(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162589
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】店内管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241114BHJP
G07G 1/14 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/14
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078250
(22)【出願日】2023-05-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】519135611
【氏名又は名称】株式会社Retail AI
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィルクス アーロン ロジャー
(72)【発明者】
【氏名】キルンゼ フェリックス ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シャヒド エムデイ タンビル
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142EA04
3E142FA03
3E142FA05
3E142FA08
3E142GA02
3E142GA13
3E142GA18
3E142GA22
3E142GA41
3E142JA02
5L030BB56
5L049BB56
(57)【要約】
【課題】複数のPOS端末の管理負担を軽減することができる店内管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】店内管理システムは、利用者によって商品の登録が行われる複数のPOS端末と、複数のPOS端末の利用状況、複数のPOS端末の少なくとも何れか一つの発行済みのレシート情報、及び複数のPOS端末の操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成する管理サーバと、管理サーバによって生成された一覧を表示する店内管理装置と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者によって商品の登録が行われる複数のPOS端末と、
複数の前記POS端末の利用状況、複数の前記POS端末の少なくとも何れか一つの発行済みのレシート情報、及び複数の前記POS端末の操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成する管理サーバと、
前記管理サーバによって生成された前記一覧を表示する店内管理装置と、を備える店内管理システム。
【請求項2】
複数の前記POS端末は、前記管理サーバに前記利用状況を定期的に又は前記利用者の操作に応じて送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記利用状況を記憶する利用状況データベースを備え、
前記利用状況データベースに記憶される前記利用状況を用いて前記利用状況の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項3】
複数の前記POS端末は、登録した前記商品の決済に関する決済情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記決済情報を記憶する決済情報データベースを備え、
前記決済情報データベースに記憶される前記決済情報を用いて前記発行済みの前記レシート情報の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項4】
複数の前記POS端末は、前記管理サーバに操作情報を前記利用者の操作に応じて送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記操作情報を記憶する操作履歴データベースを備え、
前記操作履歴データベースに記憶される前記操作情報を用いて前記操作履歴の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項5】
前記管理サーバは、前記POS端末に表示される表示情報を記憶する表示情報データベースを備え、
前記店内管理装置は、前記表示情報データベースに記憶される前記表示情報を変更するための管理画面を表示する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項6】
前記表示情報は、手動登録商品、防犯商品、又はクーポンの表示に関する情報である請求項5に記載の店内管理システム。
【請求項7】
前記管理サーバは、前記利用状況の状態が精算中又は買物中の前記POS端末の数が閾値以上である場合、前記店内管理装置に精算エリアへの増員を促す通知を行う請求項1~6の何れか一項に記載の店内管理システム。
【請求項8】
前記管理サーバは、前記利用状況の状態が未稼働、又は無線通信の接続状況が未接続の前記POS端末の数が閾値以上である場合、前記店内管理装置に前記POS端末の回収を促す通知を行う請求項1~6の何れか一項に記載の店内管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗における複数のPOS端末を管理する店内管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンビニエンスストア又はスーパーマーケット等の店舗において、利用者が購入する商品を自ら登録し、決済を行うセルフレジシステムの導入が進んでいる。例えば特許文献1には、顧客が所有する携帯端末によって、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取って購入商品データとして記憶し、購入商品データをキャッシュレジスタに送信して精算を行うセルフレジシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セルフレジシステムでは、レジ毎の従業員が不要となり、人員を削減することができるというメリットがある。ただし、セルフレジなどのPOS端末において不具合等が発生した場合には、従業員が確認及び対応する必要がある。セルフレジシステムにおいては、一人の従業員によって複数のPOS端末を管理する必要があり、従業員の負担が増加してしまう。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、複数のPOS端末の管理負担を軽減することができる店内管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る店内管理システムは、利用者によって商品の登録が行われる複数のPOS端末と、複数のPOS端末の利用状況、複数のPOS端末の少なくとも何れか一つの発行済みのレシート情報、及び複数のPOS端末の操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成する管理サーバと、管理サーバによって生成された一覧を表示する店内管理装置と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の店内管理システムによれば、複数のPOS端末の利用状況、発行済みのレシート情報、及び操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成して表示することで、従業員による複数のPOS端末の管理負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る店内管理システムの概略構成図である。
【
図2】実施の形態1に係る店内管理システムの制御ブロック図である。
【
図3】実施の形態1に係る店内管理装置に表示される初期画面の一例である。
【
図4】実施の形態1に係る店内管理装置に表示される利用状況画面の一例である。
【
図5】実施の形態1に係る店内管理装置に表示される詳細画面の一例である。
【
図6】実施の形態1の利用状況監視機能における各装置の処理の流れを説明する図である。
【
図7】実施の形態1に係る店内管理装置に表示されるレシート再印刷画面の一例である。
【
図8】実施の形態1のレシートの閲覧及び再印刷機能における各装置の処理の流れを説明する図である。
【
図9】実施の形態1に係る店内管理装置に表示される操作履歴画面の一例である。
【
図10】実施の形態1に係る店内管理装置に表示される詳細画面の一例である。
【
図11】実施の形態1の操作履歴参照機能における各装置の処理の流れを説明する図である。
【
図12】変形例1に係る利用状況監視機能における各装置の処理の流れを説明する図である。
【
図13】実施の形態2に係る店内管理システムの制御ブロック図である。
【
図14】実施の形態2に係る店内管理装置に表示される手動登録商品管理画面の一例である。
【
図15】実施の形態2に係る店内管理装置に表示される防犯商品管理画面の一例である。
【
図16】実施の形態2に係る店内管理装置に表示されるクーポン管理画面の一例である。
【
図17】実施の形態2の表示情報管理機能における各装置の処理の流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の店内管理システム100について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る店内管理システム100の概略構成図である。本実施の形態の店内管理システム100は、コンビニエンスストア又はスーパーマーケット等の小売店舗で用いられるものである。
【0011】
図1に示すように、店内管理システム100は、複数のPOS端末1と、管理サーバ2と、店内管理装置3と、印刷装置4と、からなる。POS端末1と、管理サーバ2と、店内管理装置3とは、LAN又はインターネットなどのネットワーク200を介して無線通信可能に接続されている。
図1では、3台のPOS端末1が示されているが、POS端末1の数はこれに限定されない。
【0012】
POS端末1は、店舗に買い物に訪れた利用者が自ら商品の登録及び決済を行う際に用いられるものであり、例えば、POS専用端末、PC、タブレット、又はスマートフォン等の可搬性を有する端末である。POS端末1は、利用者が購入する商品の登録、精算、及び決済を行うPOSレジスタの機能を備えている。本実施の形態におけるPOS端末1は、ショッピングカートに搭載されたタブレットである。利用者は、POS端末1を用いて商品の登録を行いながら買い物を行う。
【0013】
管理サーバ2は、複数の店舗を統括するシステム本部に設けられている。管理サーバ2は、複数の店舗における利用者情報、登録情報及び決済情報を一括して管理するPOSサーバの機能と、店舗ごとに複数のPOS端末1を管理する店内サーバの機能とを有している。
【0014】
店内管理装置3は、店舗の従業員によって操作されるタブレット又はスマートフォン等での情報端末である。従業員は、店内管理装置3を用いて店舗内の複数のPOS端末1の管理を行う。
【0015】
印刷装置4は、POS端末1で精算されたレシートを印刷する装置である。印刷装置4は、店内管理装置3と無線通信可能に接続されている。
【0016】
図2は、実施の形態1に係る店内管理システム100の制御ブロック図である。
図2に示すように、POS端末1は、制御装置11と、表示装置12と、操作装置13と、読取装置14と、通信装置15と、を備えている。
【0017】
制御装置11は、例えばCPU等のプロセッサと、メモリとを備えている。制御装置11は、商品登録部111と、決済処理部112と、表示制御部113とを有している。制御装置11の各部は、プロセッサがメモリに記憶されるプログラムを実行することで実現される機能部である。なお、制御装置11の各部の少なくとも何れかを、ASIC又はFPGA等の処理回路で実現してもよい。
【0018】
商品登録部111は、読取装置14によって読み取られた商品を購入される商品として登録して精算する。決済処理部112は、商品登録部111によって登録され、精算された商品の決済処理を行う。本実施の形態のPOS端末1では、プリペイドカード、クレジットカード、電子マネー、又はバーコードによる決済が可能となっている。決済処理部112は、利用者によりプリペイドカード、クレジットカード、電子マネー、又はバーコードによる決済が選択された場合は、入力されるプリペイドカード、クレジットカード、電子マネー、又はバーコードの情報に基づいて決済処理を行う。表示制御部113は、表示装置12を制御して、読取装置14によって読み取られた商品の情報、商品の清算及び決済に関する情報、並びに管理サーバ2からの通知等を表示させる。
【0019】
表示装置12は、例えば液晶ディスプレイであり、登録される商品の情報、商品の精算及び決済に関する情報、並びに管理サーバ2からの通知等を表示する。
【0020】
操作装置13は、例えば表示装置12と一体に形成されたタッチパネルである。操作装置13は、利用者によって操作され、利用開始の際のログイン、バーコードのない商品の手動登録、支払いの指示、決済方法の選択、及び決済のための情報(暗証番号等)入力のために操作される。
【0021】
読取装置14は、レーザ走査線を商品に照射して、商品に付されたバーコードを読み取る装置である。読取装置14に読み取られた商品の情報は、制御装置11に送信される。また、読取装置14は、プリペイドカード又はクレジットカードの情報を読み取るカードリーダ、電子マネー又はバーコードの情報を読み取るスキャナ、もしくはカメラを備えてもよい。
【0022】
通信装置15は、管理サーバ2と無線通信によってデータの送受信を行うネットワークインターフェースである。通信装置15は、利用者がPOS端末1にログインした際に、ログイン時に入力された情報を利用者情報として管理サーバ2に送信する。また、通信装置15は、POS端末1に商品が登録された際に、登録された商品の情報を登録情報として管理サーバ2に送信する。また、通信装置15は、利用者による決済が行われた際に決済に関する情報を決済情報として管理サーバ2に送信する。さらに、通信装置15は、POS端末1の利用状況及び操作履歴を管理サーバ2に送信する。
【0023】
管理サーバ2は、制御装置21と、通信装置22と、POS管理部23と、複数の店内管理部24と、を備えている。制御装置21は、例えばCPU等のプロセッサと、メモリとを備えている。制御装置21は、POS端末1から受信した情報を、POS管理部23又は店内管理部24に記憶する。詳しくは、制御装置21は、POS端末1から受信した利用者情報をPOS管理部23の利用者情報データベース231に記憶する。また、制御装置21は、POS端末1から受信した登録情報をPOS管理部23の登録情報データベース232に記憶する。また、制御装置21は、POS端末1から受信した決済情報をPOS管理部23の決済情報データベース233に記憶する。また、制御装置21は、POS端末1から受信した利用状況を店内管理部24の利用状況データベース241に記憶する。また、制御装置21は、POS端末1から受信した操作情報を店内管理部24の操作履歴データベース242に記憶する。
【0024】
さらに、制御装置21は、店内管理装置3からの要求に基づき、POS管理部23及び店内管理部24に記憶された情報に基づき、複数のPOS端末1の利用状況、発行済みのレシート、及び操作履歴の一覧を生成し、店内管理装置3に送信する。
【0025】
通信装置22は、POS端末1及び店内管理装置3とデータの送受信を行うネットワークインターフェースである。通信装置22の通信手段は、有線又は無線の何れであってもよい。通信装置22は、POS端末1から利用者情報、登録情報、決済情報、利用状況、及び操作情報を受信する。また、通信装置22は、店内管理装置3に複数のPOS端末1の利用状況、発行済みのレシート、及び操作履歴の一覧を送信する。
【0026】
POS管理部23は、POSサーバとして機能する際に用いられるデータを記憶する記憶装置であり、利用者情報データベース231と、登録情報データベース232と、決済情報データベース233と、を備えている。なお、
図2においては「データベース」を「DB」と略記している。POS管理部23に記憶されるデータは、管理サーバ2が管理する複数の店舗で共有されるデータであり、システム本部によって管理される。
【0027】
利用者情報データベース231は、POS端末1を利用する利用者の名前、住所、プリペイドカード番号などの利用者情報を記憶する記憶装置である。登録情報データベース232は、POS端末1から受信した登録情報を記憶する記憶装置である。登録情報は、商品の部門(カテゴリ)、商品コード、商品名、商品点数、及び価格等の情報を含む。登録情報データベース232は、1度の買い物における複数の商品の登録情報を、1つの登録リストとして記憶する。また、登録情報データベース232は、登録情報として、購買店舗及び購買日時等の情報を記憶してもよい。決済情報データベース233は、利用者により購入された商品、決済の日時、及び決済方法などの決済情報を記憶する記憶装置である。
【0028】
店内管理部24は、店内サーバとして機能する際に用いられるデータを記憶する記憶装置であり、利用状況データベース241と、操作履歴データベース242とを備えている。店内管理部24に記憶されるデータは、店舗ごとに個別に設けられるデータであり、各店舗の従業員によって管理される。管理サーバ2は、管理する店舗それぞれに対して、店内管理部24を備えている。
【0029】
利用状況データベース241は、複数のPOS端末1の利用状況をPOS端末1ごとに記憶する記憶装置である。利用状況は、POS端末1の状態、商品の登録数、POS端末1のバッテリー残量、購入点数、購入金額、連続稼働時間、無線通信の接続状況等を含む。POS端末1の状態は、「休止中」、「待受中」、「ログイン中」、「買物中」、「買物中止」「精算中」、「支払完了」、「未稼働」、「従業員呼び出し」等を含む。「休止中」は、POS端末1に不具合が発生し、稼働していない状態であり、「待受中」は、その日にPOS端末1が1回も利用されていない状態であり、「未稼働」は無線通信が接続されていない状態である。
【0030】
操作履歴データベース242は、各POS端末1から受信した操作情報をPOS端末1ごとに記憶する記憶装置である。操作情報は、利用者によるPOS端末1の操作に関する情報であり、「ログイン」、「商品追加」、「決済」、「商品取消し」、「クーポン利用」等を含む。
【0031】
店内管理装置3は、制御装置31と、表示装置32と、操作装置33と、通信装置34とを備えている。制御装置31は、例えばCPU等のプロセッサと、メモリとを備えている。制御装置31は、操作装置33に入力された指示に基づき管理サーバ2に要求を行うとともに、管理サーバ2から受信した複数のPOS端末1の利用状況、発行済みのレシート、及び操作履歴の一覧等を表示装置32に表示させる。
【0032】
表示装置32は、例えば液晶ディスプレイであり、管理サーバ2から受信した複数のPOS端末1の利用状況、発行済みのレシート、及び操作履歴の一覧等を表示する。操作装置33は、例えば表示装置32と一体に形成されたタッチパネルである。従業員は、操作装置33を操作して、管理サーバ2又は印刷装置4への要求、又は表示の選択などを行う。
【0033】
通信装置34は、管理サーバ2と無線通信によってデータの送受信を行うネットワークインターフェースである。通信装置34は、管理サーバ2又は印刷装置4に従業員に指示された要求を送信する。また、通信装置34は、管理サーバ2から複数のPOS端末1の利用状況、発行済みのレシート、及び操作履歴の一覧等を受信する。
【0034】
次に、本実施の形態の店内管理装置3における機能について説明する。本実施の形態の店内管理装置3は、下記の機能を実施することができる。
(1)POS端末1の利用状況監視機能
(2)発行済みレシートの閲覧及び再印刷機能
(3)POS端末1の操作履歴参照機能
【0035】
従業員が上記の機能の何れかを実施する場合、まず店内管理装置3を用いてPOS端末管理システムにログインする。これにより、店内管理装置3の表示装置32に初期画面70が表示される。
図3は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示される初期画面70の一例である。
図3に示すように、初期画面70は、ログイン情報701と、表示項目702とを含む。ログイン情報701は、店舗名及び店内管理装置3を操作する従業員の識別番号を含む。表示項目702は、店内管理装置3の各機能に対応する項目である。
図3に示すように、表示項目702は、「利用状況」、「レシート再印刷」、及び「操作履歴」を含む。従業員によって、表示項目702の何れかが選択されることで、対応する機能が実行される。各機能について、以下に詳述する。
【0036】
(1)POS端末の利用状況監視機能
初期画面70において「利用状況」が選択されると、利用状況監視機能が実行される。利用状況監視機能は、店内管理装置3において、店舗における複数のPOS端末1の利用状況の一覧を表示する機能である。利用状況監視機能では、表示装置32に利用状況画面71及び詳細画面72が表示される。
【0037】
図4は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示される利用状況画面71の一例である。
図4に示すように、利用状況画面71は、一覧表示ボタン711と、一覧表示部712とを含む。一覧表示ボタン711が操作されることで、一覧表示部712に複数のPOS端末1の利用状況一覧が表示される。利用状況一覧は、POS端末1ごとのレジ番号、状態、バッテリー残量、購入点数、購入価格、及び連続稼働時間を含む。レジ番号は、POS端末1の識別番号であり、連続稼働時間は、1回の買物時間である。
【0038】
従業員によって、一覧表示部712に表示される利用状況の何れかが選択されると、選択された利用状況の詳細を示す詳細画面72が表示される。
図5は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示される詳細画面72の一例である。
図5に示すように、詳細画面72は、選択された利用状況に対応するPOS端末1のレジ番号、バッテリー残量、購入点数及び購入価格に加え、該POS端末1を利用している利用者のプリペイドカード番号、プリペイドカードの残高、通信状況、購入された商品の詳細、及びクーポン利用の有無などの付属情報を含む。
【0039】
図6は、実施の形態1の利用状況監視機能における各装置の処理の流れを説明する図である。まず、POS端末1から管理サーバ2に、定期的(例えば1分ごと)に利用状況が送信される(S10)。又は、POS端末1は、POS端末1において何らかの操作が発生した場合(例えば利用者によるログインなど)、もしくは管理サーバ2から要求された場合にも利用状況を送信してもよい。上記のとおり、利用状況として送信されるPOS端末1の状態は、「休止中」又は「待受中」等の利用者によってログインされていない場合の状態も含む。そのため、POS端末1は、利用者によってログインされる前、及び精算が完了した後も、定期的に利用状況を管理サーバ2に送信する。
【0040】
管理サーバ2は、POS端末1から利用状況を受信すると利用状況データベース241に受信した利用状況を記憶する(S11)。また、管理サーバ2は、同じPOS端末1から新たな利用状況を受信した場合は、利用状況データベース241に記憶されている該POS端末1の利用状況を更新する。すなわち、利用状況データベース241には、各POS端末1の最新の利用状況が記憶されている。
【0041】
そして、従業員により、店内管理装置3が操作され、利用状況画面71の一覧表示ボタン711が操作されると、店内管理装置3から店舗内の各POS端末1の利用状況が要求される(S12)。管理サーバ2は、利用状況データベース241に記憶された情報を含む利用状況一覧を生成し(S13)、店内管理装置3に送信する(S14)。店内管理装置3は、受信した利用状況一覧を表示装置32の一覧表示部712に表示する(S15)。
【0042】
また、従業員によって利用状況一覧の内の何れかが選択された場合、店内管理装置3から管理サーバ2に選択された利用状況の詳細が要求される(S16)。管理サーバ2は、要求された利用状況に対応するPOS端末1の利用情報及び登録情報と、利用状況とに基づいて詳細画面72を生成し(S17)、詳細画面72の画面データを店内管理装置3に送信する(S18)。店内管理装置3は、受信した画面データに基づき、表示装置32に詳細画面72を表示する(S19)。
【0043】
上記のように、利用状況監視機能では、店内管理装置3において、店舗内の複数のPOS端末1の利用状況を一覧で表示することで、一人の従業員が複数のPOS端末1の状況を容易に監視することができる。また、利用状況従業員は利用状況一覧を見て気になったPOS端末1の状況についての詳細を確認することができる。
【0044】
(2)発行済みレシートの閲覧及び再印刷機能
初期画面70において「レシート再印刷」が選択されると、レシートの閲覧及び再印刷機能が実行される。レシートの閲覧及び再印刷機能は、発行済みのレシートの一覧を表示装置32に表示し、印刷装置4において再印刷する機能である。例えば、従業員が過去のレシート内容を確認したい場合、利用者によってレシートの再印刷を要求された場合、もしくはPOS端末1の決済後に印刷装置4に紙詰まり等の不具合によってレシートが印刷できなかったため別の印刷装置4にて再印刷を行う場合等に本機能が実施される。レシートの閲覧及び再印刷機能では、表示装置32にレシート再印刷画面73が表示される。
【0045】
図7は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示されるレシート再印刷画面73の一例である。
図7に示すように、レシート再印刷画面73は、検索条件入力部731と、検索ボタン732と、検索結果表示部733と、レシート表示部734と、印刷ボタン735と、を含む。検索条件入力部731は、再印刷するレシートを検索するための条件を入力するための入力部である。検索条件は、例えばカード番号又はレジ番号である。カード番号は、利用者のプリペイドカードの番号である。なお、検索条件は、レシート番号又は買物時刻などであってもよい。
【0046】
検索結果表示部733には、検索条件を用いて検索された発行済みレシートの検索結果が表示される。
図7の例では、カード番号「12345678」を検索条件として検索された発行済みレシートの検索結果が表示されている。検索結果は、検索条件を満たす決済情報であり、カード番号、レジ番号、レシート番号及び買物時刻を含む。検索結果表示部733は、検索結果をカード番号、レジ番号、レシート番号又は買物時刻によってソートして表示することができる。
【0047】
従業員により、検索結果表示部733に表示された検索結果の何れかが選択されると、レシート表示部734に選択された検索結果に対応するレシートが表示される。そして、印刷ボタン735が押されると、レシート表示部734に表示されたレシートの印刷が指示される。
【0048】
図8は、実施の形態1のレシートの閲覧及び再印刷機能における各装置の処理の流れを説明する図である。まず、レシート再印刷画面73の検索条件入力部731に検索条件が入力され、検索ボタン732が押されると、店内管理装置3から管理サーバ2に入力された検索条件が送信される(S20)。管理サーバ2は、店内管理装置3から受信した検索条件に基づき、決済情報データベース233の決済情報を検索する(S21)。そして、検索条件を満たす決済情報(レシート情報)の一覧を検索結果として店内管理装置3に送信する(S22)。店内管理装置3は、受信した検索結果を表示装置32の検索結果表示部733に表示する(S23)。
【0049】
そして、店内管理装置3において、検索結果表示部733に表示された検索結果の内の何れかが印刷対象として選択され(S24)、店内管理装置3から管理サーバ2に選択された印刷対象のレシートが要求される(S25)。管理サーバ2は、決済情報を用いて選択された印刷対象の検索結果に対応するレシートデータを生成し(S26)、店内管理装置3に送信する(S27)。店内管理装置3は、管理サーバ2から受信したレシートデータに基づき、レシート表示部734にレシートを表示する(S28)。
【0050】
そして、従業員によって印刷ボタン735が押されると、店内管理装置3から印刷装置4に選択されたレシートの再印刷指示が送信される(S29)。再印刷指示には、レシート表示部734に表示されたレシートの印刷データが含まれる。印刷装置4は、店内管理装置3から再印刷指示を受信すると、再印刷指示に含まれる印刷データに基づき、レシートを再印刷する(S30)。
【0051】
上記のように、レシートの閲覧及び再印刷機能では、レシート番号などがわからない場合も、発行済みのレシートを検索し、検索結果から再印刷するレシートを選択することで、レシートを再印刷することができる。また、検索結果として、カード番号、レジ番号、レシート番号及び買物時刻を表示することで、従業員が対象のレシートを容易に特定することができる。
【0052】
(3)POS端末の操作履歴参照機能
初期画面70において「操作履歴」が選択されると、操作履歴参照機能が実行される。操作履歴参照機能は、店内管理装置3において、店舗における複数のPOS端末1の操作履歴の一覧を表示する機能である。操作履歴参照機能では、店内管理装置3の表示装置32に操作履歴画面74及び詳細画面75が表示される。
【0053】
図9は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示される操作履歴画面74の一例である。
図9に示すように、操作履歴画面74は、検索条件入力部741と、検索ボタン742と、検索結果表示部743と、を含む。検索条件入力部741は、操作履歴を検索するための条件を入力するための入力部である。検索条件は、例えばカード番号又はレジ番号である。カード番号は、利用者のプリペイドカードの番号である。なお、検索条件は、日時又は買物時刻などであってもよい。
【0054】
検索結果表示部743には、検索条件を用いて検索された操作履歴の検索結果が表示される。
図9の例では、カード番号「1815762485157」を検索条件として検索された操作履歴の検索結果が表示されている。検索結果は、日時、買物時刻(開始時刻-終了時刻)、カード番号、及びレジ番号を含む。検索結果表示部743は、検索結果を日時、買物時刻(開始時刻-終了時刻)、カード番号、又はレジ番号によってソートして表示することができる。
【0055】
また、店内管理装置3は、従業員によって検索結果表示部743に表示される操作履歴の何れかが選択されると、選択された操作履歴の詳細画面75を表示する。
図10は、実施の形態1に係る店内管理装置3に表示される詳細画面75の一例である。
図10に示すように、詳細画面75は、時間と、実施画面と、処理と、詳細と、結果とを含む。処理は、POS端末1の利用者によって実施された操作内容であり、実施画面は、処理が行われた時のPOS端末1の画面である。
図10の例の場合、12時07分32秒に、POS端末1に待受画面が表示され、スキャン処理が実施され、成功したことを示している。
【0056】
図11は、実施の形態1の操作履歴参照機能における各装置の処理の流れを説明する図である。まず、利用者によってPOS端末1が操作されると、POS端末1から管理サーバ2に操作情報が送信される(S40)。操作情報は、「待受」、「PIN入力」及び「買物」等の操作時の実施画面と、「スキャン」「PIN入力」、「商品追加」などの操作に付随する処理と、詳細と、処理の結果とを含む。
【0057】
管理サーバ2は、POS端末1から操作情報を受信すると操作履歴データベース242に受信した操作情報を記憶する(S41)。管理サーバ2は、POS端末1ごとに、受信した操作情報と、操作情報を受信した日時とを関連づけて記憶する。これにより、操作履歴データベース242には、各POS端末1の操作履歴が蓄積される。
【0058】
そして、店内管理装置3に表示された操作履歴画面74の検索条件入力部741に検索条件が入力され、検索ボタン742が押されると、店内管理装置3から管理サーバ2に入力された検索条件が送信される(S42)。管理サーバ2は、店内管理装置3から受信した検索条件に基づき、操作履歴データベース242の操作履歴を検索する(S43)。そして、検索条件を満たす操作履歴の一覧である検索結果を店内管理装置3に送信する(S44)。店内管理装置3は、受信した検索結果を表示装置32の検索結果表示部743に表示する(S45)。
【0059】
また、店内管理装置3において、検索結果表示部743に表示された検索結果の内の何れかが選択された場合、店内管理装置3から管理サーバ2に選択された操作履歴の詳細が要求される(S46)。管理サーバ2は、要求された操作履歴の詳細を含む詳細画面75を生成し(S47)、画面データを店内管理装置3に送信する(S48)。店内管理装置3は、受信した画面データに基づき、表示装置32に詳細画面75を表示する(S49)。
【0060】
上記のように、操作履歴参照機能において、店内管理装置3に複数のPOS端末1の操作履歴の一覧を表示することで、いつ、誰がPOS端末1の利用を始めたか、いつ、何をPOS端末1に登録したか、いつ精算をしたか、又は買物を中止したか、何のクーポンを利用したか、そのときのPOS端末1の画面はどうだったか等の情報を従業員が把握することができる。これにより、利用者が適切に精算を行ったか、又は利用者からのクレームが妥当であったかなどについて、時間を遡って容易に確認することができる。また、特定の時間帯に、POS端末1でどのような行動が行われていたかの情報を収集することで、利用者の行動傾向を把握することができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態の店内管理システム100では、店舗内の複数のPOS端末1の利用状況、発行済みレシート、及び操作履歴を店内管理装置3に一覧表示することで、複数のPOS端末1を管理する従業員の負担を軽減することができる。
【0062】
なお、利用状況データベース241に記憶された利用状況は、従業員による監視の目的以外に用いられてもよい。例えば、管理サーバ2は、複数のPOS端末1の利用状況が通知条件を満たす場合に、店内管理装置3に通知を行ってもよい。
【0063】
通知条件は、例えば、利用状況における「状態」が「精算中」であるPOS端末1の数が閾値以上であること、である。「精算中」のPOS端末1の数が閾値以上である場合、精算エリアが混雑していると推定される。そのため、この場合は店内管理装置3に精算エリアへの増員等の対応を促す通知を行うことで、混雑を緩和することができる。
【0064】
また、通知条件は、例えば、利用状況における「状態」が「買物中」であるPOS端末1の数が閾値以上であること、である。「買物中」のPOS端末1の数が閾値以上である場合、店舗内が混雑していると推定され、また、今後精算エリアが混雑することが予想される。そのため、この場合は店内管理装置3に店舗内又は精算エリアへの増員等の対応を促す通知を行うことで、利用者への適切な対応及び混雑の緩和を行うことができる。
【0065】
また、通知条件は、例えば、利用状況における「状態」が「未稼働」又は「無線通信の接続状況」が「未接続」であるPOS端末1の数が閾値以上であること、である。「状態」が「未稼働」又は「無線通信の接続状況」が「未接続」であるPOS端末1の数が閾値以上である場合、多くのPOS端末1が駐車場などの店舗外に持ち出されていることが予想される。そのため、この場合は店内管理装置3にPOS端末1の回収を促す通知を行うことで、従業員が適切なタイミングで効率的にPOS端末1を回収することができる。これにより、店舗内のPOS端末1の数が不足してしまうこと、及び従業員が店舗外に無駄に回収に向かうことを防ぐことができる。
【0066】
図12は、変形例1に係る利用状況監視機能における各装置の処理の流れを説明する図である。まず、実施の形態1と同様に、POS端末1から管理サーバ2に、定期的(例えば1分ごと)に利用状況が送信される(S10)。管理サーバ2は、POS端末1から利用状況を受信すると利用状況データベース241に受信した利用状況を記憶する(S11)。そして、管理サーバ2は、複数のPOS端末1の利用状況が通知条件を満たすか否かを判断する(S50)。
【0067】
そして、通知条件が満たされる場合(S50:YES)、管理サーバ2は、店内管理装置3に通知を行う(S51)。そして、店内管理装置3は、表示装置32に通知を表示する(S52)。これにより、複数のPOS端末1の利用状況に応じて店内管理装置3に通知を行うことができる。
【0068】
また、その他にも、管理サーバ2は、利用状況における「状態」が「休止中」のPOS端末1の数が閾値以上である状態が一定期間継続した場合、システム本部に通知を行ってもよい。この場合は、店舗において故障しているPOS端末1が複数あるとして、システム本部の管理者は、修理を行うための人員を店舗に派遣することができる。又は、管理サーバ2は、利用状況における「状態」が「待受中」のPOS端末1の数が閾値以上である状態が一定期間継続した場合、システム本部に通知を行ってもよい。この場合は、店舗におけるPOS端末1の数が余剰であると考えられるため、システム本部において当該店舗におけるPOS端末1の数を調整することができる。
【0069】
実施の形態2.
実施の形態2に係る店内管理システム100Aについて説明する。本実施の形態の店内管理システム100Aは、店内管理装置3において(4)POS端末1の表示情報管理機能を実施する点において、実施の形態1と相違する。店内管理システム100Aの構成及びその他の機能は、実施の形態1と同じである。
【0070】
管理サーバ2によって管理される複数の店舗においては、店舗ごとに取り扱う商品が異なる。そのため、POS端末1に表示される表示情報のうち、バーコードのない手動登録商品、防犯商品、又はクーポン等については、店舗ごとに異なる内容とする必要がある。POS端末1の表示情報を変更する場合、従来は、店舗の従業員がシステム本部に変更を要望し、システム本部が変更を行っていた。この場合、店舗が増えれば増えるほど、店舗ごとの要望に対応するシステム本部の負担が増加し、対応が遅れてしまう。また要望に基づきシステム本部にて変更を行うため、認識のズレが発生した場合は、変更ミスが発生してしまう。
【0071】
そこで、本実施の形態の店内管理システム100Aでは、システム本部の負担の軽減、変更内容の即時反映、及び変更ミス発生の抑制を目的とし、店内管理装置3によってPOS端末1の表示情報を変更する構成となっている。
【0072】
図13は、実施の形態2に係る店内管理システム100Aの制御ブロック図である。
図13に示すように、本実施の形態の管理サーバ2Aの店内管理部24Aは、表示情報データベース243を備えている。表示情報データベース243は、POS端末1に表示される表示情報に関するデータを記憶する記憶装置である。表示情報に関するデータは、手動登録商品のリスト、手動登録商品の登録画面、防犯商品のリスト、クーポンのリスト及びクーポンの表示画面等である。
【0073】
(4)POS端末1の表示情報管理機能
従業員がPOS端末1の表示情報管理機能を実施する場合、まず店内管理装置3を用いてPOS端末管理システムにログインする。これにより、店内管理装置3の表示装置32に初期画面70が表示される。本実施の形態において、表示項目702は、「利用状況」、「レシート再印刷」、及び「操作履歴」に加え、「バーコードのない手動登録商品」、「防犯商品」、及び「クーポン」を含む。
【0074】
初期画面70において「バーコードのない商品の登録」が選択されると、手動登録商品の表示情報管理機能が実行される。手動登録商品の表示情報管理機能では、店内管理装置3の表示装置32に手動登録商品管理画面76が表示される。
【0075】
図14は、実施の形態2に係る店内管理装置3に表示される手動登録商品管理画面76の一例である。
図14に示すように、手動登録商品管理画面76は、指示入力部761と、商品表示部762と、表示ボタン763と、削除ボタン764と、を含む。指示入力部761は、手動登録商品の新規追加を指示する追加ボタンと、手動登録商品のリスト印刷を指示する印刷ボタンとを含む。
【0076】
商品表示部762には、手動登録商品の画像と、名称と、価格が表示される。表示ボタン763は、手動登録商品のPOS端末1への表示/非表示を切り替えるボタンである。表示ボタン763において「表示中」の商品は、POS端末1において手動登録商品として表示され、「非表示中」の商品は、POS端末1において手動登録商品として表示されない。そのため、店舗において取り扱いのない商品が「非表示中」とされる。削除ボタン764は、手動登録商品の削除を指示するボタンである。削除ボタン764が操作されると、対応する商品が手動登録商品から削除される。また、手動登録商品管理画面76においては、表示される手動登録商品の順序を変更することもできる。
【0077】
初期画面70において「防犯商品の登録」が選択されると、防犯商品の表示情報管理機能が実行される。防犯商品の表示情報管理機能では、店内管理装置3の表示装置32に防犯商品管理画面77が表示される。
【0078】
図15は、実施の形態2に係る店内管理装置3に表示される防犯商品管理画面77の一例である。
図15に示すように、防犯商品管理画面77は、指示入力部771と、商品表示部772と、削除ボタン773と、を含む。指示入力部771は、防犯商品の新規追加を指示する追加ボタンと、防犯商品のリスト印刷を指示する印刷ボタンとを含む。
【0079】
商品表示部772には、防犯商品の商品コードと、商品名と、登録日とが表示される。削除ボタン773は、防犯商品の削除を指示するボタンである。削除ボタン773が操作されると、対応する商品が防犯商品から削除される。
【0080】
初期画面70において「クーポン」が選択されると、クーポンの表示情報管理機能が実行される。クーポンの表示情報管理機能では、店内管理装置3の表示装置32にクーポン管理画面78が表示される。
【0081】
図16は、実施の形態2に係る店内管理装置3に表示されるクーポン管理画面78の一例である。
図16に示すように、クーポン管理画面78は、表示項目702と、カテゴリ表示部781と、クーポン表示部782と、表示ボタン783と、を含む。カテゴリ表示部781は、管理するクーポンの対象品のカテゴリを表示する。対象商品のカテゴリは、「お菓子」、「野菜・くだもの」、「鮮魚」等である。カテゴリ表示部781に表示されるカテゴリの何れかが選択されると、選択されたカテゴリの商品を対象とするクーポンがクーポン表示部782に表示される。また、「全てのクーポン」が選択された場合は、全てのクーポンがクーポン表示部782に表示される。
【0082】
クーポン表示部782には、クーポンの画像と、名称と、クーポンの内容とが表示される。表示ボタン783は、クーポンのPOS端末1への表示/非表示を切り替えるボタンである。表示ボタン783において「表示中」のクーポンは、POS端末1において利用可能なクーポンとして表示され、「非表示中」のクーポンはPOS端末1において表示されない。そのため、店舗において取り扱いのないクーポンが「非表示中」とされる。
【0083】
図17は、実施の形態2の表示情報管理機能における各装置の処理の流れを説明する図である。まず、従業員によって店内管理装置3が操作され、手動登録商品、防犯登録商品、又はクーポンの変更指示が管理サーバ2に送信される(S60)。変更指示は、手動登録商品、防犯登録商品、又はクーポンの新規登録、削除、又は表示/非表示の切替えである。管理サーバ2は、店内管理装置3から変更内容を受信すると、変更内容に従い、表示情報データベース243における手動登録商品、防犯登録商品、又はクーポン情報を変更する(S61)。
【0084】
その後、POS端末1から手動登録商品の登録画面又はクーポン画面の表示要求を受信すると(S62)、手動登録商品の登録画面の又はクーポン画面の表示データをPOS端末1に送信する(S63)。このときの表示データは、店内管理装置3において表示内容が変更された表示データとなる。そして、POS端末1に変更後の手動登録商品の登録画面又はクーポン画面が表示される(S64)。
【0085】
また、POS端末1において商品が登録されると(S65)、管理サーバ2は、表示情報データベース変更後の情報に基づき防犯商品であるか否か、又はクーポン対象であるか否かを判断する(S66)。そして、防犯商品又はクーポン対象である場合は(S66:YES)、その旨を通知する表示データをPOS端末1に送信する(S67)。そして、POS端末1に登録した商品が防犯商品であること、又はクーポン対象であることが表示される(S68)。
【0086】
以上のように、本実施の形態の店内管理システム100Aによると、POS端末1に表示する表示情報を店舗ごとに管理することができるため、システム本部の負担を軽減することができる。また、店内管理装置3によって、管理サーバ2の店内管理部24に設けられた表示情報データベース243を変更することができるため、変更内容を即時反映することができ、また変更ミスも抑制できる。
【0087】
以上が実施の形態の説明であるが、上記の実施の形態は変形及び組み合わせることが可能である。例えば、上記実施の形態では、POS端末1はショッピングカートに取り付けられた可搬性を有するものとしたが、利用者によって商品の登録及び決済が行われるものであれば、精算エリア等に固定されたものであってもよい。この場合も、利用状況などを一括管理することで、従業員の負担を軽減することができる。
【0088】
また、POS端末1、管理サーバ2、及び店内管理装置3の各機能の全て又は一部を他の装置又はサーバが備えてもよい。具体例としては、管理サーバ2のPOS管理部23と、店内管理部24とは、別々のサーバに設けられてもよい。又は、POS管理部23のデータベース、及び店内管理部24のデータベースは、それぞれ異なるサーバに設けられてもよい。
【0089】
さらに、店内管理装置3は、(1)POS端末1の利用状況監視機能、(2)発行済みレシートの閲覧及び再印刷機能、(3)POS端末1の操作履歴参照機能、及び(4)POS端末1の表示情報管理機能の少なくとも何れか一つを実施するものであればよい。
【符号の説明】
【0090】
1 POS端末、2、2A 管理サーバ、3 店内管理装置、4 印刷装置、11、21、31 制御装置、12、32 表示装置、13、33 操作装置、14 読取装置、15、22、34 通信装置、23 POS管理部、24、24A 店内管理部、70 初期画面、71 利用状況画面、72 詳細画面、73 レシート再印刷画面、74 操作履歴画面、75 詳細画面、76 手動登録商品管理画面、77 防犯商品管理画面、78 クーポン管理画面、100、100A 店内管理システム、111 商品登録部、112 決済処理部、113 表示制御部、200 ネットワーク、231 利用者情報データベース、232 登録情報データベース、233 決済情報データベース、241 利用状況データベース、242 操作履歴データベース、243 表示情報データベース、701 ログイン情報、702 表示項目、711 一覧表示ボタン、712 一覧表示部、731 検索条件入力部、732 検索ボタン、733 検索結果表示部、734 レシート表示部、735 印刷ボタン、741 検索条件入力部、742 検索ボタン、743 検索結果表示部、761 指示入力部、762 商品表示部、763 表示ボタン、764 削除ボタン、771 指示入力部、772 商品表示部、773 削除ボタン、781 カテゴリ表示部、782 クーポン表示部、783 表示ボタン。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る店内管理システムは、利用者によって商品の登録が行われる複数のPOS端末と、複数のPOS端末の利用状況、複数のPOS端末の少なくとも何れか一つの発行済みのレシート情報、及び複数のPOS端末の操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成する管理サーバと、管理サーバによって生成された一覧を表示する店内管理装置と、を備え、管理サーバは、利用状況の状態が精算中又は買物中のPOS端末の数が閾値以上である場合、店内管理装置に精算エリアへの増員を促す通知を行うものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者によって商品の登録が行われる複数のPOS端末と、
複数の前記POS端末の利用状況、複数の前記POS端末の少なくとも何れか一つの発行済みのレシート情報、及び複数の前記POS端末の操作履歴の少なくとも何れか一つの一覧を生成する管理サーバと、
前記管理サーバによって生成された前記一覧を表示する店内管理装置と、を備え、
前記管理サーバは、前記利用状況の状態が精算中又は買物中の前記POS端末の数が閾値以上である場合、前記店内管理装置に精算エリアへの増員を促す通知を行う店内管理システム。
【請求項2】
複数の前記POS端末は、前記管理サーバに前記利用状況を定期的に又は前記利用者の操作に応じて送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記利用状況を記憶する利用状況データベースを備え、
前記利用状況データベースに記憶される前記利用状況を用いて前記利用状況の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項3】
複数の前記POS端末は、登録した前記商品の決済に関する決済情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記決済情報を記憶する決済情報データベースを備え、
前記決済情報データベースに記憶される前記決済情報を用いて前記発行済みの前記レシート情報の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項4】
複数の前記POS端末は、前記管理サーバに操作情報を前記利用者の操作に応じて送信し、
前記管理サーバは、
複数の前記POS端末から受信した前記操作情報を記憶する操作履歴データベースを備え、
前記操作履歴データベースに記憶される前記操作情報を用いて前記操作履歴の前記一覧を生成する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項5】
前記管理サーバは、前記POS端末に表示される表示情報を記憶する表示情報データベースを備え、
前記店内管理装置は、前記表示情報データベースに記憶される前記表示情報を変更するための管理画面を表示する請求項1に記載の店内管理システム。
【請求項6】
前記表示情報は、手動登録商品、防犯商品、又はクーポンの表示に関する情報である請求項5に記載の店内管理システム。
【請求項7】
前記管理サーバは、前記利用状況の状態が未稼働、又は無線通信の接続状況が未接続の前記POS端末の数が閾値以上である場合、前記店内管理装置に前記POS端末の回収を促す通知を行う請求項1~6の何れか一項に記載の店内管理システム。