(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162613
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】特典付与装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241114BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078307
(22)【出願日】2023-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保田 哲也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】商品の購入により特典が与えられる場合に、対象の商品が正規に取得された商品であるか不正に取得された商品であるかが判断できない。
【解決手段】本開示の一態様における特典付与装置は、ユーザから商品IDを含む特典の応募を受信する入出力部と、商品IDが付された商品が販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、前記ユーザから受信した商品IDが付された商品が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから商品IDを含む特典の応募を受信する入出力部と、
商品IDが付された商品が販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、
前記ユーザから受信した商品IDが付された商品が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、
を有する、特典付与装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記販売済か否かに応じて、前記応募に対して特典を与えるかどうか判断する、
請求項1に記載の特典付与装置。
【請求項3】
前記処理部は、特典を与えると判断した場合、前記商品IDに対して特典が与えられたことを記憶部に記憶する、
請求項2に記載の特典付与装置。
【請求項4】
前記商品IDは、前記商品に付されたRFIDタグに記憶され、RFIDリーダから受信する、
請求項1に記載の特典付与装置。
【請求項5】
前記商品IDは、2次元バーコードにコード化され、
前記2次元バーコードは、前記商品に表示されている、
請求項1に記載の特典付与装置。
【請求項6】
決済端末と、販売管理装置と、特典付与装置を備えるシステムであって、
前記決済端末は、
商品に付された商品IDを取得し、前記商品IDが付された前記商品が販売済であることを前記販売管理装置に送信する入出力部を有し、
前記販売管理装置は、
前記商品が販売済か否かを示す情報が記憶される記憶部を有し、
前記特典付与装置は、
ユーザ端末から商品IDを含む特典の応募を受信し、前記販売管理装置から商品IDが販売済か否かを示す情報を受信する入出力部と、
前記販売管理装置から受信した商品IDが販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、
前記ユーザ端末から受信した商品IDに対する記憶部に記憶された情報が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、
を有する、
システム。
【請求項7】
前記決済端末は、前記商品に付された商品IDを販売管理装置に送信して販売管理装置から種別IDを受信する、
請求項6に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品IDを用いた特典付与装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の購入により特典が与えられる場合に、対象の商品が正規に取得された商品であるか不正に取得された商品であるかが判断できないため、商品を不正に取得して特典を得ようとすることが問題となっている。このため、従来から、販売済み情報を用いた特典付与システムが考えられている(例えば、特許文献1-2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-242291号公報
【特許文献2】特開2013-061707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、取次店、販売店、懸賞発表店にRFID(Radio Frequency IDentification)リーダライタを設置し、取次店、販売店に設置されたRFIDリーダライタがISBN(International Standard Book Number)を含む情報を保持するRFIDタグに販売(購入)済み情報を書き込み、懸賞発表店においてRFIDタグに購入済み情報が書き込まれている場合に当落を判断して当落情報をRFIDタグに書き込む検証システムである。
【0005】
特許文献1は、懸賞の当落判断を行う場合に、RFIDタグが付いた書籍を持参しなければならない。また、販売時以外に懸賞の当落を確認する場合には、懸賞発表店にRFIDタグが付された書籍を持参しなければならないから、懸賞発表店が遠方にある場合には、応募者に負担がある。
【0006】
特許文献2は、電子マネーを使用して購入し、電子マネーIDと購入商品情報を関連付けて記憶し、購入の検証を行うシステムである。
【0007】
特許文献2は、電子マネーIDを使用するから、電子マネーを使用して購入する必要がある。しかし、中小の販売店では電子マネーの導入を行っていない店も多い。また、電子マネーIDは、電子マネーの発行企業が保有及び管理している情報であるから、他の企業が入手することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様における特典付与装置は、ユーザから商品IDを含む特典の応募を受信する入出力部と、商品IDが付された商品が販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、前記ユーザから受信した商品IDが付された商品が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、を有する。
【0009】
本開示の一態様におけるシステムは、決済端末と、販売管理装置と、特典付与装置を備えるシステムであって、前記決済端末は、商品に付された商品IDを取得し、前記商品IDが付された前記商品が販売済であることを前記販売管理装置に送信する入出力部を有し、前記販売管理装置は、前記商品が販売済か否かを示す情報が記憶される記憶部を有し、前記特典付与装置は、ユーザ端末から商品IDを含む特典の応募を受信し、前記販売管理装置から商品IDが販売済か否かを示す情報を受信する入出力部と、前記販売管理装置から受信した商品IDが販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、前記ユーザ端末から受信した商品IDに対する記憶部に記憶された情報が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一実施例によれば、応募に含まれている商品IDが付された商品が正規に取得された商品である場合に特典を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図6】顧客が書籍を購入してユーザ端末からキャンペーンに応募する場合のシーケンス図
【
図7】特典付与装置が、キャンペーンが行われた時に実行する処理を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。まず、本開示を実施するにあたり必要となるIDテーブルを記憶する販売管理装置について説明する。
【0013】
書籍は、製本会社(出版社)が製本を行い、製本した書籍が取次会社に配送され、取次会社に配送された書籍が販売会社(書店)に配送されて、販売会社から顧客が購入することが一般的である。製本会社から直接書店に配送される場合もある。書籍以外の商品もメーカから卸売会社に配送され、卸売会社から小売店に配送されて、小売店から顧客が購入することが広く行われている。書籍以外の商品もメーカから直接小売店に配送される場合もある。
【0014】
商品の流通に関連する会社は、会社毎にネットワークに接続可能なRFIDリーダを準備する。会社毎に準備されるRFIDリーダは、ハンディタイプでもよいし、ゲート型等の固定タイプでもよい。ゲート型タイプのRFIDリーダを搬入口及び搬出口に設置すれば、書籍の搬入及び搬出時に自動的にRFIDタグから情報を読み出すことができる。
【0015】
【0016】
製本会社は、RFIDタグが付された書籍100を製本する。RFIDタグには、商品IDが書き込まれている。RFIDタグが付された(埋め込まれた)ページ110には、商品IDがコード化された2次元バーコード120が印刷されている。RFIDタグが付されたページ110には、さらに商品IDのテキスト(例えば「0001」)が印刷されていてもよい。該RFIDタグが付されたページ110も製本することで、商品IDが付された書籍が完成する。RFIDタグから読み出される商品ID、2次元バーコードから読み出される商品ID、及びテキスト表示された商品IDは同一である。商品IDは書籍のタイトル(ISBNコード)とは関係なく、例えばランダムに付与される。予め大量に準備されたRFIDタグが付されたページ110のいずれか1枚を綴じて製本すればよい。製本後にRFIDタグが付されたページ110が貼付されてもよい。製本後にRFIDタグが貼付されてもよい。
【0017】
RFIDタグが付された書籍の商品IDを読み出し、読み出した商品IDに対するISBNコードをIDテーブルに登録する。実際のISBNコードは13桁の数字であるが、説明の分かり易さのため、4桁として説明する。商品IDも
図2では数字1桁で、
図3では数字4桁で説明しているが、実際は4桁でなくてもよいし、英字、数字、記号の少なくとも1つが用いられていればよい。
【0018】
<IDテーブル>
図2に書籍の流通の例を示す。
図3は、
図2に示す流通によりIDテーブルが生成され、キャンペーンの応募がなされた例を示す。IDテーブルは、販売管理装置に記憶されている。
図3によれば以下のことが理解される。
【0019】
製本会社Aで製本された商品IDが「0001」、「0003」、及び「0006」の3冊の書籍は、ISBNコード「1234」の書籍であり、商品IDが「0004」の書籍は、ISBNコード「1357」の書籍であり、商品IDが「0007」の書籍は、ISBNコード「2468」の書籍である。
【0020】
一方、製本会社Bで製本された商品IDが「0002」及び「0005」の2冊の書籍は、ISBNコード「5678」の書籍である。
【0021】
商品IDが「0001」、「0003」、及び「0004」の書籍は、A.A.A.AのIPアドレスを有する製本会社AのRFIDリーダを通って2023年1月23日の10時10分に出荷され、商品IDが「0006」の書籍は、同じRFIDリーダを通って2023年1月23日の11時42分に出荷され、商品IDが「0007」の書籍は、同じRFIDリーダを通って2023年1月18日の10時25分に出荷された。
【0022】
また、商品IDが「0002」及び「0005」の書籍は、B.B.B.BのIPアドレスを有する製本会社BのRFIDリーダを通って2022年12月3日の15時16分に出荷された。
【0023】
商品IDが「0001」、「0003」、及び「0004」の書籍は、N.N.N.NのIPアドレスを有する取次会社NのRFIDリーダを通って2023年1月25日の9時25分に入荷され、いずれも2023年1月26日の10時18分に出荷された。
【0024】
商品IDが「0002」及び「0005」の書籍は、M.M.M.MのIPアドレスを有する取次会社MのRFIDリーダを通って2022年12月6日の9時20分に入荷され、「0005」の書籍は2023年1月12日の14時28分に出荷されたが、「0002」の書籍はまだ出荷されていない。
【0025】
商品IDが「0006」の書籍は、M.M.M.MのIPアドレスを有する取次会社MのRFIDリーダを通って2023年1月24日の13時25分に入荷され、2023年1月26日の11時10分に出荷された。
【0026】
商品IDが「0001」、「0003」、及び「0004」の書籍は、X.X.X.XのIPアドレスを有する販売会社XのRFリーダを通って2023年1月27日の14時2分に入荷され、「0001」の書籍は、2023年1月28日の10時3分に販売され、「0004」の書籍は2023年2月11日の12時40分に販売されたが、「0003」の書籍はまだ販売されていない。
【0027】
商品IDが「0005」の書籍は、Y.Y.Y.YのIPアドレスを有する販売会社YのRFIDリーダを通って2023年1月13日の17時50分に入荷され、商品IDが「0007」の書籍は、同じRFIDリーダを通って2023年1月20日の11時30分に入荷され、商品IDが「0005」の書籍と「0007」の書籍は、いずれも2023年3月10日の19時25分に販売された。
【0028】
商品IDが「0006」の書籍は、2023年1月29日の11時31分にZ.Z.Z.ZのIPアドレスを有する販売会社ZのRFIDリーダを通って入荷され、2023年2月19日の14時2分に販売された。
【0029】
商品IDが「0001」及び「0006」の書籍について、キャンペーン1の応募がなされた。
【0030】
【0031】
<製本会社からの処理の登録>
製本会社の装置は、製本された書籍のRFIDタグから商品IDをRFIDリーダが読み出し、読み出した商品IDとISBNコード(書籍のタイトル毎に付与される番号)とを関連づける。製本会社の装置は、商品IDとISBNコードとを、販売管理装置に送信する。RFIDリーダが、一度に製本された同一タイトルの書籍のRFIDタグから商品IDを一度に読み込み、読み出された複数の商品IDに対して、同一のISBNコードを販売管理装置に送信してもよい。製本会社の装置から販売管理装置への送信は、製本時又は出荷時の少なくとも片方で送信する。
【0032】
販売管理装置は、受信した商品IDとISBNコードを対応させてIDテーブルとして記憶部に記憶する(S401)。
【0033】
製本会社の装置は、製本会社から取次会社に配送(出荷)される各書籍について、製本会社から出荷される時に、RFIDリーダが書籍のRFIDタグから商品IDを読み出し、商品IDと、製本会社の識別情報と、出荷情報と、を販売管理装置に送信する。製本会社の識別情報は、製本会社を識別することができれば、製本会社のRFIDリーダのIPアドレスでもよいし、製本会社名でもよい。出荷情報は、商品IDを読み出した日時でもよい。
【0034】
販売管理装置は、受信した製本会社の識別情報と出荷情報をIDテーブルに記憶する(S402)。
【0035】
<取次会社からの処理の登録>
取次会社の装置は、取次会社に配送(入荷)された各書籍について、取次会社に入荷される時に、RFIDリーダがRFIDタグから商品IDを読み出し、商品IDと、取次会社の識別情報と、入荷情報を、販売管理装置に送信する。取次会社の識別情報は、取次会社を識別することができれば、取次会社のRFIDリーダのIPアドレスでもよいし、取次会社名でもよい。入荷情報は、商品IDを読み出した日時でもよい。RFIDリーダが、入荷した複数の書籍の商品IDを一度に読み込み、読み出された複数の商品IDに対して、同一の日時を登録してもよい。
【0036】
販売管理装置は、受信した取次会社の識別情報と、入荷情報を、IDテーブルに記憶する(S403)。
【0037】
取次会社の装置は、取次会社から書店に配送(出荷)される各書籍について、取次会社から出荷される時に、RFIDリーダがRFIDタグから商品IDを読み出し、商品IDと、取次会社の識別情報と、出荷情報と、を販売管理装置に送信する。取次会社の識別情報は、取次会社を識別することができれば、取次会社のRFIDリーダのIPアドレスでもよいし、取次会社名でもよい。出荷情報は、商品IDを読み出した日時でもよい。
【0038】
販売管理装置は、受信した取次会社の識別情報と出荷情報をIDテーブルに記憶する(S404)。
【0039】
<書店からの処理の登録>
書店の装置は、取次会社に発注していた書籍が入荷すると、書店に入荷した時に、RFIDリーダが入荷した書籍のRFIDタグから商品IDを読み出し、商品IDと、書店の識別情報と、入荷情報を、販売管理装置に送信する。書店の識別情報は、書店を識別することができれば、書店のRFIDリーダのIPアドレスでもよいし、書店名でもよい。書店のどのレジであるかを識別してもよい。入荷情報は、商品IDを読み出した日時でもよい。RFIDリーダが、入荷した複数の書籍の商品IDを一度に読み込み、読み出された複数の商品IDに対して、同一の日時を登録してもよい。書店の装置は、決済端末であってよい。
【0040】
販売管理装置は、受信した書店の識別情報と、入荷情報を、IDテーブルに記憶する(S405)。
【0041】
書店の装置は、顧客に販売する各書籍について、顧客に販売する時に、RFIDタグから商品IDが読み出すと共に、ISBNコードが読み出されて、ISBNコードに対応する金額が算出される。ISBNコードをバーコード等により読み出す代わりに、書店の装置が商品IDを販売管理装置に送信し、販売管理装置が商品IDからテーブルを用いてISBNコードが求め、販売管理装置ら書店の装置にISBNコードを返信してもよい。顧客が支払いを行い決済が終了すると、商品IDと、書店の識別情報と、商品IDの書籍が顧客に販売されたこと(販売済情報)、を販売管理装置に送信する。書店の識別情報は、書店を識別することができれば、書店のRFIDリーダのIPアドレスでもよいし、書店名でもよい。販売済情報は、商品IDを読み出した日時でもよい。RFIDリーダが、販売する複数の書籍の商品IDを一度に読み込み、読み出された複数の商品IDに対して、同一の日時を登録してもよい。顧客の支払いは、電子マネー、クレジットカード、現金、図書券を含むギフトカード等あらゆる手段を用いることができる。RFIDタグから商品IDが読み出される代わりに、2次元バーコードから商品IDが読み出されてもよいし、印刷されている商品IDが入力されてもよい。
【0042】
RFIDタグに記憶されている商品IDを2次元バーコードにコード化し、さらに商品IDのテキストを印刷しているから、RFIDリーダを備えない小規模の販売会社であっても、販売者が2次元バーコードにより商品IDを読み出すこと、または印刷されている商品IDを入力することが可能である。
【0043】
大規模書店では、階毎にRFIDリーダが設けられてもよい。階毎のRFIDリーダは異なるIPアドレスを有する。
【0044】
販売管理装置は、受信した書店の識別情報と販売済情報を、IDテーブルに記憶する(S406)。
【0045】
上記のように、商品毎に、会社毎に、RFIDリーダによる商品IDの読み出しを行い、販売管理装置に会社の識別情報、商品ID、入荷情報、出荷情報、販売済情報を送信し、販売管理装置が、会社の識別情報、入荷情報、出荷情報、及び販売済情報を記憶するから、販売管理装置が、商品毎に、各流通段階での販売状況を管理することができる。
【0046】
製本会社から出版社へ書籍が納品される場合は、販売管理装置は、製本会社及び出版社のそれぞれの入荷と出荷を記録すればよい。複数の取次会社を介する場合は、取次会社毎の入荷と出荷を記録すればよい。
【0047】
IDテーブルには、
図3に示した以外の情報を登録することができる。例えば、返本した場合、IDテーブルの「返本出荷」又は「返本入荷」に出荷の日時を登録してもよい。製本会社と出版社を別に登録してもよい。
【0048】
<抽出テーブル>
販売管理装置は、IDテーブルから特定の条件を満たすレコードを抽出して抽出テーブルを生成することができる。販売管理装置は、抽出したテーブルを、データとして出力してもよいし、画面に出力してもよいし、紙で出力してもよい。
【0049】
例えば、
図3において、ISBNコードが「1234」であって、書店から出荷された(すなわち販売済)書籍を抽出したレコードについて、RFID、ISBNコード、販売済フラグ、書店出荷、書店ID、キャンペーン1だけを抽出した抽出テーブルの例を
図13に示す。
【0050】
各書籍の状態をIDテーブルから抽出することもできる。
図14に抽出テーブルの別の例を示す。
図14は、RFID毎に書籍名、状態、イベント、配送元、配送先、最終登録、日時が登録されている。なお、
図14は
図3のIDテーブルから抽出した抽出テーブルではない。
【0051】
書籍名は、例えば、IDテーブルのISBNコードに基づいて登録される。IDテーブルに書籍名が登録されていてもよい。
【0052】
状態及びイベントは、IDテーブルに基づいて登録される。例えば、IDテーブルに、Xレジの「出荷」が最後に登録されていれば、状態は「販売済」であり、イベントは「出荷」である。また、IDテーブルに、Mの「出荷」が最後に登録されていれば、状態は「輸送中」であり、イベントは「出荷」である。状態及びイベントをまとめて、例えば、「XからYへの輸送中」、「Xで在庫」等としてもよい。
【0053】
配送元及び配送先は、IDテーブルに「入荷」が登録されていれば、「入荷」を登録したRFIDリーダの場所が「配送先」であり、「入荷」の前に登録したRFIDリーダの場所が「配送元」である。
【0054】
最終登録は、IDテーブルに最後に登録されたデータが送信されたRFIDリーダのIPアドレスに基づいて登録される。IPアドレスの代わりに、IDテーブルに登録されていてもよい。
【0055】
日時は、最後にIDテーブルに登録されたデータをRFIDリーダが読み取った日時である。
【0056】
<キャンペーン>
次に、販売管理装置が記憶するIDテーブルを用いて、特典付与装置が販売促進のためのキャンペーン(特典の付与)を行う場合について説明する。特典は、書籍の購入者に対して、著者のサイン会又は講演会への出席の権利を付与することでもよいし、関連商品のプレゼントでもよい。サイン会への出席又は関連商品のプレゼントの抽選に参加することも特典といえる。
【0057】
図5にキャンペーンテーブルの構成を示す。キャンペーンテーブルは特典付与装置に記憶されている。キャンペーンテーブルによれば以下のことが理解される。
【0058】
ISBN「1234」の書籍は、2022年12月1日から2022年12月31日まで「キャンペーン1」のキャンペーンが実施されていた。
【0059】
ISBN「1357」の書籍は、2022年10月1日から2023年3月31日まで「キャンペーン2」のキャンペーンが実施されている。
【0060】
ISBN「5678」及びISBN「2468」の書籍は、キャンペーンは行われていない。
【0061】
上記は、ISBN毎にキャンペーンを行う例を示しているが、特定地域の書店に対してキャンペーンが行われてもよいし、特定の書店に対してキャンペーンが行われてもよい。特定のISBNの書籍が特定地域の書店で販売されたことに対してキャンペーンが行われてもよい。
【0062】
図6に顧客(ユーザ)が書籍を購入してユーザ端末からキャンペーンに応募する場合のシーケンス図を示す。
【0063】
顧客が書籍を購入するために、書店のレジに書籍を持参すると、書店の装置(決済端末)は書籍の商品IDを取得する(S601)。商品IDの取得は、RFIDリーダを用いてもよいし、2次元バーコードリーダを用いてもよいし、印刷されたRFIDテキストの入力でもよい。
【0064】
決済端末は、書籍の金額を決定するために必要なISBNコードを取得するため、販売管理装置へ商品IDを送信してISBNコードを問い合わせる(S602)。
【0065】
販売管理装置は、IDテーブルを用いて、商品IDからISBNコードを取得し、決済端末に送信(応答)する(S603)。決済端末のバーコードリーダによりISBNコードを取得することにより、S602及びS603が省略されてもよい。
【0066】
決済端末は、取得したISBNコードに基づいて書籍の金額を決定して表示する(S604)。
【0067】
顧客は表示された金額を支払い、書籍を購入する(S605)。
【0068】
決済端末は、決済が終了し書籍が購入されたこと(販売済情報)を、商品IDと共に販売管理装置に送信する(S606)。
【0069】
販売管理装置は、受信した商品IDについて販売済情報をIDテーブルに登録する(S607)。
【0070】
キャンペーンが開始されると、特典付与装置にキャンペーンテーブルが登録される(S608)。
【0071】
特典付与装置は、キャンペーンテーブルのISBNコードを販売管理装置に送信する(S609)。特定のISBNの書籍が特定地域の書店で販売されたことに対してキャンペーンが行われる場合は、ISBNコード及び該当する書店の識別情報を販売管理装置に送信する。
【0072】
販売管理装置は、IDテーブルから、受信したISBNコードを有する商品IDを抽出して、例えば
図13の抽出テーブルを生成する(S610)。販売管理装置は、受信したISBNコードを有し、かつ販売済である商品IDを抽出して抽出テーブルを作成してもよい。特定のISBNの書籍が特定地域の書店で販売されたことに対してキャンペーンが行われる場合は、ISBNコード及び該当する書店の識別情報を有する商品IDを抽出して抽出テーブルを生成する。
【0073】
販売管理装置は、
図13の抽出テーブルを特典付与装置に送信する。特典付与装置は
図13の抽出テーブルを記憶する(S611)。
【0074】
書籍の購入者がキャンペーンに応募する場合、ユーザ端末は、スマートホンの2次元バーコードリーダを用いて商品IDを取得する(S612)。商品IDの取得は、RFIDリーダを用いてもよいし、テキスト入力でもよい。
【0075】
ユーザ端末は、商品IDと共にキャンペーンの応募を、特典付与装置に送信する(S613)。送信は、Webページにより行われてもよいし、郵送により行われてもよい。スマートホンを用いて応募する場合は、キャンペーンを応募するWebページの入力画面において2次元バーコードを読み取ることにより商品IDが取得されてもよい。複数の書籍を購入することが応募の条件である場合は、複数の2次元バーコードを読み取ることにより複数の商品IDが取得されてもよい。スマートホンをRFIDリーダとして使用して商品IDが取得されてもよい。印刷された商品IDが応募者により入力されてもよい。郵送で応募する場合は、ユーザが印刷された商品IDを応募用紙に記入して応募してもよいし、RFIDタグが付されたページ110を切り取って応募用紙と共に同封して応募してもよい。同封されたRFIDタグを特典付与装置が読み取ってもよい。
【0076】
特典付与装置は、商品IDが販売済か否かを記憶した抽出テーブルに基づいて判定する(S614)。
【0077】
特典付与装置は、商品IDが販売済であれば、キャンペーンの応募を受付ける一方、商品IDが販売済ではなければ、キャンペーンの応募を受付けない(S615)。
【0078】
特典付与装置は、特典を付与する場合、商品の発送、コンテンツの送信等の特典の付与処理を行う。ユーザ端末に特典を付与することを通知してもよい。特典を付与しないことを通知してもよい。
【0079】
図7に特典付与装置が、キャンペーンが行われた時に実行する処理を示す。
図6は販売済の確認のために、特典付与装置が販売管理装置に問い合わせを行うが、
図7では予めキャンペーン対象のISBNコードを有する商品IDをIDテーブルから抽出した抽出テーブルを特典付与装置が記憶しておく。抽出テーブルを特典付与装置に予め記憶しておくことで、短時間で販売済みかどうかを確認することができる。
【0080】
キャンペーンが開始されると、特典付与装置は、販売管理装置にキャンペーンの対象となっている書籍のISBNコードを送信し、販売管理装置から抽出テーブルを受信する。特典付与装置は、販売管理装置から受信した抽出テーブルを記憶する(S701)。販売管理装置が抽出テーブルを記憶することにより、商品IDが販売済であるか否かを高速に判断することができる。抽選を行うキャンペーンの場合は、抽選の直前にS701の処理が行われてもよい。
【0081】
特典付与装置は、ユーザ端末からユニークIDを含むキャンペーンの応募を受信する(S702)。
【0082】
特典付与装置は、応募者から受信した商品IDが販売済か否かを判断する(S703)。特典付与装置は、抽出テーブルを検索して商品IDの販売済フラグが「1」であるか否かを得る。例えば、販売済フラグが「1」であるか「0」であるかにより「販売済である」か「販売済ではない」かの判断を行うことができる。抽出テーブルが「対象のISBNコードを有し、販売済である商品IDを抽出」したテーブルである場合は、抽出テーブルに商品IDが存在しているか否かにより、「販売済」であるか「販売済ではない」かの判断を行うことができる。検索された商品IDに対して「特典付与済(応募済)」を抽出テーブル及びIDテーブルの少なくとも一方に登録してもよい。抽出テーブルを用いず、商品IDを販売管理装置に送信して販売済か否か、を問い合わせてもよいが、販売管理装置の負荷を考慮する必要がある。応募済をIDテーブルに登録する場合は、特典付与装置は、商品IDと応募があったこと(応募済情報)を販売管理装置に送信してもよい。
【0083】
「販売済」の場合は特典を付与する(S704)。特典の付与とは、応募を受付して抽選の対象としたり、イベントへの参加を認めたり、関連商品の発送を行ったりすることである。すなわち、特典付与装置は、ユーザ端末に対して抽選の対象となることを通知し、抽選が行われると抽選結果をユーザ端末に通知する。また、特典付与装置は、イベントが行われる日時及び場所を含むイベントへの参加方法をユーザ端末に通知する。
【0084】
「販売済ではない」場合又は「特典付与済」の場合は特典を拒否する(S705)。特典の拒否とは抽選の対象外としたり、イベントへの参加を拒否したり、関連商品の発送を行なわないことである。「特典付与済」を登録する場合は、特典付与済の商品IDに対して特典を拒否する。すなわち、特典付与装置は、ユーザ端末に対して抽選の対象とならなかったこと、あるいはイベントへの参加が拒否されたことを通知する。抽選の対象とならなかった理由を通知してもよい。
【0085】
S701の抽出テーブルの記憶は、S703の判断を行う前の任意の時点で記憶してもよいし、行われなくてもよい。S701の抽出テーブルの記憶が行われない場合は、S703の処理において、販売管理装置に販売済か否かを問い合わせる。
【0086】
S703の判断は、応募を受信したときでなく、抽選を行う時、又は特典を付与する時に行われてもよい。抽選によって当選した応募について、商品IDが正規に販売された商品に付された商品IDであるかが判断され、「販売済ではない」場合に当選を無効としてもよい。また、過去に当選していた商品IDの場合に、当選を無効としてもよい。
【0087】
本開示の特典付与装置によれば、キャンペーンの応募にあたり、正規に販売された商品であるかを検査することが可能となるので、不正に取得した商品に伴う特典の付与を防止することができる。また、キャンペーン応募済をIDテーブルに登録することにより、1つの商品に対して複数回の応募を行うことを防止することができる。
【0088】
また、上下巻等、複数巻で構成される小説あるいは漫画に対し、全巻購入した場合に特典を付与する場合には、応募に際し、各巻の商品IDを入力させて、全ての商品IDが正規に販売されていた場合に、応募を受け付けてもよい。
【0089】
<装置の構成>
図8は、特典付与装置の構成を示す。
【0090】
特典付与装置は、処理部801、入出力部802、及び記憶部803を有する。
【0091】
処理部801は、特典付与装置全体を制御すると共に、商品IDが販売済か否かに応じて前記応募を処理する。
【0092】
入出力部802は、ユーザから応募及び商品IDを受信する。入出力部802は、販売管理装置に商品IDを送信して商品IDが販売済か否かを示す情報を販売管理装置から受信してもよい。また、入出力部802は、販売管理装置に特典が付与される対象のISBNコードを送信し、送信したISBNコードを有する商品IDを販売管理装置から受信してもよい。
【0093】
記憶部803は、抽出テーブル及びキャンペーンテーブルを記憶している。
【0094】
図9は、販売管理装置の構成を示す。販売管理装置と特典付与装置は、単一の装置で構成されてもよい。
【0095】
販売管理装置は、処理部901、入出力部902、及び記憶部903を有する。
【0096】
処理部901は、販売管理装置全体を制御すると共に、製本会社、取次会社、又は書店のRFIDリーダから商品IDを受信し、IDテーブルに時刻の登録を行う。また、処理部901は、IDテーブルに販売済の登録を行う。また、特典付与装置から受信したISBNコードを有する商品IDをIDテーブルから抽出して抽出テーブルを作成する。
【0097】
入出力部902は、製本会社のRFIDリーダ、取次会社のRFIDリーダから商品IDを受信する。また、入出力部902は、書店の決済端末から決済完了と商品IDを受信する。さらに、入出力部902は、抽出テーブルを特典付与装置に送信する。特典付与装置からISBNコードを受信し、受信したISBNコードが登録されている商品IDが販売済か否かを示す情報を特典付与装置に送信する。
【0098】
記憶部903は、IDテーブルを記憶している。
【0099】
【0100】
決済端末は、処理部1001、入出力部1002、及び記憶部1003を有する。
【0101】
処理部1001は、決済端末全体を制御すると共に、ISBNコードに基づいて書籍の金額を決定して決済する。
【0102】
入出力部1002は、商品IDを取得する。入出力部1002は、RFIDリーダを含み、書籍のRFIDタグから商品IDを取得してもよい。入出力部1002は、2次元バーコードリーダを含み、RFIDタグが付されたページ110に表示されている2次元バーコードから商品IDを取得してもよい。入出力部1002は、キーボード、入力画面等のテキスト入力部を含み、入力された商品IDを取得してもよい。入出力部1002は、バーコードリータを含み、ISBNコードを取得してもよい。入出力部1002は、商品IDを販売管理装置に送信し、商品IDに対するISBNコードを販売管理装置から受信することでISBNコードを取得してもよい。さらに、入出力部1002は、決済完了と商品IDを販売管理装置へ送信する。また、入出力部1002は、書籍の金額を表示する。
【0103】
記憶部1003は、ISBNコードに対応する書籍の金額が記憶されている。
【0104】
<表示される画面>
図11にユーザ端末に表示される応募画面の例を示す。
【0105】
応募には、ユーザ情報と商品IDが必要である。ユーザが応募賞品を選択できる画面であってもよい。ユーザ情報(例えば、住所と氏名)は、ユーザが直接入力してもよいし、ユーザIDの入力により住所と氏名が検索されてもよい。住所と氏名の代わりにユーザIDをユーザに入力させてもよい。
【0106】
商品IDは、2次元バーコードをスマートホンで読取ることにより入力されてもよい。RFIDリーダによりRFIDタグを読取ることで入力されてもよい。入力された商品IDを有する対象商品、ISBNコード等が検索されて表示されてもよい。
【0107】
必要によりユーザが応募賞品を選択してもよい。応募賞品の選択は、トグルボタン以外の方法でもよい。プルダウンにより選択されてもよいし、他の手段により選択されてもよい。複数の賞品を選択可能にしてもよい。複数のキャンペーンが行われている場合は、キャンペーンを選択してもよい。
【0108】
「応募する」のクリックにより応募が送信される。応募を送信する前に確認画面を表示してもよい。応募の送信後に、当選結果の受け取り方法を選択してもよい。
【0109】
図12に、当選結果の受け取り方法を選択する受取画面の例を示す。
【0110】
当選結果の受取方法は、
図11の応募画面で選択してもよい。
【0111】
<変形例>
本開示は、書籍以外の商品の販売管理に用いることもできる。書籍以外のキャンペーンを行う場合、種別IDとして、ISBNコードの代わりにJANコード等を用いればよく、取次会社の代わりに卸売会社の入荷と出荷を記録してもよい。
【0112】
音楽CDを購入するとアーティストの握手会へ参加することができる、というキャンペーンを行う場合は、音楽CDにRFIDタグを付与し、握手会の会場の入口でRFIDタグ又は2次元バーコードを読み取ることで商品IDを取得し、正規に販売された音楽CDであるか否かを検査して、握手会への参加を承認することができる。音楽及び/又は映像のダウンロード販売する場合には、音楽の購入(ダウンロード)毎に音楽と共に商品IDを送信し、IDテーブルに商品IDが販売済であることを記録してもよい。商品IDはステガノグラフィ(音楽情報への商品IDの埋め込み)により送信されてもよい。
【0113】
また、中古品としての買取を特典としてもよい。中古品の買取業者が正規に販売された商品であるかを検査して、正規に販売された商品を買取の対象としてもよい。
【0114】
IDテーブルを用いて、各流通段階での在庫状況を確認することができるので、在庫状況に応じたキャンペーンを行うことも可能である。IDテーブルに、商品ID毎に正規に販売されたことが登録されているから、販売後にキャンペーンを開始することもできる。
【0115】
IDテーブルには書店及び決済日時が記憶されているから、販売地域及び決済日時を限定したキャンペーンに対しても、正規に販売された事に加えて、キャンペーンに該当する販売地域及び決済日時であるかを確認することができる。
【0116】
同一の商品を複数購入した場合は、複数の商品IDを用いて、商品IDの数だけキャンペーンに応募することができる。応募可能な口数がユーザに表示されてもよい。商品の種類(種別ID)毎にポイントが付与され、特定のポイントを達成した場合にキャンペーンへの応募を行うことができる場合、IDテーブルに、さらに商品IDに対するポイントが記憶される。種別ID又は商品IDに対してポイントが記載された別のテーブルが参照されてもよい。商品IDに対するポイントが記憶されていることにより、正規に購入された商品のポイントの合計が特定のポイントを達成しているかどうかを確認してキャンペーンの応募を受け付けることができる。
【0117】
以上、本開示の実施例について詳述したが、本開示は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0118】
(1)本開示の一態様における特典付与装置は、ユーザから商品IDを含む特典の応募を受信する入出力部と、商品IDが付された商品が販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、前記ユーザから受信した商品IDが付された商品が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、を有する。
【0119】
(2)本開示の一態様における特典付与装置は、(1)の特典付与装置において、前記処理部は、前記販売済か否かに応じて、前記応募に対して特典を与えるかどうか判断する。
【0120】
(3)本開示の一態様における特典付与装置は、(2)の特典付与装置において、前記処理部は、特典を与えると判断した場合、前記商品IDに対して特典が与えられたことを記憶部に記憶する。
【0121】
(4)本開示の一態様における特典付与装置は、(1)の特典付与装置において、前記商品IDは、前記商品に付されたRFIDタグに記憶され、RFIDリーダから受信する。
【0122】
(5)本開示の一態様における特典付与装置は、(1)の特典付与装置において、前記商品IDは、2次元バーコードにコード化され、前記2次元バーコードは、商品に表示されている。
【0123】
(6)本開示の一態様におけるシステムは、決済端末と、販売管理装置と、特典付与装置を備えるシステムであって、前記決済端末は、商品に付された商品IDを取得し、前記商品IDが付された前記商品が販売済であることを前記販売管理装置に送信する入出力部を有し、前記販売管理装置は、前記商品が販売済か否かを示す情報が記憶される記憶部を有し、前記特典付与装置は、ユーザ端末から商品IDを含む特典の応募を受信し、前記販売管理装置から商品IDが販売済か否かを示す情報を受信する入出力部と、前記販売管理装置から受信した商品IDが販売済か否かを示す情報を記憶する記憶部と、前記ユーザ端末から受信した商品IDに対する記憶部に記憶された情報が販売済か否かに応じて前記応募を処理する処理部と、を有する。
【0124】
(7)本開示の一態様におけるシステムは、(6)のシステムにおいて、前記決済端末は、前記商品に付された商品IDを販売管理装置に送信して販売管理装置から種別IDを受信する。
【符号の説明】
【0125】
100 RFIDタグが付された書籍
110 RFIDタグが付されたページ
120 2次元バーコード
801、901、1001 処理部
802、902、1002 入出力部
803、903、1003 記憶部