合わせた構成である。一方、下枠22Bは、下側躯体3Bに対応する躯体側下枠78が、下枠22Aの躯体側下枠74と構成は異なるが、障子側下枠84を共通の部材とし、躯体側下枠78と障子側下枠84とを組み合わせた構成である。このように、戸体4側の障子側下枠84を共通とし、躯体側下枠は、それぞれの下側躯体に対応したものとすることにより、下枠全体を1つの形材で構成する場合と比較して、製造効率がよい。したがって、上述したようにコストの高騰を抑制できる。
【0059】
実施形態に係る建具1は、躯体の開口部7の任意形状に対応して当該開口部7に固定される枠体と、枠体の内側に配置される障子(戸体4)と、を備える建具1であって、枠体は、開口部7の任意形状に対応して当該開口部7に固定される躯体側枠体(躯体側上枠70、77、躯体側下枠74、78)と、躯体側枠体に取り付けられるとともに、障子側に配置される障子側枠体(障子側上枠80、障子側下枠84)と、を含み、躯体側枠体は躯体側結合部を有し、障子側枠体は、躯体側結合部に結合し、その結合状態で躯体側枠体と障子側枠体とを一体の状態とする障子側結合部を有する。これにより、異なる納まりの構成を備える複数の躯体の開口部に共通の障子を配置するにあたり、コストの抑制が可能となる。
【0060】
実施形態に係る建具1においては、躯体側結合部が障子側結合部に結合した状態で、躯体側枠体に対する障子側枠体の、見込方向、上下方向、幅方向、のうちの少なくとも1つの方向の動きが規制されることが好ましい。これにより、障子側枠体のがたつきを抑制することができる。
【0061】
なお、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。
【0062】
例えば、躯体側枠体と障子側枠体との結合において、上記実施形態でのカシメ結合の部分(例えば、
図5における躯体側上枠70の結合板部731と障子側上枠80の結合板部813とがカシメ結合されている部分等)は、カシメ結合に限らず、篏合によって結合されてもよい。またこのほかの結合手段として、ねじ止めやリベット止めを採用してもよい。いずれにしろこのように躯体側枠体に障子側枠体を結合することにより、障子側枠体のがたつきを抑制することができる。
【0063】
例えば、上記実施形態では、異なる納まりを備える躯体としては、上側躯体及び下側躯体を2例ずつ挙げたが、躯体の納まりの種類としては2つに限らず、3つ以上の複数の躯体の納まりに対し、それら各躯体に対応する躯体側上枠及び躯体側下枠をそれぞれ用意し、共通の障子側上枠及び障子側下枠を組み合わせるようにすることが、本開示の特徴である。また、上枠及び下枠に本開示の構成を適用しているが、縦枠に適用してもよい。
【0064】
また、上記実施形態において、係合によって障子側上枠80と躯体側上枠70,77との動きが規制される向きや、係合によって障子側下枠84と躯体側下枠74,78との動きが規制される向きは、上下方向であり、これに対応してカシメ結合の向きも上下方向である例について説明したが、この例に限られない。係合により当該動きが規制される向きが変われば、これに対応してカシメ結合の向きを変えてもよい。また、当該動きが規制される向きと、カシメ結合の向きとが対応していなくてもよい。また、躯体側と障子側の2部材が係合されておらずカシメ結合のみによって結合されていてもよい。
【0065】
上記実施形態では、建具1は、採風窓を有するドアにより構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、障子としては、開き戸のほかに、引き戸、各種窓等、いかなる障子にも適用することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 建具
2A、2B 上側躯体(躯体)
3A、3B 下側躯体(躯体)
4 戸体(障子)
7 開口部
21A、21B 上枠(枠体)
22A、22B 下枠(枠体)
70、77 躯体側上枠(躯体側枠体)
74、78 躯体側下枠(躯体側枠体)
80 障子側上枠(障子側枠体)
84 障子側下枠(障子側枠体)
724 第1係合溝(躯体側結合部)
733 第2係合溝(躯体側結合部)
731 結合板部(躯体側結合部)
757 突出部(躯体側結合部)
762 結合板部(躯体側結合部)
766 第2係合片(躯体側結合部)
772a 第4係合溝(躯体側結合部)
777 第5係合溝(躯体側結合部)
784a 第6係合溝(躯体側結合部)
787 結合板部(躯体側結合部)
788a 第8係合片(躯体側結合部)
813 結合板部(障子側結合部)
814 先端嵌入部(障子側結合部)
818 突出部(障子側結合部)
841 室外側先端係合溝(障子側結合部)
843 第1結合板部(障子側結合部)
844 室内側先端係合片(障子側結合部)