(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162614
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】遮蔽装置の操作装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/322 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
E06B9/322
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078309
(22)【出願日】2023-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】谷川 文彦
(72)【発明者】
【氏名】高木 学
【テーマコード(参考)】
2E043
【Fターム(参考)】
2E043AA01
2E043AA04
2E043BB04
2E043BB24
2E043BC02
2E043BD02
2E043BE12
2E043BE13
(57)【要約】
【課題】操作装置の操作性を向上する。
【解決手段】複数台の横型ブラインドの操作を可能とする操作装置10であって、一面に操作面11aが構成されたケース11と、操作面11aが備える、複数台の横型ブラインドの中から操作対象とする横型ブラインドを選択する選択操作部12aと、操作面11aが備える、選択操作部12aで選択された横型ブラインドの動作を制御する動作操作部13aと、を備え、選択操作部12a及び動作操作部13aの各々は、複数の押しボタンで構成されており、選択操作部12aを構成する押しボタンの各々は、発光機能を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の遮蔽装置の操作を可能とする操作装置であって、
一面に操作面が構成されたケースと、
前記操作面が備える、前記複数台の遮蔽装置の中から操作対象とする遮蔽装置を選択する選択操作部と、
前記操作面が備える、前記選択操作部で選択された前記遮蔽装置の動作を制御する動作操作部と、を備え、
前記選択操作部及び前記動作操作部の各々は、複数の押しボタンで構成されており、
前記選択操作部を構成する押しボタンは、発光機能を備えている
操作装置。
【請求項2】
前記操作面が第1領域と第2領域とに分けられており、
前記第1領域は、前記選択操作部が配置されており、
前記第2領域は、前記動作操作部が配置されている
請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記動作操作部を構成する複数の押しボタンの中の何れかの押しボタンが押された際、前記動作操作部の押された押しボタンと操作対象とする前記遮蔽装置に対応づいた前記選択操作部の押しボタンとは、点灯時間が重なるように点灯する
請求項1又は2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記選択操作部及び前記動作操作部の中の何れかの押しボタンが操作された際、前記選択操作部を構成する押しボタンの中で、前回操作した前記遮蔽装置に対応づいた押しボタンが点灯する
請求項1又は2に記載の操作装置。
【請求項5】
前記遮蔽装置は、横型ブラインドであり、遮蔽材としてチルト可能なスラットを備え、
前記動作操作部は、前記スラットをチルトさせるためのチルトボタンを含み、
前記チルトボタンは、他の押しボタンよりも点灯時間が短い
請求項1又は2に記載の操作装置。
【請求項6】
前記ケースは、掌で把持可能な大きさであり、
前記選択操作部を構成する全ての押しボタン及び前記動作操作部を構成する全ての押しボタンは、掌に対して前記ケースの位置をずらすことなく、前記操作面上に延びる親指で操作可能な位置に配置されている
請求項1又は2に記載の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮蔽装置の操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、遮蔽装置を操作する操作装置がある。この操作装置は、細長い直方体形状を有したケースの操作面に、動作操作ボタンとして、OPENボタンと、CLOSEボタンと、STOPボタンと、が設けられている。更に、操作面には、調光閉ボタンと、調光開ボタンと、が設けられている。これらの操作ボタンは、STOPボタンを中心にして、上下に、OPENボタンと、CLOSEボタンとが設けられているとともに、左右に、調光閉ボタンと、調光開ボタンと、が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、1つ又は複数の空間に、複数台の電動の遮蔽装置を設置し、1つの操作装置で操作を行う遮蔽システムがある。この遮蔽システムに使用する操作装置では、操作対象となる遮蔽装置を選択する複数の選択ボタンが、特許文献1に記載されたような遮蔽装置の昇降動作等を制御するための動作操作ボタンの他に設けられることになる。このため、このような操作装置では、ボタンの数も増えてしまい、その結果、ユーザがこれから操作しようとするボタンを押し間違えたりする等の誤操作が生じ易い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための操作装置は、複数台の遮蔽装置の操作を可能とする操作装置であって、一面に操作面が構成されたケースと、前記操作面が備える、前記複数台の遮蔽装置の中から操作対象とする遮蔽装置を選択する選択操作部と、前記操作面が備える、前記選択操作部で選択された前記遮蔽装置の動作を制御する動作操作部と、を備え、前記選択操作部及び前記動作操作部の各々は、複数の押しボタンで構成されており、前記選択操作部を構成する押しボタンは、発光機能を備えている。
【0006】
上記操作装置において、前記操作面が第1領域と第2領域とに分けられており、前記第1領域は、前記選択操作部が配置されており、前記第2領域は、前記動作操作部が配置されている構成であってもよい。
【0007】
上記操作装置において、前記動作操作部を構成する複数の押しボタンの中の何れかの押しボタンが押された際、前記動作操作部の押された押しボタンと操作対象とする前記遮蔽装置に対応づいた前記選択操作部の押しボタンとは、点灯時間が重なるように点灯するように構成してもよい。
【0008】
上記操作装置において、前記選択操作部及び前記動作操作部の中の何れかの押しボタンが操作された際、前記選択操作部を構成する押しボタンの中で、前回操作した前記遮蔽装置に対応づいた押しボタンが点灯する構成してもよい。
【0009】
上記操作装置において、前記遮蔽装置は、横型ブラインドであり、遮蔽材としてチルト可能なスラットを備え、前記動作操作部は、前記スラットをチルトさせるためのチルトボタンを含み、前記チルトボタンは、他の押しボタンよりも点灯時間が短くなる構成としてもよい。
【0010】
上記操作装置において、前記ケースは、掌で把持可能な大きさであり、前記選択操作部を構成する全ての押しボタン及び前記動作操作部を構成する全ての押しボタンは、掌に対して前記ケースの位置をずらすことなく、前記操作面上に延びる親指で操作可能な位置に配置されている構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、操作装置の操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】
図2は、本実施形態における操作装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における操作装置の平面図である。
【
図4】
図4は、本実施形態における操作装置の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における操作装置に内蔵される配線基板の平面図である。
【
図6】
図6に示す配線基板における、電極部の拡大平面図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における操作装置に使用するボタンシートの裏面図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における操作装置における、選択操作部を構成する押しボタンの断面図である。
【
図9】
図9は、
図1に示す日射遮蔽システムのブロック図である。
【
図10】
図10は、
図1に示す日射遮蔽システムの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明が適用された日射遮蔽システムについて図面を参照して説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、日射遮蔽システムは、複数の横型ブラインドを、操作装置10で操作するシステムである。本実施形態では、8台の横型ブラインド1a~1hを備えている。横型ブラインド1a~1hは、No.1~No.8までのアドレスが付与されている。横型ブラインド1a~1hは、例えば、1つの空間において、様々な方向の壁面に設けられた窓部に設置される。そして、日射遮蔽システムでは、操作装置10を使って、時刻に応じて、個別にスラット3の昇降やスラット3のチルトを制御できる。一例として、操作装置10を使って、午前中は、東側に設置されている横型ブラインドのスラット3を降下させ、かつ、西側の横型ブラインドのスラット3を上昇させておく。そして、午後になると、東側に設置されている横型ブラインドのスラット3を上昇させ、かつ、西側の横型ブラインドのスラット3を降下させることができる。
【0014】
各横型ブラインド1a~1hは、ヘッドボックス2から垂下される複数本のラダーコードを介して複数枚のスラット3が互いに平行に吊下支持されている。各ラダーコードの上端部は、ヘッドボックス2内に配設されるスラット3の角度調節装置に支持され、下端はボトムレール4に接続されている。ラダーコードの近傍において、遮蔽材としてのスラット3には、ヘッドボックス2から垂下される複数本の昇降コードが挿通されている。各昇降コードは、その上端部がヘッドボックス2内で回転可能に支持される巻取軸に巻回され、下端部がボトムレール4に接続されている。巻取軸は、ヘッドボックス2に内蔵されたモータ5と接続されている。
【0015】
モータ5が一方向に巻取軸を回転すると、昇降コードは引き出されて、スラット3及びボトムレール4は下降する。モータ5が他方向に巻取軸を回転すると、昇降コードは巻取軸に巻き取られて、スラット3及びボトムレール4は上昇する。また、横型ブラインド1a~1hは、巻取軸の正逆回転に基づいて、スラット3及びボトムレール4の昇降動作と並行してスラット3の角度調節装置が動作して、ラダーコードを介して各スラット3を同位相で回動する。
【0016】
〔操作装置〕
〔ボタン配置〕
図2に示すように、操作装置10は、遠隔操作装置であり、赤外線(IR)方式、高周波(RF)方式等の無線で各横型ブラインド1a~1hを制御する遠隔操作装置である。操作装置10は、掌サイズのケース11を備えている。ケース11は、矩形箱形状を有している。ケース11は、長手方向の長さがユーザの掌の幅、すなわちほぼ小指と人差し指の間隔に対応している。ケース11は、このような大きさとすることで、自ずとユーザが掌で把持する際に、把持位置がほぼ一義的に決まるように構成されている。仮に、ケース11の把持位置を再調整することがあっても、そのずらし量は少なくて済む大きさとされている。
【0017】
ケース11は、上面が操作面11aとして構成されている。操作面11aは、上下に第1領域12と第2領域13とに分けられている。第1領域12は、上側の上領域であり、第2領域13は、下側の下領域である。
【0018】
第1領域12は、操作対象となる横型ブラインド1a~1hを選択するための選択操作部12aが構成されている。第2領域13は、選択された横型ブラインド1a~1hの動作を制御するための動作操作部13aが構成されている。
【0019】
選択操作部12aは、複数の押しボタンが行列状に配置されて構成されている。本実施形態では、8個の押しボタンが2行4列に配置されている。各押しボタンは、
図1に示す8台の横型ブラインド1a~1hに対応して8個設けられている。各押しボタンは、横型ブラインド1a~1hを選択するためのアドレス選択ボタン14aであり、No.1~No.8の横型ブラインド1a~1hの番地と対応づいている。各押し釦の表面には、アドレスの番号が印刷されたアドレス表示部が設けられている。横方向に並ぶアドレス選択ボタン14aは互いに近接して配置されている。また、縦方向に並ぶアドレス選択ボタン14aも互いに近接して配置されている。各アドレス選択ボタン14aは、点灯機能を備えている。例えば、「No.1」の横型ブラインド1aが選択されているとき、「No.1」の横型ブラインド1aに対応づいた左上の1番地のアドレス選択ボタン14aは点灯する。
【0020】
選択操作部12aは、下段の4つのアドレス選択ボタン14aの下側に、お気に入りボタン14cと、を備えている。お気に入りボタン14b及びALLボタン14cは、アドレス選択ボタン14aを横に2つ並べた大きさを有している。お気に入りボタン14bは、No.1~No.8の横型ブラインド1a~1hの中のお気に入りの1つ又は複数の番地を対応付け、そのアドレスの横型ブラインドを選択することができる。ALLボタン14cは、一度にNo.1~No.8の横型ブラインド1a~1hの全てを選択することができる。お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの各々は、縦寸法は、1つのアドレス選択ボタン14aと同じである。また、お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの各々は、左右に隣接する2つのアドレス選択ボタン14aを合わせた幅を有している。お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの各々は、第1押しボタンであるアドレス選択ボタン14aに対して大きい第2押しボタンとなる大押しボタンである。選択操作部12aの中でも、その領域は、アドレス選択ボタン14aが行列状に配置された選択領域と、お気に入りボタン14b及びALLボタン14cが配置される領域とに区画されている。
【0021】
動作操作部13aは、動作操作ボタンとして、OPENボタン15aと、CLOSEボタン15bと、STOPボタン15cと、を備えている。これらのボタンは、仮想矩形領域の中央に、円形のSTOPボタン15cが配置され、STOPボタン15cの右側に三角形のOPENボタン15aが配置され、左側にCLOSEボタン15bが配置されている。
【0022】
動作操作部13aは、更に、お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの下側であって、かつ、OPENボタン15aの上側に、2つの第1チルトボタン15dと、第2チルトボタン15eと、が設けられている。第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eは、お気に入りボタン14b及びALLボタン14cと同じ大きさで同じ形状のボタンである。
【0023】
動作操作部13aにおける各押しボタンは、選択操作部12aで操作対象となる横型ブラインドが選択された状態で機能する。OPENボタン15aは、選択された横型ブラインドのスラット3及びボトムレール4を上昇させるためのボタンであり、CLOSEボタン15bは、選択された横型ブラインドのスラット3及びボトムレール4を降下させるためのボタンである。STOPボタン15cは、昇降中のスラット3及びボトムレールの動きを停止させるためのボタンである。第1チルトボタン15dは、スラット3を一方向に回動させるためのボタンであり、第2チルトボタン15eは、スラット3を他方向に回動させるためのボタンである。動作操作部13aを構成する各押しボタンも点灯機能を備えている。各押しボタンは、操作されたときに点灯する。
【0024】
図3に示すように、ユーザがケース11を掌で把持したとき(右利きの場合)、親指は、操作面11aに延びる。このとき、親指の付け根部分は、第2チルトボタン15eからOPENボタン15aにかけての領域に位置する。そして、親指の付け根部分から最も離れたボタンが選択操作部12aのNo.1のアドレス選択ボタン14aである。ケース11において、No.1のアドレス選択ボタン14aは、親指を伸ばすことで指先で押圧操作できる位置に配置されている。
【0025】
また、操作面11aに配置される押しボタンの中で、アドレス選択ボタン14aが最も小さいボタンである。これにより、アドレス選択ボタン14aは、小型ボタンとすることで、第1領域12の中により多く配置できるように構成されている。本実施形態では、アドレス選択ボタン14aは、第1領域12に2行4列に配置可能なように構成されている。
【0026】
〔操作装置の構成〕
図4に示すように、操作装置10は、ケース11を構成するケース本体21及び上蓋部材22を備えている。また、ケース11の内部には、配線基板31と、ボタンシート41とが配置される。
【0027】
〔ケース本体及び蓋部材〕
ケース本体21は、上面が開口され、内部に、部品配置空間23が構成されている。部品配置空間23の底面には、電池を収容するための電池収納部24が構成されている。電池収納部24は、例えば単4電池が2本並んで配置される大きさである。電池収納部24は、電池蓋25によって閉塞される。部品配置空間23を構成するケース本体21の周壁には、その内面に、配線基板31を支持するためのリブ26が設けられている。リブ26は、配線基板31及び配線基板31の上に重ねられるボタンシート41の上下方向(ケース1の厚さ方向)の位置決めをする。
【0028】
上蓋部材22は、ケース本体21の開口を塞ぐ部材である。上蓋部材22の主面は、操作面11aを構成する面である。主面は、ボタンシート41のボタン部43を露出するためのボタン開口27が形成されている。ボタン開口27は、選択操作部12aを構成する各押しボタンの位置及び動作操作部13aを構成する各押しボタンの位置に対応して設けられている。ボタン開口27は、各押しボタンの形状及び大きさに対応した開口である。上蓋部材22の裏側には、ボタンシート41が配置され、配線基板31は、リブ26によって、部品配置空間23内で支持される。ボタンシート41は、配線基板31の上側に重ねるように配置される。
【0029】
〔配線基板〕
図5に示すように、配線基板31は、矩形板形状のリジットの両面プリント配線基板である。配線基板31の一方の面は、電極部及び光源が設けられている。他方の面は、横型ブラインド1a~1hと通信するための制御部等が構成された1つ又は複数の電子部品35が実装されている。
【0030】
配線基板31の一方の面に設けられる電極部は次のように構成される。
図6に示すように、先ず、アドレス選択ボタン14aを構成する各電極部32aは、正極パターン33aと、負極パターン33bと、を備えている。各電極部32aは、全体が円形形状を有している。そして、正極パターン33a及び負極パターン33bは、半径を異にする複数の半円弧パターンで構成されている。そして、正極パターン33aと負極パターン33bとが径方向に交互に配置されている。また、電極部32aは、中心部に配線パターンは設けられていない環状である。中心部には、LED素子等で構成された光源34が設けられている。
【0031】
お気に入りボタン14b、ALLボタン14c及びチルトボタン15d,15eは、アドレス選択ボタン14aよりも大きい。これらのボタンの電極部32bも、全体が円形形状であって、半円弧パターンの正極パターン33aと、負極パターン33bと、を備えている。電極部32bでは、中心部にも配線パターンが設けられている。各ボタンに対応して、電極部32bは、2つずつ設けられており、2つの電極部32bの間に、光源34が設けられている。両側の電極部32bは、中央に位置する光源34に対して、両脇に位置する脇電極部である。
【0032】
OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bは、三角形のボタンで面積もアドレス選択ボタン14aよりも大きい。これらのボタンの電極部は、1つの大電極部32c1と、大電極部32c1の両脇に位置する小電極部32c2とで構成されている。大電極部32c1は、電極部32aよりも大径であるが、その構成は同じであり、半円弧パターンの正極パターン33aと、負極パターン33bと、を備えている。また、中心部には、光源34を備えている。小電極部32c2は、電極部32bとその構成は同じであり、半円弧パターンの正極パターン33aと、負極パターン33bと、を備えている。そして、中心部にも配線パターンが設けられている。
【0033】
STOPボタン15cの電極部32c3は、大電極部32c1と構成は同じであり、半円弧パターンの正極パターン33aと、負極パターン33bと、を備えている。また、中心部には、光源34を備えている。
【0034】
〔ボタンシート〕
図4及び
図7に示すように、ボタンシート41は、基材部42と、ボタン部43と、を備えている。ボタンシート41は、操作面11aよりも若干小さい矩形形状のシートであって、配線基板31と同じ大きさのシートである。そして、ボタンシート41は、シリコーン樹脂等の弾性樹脂の成形シートである。配線基板31は、透光性を有するシートである。
【0035】
ボタン部43は、選択操作部12aを構成する全ての押しボタン及び動作操作部13aを構成する全ての押しボタンに対応して設けられている。ボタン部43は、基材部42に対して、基材部42の一方の面(操作面)側に凸部であり、他方の面側に凹部である。ボタン部43は、ボタン開口27に嵌合することで、操作面11aに臨む。
【0036】
ボタン部43の表面は、横型ブラインド1a~1hに対して行う指示を示す機能表示部が設けられている。例えば、アドレス選択ボタン14aを構成するボタン部43の表面は、機能表示部として、アドレスの番号が印刷されたアドレス表示部が設けられている。また、OPENボタン15aは、機能表示部として、OPENが印刷された動作表示部が設けられている。
【0037】
アドレス選択ボタン14aのボタン部43に対して、お気に入りボタン14b及びALLボタンのボタン部43は、大ボタン部である。また、チルトボタン15d,15eも、アドレス選択ボタン14aのボタン部43に対して、大ボタン部である。更に、OPENボタン15a、CLOSEボタン15b及びSTOPボタン15cも、アドレス選択ボタン14aのボタン部43に対して、大ボタン部である。
【0038】
また、アドレス選択ボタン14aのボタン部43が正方形に近い矩形形状(第1形状)なのに対して、お気に入りボタン14b及びALLボタンのボタン部43並びにチルトボタン15d,15eは、横長の細長い矩形形状(第2形状)である。お気に入りボタン14b及びALLボタンのボタン部43並びにチルトボタン15d,15eの横の長さは、互いに近接して横に並んで2つのアドレス選択ボタン14a長さと同じである。更に、OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bは、三角形形状(第3形状)であり、STOPボタン15cは、円形形状(第4形状)である。
【0039】
図8に示すように、アドレス選択ボタン14aを構成する各電極部32aに対応する接点部は、接点部43aである。接点部43aは、環状壁部44aと、切欠部44bと、を備えている。環状壁部44aは、各電極部32aの正負極パターン33a,33bに対向するように設けられており、中心部の光源34を避けるように設けられている。環状壁部44aは、その環を途切れさせる切欠部44b(
図7参照)が設けられている。環状壁部44aの頂面は、導電性樹脂46が設けられている。このような接点部43aは、ボタン部43が押されると、ボタン部43が押圧方向に撓み、環状壁部44aの頂面の導電性樹脂46が正負極パターン33a,33bに弾接する。これにより、正負極パターン33a,33bが導通し、オンとなる。これと同時に、光源34も発光する。
【0040】
環状壁部44aの頂面が正負極パターン33a,33bに弾接したとき、環状壁部44aに囲まれた空間は、狭くなる。その際、環状壁部44aに囲まれた空間内の空気は、切欠部44bから逃げる。これにより、ボタン部43は、円滑に撓むことで、環状壁部44aの頂面は、確実に、正負極パターン33a,33bに弾接する。また、ボタン部43は、操作感が損なわれにくくなる。また、環状壁部44aは、所定のアドレスのアドレス選択ボタン14aの光源34が点灯したとき、その光が上下又は左右に隣接するアドレス選択ボタン14aのボタン部43まで漏光しないようにする。
【0041】
お気に入りボタン14b、ALLボタン14c及びチルトボタン15d,15eを構成する各電極部32bに対応する接点部は、接点部43bである。接点部43bは、2つの電極部32bに対応して2つ設けられている。各接点部43bは、円柱部45を備えている。円柱部45の頂面は、導電性樹脂46が設けられている。このような接点部43bは、ボタン部43が押されると、ボタン部43が押圧方向に撓み、円柱部45の頂面の導電性樹脂46が正負極パターン33a,33bに弾接する。これにより、正負極パターン33a,33bが導通し、オンとなる。これと同時に、光源34も発光する。お気に入りボタン14b、ALLボタン14c及びチルトボタン15d,15eは、横長の押しボタンであるが、電極部32bと接点部43bとの組が2組設けられることで、オンを確実に検出することができる。2つの接点部43bは、中央に位置する光源34に対して、両脇に位置するので、脇接点部である。
【0042】
OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bを構成する大電極部32c1に対応する接点部は、接点部43c1である。接点部43c1は、環状壁部44aで構成されている。環状壁部44aは、各電極部32aの正負極パターン33a,33bに対向するように設けられており、中心部の光源34を避けるように設けられている。環状壁部44aの頂面は、導電性樹脂46が設けられている。
【0043】
また、小電極部32c2に対応する接点部は、接点部43c2である。接点部43c2は、真円柱部45aと、楕円柱部45bと、を備えている。真円柱部45a及び楕円柱部45bの各頂面は、導電性樹脂46が設けられている。このような接点部43c1,43c2は、ボタン部43が押されると、ボタン部43が押圧方向に撓み、接点部43c1,43c2の少なくとも何れかの頂面の導電性樹脂46が正負極パターン33a,33bに弾接する。これにより、正負極パターン33a,33bが導通し、オンとなる。これと同時に、光源34も発光する。OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bは最も大きい大面積の押しボタンであるが、電極部32c1,32c2と接点部43c1,43c2との組が3つ設けられることで、オンを確実に検出することができる。
【0044】
STOPボタン15cを構成する電極部32c3に対応する接点部は、接点部43c3である。接点部43c3は、環状壁部44aで構成されている。環状壁部44aは、各電極部32aの正負極パターン33a,33bに対向するように設けられており、中心部の光源34を避けるように設けられている。環状壁部44aの頂面は、導電性樹脂46が設けられている。このような接点部43c3は、ボタン部43が押されると、ボタン部43が撓み、環状壁部44aの頂面が正負極パターン33a,33bに弾接する。このような接点部43c3は、ボタン部43が押されると、ボタン部43が押圧方向に撓み、環状壁部44aの頂面の導電性樹脂46が正負極パターン33a,33bに弾接する。これにより、正負極パターン33a,33bが導通し、オンとなる。これと同時に、光源34も発光する。環状壁部44aの頂面が正負極パターン33a,33bに弾接したとき、環状壁部44aに囲まれた空間は、狭くなる。この空間は、接点部43aより大きい。このため、環状壁部44aに切欠部44bを省略してもボタン部43が円滑に撓み操作感が損なわれにくい。
【0045】
〔電気回路構成〕
〔横型ブラインド〕
図9に示すように、各横型ブラインド1a~1hは、ヘッドボックス2内の配線基板等によって電気回路が組み込まれている。各横型ブラインド1a~1hは、通信部6と、電源部7と、制御部8と、を備えている。
【0046】
通信部6は、操作装置10から発信されたRF方式やIR方式の操作信号を受信する。電源部7は、商用電源から電力が供給される。電源部7は、交流を直流に変換して、所定電圧で電力をモータ5、通信部6、制御部8等に供給する。
【0047】
制御部8は、全体の動作を制御する。また、制御部8は、メモリ8a等を備えている。メモリ8aには、例えば横型ブラインドの動作プログラムが保存されている。制御部8は、通信部6で操作信号を受信すると、受信した操作信号に従って、横型ブラインドを制御する。制御部8は、メモリに自身のアドレス(No.1~No.8の何れか)を記憶している。制御部8は、通信部6で受信した操作信号が自身に対してのものであるかを判別する。
【0048】
〔操作装置〕
操作装置10は、選択操作部12aを構成する各押しボタンで構成される選択操作スイッチ12bと、動作操作部13aを構成する各押しボタンで構成される動作操作スイッチ13bと、を備えている。更に、操作装置10は、通信部51と、電源部52と、制御部53と、を備えている。通信部51は、RF方式やIR方式の操作信号を送信する。電源部52は、電池収納部24に収納された電池から電力が供給される。電源部52は、各部に所定電圧にして電力を通信部51、制御部53等に供給する。
【0049】
制御部53は、操作装置10を制御する。制御部53は、選択操作スイッチ12b及び動作操作スイッチ13bから入力があると、対応する操作信号を生成し、通信部51から送信号を送信する。制御部53は、メモリ53aを備えている。メモリ53aは、操作装置10の動作制御プログラムを保存している。
【0050】
メモリ53aは、各光源34の発光時間を記憶している。例えば、第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eが押されたときの当該ボタンに対応する光源34の発光時間は、他のボタンが押されたときより短い。例えば、第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eが押されたとき当該ボタンに対応する光源34の発光時間は、1秒であり、アドレス選択ボタン14aが押されたときの当該ボタンに対応する光源34の発光時間は、4秒である。
【0051】
また、メモリ53aは、前回操作した横型ブラインド1a~1hのアドレスを記憶している。制御部53は、何れかのボタンが押されたとき、横型ブラインド1a~1hの中で前回操作した横型ブラインドに対応づいたアドレス選択ボタン14aの光源34を点灯する。その後、制御部8は、動作操作部13aを構成する動作操作ボタンの操作を受け付ける。
【0052】
〔実施形態の作用〕
図10に示すように、待機状態にある操作装置10の制御部53は、ステップS1において、選択操作部12aを構成する押しボタン及び動作操作部13aを構成する押しボタンの中の何れかの押しボタンが押されたかどうか判断する。そして、制御部53は、何れかの押しボタンが押されたとき、ステップS2に進み、押されていないとき、ステップS1を繰り返す。
【0053】
ステップS2において、制御部53は、メモリ53aより前回操作した横型ブラインドのアドレスを読み出し、そのアドレスが示すアドレス選択ボタン14aの光源34を点灯する。制御部53は、ステップS3において、操作対象となる横型ブラインドのアドレスをメモリ53aの設定領域に設定する。ここで、光源34の点灯時間は、例えば4秒であり、他のボタンが押されたときより点灯時間が長い。これにより、ユーザは、現在選択されているアドレスをしっかりと確認できる。
【0054】
制御部53は、ステップS4において、アドレスの変更操作が行われたかどうかを所定時間判断する。すなわち、ステップS3でメモリ53aに設定されたアドレスと異なるアドレスに対応づいたアドレス選択ボタン14aが押されたかどうかを所定時間判断する。そして、所定時間内に、現在の設定アドレスと異なるアドレスのアドレス選択ボタン14aが押されたとき、ステップS5に進み、変更後のアドレスをメモリ53aの設定領域に設定する。例えば、前回操作が「No.1」であったとき、制御部53は、最初、「No.1」のアドレス選択ボタン14aを点灯する。そして、「No.2」のアドレス選択ボタン14aが押されたときには、設定アドレスを「No.2」に変更するとともに、「No.2」のアドレス選択ボタン14aを点灯する。
【0055】
ステップS6において、制御部53は、動作操作部13aを構成する押しボタンが押されたかどうかを判断する。ステップS7において、制御部53は、操作信号として、設定されたアドレスとともに、動作操作信号を通信部51から送信する。動作操作信号は、動作操作部13aの中の押し動作操作ボタン(押しボタン)が押されたとき生成される信号である。制御部53は、選択されたアドレスのアドレス選択ボタン14aを点灯するとともに、動作操作を行った動作操作ボタンを点灯する。すなわち、選択された横型ブラインドに対応づいたアドレス選択ボタン14aの点灯時間と操作された動作操作ボタンの点灯時間が重なるように点灯する。例えば、OPENボタン15a、CLOSEボタン15b及びSTOPボタン15cの何れか押されたとき、例えば4秒間点灯する。これにより、ユーザは、今、どのアドレスの横型ブラインドに対して何の操作を行ったかを容易に認識できる。第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eの何れかが押されたときには、他の押しボタンより短い時間、例えば1秒間点灯する。
【0056】
ステップS11において、横型ブラインド1a~1hの制御部8は、受信待機状態にあり、操作装置10からの操作信号を受信したかどうかを判断する。制御部8は、操作信号を受信したとき、ステップS12に進む。ステップS12において、制御部8は、受信した操作信号に含まれるアドレスがメモリ8aに設定されている自身のアドレスと一致しているかどうかを判断する。制御部8は、一致しているとき、ステップS13に進み、不一致のとき、処理を終了し、ステップS11の待機状態に戻る。
【0057】
なお、お気に入りボタン14bが押されたときは、お気に入り登録されたアドレスの横型ブラインドがステップS13に進み、ALLボタン14cが押されたときは、全ての横型ブラインド1a~1hがステップS13に進む。
【0058】
ステップS13において、制御部8は、操作信号に含まれる動作操作信号に従った制御を行う。例えば、制御部8は、OPENボタン15aが押されたとき、モータ5を駆動し、スラット3及びボトムレール4を上昇させる。また、CLOSEボタン15bが押されたとき、モータ5を駆動し、スラット3及びボトムレール4を降下させる。更に、制御部8は、第1チルトボタン15dが押されたとき、スラット3を一方向に回動する。第2チルトボタン15eが押されたとき、スラット3を他方向に回動する。
【0059】
〔実施形態の効果〕
以上のような日射遮蔽システムは、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)複数の横型ブラインド1a~1hを制御するための選択操作部12aを構成するアドレス選択ボタン14aの数が増えても、選択されている横型ブラインドに対応づいたアドレス選択ボタン14aが点灯する。したがって、ユーザは、操作対象となる横型ブラインドを容易に識別することができる。その結果、操作装置10での押し間違え等の誤操作を少なくできる。
【0060】
(2)操作装置10は、操作面11aが、選択操作部12aの領域と動作操作部13aの領域とが上下に区画されているので、押しボタンの押し間違え等の誤操作を少なくできる。
【0061】
(3)操作装置10は、選択された横型ブラインドに対応づいたアドレス選択ボタン14aの点灯時間と操作された動作操作ボタンの点灯時間が重なるように点灯する。これにより、ユーザは、今、どの横型ブラインドに対して何の操作を行ったかを容易に認識できる。
【0062】
例えば、スラット3のチルト調整をするとき、第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eの何れかを押すことになる。この際、操作対象となっている横型ブラインドに対応するアドレス選択ボタン14aと操作したチルトボタン15d,15eが点灯する。また、スラット3及びボトムレール4の昇降をするとき、OPENボタン15a,CLOSEボタン15b,STOPボタン15cの何れかを押すことになる。この際、操作対象となっている横型ブラインドに対応するアドレス選択ボタン14aと操作したOPENボタン15a,CLOSEボタン15b,STOPボタン15cの何れの押しボタンが点灯する。このような操作のときにも、ユーザは、今、どの横型ブラインドに対して何の操作を行ったかを容易に認識できる。
【0063】
(4)操作装置10において、選択操作部12a及び動作操作部13aを構成する何れかの押しボタンが押されたとき、前回操作対象となった横型ブラインドのアドレスに対応づいたアドレス選択ボタン14aが点灯する。ユーザが前回と同じ横型ブラインドを操作するときには、操作対象の横型ブラインドを選択する操作を省くことができる。
【0064】
(5)スラット3をチルトさせるためのチルトボタン15d,15eは、アドレス選択ボタン14aが操作されたときよりも点灯時間が短い。チルト操作は、スラット3のチルト量を微調整する操作であり、操作時間も短い。チルトボタン15d,15eの点灯時間は、このような短い操作時間に合わせたものとなっている。したがって、ユーザは、チルトボタン15d,15eの操作タイミングを点灯によって視認することができる。
【0065】
(6)ケース11は、掌で把持可能な大きさである。そして、選択操作部12aを構成する全ての押しボタン及び動作操作部13aを構成する全ての押しボタンは、掌に対してケース11の位置をずらすことなく、操作面11a上に延びる親指で操作可能な位置に配置されている。したがって、操作装置10は、多くの横型ブラインド1a~1hを操作するため押しボタンの数が増えながらも、操作性を向上することができる。
【0066】
(7)選択操作部12aを構成するアドレス選択ボタン14aは、電極部32aを光源34を囲むように環状に設けるとともに、ボタン部43に接点部43aとして環状壁部44aを設けて、電極部32aと接点部43aとが弾設する構成としている。これにより、アドレス選択ボタン14aを小型化し、選択操作部12aにより多くの押しボタンを配置できるようになる。
【0067】
(8)動作操作部13aを構成する押しボタンは、アドレス選択ボタン14aよりも大きく構成することで、操作性の低下を抑えることができる。チルトボタン15d,15eの各々は、電極部32bと接点部43bとの組を2つ設けている。これにより、押しボタンは、大きくしても押す場所にかかわらずオンを確実に検出することができる。このような効果は、選択操作部12aを構成するお気に入りボタン14a及びALLボタン14cでも得ることができる。
【0068】
(9)選択操作部12aを構成するお気に入りボタン14a及びALLボタン14c及び動作操作部13aを構成する押しボタンは、2つの電極部32bの間に光源34を配置することで、ボタン部43の中央を点灯することができる。
【0069】
(10)OPENボタン15a,CLOSEボタン15b及びSTOPボタン15cも、アドレス選択ボタン14aよりも大きく構成することで、操作性の低下を抑えることができる。特に、OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bの各々は、電極部32c1,32c2と接点部43c1,43c2との組を3つ設けている。これにより、押しボタンは、大きくしても押す場所にかかわらずオンを確実に検出することができる。
【0070】
(11)アドレス選択ボタン14aのように押しボタンを小さくすると、環状壁部44aで囲まれた空間から空気が抜けづらくなり、ボタン部43が変形しづらくなる。この点、環状壁部44aは、切欠部44bを備えることで、内部の空気を外部に逃がすことができる。これにより、アドレス選択ボタン14aの操作感の低下を抑えることができる。
【0071】
(12)アドレス選択ボタン14aは、上下に近接して行列状に配置されている。この点、各アドレス選択ボタン14aの構成は、環状壁部44aで光源34を囲むようにしている。したがって、一のアドレス選択ボタン14aの光源34が点灯しているときに、上下又は左右に隣接するアドレス選択ボタン14aのボタン部43に漏光することを抑えることができる。すなわち、一のアドレス選択ボタン14aが点灯しているときに、上下又は左右に隣接しているアドレス選択ボタン14aのボタン部43が光ることを抑制できる。
【0072】
(13)アドレス選択ボタン14aは、予め定められた所定の選択操作部12aの領域の中に多くの押しボタンを配置できる。
(14)お気に入りボタン14b及びALLボタン14cは、アドレス選択ボタン14aの2つ分の大きさである。これにより、大きさの異なるアドレス選択ボタン14aとお気に入りボタン14b及びALLボタン14cを整列して配置することができる。
【0073】
なお、日射遮蔽システムは、更に、以下のように適宜変更して実施することもできる。本実施形態は、上記実施の形態以外に、例えば以下に示される変形例、及び相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例を組み合わせた形態としてもよい。
【0074】
・お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの各々は、左右に隣接する2つのアドレス選択ボタン14aを合わせた幅よりも大きくして、より押圧操作しやすい構成としてもよい。なお、お気に入りボタン14b及びALLボタン14cの各々は、1つのアドレス選択ボタン14aの幅よりも広ければ、左右に隣接する2つのアドレス選択ボタン14aを合わせた幅よりも小さくてもよい。小さくして空いた領域には、別の押しボタンを配置することができる。
【0075】
・電極部を環状として中心部に光源34を配置する構成は、アドレス選択ボタン14a以外のボタンにも採用してもよい。
・接点部は、環状壁部44aに切欠部44bを省略する構成としてもよい。切欠部44bは、電極部32c1,32c3のように大きいものであれば、それに対応する接点部43c1、43c3では切欠部44bを省略できるからである。
【0076】
・OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bにおいて、電極部32c1,32c2と接点部43c1,43c2の3つの組は、2つや1つであってもよい。また、お気に入りボタン14b及びALLボタン14c並びに第1チルトボタン15d及び第2チルトボタン15eにおいて、電極部32bと接点部43bの2つの組は、1つでも3つ以上であってもよい。
【0077】
・接点部43c1及び接点部43c3における環状壁部44aにも、切欠部44bを設けるようにしてもよい。このような構成によれば、OPENボタン15a、CLOSEボタン15b及びSTOPボタン15cの押圧操作する際の操作感の低下を抑えることができる。
【0078】
・OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bにおいて、小電極部32c2と接点部43c2の2つ組は、1つの組だけでもよいし、3つ以上であってもよい。また、OPENボタン15a及びCLOSEボタン15bにおいて、光源34は、正負極パターン33a,33bの外側に位置していてもよい。
【0079】
・ケース11の大きさは、長手方向の長さがユーザの掌の幅、すなわちほぼ小指と人差し指の間隔に対応して設けられていなくてもよい。例えば、掌で把持可能であれば、小指と人差し指の間隔より長く、全体が細長い形状をしていてもよい。
【0080】
・チルトボタン15d,15eの点灯時間は、他の押しボタンの点灯時間と同じであってもよい。
・待機状態から何れか押しボタンが押されたとき、前回選択された横型ブラインドが対応づいたアドレス選択ボタン14aが点灯しなくてもよい。
【0081】
・アドレス選択ボタン14aと動作操作部13aを構成する動作操作ボタンの点灯時間が重ならないように構成してもよい。例えば、アドレス選択ボタン14aが消灯してから、動作操作ボタンが点灯するようにしてもよい。
【0082】
・操作面11aの構成として、動作操作部13aが上側に位置し、選択操作部12aが下側に位置するように構成してもよい。また、操作面11aを左右に2分割したときに、選択操作部12aを左領域と左領域の何れか一方とし、動作操作部13aを他方の領域としてもよい。
【0083】
・配線基板31は、フレキシブル配線基板であってもよいし、リジット基板とフレキシブル基板とで構成されたハイブリッド基板であってもよい。また、片面配線基板であってもよい。
【0084】
・光源34は、ボタン部43の中央を点灯するものでなくてもよい。また、1つのボタン部43に対して複数の光源34を設けるようにしてもよい。
・操作装置10が操作対象とする遮蔽装置の数も、8台よりも少なくてもよいし、8台よりも多くてもよい。また、アドレス選択ボタン14aが8つ設けられていても、操作対象となる遮蔽装置の数は、8台より少なくてもよい。すなわち、操作対象となる遮蔽装置の数は、アドレス選択ボタン14aの数以下であってもよい。
【0085】
・発光機能を有する押しボタンは、選択操作部12aを構成するアドレス選択ボタン14aだけでもよい。
また、アドレス選択ボタン14aに加えお気に入りボタン14b及びALLボタン14cも発光機能を備えていてもよい。この場合、動作操作部13aを構成する各押しボタンは、発光機能を備えない構成となる。
【0086】
・選択操作部12aのボタン配置や動作操作部13aのボタン配置は、上述の実施形態に示した例に限定されるものではない。
・選択操作部12aのアドレス選択ボタン14aの数は、2行4列の8個に限定されるものではない。例えば、アドレス選択ボタン14aの配列は、1行としてもよいし、3行以上としてもよい。また、4列ではなく3列以下や5列以上としてもよい。
【0087】
・操作装置としては、無線の遠隔操作装置以外に、有線の操作装置であってもよい。
・操作装置10が操作対象とする遮蔽装置としては、横型ブラインドに限定されるものではない。遮蔽装置としては、縦型ブラインド、ロールスクリーン、たくし上げカーテン等であってもよい。
【符号の説明】
【0088】
1a-1h…横型ブラインド
2…ヘッドボックス
3…スラット
4…ボトムレール
10…操作装置
11…ケース
11a…操作面
12…第1領域
12a…選択操作部
13…第2領域
13a…動作操作部
14a…アドレス選択ボタン
21…ケース本体
22…上蓋部材
23…部品配置空間
24…電池収納部
25…電池蓋
26…リブ
27…ボタン開口
31…配線基板
32a…電極部
32b…電極部
32c1…大電極部
32c2…小電極部
32c3…電極部
33a…正極パターン
33b…負極パターン
34…光源
35…電子部品
41…ボタンシート
42…基材部
43…ボタン部
43a…接点部
43b…接点部
43c1…接点部
43c2…接点部
43c3…接点部
44a…環状壁部
44b…切欠部
45…円柱部
45a…真円柱部
45b…楕円柱部
46…導電性樹脂