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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163012
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】報酬分配システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024035595
(22)【出願日】2024-03-08
(31)【優先権主張番号】P 2023076991
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523180816
【氏名又は名称】株式会社スマイルリンク
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】吉村 治耕
(57)【要約】
【課題】より好適に商品やサービスを販売するための販売網を広めることを可能とする報酬分配システムを提供することである。
【解決手段】報酬分配システム10aは、第1階層の店舗6の顧客が商品又はサービスを購入した際に商品又はサービスの購入金額の所定の割合の報酬の一部について顧客を紹介した会員4へ還元するための原資とする報酬分配システムであって、所定の割合が第一の値のときに、第1階層の店舗6で会員登録をした第2階層の会員4が第3階層の店舗で商品又はサービスの購入をした場合に商品又はサービスの購入金額の一部を分配金として第1階層の店舗6に還元する分配部16aを備えることを特徴とする。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1階層の店舗の顧客が商品又はサービスを購入した際に前記商品又はサービスの購入金額の所定の割合の報酬の一部について前記顧客を紹介した会員へ還元するための原資とする報酬分配システムであって、
前記所定の割合が第一の値のときに、前記第1階層の店舗で会員登録をした第2階層の会員が第3階層の店舗で前記商品又はサービスの購入をした場合に前記商品又はサービスの購入金額の一部を分配金として前記第1階層の店舗に還元する分配部を備えることを特徴とする報酬分配システム。
【請求項2】
請求項1に記載の報酬分配システムにおいて、
前記分配部は、前記所定の割合が前記第一の値よりも大きい第二の値のときに、前記第3階層の店舗で登録した第4階層の会員から更に下位のn階層の会員までの間に存在する会員が商品又はサービスを購入した金額の一部を前記分配金として前記第1階層の店舗に還元することを特徴とする報酬分配システム。
【請求項3】
請求項1に記載の報酬分配システムにおいて、
前記分配部は、前記第1階層の店舗に前記顧客を紹介した第0階層の会員が所定のシステム利用料を支払う際に、前記第2階層の会員から更に下位の第n階層の会員までの間に存在する会員が商品又はサービスを購入した金額の一部を報酬として前記第0階層の会員に分配することを特徴とする報酬分配システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報酬分配システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会員が購入した商品またはサービスに関する報酬が他の会員に分配されるようなビジネスモデルが構築されている。
【0003】
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、オートシップ取引を契約した入会者について、入会順に系列化した有限階層のオートシップ会員系列を構成し、オートシップ会員系列内における各会員に対して、少なくとも、階層レベル、オートシップ取引、および同一系列内の下層レベルの会員の商品購入実績に応じた第1 の報酬を、一定期間毎に与え、各オートシップ会員系列に関係無く、全てのオートシップ会員について、少なくとも、オートシップ取引回数および期間に応じたポイント、および、新規直紹介の会員数に応じたポイントを、一定期間毎に集計し、集計した各オートシップ会員の総ポイント数の多い順に、全てのオートシップ会員を対象として多階層系列を構築し、この多階層系列の階層レベルに応じて、各オートシップ会員に対して一定期間毎に第2の報酬を与えることを特徴とするマルチレベルマーケティングの報酬方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-151590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
いわゆるマルチレベルマーケティングなどにおける報酬方法では、上位の階層に位置する会員ほど報酬が高く、下位の階層に位置する会員ほど報酬が低く、不公平感のある報酬体系となっているため、一定程度、販売網が広まった後は、それ以上に広まりにくいという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、より好適に商品やサービスの販売するための販売網を広めることを可能とする報酬分配システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る報酬分配システムは、第1階層の店舗の顧客が商品又はサービスを購入した際に前記商品又はサービスの購入金額の所定の割合の報酬の一部について前記顧客を紹介した会員へ還元するための原資とする報酬分配システムであって、前記所定の割合が第一の値のときに、前記第1階層の店舗で会員登録をした第2階層の会員が第3階層の店舗で前記商品又はサービスの購入をした場合に前記商品又はサービスの購入金額の一部を分配金として前記第1階層の店舗に還元する分配部を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る報酬分配システムにおいて、前記分配部は、前記所定の割合が前記第一の値よりも大きい第二の値のときに、前記第3階層の店舗で登録した第4階層の会員から更に下位のn階層の会員までの間に存在する会員が商品又はサービスを購入した金額の一部を前記分配金として前記第1階層の店舗に還元することが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る報酬分配システムにおいて、前記分配部は、前記第1階層の店舗に前記顧客を紹介した第0階層の会員が所定のシステム利用料を支払う際に、前記第2階層の会員から更に下位の第n階層の会員までの間に存在する会員が商品又はサービスを購入した金額の一部を報酬として前記第0階層の会員に分配することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、より好適に商品やサービスを販売するための販売網を広めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る実施形態の報酬分配システムを示す図である。
図2】本発明に係る実施形態の報酬分配システムを用いて商品又はサービスを販売する販売網を構築している様子を示す図である。
図3】本発明に係る実施形態の報酬分配システムの変形例を示す図である。
図4】本発明に係る実施形態の報酬分配システムの変形例を用いて商品又はサービスを販売する販売網(経路)を構築している様子を示す図である。
図5】本発明に係る実施形態の報酬分配システムの変形例を用いて商品又はサービスを販売する販売網(経路)を構築している様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10を示す図である。図2は、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10を用いて商品又はサービスを販売する販売網(経路)を構築している様子を示す図である。
【0014】
報酬分配システム10は、システムを利用して商品又はサービスが購入された際の売上の一部を会員に還元するシステムである。報酬分配システム10は、会員登録部12と、購入金額登録部14と、紹介料分配部16と、情報取得部18と、記憶部20とを備えている。
【0015】
報酬分配システム10は、ネットワーク2を介して会員4や店舗6と接続されている。会員4は、個人であるものとして説明するが、法人でもよい。店舗6は、個人事業主でも法人でもよい。
【0016】
店舗6は、図2に示されるように、様々な業種の店舗である。例えば、住宅などを販売する不動産販売業の企業1、飲食物を提供する飲食業の企業3、自動車などを販売する自動車販売業の企業5などが考えられるが、もちろん、その他の業種にも適用可能である。
【0017】
会員登録部12は、システムを利用する会員4について紹介者と被紹介者とを紐づけて登録する機能を有する。
【0018】
例えば、図2に示されるように、不動産販売業の企業1の3つの店舗6とネットワーク2を介して接続された会員4が二人の会員4を紹介して紐づけられており、被紹介者の会員4がさらに紹介を行って紹介者の会員4と被紹介者の会員4とがリンクされている。
【0019】
ここでは、5階層までの紐づけを示しているが、もちろん、5階層以上に広まることがあり得る。また、店舗6も3つであるとしているが、当然ながら、3つ以上の店舗が存在することもあり得る。
【0020】
購入金額登録部14は、システムを利用して商品を購入した会員4の購入金額を登録する機能を有する。例えば、図2に示される会員4(A4)が戸建て住宅を6000万円で購入した場合、A4という会員4が6000万円で住宅を購入したという情報が記録される。
【0021】
ここでの商品は、不動産販売業の企業1が販売する住宅、飲食業の企業3が提供する飲食物、自動車販売業の企業5が販売する自動車であるものとして説明するが、もちろん、その他の商品であってもよく、また、商品ではなく、例えば、豪華客船によるクルージングや、高級ホテルの宿泊などのようにサービスであってもよい。
【0022】
紹介料分配部16は、商品又はサービスを購入した会員を直接紹介した紹介者から該紹介者に至るまでの経路(図2参照)上に位置する所定の紹介者まで遡って購入金額のお金の一部を分配する機能を有する。より具体的には、紹介料分配部16は、商品又はサービスを購入した会員を直接紹介した第1紹介者の会員と、第1紹介者を直接紹介した第2紹介者の会員と、第2紹介者を直接紹介した第3紹介者の会員に購入金額の一部を分配する機能を有する。
【0023】
紹介料分配部16は、第1紹介者、第2紹介者及び第3紹介者の会員4に均等に購入金額のお金の一部を分配する。紹介料分配部16は、例えば、商品の売上金額の1%のお金について、第1紹介者、第2紹介者、第3紹介者にそれぞれ25%ずつ分配するとともに、報酬分配システム10側にも25%分配する。
【0024】
情報取得部18は、各会員4が商品又はサービスの購入の検討に伴い各店舗6に関する情報を取得する機能を有する。ここで、店舗6に関する情報とは、店舗6自身の実績や代表者のプロフィールや会社概要などの他、販売対象の商品に関する情報、例えば、住宅である場合には、住宅の価格、住宅の外観や内装の写真、間取りなどの情報が含まれている。
【0025】
記憶部20は、各会員4の氏名・住所などの個人情報や、各店舗6の代表者などの情報などを記憶する機能を有する。
【0026】
報酬分配システム10において、記憶部20以外の各機能は、ハードウェア構成、ソフトウェア構成の何れによっても実現することが可能である。
【0027】
例えば、ソフトウェアによって実現する場合、これらの機能は、実際にはCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたサーバー装置上において、RAMやROM、ハードディスク等の記録媒体に記憶されたプログラム(アプリケーションソフトウェア)が動作することによって実現することができる。
【0028】
続いて、上記構成の報酬分配システム10の作業について説明する。従来、マルチレベルマーケティングなどのように、会員制の販売網を構築するビジネスモデルが開発されている。
【0029】
しかしながら、マルチレベルマーケティングでは、複数の階層のうち、最上位層の会員と下位層の会員とで待遇が異なり不公平感があることから、販売網が広がりにくい状況にある。このような課題に対し、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10は顕著な効果を発揮する。
【0030】
例えば、図2に示されるように、会員4(A4)が不動産販売業の企業1の店舗6(B)から6000万円の戸建て住宅を購入した場合に、例えば、店舗6(B)には、6000万円の3%である180万円が報酬として支払われるととともに、6000万円の1%である60万円を紹介者などに分配する。
【0031】
例えば、60万円の25%である15万円ずつの報酬を、会員4(A4)を紹介した会員4(A3)と、その会員4(A3)を紹介した会員4(A2)と、その会員4(A2)を紹介した会員4(A1)に分配して支払われる。残りの15万円は、報酬分配システム10にシステム利用として支払われる。
【0032】
上記数値や割合は、一例であり、業界などに応じて適宜変更される。例えば、飲食業の企業3、自動車販売業の企業5が販売する飲食物や自動車などは住宅とは金額などが異なるため、様々な事情を考慮して決定される。
【0033】
報酬分配システム10によれば、購入者の会員から遡って三階層前の会員に限って報酬が分配されるため、マルチレベルマーケティングのように上位階層だけが得をすることもなく、直接の被紹介者の購入だけでなく、その先の被紹介者まで還元される可能性があるため、会員4はより一層熱心に会員4を増やすように努力する。これにより、販売網、すなわち、市場が広がりやすいという顕著な効果を奏する。
【0034】
なお、上記の紹介料分配部16は、第1紹介者、第2紹介者及び第3紹介者の会員に均等に購入金額のお金の一部を分配するものとして説明したが、商品又はサービスを購入した会員も含めた4者で均等にしてもよい。
【0035】
また、上記では紹介料分配部16は、商品又はサービスを購入した会員を直接紹介した第1紹介者の会員と、第1紹介者を直接紹介した第2紹介者の会員と、第2紹介者を直接紹介した第3紹介者の会員に前記購入金額のお金の一部を分配するものとして説明したが、第3紹介者を直接紹介した第4紹介者の会員も含めて購入金額のお金の一部を分配するようにすることも可能である。
【0036】
そして、上記のように、第4紹介者の会員も含めて分配する場合に、紹介料分配部16は、商品又はサービスを購入した会員、第1紹介者、第2紹介者、第3紹介者及び第4紹介者の会員に均等に前記購入金額のお金の一部を分配するようにすることも出来る。
【0037】
なお、上記では、紹介者の人数が3人または4人の場合を想定して説明したが、これに限定されず、例えば、5人、6人、7人に増えた場合にも適用可能である。
【0038】
次に、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10の変形例である実施形態の報酬分配システム10aについて説明する。図3は、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10aを示す図である。図5及び図6は、本発明に係る実施形態の報酬分配システム10aを用いて商品又はサービスを販売する販売網(経路)を構築している様子を示す図である。
【0039】
報酬分配システム10aは、システムを利用して商品又はサービスが購入された際の売上の一部を会員4に還元するシステムである。報酬分配システム10aは、会員登録部12aと、購入金額登録部14aと、紹介料分配部16aと、情報取得部18aと、記憶部20aとを備えている。
【0040】
報酬分配システム10aは、ネットワーク2を介して会員4や店舗6と接続されている。会員4は、個人であるものとして説明するが、法人でもよい。店舗6は、個人事業主でも法人でもよい。
【0041】
店舗6は、図2に示されるように、様々な業種の店舗である。ここでは、飲食物を提供する飲食業の企業であるものとして説明するが、もちろん、その他の業種にも適用可能である。
【0042】
会員登録部12aは、システムを利用する会員4同士を紐づけて登録する機能を有する。例えば、第1階層の店舗6が会員4として登録した場合、第1階層の店舗6において当該店舗6の紹介により会員登録をした第2階層の会員4が第3階層の店舗6で食事し、第3階層の店舗6において第2階層の会員4の紹介により第3階層の店舗6が会員登録し、これが繰り返されて、第7階層の店舗6で会員登録を行った第8階層の会員4まで示している。もちろん、第9階層以上の会員4を紐づけても良い。
【0043】
購入金額登録部14aは、システムを利用して商品を購入した会員4の購入金額を登録する機能を有する。例えば、会員4が店舗6で食事した際の合計金額、例えば、2万円という情報が記録される。
【0044】
分配部16aは、図4に示されるように、第1階層の店舗6の顧客が商品又はサービスを購入した際に商品又はサービスの購入金額の所定の割合の報酬の一部について顧客を紹介した会員4へ還元するための原資とする。
【0045】
所定の割合が売上金額の5%(送客手数料)のときに、第1階層の店舗6で会員登録をした第2階層の会員4が第3階層の店舗6で商品又はサービスの購入をした場合に商品又はサービスの購入金額の一部(1%)を分配金として第1階層の店舗6に還元する機能を有する。
【0046】
ここでは、例えば、第1階層の店舗6で会員登録をした50人の会員4が10%の5人が送客手数料10%の店舗で一人当たり5000円使用したときに、5000円×5×0.01(1%)=250円の分配金を第1階層の店舗6が受け取ることが出来る。
【0047】
分配部16aは、所定の割合が10%(送客手数料)のときに、第3階層の店舗6で登録した第4階層の会員4から更に下位の第8階層の会員4までの間に存在する会員4が商品又はサービスを購入した金額の一部を分配金として第1階層の店舗6に還元する。
【0048】
上記送客手数料が5%の場合とは異なり、送客手数料が10%の場合は、第8階層の会員4が商品又はサービスを購入したときにまで分配金が分配されるため、例えば、第8階層が50,000人いる場合に10%の5000人が送客手数料10%の店舗6で5000円を使用した場合には、25,000,000円×0.01(1%)=250,000円が分配金の原資となる。そして、この分配金は、第1階層の会員4から第7階層の会員4に紐づいている経路上にいる会員4に均等に分けて分配される。
【0049】
分配部16aは、図5に示されるように、第1階層の店舗6の顧客を紹介した第0階層の会員が所定のシステム利用料、例えば、月額1000円を支払う際に、第3階層の店舗6で登録した第4階層の会員4から更に下位の第8階層の会員4までの間に存在する会員4が商品又はサービスを購入した金額の一部を報酬として第0階層の会員4に分配する。このとき、還元する分配金は、現金ではなく、ポイントなどを適用してもよい。
【0050】
なお、この際、第0階層の会員が所定のシステム利用を支払わずに無料で使用する場合にも第2階層までの会員4が購入した金額を一部が分配される。そして、月額1000円を支払って第3階層までの購入金額の分配を得たい場合は、毎月2000円分のポイントを交換必須とし、第4階層までの分配を得たい場合は毎月3000円分、第5階層までの分配を得たい場合は毎月4000円分、第6階層までの分配を得たい場合は毎月5000円分、第7階層までの分配を得たい場合は毎月6000円分、第8階層までの分配を得たい場合は毎月7000円分のポイントを交換する必要がある。この交換したポイントは、例えば、期間限定で、各店舗6等で使えるような条件とすることで店舗6の売り上げ増に繋げるという利点がある。
【0051】
情報取得部18aは、各会員4が商品又はサービスの購入の検討に伴い各店舗6に関する情報を取得する機能を有する。ここで、店舗6に関する情報とは、例えば、飲食店の場合には、メニューやお店の外観や内観の写真などがある。
【0052】
記憶部20aは、各会員4の氏名・住所などの個人情報や、各店舗6の代表者などの情報などを記憶する機能を有する。
【0053】
続いて、上記構成の報酬分配システム10aの作用について説明する。報酬分配システム10によれば、例えば、送客手数料が5%であったとしても、第1階層の店舗6で会員登録をした50人の会員4が10%の5人が送客手数料10%の店舗で一人当たり5000円使用したときに、5000円×5×0.01(1%)=250円の分配金を第1階層の店舗6が受け取ることが出来る。
【0054】
さらに、送客手数料を10%にした場合、5000円を使用した場合には、25,000,000円×0.01(1%)=250,000円が分配金の原資となる。このように、報酬分配システム10aによれば、店舗6自身の売上だけでなく、分配金による収益も上がることになる。
【0055】
近年、様々な業界において人手不足が叫ばれており、飲食店においても同様である。報酬分配システム10aを用いることで店舗6も飲食事業による売上以外にも収益を得ることができるため、店舗6で働くスタッフに還元することで雇用の定着に繋げることが出来る。また、スタッフ自身が、例えば、図4に示される第2階層の会員4となることで労働による収益以外の収益を得ることが出来るという利点がある。
【符号の説明】
【0056】
1,3,5 企業、2 ネットワーク、4 会員、6 店舗、10 報酬分配システム、10a 報酬分配システム、12,12a 会員登録部、14,14a 購入金額登録部、16 紹介料分配部、16a 分配部、18,18a 情報取得部、20,20a 記憶部。

図1
図2
図3
図4
図5