(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162830
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】物品処理システム
(51)【国際特許分類】
B65G 47/90 20060101AFI20241114BHJP
B25J 13/08 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B65G47/90 A
B25J13/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023078750
(22)【出願日】2023-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】浦 正樹
【テーマコード(参考)】
3C707
3F072
【Fターム(参考)】
3C707AS01
3C707BT01
3C707DS05
3C707KS03
3C707KS04
3C707KT01
3C707KT06
3C707KX19
3C707NS02
3C707NS07
3F072AA08
3F072GA10
3F072GE05
3F072GF04
3F072KD01
3F072KD12
3F072KD19
3F072KD23
3F072KD27
(57)【要約】
【課題】物品検出にエラーが発生した場合にも、ロボットが保持する物品が他の物品と衝突することを回避できる物品処理システムを提供する。
【解決手段】物品処理システム10は、供給コンベヤ16から下流側に並設されるバケットコンベヤ22へと容器Cを移載するロボット34を備える。ロボット34は制御装置30により制御され、カメラ32と供給コンベヤ16のエンコーダ信号から算出される供給コンベヤ16上の容器Cの位置に基づき検知された隣合う容器Cをロボット34の第1、第2物品保持部36A、36Bで保持し、バケットコンベヤ22へと移載する。第1物品保持部36Aによる第1取り上げ動作の後、第2物品保持部36Bによる第2取り上げ動作を実行する際、第2物品保持部36Bを供給コンベヤ16の上方に配置し、かつ、第1物品保持部36Aに保持される容器Cを供給コンベヤ16とバケットコンベヤ22の間に配置する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に整列された状態の物品を搬送する第1搬送手段と、
上記第1搬送手段の下流に設けられ、物品を搬送する第2搬送手段と、
上記第1搬送手段によって搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、
上記物品を保持する物品保持部を有するロボットと、
上記位置検出手段の検出結果に基づいて、上記ロボットを制御して、上記第1搬送手段上の物品を取り上げ、その取り上げた物品を上記第2搬送手段に移載する制御装置と、を備えた物品処理システムにおいて、
上記ロボットは、第1および第2物品保持部を有しており、
上記制御手段は、
上記第1物品保持部によって上記第1搬送手段上の物品を取り上げるための第1取り上げ動作を実行した後、上記第2物品保持部によって上記第1搬送手段上の物品を取り上げるための第2取り上げ動作を実行するものであり、
上記第2取り上げ動作は、上記第2物品保持部が上記第1搬送手段の上方に位置し、かつ、上記第1物品保持部によって保持された物品が上記第1搬送手段と第2搬送手段との間に位置する状態で実行する
ことを特徴とする物品処理システム。
【請求項2】
上記第1および第2搬送手段は互いの搬送方向が略平行に配置されており、
上記ロボットのアーム先端に設けられたベース部材の両端に上記第1および第2物品保持部がそれぞれ取り付けられており、上記第2取り上げ動作は、上記第1および第2物品保持部を結ぶ直線が、上記第1搬送手段の搬送方向と平面視において所定角度で交差する状態で行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の物品処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
並走するコンベヤ間において物品を移載する物品処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
第1コンベヤの下流部に第2コンベヤの上流部を並走させた搬送システムにおいて、1列で搬送される容器を第1コンベヤから第2コンベヤ上のバケットにロボットを用いて移載する物品処理システムが知られている(特許文献1参照)。同物品処理システムでは、第1コンベヤによって搬送される物品の位置に基づいてロボットを制御して、第1コンベヤ上の容器を取り上げ、第2コンベヤ上のバケットに移載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、昨今では省資源や環境保護の観点から薄型軽量の容器(物品)が増えており、コンベヤ搬送中における容器(物品)への振動の影響が相対的に大きくなっている。例えば、特許文献1のシステムでは、光電センサによって容器を検出し、一定時間経過後にカメラで同容器を撮像している。しかし、コンベヤの速度変動によって容器が前後に揺れると、光電センサが検出したときの容器の姿勢とカメラで撮影したときの容器の姿勢とが異なることがあり、撮影画像中に容器検出のための特徴部分が含まれないことがある。このような場合、当該容器はシステムによって認識されないため、ロボットは同位置に当該容器が存在しないものとして制御され、ロボットの容器保持部(グリッパなど)が当該容器に衝突し転倒させることがある。
【0005】
本発明は、物品検出にエラーが発生した場合にも、ロボットが保持する物品が他の物品と衝突することを回避できる物品処理システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明である物品処理システムは、一列に整列された状態の物品を搬送する第1搬送手段と、上記第1搬送手段の下流に設けられ、物品を搬送する第2搬送手段と、上記第1搬送手段によって搬送される物品の位置を検出する位置検出手段と、上記物品を保持する物品保持部を有するロボットと、上記位置検出手段の検出結果に基づいて、上記ロボットを制御して、上記第1搬送手段上の物品を取り上げ、その取り上げた物品を上記第2搬送手段に移載する制御装置と、を備えた物品処理システムにおいて、上記ロボットは、第1および第2物品保持部を有しており、上記制御手段は、上記第1物品保持部によって上記第1搬送手段上の物品を取り上げるための第1取り上げ動作を実行した後、上記第2物品保持部によって上記第1搬送手段上の物品を取り上げるための第2取り上げ動作を実行するものであり、上記第2取り上げ動作は、上記第2物品保持部が上記第1搬送手段の上方に位置し、かつ、上記第1物品保持部によって保持された物品が上記第1搬送手段と第2搬送手段との間に位置する状態で実行することを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である物品処理システムは、上記第1および第2搬送手段は互いの搬送方向が略平行に配置されており、上記ロボットのアーム先端に設けられたベース部材の両端に上記第1および第2物品保持部がそれぞれ取り付けられており、上記第2取り上げ動作は、上記第1および第2物品保持部を結ぶ直線が、上記第1搬送手段の搬送方向と平面視において所定角度で交差する状態で行われることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、物品検出にエラーが発生した場合にも、ロボットが保持する物品が他の物品と衝突することを回避できる物品処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態である物品処理システムの配置を示す模式的な平面図である。
【
図2】供給コンベヤからバケットコンベヤへ容器を受け渡す際に発生する問題を例示する物品処理システムの拡大平面図である。
【
図3】第1取り上げ動作から第2取り上げ動作へ移行する際の様子を示す物品処理システムの拡大平面図である。
【
図5】第2取り上げ動作の様子を示す物品処理システムの拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である物品処理システムの配置を示す模式的な平面図である。
【0011】
本実施形態の物品処理システム10は、物品として例えば薄肉軽量化された容器Cを搬送するシステムである。容器Cはブロー成形機(容器製造装置)12から上流側コンベヤ14へ1列で供給される。上流側コンベヤ14の下流部には供給コンベヤ(第1搬送手段)16の上流部が隣接して配置され、上流側コンベヤ14の下流部には供給コンベヤ16に向けて搬送面を斜めに横断するガイド18が設けられる。すなわち上流側コンベヤ14により搬送される容器Cは、ガイド18により供給コンベヤ16へと押し出される。なお、上流側コンベヤ14の速度は、供給コンベヤ16へ移載される容器Cが所定のピッチで切り出されるように制御装置(制御手段)30によって制御され、供給コンベヤ16は容器Cを所定ピッチで1列で搬送する。
【0012】
供給コンベヤ16の下流部には中間デッドプレート20を挟んでバケットコンベヤ(第2搬送手段)22が隣接して配置される。バケットコンベヤ22は、例えば長円形の軌道に沿って多数のバケット22Aを搬送する循環式のコンベヤ(リニアコンベヤ)であり、長円形に敷設されたリニアガイド22Bに沿ってバケット22Aが一方向に搬送される。バケット22Aは平面視においてU字形を呈し、搬送方向前側には前方ガイド、後方には後方ガイドが設けられ、前方および後方ガイドを連絡する基部には、リニアガイド22Bに設けられる固定子と協働する可動子が設けられる。すなわち、各バケット22Aの移動は制御装置30により独立して制御可能である。
【0013】
バケットコンベヤ22は、一方の直線部の各バケット22Aが中間デッドプレート20に沿って移動されるように配置される。中間デッドプレート20に隣接するバケットコンベヤ22の直線部には、中間デッドプレート20に隣接してこれと略同じ高さでデッドプレート24が設けられる。バケット22Aはデッドプレート24の僅か上方をデッドプレート24に沿って搬送される。
【0014】
バケットコンベヤ22に設けられたデッドプレート24の下流部には、例えば搬送用のスターホイール26A、26B等が順次隣接して配置され、その下流側には例えば充填機等の処理機28が配置される。
【0015】
供給コンベヤ16において、上流側コンベヤ14から容器Cを受け取った直後の位置には、不図示の光電センサ(位置検出手段)が配置される。光電センサからの信号は制御装置30へと送られ、制御装置30は光電センサからの検知信号と供給コンベヤ16に設けられる不図示のエンコーダ(位置検出手段)からの信号に基づき容器Cの位置を把握する。
【0016】
供給コンベヤ16において光電センサよりも下流側かつ中間デッドプレート20よりも上流側には、その上方にカメラ(位置検出手段)32が配置される。カメラ32は供給コンベヤ16上を搬送される容器Cを上方から撮影するための装置であり、カメラ32における撮影タイミングは光電センサの検知信号と供給コンベヤ16のエンコーダ信号に基づき制御装置30によって制御される。
【0017】
供給コンベヤ16の下流部近傍には、制御装置30によって制御されるロボット34が配置される。ロボット34は例えば2軸以上のアーム34A、34Bを備え、アームの先端には回転軸X周りに回転可能なベース部材36が設けられる。ベース部材36は、回転軸Xを中心に略左右対称に延出し、それぞれの先端には容器Cの上部を保持する第1、第2物品保持部36A、36Bが、それぞれエアシリンダやサーボシリンダ等の直線駆動機構(アクチュエータ)37A、37Bを介してベース部材36に対して昇降可能に設けられ、回転軸Xは常時略鉛直に維持される。容器を把持する際には、ベース部材36の高さは
図4や
図6のように維持され、アクチュエータ37A、37Bが作動されて各保持部36A、36Bが昇降される。
【0018】
本実施形態において第1、第2物品保持部36A、36Bはグリッパであり、供給コンベヤ16上を所定ピッチで搬送される容器Cの頭部を把持するが、取り扱われる物品によっては吸着ヘッドや他の周知の物品保持機構を採用してもよい。制御装置30は、カメラ32の画像に基づき各容器Cの有無を判断し、容器Cが存在すると判断される場合には供給コンベヤ16のエンコーダ信号に基づき当該容器Cの位置を把握する。そして、供給コンベヤ16の下流部において第1、第2物品保持部36A、36Bを用いて供給コンベヤ16上の容器Cを順次把持して対面するバケットコンベヤ22の各バケット22Aに容器Cを移載する。
【0019】
バケットコンベヤ22によりデッドプレート24上を摺動しながら搬送される容器Cは、デッドプレート24の下流部においてスターホイール26Aへと受け渡され、更にスターホイール26B、処理機28へと順次受け渡される。
【0020】
次に供給コンベヤ16からバケットコンベヤ22へ容器Cを受け渡す位置を拡大した
図2の平面図を参照して、本実施形態のロボット34を用いた物品移載処理において発生し得る問題について説明する。例えば、カメラ32で撮影した画像を用いて供給コンベヤ16上に容器Cが存在するか否かを判断する処理において、撮影時の容器Cの揺れなどにより実際には存在する容器Cが存在しないと判断された場合にロボット34の制御の仕方によっては以下のような問題が発生する。
【0021】
本実施形態のロボット34はベース部材36に一対の第1物品保持部36A、第2物品保持部36Bを備えるため、第1、第2物品保持部36A、36Bをより効率的に利用するためにベース部材36を供給コンベヤ16の搬送方向に沿って維持することが考えられる。しかし、
図2(a)に示されるように、供給コンベヤ16を搬送される3つの容器C1、C2、C3のうち容器C1、C3のみが検出され、容器C2は存在しないと判断された場合、ロボット34は、供給コンベヤ16の最も下流側に位置する容器C1を第1物品保持部36Aで保持した後、次に上流側にあると判断された容器C3を第2物品保持部36Aで保持しようとベース部材36を供給コンベヤ16に沿って上流側に移動する。このとき、
図2(b)に示されるように、第1物品保持部36Aに保持される容器C1が、システムにより存在が認識されていない容器C2に衝突して容器C2を転倒させる。
【0022】
以上のことに鑑み、本実施形態では
図3~
図6に示される方法で供給コンベヤ16からバケットコンベヤ22への容器Cの移載を行う(物品移載処理)。
図3~
図6には、
図2と同様に容器C1、C2、C3のうち容器C1、C3のみが検出され、容器C2は存在しないと判断された場合の本実施形態の物品移載処理におけるロボット34の動作が模式的に示される。
【0023】
図3は、供給コンベヤ16からバケットコンベヤ22へ容器Cを受け渡す位置での拡大平面図である。
図3では容器C1を第1物品保持部36Aで把持するときのベース部材36の配置が破線で描かれ、その直後にベース部材36が回転軸X周りに回転され第1物品保持部36Aが供給コンベヤ16上から中間デッドプレート20上に退避した状態が示される。
【0024】
第1物品保持部36Aで容器Cを取り上げる場合(第1取り上げ動作)、ベース部材36は第1物品保持部36Aが供給コンベヤ16上の略中心に延出するように回転軸X周りに回転される(破線で示されるベース部材36)。回転軸X周りの回転角θ(回転軸Xと第1物品保持部36Aの中心を結ぶ線が、供給コンベヤ16による容器Cの搬送方向に対して回転する角度)はベース部材36の長さや回転軸Xの位置(アーム34A、34Bの位置)に依存するが、本実施形態では例えば反時計周りに約30度回転される。
【0025】
次にベース部材36の上記姿勢および高さを維持したままアクチュエータ37Aが作動され、第1物品保持部36Aが下降される。下降された第1物品保持部36Aにより容器C1が把持されると、第1物品保持部36Aがアクチュエータ37Aにより元の高さまで上昇され、容器C1が供給コンベヤ16から持ち上げられる。この後、ベース部材36は直ちに回転軸Xを中心に時計周りに2θ回転され、第2物品保持部36Bが供給コンベヤ16の略中心位置上方に位置し、容器C1を保持する第1物品保持部36Aは中間デッドプレート20上に退避される(
図3において実線で示される配置)。なお、
図4には
図3におけるA方向からの矢視図が示される。
【0026】
その後、ベース部材36はアーム34A、34Bによりその姿勢および高さを維持したまま供給コンベヤ16に沿って容器C3に向けて上流側へと移動される。そして、
図5に示されるように、アクチュエータ37Bが作動され、供給コンベヤ16の上方に位置する第2物品保持部36Bが、その姿勢および高さが維持されるベース部材36に対して下降されて容器C3が取り上げられる(第2取り上げ動作)。このベース部材36の移動において、第1物品保持部36Aに把持される容器C1は中間デッドプレート20の上を移動されるため第1物品保持部36Aに保持される容器C1が、物品処理システム10において存在が認知されていない供給コンベヤ16上の容器C2に接触することはない。なお、
図6には
図5のB方向からの矢視図が示され、容器C1が容器C2の手前を横切る状態が示される。
【0027】
第2物品保持部36Bが容器C3の上方に移動すると、ベース部材36が下降され、第2物品保持部36Bが容器C3の上部を把持し、再びベース部材36が元の高さまで上昇され第2取り上げ動作が完了する。第1、第2物品保持部36A、36Bにより容器C1、C3が保持されると、ベース部材36は回転軸Xを中心に供給コンベヤ16の搬送方向と平行になるまで角度θ回転されるとともに、容器C1、C3をバケットコンベヤ22において隣り合う空のバケット22Aに移載する。
【0028】
なお、第1取り上げ動作から第2取り上げ動作へと移行する間、ベース部材36の回転軸Xは供給コンベヤ16の搬送方向に平行に移動される。これにより、ベース部材36の動きを抑えながらも容器同士の衝突を回避することができ、ロボットの処理能力を低下させることがない。
【0029】
また、物品処理システム10において容器C2の存在が認知されていれば、第2取り上げ動作において容器C2が第2物品保持部36Bにより保持され、次の第1取り上げ動作において容器C3が第1物品保持部36Bによって保持される。
【0030】
以上のように、本実施形態によれば、第1搬送手段から第2搬送手段に物品を移載する物品処理システムにおいて、物品検出にエラーが発生し、第1搬送手段上の一部の物品の存在が認知されない場合にも、第1取り上げ動作でロボットに保持された物品が、第2取り上げ動作へ移行する際に存在が認知されていない第1搬送手段上の物品に衝突することが回避される。
【0031】
なお、本実施形態のロボットは2つの物品保持部を備えたが、物品保持部の数はこれに限定されるものではなく3個以上でも良い。その場合、ベース部材は物品保持部の数に対応して回転軸Xから放射状に延出し、その先端に各物品保持部が設けられる。また、放射状に延出するベース部材は回転軸Xに対して回転対称に配置されることが好ましいが、各々独立して回転可能とされてもよい。そして、各物品保持部で保持される物品は、順次供給コンベヤ(第1搬送手段)とバケットコンベヤ(第2搬送手段)の間に位置するように移動される(退避動作)。この退避動作は、例えば回転軸X周りのベース部材の回転と、ロボットアームによる供給コンベヤの搬送方向と交差する方向への移動を組み合わせて行われる。また、本実施形態では供給コンベヤとバケットコンベヤの間に中間デッドプレートを配置したが、同プレートは省略することもできる。
【0032】
本実施形態では第2搬送手段としてバケットコンベヤが用いられたが、物品搬送が可能であればバケットコンベヤに限定されるものではない。また、本実施形態では光電センサとカメラを用いて物品を検出したが、容器を検出できるものでれば如何なるセンサを用いてもよい。更に、使用されるセンサの数も本実施形態に限定されるものではなく、光電センサのみ、あるいはカメラのみとしても良い。
【符号の説明】
【0033】
10 物品処理システム
16 供給コンベヤ(第1搬送手段)
20 中間デッドプレート
22 バケットコンベヤ(第2搬送手段)
30 制御装置(制御手段)
32 カメラ(位置検出手段)
34 ロボット
36 ベース部材
36A 第1物品保持部
36B 第2物品保持部
C 容器
C1、C3 認知された容器
C2 認知されていない容器
X 回転軸