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▶ 塩島 芳春の特許一覧

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  • 特開-橋梁の伸縮装置 図1
  • 特開-橋梁の伸縮装置 図2
  • 特開-橋梁の伸縮装置 図3
  • 特開-橋梁の伸縮装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162934
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】橋梁の伸縮装置
(51)【国際特許分類】
   E01D 19/06 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
E01D19/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023088250
(22)【出願日】2023-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】505396372
【氏名又は名称】塩島 芳春
(72)【発明者】
【氏名】塩島 芳春
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059AA05
2D059GG29
2D059GG45
2D059GG57
(57)【要約】      (修正有)
【課題】橋梁の伸縮装置に関するもの。従来に歯形形状では主桁に側圧がかかれば主桁が流出の恐れがある。従来の問題を解決しようとするものであり、通常の地震や橋桁にかかる洪水程度では流失しない構想を提案する。
【解決手段】従来の橋梁の主桁と道路側の伸縮装置部の歯形形状を直角の切り込み形状にすることで、主桁の伸縮にも、洪水等による横からの圧力に対しても道路側と主桁部分に抜けることがなく、すなわち橋の流出が発生しない。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
橋梁における主桁と道路側の結合において、主桁の伸縮代を見越して一定の隙間を設けて歯形の噛み合わせ形状で組み合わせる事は大変なノウハウを要するものであり特に隙間が広すぎる事で時には洪水等で主桁に側圧がかかることで歯形部の噛み合い部がずれて主桁が流出する事故が多発していた。
「これらの事故を撲滅するために、歯形のかみ合わせ法をコの字状の切り込みを入れることを特徴とした伸縮装置である」。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の伸縮装置に関するもの。
【0002】
主桁が気温の変化で伸縮する変化を見越して杭基礎との間に隙間を設ける工法、
【背景技術】
【0003】
従来の工法は単に主桁と杭基礎との間に僅かな隙間を設けて、その隙間にゴム状の粘着剤でカバーして隙間を塞ぐ方法が主流であった。
【0004】
以下、図1図2により従来の工法を説明する。
【0005】
図2は一般的な橋の側面を表す基本的な構成ずである。
【0006】
図1図2の上面から見た上面図である。
【0007】
本発明のポイントは、道路部番7と橋桁部番3とが接合されていないところである。
【0008】
すなわち橋桁は厳密には部番2の支承共に接合されてなく単に支承上に乗つているのみである。故に地震又は洪水等で簡単に損壊するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上に述べたように従来の基本構造では、伸縮装置部3が強力に結合されていない為に地震及び大洪水時に橋桁部の根本である伸縮装置部3に全負荷がかかりズレを起こし橋全体が損壊流出する場合があつた。
【0010】
本発明は、このような従来の構想が有していた問題を解決しようとするものであり、通常の地震や橋桁にかかる洪水程度では流失しない構想を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、従来の構造を大きく変更して特に主桁部と道路部の結合部が従来タイプは突き合わせタイプでは俗な表現ではギザギザの歯形状のため、横からの加重、負荷が掛かれば結合部がずれて主桁全体が流出する事が想定されていた為に、この結合部を大きくコの字状にして、洪水時の大きな横からの負荷を道路部が受け止めることで主桁の流出を防止するものである。
【0012】
従来の伸縮装置に対して、大きなコの字の切り込みを入れる工事のために装置全体の耐久性も高くなり、製造費用も安く、大きな洪水にも安心出来る。
【0013】
橋梁伸縮装置メーカーも多種あるが本発明案を採用することで研究課題が絞られる。
【発明の効果】
【0014】
上述したように本発明は、橋梁全体の良否を左右する重要な部位であり、大きな橋梁の部位から見るとかなり小さな部位であり、製作メーカーとしてはその重要性を見落としがちと思われ、大きな流出事故等で原因究明される場合がつねであろうと推測される。故に大きな架台には小さな機構、装置でなく、大きな架台には大きな機構で対応すべきである、すなわち、ギザギザの歯形形状ではなく大きな切り込み部分で大きな洪水等の横加重を受け止める構造であるべきである。
これがすなわち、信頼性のある、耐久性のある、橋梁である。
【0015】
また、本発明は橋梁すべての信頼性を保証するものではなく、あくまで道路側と主桁部分の結合を保証するものである。
【発明の実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明の実施形態を図1図4に基ずいて説明する。
【0017】
図2においては、現状部番3は橋の主桁であり、支承2の上に乗せた状態でありどこにも固定していない、部番1は伸縮装置で各主桁部と部番7の道路部にそれぞれ独立して噛み合い状態で取り付けられており、主桁の伸び縮みに対応対応する為に常時隙間がある状態で取り付けられている。
【0018】
ここで問題は、常時隙間をどの程度維持するか?狭いと取りつかず、広すぎると洪水等で主桁に側圧がかかり、噛み合い部がずれて主桁全体が流失する事故となる。
【0019】
過去の橋梁流出事故は以上の様な要因により発性したものと推測される。
【0020】
故に、本発明は事故の要因と思われる歯形状の噛み合い方式を変更して、図2の如く切り込み方式とすることを特徴とする伸縮装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】 従来の伸縮装置の上面から見た概略図
図2】 従来の伸縮装置の側面から見た概略図
図3】 本発明の伸縮装置の上面から見た概略図
図4】 本発明の伸縮装置の側面から見た概略図
【符号の説明】
【0022】
1 伸縮装置
2 支承
3 主桁
4 床版
5 躯体
6 橋台
7 取付道路
図1
図2
図3
図4