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▶ 葭原 英忠の特許一覧

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  • 特開-自動車外部装着用しめ飾り 図1
  • 特開-自動車外部装着用しめ飾り 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162932
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】自動車外部装着用しめ飾り
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/04 20060101AFI20241114BHJP
   B60R 13/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B60R13/04 Z
B60R13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023087297
(22)【出願日】2023-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】503263757
【氏名又は名称】葭原 英忠
(72)【発明者】
【氏名】葭原 英忠
【テーマコード(参考)】
3D023
3D024
【Fターム(参考)】
3D023AA01
3D023AC11
3D023AD28
3D023AD35
3D024BA06
3D024BA13
(57)【要約】
【課題】従来の自動車用〆飾りは、ラジエーターグリルの編み目や格子に結束紐で括り付けたり樹脂製の吸着器と結んでいるが、紐で括り付けるものにあっては近年の車両デザイン進化で編み目や格子が無かったり複雑な形状となって取り付け困難となっている。又、首尾よく結束出来たものや吸着器と結んだものにあっても走行時の風圧で揺れ動き車体表面に微細な傷を付けることがある。
【解決手段】車体表面の彎曲にも柔軟に装着できる磁性体の基板と、その基板表面に固着した受治具に挿入端を挿し込み、結合してθ度立ち上げて方杖にてそれを保持した受架構と、その受架構に〆飾りを結束して一体となす自動車外部装着用しめ飾りであり、車体から〆飾りを立ち上げることにより走行時の風圧によって〆飾りが揺れ動き車体表面に微細な傷を生ずるのを防止するとともに磁力板からなる基板により着脱が容易で且つ、道路運送車両の保安基準を満たす自動車外部装着用しめ飾り。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体表面に取り付けるための磁力を有する基板と、その基板に固着した受治具に挿入端を挿し込み結合してθ度立ち上げて方杖にて保持した受架構と、その受架構に〆飾りを結束して一体となし、車体表面から立ち上げた〆飾りにより車体表面に微細な傷が付くのを防止するとともに、磁力板からなる基板によりボンネット先端中央等に着脱容易な自動車外部装着用しめ飾り。
【請求項2】
基盤の上面には受架構を保持するための受治具を固着するが、受架構の挿入端の位置毎に受治具を各々独立した位置に設置することにより、車体表面の彎曲によって各々の受治具の高低が異なっていても、受治具が各々にて高低を捉えることが出来るようにした請求項1に記載のしめ飾り。
【請求項3】
基板は、しめ飾りのあらゆる方向から10daNの力が加わった場合に車体から剥がれて脱落する磁力を有するようにした請求項1に記載のしめ飾り。
【請求項4】
受架構は、走行時に〆飾りに加わる風圧や外圧では変形しない耐力を有するが正面からそれ以上の外圧で10daNまでの力が加わった時には、方杖の下端を起点にして後方に回転する作用により縦材が後方へ移動して、脚部の挿入端が受治具から引き抜かれθ度が0となる方向に折り畳まれて、突出を解除するようにした請求項1に記載のしめ飾り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体表面に備える装着用しめ飾りに関する。
【0002】
本発明で言うしめ飾りとは請求項1に示す一体となす自動車外部装着用しめ飾りであり、〆飾りとは〆縄と飾り物からなる玄関等にも飾る個体をいう。
【背景技術】
【0003】
新年を迎えるにあたり、これまでの無事を感謝しつつ今後の安全を祈願するとともに、年頭の祝いを込めて日頃用いている自動車の外部フロント等に〆飾りを結束する習慣が従来から行われている。
【背景技術】
【0004】
従来の自動車外部装着用〆飾りは、ラジエーターグリルの編み目や格子に結束紐で括り付けたり樹脂製の吸着器と結んでいるが、紐で括り付けるものにあっては近年の車両デザイン進化でラジエーターグリルの編み目や格子が無かったり複雑な形状となって取り付け困難となっている。又、首尾よく結束出来たものや、吸着器と結んだものにあっても走行時の風圧で揺れ動き車両表面に微細な傷を付けることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
をこれらの課題を解決するために本発明は、車体表面に取り付けるための磁力を有する基板と、その基板に固着した受治具に挿入端を挿し込み結合してθ度立ち上げて方杖にて保持した受架構と、その受架構に〆飾りを結束して一体となし、車体から立ち上げた〆飾りにより車体表面に微細な傷が付くのを防止するとともに磁力板からなる基板によりボンネット先端中央等に着脱容易な自動車外部装着用しめ飾りであり且つ、道路運送車両の保安基準を満たす自動車用しめ飾りを提供する。
基板は磁力板(マグネットシート)や樹脂版に磁力板を部分複合した磁力複合板からなり磁力と柔軟性を保持することで、車体表面が左右や前後に彎曲していてもその彎曲に密着して磁着する。更に、基盤の上面には受架構を保持するための受治具を固着するが、受架構の挿入端の位置毎に受治具を各々独立した位置に設置することにより、車体表面の彎曲によって各々の受治具の高低が異なっていても、受治具が各々にて高低を捉えることが出来る。また、基板はしめ飾りのあらゆる方向から10daNの力が加わった場合に車体から剥がれて脱落する磁力を有する。
受架構は、縦材とその頂部にT字を為して緊結した横材と、縦材の左右に架構を支持するための方杖を横架材に緊結して受架構をなし、縦材の脚部の挿込端を基板に固着された受治具に挿し込み、θ度立ち上げ方杖材下端の挿込端を基板に固置された受治具に挿し込み保持して、立ち上げた受架構の縦材及び、横材に〆飾りを結束して一体となす自動車外部装着用しめ飾りを構成する。
受架構は、走行時に〆飾りに加わる風圧や外圧では変形しない耐力を有するが正面からそれ以上の外圧で10daNまでの力が加わった時には、方杖の下端を起点にして後方に回転する作用により縦材が後方へ移動して、脚部の挿込端が受治具から引き抜かれθ度が0となる方向に折り畳まれて、突出を解除することにより自動車と人との衝突又は接触の際に人が負傷する危険を減らし、又は負傷の程度を軽減する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係わるしめ飾りは、車体表面の彎曲にも柔軟に装着できる磁性体の基板と、その基板表面に固着した受治具に挿入端を挿し込みθ度立ち上げ方杖にてそれを保持した受架構と、その受架構に〆飾りを結束して一体となす自動車外部装着用しめ飾りであり、車体から〆飾りを立ち上げることにより走行時の風圧によって〆飾りが揺れ動き車体表面に微細な傷を生ずるのを防止するとともに、磁力板からなる基板により着脱が容易である。
【発明の実施例】
【0007】
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係わるしめ飾り全体を斜視したものであり、車体表面10に取り付けるための磁力を有する基板20と、その基板20表面からθ度立ち上げて方杖a33、方杖b37にて立ち上げを保持した受架構30と、その立ち上げ面に〆飾り50を結束して一体となす自動車外部装着用しめ飾りである。
【0008】
図2は本発明を正面から見たものであり、本発明のしめ飾りの受架構は縦材31と、その頂部にT字を為して緊結した横材33と、縦材の左右に架構を支持するための方杖a34及び、方杖b37からなり、その受架構を縦材挿入端32を起点として基板からθ度立ち上げ、方杖a34及び、方杖b37にて保持した受架構の縦材31及び、横材33に〆飾りを結束して一体となす自動車外部装着用しめ飾りを構成する。
【0009】
図3は本発明の構成を横面から見たものであり、基板20は磁力板(マグネットシート)や樹脂版に磁力板を部分複合した磁力複合板からなり磁力と柔軟性を保持することで、車体表面10が左右や前後に彎曲していても、その彎曲に密着して磁着する。受架構縦材31の挿入端32を受治具a21に挿し込んで結合し受架構30をθ度立ち上げ後、横材33に緊結接続された方杖a34の接合端a36及び、方杖b37の接合端b39を起点として方杖を下げ降ろし方杖a34の挿入端35を受治具a22に挿し入れ、方杖b37の挿入端38を受治具c23に挿し入れて受架構30の立ち上がりを保持して、その受架構30の立ち上げ面の、縦材31と横材33に〆飾り50を結束することにより〆飾り50は車体表面10から離れるため、車体表面10に微細な傷が付くのを防止する。
【0010】
図4は本発明の基板20の上面を見下げたものであり、受架構の縦材挿込端32を受ける受治具a21及び方杖a34の挿入端35を受ける受治具b22、方杖b37の挿入端38を受ける受治具c23をそれぞれの挿込端の位置毎に各々独立して設置することにより、車体表面10が前後、左右に彎曲して各々の受治具a21,b22,c23の高低が異なっていても図3に示すごとく受治具a21,b22,c23が各々にて高低を捉えることが出来る。
【0011】
図5は本発明を折り畳んで横面から見たものであり、受架構30の縦材31の挿込端32及び、方杖a34の挿込端a35、接合端a36また、方杖b37の挿込端a35、接合端b39はそれぞれの材間を連結シート40により連結して結合され、連結シート40の丁番作用により基盤20、受架構30、〆飾り50は平板状に折り畳まれることから収納や搬送に便利であり又、この状態で玄関飾りに用いることも出来る。更に、〆飾り50を取り外して基板20、受架構30を保管し、次節に再度新しい〆飾り50を取り付けて繰返し使用することが出来る。
【0012】
本発明のしめ飾りの各部寸法は,〆飾り50の〆縄51輪形の外径Φを120mm、〆縄の径を12mm、受架材30の材幅を12mm、θを45度に想定しているが、〆縄50の主原料である稲ワラの長短により〆縄50輪形の外径Φが120mmより大小あっても、構成は同じであり、大小それぞれに適する寸法、耐力にてしめ飾りをなす。
【0013】
連結シート40はビニールシートや織布を用い接着して材間の結合と、柔軟な材質により丁番の機能を保持する。
【0014】
受治具a21、b22、c23は矩形やハット形の断面を用い基板20の表面に接着等により固着して縦材挿込端32、方杖挿入端a35、b38を挿し込む。
【0015】
基盤20の形状は図4の台形にとらわれずT型や矩形であってもよい。
【0016】
〆飾り50を受架構30に結束するのは、受架構30を基板20から立ち上げる前であってもよい。
【0015】
受架構30及び受治具20a、20b、20cに用いる材料は樹脂板に限らず木材や竹材等でもよいが、焼却を考慮して本発明のしめ飾りは金属類を使用しない。
【0017】
本発明のしめ飾りの取り付け位置は、自動車のボンネット先端中央部を意図しているが、トラックやバンのような車両前面が平面で、かつ、垂直であっても磁着できれば用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1】同実施例の斜視図
図2】同実施例の正面図
図3】同実施例の横断面姿図
図4】同実施例の基板上面図
図5】同実施例の折り畳み横面図
【符号の説明】
10…車体表面 40…連結シート
20…基板 50…〆飾り
21…受治具a 51…〆縄
22…受治具b 52…飾り
23…受治具c
30…受架構
31…縦材
32…縦材挿込端
33…横材
34…方杖a
35…方杖a挿込端
36…方杖a接合端
37…方杖b
38…方杖b挿込端
39…方杖b接合端
図1
図2
図3
図4
図5