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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163040
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ロキソプロフェン含有医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/192 20060101AFI20241114BHJP
   A61K 31/198 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20241114BHJP
   A61P 29/00 20060101ALN20241114BHJP
【FI】
A61K31/192
A61K31/198
A61K47/18
A61P29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024072700
(22)【出願日】2024-04-26
(31)【優先権主張番号】P 2023077135
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】桑田 亜矢
(72)【発明者】
【氏名】西島 正道
(72)【発明者】
【氏名】後藤 佳奈
(72)【発明者】
【氏名】酒井 洋明
【テーマコード(参考)】
4C076
4C206
【Fターム(参考)】
4C076AA29
4C076CC05
4C076DD52Q
4C076EE31
4C076FF36
4C206AA01
4C206AA02
4C206DA23
4C206FA53
4C206KA01
4C206MA03
4C206MA05
4C206MA54
4C206MA63
4C206NA03
4C206ZA07
4C206ZA08
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、ロキソプロフェン又はその塩及びグリシンを含有し、保存安定性に優れた、医薬組成物を提供することである。
【解決手段】
本発明は、(A)ロキソプロフェン又はその塩、(B)グリシン、及び(C)エテンザミド又はその塩を含有することを特徴とする医薬組成物、
(A)ロキソプロフェン又はその塩、及び(B)グリシンを含有する医薬組成物の外観変化抑制方法であって、(C)エテンザミド又はその塩を含有させることを特徴とする、前記医薬組成物の外観変化抑制方法
である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ロキソプロフェン又はその塩、(B)グリシン、及び(C)エテンザミド又はその塩を含有することを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
(A)成分と(B)成分の含有比が、(A)成分1質量部に対して(B)成分が1~20質量部である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
(C)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計量1質量部に対して、0.1~10質量部である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
医薬組成物が、固形製剤である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
(A)ロキソプロフェン又はその塩、及び(B)グリシンを含有する医薬組成物の外観変化抑制方法であって、(C)エテンザミド又はその塩を含有させることを特徴とする前記医薬組成物の外観変化抑制方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロキソプロフェン又はその塩を含有した医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ロキソプロフェンナトリウム水和物は、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)の一種であり、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、急性上気道炎や、手術後・外傷後・抜歯後等の消炎・鎮痛・解熱に有効なものとして知られている(非特許文献1)。
【0003】
ロキソプロフェンナトリウムは上記のような優れた薬効を持つ一方で、薬物同士や機器、容器に対する付着性が強いため、特別に配慮した処方でなければ製剤化が難しいことや(特許文献1)、ロキソプロフェンナトリウム特有の苦味または不快味を有するため風味の課題が知られている(非特許文献2)。
【0004】
グリシン(別名:アミノ酢酸)は、アミノ酸の一種で、カルボキシル基が結合した炭素(α-炭素)にアミノ基が直結しているα-アミノ酸の中では、唯一D-、L-の立体異性がなく、非極性側鎖アミノ酸に分類されるアミノ酸である。また、グリシンは人間の体内で作ることのできる非必須アミノ酸に分類され、様々な身体機能に関わり、特に血液中での酸素を運ぶ機能に関係するポルフィリンや筋肉運動に必要なクレアチン、抗酸化物質のグルタチオンや核酸のプリン体を構成する物質としても知られている。さらにグリシンは両性化合物であり,胃液に対し緩衝作用を有する(非特許文献3)。
【0005】
ロキソプロフェン等の非ステロイド解熱鎮痛消炎剤は、プロスタグランジンの生合成を抑制する薬理作用機序を有するため、胃粘膜障害という副作用を引き起こすリスクを持つことが知られている。一方、ロキソプロフェンによる胃粘膜障害は、制酸剤の配合によって顕著に軽減されることが報告されており、これらを組み合わせた製剤が知られている(特許文献2)。また、ロキソプロフェンとグリシンを組み合わせると、ロキソプロフェンの含量が低下すること、リン酸二水素カリウムを添加することにより、含量低下が抑制されることが報告されている(特許文献3)。しかしながら、ロキソプロフェンとグリシンを同時配合した場合の外観変化については報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭62-242616号公報
【特許文献2】特開2006-52210号公報
【特許文献3】特開2022-74106号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】第十七改正日本薬局方解説書 株式会社廣川書店 第C-5998~C6002
【非特許文献2】日本薬学会年会要旨集 Vol.121 No.3 Page.132
【非特許文献3】第十八改正日本薬局方解説書C-1617~C-1620
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、ロキソプロフェンとグリシンを同時配合した製剤の安定性を確認したところ、驚くべきことに経時的に外観変化(斑点及び変色)が生じることを発見した。
【0009】
したがって、本発明の目的は、ロキソプロフェン又はその塩及びグリシンを含有し、保存安定性に優れた、医薬組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく種々の検討を行ったところ、エテンザミドを配合することにより、外観変化を抑制した優れた保存安定性のロキソプロフェン及びグリシン含有医薬組成物が得られることを見出した。
【0011】
すなわち、本発明は
(1)(A)ロキソプロフェン又はその塩、(B)グリシン、及び(C)エテンザミド又はその塩を含有することを特徴とする医薬組成物。
(2)(A)成分と(B)成分の含有比が、(A)成分1質量部に対して(B)成分が1~20質量部である、請求項1に記載の医薬組成物。
(3)(C)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計量1質量部に対して、0.1~10質量部である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
(4)医薬組成物が、固形製剤である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
(5)(A)ロキソプロフェン又はその塩、及び(B)グリシンを含有する医薬組成物の外観変化抑制方法であって、(C)エテンザミド又はその塩を含有させることを特徴とする、前記医薬組成物の外観変化抑制方法、
である。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、保存安定性に優れたロキソプロフェン又はその塩及びグリシンを含有する医薬組成物の提供が可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のロキソプロフェン又はその塩を含有する医薬組成物について詳述し説明する。
【0014】
<(A)成分>
本発明の医薬組成物中における(A)ロキソプロフェン又はその塩には、ロキソプロフェンのみならず、ロキソプロフェンの薬学上許容される塩、さらには水やアルコール等との溶媒和物が含まれる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。本発明において、ロキソプロフェン又はその塩としては、ロキソプロフェンナトリウム水和物、ロキソプロフェンナトリウム二水和物が好ましい。
本発明の医薬組成物におけるロキソプロフェンの塩としては、薬学的に許容される塩であればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、メグルミン塩、トリス塩、塩基性アミノ酸の塩等が挙げられる。
本発明の医薬組成物におけるロキソプロフェン又はその塩の含有量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、服用者の性別、年齢、症状等によって適宜決定すればよく、15歳以上の成人1日当たりの服用量として、通常5~750mg、好ましくは10~500mg、より好ましくは50~250mgである。
また、医薬組成物全質量に対し、ロキソプロフェンの含有量は、0.01~80質量%が好ましく、0.05~60質量%がより好ましく、0.1~40質量%がさらに好ましく、1~20質量%が特に好ましい。
【0015】
<(B)成分>
本発明の医薬組成物中における(B)グリシンは、日本薬局方に準拠したグリシンであり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
本発明の医薬組成物におけるグリシンの配合量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、服用者の性別、年齢、症状等によって適宜決定すればよく、15歳以上の成人1日当たりの服用量として、通常5~1500mg、好ましくは10~1200mg、より好ましくは60~900mgである。
また、医薬組成物全質量に対し、グリシンの含有量は、1~90質量%が好ましく、3~80質量%がより好ましく,5~70質量%がさらに好ましく、20~40質量%が特に好ましい。
【0016】
本発明の医薬組成物に含まれる(A)成分と(B)成分の合計含有量は、1~90質量%が好ましく、10~70質量%がより好ましく、20~50質量%がさらに好ましい。また、(A)成分と(B)成分の含有比は特に限定されないが、(A)ロキソプロフェン1質量部に対して(B)グリシン0.01~60質量部が好ましく、0.1~40質量部がより好ましく、1~20質量部がさらに好ましい。
【0017】
<(C)成分>
本発明の(C)成分としては、外観変化を抑制する点からエテンザミド又はその塩である。他の解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェン、イブプロフェン、アセチルサリチル酸では外観変化抑制効果は認められず、本願発明のエテンザミドに特有の効果である。
本発明の医薬組成物におけるエテンザミド(2-エトキシベンザミド)は、サリチル酸系の非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)であり、解熱鎮痛成分として使用される。
本発明の医薬組成物におけるエテンザミドの塩としては、薬学的に許容される塩であればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、メグルミン塩、トリス塩、塩基性アミノ酸の塩等が挙げられる。
本発明の医薬組成物におけるエテンザミドの含有量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、服用者の性別、年齢、症状等によって適宜決定すればよく、15歳以上の成人1日当たりの服用量として、150~1500mgが好ましく、200~1500mgがより好ましく、250~1500mgがさらに好ましい。
また、医薬組成物全質量に対し、エテンザミドの含有量は、3~90質量%が好ましく、5~80質量%がより好ましく、10~70質量%がさらに好ましく、30~60質量%が特に好ましい。また、エテンザミドの含有量は、(A)成分と(B)成分の合計量1質量部に対して、0.1~10質量部が好ましい。
【0018】
本発明の医薬組成物は、通常、日本薬局方の製剤通則に規定されている剤形であれば特に限定されないが、外観変化の観点から好ましくは錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤、特に好ましくは錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤であり、最も好ましくは錠剤である。日本薬局方の製剤通則に規定されている錠剤には、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、発泡錠、分散錠及び溶解錠、フィルムコーティング錠、糖衣錠、積層錠などが含まれる。また、錠剤に割線や識別性向上のためのマーク、刻印を設けることができる。さらに、本製剤の錠剤は、丸錠であってもよいし、異型錠であってもよい。また、本製剤はミニタブレットでもよい。
【0019】
本発明の(A)成分と(B)成分は実質的に互いに接触するように配合することにより外観変化の度合いが高くなり、これらと共存するように(C)成分を含有させることにより効果的に外観変化を抑制できる。
(A)成分と(B)成分と(C)成分とが実質的に互いに接触するとは、(A)成分と(B)成分と(C)成分が物理的/又は化学的に隔離されることなく混在している状態のことである。ただし、(A)成分と(B)成分と(C)成分以外の成分の配合を排除するものではなく、他の成分の共存は許容される。また、本発明において、(A)成分と(B)成分と(C)成分とが別々の造粒物に含まれる場合であっても、実質的に互いに接触した状態に含まれるが、それぞれ別々の造粒物に配合し、かつ各造粒物を互いに接触しないようにコーティングした場合は含まれない。
【0020】
本発明の医薬組成物中には本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で、通常用いられる他の有効成分、賦形剤、崩壊剤、結合剤、流動化剤、滑沢剤、酸味剤、甘味剤、矯味剤、清涼化剤、着色剤、発泡剤、界面活性剤、可塑剤、コーティング剤などを配合することができる。
【0021】
本発明の医薬組成物に配合できる他の有効成分としては、例えば、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、気管支拡張剤、去痰剤、催眠鎮静剤、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症剤、制酸剤、胃粘膜保護剤、生薬類、漢方処方、カフェイン類等が挙げられ、これらからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有しても良い。
【0022】
本発明の医薬組成物に配合できる崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、アルファー化デンプン等が挙げられ、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、プルラン等が挙げられ、滑沢剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、硬化油、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。なお、本発明において、本発明の効果を損なわない範囲で、香料を配合することができる。
【0023】
本発明の医薬組成物は、常法により製造することができ、その方法は特に限定されるものではない。本発明の錠剤の製造方法医薬有効成分と上述のような添加剤を混合機などの適当な混合機で混合して錠剤用混合末を製造した後、当該混合末を直接圧縮打錠する方法、または、顆粒を圧縮打錠する方法等により製造することができる。顆粒の製造方法は、乾式造粒法(スラッグ法、ローラーコンパクター法)、湿式造粒法により製造することができ、特に限定はしないが好ましくは湿式造粒法である。湿式造粒法としては、撹拌造粒法、流動層造粒法、押し出し造粒法、転動造粒法、噴霧造粒等で製造すればよいが、好ましくは攪拌造粒法、流動層造粒法である。錠剤用混合末または当該混合末の顆粒を圧縮打錠する機械としては、単発打錠機、ロータリー式打錠機等を用いることができる。
【0024】
本発明の医薬組成物の包装形態については、特に限定されないが、市販されている容器に充填することができる。また医薬品の品質の観点から、気密容器又は密閉容器が好ましく、気密容器がより好ましい。気密容器としては、ガラス瓶、プラスチック製の包装が挙げられる。プラスチック製の包装は、例えば、PTP包装、アルミラミネートフィルムオーバーラップを含むPTP包装、ストリップ包装、SP包装、プラスチックボトル、アルミ分包(スティック包装を含む)、パウチ包装等が挙げられる。
【実施例0025】
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。
【0026】
(固形製剤の調製)
(実施例1、比較例1~4、参考例1)
表1に記載の配合組成で混合末の各原料成分を秤量した後、均一に混合し製剤を得た。
(試験例)
<評価方法>
実施例1、比較例1~4、参考例1の混合物について、以下の試験方法により保存安定性の評価を行った。
保存安定性(外観評価)
得られた製剤を、密栓した状態で保存し、65℃条件下に5日間保存した後の外観変化(斑点の有無)を目視にて観察した。
保存安定性(色差)
直後品をコントロールとして65℃条件下に5日間保存したサンプルの色差測定を実施した。測定には分光色差計(商品名:SE6000;日本電色工業)を用い、以下の[数1]を用い算出した。各サンプルについて色差を測定し、ΔE*(ab)が小さいほど色調が変化していないことを示す。
【0027】
【数1】
【0028】
ΔL*=65℃5日間保存品のL*値-直後品のL*値(L*:明度 +は白方向、-は黒方向)
Δa*=65℃5日間保存品のa*値-直後品のa*値(a*:色度 +は赤方向、-は緑方向)
Δb*=65℃5日間保存品のb*値-直後品のb*値(b*:色度 +は黄方向、-は青方向)
【0029】
【表1】
【0030】
表1に示すように、比較例1では斑点が認められたが、実施例1では斑点が認められず、色差も小さくなった。比較例2~4では、いずれにおいても斑点が認められ、比較例1と比較して改善効果は認められなかった。また、ロキソプロフェンとアルミニウムグリシネートを配合した参考例1では、斑点が認められず、色差も比較例1よりも小さかった。
(実施例2及び3、比較例5及び6)
表2に記載の配合組成で混合末の各原料成分を秤量した後、均一に混合し製剤を得た。
(試験例)
<評価方法>
実施例2及び3、比較例5及び6の混合物について、以下の試験方法により保存安定性の評価を行った。
保存安定性(外観評価)
得られた製剤を、密栓した状態で保存し、65℃条件下に5日間保存した後の外観変化(斑点の有無)を目視にて観察した。
保存安定性(色差)
直後品をコントロールとして65℃条件下に5日間保存したサンプルの色差測定を実施した。測定には分光色差計(商品名:SE6000;日本電色工業)を用い、[数1]を用い算出した。各サンプルについて色差を測定し、ΔE*(ab)が小さいほど色調が変化していないことを示す。
【0031】
【表2】
【0032】
表2に示すように、比較例5では斑点が認められたが、実施例2では斑点が認められず、色差も小さくなった。また、比較例6では斑点が認められたが、実施例3では斑点が認められず、色差も小さくなった。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明によれば、ロキソプロフェン又はその塩を含有し、保存安定性に優れた、医薬組成物を提供することができる。