(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162945
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法及び装置
(51)【国際特許分類】
A41D 13/005 20060101AFI20241114BHJP
A41D 1/00 20180101ALI20241114BHJP
【FI】
A41D13/005 101
A41D1/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023108966
(22)【出願日】2023-07-01
(31)【優先権主張番号】202310529618.6
(32)【優先日】2023-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】518281708
【氏名又は名称】▲広▼州▲時▼易中信息科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100180482
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 将隆
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰平
(72)【発明者】
【氏名】朱 亜累
【テーマコード(参考)】
3B030
3B211
【Fターム(参考)】
3B030AB06
3B211AC01
(57)【要約】
【課題】本願は、脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を開示する。
【解決手段】脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法は、以下のステップを含む。プリセット時間のカウントダウンを設定し、プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続け、プリセット時間内に呼吸動作が存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。本発明の有益な効果は、以下の通りである。人体の呼吸動作を対象として持続的な検知を行い、ユーザが服を脱いだ後、プリセット時間内に動作トリガーがない場合、加熱モジュールの電源入力を遮断し、モバイル電源の無意味な電力損失を低減し、省エネの目的を達成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法であって、以下のステップを含み、
プリセット時間のカウントダウンを設定し、
前記プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続け、
前記プリセット時間内に前記呼吸動作が存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする
ことを特徴する、脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項2】
前記呼吸動作が検知されるたびに、前記プリセット時間のカウントダウンをリセットする
ことを特徴とする、請求項1に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項3】
前記プリセット時間は3~5分間と設定される
ことを特徴とする、請求項1に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項4】
前記呼吸動作の検知は以下のものを含んでおり、
前記電熱服に装着された3軸加速度センサは間隔を開けて自身の3軸データを取得し、前記3軸データが間隔をおいて読み取られ、順次接合、反転、絶対値取り、手振れ補正処理により対応する運動ポーズを取得し、
複数の前記運動ポーズによる平均角度変化がプリセット時間内に3度の振れを超えているか否かを集計し、
超えていない場合、前記呼吸動作が存在していないとみなし、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする
ことを特徴する、請求項1に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項5】
前記プリセット時間で前記呼吸動作の回数を累計することと、前記呼吸動作の回数が閾値に達するかどうかを判断することとをさらに含み、
前記閾値に達していない場合、加熱モジュールへの電源入力の遮断をトリガーする
ことを特徴とする、請求項1に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項6】
前記閾値は、3~5回に設定される
ことを特徴とする、請求項5に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項7】
前記呼吸動作の検知は、前記電熱服に装着された3軸加速度センサが間隔を開けて自身の3軸データを取得し、
離散的な前記3軸データが時間方向に安定したサイクルを形成すると、前記サイクル毎に1回の前記呼吸動作を累積する
ことを特徴とする、請求項5に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法。
【請求項8】
脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置であって、
プリセット時間のカウントダウンを設定するための時間プリセットモジュールと、
前記プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続けるための動作検知モジュールと、
前記プリセット時間内に前記呼吸動作が存在するか否かを判断するための電源遮断モジュールと、
を含み、
存在していない場合、前記加熱モジュールへの電源入力の遮断をトリガーする
ことを特徴とする、脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置。
【請求項9】
脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置であって、
メモリと、プロセッサと、通信モジュールと、を含み、
前記メモリは実行可能なプログラムコードを格納するために使用され、
前記プロセッサは前記メモリに結合され、
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記実行可能なプログラムコードを呼び出し、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を実行する
ことを特徴とする、脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置。
【請求項10】
コンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令が格納されており、
前記コンピュータ命令が呼び出された時に、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を実行するために用いられる
ことを特徴とする、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートウェア技術分野に関し、特に脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電熱服製品は主に屋外の寒い環境に応用されており、それはモバイル電源により電力を供給し、電子制御パネルシステムは衣類に縫い込まれた加熱シートを制御して加熱させ、これによってユーザの体表に熱を供給する。
電熱服のバッテリーは一般的に4~5時間使用できるように設計されており、電力が消費されるとモバイル電源に充電する必要がある。
ユーザが屋外の寒い場所から室内の暖かい場所に入ると、周囲の気温が上がると自然に電熱服を脱ぐことになる。
しかし、ほとんどのユーザからのフィードバックによると、室内に入ったときに電熱服の電源切りが忘れてしまうことが多く、バッテリーを無駄に消費し、次に外出して使用するときに、モバイル電源が使えないという事態が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の課題に対して、脱衣検知に基づく電熱服電源遮断方法及び装置を提供し、主に従来の電熱服製品が電源入力を自動的に遮断する機能を有していないという課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本願の第1態様は、脱衣検知に基づく電熱服電源遮断方法を提供し、以下のステップを含む。
プリセット時間のカウントダウンを設定し、前記プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続け、前記プリセット時間内に前記呼吸動作が存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
【0005】
いくつかの実施形態において、呼吸動作が検知されるたびに、プリセット時間のカウントダウンをリセットする。
【0006】
いくつかの実施形態において、プリセット時間は3~5分間に設定される。
【0007】
いくつかの実施形態において、前記呼吸動作の検知は、前記電熱服に装着された3軸加速度センサが間隔を開けて自身の3軸データを取得し、前記3軸データが間隔をおいて読み取られ、順次接合、反転、絶対値取り、及び手振れ補正処理を行い、対応する運動ポーズを取得する。
「複数の前記運動ポーズによる平均角度変化」が前記プリセット時間内に「3度の振れ」を超えているか否かを集計し、超えていない場合、前記呼吸動作は存在していないとみなし、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
【0008】
いくつかの実施形態において、前記プリセット時間で前記呼吸動作の回数を累計することと、前記呼吸動作の回数が閾値に達するかどうかを判断することとをさらに含み、前記閾値に達していない場合、加熱モジュールへの電源入力の遮断をトリガーする。
【0009】
いくつかの実施形態において、閾値は3~5回に設定される。
【0010】
いくつかの実施形態において、前記呼吸動作の検知は以下のものを含む。
前記電熱服に装着された3軸加速度センサが間隔を開けて自身の3軸データを取得し、離散的な前記3軸データが時間方向に安定したサイクルを形成すると、前記サイクル毎に
1回の前記呼吸動作を累積する。
【0011】
本願の第2態様は、脱衣検知に基づく電熱服電源遮断装置を提供する。
脱衣検知に基づく電熱服電源遮断装置は、プリセット時間のカウントダウンを設定するための時間プリセットモジュールと、前記プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続けるための動作検知モジュールと、前記プリセット時間内に前記呼吸動作が存在するか否かを判断するための電源遮断モジュールとを含み、存在していない場合、前記加熱モジュールへの電源入力の遮断をトリガーする。
【0012】
本願の第3態様は、脱衣検知に基づく電熱服電源遮断装置を提供する。
当該装置は、メモリと、プロセッサと、通信モジュールとを含む。
前記メモリは実行可能なプログラムコードを格納するために使用される。
前記プロセッサは前記メモリに結合され、前記プロセッサは前記メモリに格納された前記実行可能なプログラムコードを呼び出し、上記の脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を実行する。
【0013】
本願の第4態様は、コンピュータ記憶媒体を提供し、その特徴は以下の通りである。
前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータ命令が格納されており、前記コンピュータ命令が呼び出された時に、上述した脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を実行するために用いられる。
【0014】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
人体の呼吸動作を対象として持続的な検知を行い、ユーザが服を脱いだ後、プリセット時間内に動作トリガーがない場合、加熱モジュールの電源入力を遮断し、モバイル電源の無意味な電力損失を低減し、省エネの目的を達成することである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本願の実施形態1に開示された脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法のフロー図である。
【
図2】本願の実施形態2に開示されたもう一つ脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法のフロー図である。
【
図3】本願の実施形態3に開示された脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置の概略構造図である。
【
図4】本願の実施形態4に開示されたもう一つ脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施形態における図面と併せて、本願の実施形態における技術的態様を明確に、完全に説明する。説明された実施形態は本願の一部の実施形態であり、すべての実施形態においてないことが明らかである。本願における実施形態に基づき、当業者によって創造的な労働を伴わずに得られた他のすべての実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0017】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「備える」及び「含む」という用語は、記載された特徴、全体、ステップ、操作、要素及び/又はコンポーネントの存在を示すが、一つ又は複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、コンポーネント及び/又はそれらの集合体の存在又は付加を排除するものではないことを理解されたい。
【0018】
本願の明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述する目的だけで使用され、本願を限定することを意図していないことも理解されたい。本願の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「1」、「一つ」、及び「該」は、文脈が他の状況を明確に示さない限り、複数形を含むことを意味する。
【0019】
さらに、本願の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「及び/または」は、関連して列挙された項目のうちの一つまたは複数のランダム組合せ、及びすべての可能な組合せを意味し、これらの組合せを含むことを理解されたい。
【0020】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、「もし」という用語は、文脈上、「の時」又は「の場合」又は「決定に応答」又は「検知することに応答」と解釈される場合がある。同様に、「決定された場合」または「[記述された条件またはイベント]が検知された場合」というフレーズは、文脈に応じて、「決定された場合」または「決定に応答する」または「[記述された条件またはイベント]が検知された場合」または「[記述された条件またはイベント]が検知された場合」を意味すると解釈され得る。
【0021】
[実施形態1]
本実施形態は、脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法を提供し、人体の呼吸動作を対象として持続的な検知を行い、ユーザが服を脱いだ後、プリセット時間内に動作トリガーがない場合、加熱モジュールの電源入力を遮断し、モバイル電源の無意味な電力損失を低減し、省エネの目的を達成することである。
【0022】
図1を参照すると、同
図1は本願の実施形態に開示された脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法のフロー図である。
図1に示すように、該脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法は次のステップを含む。
【0023】
ステップ101は、プリセット設定時間のカウントダウンを設定する。
【0024】
本実施形態において、電熱服に電熱服を制御するためのマイクロコントローラーの制御モジュールを設置する必要があり、本考案は既存のマイクロコントローラー構造に基づいて設計され、できるだけ既存のハードウェアを使用して電源遮断機能を追加する。
具体的には、ステップ101において、プログラムによりマイクロコントローラーに書き込まれたり、ユーザが携帯アプリを介してマイクロコントローラーに書き込まれたりするように、手動で該「プリセット時間を設定」することができる。
該プリセット時間が設定された後、子プロセスを生成して実行し、該子プロセスは電熱服の親プロセスと平行してカウントダウンを行い、その後のトリガー条件に応じて電源遮断操作を行うかどうかを判断する。
プリセット時間は、3~5分間に設定される。
【0025】
ステップ102は、プリセット時間内に「ユーザの呼吸動作を検知」し続ける。
【0026】
ユーザの呼吸動作を検知するには、ユーザの鼻腔の気流を検知したり、胸が動く状況を検知したりする等さまざまな手段がある。
本実施形態において、検知装置のコストを低減し、製品体積を低減するために、3軸加速度センサによりユーザの胸部が動く状況を取得し、または人体移動時に発生する加速度を取得する。
呼吸動作の検知は技術的手段であり、その目的は依然として電熱服の状態を反映するためであり、ユーザに着用されたか、または脱がされたかを判断するものであり、それを理解されたい。
【0027】
ステップ103は、プリセット時間内に呼吸動作が存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
【0028】
本実施形態において、加熱モジュールとは、特に、電熱服に装着される加熱シート、加熱フィラメント、または他の形態の加熱装置を指す。
プリセット時間内に呼吸動作が検知されなければ、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーし、加熱モジュールの電源が遮断されると、電熱服全体の消費電力は急激に低下し、マイクロコントローラーのみ低消費電力運転を維持する。
プリセット時間内に呼吸動作を検知すると、呼吸動作を検知するたびに、プリセット時間のカウントダウンをリセットし、上述の子プロセスはカウントダウンを再度行う。
つまり、呼吸動作を検知するたびに、少なくとも3分間の加熱時間(プリセット時間を3分間と仮定)を保持し、ユーザが短時間だけ入室し、すぐに外出する場合、電熱服をそのまま着用して外出でき、加熱を再起動する必要がなく、電熱服が予想される温度に達するのを待つ必要がない。
【0029】
本実施形態において、ステップ103の代替または追加として、選択可能な実施形態の一つを提供する。
ステップ104の呼吸動作の検知は、以下のものを含む。
電熱服に装着された3軸加速度センサは間隔を開けて自身の3軸データを取得し、3軸データが間隔をおいて読み取られ、順次接合、反転、絶対値取り、及び手振れ補修処理を行い、相応の運動ポーズを取得し、「複数の運動ポーズの平均角度変化」がプリセット時間内に「3度の振れ」を超えているかどうかを集計する。
超えていない場合、呼吸動作が存在していないとみなし、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
該選択可能な代替案において、電源遮断の条件として複数の運動ポーズの平均角度変化がプリセット時間内に「3度の振れ」を超えているかどうかを集計し、平均角度変化は電熱服が実際に脱がされたかどうかを効果的に反映することができる。
電熱服が脱がされた後に不安定な環境(例えば、電熱服がシートバックレストに掛けられ、地面に滑り落ちる)に置かれたとしても、3分間のプリセット時間内にその角度振れも3度の振れを超えることなく、電熱服が短時間でポーズ変化があっても人為的干渉がない場合にはその後も急速に安定するため、プリセット時間の初期にリセットされ、実際の電源遮断は3~5分間以内に完了する。
【0030】
ステップ104において、3軸加速度センサによって取得された3軸データを介してユーザの呼吸動作を特徴付け、それにより電熱服の状態を間接的に反映する。
【0031】
[実施形態2]
図2を参照すると、同
図2は本願の実施形態に開示されたもう一つ脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法のフロー図である。
図2に示すように、該脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法は次のステップを含む。
ステップ201は、プリセット時間のカウントダウンを設定する。
ステップ202は、プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続ける。
ステップ203は、プリセット時間内に呼吸動作が存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
【0032】
上記のステップ201~ステップ203は、実施形態1におけるステップ101~ステップ103の詳細な説明を参照することができ、本実施形態は説明しない。
【0033】
本実施形態において、ステップ203の代替、または追加の別の更なる選択可能な実施形態を提供し、さらに次のステップ204を含む。
【0034】
ステップ204は、プリセット時間内に「呼吸動作の回数を累計」し、呼吸動作の回数が閾値に達したかどうかを判断し、閾値に達していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
電源遮断動作を誤ってトリガーし、ユーザが低体温の危険にさらされることを避けるため、本実施形態は「呼吸回数閾値」の概念により、プリセット時間内に累計された呼吸動作の回数を検知することで、電熱服がユーザに実際に着用されているかどうかを検知する。
具体的には、経験によって、3分間以内に、呼吸回数閾値を3~5回に設定すべきであり、プリセット時間が5分間に上がると、呼吸回数閾値は10回以上に設定する必要がある。
明らかに、野外のある極端なシナリオにおいて、ユーザは極端な脅威にさらされる可能性があり、自分の呼吸回数を下げざるを得ないので、電熱服が依然としてユーザに着用されているかどうかを正確に判断するために高すぎる呼吸回数閾値を使用してはならない。
【0035】
具体的には、呼吸動作の検知は以下のものを含む。
電熱服に装着された3軸加速度センサ間隔を開けて自身の3軸データを取得し、離散的な3軸データが時間方向に安定したサイクルを形成すると、サイクルごとに1回の呼吸動作として累計する。
該選択可能な考案では、安定した一回のサイクルを形成する3軸データのみ呼吸運動としてみなすことができる。
【0036】
[実施形態3]
図3を参照すると、同
図3は、本願の実施形態に開示された脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置の概略構造図である。
図3に示すように、該脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置は以下のものを含む。
「時間プリセットモジュール301」は、プリセット時間のカウントダウンを設定するために用いられる。
【0037】
本実施形態において、電熱服に電熱服を制御するためのマイクロコントローラーの制御モジュールが設置され、本考案は既存のマイクロコントローラー構造に基づいて設計され、できるだけ既存のハードウェアを使用して電源遮断機能を追加する。
具体的には、時間プリセットモジュール301は、マイクロコントローラーの周辺ハードウェアモジュールであってもよく、マイクロコントローラーに書き込まれたソフトウェアモジュールであってもよく、プログラムによりマイクロコントローラーに書き込まれたり、ユーザは携帯アプリによってマイクロコントローラーに書き込まれたりするように、手動で上記のプリセット時間を設定することができる。
該プリセット時間が設定された後、子プロセスを生成して実行し、該子プロセスは電熱服の親プロセスと並行してカウントダウンを行い、そのあとのトリガー条件に基づいて電源遮断操作を行うかどうかを判断する。
プリセット時間は、3~5分間に設定される。
【0038】
「動作検知モジュール302」は、プリセット時間内にユーザの呼吸動作を検知し続けるためのものである。
【0039】
本実施形態において、電源遮断装置の全体的なコストを低減し、製品体積を低減するために、3軸加速度センサを「動作検知モジュール302」とすることにより、ユーザの胸が動く状況、または人体移動時に発生する加速度を取得し、取得したデータは上述のマイクロコントローラーによって能動的に読み取られる。
【0040】
「電源遮断モジュール303」は、プリセット時間内に呼吸動作が存在するか否かを判断するためのものであり、存在していない場合、加熱モジュールの電源入力の遮断をトリガーする。
【0041】
本実施形態において、電源遮断モジュール303は、
プリセット時間内に呼吸動作があるかどうかを判定する「論理演算機能」と、
電源入力の遮断するコマンドを電源のデータ受信端に送信し、電熱服と電源の間の電流を物理的に遮断して確実な遮断動作が得られる「データ送信機能」と、
の少なくとも2つの機能を有する必要がある。
【0042】
本実施形態において、電源遮断モジュール303の具体的な実行ロジックは、実施形態1または実施形態2を参照することができるので、ここでは説明を省略する。
【0043】
[実施形態4]
図4を参照すると、同
図4は、本願の実施形態に開示されたもう一つ脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置の概略構造図である。
図4に示すように、該電源遮断装置は、実行可能なプログラムコードが格納されたメモリ401と、メモリ401に結合されたプロセッサ402と、を含む。
【0044】
プロセッサ402は、実施形態1または実施形態2のいずれかに記載の「脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断装置」におけるステップを実行するために、メモリ401に格納された実行可能なプログラムコードを呼び出す。
【0045】
[実施形態5]
本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を開示する。
該コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが格納された瞬時でないコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、かつ該コンピュータプログラムの操作によりコンピュータに実施形態1または実施例2のいずれかに記載のブルートゥースによる電熱服への制御方法におけるステップを実行させる。
【0046】
上記に記載された装置の実施形態は単なる例示であり、前記個別の構成要素として説明されたモジュールは物理的に分離されていてもいなくてもよく、モジュールとして表示された部品は物理的なモジュールでであってもなくてもよく、すなわち1つの場所に配置されていてもよく、または複数のネットワークモジュールに分散されていてもよい。
本実施形態の目的は、実際の必要性に応じてその一部または全部のモジュールを選択して実現することができる。当業者は、創造的な労働をすることなく、理解し、実施することができる。
【0047】
以上の実施形態の具体的な説明により、当業者は、各実施形態がソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを追加することによって実現可能であり、もちろんハードウェアによっても実現可能であることを明らかにすることができる。
このような理解に基づいて、上記の技術案は本質的にまたは従来技術に寄与する部分をソフトウェア製品の形で体現することができ、該コンピュータソフトウェア製品はコンピュータ読み書き可能な記憶媒体に格納することができ、記憶媒体は読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、データの書き込みが可能なROM(Programmable Read-only Memory、PROM)、データの消去と書き換えが可能なROM(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、1回のみ書き込むことができるROM(One-time Programmable Read-Only Memory、OTPROM)、書き換え可能な読み取り専用メモリ(Electrically-Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)またはその他の光ディスクメモリ、磁気ディスクメモリ、磁気テープメモリ、磁気テープメモリ、または、データの搬送または保存に使用することができるコンピュータ読み取り可能ないかなる媒体を備える。
【0048】
最後に説明しなければならないのは、本願の実施形態における脱衣検知に基づく電熱服の電源遮断方法及び装置の開示は、本願の好ましい実施形態に過ぎず、本願の技術的解決策を説明するためだけであり、それに限定されるものではない。
上記の実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者は理解すべきであり、依然として上記の各実施形態に記載された技術案を修正したり、技術的特徴の一部を同等に置き換えたりすることができる。
これらの修正または置換は、対応する技術案の本質を各実施形態の技術案の精神と範囲から外れるものではない。
【0049】
上述した実施形態は、本願の技術的思想及び特徴を説明するためのものであり、その目的は、当業者が本願の内容を理解し、それに従って実施できるようにするためのものであり、このように本願の保護範囲を限定するものではない。
本願の実質に基づくすべての等価な変形または修正は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0050】
301 時間プリセットモジュール
302 動作検知モジュール
303 電源遮断モジュール
401 メモリ
402 プロセッサ