(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162980
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20241114BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023205648
(22)【出願日】2023-12-05
(31)【優先権主張番号】P 2023078177
(32)【優先日】2023-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】000162021
【氏名又は名称】共栄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
(72)【発明者】
【氏名】道善 聡
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB112
4C083AB352
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC472
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC622
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC682
4C083AC692
4C083AC812
4C083AC852
4C083AC932
4C083AD042
4C083AD152
4C083AD172
4C083AD212
4C083AD272
4C083AD302
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD392
4C083AD432
4C083AD492
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD632
4C083AD642
4C083AD662
4C083CC02
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC23
4C083CC33
4C083EE12
4C083FF01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】天然物由来で生体安全性にすぐれ、肌の色調を改善する有効成分を配合した皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安定性及び有効性にすぐれた、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤、及び肌の色調を評価する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の老化又は不調は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、紫外線や大気汚染物質に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷又は炎症等の外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象である。皮膚の老化又は不調としては、例えば、シワ、タルミ、ハリの低下、皮膚のバリア機能の低下、色素沈着又はくすみ等が挙げられ、それぞれの皮膚の状態に応じて、シワ改善剤、保湿剤又はシミ予防剤等が提案されている。
【0003】
従来、皮膚の老化又は不調を予防・改善する成分としては、例えば、ビタミンA,E等の抗酸化剤や保湿剤(例えば、アミノ酸、有機酸、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン、ヘパリン類似物質等)が提案されているが、安定性及び有効性の点で課題がある。また、植物等の天然物由来の成分の利用も提案されているが、経時安定性(着色、澱、臭い等)及び有効性の点で課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09-136824号
【特許文献2】特開平11-335233号
【特許文献3】特開2015-028012号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、皮膚安全性の観点から天然物由来の新たな有効成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物が、肌の色調を改善する効果を有することを見出した。
【0006】
従来、ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物抽出物が、皮膚生理活性を有することは、例えば、上記特許文献1~3により開示されているものの、ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物の白色系の花の抽出物が、肌の色調を改善する効果を有することついて知られていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の白色系の花の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤であって、本発明によれば、肌の色調を改善する皮膚外用剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いるシソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)の植物としては、例えば、イングリッシュラベンダー(Lavandula angustifolia)、フレンチラベンダー(Lavandula stoechas)又はそれらの交雑種が挙げられる。
【0010】
本発明で用いるラヴァンドラ属(Lavandula)に属する植物の抽出部位としては、白色系の花の使用が、安定性及び有効性の観点から特に好ましい。
【0011】
抽出物の調製は、まず、抽出に使用する部位を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。抽出は、浸漬法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることで行うことが可能であるが、浸漬法以外にも超臨界抽出法を用いることも可能である。
【0012】
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテル等のエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルム等の炭化水素系溶媒等が挙げられ、それらは単独で又は二種以上混合して用いられる。
【0013】
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の有効性、さらには、皮膚刺激性の観点から、また、皮膚外用剤(化粧品、医薬部外品、外用医薬品等)への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては、水、低級アルコール類又は多価アルコール類等の親水性溶媒が好適である。この親水性溶媒を用いる場合の好ましい例としては、例えば、水、低級アルコール類(特にエタノール)、又は多価アルコール(特に、1,3-ブチレングリコール,グリセリン)の単独使用、或いは、水と低級アルコール類(特にエタノール)との混合溶媒、又は水と多価アルコール類(特に1,3-ブチレングリコール,グリセリン)との混合溶媒の使用等が挙げられる。
【0014】
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水と低級アルコール又は多価アルコールであれば、容量比(以下同じ)で1:5~25:1が好ましい。
【0015】
また、植物の使用部位と抽出溶媒との重量比は、1:1~1:50が好ましい。
【0016】
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3~9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸等の酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
【0017】
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水単独又は水と低級アルコール又は多価アルコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃~80℃の範囲であり、抽出時間は好ましくは1~168時間(1時間~1週間)であり、より好ましくは1~120時間(1時間~5日間)の範囲である。
【0018】
本発明に係る抽出物は、不純物の除去、安定性の向上のために、活性炭処理、イオン交換樹脂処理、合成吸着剤、シリカゲル、及び再結晶処理のいずれか1種又は2種以上を組み合わせて、有効成分以外の不純物を除くことでも良い。
【0019】
上述のように調製した抽出物は、pHを3~8に調製した上で、これをそのままの状態で皮膚外用剤の配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
【0020】
本発明に係る抽出物は、後述する実施例に示す通り、肌の色調を改善する効果を発揮する。肌の色調を改善効果とは、「肌の色合いを明るくする」、「肌のくすみを改善する」、「色素沈着を予防する」及び「肌の透明感を向上させる」等が挙げられる。
【0021】
本発明に係る抽出物を含む皮膚外用剤(化粧料、医薬部外品又は外用医薬品)としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、口紅、ファンデーション、シートマスク、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、石けん等の清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
本発明に係る抽出物の配合量は、スキンケア用の皮膚外用剤に配合する場合は、それぞれの抽出物の固形分として、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)の範囲である。また、洗浄用の皮膚外用剤に配合する場合は、それぞれの抽出物の固形分として、一般的には0.00001~5.0重量%の範囲である。
【0023】
本発明に係る抽出物を皮膚外用剤(化粧品、医薬部外品又は外用医薬品)に配合する際には、皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、乳化剤又は乳化助剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤、色素、香料、抗シワ剤、色素沈着予防剤及びその他生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0024】
油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0025】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′、N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0026】
乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖とタンパク質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来タンパク質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
【0027】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0028】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、プルラン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
【0029】
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β-グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
【0030】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等がある。
【0031】
細胞賦活剤としては、パントテニルアルコール、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等がある。
【0032】
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
【0033】
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
【0034】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0035】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、アスタキサンチン等のカロテノイド、ビタミンE及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル)、ビタミンA又はその誘導体(パルミチン酸レチノール等)等がある。
【0036】
金属イオン封鎖剤としては、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、エチドロン酸又はその塩(エチドロン酸4Na等)、グルコン酸又はその塩(グルコン酸ナトリウム等)、ジエチレントリアミン五酢酸又はその塩(ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム等)、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩(ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等)、フィチン酸又はその塩(フィチン酸ナトリウム等)が挙げられる。
【0037】
色素沈着予防剤としては、コウジ酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ビタミンE又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、胎盤抽出液(プラセンタエキス)、リノール酸から選択される1以上のものが挙げられる。
【0038】
上記コウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド(2-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)、L-アスコルビン酸-5-グルコシド(5-O-α-D-グルコピラノシル-L-アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えば、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0039】
抗シワ剤として、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体(酢酸トコフェロール等)、ビタミンC又はその誘導体(アスコルビン酸グルコシド、3-O-エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等)、パントテニルアルコール、トラネキサム酸、ナイアシンアミドが挙げられる。
【0040】
さらに、以下の植物又は微生物等の天然物由来の成分を併用することも可能である。例えば、コラーゲン又はその加水分解物、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物挙げられる。
【0041】
イネ科の植物由来成分としては、特に、イネ葉加水分解物、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物が好ましい。また、アブラナ科植物由来の成分としては、白芥子の抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(やぶきた、さみどり、あさひ、ごこう、うじみどり、きょうみどり、うじひかり、さみどり、べにふうき等)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、ダマスクバラの花の抽出物、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ヒマワリ新芽抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物又はカミツレ花抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ハイビスカス、ムクゲ又はフヨウの発酵物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。マタタビ科植物由来成分としては、未成熟のキウイ抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、グレープフルーツ又はハッサク等の植物に含まれるフラボノイド及びその配糖体を含む抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、又はササユリの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。キジカクシ科植物由来成分としては、アスパラガスの抽出物が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
【0042】
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
【0043】
製造例1.抽出物の調製(1)
シソ科(Lamiaceae)ラヴァンドラ属(Lavandula)に属するラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(白色)を乾燥し、乾燥物100gに精製水400gと1,3-ブチレングリコール600gを添加し、40℃で2時間撹拌した。これをろ過し、精製水を加え1,3-ブチレングリコールの濃度が30%になるように調整し、淡褐色透明のラベンダー抽出物1300gを得た(固形分濃度0.63%)。
【0044】
製造例2.抽出物の調製(2)
製造例1において、ラベンダー(Lavandula angustifolia)に代えて、ラベンダー(Lavandula stoechas)の花(白色)を使用する他は、製造例1と同様の工程で、淡褐色透明のラベンダー抽出物1295gを得た(固形分濃度0.62%)。
【0045】
製造例3.抽出物の調製(3)
乾燥物100gに精製水1000gを添加し、40℃で2時間撹拌した。これをろ過して、淡褐色透明のラベンダー抽出物780gを得た(固形分濃度1.87%)。
【0046】
比較製造例1.抽出物の調製
上記製造例1において、ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(白色)に代えて、ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(紫色)を使用する他は、製造例1と同様の工程で、褐色透明のラベンダー抽出物1305gを得た(固形分濃度0.63%)。
【0047】
比較製造例2.抽出物の調製
上記製造例3において、ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(白色)に代えて、ラベンダー(Lavandula angustifolia)の花(紫色)を使用する他は、製造例3と同様の工程で、褐色透明のラベンダー抽出物775gを得た(固形分濃度1.85%)。
【0048】
試験例1.チロシナーゼ活性抑制の評価試験
血管内皮細胞(HuVEC)を6.0×104cells/wellで24 well plateに播種し、24時間でHuMedia MvG(クラボウ社製)培地で培養後、試料溶液として製造例1の抽出物を追添加した。ここで、試料溶液は、製造例1の抽出物をHuMedia MvG(クラボウ社製)培地にそれぞれ溶液としての最終濃度が0.5%、1.0%及び2.0%となるように培地に添加した3つの濃度のものを調製して使用した。試料溶液添加後、さらに、24時間培養し、その後、UV-A(4,900mJ/cm2)を培養器底面より照射した。その後、アスピレーターにて培地を除去し、試料溶液を含まない培地に交換した。培地を交換して、さらに血管内皮細胞(HuVEC)を24時間培養後、その培養上清を回収した(以下、回収した培養上清Aという。)。血管内皮細胞培養(HuVEC)とは別にDermaLife M(LIFELINE CELL TECHNOLOGY社製)培地で培養しておいたヒト正常メラノサイトを1.5×104 cells/wellになるよう、96 well plateに播種した。ヒト正常メラノサイトを24時間培養後、培養上清Aを評価試料として添加した。72時間培養後、上清を除去し、界面活性剤(Triton X-100)と5mM L-ドーパ溶液を添加して37℃で反応を行った後、マイクロプレートリーダー(MULTISKAN FC、thermo scientific社製)を用い、波長492nmでドーパ値を測定した。なお、試料溶液の代わりに同濃度の30%ブチレングリコール水溶液を添加して血管内皮細胞(HuVEC)を培養し、かつ、UV-Aを照射しなかった場合のコントロール区[UV-A(-)コントロール]と、試料溶液の代わりに同濃度の30%ブチレングリコール水溶液を添加して血管内皮細胞(HuVEC)を培養し、かつ、UV-Aを照射した場合のコントロール区[UV-A(+)コントロール]を設定して同様の操作を行い、それぞれの区でのドーパ値を測定した。チロシナーゼ活性の評価試験の結果は、UV-A(+)コントロール区のドーパ値を100とした場合の各区のドーパ値を相対値で示す。
【0049】
【0050】
まず、表1に示すように、紫外線を照射した血管内皮細胞の培養上清(本発明に係る抽出物を添加していない場合の培養上清)をメラノサイトの培養細胞に添加すると、メラニン生成に関与する酵素(チロシナーゼ)の活性が亢進される一方、本発明に係る抽出物を添加して培養した血管内皮細胞の培養上清をメラノサイトの培養細胞に添加した場合は、チロシナーゼ活性が顕著に抑制されることが確認された。このことから、本発明に係る抽出物は、紫外線照射により血管内皮細胞からのチロシナーゼ活性亢進因子の放出の抑制効果、或いは血管内皮細胞からのメラニン産生抑制因子の放出の促進効果を有することが示唆される。すなわち、本発明に係る抽出物は、メラノサイト細胞に対する直接的な効果ではなく、新たな肌の色調改善(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の効果を有することが上記試験例1により確認された。
【0051】
なお、上記試験例1により、本発明は、肌の色調に影響を及ぼすチロシナーゼの活性抑制効果を、直接メラノサイト細胞を使用して評価する方法ではなく、血管内皮細胞を使用して評価することができる新たな評価方法を提供することもできる。
【0052】
試験例2.目視による色の評価試験
製造例1の抽出物と、比較製造例1の抽出物の着色を比較した。それぞれ3つのサンプルを調製し、室温、40℃で1週間静置して、目視で観察を行った。
【0053】
【0054】
表2に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、比較製造例1の抽出物と比較して、色が薄く、経時的変化も小さいことが3つのサンプルの全てで確認された。このことから、本発明に係る抽出物は、皮膚外用剤に配合した際に、製剤の色の変化を抑えることができ、特に、透明又は白色系の皮膚外用剤への配合に好適である。
【0055】
試験例3.チロシナーゼ活性評価試験
ヒト正常メラノサイト細胞を1.5×104cells/wellになるよう、96 well plateに播種してDermaLife M(LIFELINE CELL TECHNOLOGY社製)培地で培養した。24時間培養後、試験区及び比較試験区を設定し、試料溶液として製造例3の抽出物及び比較製造例2の抽出物をそれぞれ追添加した。ここで、試料溶液は、製造例1の抽出物又は比較製造例2の抽出物をDermaLife M(LIFELINE CELL TECHNOLOGY社製)培地にそれぞれ溶液としての最終濃度が0.5%及び1.0%となるように培地に添加した2つの濃度のものを調製して使用した。48時間培養後、上清を除去し、界面活性剤(Triton X-100)と5mM L-ドーパ溶液を添加して37℃で反応を行った後、マイクロプレートリーダー(MULTISKAN FC、thermo scientific社製)を用い、波長492nmでドーパ値を測定した。なお、試料溶液に代えて精製水を添加したコントロール区を設定して同様の操作を行い、ドーパ値を測定した。チロシナーゼ活性の評価試験の結果は、コントロール区のドーパ値を100とした場合の各試験区の相対値で示す。
【0056】
【0057】
表3に示すように、本発明に係る抽出物(製造例3の抽出物)は、比較製造例2の抽出物と比較して、顕著なチロシナーゼ活性抑制効果を有することが確認された。
【0058】
試験例4.モニターテスト
まず、表4に示す本発明のローション、比較ローション及びコントロールローションについて以下の試験を行った。すなわち、無作為に抽出した年齢25~50歳の男女5名を被験者として各被験者の前腕部に、各ローションを塗布する3つの試験区を設け、それぞれ1日2回(朝、晩)4週間塗布した際の(イ)透明感、(ロ)使用感(肌なじみ、伸び感)、(ハ)キメについて、A:非常に良い、B:良い、C:変化なし、D:やや悪い、という4段階で自己評価した。試験結果を表5に示す。
【0059】
【0060】
【0061】
表5に示す通り、本発明のローションは、コントロールローション及び比較ローションと比較して、(イ)透明感、(ロ)使用感(肌なじみ、伸び感)、(ハ)キメを向上させる効果が高く、特に、透明感の向上が顕著であった。
【0062】
試験例5.DKK1(Dickkopf-1)発現評価
試験例5では、真皮や血管の細胞から分泌されるWntシグナル経路を阻害する因子(タンパク質)であることが知られている「DKK1」の発現を評価する。ここで、「DKK1」は、Wntシグナル経路を阻害することで表皮に存在するメラノサイトの分化及び増殖を抑制し、メラニンの合成を抑制することが知られている(例えば、非公知文献である「Y.Yamaguchi, S. Itami, H. Watabe et al., J. Cell Biol., 165, 275~285 [2004]」にて知られている。)。
以下に試験方法について詳細に説明する。まず、正常ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)を24ウェルプレートに1.0×105cells/wellとなるように播種し、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、試料溶液を添加し、さらに48時間培養した(試験区)。ここで、試料溶液としては製造例1の抽出物を溶液としての最終濃度が2.0%になるように調製したものを使用した。また、試料溶液に代えて30% 1,3-ブチレングリコールを添加したコントロール区も設定し、同様に培養操作を行った。次に、それぞれの試験区及びコントロール区の細胞をISOGEN II試薬(ニッポン・ジーン社製)0.5mLで回収した。回収した細胞に対してRNase フリー水200μL添加して撹拌混合し室温で15分放置後、遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、上清のみを500μL分取した。回収した上清にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、室温で10分放置後15,000rpm、4℃の条件下で10分間遠心分離してtotalRNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを0.5mL添加し、15,000rpm、4℃条件下で3分間遠心分離して沈殿を回収した。上清を捨て、この作業を2回繰り返した。上清を完全に除去した後、風乾し、RNaseフリー水に溶解させた。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)[タカラバイオ社製])を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、DKK1遺伝子の発現と、内部標準物質ACTB遺伝子の発現の検出を行った。ここで、ACTB(βアクチン)は、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、ACTB遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区でのDKK1遺伝子の発現量を比較した。
【0063】
【0064】
表6に示す通り、本発明に係る抽出物は、DKK1(Dickkopf 1)の発現を抑制することが確認された。このことから、本発明に係る抽出物は、DKK1の発現を亢進することで、メラニンの生成を抑制し、肌の色調改善効果(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の効果を有することが示唆される。
【0065】
試験例6.メンブレン抗体アレイによる炎症因子発現抑制の評価試験
正常ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)を24ウェルプレートに1.0×105cells/wellとなるように播種し、5%CO2、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、評価試料を添加し、さらに24時間培養を続けた。その後、UV-Aを2,450 mJ/cm2となるように照射し、さらに24時間培養を続けた。対照としてUV-Aを照射せずに同じ濃度の30% 1,3-ブチレングリコールを添加した区(未照射コントロール)と、UV-Aを照射し、同じ濃度の30%1,3-ブチレングリコールを添加した区(照射コントロール)を設定した。培養終了後、それぞれの上清を回収してアブカム社のCytokine Array-Human Cytokine Antibody Array (Membrane, 42 Targets)を用いて上清中における炎症性サイトカインを測定した。測定は以下のように行った。キット付属のメンブランにblocking bufferで30分間処理してブロッキングを行った後、製造例1の抽出物を添加培養した上清を添加し4℃で一晩反応させた。翌日、メンブランを洗浄後、一次抗体溶液を2時間室温静置で反応後、wash bufferで洗浄し、二次抗体溶液を加え2時間室温静置した。反応後、wash bufferで洗浄し、メンブランにDetection bufferを塗布し、冷却CCDカメラ装置(ATTO社製)で化学発光画像を撮影し、得られた画像を輝度から数値を算出した。同時に、対照区も同様の操作で評価を行い、未照射コントロール区の検出された各数値を100とした時の相対値で算出した。
【0066】
【0067】
表7に示す通り、本発明に係る抽出物は、血管内皮細胞からの炎症サイトカイン因子(IL-10, TGF-β1, Leptin, IL-15, IL-4, MCP-3, GCSF, IL-1β, IL-1α, TNF-α, IL-7)の分泌を抑制することが確認された。このことから、本発明に係る抽出物は、炎症サイトカイン因子がメラノサイトを刺激することを抑えて、肌の色調改善(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の効果を有することが示唆される。
【0068】
試験例7.チロシナーゼ活性抑制評価試験
本発明に係る抽出物は、他の有効成分と組み合わせることで、肌の色調改善(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の相乗効果も示唆される。
試験例3において、試料溶液として製造例3の抽出物(溶液としての最終濃度を0.5%, 1.0%, 2.0%に調製した3種の抽出物)と、2mMのナイアシンアミド(以下「NA」と表示する。)又は1%(w/v%)アスコルビン酸グルコシド(以下「AG」と表示する。)を含む組成物を試料溶液として調製し、試験例3と同様の方法でチロシナーゼ活性抑制効果を評価した。
【0069】
【0070】
表8に示す通り、本発明に係る抽出物は、その濃度依存的に、ナイアシンアミド又はアスコルビン酸グルコシドと組み合わせることで、顕著なチロシナーゼ活性抑制効果を示すことが確認され、このことから、これらの組み合わせは、相乗的な肌の色調改善(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の効果を有することが示唆される。
【0071】
試験例8.メラニン生成抑制効果の評価試験
まず、試験例8に使用する試料溶液を調製した。すなわち、試料溶液として製造例3の抽出物(溶液としての最終濃度を2.0%に調製した抽出物)と2%(w/v %)のトラネキサム酸(以下「TX」と表示する。)とを含む組成物を調製した。次に、メラノサイト含有三次元モデル MEL-300-Aをプロトコルに従い前培養を行った後、試料溶液を角層上に50μLずつ添加し1日間培養した。その後、試料溶液を吸引除去した後、上面よりUV-Bを30mJ/cm2照射し、再び試料溶液を添加し培養した。その際、培地交換を行った。この操作を培養期間中2~3日おきに合計4回繰り返した。培養終了後、組織をマイクロチューブに回収し、10% DMSO含有1N NaOH溶液1mL加えて10分間ボイリングを行って溶解し、得られた溶解液の492nmにおける吸光度を測定した。また同じ溶液のタンパク質量をBradford法にて測定し、490nmにおける吸光度をタンパク質量(mg/mL)で割ることでタンパク質当たりのメラニン量を算出した。また、同様の操作により、試料溶液に代えてコントロールとして同濃度の1,3-ブチレングリコールを使用した区を設定し、UV未照射の試験区を100とした時の、各試料添加区のタンパク質当たりのメラニン量の相対値を算出した。
【0072】
【0073】
表9に示す通り、本発明に係る抽出物は、トラネキサム酸と組み合わせることで、顕著なメラニン生成抑制効果を示すことが確認され、このことから、これらの組み合わせは、相乗的な肌の色調改善(透明感の向上、肌の明るさの向上及び色素沈着の予防等)の効果を有することが示唆される。
【0074】
処方例1.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 0.5
スクワラン 0.2
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
トコフェロール酢酸エステル 0.02
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.1
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0075】
処方例2.化粧水
処方例1の成分中、製造例1の抽出物0.5部に代えて、製造例2の抽出物0.5部を用いるほかは処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0076】
処方例3.化粧水
処方例1の成分中、製造例1の抽出物0.5部に代えて、製造例3の抽出物0.5部を用いるほかは処方例1と同様にして化粧水を得た。
【0077】
処方例4.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ナイアシンアミド 5.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリセリン 1.0
1,3-ブチレングリコール 1.0
ペンタンジオール 1.0
水酸化カリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0078】
処方例5.化粧水
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
ナイアシンアミド 5.0
ε-アミノカプロン酸 0.1
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
ピリドキシン塩酸塩 0.5
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.1
d-カンフル 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0079】
処方例6.乳液
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 15.0
水添大豆レシチン 1.5
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
アルブチン 3.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トコフェロール酢酸エステル 0.3
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
加水分解コラーゲン 1.0
アセチルヒアルロン酸 0.1
エデト酸二ナトリウム 0.05
ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム 0.05
精製水 全量が100部となる量
【0080】
処方例7.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0081】
処方例8.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウムに代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0082】
処方例9.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えて3-O-エチルアスコルビン酸3.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0083】
処方例10.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウムに代えてナイアシンアミド3.0部を用いるほかは処方例6と同様にして乳液を得た。
【0084】
処方例11.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
ベヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.0
キャンデリラワックス 1.0
乳酸菌発酵米 2.0
大豆由来水添レシチン 0.5
製造例1の抽出物 1.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
アルギン酸ナトリウム 1.0
グリセリン 2.0
ペンタンジオール 1.0
PH調整剤 適量
精製水 全量が100部となる量
【0085】
処方例12.クリーム
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル) 5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ-オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
D-パントテニルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
ナイアシンアミド 5.0
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
加水分解コラーゲン 1.0
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
dl-カンフル 0.3
l-メントール 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0086】
実施例13.パック
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D-パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
水溶性コラーゲン 1.0
キサンタンガム 2.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
精製水 全量が100部となる量
【0087】
処方例14.ヘアシャンプー
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
【0088】
処方例15.ヘアコンディショナー
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0089】
処方例16.洗浄用化粧料
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
水溶性コラーゲン 1.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.2
トコフェロール酢酸エステル 0.2
トリクロサン 0.1
トリクロロカルバニド 0.5
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0090】
処方例17.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
製造例1の抽出物 1.0
ナイアシンアミド 1.0
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.1
水溶性コラーゲン 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
グリセリン 1.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
ペンタンジオール 1.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0091】
処方例18.美容液
[成分] 部
製造例1の抽出物 2.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
水溶性コラーゲン 1.0
トラネキサム酸 0.1
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1、3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
カタメンキリンサイ抽出物 5.0
精製水 全量が100部となる量
【0092】
処方例19.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
シアバター 2.0
べヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.5
キャンデリラワックス 0.5
ナイアシンアミド 1.0
製造例1の抽出物 0.5
乳酸菌発酵米 3.0
水添レシチン 2.0
カタメンキリンサイ抽出物 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
グリセリン 4.0
水酸化カリウム 適 量
精製水 全量が100部となる量