(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162977
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/06 20120101AFI20241114BHJP
G06Q 40/04 20120101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q40/06
G06Q40/04
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023198849
(22)【出願日】2023-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2023-0059668
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0062284
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0062285
(32)【優先日】2023-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523354783
【氏名又は名称】モフィン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MOFIN CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】(IT Venture Tower)west,KISA 10F,153 Joongdae-ro,Songpa-gu,Seoul 05717,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジュン モ
(57)【要約】
【課題】ロボトレーディングを用いて株式取引の利便性及び収益性を向上させた人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム及びその方法を提供すること。
【解決手段】投資者の資産情報を格納する格納部と、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバーから受信する通信部と、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析する解析部と、を備えるが、前記解析部は、前記銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて個別の銘柄に対する適正価格を算出し、算出した前記適正価格に基づいて第1の投資戦略を設定し、前記通信部は、前記第1の投資戦略を取引サーバーに送信するが、前記第1の投資戦略には、個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投資者の資産情報を格納する格納部と、
銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバーから受信する通信部と、
前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析する解析部と、
を備えるが、
前記解析部は、
前記銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて個別の銘柄に対する適正価格を算出し、算出した前記適正価格に基づいて第1の投資戦略を設定し、
前記通信部は、
前記第1の投資戦略を取引サーバーに送信するが、
前記第1の投資戦略には、
個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれている
ことを特徴とする人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項2】
前記分析部は、
前記銘柄別のリアルタイム相場情報の分析結果を含む定型データ及び非定型データに基づいて相対的な強度を計算し、これを用いて前記個別の銘柄に対する適正価格を算出する
請求項1に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項3】
前記定型データは、
少なくとも2以上の市場指標データを含む市場データに基づいて人工知能学習を用いて算出した市場調整割合と、
個別の銘柄の現物及び/又は先物価格データを含む個別の銘柄データに基づいて人工知能学習を用いて算出した銘柄調整割合と、
をさらに含む
請求項2に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項4】
前記非定型データは、
ニュース情報、機関情報及び専門家情報のうちの少なくともいずれか1つ以上を含む
請求項2に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項5】
前記通信部は、
前記投資者の投資性向を受信し、
前記格納部は、
前記通信部が受信した前記投資者の投資性向を格納し、
前記解析部は、
前記投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定し、
前記通信部は、
前記第2の投資戦略を前記取引サーバーに送信するが、
前記第2の投資戦略には、
前記投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれている
請求項1に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項6】
前記格納部は、
前記投資者の資産比重を格納し、
前記通信部は、
売買指令による取引実行結果を外部サーバーから受信し、
前記解析部は、
前記売買指令による取引実行結果に応じて前記投資者の資産比重が変更される場合、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定し、
前記通信部は、
前記後続取引戦略を前記取引サーバーに送信するが、
前記後続取引戦略には、
変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれている
請求項1に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項7】
前記格納部は、
マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納し、
前記解析部は、
マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株を選定し、
前記通信部は、
前記解析部が選定した前記買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末に送信する
請求項1に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項8】
前記格納部は、
特定の類型別のチャート情報を格納し、
前記解析部は、
前記特定の類型別のチャート情報を用いて銘柄別の予測株価を算出し、前記銘柄別の予測株価を反映した第3の投資戦略を設定し、
前記通信部は、
前記第3の投資戦略を前記取引サーバーに送信するが、
前記第3の投資戦略には、
銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれている
請求項1に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム。
【請求項9】
格納部が、投資者の資産情報を格納するステップと、
通信部が、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバーから受信するステップと、
解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップと、
を含むが、
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて、個別の銘柄に対する適正価格を算出するステップと、
前記解析部が、算出した前記適正価格に基づいて、第1の投資戦略を設定するステップと、
前記通信部が、前記第1の投資戦略を取引サーバーに送信するステップと、
を含むが、
前記第1の投資戦略には、
個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれている
ことを特徴とする人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法。
【請求項10】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、
前記通信部が、前記投資者の投資性向を受信するステップと、
前記格納部が、前記通信部が受信した前記投資者の投資性向を格納するステップと、
前記解析部が、前記投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定するステップと、
前記通信部が、前記第2の投資戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、
を含むが、
前記第2の投資戦略には、前記投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれている
請求項9に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法。
【請求項11】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、
前記格納部が、前記投資者の資産比重を格納するステップと、
前記通信部が、売買指令による取引実行結果を外部サーバーから受信するステップと、
前記売買指令による取引実行結果に応じて前記投資者の資産比重が変更される場合、前記解析部が、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定するステップと、
前記通信部が前記後続取引戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、
を含むが、
前記後続取引戦略には、
変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれている
請求項9に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法。
【請求項12】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、
前記格納部が、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納するステップと、
前記解析部が、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株を選定するステップと、
前記通信部が、前記解析部が選定した前記買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末に送信するステップと、
を含む
請求項9に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法。
【請求項13】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、
前記格納部が、特定の類型別のチャート情報を格納するステップと、
前記解析部が、前記特定の類型別のチャート情報を用いて、銘柄別の予測株価を算出するステップと、
前記解析部が、前記銘柄別の予測株価を反映した第3の投資戦略を設定するステップと、
前記通信部が、前記第3の投資戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、
を含み、
前記第3の投資戦略には、銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれている
請求項9に記載の人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動投資プラットフォームサービスの提供システム及びその方法に関する。特に、ロボトレーディングを用いて株式取引の利便性及び収益安定性を向上させた人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、株式投資の場合、個人投資者は、ホーム・トレーディング・システム(Home Trading System;HTS)、モバイル・トレーディング・システム(MTS)などを用いて取引を行っていた。
【0003】
この場合に、投資者は、本人の性向に合うようにポートフォリオを構成するに当たって、数多くの研究と分析を行うことを余儀なくされ、安定的であり、しかも、持続可能な利回りを実現するためにさらに多くの市場情報の分析と金融投資に関わるニュース及び専門家情報などを参考にすることを余儀なくされる。
【0004】
また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)などにむやみにあふれる投資情報、噂やデマなどを用いて投資するといったような無分別な投資をしてしまう場合が頻繁に起こる。なお、海外株式投資の場合、当該国の株式市場に合う時間帯に投資を行わなければならないが故に、時差的な問題が生じる虞がある。
【0005】
このような問題を解決すべく、最近、人工知能とアルゴリズムを活用したロボアドバイザーの使用が増えつつある。
【0006】
ロボアドバイザーの場合、高速かつ正確に顧客の投資性向を分析し、最適なポートフォリオを構成するためのアルゴリズムを適用することにより、顧客にさらに低い手数料と高い利回りを提供することができる。
【0007】
しかしながら、既存のロボアドバイザーの場合、投資決定を下すに際して、過去のデータのみに基づいてアルゴリズムを行うが故に、リアルタイムにて生じるイシューに対応し難い。
【0008】
また、既存のロボアドバイザーの場合、株式、債券、現金の比重を調整する資産分配方式の投資がほとんどであった。既存のロボアドバイザーの場合、目安として用いる相場として、呼び値データ遅延相場または前日終価の入力を受けて駆動していたため、市場の値動きの状況に直ちに対応し難いという問題があった。
【0009】
そして、既存のロボアドバイザーの場合、構成戦略や買い推奨銘柄の一覧を作成したポートフォリオを投資者に引き渡すと、投資者が自ら売買を実行したり、ファンドマネジャーがこれを代わりに行ったりするなど、終局的には人間の介入により投資が実行されるという形態であった。
【0010】
そのため、顧客の投資性向又はいきなり生じる問題(特定の銘柄の急騰又は急落)に対して即座で対応したり、あるいは、最近の傾向を反映した投資戦略を速やかに設定したりすることが困難であるという問題がある。
【0011】
そのように、従来の技術の場合、ロボアドバイザーを用いて投資をするとしても、必須的な運用要員を配置して問題が生じたときに人間が自ら解決するような仕組みにより運用されていたのが現状である。
【0012】
また、特許文献1:大韓民国公開特許公報第10-2017-0014397号(2017年02月08日付け公開)は、オープン・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)用のリアルタイム自動株式取引方法及びこれを実行するためのコンピュータープログラムを開示しているが、当該発明の場合にも、人間の感情が排除された取引を行うのではなく、実際に人間が条件検索式を設定して当該条件に基づいて検索された銘柄を確認して取引を行うものであるため、人間がどのような条件検索式を設定するかによって、投資利回りに著しい差が出てしまう虞があるという問題が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国公開特許公報第10-2017-0014397号(2017年02月08日付け公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上述した問題を解決するために案出されたものであって、リアルタイム相場データの入力を受けて運用することから、市場の値動きを直ちに反映することができ、ロボトレーディングを用いて、たとえ株式トレーディングに関する理解度が低いとしても、安定して株式投資を行うことができ、特に安定した投資利回り(インデックス(指数)に比べて安定した中利回り代の利回り)の維持が可能であり、個別の銘柄に関する勉強と分析を個人が自ら行わなくても、現在の市場の状況に適した銘柄を個人に推奨することができ、個別の銘柄の適正価格を算出して、当該適正価格をもって自動的に取引を行い、取引を行った後に発生する投資結果に基づいて、リアルタイムにてリバランシングが行われる人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システム及びその方法を提供することをその目的とする。
【0015】
本発明が解決しようとする技術的課題は、上述した技術的課題に何ら制限されるものではなく、言及されていない他の技術的課題は、下記に記載されている発明の説明から通常の技術者にとって明らかに理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明は、投資者の資産情報を格納する格納部と、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバーから受信する通信部と、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析する解析部と、を備えるが、前記解析部は、前記銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて個別の銘柄に対する適正価格を算出し、算出した前記適正価格に基づいて第1の投資戦略を設定し、前記通信部は、前記第1の投資戦略を取引サーバーに送信するが、前記第1の投資戦略には、個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれている人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供システムを提供する。
【0017】
前記分析部は、前記銘柄別のリアルタイム相場情報の分析結果を含む定型データ及び非定型データに基づいて相対的な強度を計算し、これを用いて前記個別の銘柄に対する適正価格を算出してもよい。
【0018】
前記定型データは、少なくとも2以上の市場指標データを含む市場データに基づいて人工知能学習を用いて算出した市場調整割合と、個別の銘柄の現物及び/又は先物価格データを含む個別の銘柄データに基づいて人工知能学習を用いて算出した銘柄調整割合と、をさらに含んでいてもよい。
【0019】
前記非定型データは、ニュース情報、機関情報及び専門家情報のうちの少なくともいずれか1つ以上を含んでいてもよい。
【0020】
上述した投資戦略は、コア投資戦略であって、市場調整割合と銘柄調整割合を含む割合と指標を生成するための相場データ、売買対象の銘柄に相当する企業のファンダメンタルデータなどを含む定型データと、ニュース情報、機関情報及び専門家情報などを含む非定型データと、を用いて設定する。そして、当該国の株式銘柄のリアルタイムの呼び値データをAPIで受け渡されて活用して定量分析に基づく自動ポートフォリオを人工知能(AI)モデルを用いて構成した後、当該国の全体の市場の状況と銘柄別の株価の流れを特定の人工知能(AI)クアント(Quant)数式を用いて相対的な強度を計算し、前記通信部を介して紐付けられた証券社の口座に人工知能(AI)が直接的に売買指令信号を送って売買を締結する自動投資方式の投資戦略である。
【0021】
前記通信部は、前記投資者の投資性向を受信し、前記格納部は、前記通信部が受信した前記投資者の投資性向を格納し、前記解析部は、前記投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定し、前記通信部は、前記第2の投資戦略を前記取引サーバーに送信するが、前記第2の投資戦略には、前記投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0022】
前記格納部は、前記投資者の資産比重を格納し、前記通信部は、売買指令による取引実行結果を外部サーバーから受信し、前記解析部は、前記売買指令による取引実行結果に応じて前記投資者の資産比重が変更される場合、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定し、前記通信部は、前記後続取引戦略を前記取引サーバーに送信するが、前記後続取引戦略には、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれていてもよい。
【0023】
前記格納部は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報(セクター別の銘柄情報、銘柄別の財務指標など)、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納し、前記解析部は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株(関連銘柄)を選定し、前記通信部は、前記解析部が選定した前記買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末に送信してもよい。
【0024】
前記格納部は、前記投資者の資産比重を格納し、前記通信部は、売買指令による取引実行結果を外部サーバーから受信し、前記解析部は、前記売買指令による取引実行結果に応じて前記投資者の資産比重が変更される場合、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定し、前記通信部は、前記後続取引戦略を前記取引サーバーに送信するが、前記後続取引戦略には、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれていてもよい。
【0025】
また、上記の目的を達成するために、本発明は、格納部が、投資者の資産情報を格納するステップと、通信部が、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバーから受信するステップと、解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップと、を含むが、前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて、個別の銘柄に対する適正価格を算出するステップと、前記解析部が、算出した前記適正価格に基づいて、第1の投資戦略を設定するステップと、前記通信部が、前記第1の投資戦略を取引サーバーに送信するステップと、を含むが、前記第1の投資戦略には、個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれている人工知能(AI)に基づくロボトレーディングを用いた自動投資プラットフォームサービスの提供方法を提供する。
【0026】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、前記通信部が、前記投資者の投資性向を受信するステップと、前記格納部が、前記通信部が受信した前記投資者の投資性向を格納するステップと、前記解析部が、前記投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定するステップと、前記通信部が、前記第2の投資戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、を含むが、前記第2の投資戦略には、前記投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0027】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、前記格納部が、前記投資者の資産比重を格納するステップと、前記通信部が、売買指令による取引実行結果を外部サーバーから受信するステップと、前記売買指令による取引実行結果に応じて前記投資者の資産比重が変更される場合、前記解析部が、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定するステップと、前記通信部が前記後続取引戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、を含むが、前記後続取引戦略には、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれていてもよい。
【0028】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、前記格納部が、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納するステップと、前記解析部が、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株を選定するステップと、前記通信部が、前記解析部が選定した前記買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末に送信するステップと、を含んでいてもよい。
【0029】
前記解析部が、前記銘柄別のリアルタイム相場情報を解析するステップは、前記格納部が、特定の類型別のチャート情報を格納するステップと、前記解析部が、前記特定の類型別のチャート情報を用いて、銘柄別の予測株価を算出するステップと、前記解析部が、前記銘柄別の予測株価を反映した第3の投資戦略を設定するステップと、前記通信部が、前記第3の投資戦略を前記取引サーバーに送信するステップと、を含むが、前記第3の投資戦略には、銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【発明の効果】
【0030】
上記のような本発明によれば、ロボトレーディングを用いて、たとえ株式トレーディングに関する理解度が低いとしても、安定的に株式投資を行うことができ、特に安定的な投資利回り(インデックス(指数)に比べて安定した中利回り代の利回り)の維持が可能であり、個別の銘柄に関する勉強と分析を個人が自ら行わなくても、現在の市場の状況に適した銘柄を個人に推奨することができ、個別の銘柄の適正価格を算出して、当該適正価格をもって自動的に取引を行い、取引を行った後に発生する投資結果に基づいて、リアルタイムにてリバランシングが行われるという効果が奏される。参考までに、本発明によれば、投資利回りの安定性を評価するための指標であるシャープレシオ(効率係数、Sharpe Ratio)を基準として約1.8~2.3のシャープレシオを有することができ、このことは、その分、本発明による投資戦略が一定のレベルの利回りを持続的に保持し続けることができるということを意味する。(シャープレシオは、リスク資産投資に比べての超過利回りであるため、指標が高くなれば高くなるほど、さらに安定的な性能を示す筈であるが、市場の指標に応じて値動きが予想される)。
【0031】
本発明の効果は、以上において言及した効果に何ら限らず、明細書の全般にわたっての記載から通常の技術者にとって明確に理解できるが、言及されていない他の効果も同様に含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供方法の概略的な流れを示す図である。
【
図3】本発明のさらに他の実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供方法の概略的な流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。本発明の利点及び特徴、並びにそれらを成し遂げる方法は、添付図面と結び付けられて詳しく後述されている実施形態を参照すればより一層明らかになる。しかしながら、本発明は、以下に開示されている実施形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化でき、単に以下の実施形態は本発明の開示を完全たるものにし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に本発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、特許請求の範囲の範ちゅうによって定義されるだけである。明細書の全般にわたって、同一の参照符号は、同一の構成要素を指す。
【0034】
また、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、技術的用語及び科学的用語を含めてこの開示に用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって共通して理解される意味と同じ意味を有する。なお、一般に用いられる、辞書に定義されているような用語は、この出願において明らかに定義しない限り、理想的な意味として、または過度に形式的な意味として解釈されない。本明細書中において用いられた用語は、単に実施形態を説明するために用いられたものであり、本発明を制限しようとする意図はない。本明細書中において、単数の表現は、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。
【0035】
この明細書中において用いられる語句「備える」、「有する」、「含む」および「包含する」などの言い回しは、特に断りのない限り、明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものに過ぎず、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しない。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供システムの概略的な構成を示す図である。
【0037】
図1を参照すると、自動投資プラットフォームサービスの提供システム100は、格納部110と、通信部120と、解析部130、及び手数料管理部140を備えていてもよい。
【0038】
そして、明細書の全般に亘って、通信部120、外部サーバー10、取引サーバー20及びユーザー端末30の間のデータの送受信は、特定の通信方法に何ら限定されるものではなく、ユーザー端末30は、携帯電話、スマートフォン、スマートパッド、タブレットPC、ノート型パソコンなどといったように、ユーザーが持ち運びながら有無線通信によりデータを伝送可能な機器により実現可能であり、タブレットPCではなく、パソコン(PC)によっても実現可能である。参考までに、本明細書の詳細な説明の欄における取引サーバー20とは、投資戦略に基づいて実際に取引を行うサーバーのことをいうものであって、例えば、前記取引サーバー20は、証券社により運営されるサーバーであってもよい。この場合、取引サーバー20側に引き渡される売買指令は、前記証券社に紐付けられたAPI連携口座に直接的に売買指令(売買シグナル)を引き渡すための用途のものであると理解されたい。本発明が、人間の介入なしに全く自動的に売買が行われるようにしたものであることを考慮するとき、前記売買指令は、自動投資及び売買プラットフォームサービスの提供システム100が取引サーバー20側に引き渡して自動的に売買が行われるようにしたものであることを理解されたい。
【0039】
より具体的には、格納部110は、投資者の資産情報を格納することができる。
【0040】
ここで、投資者の資産情報は、投資者が保有している現金(キャッシュ)、株式、債券、暗号化貨幣など多種多様な資産を意味し、特定の資産に何ら限定されるものではない。
【0041】
また、格納部110は、1つ以上の売買パターンを格納することができる。
【0042】
ここで、1つ以上の売買パターンは、株式の売買のための手法であって、三重天井型、三重底型、二重天井型、二重底型、円形天井型、円形底型、V字の天井型、V字の底型、下降三角型、上昇三角型、下降ボックス型、上昇ボックス型、対称三角型及び拡張三角型といったように、株式チャートの形状に基づいて上昇又は下落を予想して株式の売買を行う売買手法を含んでいてもよい。
【0043】
そして、通信部120は、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバー10から受信することができる。
【0044】
ここで、外部サーバー10は、当該銘柄に関する相場情報を保有している取引所などのサーバーを意味し得る。
【0045】
また、銘柄別のリアルタイム相場情報は、特定の銘柄に対する取引締結価格、売渡提案価格及び買取提案価格のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0046】
より具体的には、銘柄別のリアルタイム相場情報において、リアルタイムは、特定の銘柄に対する取引締結価格の場合には、取引締結後の0.01~0.1秒以内の時点を意味し得る。
【0047】
また、銘柄別のリアルタイム相場情報において、リアルタイムは、売渡提案価格の場合には、売渡提案後の0.01~0.1秒以内の時点を意味し得る。
【0048】
そして、銘柄別のリアルタイム相場情報において、リアルタイムは、買取提案価格の場合には、買取提案後の0.01~0.1秒以内の時点を意味し得る。
【0049】
さらにまた、通信部120は、ユーザー端末30から投資者の投資性向を受信することができる。
【0050】
ここで、投資者の投資性向は、攻撃投資型、積極投資型、リスク中立型、安定追及型及び安定型に区別可能である。
【0051】
また、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報を解析することができる。
【0052】
ここで、銘柄別のリアルタイム相場情報は、国内株式の相場情報のみならず、海外株式の相場情報を含んでいてもよい。
【0053】
より具体的には、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて個別の銘柄に対する適正価格を算出することができ、算出した適正価格に基づいて、第1の投資戦略を設定することができる。
【0054】
そして、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報を解析する場合、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つまたは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
【0055】
ここで、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報は、国内市場に関する情報のみならず、海外市場に関する情報を含んでいてもよい。
【0056】
より具体的には、解析部130は、非定型データであるニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つをバズ解析して定型データに変換することができる。
【0057】
解析部130は、非定型データであるニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つに含まれているテキストを抽出することができる。
【0058】
そして、解析部130は、抽出したテキストに対するオピニオンマイニングを行うことができる。
【0059】
また、解析部130は、オピニオンマイニング結果を反映して、非定型データであるニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つに対して数値化した点数を与えることができる。
【0060】
そして、解析部130は、非定型データであるニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも一方に対して感性解析を行うことができ、解析部130は、感性解析を用いて非定型データであるニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも一方を定型データに変換することができる。
【0061】
さらにまた、解析部130は、マシンラーニングを用いてバズ解析及び感性解析のうちの少なくとも一方を行うことができる。
【0062】
そして、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報及び定型データに変換されたニュース情報、並びに専門家情報のうちの少なくとも一つを用いて、個別の銘柄に対する適正価格を算出することができる。
【0063】
また、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報及び定型データに変換されたニュース情報、並びに専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、投資者が投資すべき買い推奨テーマ株を選定することができる。
【0064】
そして、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報及び定型データに変換されたニュース情報、並びに専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、投資者の投資性向に対応する投資ポートフォリオを構築することができる。
【0065】
さらにまた、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報及び定型データに変換されたニュース情報、並びに専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、特定の銘柄の株式に対して現在の時点で投資をする場合に一定の期間後に生じ得る予想利回りを算出することができる。
【0066】
そして、通信部120は、解析部130が算出した特定の銘柄の株式に対して現在の時点で投資をする場合、一定の期間後に生じ得る予想利回りをユーザー端末30に送信することができる。
【0067】
ここで、第1の投資戦略は、個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれていてもよい。
【0068】
そして、通信部120は、第1の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0069】
また、解析部130は、投資者の投資性向に対応する売買パターンを選択することができる。すなわち、解析部130は、投資者の投資性向に対応する売買パターンを格納部110が格納している1つ以上の売買パターンのうちから選択することができる。
【0070】
そして、通信部120は、解析部130が選択した売買パターンを取引サーバー20に送信することができる。
【0071】
また、通信部120は、ユーザー端末30から投資者の投資性向を受信することができる。
【0072】
そして、格納部110は、通信部120が受信した投資者の投資性向を格納することができる。
【0073】
また、解析部130は、投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定することができる。
【0074】
ここで、第2の投資戦略には、投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0075】
そして、通信部120は、設定された第2の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0076】
また、格納部110は、投資者の資産比重を格納することができる。
【0077】
そして、通信部120は、売買指令による取引実行結果を外部サーバー10から受信することができる。
【0078】
ここで、売買指令は、第1の投資戦略、第2の投資戦略、第3の投資戦略及び後続取引戦略のうちの少なくとも1つに含まれている売買指令を意味し得、第1の投資戦略、第2の投資戦略、第3の投資戦略及び後続取引戦略のうちの少なくとも1つに含まれている売買指令ではなく、通常の売買指令を意味し得るが、売買指令は、特定の売買指令に何ら制限されるものではない。
【0079】
そして、解析部130は、売買指令による取引実行結果に応じて投資者の資産比重が変更される場合、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定することができる。
【0080】
また、通信部120は、後続取引戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0081】
そして、後続取引戦略には、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれていてもよい。
【0082】
また、格納部110は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納することができる。
【0083】
そして、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株を選定することができる。
【0084】
また、通信部120は、解析部130が選定した買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末30に送信することができる。
【0085】
そして、解析部130は、通信部120が外部サーバー10から受信した銘柄別のリアルタイム相場情報及び格納部110が格納したマーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、投資者の投資性向に対応する投資ポートフォリオを構築することができる。
【0086】
また、解析部130は、構築した投資ポートフォリオに対応する売買指令を生成することができ、通信部120は、解析部130が生成した投資ポートフォリオに対応する売買指令を取引サーバー20に送信することができる。
【0087】
そして、格納部110は、特定の類型別のチャート情報を格納することができる。
【0088】
また、解析部130は、特定の類型別のチャート情報を用いて、銘柄別の予測株価を算出することができ、算出した銘柄別の予測株価を反映した第3の投資戦略を設定することができる。
【0089】
より具体的には、解析部130は、特定の類型別のチャート情報に含まれている株価チャート類型と現在の特定の銘柄の株価チャートの類型とを比較することができ、比較の結果、特定の銘柄の未来の株価チャートを予想することができる。
【0090】
そして、解析部130は、予想した特定の銘柄の未来の株価チャートを用いて、特定の銘柄に対する予測株価が反映された第4の投資戦略を設定することができる。
【0091】
ここで、第3の投資戦略には、銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0092】
さらにまた、第4の投資戦略には、特定の銘柄に対する予測株価が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0093】
そして、通信部120は、第3の投資戦略を取引サーバー20に送信することができ、通信部120は、第4の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0094】
また、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報及び定型データに変換されたニュース情報、及び専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、流行するテーマ株及び流行する銘柄を選定することができる。
【0095】
ここで、解析部130は、選定した流行するテーマ株及び流行する銘柄に対して、特定の類型別のチャート情報を用いた銘柄別の予測株価を算出することができ、算出した銘柄別の予測株価を反映した第5の投資戦略を設定することができる。
【0096】
そして、第5の投資戦略には、銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0097】
そして、通信部120は、第5の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0098】
また、投資者の取引が1回以上締結された場合、手数料管理部140は、投資者の資産情報を用いた取引締結に対する運用手数料を算出することができる。
【0099】
そして、通信部120は、ユーザー端末30から約定利回りを受信することができる。
【0100】
また、手数料管理部140は、通信部120がユーザー端末30から受信した約定利回り及び解析部130が選択した売買パターンによる取引利回りを比較することができる。
【0101】
そして、手数料管理部140は、約定利回り及び取引利回りを比較して超過利回りの達成有無を判断することができる。
【0102】
さらにまた、手数料管理部140における判断の結果、取引利回りが約定利回りを超える場合、手数料管理部140は、超過利回り達成手数料を算出することができる。
【0103】
図2は、本発明の一実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供方法の概略的な流れを示す図である。
【0104】
図2を参照すると、格納部110は、投資者の資産情報を格納することができる(S230)。
【0105】
そして、通信部120は、銘柄別のリアルタイム相場情報を外部サーバー10から受信することができる(S231)。
【0106】
また、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報を解析することができる(S232)。
【0107】
そして、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報の解析結果を用いて、個別の銘柄に対する適正価格を算出することができる。
【0108】
さらにまた、解析部130は、算出した適正価格に基づいて、第1の投資戦略を設定することができる。
【0109】
そして、通信部120は、第1の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0110】
ここで、第1の投資戦略には、個別の銘柄に対する適正価格を反映した売買指令が含まれていてもよい。
【0111】
そして、通信部120は、投資者の投資性向を受信することができる。
【0112】
また、格納部110は、通信部120が受信した投資者の投資性向を格納することができる。
【0113】
そして、解析部130は、投資者の投資性向を反映した第2の投資戦略を設定することができる。
【0114】
さらにまた、通信部120は、第2の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0115】
ここで、第2の投資戦略には、前記投資者の投資性向を反映して設定された銘柄の適正価格が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0116】
そして、格納部110は、投資者の資産比重を格納することができる。
【0117】
また、通信部120は、売買指令による取引実行結果を外部サーバー10から受信することができる。
【0118】
そして、売買指令による取引実行結果に応じて投資者の資産比重が変更される場合、解析部130は、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重に対応するように後続取引戦略を設定することができる。
【0119】
また、通信部120は、後続取引戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0120】
ここで、後続取引戦略には、変更された投資者の資産比重が既に設定された基準資産比重と一致するようにする銘柄についての売買指令が含まれていてもよい。
【0121】
そして、格納部110は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納することができる。
【0122】
また、解析部130は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを解析して買い推奨テーマ株を選定することができる。
【0123】
そして、通信部120は、解析部130が選定した買い推奨テーマ株一覧をユーザー端末30に送信することができる。
【0124】
また、格納部110は、特定の類型別のチャート情報を格納することができる。
【0125】
そして、解析部130は、特定の類型別のチャート情報を用いて、銘柄別の予測株価を算出することができる。
【0126】
そして、解析部130は、銘柄別の予測株価を反映した第3の投資戦略を設定することができる。
【0127】
また、通信部120は、第3の投資戦略を取引サーバー20に送信することができる。
【0128】
ここで、第3の投資戦略には、銘柄別の予測株価が反映された売買指令が含まれていてもよい。
【0129】
図3は、本発明のさらに他の実施形態である自動投資プラットフォームサービスの提供方法の概略的な流れを示す図である。
【0130】
図3を参照すると、格納部110は、1つ以上の売買パターンを格納することができる(S330)。
【0131】
そして、通信部120は、投資者の投資性向をユーザー端末30から受信することができる(S331)。
【0132】
また、解析部130は、投資者の投資性向に対応する売買パターンを選択することができる(S332)。
【0133】
そして、通信部120は、解析部130が選択した売買パターンを取引サーバー20に送信することができる(S333)。
【0134】
また、通信部120は、外部サーバー10から銘柄別のリアルタイム相場情報を受信することができる。
【0135】
そして、格納部110は、マーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを格納することができる。
【0136】
また、解析部130は、銘柄別のリアルタイム相場情報とマーケット別の市場指標、指数情報、銘柄別の情報、商品別の実績情報、ニュース情報及び専門家情報のうちの少なくとも1つを用いて、投資者の投資性向に対応する投資ポートフォリオを構築することができる。
【0137】
そして、解析部130は、構築した投資ポートフォリオに対応する売買指令を生成することができる。
【0138】
また、通信部120は、投資ポートフォリオに対応する売買指令を取引サーバー20に送信することができる。
【0139】
そして、投資者の取引が1回以上締結された場合、手数料管理部140は、投資者の資産情報を用いた取引締結に対する運用手数料を算出することができる。
【0140】
また、通信部120が、ユーザー端末30から約定利回りを受信することができる。
【0141】
そして、手数料管理部140は、約定利回り及び売買パターンによる取引利回りを比較することができる。
【0142】
また、手数料管理部140は、約定利回り及び売買パターンによる取引利回りを比較した結果、取引利回りの約定利回りに比べての超過利回りの達成有無を判断することができる。
【0143】
取引利回りが約定利回りを超える場合、手数料管理部140は、超過利回り達成手数料を算出することができる。
【符号の説明】
【0144】
10 外部サーバー
20 取引サーバー
30 ユーザー端末
100 自動投資プラットフォームサービスの提供システム
110 格納部
120 通信部
130 解析部
140 手数料管理部