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特開2024-162996農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024162996
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造
(51)【国際特許分類】
   E02B 15/00 20060101AFI20241114BHJP
   B01D 29/01 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
E02B15/00 Z
B01D29/04 510B
B01D29/04 520D
B01D29/04 530A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024002233
(22)【出願日】2024-01-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-28
(31)【優先権主張番号】202310516389.4
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522229020
【氏名又は名称】安徽農業大学
【氏名又は名称原語表記】ANHUI AGRICULTURAL UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】130 Changjiangxilu Hefei, Anhui 230036, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 暁麗
(72)【発明者】
【氏名】廖 娟
(72)【発明者】
【氏名】陳 龍
(72)【発明者】
【氏名】蔡 広鎧
(72)【発明者】
【氏名】張 俊卓
(72)【発明者】
【氏名】韓 睿
(72)【発明者】
【氏名】王 振懿
(72)【発明者】
【氏名】劉 延浩
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ゲン▼珂
(72)【発明者】
【氏名】金 大唐
(72)【発明者】
【氏名】魯 清元
(72)【発明者】
【氏名】張 芸溪
【テーマコード(参考)】
2D025
4D116
【Fターム(参考)】
2D025AA00
4D116AA01
4D116BB01
4D116BC05
4D116BC71
4D116DD04
4D116FF17B
4D116HH19B
4D116QA45C
4D116QA45D
4D116QA45F
4D116QC29C
4D116RR01
4D116RR21
4D116RR22
4D116VV07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】水利工事の分野に適用し、農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造を提供する。
【解決手段】ゲート本体を含み、前記ゲート本体は、溝渠内に固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、濾過部が固定して設置され、前記ゲート本体には、生分解層がさらに設置され、前記生分解層は、前記濾過部の背水側に位置し、前記引き上げチャンバ内に設置された引き上げアセンブリをさらに含み、前記ゲート本体には、洗浄アセンブリがさらに設置され、前記ゲート本体には、フローティングブロック機構がさらに設置され、前記濾過部が目詰まりした場合、濾過部の上流側の水位を高くし、フローティングブロック機構を利用して前記洗浄アセンブリを作動させ、洗浄アセンブリを利用して目詰まりした第2濾過孔を洗浄する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造であって、ゲート本体を含み、
前記ゲート本体には、濾過部が固定して設置され、前記ゲート本体には、生分解層がさらに設置され、前記生分解層は、前記濾過部の背水側に位置し、
前記濾過部は、交互に設置された複数組の後濾過板及び前濾過板を含み、隣接する組の後濾過板と前濾過板は接続濾過板によって接続され、前記濾過部の上流面には、前記後濾過板に対応する引き上げチャンバが形成され、
前記引き上げチャンバ内に設置された引き上げアセンブリをさらに含み、
前記ゲート本体には、洗浄アセンブリがさらに設置され、前記洗浄アセンブリは、前記前濾過板に対応し、洗浄アセンブリは、目詰まりした第2濾過孔を洗浄するために用いられ、
前記ゲート本体には、フローティングブロック機構が設置され、前記濾過部が目詰まりした場合、フローティングブロック機構を利用して前記洗浄アセンブリを作動させ、洗浄アセンブリは、目詰まりした第2濾過孔を洗浄することを特徴とする農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項2】
前記後濾過板には、複数の第1濾過貫通孔が開設され、
前記前濾過板には、複数の第2濾過孔が開設されることを特徴とする請求項1に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項3】
前記引き上げアセンブリは、前記引き上げチャンバに支持して回転可能に設けられた2組の引き上げローラを含み、2組の引き上げローラの間には、引き上げベルトが巻き付けられ、前記引き上げベルトには、複数組の引き上げロッド群が等間隔に設けられ、
前記引き上げアセンブリは、前記引き上げローラを回転駆動するための引き上げモータをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項4】
前記ゲート本体には、収集ボックスがさらに設置され、前記収集ボックスの頂部の片側に収集口を有し、前記収集口には、前記引き上げロッド群と協動する材料止めロッド群が固定して設置されることを特徴とする請求項3に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項5】
前記洗浄アセンブリは、ゲート本体に支持して回転可能に設けられた支持回転軸を含み、前記支持回転軸には、洗浄ロッドが同軸に固定して取り付けられ、前記洗浄ロッドには、複数の洗浄ブラシが設置され、
前記洗浄アセンブリは、支持座をさらに含み、前記支持座は、前記ゲート本体に固定され、前記支持座には、連動チャンバが開設され、前記支持回転軸の頂部は、前記連動チャンバ内に延びており、前記支持回転軸の頂端には、従動傘歯車が設置され、前記連動チャンバ内には、従動傘歯車と噛み合う駆動傘歯車がさらに回転可能に設置される請求項4に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項6】
前記フローティングブロック機構は、第1フローティングブロックを含み、前記第1フローティングブロックは、第1昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第2垂直ガイドレールが開設され、前記第1昇降ラックバーは、前記第2垂直ガイドレールに支持して摺動可能に設けられ、前記第1昇降ラックバーには、前記駆動傘歯車と噛み合うラックを有することを特徴とする請求項5に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項7】
前記フローティングブロック機構は、制限アセンブリをさらに含み、前記制限アセンブリは、支持バッフルを含み、前記支持バッフルは、前記第1昇降ラックバーの真上に位置し、
前記支持バッフルは、プッシュプルフレームに固定して取り付けられ、前記プッシュプルフレームは、ガイドポストに嵌設され、前記ガイドポストは、回転歯車の片側の表面に固定して取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項8】
前記フローティングブロック機構は、第2フローティングブロックをさらに含み、前記第2フローティングブロックは、第2昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第1垂直ガイドレールがさらに開設され、前記第2昇降ラックバーは、前記第1垂直ガイドレール内に支持して摺動可能に設けられ、前記第2昇降ラックバーには、回転歯車と噛み合うラックを有することを特徴とする請求項7に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項9】
前記第2フローティングブロックが位置する水平高さは、前記第1フローティングブロックが位置する水平高さより高いことを特徴とする請求項8に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項10】
前記ゲート本体の頂部には、液面センサ及びコントローラがさらに設置され、前記コントローラの制御信号入力端は、液面センサに接続され、前記コントローラの制御信号出力端は、引き上げモータに接続されることを特徴とする請求項9に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水利工事の技術分野に属し、特に農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造に関する。
【背景技術】
【0002】
非点源汚染溶解性及び固体の汚染物は、非特定の場所から、降水による洗掘の作用の下で、流出過程により河川、湖、ダム及び入り江等に流入し、水域の富栄養化や他の形態の汚染を引き起こし、点源汚染に対して、非点源汚染は主に、地表の土砂粒、窒素リン等の栄養素、農薬等の有害物質、わらや農業用フィルム等の固体廃棄物、家畜家禽養殖の糞便汚水、農村生活の汚水やゴミ等が、地表流出、土壌侵食、農地排水等の形式により水域環境に入ることによって引き起こされる。
【0003】
現在の遮断装置は一般的に、遮断を必要とする領域に濾過網が設置され、濾過網の背水側に生分解層が設置され、しかしながら、現在の遮断装置は、単一構造の濾過網が使用され、水域に一般的に大量の不純物が存在するため、これらの不純物ゴミが濾過網の表面に堆積して目詰まりを引き起こしやすく、水域の流れに影響を与え、さらに非点源汚染の処理に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例の目的は、農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造を提供することであり、現在の遮断装置が単一構造の濾過網を採用し、水域に一般的に大量の不純物が存在するため、これらの不純物ゴミが濾過網の表面に堆積して目詰まりを引き起こしやすく、水域の流れに影響を与え、さらに非点源汚染の処理に影響を与えるという問題を解決することを旨とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決手段を提供する。
【0006】
ゲート本体を含み、前記ゲート本体が溝渠内に固定して取り付けられ、前記ゲート本体に濾過部が固定して設置され、前記ゲート本体に生分解層がさらに設置され、前記生分解層が濾過部の背水側に位置する、農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造であって、
前記濾過部は、交互に設置された複数組の後濾過板及び前濾過板を含み、隣接する組の後濾過板と前濾過板は接続濾過板によって接続され、前記濾過部の上流面には、前記後濾過板に対応する引き上げチャンバが形成され、
前記引き上げチャンバ内に設置された引き上げアセンブリをさらに含み、
前記ゲート本体には、洗浄アセンブリがさらに設置され、前記洗浄アセンブリは、前記前濾過板に対応し、洗浄アセンブリは、目詰まりした第2濾過孔を洗浄するために用いられ、
前記ゲート本体には、フローティングブロック機構がさらに設置され、前記濾過部が目詰まりした場合、濾過部の上流側の水位を高くし、フローティングブロック機構を利用して前記洗浄アセンブリを作動させ、洗浄アセンブリを利用して目詰まりした第2濾過孔を洗浄する。
【0007】
さらに、前記後濾過板には、複数の第1濾過貫通孔が開設され、前記前濾過板には、複数の第2濾過孔が開設され、設置された第1濾過貫通孔及び第2濾過孔は、水流を濾過し、水流中の不純物ゴミを遮断するために用いられる。
【0008】
さらに、前記引き上げアセンブリは、前記引き上げチャンバに支持して回転可能に設けられた2組の引き上げローラを含み、2組の引き上げローラの間には、引き上げベルトが巻き付けられ、前記引き上げベルトには、複数組の引き上げロッド群が等間隔に設けられ、前記引き上げロッド群は、複数の等間隔に設けられたロッド本体を含み、前記引き上げアセンブリは、前記引き上げローラを回転駆動するための引き上げモータをさらに含み、具体的な使用において、引き上げモータは引き上げローラを回転駆動するために使用され、これにより引き上げベルトが動作し、引き上げロッド群を駆動して引き上げチャンバ内のゴミ不純物を上へ引き上げる。
【0009】
さらに、前記ゲート本体には、収集ボックスがさらに設置され、前記収集ボックスの頂部の片側には収集口を有し、前記収集口には、前記引き上げロッド群と協動する材料止めロッド群が固定して設置され、同様に、前記材料止めロッド群は、等間隔に設置された複数のロッド本体を含み、材料止めロッド群に含まれるロッド本体は、引き上げロッド群に含まれるロッド本体と互いに交差しており、引き上げロッド群のロッド本体が材料止めロッド群のロッド本体を通す際に、引き上げロッド群上のゴミ不純物が材料止めロッド群に落ち、収集ボックス内に収集されるようにする。
【0010】
前記引き上げロッド群の端部はソフトブラシを有し、後濾過板に向かう引き上げアセンブリの端部のソフトブラシは前記第1濾過貫通孔と接触しており、引き上げアセンブリが動作しているとき、引き上げロッド群の端部のソフトブラシが目詰りした第1濾過貫通孔を洗浄できるようにする。
【0011】
さらに、前記洗浄アセンブリは、ゲート本体に支持して回転可能に設けられた支持回転軸を含み、前記支持回転軸には、洗浄ロッドが同軸に固定して取り付けられ、前記洗浄ロッドには、複数の洗浄ブラシが設置され、前記洗浄ブラシの端部には、同様にソフトブラシを有し、洗浄ブラシの端部のソフトブラシは第2濾過孔と接触しており、洗浄ロッドが回転すると、洗浄ブラシの端部のソフトブラシを利用して、目詰りした第2濾過孔を洗浄するようにする。
【0012】
前記洗浄アセンブリは、支持座をさらに含み、前記支持座は、前記ゲート本体に固定され、前記支持座には、連動チャンバが開設され、前記支持回転軸の頂部は、前記連動チャンバ内に延びており、前記支持回転軸の頂端には、従動傘歯車が設置され、前記連動チャンバ内には、前記従動傘歯車と噛み合う駆動傘歯車がさらに回転可能に設置され、駆動傘歯車が回転すると、従動傘歯車の噛み合いによる連動により、支持回転軸が回転駆動される。
【0013】
さらに、前記フローティングブロック機構は、第1フローティングブロックを含み、前記第1フローティングブロックは、第1昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第2垂直ガイドレールが開設され、前記第1昇降ラックバーは、前記第2垂直ガイドレールに支持して摺動可能に設けられ、前記第1昇降ラックバーには、前記駆動傘歯車と噛み合うことができるラックを有し、濾過部の上流側の水位が第1フローティングブロックを水没させるまで上昇するとき、第1フローティングブロックが浮上して、第1昇降ラックバーを押して上へ移動させ、上へ移動する第1昇降ラックバーが駆動傘歯車と噛み合うと、駆動傘歯車が回転駆動される。
【0014】
さらに、前記フローティングブロック機構は、制限アセンブリをさらに含み、前記制限アセンブリは、支持バッフルを含み、前記支持バッフルは、前記第1昇降ラックバーの真上に位置し、濾過部の上流側の水位が第1フローティングブロックを水没させるとき、第1フローティングブロックの上への移動を制限するために用いられ、支持バッフルが取り外された後、水位が第1フローティングブロックを水没させるときにのみ、第1フローティングブロックは第1昇降ラックバーを駆動して上へ移動させる。
【0015】
前記支持バッフルは、プッシュプルフレームに固定して取り付けられ、前記プッシュプルフレームは、ガイドポストに嵌設され、前記ガイドポストは、回転歯車の片側の表面に固定して取り付けられ、回転歯車が回転すると、ガイドポストが円運動をして、プッシュプルフレームを押して水平変位を形成し、さらに支持バッフルを第1昇降ラックバーの上方から離す。
【0016】
さらに、前記フローティングブロック機構は、第2フローティングブロックをさらに含み、前記第2フローティングブロックは、第2昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第1垂直ガイドレールがさらに開設され、前記第2昇降ラックバーは、前記第1垂直ガイドレール内に支持して摺動可能に設けられ、前記第2昇降ラックバーには、回転歯車と噛み合うことができるラックを有し、濾過部の上流側の水位が第2フローティングブロックを水没させるまで上昇するとき、第2フローティングブロックが浮上して、第2昇降ラックバーを押して上へ移動させ、上へ移動する第2昇降ラックバーが回転歯車と噛み合うと、回転歯車が回転駆動され、回転する回転歯車がガイドポストに円運動をさせ、さらに支持バッフルを押して変位を発生させ、支持バッフルが第1昇降ラックバーの上方から離れるようにする。
【0017】
さらに、前記第2フローティングブロックが位置する水平高さは、前記第1フローティングブロックが位置する水平高さより高い。
【0018】
さらに、前記ゲート本体の頂部には、液面センサ及びコントローラがさらに設置され、前記コントローラの制御信号入力端は液面センサに接続され、前記コントローラの制御信号出力端は引き上げモータに接続され、動作する洗浄アセンブリが目詰まりした第2濾過孔を洗浄する効果が不十分である場合、上昇し続ける水位は液面センサに接触し、液面センサはコントローラに信号を送信し、コントローラは引き上げモータの動作を制御し、引き上げモータは引き上げアセンブリの動作を駆動し、一方では、引き上げチャンバ内の不純物ゴミを引き上げて排出するためであり、他方では、水流が濾過部をスムーズに通過できるように、目詰まりした第1濾過貫通孔を洗浄するためである。
【0019】
従来技術に比べて、本発明の提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造の濾過部が目詰まりした場合、一方では、水位を利用してフローティングブロック機構を水没させ、フローティングブロック機構の動作を利用して、洗浄アセンブリに目詰まりした第2濾過孔を洗浄させ、他方では、引き上げアセンブリを利用して第1濾過孔を洗浄することもでき、これにより、単一構造の濾過網では、これらの不純物が濾過網の表面に堆積して目詰まりを引き起こしやすく、水域の流れに影響を与えるという問題を効果的に解決する。
【0020】
ここで、本発明が提供するフローティングブロック機構の使用過程において、濾過部が目詰まりした場合、濾過部の上流側の水位は絶えず上昇し、第1フローティングブロックの高さが第2フローティングブロックの高さより低いため、支持バッフルが第1昇降ラックバーの頂端に位置し、第1フローティングブロックが水位によって水没しても上へ移動することがなく、水位が上昇し続け、水位が第2フローティングブロックを水没させると、第2フローティングブロックが上へ移動し、さらに支持バッフルが第1昇降ラックバーの上方から離れるまで回転歯車が回転し、このとき、第1フローティングブロックが既に水域中の比較的深い位置にあるため、第1フローティングブロックの浮力が比較的大きく、支持バッフルが第1昇降ラックバーを解放すると、第1フローティングブロックが上へ移動し、第1昇降ラックバーが駆動傘歯車と噛み合った後、引き続き上へ移動する第1フローティングブロックが駆動傘歯車を回転させ、さらに洗浄ロッドを回転駆動させ、洗浄ロッド上の洗浄ブラシを利用して目詰まりした第2濾過孔を洗浄するようにする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下に説明する図面は本発明の一部の実施例に過ぎない。
【0022】
図1】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造の構造概略図である。
図2】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造におけるフローティングブロック機構の構造概略図である。
図3】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造における濾過部の構造概略図である。
図4】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造における第1フローティングブロックの構造概略図である。
図5】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造における制限アセンブリの構造概略図である。
図6】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造におけるプッシュプルアセンブリと第2フローティングブロックの協働の概略図である。
図7図1におけるa箇所の局所拡大構造の概略図である。
図8図1におけるb箇所の局所拡大構造の概略図である。
図9】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造における引き上げベルトと引き上げロッド群の協働の概略図である。
図10】本発明が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造における洗浄アセンブリの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確に分かりやすくするために、以下、図面及び実施例を参照しながら本発明をさらに詳しく説明する。理解すべきこととして、ここで述べた具体的な実施例は、本発明を説明するものに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0024】
以下、具体的な実施例を参照しながら本発明の具体的な実装を詳細に説明する。
【0025】
図1に示すように、本発明の実施例が提供する農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造の構造図であり、該農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造はゲート本体200を含み、前記ゲート本体200は、溝渠100内に固定して取り付けられ、前記ゲート本体200には、濾過部300が固定して設置され、溝渠100を流れる流水がゲート本体200を通過する際に濾過部300によって濾過されるようにする。
【0026】
前記ゲート本体200には、生分解層400がさらに設置され、前記生分解層400は、前記濾過部300の背水側に位置し、濾過部300の上流側の水流は濾過部300によって濾過された後、不純物が濾過された水域はさらに生分解層400によって処理され、生分解層400によって水域中の重金属残留物を処理することは従来技術に属し、ここでは説明を省略する。
【0027】
さらに、前記ゲート本体200の底部は、取り付けベース209に固定して取り付けられ、前記取り付けベース209は、前記溝渠100の底部に固定される。
【0028】
引き続き図1及び図3を参照して、本発明の実施例では、前記濾過部300は、交互に設置された複数組の後濾過板301及び前濾過板302を含み、濾過部300全体が連続的な波状構造を有するように、隣接する組の後濾過板301と前濾過板302は接続濾過板303によって接続され、前記濾過部300の上流面には、前記後濾過板301に対応する引き上げチャンバ304が形成される。
【0029】
さらに、前記後濾過板301には、複数の第1濾過貫通孔3011が開設され、前記前濾過板302には、複数の第2濾過孔3021が開設され、設置された第1濾過貫通孔3011及び第2濾過孔3021は、水流を濾過し、水流中の不純物ゴミを遮断するために用いられる。
【0030】
さらに、図1図7及び図9に示すように、本発明の実施例では、前記農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造は、前記引き上げチャンバ304内に設置された引き上げアセンブリ600をさらに含み、前記引き上げアセンブリ600は、前記引き上げチャンバ304に支持して回転可能に設けられた2組の引き上げローラ604を含み、2組の引き上げローラ604の間には、引き上げベルト605が巻き付けられ、前記引き上げベルト605には、複数組の引き上げロッド群606が等間隔に設置され、前記引き上げロッド群606は、複数の等間隔に設置されたロッド本体を含み、前記引き上げアセンブリ600は、前記引き上げローラ604を回転駆動するための引き上げモータ601をさらに含み、具体的な使用において、引き上げモータ601は引き上げローラ604を回転駆動するために使用され、これにより引き上げベルト605が動作し、動作する引き上げベルト605は、引き上げロッド群606を駆動して、引き上げチャンバ304内のゴミ不純物を上へ引き上げる。
【0031】
さらに、図1及び図7に示すように、本発明の実施例では、前記ゲート本体200には、収集ボックス500がさらに設置され、前記収集ボックス500の頂部の片側には収集口501を有し、前記収集口501には、前記引き上げロッド群606と協動する材料止めロッド群502が固定して設置され、同様に、前記材料止めロッド群502は、複数の等間隔に設置されたロッド本体を含み、材料止めロッド群502に含まれるロッド本体は引き上げロッド群606に含まれるロッド本体と互いに交差しており、引き上げロッド群606のロッド本体が材料止めロッド群502のロッド本体を通す際に、引き上げロッド群606上のゴミ不純物が材料止めロッド群502に落ち、収集ボックス500内に収集されるようにする。
【0032】
また、前記引き上げロッド群606の端部はソフトブラシを有し、後濾過板301に向かう引き上げアセンブリ600の端部のソフトブラシは前記第1濾過貫通孔3011に接触しており、引き上げアセンブリ600が動作しているとき、引き上げロッド群606の端部のソフトブラシが目詰りした第1濾過貫通孔3011を洗浄できるようにする。
【0033】
さらに、図1図8及び図10に示すように、本発明の実施例では、前記ゲート本体200には、洗浄アセンブリがさらに設置され、前記洗浄アセンブリは前記前濾過板302に対応し、洗浄アセンブリは、目詰りした第2濾過孔3021を洗浄するために用いられる。
【0034】
具体的には、図8及び図10に示すように、本発明の実施例では、前記洗浄アセンブリは、ゲート本体200に支持して回転可能に設けられた支持回転軸704を含み、前記支持回転軸704には、洗浄ロッド705が同軸に固定して取り付けられ、前記洗浄ロッド705には、複数の洗浄ブラシ7051が設置され、前記洗浄ブラシ7051の端部には同様にソフトブラシを有し、洗浄ブラシ7051の端部のソフトブラシは第2濾過孔3021に接触しており、洗浄ロッド705が回転すると、洗浄ブラシ7051の端部のソフトブラシを利用して、目詰りした第2濾過孔3021を洗浄するようにする。
【0035】
引き続き図1及び図8を参照して、本発明の実施例では、前記洗浄アセンブリは支持座700を含み、前記支持座700は、前記ゲート本体200に固定され、前記支持座700には、連動チャンバ702が開設され、前記支持回転軸704の頂部は前記連動チャンバ702内に延びており、前記支持回転軸704の頂端には、従動傘歯車703が設置され、前記連動チャンバ702内には、前記従動傘歯車703と噛み合う駆動傘歯車701がさらに回転可能に設置され、駆動傘歯車701が回転すると、従動傘歯車703の噛み合いによる連動により、支持回転軸704が回転駆動される。
【0036】
さらに、図1図2図4図8に示すように、本発明の実施例では、前記ゲート本体200には、フローティングブロック機構がさらに設置され、前記濾過部300が目詰まりした場合、濾過部300の上流側の水位を高くし、フローティングブロック機構を利用して前記洗浄アセンブリを作動させ、洗浄アセンブリを利用して目詰まりした第2濾過孔3021を洗浄する。
【0037】
具体的には、前記フローティングブロック機構は、第1フローティングブロック201を含み、前記第1フローティングブロック201は、第1昇降ラックバー2011に支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体200には第2垂直ガイドレール208が開設され、前記第1昇降ラックバー2011は、前記第2垂直ガイドレール208に支持して摺動可能に設けられ、前記第1昇降ラックバー2011には、前記駆動傘歯車701と噛み合うことができるラックを有し、濾過部300の上流側の水位が第1フローティングブロック201を水没させるまで上昇するとき、第1フローティングブロック201が浮上して、第1昇降ラックバー2011を押して上へ移動させ、上へ移動する第1昇降ラックバー2011が駆動傘歯車701と噛み合うと、駆動傘歯車701が回転駆動される。
【0038】
図2図5及び図6に示すように、本発明の実施例では、前記フローティングブロック機構は、制限アセンブリをさらに含み、前記制限アセンブリは、支持バッフル205を含み、前記支持バッフル205は、前記第1昇降ラックバー2011の真上に位置し、濾過部300の上流側の水位が第1フローティングブロック201を水没させるとき、第1フローティングブロック201の上への移動を制限するために用いられ、支持バッフル205が取り外された後、水位が第1フローティングブロック201を水没させるときにのみ、第1フローティングブロック201は第1昇降ラックバー2011を駆動して上へ移動させる。
【0039】
さらに、本発明の実施例では、前記支持バッフル205は、プッシュプルフレーム204に固定して取り付けられ、前記プッシュプルフレーム204は、ガイドポスト2031に嵌設され、前記ガイドポスト2031は、回転歯車203の片側の表面に固定して取り付けられ、回転歯車203が回転すると、ガイドポスト2031が円運動をして、プッシュプルフレーム204を押して水平変位を形成し、さらに支持バッフル205を第1昇降ラックバー2011の上方から離す。
【0040】
さらに、図2及び図6に示すように、本発明の実施例では、前記ゲート本体200には、水平ガイドレール207がさらに開設され、前記プッシュプルフレーム204の端部には、前記水平ガイドレール207と協動する水平スライダ2041が固定して取り付けられ、前記水平スライダ2041は、前記水平ガイドレール207内に支持して摺動可能に設けられ、支持バッフル205が移動する際に水平の移動経路を維持するようにする。
【0041】
引き続き図1図2及び図6を参照して、本発明の実施例では、前記フローティングブロック機構は、第2フローティングブロック202をさらに含み、前記第2フローティングブロック202は、第2昇降ラックバー2021に支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体200には、第1垂直ガイドレール206がさらに設けられ、前記第2昇降ラックバー2021は、前記第1垂直ガイドレール206内に支持して摺動可能に設けられ、前記第2昇降ラックバー2021には、回転歯車203と噛み合うことができるラックを有し、濾過部300の上流側の水位が第2フローティングブロック202を水没させるまで上昇するとき、第2フローティングブロック202が浮上して、第2昇降ラックバー2021を押して上へ移動させ、上へ移動する第2昇降ラックバー2021が回転歯車203と噛み合うと、回転歯車203が回転駆動され、回転する回転歯車203がガイドポスト2031を円運動させ、さらに支持バッフル205を押して変位を発生させ、支持バッフル205が第1昇降ラックバー2011の上方から離れるようにする。
【0042】
好ましくは、本発明の実施例では、前記第2フローティングブロック202が位置する水平高さは、前記第1フローティングブロック201が位置する水平高さより高く、理解できるように、濾過部300が目詰りした場合、濾過部300の上流側の水位は絶えず上昇し、第1フローティングブロック201の高さが第2フローティングブロック202の高さより低いため、最初は、支持バッフル205が第1昇降ラックバー2011の頂端に位置し、第1フローティングブロック201が水位によって水没しても上へ移動することがなく、水位が上昇し続け、水位が第2フローティングブロック202を水没させると、第2フローティングブロック202が上へ移動し、さらに支持バッフル205が第1昇降ラックバー2011の上方から離れるまで回転歯車203が回転し、このとき、第1フローティングブロック201が既に水域中の比較的深い位置にあるため、第1フローティングブロック201の浮力が比較的大きく、支持バッフル205が第1昇降ラックバー2011を解放すると、第1フローティングブロック201が上へ移動し、第1昇降ラックバー2011が駆動傘歯車701と噛み合った後、引き続き上へ移動する第1フローティングブロック201が駆動傘歯車701を回転させ、さらに洗浄ロッド705を回転駆動させ、洗浄ロッド705上の洗浄ブラシ7051を利用して目詰りした第2濾過孔3021を洗浄するようにする。
【0043】
さらに、引き続き図1を参照して、本発明の実施例では、前記ゲート本体200の頂部には、液面センサ602及びコントローラ603がさらに設置され、前記コントローラ603の制御信号入力端は、液面センサ602に接続され、前記コントローラ603の制御信号出力端は、引き上げモータ601に接続され、動作する洗浄アセンブリが目詰りした第2濾過孔3021を洗浄する効果が十分でない場合、上昇し続ける水位が液面センサ602に接触し、液面センサ602がコントローラ603に信号を送信し、コントローラ603が引き上げモータ601の動作を制御し、引き上げモータ601が引き上げアセンブリ600の動作を駆動し、一方では、引き上げチャンバ304内の不純物ゴミを引き上げて排出するためであり、他方では、水流が濾過部300をスムーズに通過できるように、目詰りした第1濾過貫通孔3011を洗浄するためである。
【0044】
理解できるように、水位が低下するとき、第1昇降ラックバー2011が支持バッフル205を遮断するため、第1フローティングブロック201が元の位置に下がった後にのみ、支持バッフル205が第1昇降ラックバー2011の真上にリセットする。本発明の実施形態は、以上のように開示されているが、明細書及び実施形態に列挙された用途のみに限定されるものではなく、本発明に適する様々な分野に完全に適用可能である。当業者であれば、他の修正を容易に実施することができる。したがって、特許請求の範囲及びその同等の範囲によって定義される一般的概念から逸脱することなく、本発明は、特定の詳細事項及び本明細書に示され、説明される図に限定されない。
【符号の説明】
【0045】
図1図10において、
100 溝渠
200 ゲート本体
201 第1フローティングブロック
2011 第1昇降ラックバー
202 第2フローティングブロック
2021 第2昇降ラックバー
203 回転歯車
2031 ガイドポスト
204 プッシュプルフレーム
2041 水平スライダ
205 支持バッフル
206 第1垂直ガイドレール
207 水平ガイドレール
208 第2垂直ガイドレール
209 取り付けベース
300 濾過部
301 後濾過板
3011 第1濾過貫通孔
302 前濾過板
3021 第2濾過孔
303 接続濾過板
304 引き上げチャンバ
400 生分解層
500 収集ボックス
501 収集口
502 材料止めロッド群
600 引き上げアセンブリ
601 引き上げモータ
602 液面センサ
603 コントローラ
604 引き上げローラ
605 引き上げベルト
606 引き上げロッド群
700 支持座
701 駆動傘歯車
702 連動チャンバ
703 従動傘歯車
704 支持回転軸
705 洗浄ロッド
7051 洗浄ブラシ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造であって、ゲート本体を含み、
前記ゲート本体には、濾過部が固定して設置され、前記ゲート本体には、生分解層がさらに設置され、前記生分解層は、前記濾過部の背水側に位置し、
前記濾過部は、交互に設置された複数組の後濾過板及び前濾過板を含み、隣接する組の後濾過板と前濾過板は接続濾過板によって接続され、前記濾過部の上流面には、前記後濾過板に対応する引き上げチャンバが形成され、
前記引き上げチャンバ内に設置された引き上げアセンブリをさらに含み、
前記ゲート本体には、洗浄アセンブリがさらに設置され、前記洗浄アセンブリは、前記前濾過板に対応し、前記前濾過板には、第2濾過孔が開設され、洗浄アセンブリは、目詰まりした前記第2濾過孔を洗浄するために用いられ、
前記ゲート本体には、フローティングブロック機構が設置され、前記第2濾過孔が目詰まりした場合、フローティングブロック機構を利用して前記洗浄アセンブリを作動させ、洗浄アセンブリは、目詰まりした前記第2濾過孔を洗浄することを特徴とする農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項2】
前記後濾過板には、複数の第1濾過貫通孔が開設され、
前記前濾過板には、複数の前記第2濾過孔が開設されることを特徴とする請求項1に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項3】
前記引き上げアセンブリは、前記引き上げチャンバに支持して回転可能に設けられた2組の引き上げローラを含み、2組の引き上げローラの間には、引き上げベルトが巻き付けられ、前記引き上げベルトには、複数組の引き上げロッド群が等間隔に設けられ、
前記引き上げアセンブリは、前記引き上げローラを回転駆動するための引き上げモータをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項4】
前記ゲート本体には、収集ボックスがさらに設置され、前記収集ボックスの頂部の片側に収集口を有し、前記収集口には、前記引き上げロッド群と協動する材料止めロッド群が固定して設置されることを特徴とする請求項3に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項5】
前記洗浄アセンブリは、ゲート本体に支持して回転可能に設けられた支持回転軸を含み、前記支持回転軸には、洗浄ロッドが同軸に固定して取り付けられ、前記洗浄ロッドには、複数の洗浄ブラシが設置され、
前記洗浄アセンブリは、支持座をさらに含み、前記支持座は、前記ゲート本体に固定され、前記支持座には、連動チャンバが開設され、前記支持回転軸の頂部は、前記連動チャンバ内に延びており、前記支持回転軸の頂端には、従動傘歯車が設置され、前記連動チャンバ内には、従動傘歯車と噛み合う駆動傘歯車がさらに回転可能に設置される請求項4に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項6】
前記フローティングブロック機構は、第1フローティングブロックを含み、前記第1フローティングブロックは、第1昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第2垂直ガイドレールが開設され、前記第1昇降ラックバーは、前記第2垂直ガイドレールに支持して摺動可能に設けられ、前記第1昇降ラックバーには、前記駆動傘歯車と噛み合うラックを有することを特徴とする請求項5に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項7】
前記フローティングブロック機構は支持バッフルを含み、前記支持バッフルは、前記第1昇降ラックバーの真上に位置し、
前記支持バッフルは、プッシュプルフレームに固定して取り付けられ、前記プッシュプルフレームは、ガイドポストに嵌設され、前記ガイドポストは、回転歯車の片側の表面に固定して取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項8】
前記フローティングブロック機構は、第2フローティングブロックをさらに含み、前記第2フローティングブロックは、第2昇降ラックバーに支持して固定して取り付けられ、前記ゲート本体には、第1垂直ガイドレールがさらに開設され、前記第2昇降ラックバーは、前記第1垂直ガイドレール内に支持して摺動可能に設けられ、前記第2昇降ラックバーには、前記回転歯車と噛み合うラックを有することを特徴とする請求項7に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項9】
前記第2フローティングブロックが位置する水平高さは、前記第1フローティングブロックが位置する水平高さより高いことを特徴とする請求項8に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。
【請求項10】
前記ゲート本体の頂部には、液面センサ及びコントローラがさらに設置され、前記コントローラの制御信号入力端は、液面センサに接続され、前記コントローラの制御信号出力端は、引き上げモータに接続されることを特徴とする請求項9に記載の農業非点源汚染のための生態学的遮断構築物構造。