(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163062
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/0601 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024075745
(22)【出願日】2024-05-08
(31)【優先権主張番号】P 2023077239
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 洋輝
【テーマコード(参考)】
5L030
【Fターム(参考)】
5L030BB02
(57)【要約】
【課題】ユーザの身体に使用する商品に対する評価情報の解析情報を、ユーザの身体に関する特性に応じて提供すること。
【解決手段】情報処理システムは、ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理システムであって、制御部を具備する。当該制御部は、前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶し、いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理システムであって、
前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶し、
いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力する、
制御部
を具備する情報処理システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記出力要求を受信した場合に、前記評価解析情報を前記生体分類情報に応じて分類して出力する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記出力要求を受信した場合に、前記評価解析情報から、前記ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を抽出して出力する
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数のユーザから提供された商品評価情報から、前記商品の当該ユーザの身体への効果に関する商品評価情報を抽出して前記評価解析情報を生成する
請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記抽出した、前記商品の当該ユーザの身体への効果に関する商品評価情報を、複数の異なる評価段階に応じて分類することで前記評価解析情報を生成し、当該評価解析情報を前記生体分類情報に応じて分類して出力する
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記評価解析情報をその解析対象の前記商品評価情報の評価時期と対応付けて記憶し、前記出力要求を受信した場合に、前記評価解析情報のうち、当該出力要求時を含む評価時期と対応付けられた評価解析情報を抽出して出力する
請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記評価解析情報をその解析対象の前記商品評価情報の評価場所と対応付けて記憶し、前記出力要求を受信した場合に、前記評価解析情報のうち、当該出力要求元のユーザ端末の場所を含む評価場所と対応付けられた評価解析情報を抽出して出力する
請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記評価解析情報をその解析対象の前記商品評価情報の評価内容に応じて複数に分類して記憶し、前記出力要求を受信した場合に、前記ユーザから前記分類の選択を受け付け、選択された分類の評価解析情報を抽出して出力する
請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理方法であって、
前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶し、
いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力する
情報処理方法。
【請求項10】
ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理装置に、
前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶するステップと、
いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの身体に使用する商品に関する情報をユーザごとに提供する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品やサービスに対するユーザの評価に関する情報を解析する技術が存在する。例えば下記特許文献1には、電子掲示板上の記事データやアンケート記事データなど、商品やサービスのエンドユーザが記述した文書中の感性用語にネガ/ポジの極性タグを付与し、否定表現に否定表現タグを付与し、極性タグの種類と否定表現タグの有無に基づいて否定評価文か肯定評価文かを判定し、各文の主題を認定し、各文の意図表現に対応の意図類型タグを関連付け、各文の主題が所定の類似表現に該当する場合には対応の評価軸を関連付け、各文を共通の評価軸、意図類型及び感性用語を備えた複数の類似文グループ毎に分類し、各類似文グループ中で文字数が最も少ない類似文を代表意見と認定し、複数の代表意見が列記された代表意見リストを生成する感性分析システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、化粧品等のユーザの身体に使用する商品に関しては、ユーザの身体との相性も重要となるため、あるユーザが高評価している商品が他のユーザにとっても良い(合う)商品であるとは限らない。したがってユーザの身体に使用する商品については、上記特許文献1における代表意見が多くのユーザに適合するものとならない場合がある。
【0005】
本発明の課題は、ユーザの身体に使用する商品に対する評価情報の解析情報を、ユーザの身体に関する特性に応じて提供することが可能な情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理システムであって、制御部を具備する。
当該制御部は、前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶する。
また制御部は、いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力する。
【0007】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理方法であって、
前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶し、
いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力する、ことを含む。
【0008】
本発明のまた別の形態に係るプログラムは、ユーザの身体に使用する複数の商品に関する情報を提供する情報処理装置に、
前記商品を使用した複数のユーザから提供された当該商品に対する評価を示す商品評価情報を解析した評価解析情報と、前記複数のユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該複数のユーザの生体に関する生体分類情報とを、それぞれ当該複数のユーザのユーザ識別情報と対応付けて記憶するステップと、
いずれかの前記ユーザのユーザ端末から、いずれかの商品に関する前記評価解析情報の出力要求を受信した場合に、少なくとも、当該評価解析情報のうち、当該ユーザのユーザ識別情報に対応する前記生体分類情報と対応付けられた評価解析情報を出力するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一形態に係る情報処理システムによれば、ユーザの身体に使用する商品に対する評価情報の解析情報を、ユーザの身体に関する特性に応じて提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供システムの構成を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバによる、ユーザの皮膚の分類処理の流れを示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバによる、化粧品評価情報の解析処理の流れを示したフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバによる、化粧品評価情報の解析処理の具体例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバによる、評価解析情報の表示処理の流れを示したフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態に係る化粧品情報提供サーバによって生成されユーザ端末に表示される評価解析情報の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では商品として化粧品の例を挙げる。
【0012】
[システムの構成]
図1に示すように、このシステムは、インターネット50上の化粧品情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200とを含む。
【0013】
化粧品情報提供サーバ100は、化粧品(医薬部外品等の外用剤を含む)に関する情報を検索可能なポータルサイト(化粧品情報提供サイト)の運営者によって運営されるウェブサーバ(情報処理装置)である。化粧品情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200とインターネット50を介して接続されている。
【0014】
化粧品情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに化粧品情報提供サービスを提供する。具体的には、化粧品情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する化粧品情報を検索し、検索結果を掲載したウェブページを生成してユーザ端末200へ送信する。特に、化粧品情報提供サーバ100は、各化粧品に対する複数のユーザの評価情報(口コミ・レビュー)を提供する。
【0015】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、化粧品情報提供サーバ100へアクセスし、上記ウェブページを受信してブラウザ等により画面に表示する。またユーザ端末200に、上記化粧品情報提供サービスに対応したアプリケーションがインストールされており、ユーザ端末200は当該アプリケーションによって化粧品情報提供サーバ100へアクセスし化粧品情報を表示してもよい。
【0016】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて化粧品(評価)情報の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく化粧品(評価)情報の検索要求を化粧品情報提供サーバ100へ送信する。
【0017】
本実施形態では、化粧品情報提供サーバ100は、化粧品を使用した複数のユーザから提供された化粧品に対する評価情報(口コミ・レビュー)を解析した評価解析情報と、各ユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成された、当該各ユーザを分類する皮膚分類情報とを記憶しておき、いずれかのユーザのユーザ端末200から、いずれかの化粧品に関する評価解析情報の表示要求を受信した場合に、当該ユーザの皮膚分類情報に対応する評価解析情報をユーザ端末200へ提供する。
【0018】
当該皮膚分類情報の生成のため、サービス運営者は、各ユーザに生体採取用キットを送付し、ユーザが当該キットにより採取した生体採取サンプルを運営者へ返送する。本実施形態において生体情報は例えばRNA情報であり、生体採取キットは、各ユーザの生体サンプルである皮脂、角層、唾液、尿、血液等を採取するための用具である。生体サンプルとしては、RNA情報を採取する上での利便性の観点及び皮膚表面部位を特定できる観点から皮脂が好ましい。また、運営者は、運営者から委託を受けたものを含む。
【0019】
化粧品情報提供サーバ100には、当該生体採取サンプルから測定・解析されたデータが入力され、化粧品情報提供サーバ100は当該データを基にユーザの皮膚を分類する。当該皮膚の分類処理及び当該皮膚分類に応じた評価解析情報の提供処理の詳細については後述する。
【0020】
[化粧品情報提供サーバのハードウェア構成]
図2に示すように、化粧品情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0021】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら化粧品情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。CPU11は処理に応じて複数設けられてもよい。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータ等のファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0022】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0023】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0024】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0025】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0026】
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述する皮膚分類に応じた評価解析情報提供処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、ユーザ情報データベース、化粧品情報データベース、評価解析情報データベースを有している。
【0027】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0028】
なお、図示しないが、ユーザ端末200の基本的なハードウェア構成も上記化粧品情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。
【0029】
[化粧品情報提供サーバのデータベース構成]
【0030】
図3に示すように、化粧品情報提供サーバ100は、記憶部18に、ユーザ情報データベース31、化粧品情報データベース32、評価解析情報データベース33を有している。なお当該各データベースは記憶部18ではなく化粧品情報提供サーバ100に外部接続された記憶装置やサーバに記憶されていてもよい。
【0031】
ユーザ情報データベース31は、生体情報の提供者であるユーザの属性情報をユーザ毎に記憶している。ユーザの属性情報としては、氏名、ユーザを識別するためのユーザID、年齢(年代)、職業、住所(居住エリア)、性別、メールアドレス、といった一般的な情報のほか、ユーザが感じている又は理解している肌質、化粧品の好み、ユーザが抱える肌トラブルといったユーザの皮膚(肌)に関する情報も含まれる。なおユーザIDは、本化粧品情報提供サービスを利用するためのアカウント情報として機能する。ユーザの属性情報は、複数の選択肢から選べることが好ましく、例えば肌質であれば、乾燥肌、脂性肌の分類の他、敏感肌のレベル、肌の色等の複数の観点で選択するものであっても良い。
【0032】
またユーザ情報データベース31は、各ユーザから収集した生体採取サンプルから測定されたRNA情報及びそれに基づいて分類された各ユーザの皮膚分類情報もユーザID毎に記憶している。RNA情報は、具体的には、各生体採取サンプルからRNAを抽出、調製し、逆転写によりcDNAを生成後、シーケンシング又はPCR等によりRNA種ごとの発現量を測定したデータである。この場合の生体採取サンプルからのRNA情報の測定・解析は、公知の装置、手段、アルゴリズムを利用することができる。
【0033】
なお当該記憶される皮膚分類情報は、化粧品情報提供サーバ100によって生成されたものではなく、他の装置によって生成され、当該装置から、またはユーザを介して化粧品情報提供サーバ100に提供されたものであってもよい。すなわち、後述する皮膚分類情報生成処理は省略可能である。その場合、例えば本実施形態に係る化粧品情報提供サービスに対するユーザのアカウント登録の際に、当該ユーザに、他の装置によって生成され通知された自身の皮膚分類情報を入力してもらう等の方法で各ユーザの皮膚分類情報を記憶してもよい。当然ながら、化粧品情報提供サーバ100が皮膚分類情報を生成しない場合、上記RNA情報を記憶する必要もない。
【0034】
化粧品情報データベース32は、化粧品に関する情報、すなわち、各化粧品のメーカー名、商品名(ブランド名)、化粧品のカテゴリ(例えば、美容液、化粧水、クレンジング料、洗顔料、化粧下地、ファンデーション、パック、クリーム等)、期待される効果(例えば、ブライトニング、毛穴ケア、ニキビケア、角質ケア、肌ハリ、敏感肌ケア、うるおい、アンチエイジング、ツヤ、ナチュラルメイク、ウォータープルーフ、色持ち、発色等)等の情報を記憶している。
【0035】
また化粧品情報データベース32は、各化粧品に対するユーザの上記評価情報(口コミを記述したテキスト情報)も記憶している。当該評価情報には、ユーザが当該評価情報を提供した時期(月日または季節)及び場所(ユーザ端末200のアクセス元の地域・エリア)に関するデータも含まれる。また当該評価情報は、当該評価情報を入力したユーザのユーザID及び当該ユーザの皮膚分類情報と対応付けられて記憶される。
【0036】
当該化粧品情報(評価情報)は、上記評価情報の評価元のユーザのユーザIDを介して上記皮膚分類情報と対応付けられている。
【0037】
評価解析情報データベース33は、上記化粧品情報データベース32に記憶された評価情報を解析した結果のデータを記憶している。具体的には、評価解析情報データベース33は、ユーザの評価情報から、ユーザの身体への効果を示す評価情報(例えば、「潤う」「明るくなる」等)を抽出し、当該評価情報をその評価内容に応じて複数の肌悩み(肌への効果:例えば、保湿、しわ、毛穴、明るさ等)別及び上記皮膚分類情報別に集計した解析データを記憶している。
【0038】
また、当該解析データは、ユーザがその解析対象の評価情報を提供した上記時期及び場所に関するデータと紐付けられて記憶されてもよい。
【0039】
これら各データベースは、後述する化粧品情報提供サーバ100による皮膚分類に応じた化粧品評価情報提供処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0040】
[化粧品情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された化粧品情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、化粧品情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0041】
[皮膚分類応報生成処理]
まず、化粧品情報提供サーバ100によるユーザの皮膚分類情報の生成処理について説明する。
【0042】
図4に示すように、化粧品情報提供サーバ100のCPU11は、所定の生体採取サンプル数分のRNA発現量データが入力されたか否か、または、定期的に設定されたタイミング(例えば半年ごとに設定された期日)が到来したか否かを判断する(ステップ41)。ここで、所定サンプル数は、例えば200人以上、500人以上、1000人以上等、あらかじめ定めた人数を判断基準とする。
【0043】
所定サンプル数分のRNA発現量データが入力されたと判断した場合(ステップ41のYes)、又は定期的に設定されたタイミングが到来したと判断した場合、CPU11は当該RNA発現量データをクラスター解析する(ステップ42)。
【0044】
具体的には、CPU11は、ユーザの肌の物性を評価するための複数の肌物性項目(例えば角層水分量、TEWL(経表皮水分蒸散量)、皮脂量、メラニン量、紅斑量、全体赤み等)から2つ以上の肌物性項目を選抜する。
【0045】
そしてCPU11は、当該選抜した肌物性項目に関する各サンプルの関連遺伝子について、その発現量(発現パターン)に基づいて類似度を決定する。類似度の決定手法としては、クラスタリング手法を用いてもよく、クラスタリングの手法としては、階層的クラスタリングと非階層的クラスタリングのどちらが用いられてもよい。また、機械学習モデルなどその他の評価モデルを使用してもよい。
【0046】
続いてCPU11は、当該クラスタリングによって分類されたクラスターの数に応じた所定数の皮膚分類を生成する(ステップ43)。本実施形態では例えば2つの皮膚分類(RNA皮膚分類X及びY)が生成される。また、当該皮膚分類は、複数の肌物性項目の異なる組み合わせを複数種類生成することで、複数種類生成されてもよい。例えば、しみやしわの等の様々な肌の悩みに合わせた肌物性項目に基づきRNA(遺伝子)を選択することもできる。さらに、RNA情報以外に、プロテオーム情報、皮膚表在菌の情報を組みわせてクラスタリングを行っても良い。
【0047】
CPU11が行うクラスタリングとしては、特定の肌物性項目に基づく皮膚分類以外に、遺伝子種数として1000以上2万以下のRNA情報に基づく皮膚分類が挙げられる。例えばある機能(機能X)の関連遺伝子と別の機能(機能Y)の関連遺伝子のそれぞれの発現量に基づきクラスタリングを実行することで、分類I(機能X:発現量中;機能Y:発現量中)、分類II(機能X:発現量中;機能Y:発現量低)、分類III(機能X:発現量高;機能Y:発現量高)、分類IV(機能X:発現度低;機能Y:発現度中)の4つの皮膚分類を生成することができる。すなわち、ユーザのRNAプロファイルが近い場合は、類似の肌悩みがある、又は化粧品に対する効果も近いと推定できることから、特定の肌物性項目に関連づけずに遺伝子情報(RNA発現量)の類似度のみで皮膚分類を生成することもできる。
【0048】
続いてCPU11は、生体採取サンプルの提供元の各ユーザを上記各皮膚分類に分類して、当該各ユーザの皮膚分類を示す情報をユーザIDと対応付けて上記ユーザ情報データベース31に記憶する(ステップ44)。
【0049】
なお、上記クラスター解析結果を教師データとして、RNA発現量データを説明変数、皮膚分類を目的変数とする学習モデルを別途構築することで、皮膚分類生成後に提供された新たな生体採取サンプルについては、当該学習モデルを使って各サンプルのRNA発現量データをいずれかの皮膚分類に分類してもよい。
【0050】
[評価情報の解析処理]
次に、上記評価情報の解析処理(評価解析情報の生成処理)について説明する。
図5は、化粧品情報提供サーバ100による、化粧品評価情報の解析処理の流れを示したフローチャートである。また
図6は、当該解析処理の具体例を示した図である。
【0051】
図5に示すように、CPU11はまず、上記化粧品情報データベース32から、解析対象商品の口コミデータを取得する(ステップ51)。
【0052】
続いてCPU11は、当該口コミデータから、ユーザの身体への効果に関する評価情報を抽出する(ステップ52)。
【0053】
身体への効果に関する評価情報とは、例えば、
図6に示すように、ある化粧品(例えば美容液A)に関する、異なる皮膚分類(皮膚分類X,皮膚分類Y)を有する複数のユーザの口コミについて、例えば「肌が潤って」「毛穴も小さくなった」「乾燥や目元のシワが気にならなくなった」「肌も明るくなった」「肌荒れが酷い」「保湿効果はイマイチ」「目元のしわが改善」といったものであり、良い評価も悪い評価も含む。この場合、身体への直接的な効果ではない化粧品の使用感(のびがいい、べたつかない等)を示すワードは除いて抽出することが好ましい。
【0054】
そしてCPU11は、当該抽出した評価情報を、肌悩み別・RNA皮膚分類別に集計し、その集計結果を評価解析情報として上記評価解析情報データベース33に記憶する(ステップ53)。
【0055】
具体的には
図6に示すように、上記身体への効果に関する評価情報から、ユーザの肌悩みとして例えば「保湿」「しわ」「毛穴」「明るさ」の4項目を定義し、当該肌悩み毎に上記評価情報を、その評価内容に応じて「GOOD」「NEUTRAL」「NOT MENTIONED」「BAD」の4段階の評価に分類し、各肌悩み別の各評価段階の割合を、その評価元のユーザの皮膚分類別(X型・Y型)に集計する。評価段階は当該4段階に限られない。
【0056】
[評価解析情報の表示処理]
次に、上記評価解析情報の表示処理について説明する。
図7は、化粧品情報提供サーバ100による、評価解析情報の表示処理の流れを示したフローチャートである。
【0057】
同図に示すように、まずCPU11は、ユーザ端末200から化粧品口コミサイトへのログイン要求があったか否かを判断する(ステップ61)
【0058】
当該ログイン要求があったと判断した場合(ステップ61のYes)、CPU11は、ユーザ端末200から入力されたID及びパスワードによりユーザが認証されたか否かを判断する(ステップ62)。ユーザが認証されなかった場合(ステップ62のNo)には再度のログイン要求を待機する。
【0059】
ユーザが認証された場合(ステップ62のYes)、CPU11は、口コミサイトのトップページをユーザ端末200へ送信する(ステップ63)。
【0060】
続いてCPU11は、当該口コミサイトを介して、ユーザ端末200から特定の化粧品の口コミページの表示要求(評価解析情報の出力要求)を受信したか否かを判断する(ステップ64)。
【0061】
特定の化粧品の口コミページの表示要求を受信したと判断した場合(ステップ64のYes)、CPU11は、ユーザ情報データベース31を参照し、当該表示要求の送信元である現在ログイン中のユーザのユーザIDに対応する皮膚分類情報を取得する(ステップ65)。
【0062】
続いてCPU11は、取得した皮膚分類情報に対応する口コミデータ及び評価解析情報(集計データ)をそれぞれ上記化粧品情報データベース32及び評価解析情報データベース33から取得する(ステップ66)。
【0063】
そしてCPU11は、取得した口コミデータとその評価解析情報を皮膚分類情報と対応付けて掲載した口コミページを送信する(ステップ67)。
【0064】
図8は、当該口コミデータ及び評価解析情報が掲載された口コミページの例を示した図である。
【0065】
同図に示すように、当該口コミページには、例えば化粧品を紹介する情報(商品名、写真、説明文等)と共に、評価解析情報として、上記「保湿」「しわ」「毛穴」「明るさ」の4項目の肌悩み別に、皮膚分類(X型・Y型)毎の上記4段階の評価の集計結果を示すグラフが掲載される。そのうち、上記ログインユーザに対応する皮膚分類の集計結果が強調表示されてもよい。また併せてその旨をユーザの通知する文章が掲載されてもよい。
【0066】
なお上記ログインユーザの皮膚分類ではない皮膚分類(同図ではY形)の評価解析情報は掲載されずに、ログインユーザの皮膚分類(同図ではX型)の評価解析情報のみが抽出されて掲載されてもよい。
【0067】
また同図に示すように、当該評価解析情報と併せて、対応する口コミデータが例えばいくつか選択されて掲載される。この場合、各肌悩みに関する口コミデータのうち、ログインユーザの皮膚分類に対応付けられた口コミデータのみが抽出されて掲載されてもよい。また評価解析情報と共に当該口コミデータが掲載されなくてもよい。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、化粧品情報提供サーバ100は、化粧品に対するユーザの評価情報を解析した情報を、ユーザの皮膚分類に応じて提供することができる。これによりユーザは、自身の皮膚分類と同じ皮膚分類の他のユーザの評価が高い(または低い)化粧品を把握することができ、自身に合う(または合わない)化粧品を効率よく見つけることができる。
【0069】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0070】
上述の実施形態では、化粧品に対するユーザの評価情報として、口コミデータ(定性評価情報)が示された。これに代えて、例えば各ユーザが各化粧品を点数や複数段階(例えば5段階や100点満点)で評価した値(定量評価情報)が用いられてもよい。この場合、上述したような評価情報の肌悩み別の分類はなされず、その各段階の評価の割合を皮膚分類毎に集計した結果が上記評価解析情報として生成・出力される。
【0071】
上述の実施形態では、評価情報がユーザの肌悩み(効果)別に分類されたが、肌悩みは上述したものに限られず、また化粧品の種別(化粧水、クレンジング料、洗顔料、化粧下地、ファンデーション、パック、クリーム等)によって異なってもよい。例えば、化粧下地の場合、ツヤ、ナチュラルメイク、日焼け止め等の効果に応じて評価情報が分類されてもよい。
【0072】
上述の実施形態では、ユーザの肌悩み(肌への効果)別に各評価解析情報が表示される例が示された。これに代えて化粧品情報提供サーバ100は、ユーザ端末200が評価解析情報の表示を要求する際に、ユーザ端末200から上記肌悩み等の分類の選択を受け付け、当該選択された分類の評価解析情報(例えば保湿に関する評価情報のみ)を抽出して出力してもよい。
【0073】
また、評価情報がユーザの肌悩み(肌への効果)以外の基準で分類されてもよい。例えば、評価情報が化粧品に対するユーザのプリファレンス情報(好み、嗜好性)に応じて複数に分類されてもよい。プリファレンス情報としては、例えば匂い、色、パッケージ(容器)デザイン等が挙げられるが、これに限られない。またそのような複数の基準からユーザがいずれかの基準を選択し、選択した基準によって分類された評価解析情報が抽出されて出力されてもよい。
【0074】
上述の実施形態において、化粧品情報提供サーバ100は、上記評価解析情報を、その解析対象の評価情報(口コミデータ)の評価時期(月日または季節)と対応付けて記憶しておき、ユーザから特定の化粧品の評価解析情報(口コミページ)の表示要求があった場合に、当該商品の評価解析情報のうち、当該表示要求時を含む評価時期と対応付けられた評価解析情報を抽出して出力してもよい。これにより、ユーザは自身の皮膚分類と同じ皮膚分類の他のユーザから評価されている化粧品であって、現在の時期(季節)の気温や湿度に合致した化粧品を把握することができる。
【0075】
上述の実施形態において、化粧品情報提供サーバ100は、上記評価解析情報を、その解析対象の評価情報(口コミデータ)の評価場所(ユーザ端末200のアクセス元の地域・エリア)と対応付けて記憶しておき、ユーザから特定の化粧品の評価解析情報(口コミページ)の表示要求があった場合に、当該商品の評価解析情報のうち、当該表示要求元のユーザ端末200の場所を含む評価場所と対応付けられた評価解析情報を抽出して出力してもよい。表情報と対応付けられる評価場所は、例えば北日本(北海道、東北)、東日本(関東甲信、北陸、東海)、西日本(近畿、中国、四国、九州)、奄美・沖縄といった地域であり、このうちどの地域にユーザ端末200が位置しているかが、例えばそのIPアドレスやユーザ情報データベース31の住所から判別される。これにより、ユーザは自身の皮膚分類と同じ皮膚分類の他のユーザから評価されている化粧品であって、自身の住む場所と同じ気候(温度、湿度)に合致した化粧品を把握することができる。
【0076】
上述の実施形態では、生体採取サンプルを提供し自身の皮膚分類情報の通知を受けたユーザが検索ページにアクセスして当該皮膚分類に応じた化粧品情報を検索する例を示した。しかし、皮膚分類に関する情報を知らずに当該検索ページにアクセスするユーザも存在すると考えられる。そこで、化粧品情報提供サーバ100は、生体未採取のユーザ(未ログインユーザまたはユーザIDに対して皮膚分類が付与されていないログインユーザ)から検索ページにアクセスがあった場合に、生体採取による皮膚分類を提案する提案情報を、例えば検索ページ上にポップアップ等により表示させてもよい。
【0077】
上述の実施形態では、生体情報としてRNA情報が用いられたが、それ以外にもユーザの角層や皮脂等から採取したプロテオーム(タンパク質)が解析されてもよいし、皮膚表面から採取した皮膚表在菌が解析されてもよく、さらにユーザの皮膚を撮像した画像情報から、肌の色、凹凸、しみ等が解析され、それらに応じて皮膚分類が生成されてもよい。プロテオームや皮膚表在菌はRNA情報と同様に採取用のキットにより収集される。皮膚の画像は、ユーザ端末200から化粧品情報提供サーバ100へ写真データが送信されることで取得される。解析対象の生体情報は、1種又は2種以上を用いてもよく、ユーザの生体組織に基づくRNA情報、プロテオーム(タンパク質)情報から選ばれる1種以上を用いることが好ましく、RNA情報を用いることがより好ましい。また、これらの情報に追加して皮膚の画像から得られる情報を用いてもよい。
【0078】
上述の実施形態では、生体分類情報の例として(RNA)皮膚分類が挙げられたが、生体分類情報は皮膚分類に限られず、例えば髪質、体質(アレルギー等)、汗質、骨質等、ユーザから提供された当該ユーザの生体情報に基づいて生成されたその他の生体分類情報に応じて評価解析情報が出力されてもよい。
【0079】
上述の実施形態では、商品として化粧品(医薬部外品等の外用剤を含む)を例に挙げた。しかし商品は化粧品に限られず、本発明は、例えばシャンプー・リンス・トリートメント等のヘアケア商品、医薬品(皮膚用製剤等)、汗拭きシート、化粧用シート、歯磨き、飲料、食品、美顔器、美容用具等の、ユーザが身体(肌や髪等)に使用(摂取を含む)するあらゆる商品の評価情報に適用可能である。この場合、上述の実施形態で化粧品の評価情報が肌悩み別に分類されたのと同様に、他の商品の評価情報がその評価内容に応じて複数に分類され得る。例えばヘアケア商品の場合、白髪、うねり、パサつき、ハリコシ、ボリュームといった悩み(効果)別に分類され、その分類ごとに、ユーザの評価段階ごとの割合が集計されてもよい。
【0080】
上述の実施形態では、上記化粧品情報提供サーバ100は1台のみ示したが、上記化粧品情報提供サーバ100が実行する処理は、複数のサーバで分散して実行されても構わない。例えば、
図5及び
図6で示した評価情報の解析処理と
図7で示した当該評価解析情報の表示処理とが別個のサーバで実行されても構わない。
【0081】
また、上述の実施形態では、化粧品情報提供サーバ100が作成したウエブページ(口コミページ)をユーザ端末200のブラウザに表示させているが、ユーザ端末200に口コミページ表示用のアプリケーションプログラムがインストールされている場合には当該口コミページをアプリケーションプログラムが表示してもよい。
【0082】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。