IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 米山 佳一の特許一覧

特開2024-162562車輪機構および車輪機構を備える車両
<>
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図1
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図2
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図3
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図4
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図5
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図6
  • 特開-車輪機構および車輪機構を備える車両 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162562
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】車輪機構および車輪機構を備える車両
(51)【国際特許分類】
   B62K 17/00 20060101AFI20241114BHJP
   B62K 3/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B62K17/00
B62K3/00
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078185
(22)【出願日】2023-05-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】508049031
【氏名又は名称】米山 佳一
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】米山 佳一
【テーマコード(参考)】
3D212
【Fターム(参考)】
3D212BB13
3D212BB24
3D212BB44
3D212BB53
(57)【要約】
【課題】走行時に伝わる衝撃を軽減することができ、かつ進行方向を転換操作して滑らかに曲がることができる車輪機構を提供する。
【解決手段】本発明の車輪機構1は、軸部2と、フレーム部3と、フレーム部3の前後方向Xに沿って並んで配置される第1車輪部4および第2車輪部5と、を備え、フレーム部3が、軸部2の一端21に対してフレーム部3の左右方向Yに沿って延びる第1軸A1回りに回動可能に接続し、第1車輪部4が、第1走行輪41と接続部材42とを有し、接続部材42が、一端421においてフレーム部3の上下方向Zに沿って延びる第2軸A2回りに回動可能にフレーム部3と接続し、第1軸A1が、前後方向Xにおいて第1車輪部4と第2車輪部5との間に位置し、走行面Gに存在する凹部Soおよび凸部Spを走行するときに、これらの形状に応じてフレーム部3が軸部2に対して回動することにより、軸部2の上下方向Zにおける変位を低減する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と、
前記軸部の一端と接続するフレーム部と、
前記フレーム部の前後方向に沿って並んで配置され、前記フレーム部と接続する第1車輪部および第2車輪部と、を備え、
前記フレーム部が、前記軸部の一端に対して該フレーム部の左右方向に沿って延びる第1軸の軸回りに回動可能に接続し、
前記第1車輪部が、第1走行輪と、該第1走行輪と接続する接続部材と、を有し、
前記接続部材が、一端において前記フレーム部の上下方向に沿って延びる第2軸の軸回りに回動可能に前記フレーム部と接続し、
前記第1軸が、前記前後方向において前記第1車輪部と前記第2車輪部との間に位置し、
走行面に存在する凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部が前記軸部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する車輪機構。
【請求項2】
前記第2車輪部が、第2走行輪を有し、
前記第1軸が、前記前後方向において前記第1走行輪の回転軸と前記第2走行輪の回転軸との中間に位置する請求項1に記載の車輪機構。
【請求項3】
前記第2車輪部が、前記前後方向に沿って並んで配置される一対の走行輪である第2走行輪および第3走行輪と、前記第2走行輪および前記第3走行輪と接続するベース部材と、を有し、
前記ベース部材が、前記フレーム部に対して前記左右方向に沿って延びる第3軸の軸回りに回動可能に接続し、
前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪と前記第3走行輪との間に位置し、
前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部に対して前記上下方向に沿って延びる第4軸の軸回りに回動可能に接続され、
前記凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部および前記ベース部材が、それぞれ前記軸部および前記フレーム部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する請求項1に記載の車輪機構。
【請求項4】
前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪の回転軸と前記第3走行輪の回転軸との中間に位置する請求項3に記載の車輪機構。
【請求項5】
前記第1軸と前記第2軸との前記前後方向における距離を第1距離とし、
前記第1軸と前記第1走行輪の回転軸との前記前後方向における距離を第2距離とし、
前記第1距離に対する前記第2距離の比が1.5~2.5である請求項4に記載の車輪機構。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の車輪機構を備える車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪機構に関し、より詳細には、走行時に伝わる衝撃を軽減する車輪機構および車輪機構を備える車両に関する。
【背景技術】
【0002】
車両が凹凸のある走行面を走行するときに、その凹凸によって搭乗者や積載物等に衝撃が伝わる。この衝撃は乗り心地や、積載物の状態に対して悪影響を与えるため、軽減することが望ましい。
【0003】
特許文献1では、走行路上を走行する緩衝車輪機構において、支持棒と、支持棒の下端部に揺動軸を介して揺動自在に設けられた揺動バーと、揺動バーの両端部に車軸を介して取付けられた一対の車輪とを備え、走行路の高低部に応じて一方の車輪の車軸の高さ位置と、他方の車輪の車軸の高さ位置との間に差が生じた場合に、揺動バーが揺動し、揺動バーの揺動軸の高さ位置が一方の車輪の車軸の高さ位置と、他方の車輪の車軸の高さ位置との間に位置することを特徴とする緩衝車輪機構が提案されている。
【0004】
特許文献2では、被搬送物を載置するキャスターベースと、このキャスターベース下面に付設された車輪機構とを備え、車輪機構は、前後に沿って配列された複数の車輪を有して、前後方向に揺動可能な左右の前輪部と、適数の車輪を支承した左右の後輪部とから成ることを特徴とする運搬用キャスターが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3133210号公報
【特許文献2】実開平6-045801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1には、緩衝車輪機構の進行方向を操作して曲がることについては記載されていない。進行方向を操作するためには、緩衝車輪機構の向きを正面から左側又は右側に曲げた状態で走行することが考えられる。この場合には、一対の車輪がそれぞれ曲がる方向に適した方向を向く必要があるが、一対の車輪が揺動バーに取り付けられていることにより、一対の車輪は同じ方向を向くこととなってしまう。この状態で曲がろうとする場合には、後ろ側に位置する車輪が引きずられてしまう又は浮いてしまう等の不都合が生じ、滑らかに曲がることができない。そのため進行方向の操作が容易ではないという問題が生じる。特許文献2の車輪機構も特許文献1の緩衝車輪機構と同様の問題が発生する。
【0007】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、走行時に伝わる衝撃を軽減することができ、かつ進行方向を操作して滑らかに曲がることができる車輪機構および車輪機構を備える車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、軸部と、前記軸部の一端と接続するフレーム部と、前記フレーム部の前後方向に沿って並んで配置されて前記フレーム部と接続する第1車輪部および第2車輪部と、を備え、前記フレーム部が、前記軸部の一端に対して該フレーム部の左右方向に沿って延びる第1軸の軸回りに回動可能に接続し、前記第1車輪部が、第1走行輪と、該第1走行輪と接続する接続部材と、を有し、前記接続部材が、一端において前記フレーム部の上下方向に沿って延びる第2軸の軸回りに回動可能に前記フレーム部と接続し、前記第1軸が、前記前後方向において前記第1車輪部と前記第2車輪部との間に位置し、走行面に存在する凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部が前記軸部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する車輪機構である。
【0009】
この構成によれば、前記フレーム部が前記軸部に対して回動可能であるため、前記凹部および凸部上を走行するときの前記軸部の前記上下方向における変位を低減する。これにより、前記凹部および凸部上を走行するときの衝撃を低減することができる。また、第1車輪部が前記フレーム部に対して回動可能に接続されており、前記第1車輪部と前記第2車輪部とがそれぞれ異なる方向を向くことができ、曲がるのに適した向きとなるため、滑らかに曲がることができる。
【0010】
本発明は、前記第2車輪部が、第2走行輪を有し、前記第1軸が、前記前後方向において前記第1走行輪の回転軸と前記第2走行輪の回転軸との中間に位置する構成であってもよい。
【0011】
この構成によれば、同じ凹部および凸部上を、前記第1車輪部が通過する(落ち込むおよび乗り上げる、以下同じ。)ときの前記軸部の前記上下方向における変位と、前記第2車輪部が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位とを同一とすることができる。これにより、同じ凹部および凸部上を走行するときの衝撃を前記第1車輪部が通過するときと、前記第2車輪部が通過するときと、に均等に分散させることができる。
【0012】
本発明は、前記第2車輪部が、前記前後方向に沿って並んで配置される一対の走行輪である第2走行輪および第3走行輪と、前記第2走行輪および前記第3走行輪と接続するベース部材と、を有し、前記ベース部材が、前記フレーム部に対して前記左右方向に沿って延びる第3軸の軸回りに回動可能に接続し、前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪と前記第3走行輪との間に位置し、前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部に対して前記上下方向に沿って延びる第4軸の軸回りに回動可能に接続され、前記凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部および前記ベース部材が、それぞれ前記軸部および前記フレーム部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する構成であってもよい。
【0013】
この構成によれば、前記フレーム部が前記軸部に対して回動可能であり、前記ベース部材が前記フレーム部に対して回動可能であるため、前記凹部および凸部上を走行するときの前記軸部の前記上下方向における変位をより一層低減する。これにより、前記凹部および凸部上を走行するときの衝撃をより一層低減することができる。また、第1車輪部が前記フレーム部に対して回動可能に接続されており、かつ前記第2車輪部の前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部に対して回動可能に接続されているため、前記第1走行輪、前記第2走行輪および前記第3走行輪のそれぞれが曲がる方向に適した方向を向くことができるため、滑らかに曲がることができる。
【0014】
本発明は、前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪の回転軸と前記第3走行輪の回転軸との中間に位置することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、同じ凹部および凸部上を、前記第2走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位と、前記第3走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位とを同一とすることができる。これにより、同じ凹部および凸部上を走行するときの衝撃を前記第2走行輪が通過するときと、前記第3走行輪が通過するときと、に均等に分散させることができる。
【0016】
本発明は、前記第1軸と前記第2軸との前記前後方向における距離を第1距離とし、前記第1軸と前記第1走行輪の回転軸との前記前後方向における距離を第2距離とし、前記第1距離に対する前記第2距離の比が1.5~2.5であることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、前記凹部および凸部上を走行するときの衝撃を前記第1走行輪が通過するときと、前記第2走行輪が通過するときと、前記第3走行輪が通過するときと、に分散させることができる。さらに前記第1距離に対する前記第2距離の比が2である場合には、凹凸上を走行するときの前記第1走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位と、前記第2走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位と、前記第3走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位とを同一とすることができる。これにより、同じ凹凸上を走行するときの衝撃を前記第1走行輪が通過するときと、前記第2走行輪が通過するときと、前記第3走行輪が通過するときと、に均等に分散させることができる。
【0018】
本発明は、上述の車輪機構を備える車両である。車両としては、車輪が単数のものおよび複数のものが含まれ得る。車両の例としては、手押し車等を代表する孤輪車等の一輪車、ならびに自転車、オートバイ、キックスケーター等の2輪車、さらには乗用車等の4輪車や車椅子等が挙げられる。
【0019】
この構成によれば、上述の効果を奏する車両とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の車輪機構および車輪機構を備える車両では、走行面から伝わる衝撃を軽減することができ、かつ進行方向を操作して滑らかに曲がるように方向転換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明第1実施形態の車輪機構を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
図2】同、車輪機構が曲がるときの状態を示す平面図である。
図3】同、車輪機構が凸部上を通過するときの状態を示す側面図であり、(a)は第1車輪部および第2車輪部が走行面上に位置するときの状態、(b)は第1車輪部が走行面上に位置し、第2車輪部が凸部上に位置するときの状態、(c)は第1車輪部が凸部上に位置し、第2車輪部が走行面上に位置するときの状態を示す。
図4】本発明第1実施形態の車輪機構を取り付けたキックスケーターを示す側面図である。
図5】本発明第2実施形態の車輪機構を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
図6】同、車輪機構が曲がるときの状態を示す平面図である。
図7】同、車輪機構が凸部上を通過するときの状態を示す側面図であり、(a)は第1走行輪、第2走行輪および第3走行輪が走行面上に位置するときの状態、(b)は第1走行輪および第2走行輪が走行面上に位置し、第3走行輪が凸部上に位置するときの状態、(c)は第1走行輪および第3走行輪が走行面上に位置し、第2走行輪が凸部上に位置するときの状態、(d)は第2走行輪および第3走行輪が走行面上に位置し、第1走行輪が凸部上に位置するときの状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の車輪機構1を図1図4を参照して説明する。車輪機構1は、上下方向Zに指向するように配置された縦型の軸部2と、軸部2の下端である一端21と接続するフレーム部3と、フレーム部3の前後方向X、すなわち進行方向に沿って並んで配置されてフレーム部3と接続する第1車輪部4および第2車輪部5と、を備える(図1参照)。車輪機構1が走行面Gに存在する凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときに、これらの凹凸形状に応じてフレーム部3が軸部2に対して回動するため、軸部2の上下方向Zにおける変位を低減することができる(詳細は後述する)。車輪機構1は、軸部2の他端22を介して、車両のハンドル(図示略)と接続することができ、この場合にはハンドルによって車輪機構1の方向が転換操作される。本実施形態の車輪機構1は、第1車輪部4が後部に位置し、第2車輪部5が前部に位置しており、図1において右側方向に向かって進行する構成であるが、反対方向に向かって進行する構成であってもよい。
【0023】
本実施形態の軸部2は略角柱状の棒状体であるが、この形状に限定されない。軸部2は、例えば円柱状、多角柱等であってもよく、軸部2の一端21から他端22に向かって幅広状または幅狭状に傾斜するテーパー形状であってもよい。
【0024】
フレーム部3は、軸部2の一端21に対してフレーム部3の左右方向Yに沿って延びる第1軸A1の軸回りに回動可能に接続するものである。本実施形態のフレーム部3は、内部が中空であり、上面31に切り欠き3aを有している。軸部2は、一端21を介して切り欠き3aに、前後方向Xに遊嵌状態または同方向Xに沿って円滑摺動可能に挿通された状態でフレーム部3の内部に配置されており、第1軸A1を中心とする蝶番6を介してフレーム部3の底面32と回動可能に接続されている(図1参照)。このため、後述する凸部S1に乗り上げた際に、フレーム部3の回動変位に伴って軸部2が上下方向Zに変位可能になっている。なお、切り欠き3aは、前後方向Xに沿って所定だけ長尺になっており、第1軸A1の回りのフレーム部3の回動変位に対して軸部2が切り欠き3aを前後方向Xに沿って相対変位可能になっている。
【0025】
第1車輪部4は、第1走行輪41と、接続部材42と、を有しており、第1走行輪41と接続部材42とはブラケット43を介して接続している。接続部材42は、一端421においてフレーム部3の上下方向Zに沿って延びる第2軸A2の軸回りに、進行方向に向かって左右回動可能にフレーム部3と接続する(図1参照)。第2車輪部5は、第2走行輪51を有しており、第2走行輪51はブラケット52を介してフレーム部3と接続している。したがって、車輪機構1の方向を転換操作して進行方向を変える時には、第1走行輪41の方向と第2走行輪51の方向とを異なる方向とすることができる。これにより、第1走行輪41と第2走行輪51のそれぞれが進行方向に適した方向に向くことができるため、操舵時に車輪機構1が滑らかに曲がることができる(図2参照)。本実施形態では、第1車輪部4が後部に位置し、第2車輪部5が前部に位置する構成であるが、互いの位置関係が逆であってもよい。このような構成の車輪機構であっても滑らかに曲がることができる。
【0026】
第1軸A1は、前後方向Xにおいて第1車輪部4と第2車輪部5との間に位置する。第1実施形態の第1軸A1は、前後方向Xにおいて第1走行輪41の回転軸41aと第2走行輪51の回転軸51aとの中間に位置している。これにより、凹部Soおよび凸部Sp上を、第1車輪部4が通過する(落ち込む、および乗り上げる、以後同じ。)ときの軸部2の上下方向Zにおける変位と、第2車輪部5が通過するときの軸部2の上下方向Zにおける変位とを同一の値とすることができる(図3参照)。したがって、第1、第2走行輪41、51が凹部So(凸部Sp)上をそれぞれ走行するときに伝わる衝撃を、第1車輪部4が通過するときと、第2車輪部5が通過するときと、で均等に分散させることができる。
【0027】
第1、第2走行輪41、51が、走行面Gに存在する高さHSの凸部S1を通過するときの軸部2の上下方向Zにおける変位D1およびD2について図1および図3を参照して説明する。ここで、第1車輪部4および第2車輪部5が走行面G上に位置するとき(図3(a)参照)、第1車輪部4が走行面G上に位置し第2車輪部5が凸部S1上に位置するとき(図3(b)参照)、および第1車輪部4が凸部S1上に位置し第2車輪部5が走行面G上に位置するとき(図3(c)参照)、の軸部2の下端面2aと走行面Gとの上下方向Zにおける距離をそれぞれ高さH0、高さH1および高さH2とする。この場合、変位D1および変位D2は、それぞれ、変位D1=高さH1-高さH0および変位D2=高さH2-高さH0となる。図3では、第1軸A1が前後方向Xにおいて第1走行輪41の回転軸41aと第2走行輪51の回転軸51aとの中間に位置しているため、変位D1および変位D2は、同一の値(図3ではHsの2分の1の値)となる。これにより、凸部S1を通過するときの衝撃を第1車輪部4が通過するときと、第2車輪部5が通過するときと、で均等に分散する、すなわち2分の1にすることができる。なお、走行面Gに存在する凹部Soを通過するときの変位D1および変位D2は、凸部S1を通過する場合と同様に計算できるため省略する。
【0028】
また、図3(b)に示すように、第2走行輪51が凸部S1上に乗り上げる過程(凸部S1を通過する過渡期を含む。)では、フレーム部3が第1軸A1を中心にして、図3において矢印Jで示す第2走行輪51が上昇する方向に回動する。このとき、軸部2は、蝶番6を介してフレーム部3と接続していることから切り欠き3a内で上下方向Zに指向したままの状態を保持することができる。次に図3(c)に示すように、第1走行輪41が凸部S1上に乗り上げる過程では、フレーム部3が第1軸A1を中心にして、図3において矢印Kで示す第1走行輪41が上昇する方向に回動する。このとき、軸部2は上記と同様に、切り欠き3a内で上下方向Zに指向した状態を位置することができる。すなわち、第1、第2走行輪41、51が凸部S1上に乗り上げてフレーム部3が矢印J、Kの方向に回動しても、その回動変位は軸部2には伝達せず途絶される。このため、後述するように軸部2に連結固定される車両本体などは、フレーム部3の回動変位の伝達を受けず、車両本体などがガタつかず揺れ動くことがない。この結果、車両の乗員(図示せず)などは円滑かつ安定した運転が可能となり、安心して使用できる至便性が得られる。このことは、第1走行輪41、51が凹部Soに落ち込む過程についても同様に適用できる。
【0029】
図4は、前後の既存車輪に替えて、前後二台の車輪機構1を軸部2から取り付けたキックスケーター10を車両として示す。前方に位置する車輪機構1はキックスケーター10のハンドル10aと接続しており、ハンドル10aを操作することで車輪機構1の向きを変えることができ、これによりキックスケーター10の進行方向を転換操作することができる。図4では安定性の理由から前後の両方の車輪を車輪機構1に替えたキックスケーター10を示しているが、どちらか一方のみを替えたものでもよい。また、キックスケーター10は、車輪機構1を取り付けた車両の一例であり、これに限定されない。車両としては、孤輪車等の一輪車、自転車、オートバイ等の二輪車、乗用車等の四輪車あるいは車椅子等であってもよい。
【0030】
上記第1実施形態の車輪機構1は、以下の効果を奏する。走行面Gに存在する凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときに、これらの形状に応じてフレーム部3が軸部2に対して回動することにより、軸部2の上下方向Zにおける変位が低減するため、走行時に伝わる衝撃を低減することができる。さらに第1軸A1が、前後方向Xにおいて第1走行輪41の回転軸41aと第2走行輪51の回転軸51aとの中間に位置する場合には、凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときの衝撃を、第1車輪部4が通過するときと、第2車輪部5が通過するときと、で均等に分散させることができる。車輪機構1の方向を転換操作して進行方向を変える時に、第1走行輪41と第2走行輪51のそれぞれが進行方向に適した方向に向くことができるため、車輪機構1が滑らかに曲がることができる。本実施形態では、第1車輪部4が後ろ側に位置し、第2車輪部5が前側に位置する構成であるが、互いの位置関係が逆であってもよい。このような構成の車輪機構であっても滑らかに曲がることができる。
【0031】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の車輪機構101を図5図7を参照して説明する。第1実施形態と共通するものについては、同一の符号を付して、その図示および説明を援用し、主に相違点を説明する。車輪機構101は、軸部2、フレーム部3および第2車輪部5に替えて、それぞれ軸部102、フレーム部103および第2車輪部105を備える。とりわけ、第2実施形態では、走行輪数を増設して車輪機構101の安定性を図るとともに、軸部102の上下方向Zにおける変位を低減させている。さらに、車輪機構101を重荷重にも適用できるようにしている。本実施形態の車輪機構101は、第1車輪部4が後部に位置し、第2車輪部105が前部に位置しており、図5において右側方向に向かって進行する構成であるが、反対方向に向かって進行する構成であってもよい。
【0032】
図5に示すように、軸部102は、その一端121において左右方向Yにおいてフレーム部103を外側から挟んで回動可能に接続する構成である。このため、第1実施形態とは異なり、フレーム部103の上面の切り欠きおよび軸部102とフレーム部103を接続するための蝶番を必要としない。
【0033】
第2車輪部105は、前後方向Xに沿って並んで配置される一対の走行輪である第2走行輪151および第3走行輪153と、第2走行輪151および第3走行輪153と接続するベース部材155と、を有する。第2走行輪151および第3走行輪153は、それぞれブラケット152、154を介してベース部材155と接続している。
【0034】
第2走行輪151および第3走行輪153のうち少なくとも一つ(第2実施形態では第3走行輪153)が、ベース部材155に対して上下方向Zに沿って延びる第4軸A4の軸回りに回動可能に接続される(図5参照)。このため、車輪機構101の方向を転換操作して進行方向を変える時には、第1走行輪41の方向と第2走行輪151の方向と第3走行輪153の方向とをそれぞれ異なる方向とすることができる。これにより、操舵時に第1、第2、第3走行輪41、151、153のそれぞれが進行方向に適した方向に向くことができるため、方向転換時に車輪機構101が滑らかに曲がることができる(図6参照)。
【0035】
ベース部材155は、フレーム部103に対して左右方向Yに沿って延びる第3軸A3の軸回りに回動可能に接続している。第3軸A3は、前後方向Xにおいて第2走行輪151と第3走行輪153との間に位置している。このため、車輪機構101が走行面Gに存在する凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときに、これらの凹凸形状に応じてフレーム部103および第2車輪部105が、それぞれ軸部102およびフレーム部103に対して回動することにより、軸部102の上下方向Zにおける変位を低減することができる。
【0036】
上記第2実施形態のベース部材155とフレーム部103とは、蝶番107を介してそれぞれの底面同士で接続されている(図5参照)。また、第3軸A3が前後方向Xにおいて第2走行輪151の回転軸151aと第3走行輪153の回転軸153aとの中間に位置している。さらに、第1軸A1と第3軸A3との前後方向Xにおける距離を第1距離L1とし、第1軸A1と第1走行輪41の回転軸41aとの前後方向Xにおける距離を第2距離L2としたときの、第1距離L1に対する第2距離L2の比が2である。このような構成であることにより、凹部Soおよび凸部Sp上を、第1走行輪41が通過するときと、第2走行輪151が通過するときと、第3走行輪153が通過するときの軸部2の上下方向Zにおける変位を同一の値とすることができる(図7参照)。したがって、凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときの衝撃を、第1、第2、第3走行輪41、151、153が通過するときで均等に分散させることができる。なお、第1距離L1に対する第2距離L2の比が1.5~2.5であれば、衝撃を十分に分散することができる。
【0037】
走行面Gに存在する高さHSの凸部S1を通過するときの軸部2の上下方向Zにおける変位D3~D5について、図7を参照して説明する。ここで、第1走行輪41、第2走行輪151および第3走行輪153が走行面G上に位置するとき(図7(a)参照)、第1走行輪41および第2走行輪151が走行面G上に位置し、第3走行輪153が高さHSの凸部S1上に位置するとき(図7(b)参照)、第1走行輪41および第3走行輪153が走行面G上に位置し、第2走行輪151が高さHSの凸部S1上に位置するとき(図7(c)参照)、第1走行輪41が高さHSの凸部S1上に位置し、第2走行輪151および第3走行輪153が走行面G上に位置するとき(図7(d)参照)、の軸部102の下端面102aと走行面Gとの上下方向Zにおける距離をそれぞれ高さH0、高さH3、高さH4および高さH5とする。この場合、変位D3、変位D4および変位D5は、それぞれ、変位D3=高さH3-高さH0、変位D4=高さH4-高さH0および変位D5=高さH5-高さH0となる。図7では、第3軸A3が前後方向Xにおいて第2走行輪151の回転軸151aと第3走行輪153の回転軸153aとの中間に位置し、第1距離L1に対する第2距離L2の比が2となる構成である。この構成であれば、各部材の位置関係から変位D3と変位D4と変位D5は、同一の値(HSの3分の1の値)となる。これにより、凸部S1を通過するときの衝撃を第1走行輪41が通過するときと、第2走行輪151が通過するときと、第3走行輪153が通過するときと、で均等に分散する、すなわちHSの3分の1にすることができる。なお、走行面Gに存在する凹部Soを通過するときの変位D3、変位D4および変位D5は、凸部S1を通過する場合と同様に計算できるため省略する。
【0038】
また、第1、第2、第3走行輪41、151、153が凸部S1上に乗り上げる過程で(凸部S1を通過する過渡期を含む)、フレーム部103およびベース部材155がそれぞれ第1軸A1および第3軸A3を中心にして個別に、あるいは同時に回動する。このとき、軸部102は、第1軸A1回りに回動可能にフレーム部103と接続していることから、上下方向Zに指向したままの状態を保持することができる(図7(b)、(c)、(d)参照)。すなわち、第1、第2、第3走行輪41、151、153が凸部S1上に乗り上げてフレーム部103やベース部材155がそれぞれ図7において矢印M、N、P、Q、Rの方向に回動しても、その回動変位は軸部102には伝わらず途絶される。このため、軸部102に連結固定される車両本体などは、フレーム部103やベース部材155の回動変位の伝達を受けず、車両本体などがガタつかず揺れ動くことがない。このことは、第1、第2、第3走行輪41、151、153が凹部Soに落ち込む過程ついても同様に適用できる。
【0039】
第1実施形態の車輪機構1の場合と同様に、第2実施形態の車輪機構101は、車輪に替えて車両に取り付けることができる。
【0040】
本実施形態の車輪機構101は、以下の効果を奏する。走行面Gに存在する凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときに、これらの形状に応じてフレーム部103および第2車輪部105が、それぞれ軸部102およびフレーム部103に対して回動することにより、軸部2の上下方向Zにおける変位を低減するため、走行時に伝わる衝撃を低減することができる。さらに第3軸A3が前後方向Xにおいて第2走行輪151の回転軸151aと第3走行輪153の回転軸153aとの中間に位置し、かつ第1距離L1に対する第2距離L2の比が2である場合には、凹部Soおよび凸部Sp上を走行するときの衝撃を、第1、第2、第3走行輪41、151、153が通過するときで均等に分散させることができる。車輪機構101の方向を操作して進行方向を変える操舵時に、第1、第2、第3走行輪41、151、153のそれぞれが進行方向に適した方向に向くことができるため、車輪機構101が滑らかに曲がることができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。例えば、第1、2第実施形態における第1走行輪41、第2走行輪51(151)および第3走行輪153は、ともに同径寸法に設定したが、互いに異なる径寸法であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る車輪機構は、様々な車両に対して適用可能であるため、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0043】
1、101・・・車輪機構
2、102・・・軸部
21、121・・・一端
22・・・他端
2a、102a・・・下端面
3、103・・・フレーム部
31・・・上面
32・・・底面
3a・・・切り欠き
4・・・第1車輪部
41・・・第1走行輪
41a・・・回転軸
42・・・接続部材
43・・・ブラケット
421・・・一端
5、105・・・第2車輪部
51、151・・・第2走行輪
51a、151a・・・回転軸
52、152・・・ブラケット
153・・・第3走行輪
153a・・・回転軸
154・・・ブラケット
155・・・ベース部材
6・・・蝶番
10・・・キックスケーター
10a・・・ハンドル
107・・・蝶番
A1・・・第1軸
A2・・・第2軸
A3・・・第3軸
A4・・・第4軸
D1、D2、D3、D4、D5・・・変位
G・・・走行面
H0、H0、H1、H2、H3、H4、H5・・・高さ
J、K・・・矢印
L1・・・第1距離
L2・・・第2距離
M、N、P、Q、R・・・矢印
So・・・凹部
Sp・・・凸部
S1・・・凸部
X・・・前後方向
Y・・・左右方向
Z・・・上下方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と、
前記軸部の一端と接続するフレーム部と、
前記フレーム部の前後方向に沿って並んで配置され、前記フレーム部と接続する第1車輪部および第2車輪部と、を備え、
前記フレーム部が、前記軸部の一端に対して該フレーム部の左右方向に沿って延びる第1軸の軸回りに回動可能に接続し、
前記第1車輪部が、第1走行輪と、該第1走行輪と接続する接続部材と、を有し、
前記接続部材が、一端において前記フレーム部の上下方向に沿って延びる第2軸の軸回りに回動可能に前記フレーム部と接続し、
前記第1軸が、前記前後方向において前記第1車輪部と前記第2車輪部との間に位置し、
前記第2車輪部が、前記前後方向に沿って並んで配置される一対の走行輪である第2走行輪および第3走行輪と、前記第2走行輪および前記第3走行輪と接続するベース部材と、を有し、
前記ベース部材が、前記フレーム部に対して前記左右方向に沿って延びる第3軸の軸回りに回動可能に接続し、
前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪と前記第3走行輪との間に位置し、
前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部材に対して前記上下方向に沿って延びる第4軸の軸回りに回動可能に接続され、
走行面に存在する凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部および前記ベース部材、それぞれ前記軸部および前記フレーム部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する車輪機構。
【請求項2】
前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪の回転軸と前記第3走行輪の回転軸との中間に位置する請求項に記載の車輪機構。
【請求項3】
前記第1軸と前記第2軸との前記前後方向における距離を第1距離とし、
前記第1軸と前記第1走行輪の回転軸との前記前後方向における距離を第2距離とし、
前記第1距離に対する前記第2距離の比が1.5~2.5である請求項に記載の車輪機構。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の車輪機構を備える車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、軸部と、前記軸部の一端と接続するフレーム部と、前記フレーム部の前後方向に沿って並んで配置されて前記フレーム部と接続する第1車輪部および第2車輪部と、を備え、前記フレーム部が、前記軸部の一端に対して該フレーム部の左右方向に沿って延びる第1軸の軸回りに回動可能に接続し、前記第1車輪部が、第1走行輪と、該第1走行輪と接続する接続部材と、を有し、前記接続部材が、一端において前記フレーム部の上下方向に沿って延びる第2軸の軸回りに回動可能に前記フレーム部と接続し、前記第1軸が、前記前後方向において前記第1車輪部と前記第2車輪部との間に位置し、前記第2車輪部が、前記前後方向に沿って並んで配置される一対の走行輪である第2走行輪および第3走行輪と、前記第2走行輪および前記第3走行輪と接続するベース部材と、を有し、前記ベース部材が、前記フレーム部に対して前記左右方向に沿って延びる第3軸の軸回りに回動可能に接続し、前記第3軸が、前記前後方向において前記第2走行輪と前記第3走行輪との間に位置し、前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部材に対して前記上下方向に沿って延びる第4軸の軸回りに回動可能に接続され、走行面に存在する凹部および凸部上を走行するときに、該凹部および凸部の形状に応じて前記フレーム部および前記ベース部材、それぞれ前記軸部および前記フレーム部に対して回動することにより、前記軸部の前記上下方向における変位を低減する車輪機構である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
この構成によれば、前記フレーム部が前記軸部に対して回動可能であり、前記ベース部材が前記フレーム部に対して回動可能であるため、前記凹部および凸部上を走行するときの前記軸部の前記上下方向における変位を低減する。これにより、前記凹部および凸部上を走行するときの衝撃を低減することができる。また、第1車輪部が前記フレーム部に対して回動可能に接続されており、かつ前記第2車輪部の前記第2走行輪および前記第3走行輪のうち少なくとも一つが、前記ベース部材に対して回動可能に接続されているため、前記第1車輪部前記第2車輪部および前記第3走行輪のそれぞれが曲がる方向に適した方向を向くことができるため、滑らかに曲がることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
この構成によれば、同じ凹部および凸部上を、前記第2走行輪が通過(落ち込むおよび乗り上げる、以下同じ。)するときの前記軸部の前記上下方向における変位と、前記第3走行輪が通過するときの前記軸部の前記上下方向における変位とを同一とすることができる。これにより、同じ凹部および凸部上を走行するときの衝撃を前記第2走行輪が通過するときと、前記第3走行輪が通過するときと、に均等に分散させることができる。