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特開2024-163135情報処理装置、医用写損情報管理システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163135
(43)【公開日】2024-11-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、医用写損情報管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/46 20240101AFI20241114BHJP
【FI】
A61B6/46 506B
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024147141
(22)【出願日】2024-08-29
(62)【分割の表示】P 2021059163の分割
【原出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 徳峰
(57)【要約】
【課題】写損画像に加え、撮影基準となる基準画像を簡単に確認可能とする。
【解決手段】情報処理装置は、撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部を備える。例えば、写損画像が表示されるウィンドウと基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、写損画像と基準画像は同一ウィンドウ上に並べて表示される。表示部は、写損画像と、写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、基準画像と、を表示してもよい。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部を備える医用写損情報管理システム。
【請求項8】
前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する、請求項7に記載の医用写損情報管理システム。
【請求項9】
前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される、請求項8に記載の医用写損情報管理システム。
【請求項10】
前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される、請求項7又は8に記載の医用写損情報管理システム。
【請求項11】
前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である、請求項8に記載の医用写損情報管理システム。
【請求項12】
前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供する、請求項7に記載の医用写損情報管理システム。
【請求項13】
コンピューターを、
撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される、請求項13又は14に記載のプログラム。
【請求項17】
前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である、請求項14に記載のプログラム。
【請求項18】
前記コンピューターを、
前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供するものとして機能させる、請求項13に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、医用写損情報管理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療分野では、放射線撮影装置等の検査装置を用いて、患者に対して様々な画像検査が行われている。医用画像の撮影においては、撮影部位の欠損や体動等により、診断に適さない(写損)と判断され、再撮影が行われる場合がある。
【0003】
例えば、写損画像及び写損撮影条件を含む写損情報と、再撮影により得られた診断用画像及び再撮影条件を含む再撮影情報と、を関連付けて保存する写損情報管理装置において、写損事例閲覧ウィンドウに写損情報と再撮影情報とを表示する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-173804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、再撮影情報と写損情報とが関連付けられているので、写損と判断された原因を探ることはできるが、診断に利用される画像(診断画像)が、病院等の医療施設内で求められる撮影基準からどれくらい離れているかを認識することは困難であった。撮影基準となる基準画像を、写損事例閲覧ウィンドウとは別の画面や別の機能を用いて検索することになると、作業が煩雑になるため、ユーザーが写損画像や診断画像を閲覧しながら基準画像を確認することは容易ではなかった。
【0006】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、写損画像に加え、撮影基準となる基準画像を簡単に確認可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部を備える情報処理装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供する。
【0013】
請求項7に記載の発明は、撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部を備える医用写損情報管理システムである。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の医用写損情報管理システムにおいて、前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の医用写損情報管理システムにおいて、前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の医用写損情報管理システムにおいて、前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の医用写損情報管理システムにおいて、前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項7に記載の医用写損情報管理システムにおいて、前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供する。
【0019】
請求項13に記載の発明は、コンピューターを、撮影に失敗して写損とされた写損画像と、診断に相応しい画像として予め設定された撮影の目標となる画像である基準画像と、を表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
【0020】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のプログラムにおいて、前記表示部は、前記写損画像と、前記写損画像と同一の患者の診断に利用される診断画像と、前記基準画像と、を表示する。
【0021】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記診断画像は、前記写損画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、又は前記基準画像が表示されるウィンドウとは異なるウィンドウ、に表示される。
【0022】
請求項16に記載の発明は、請求項13又は14に記載のプログラムにおいて、前記写損画像が表示されるウィンドウと前記基準画像が表示されるウィンドウとが同一ウィンドウであり、前記写損画像と前記基準画像は前記同一ウィンドウ上に並べて表示される。
【0023】
請求項17に記載の発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記診断画像は、前記写損画像と同一の患者を前記写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影した画像である。
【0024】
請求項18に記載の発明は、請求項13に記載のプログラムにおいて、前記コンピューターを、前記写損画像及び前記基準画像を表示させるためのデータをコンソールに提供するものとして機能させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、写損画像に加え、撮影基準となる基準画像を簡単に確認可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施の形態における写損情報管理システムのシステム構成例を示す図である。
図2】コンソールから写損情報管理装置に送信される撮影結果記録情報のデータ構成例を示す図である。
図3】写損情報管理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図4】画像管理テーブルのデータ構成例を示す図である。
図5】基準画像設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
図6】連続再生条件設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
図7】基準画像設定画面の例である。
図8】連続再生条件設定画面の例である。
図9】撮影部位・方向選択画面の例である。
図10】写損情報管理装置において実行される写損情報表示処理を示すフローチャートである。
図11】連続再生処理を示すフローチャートである。
図12】比較表示画面の例である。
図13】ブックマーク選択画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る医用写損情報管理装置の実施の形態について説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0028】
図1に、写損情報管理システム100のシステム構成例を示す。
図1に示すように、写損情報管理システム100は、検査装置10、コンソール20、医用写損情報管理装置としての写損情報管理装置30等から構成され、各装置は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介してデータ送受信可能に接続されている。写損情報管理システム100を構成する各装置は、HL7(Health Level Seven)やDICOM規格に準じており、各装置間の通信は、HL7やDICOMに則って行われる。
【0029】
検査装置10は、X線撮影装置(DR、CR)、超音波診断装置(US)、CT、MRI等のモダリティーであり、患者を撮影して医用画像の画像データを生成する。検査装置10は、DICOM規格に則って、付帯情報を医用画像の画像ファイルのヘッダーに書き込むことにより、医用画像に付帯情報を付帯させる。付帯情報には、例えば、患者ID(患者を特定するための識別情報)、氏名、性別、生年月日、検査UID(検査を特定するための識別情報)、撮影部位、撮影方向、撮影日時、撮影技師、モダリティー、管電圧、管電流、照射時間、画像UID(医用画像を特定するための識別情報)等が含まれる。
【0030】
コンソール20は、撮影オーダー(患者IDや患者氏名等の患者情報、撮影部位、撮影方向等の撮影依頼情報が含まれる。)に従って、検査装置10における撮影動作を制御する。コンソール20は、検査装置10により撮影された医用画像を表示する表示部と、撮影技師による操作入力を受け付ける操作部と、を備える。撮影技師は、コンソール20の操作部からの入力により、検査に係る各種設定を行う。
【0031】
撮影技師(検像者)は、コンソール20において、検査装置10により撮影された医用画像について、診断に利用可能な画像(診断画像)であるか、写損画像であるかを確認する。
【0032】
写損画像とは、何らかの理由で撮影に失敗し、診断に利用されない画像のことであり、NG画像とも呼ばれる。予定していた1枚の撮影(同一患者の同一検査)に対して、複数回写損と判断された場合には、写損画像は複数枚となる。
撮影技師は、撮影により得られた医用画像を写損画像であると判断した場合、コンソール20の操作部からの操作により、この医用画像について、写損画像であること及び写損理由を記録する。
写損理由は様々であるが、例えば、ポジショニング、体動、異物、吸気不足、線量不足、アーチファクト、カテーテル再調整、撮影条件、患者違い、部位違い等が挙げられる。
【0033】
診断画像とは、診断目的に耐えられる画像(診断に利用される画像)のことであり、OK画像とも呼ばれる。診断画像は、写損画像に対し、撮影し直した画像(再撮画像)である場合も多い。再撮画像は、写損画像と同一の患者を写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影したものである。再撮画像は、写損画像と同一の撮影方法になる。
【0034】
撮影方法とは、画像診断の撮影法・検査法のことである。撮影方法は、撮影部位や撮影方向、撮影手技等で構成され、撮影対象に関する条件が含まれることもある。
【0035】
一方、撮影条件のうち、管電圧、管電流、照射時間等は、再撮影時に調整されるため、写損画像と再撮画像とで値が異なり得る。
【0036】
コンソール20は、撮影依頼に基づく撮影技師の操作により、検査ごとに撮影結果記録情報を生成する。なお、医用画像が診断画像であるか、写損画像であるかの判断は、コンソール20が、画像解析等に基づいて、自動で行うこととしてもよい。
【0037】
図2に、撮影結果記録情報のデータ構成例を示す。
撮影結果記録情報には、少なくとも、検査UIDと、診断画像の画像UIDと、が含まれる。
検査UIDは、検査を特定するための識別情報である。検査UIDにより、検査対象患者及び検査(撮影部位、撮影方向)が特定される。本実施の形態では、或る撮影オーダー(撮影依頼)に従って行われる検査は、一つの検査UIDで管理されることとする。すなわち、或る患者に対して或る検査を行う場合、撮影が失敗した写損画像も、後に診断に利用される診断画像も、同一の検査UIDで管理される。
画像UIDは、医用画像を特定するための識別情報であり、例えば、SOPインスタンスUID等が用いられる。
診断画像の画像UIDは、検査UIDが示す検査に対して撮影が成功した画像(診断画像)の画像UIDである。
【0038】
また、検査UIDが示す検査に対して写損画像が存在する場合(診断画像が再撮画像である場合)、撮影結果記録情報には、さらに、写損画像kの画像UIDと、写損画像kの写損理由と、が写損画像の数だけ含まれる(k=1,2,・・・,n。nは写損画像の数。)。ここでは、k回目の写損画像を「写損画像k」と表現している。
撮影結果記録情報は、検査UIDにより特定される検査に対する診断画像と写損画像との対応関係を示している。
【0039】
コンソール20は、医用画像の画像ファイルとともに、検査ごとに生成した撮影結果記録情報を写損情報管理装置30に送信する。
【0040】
写損情報管理装置30は、検査装置10により撮影された医用画像や、写損に関する情報(各医用画像が写損画像であるか否かを示す情報、診断画像と写損画像との対応関係等)等を管理するコンピューター装置である。
【0041】
図3に、写損情報管理装置30の機能的構成を示す。
図3に示すように、写損情報管理装置30は、制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、記憶部35等を備えて構成されており、各部はバスにより接続されている。
【0042】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)等から構成され、写損情報管理装置30の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、記憶部35に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0043】
表示部32は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0044】
操作部33は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。
【0045】
通信部34は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNTを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部34は、コンソール20から、検査装置10により患者を撮影して得られた医用画像及び撮影結果記録情報を受信する。
【0046】
記憶部35は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリー等により構成され、各種データを記憶している。記憶部35には、画像管理テーブル351、基準画像設定テーブル352、連続再生条件設定テーブル353が記憶されている。また、記憶部35は、ファイル記憶領域354を有している。
【0047】
画像管理テーブル351には、ファイル記憶領域354に記憶されている医用画像ごとの情報が格納されている。
図4に、画像管理テーブル351のデータ構成例を示す。
画像管理テーブル351には、医用画像ごとに、画像UID、患者ID、氏名、性別、生年月日、検査UID、撮影部位、撮影方向、撮影日時、撮影技師、ファイルパス、写損区分、写損理由、ブックマーク種別等が対応付けられている。
【0048】
「画像UID」フィールドには、医用画像の画像UIDが格納される。
「患者ID」、「氏名」、「性別」、「生年月日」フィールドには、それぞれ、撮影対象とされた患者の患者ID、氏名、性別、生年月日が格納される。
「検査UID」フィールドには、医用画像に係る検査の検査UIDが格納される。
「撮影部位」、「撮影方向」、「撮影日時」、「撮影技師」フィールドには、それぞれ、医用画像の撮影部位、撮影方向、撮影日時、撮影技師が格納される。
画像UID、患者ID、氏名、性別、生年月日、検査UID、撮影部位、撮影方向、撮影日時、撮影技師等の情報は、医用画像の付帯情報から取得される。
【0049】
「ファイルパス」フィールドには、ファイル記憶領域354における医用画像の保存場所が格納される。
「写損区分」フィールドには、医用画像が診断画像か写損画像かを示す情報(写損区分)が格納される。医用画像が写損画像である場合には、写損区分は、何回目の写損画像であるかという情報を含む。具体的には、診断画像の場合には写損区分を「0」、1回目の写損画像の場合には写損区分を「1」、2回目の写損画像の場合には写損区分を「2」、・・・、とする。
「写損理由」フィールドには、写損区分が「0」以外の場合、すなわち、医用画像が写損画像である場合に、写損理由が格納される。
【0050】
「ブックマーク種別」フィールドには、医用画像(写損画像)に対してブックマーク機能による分類が行われた場合に、ブックマーク種別が格納される。ブックマーク機能は、画像確認中に、気になった画像(関心の高い画像)に対し、ブックマークを付けられる機能である。特定の医用画像にタグ付けを行うことで、後から再度その医用画像を閲覧する際に、ブックマーク種別を指定し、当該指定されたブックマーク種別に属する医用画像の検索・抽出が可能となる。ブックマーク種別として、例えば、カンファレンス用(次のカンファレンス時に利用したい画像)、学会発表用、重要検査等が挙げられる。ブックマーク種別の名称は、ユーザーが事前に定義することができ、「撮影に失敗した最も苦手な膝画像」、「ベテランの方に確認を依頼したい画像」、「撮影技術が大きく成長した画像」等を用いることもできる。
【0051】
基準画像設定テーブル352は、撮影方法(撮影部位・撮影方向)ごとに設定された基準画像を管理するためのテーブルである。
【0052】
基準画像とは、診断に相応しい画像のことであり、撮影基準となる画像である。基準画像は、撮影方法ごとに予め設定されている。各医療施設は、当該医療施設内で求められる撮影基準として、基準画像を定義することができる。なお、基準画像は、医療施設が定めた目標のようなものであり、診断画像か写損画像かを判断する際の境界を示しているわけではない。つまり、医用画像が診断に利用可能なものであるか否かは、医療施設ごとの判断になるため、医用画像が基準画像ほど良くなくても、診断画像とすることができる。
基準画像は、撮影部位及び撮影方向ごとに指定することが多いが、さらに、患者の体格など、撮影に影響を与える要因を加えて指定することもできる。また、同一の撮影方法に対して、基準画像を複数指定することもできる。
【0053】
図5に、基準画像設定テーブル352のデータ構成例を示す。
基準画像設定テーブル352には、撮影部位と撮影方向の組み合わせに対して、基準画像の画像UID、基準画像種別、名称、部位共通コメント、画像固有コメントが対応付けられている。
【0054】
「撮影部位」及び「撮影方向」は、基準画像が指定された撮影方法である。
「基準画像の画像UID」は、基準画像として指定された医用画像の画像UIDである。
「基準画像種別」は、基準画像の種別であり、「A基準」と「B基準」とがある。A基準は、基準画像として大変相応しい画像(例えば、同一の撮影方法において最も良い画像等)である。B基準は、基準画像として相応しい画像(例えば、合格レベル、許容レベルの画像等)である。基準画像の設定基準は、医療施設ごとに異なる。また、ここでは、基準画像を2種類の種別に分類しているが、より多くの種類の種別に分類して基準画像を設定可能であってもよいし、基準画像の種別は1種類であってもよい。
「名称」は、基準画像の名称である。
「部位共通コメント」は、基準画像の撮影部位に対して入力されたコメントである。
「画像固有コメント」は、基準画像に対して入力されたコメントである。
部位共通コメントや画像固有コメントは、基準画像を設定する際、又は、参照する際のメモや連絡事項として入力される。なお、コメントに含まれる用語にて、基準画像を検索できるようにしてもよい。
【0055】
連続再生条件設定テーブル353は、連続再生条件を管理するためのテーブルである。連続再生条件とは、写損画像、診断画像及び基準画像の複数の組の表示に関する条件、すなわち、複数の組を連続して再生する際の条件である。
図6に、連続再生条件設定テーブル353のデータ構成例を示す。
連続再生条件設定テーブル353には、連続再生条件ごとに、名称、撮影期間、撮影技師(撮影者)、撮影部位・方向(撮影方法)、ブックマーク種別、自動再生間隔、再生順等が対応付けられている。
【0056】
「名称」は、連続再生条件の名称である。
「撮影期間」、「撮影技師」、「撮影部位・方向」、「ブックマーク種別」は、表示対象とする医用画像(写損画像)を絞り込む際の条件である。例えば、写損画像の撮影日時が、連続再生条件の「撮影期間」に含まれる場合に、当該写損画像は表示対象となる。また、写損画像の撮影技師、撮影部位、撮影方向、ブックマーク種別が、連続再生条件で指定されているものと一致した場合に、当該写損画像は表示対象となる。
【0057】
「自動再生間隔」は、複数の組の写損画像、診断画像及び基準画像を連続して再生する際の、一つの組を再生(表示)する時間である。自動再生間隔として設定された時間間隔で、現在表示されている組から次の組へと、自動的に表示が切り替わる。
「再生順」は、複数の組の写損画像、診断画像及び基準画像を連続して再生する際の順序であり、古い順、新しい順等が挙げられる。例えば、写損画像の撮影日時により順序が決まる。
【0058】
制御部31は、通信部34を介して、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を外部装置(コンソール20、検査装置10等)から取得する。すなわち、制御部31は、取得部として機能する。
【0059】
制御部31は、写損画像と、診断に利用される診断画像と、撮影基準となる基準画像と、を比較可能に表示部32に表示させる。「比較可能」とは、写損画像、診断画像及び基準画像の3画像を、ユーザーが比較できる状態であればよく、それぞれの画像を別々のウィンドウに表示することも含む。
制御部31は、写損画像及び診断画像とともに、写損画像と同一の撮影方法に対応する基準画像を表示させる。
【0060】
例えば、制御部31は、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を一つのウィンドウ上に表示させる。
制御部31は、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を並べて表示させる。
【0061】
制御部31は、写損画像、診断画像及び基準画像の複数の組について、複数の組の中から表示対象とする組を切り替えて表示させる。
【0062】
制御部31は、予め設定されている連続再生条件に基づいて、複数の組を連続して再生させる。具体的には、制御部31は、連続再生条件に含まれる撮影期間、撮影技師、撮影部位・方向、ブックマーク種別に基づいて、複数の組を決定する。すなわち、制御部31は、表示対象とする医用画像を絞り込む。そして、制御部31は、連続再生条件に含まれる再生順に基づいて、写損画像、診断画像及び基準画像の組を表示させる順序を決定し、連続再生条件に含まれる自動再生間隔に基づいて、表示対象とする組を切り替える。
【0063】
次に、写損情報管理システム100における動作について説明する。
<写損情報の登録方法>
まず、写損情報管理装置30において、医用画像や写損に関する情報を登録する方法について説明する。
検査装置10により患者の撮影部位が撮影方向に従って撮影されると、撮影技師は、コンソール20において、医用画像が診断画像であるか、写損画像であるかを確認する。
【0064】
コンソール20は、検査装置10により撮影された医用画像の画像ファイルとともに、検査ごとに生成した撮影結果記録情報(図2参照)を写損情報管理装置30に送信する。
【0065】
写損情報管理装置30の制御部31は、通信部34を介して、コンソール20から同一患者の同一検査(同一の撮影依頼)において生成された一又は複数の医用画像の画像ファイルと、当該検査に対応する撮影結果記録情報を取得する。
制御部31は、コンソール20から取得した同一患者の同一検査における各医用画像の画像ファイルを記憶部35のファイル記憶領域354に格納するとともに、各医用画像に関する情報を記憶部35の画像管理テーブル351(図4参照)に格納する。
【0066】
具体的には、制御部31は、医用画像ごとに、当該医用画像の付帯情報から取得した画像UID、患者ID、氏名、性別、生年月日、検査UID、撮影部位、撮影方向、撮影日時、撮影技師等を対応付けて、新たなレコードとして画像管理テーブル351に格納する。また、制御部31は、医用画像ごとに、画像管理テーブル351の当該医用画像に対応するレコードの「ファイルパス」フィールドに、当該医用画像の画像ファイルの保存場所を格納する。
【0067】
また、制御部31は、撮影結果記録情報から検査UID、診断画像の画像UID、写損画像kの画像UID、写損画像kの写損理由を取得する(k=1,2,・・・,n)。制御部31は、画像管理テーブル351の「画像UID」フィールドの値が「診断画像の画像UID」である医用画像に対応するレコードに対し、「写損区分」フィールドに「0」を格納する。また、制御部31は、画像管理テーブル351の「画像UID」フィールドの値が「写損画像kの画像UID」である医用画像に対応するレコードに対し、「写損区分」フィールドに「k」を格納し、「写損理由」フィールドに「写損画像kの写損理由」を格納する。
【0068】
<基準画像の設定方法>
次に、基準画像の設定方法について説明する。
図7に、写損情報管理装置30の表示部32に表示される基準画像設定画面321の例を示す。
基準画像設定画面321には、画像領域40、詳細情報領域41、基準画像種別選択領域42、名称入力領域43、部位共通コメント入力領域44、画像固有コメント入力領域45、保存ボタンB1等が含まれる。
【0069】
画像領域40には、ユーザーが基準画像として指定した医用画像が表示される。
詳細情報領域41には、基準画像として指定した医用画像の詳細情報が表示される。詳細情報領域41には、撮影部位選択領域41A、撮影方向選択領域41Bが含まれる。
撮影部位選択領域41Aは、基準画像の撮影部位を選択するための領域である。
撮影方向選択領域41Bは、基準画像の撮影方向を選択するための領域である。
撮影部位選択領域41A及び撮影方向選択領域41Bにおいて撮影部位及び撮影方向を選択することで、撮影部位及び撮影方向ごとに、基準画像を指定することができる。
【0070】
基準画像種別選択領域42は、基準画像に対して「A基準」又は「B基準」を選択するための領域である。
名称入力領域43は、基準画像の名称を入力するための領域である。
部位共通コメント入力領域44は、基準画像の撮影部位に共通のコメントを入力するための領域である。
画像固有コメント入力領域45は、基準画像の画像固有のコメントを入力するための領域である。
保存ボタンB1は、基準画像設定画面321において設定された基準画像の保存を指示するためのボタンである。
【0071】
例えば、画像領域40に画像が表示されていない状態で、ユーザーが操作部33からの操作により、画像領域40をクリックすると、制御部31は、記憶部35の画像管理テーブル351に基づいて、医用画像のリストを表示部32に表示させる。ここで、制御部31は、診断画像のみ(写損区分:0)に限定してリストを表示させることとしてもよい。
ユーザーが操作部33からの操作により、リストから基準画像とする医用画像を指定すると、制御部31は、画像管理テーブル351から、指定された医用画像(基準画像)の「ファイルパス」を取得し、この「ファイルパス」に基づいて、ファイル記憶領域354から基準画像の画像ファイルを取得し、画像領域40に基準画像を表示させる。
また、制御部31は、詳細情報領域41に、基準画像の付帯情報に含まれる情報や、画像管理テーブル351で管理されている基準画像の情報を表示させる。
【0072】
ユーザーは、操作部33からの操作により、撮影部位選択領域41Aにおいて、撮影部位を選択し、撮影方向選択領域41Bにおいて、撮影方向を選択する。
また、ユーザーは、操作部33からの操作により、基準画像種別選択領域42において、「A基準」又は「B基準」を選択する。
また、ユーザーは、操作部33からの操作により、名称入力領域43、部位共通コメント入力領域44、画像固有コメント入力領域45に、基準画像の名称、部位共通コメント、画像固有コメントを入力する。
【0073】
ユーザーが操作部33からの操作により、保存ボタンB1を押下すると、制御部31は、設定された内容を記憶部35の基準画像設定テーブル352(図5参照)に保存する。具体的には、制御部31は、基準画像設定テーブル352に対し、撮影部位、撮影方向、基準画像の画像UID、基準画像種別、名称、部位共通コメント、画像固有コメントを対応付けて格納する。
【0074】
<連続再生条件の設定方法>
次に、連続再生条件の設定方法について説明する。
図8に、表示部32に表示される連続再生条件設定画面322の例を示す。
連続再生条件設定画面322には、コース選択領域50、名称入力領域51、撮影期間選択領域52、撮影技師選択領域53、撮影部位・方向選択領域54、ブックマーク選択領域55、自動再生間隔選択領域56、再生順選択領域57、追加ボタンB11、削除ボタンB12、編集ボタンB13等が含まれる。
【0075】
コース選択領域50には、記憶部35の連続再生条件設定テーブル353(図6参照)に既に設定されている連続再生条件の名称が表示される。
名称入力領域51は、連続再生条件の名称を入力するための領域である。
【0076】
撮影期間選択領域52は、連続再生対象とする医用画像の撮影日時の期間(対象範囲)を選択するための領域である。例えば、撮影期間選択領域52をクリックすると、プルダウンメニューにより、本日、過去3日、過去1週間、過去1か月、過去3か月、過去1年、過去3年、過去5年、過去10年等の選択肢が表示される。
【0077】
撮影技師選択領域53は、連続再生対象とする医用画像の撮影技師を選択するための領域である。例えば、撮影技師選択領域53をクリックすると、複数の撮影技師の氏名又は技師ID(撮影技師を特定するための識別情報)が表示される。撮影技師選択領域53では、一又は複数の撮影技師を選択可能となっている。
【0078】
撮影部位・方向選択領域54は、連続再生対象とする医用画像の撮影部位・方向を選択するための領域である。例えば、撮影部位・方向選択領域54をクリックすると、図9に示す撮影部位・方向選択画面323が表示される。ここでは、撮影部位・方向を「部位グループ」、「部位」、「方向」の3階層で管理している。
「部位グループ(第1階層)」として、腹部グループ60、胸部グループ61、胸腹部グループ62が表示されており、それぞれ、下位階層を展開することができる。
腹部グループ60については、下位階層が展開された状態となっており、「部位(第2階層)」として、腹部63、小児腹部64、腹部ポータブル65が表示されている。
腹部63については、下位階層が展開された状態となっており、「方向(第3階層)」として、立位・正面66、臥位・正面67、座位・正面68、臥位・側面69が表示されている。
「撮影部位・方向」は、「部位グループ」、「部位」、「方向」のいずれの階層においても選択可能となっており、上位の階層を選択した場合には、選択された階層に含まれる下位の階層の撮影部位及び撮影方向を含むことになる。
【0079】
図8に示すブックマーク選択領域55は、連続再生対象とする医用画像のブックマーク種別を選択するための領域である。例えば、ブックマーク選択領域55をクリックすると、プルダウンメニューにより、カンファレンス用、学会発表用、重要検査等の選択肢が表示される。
【0080】
自動再生間隔選択領域56は、複数の組の写損画像、診断画像及び基準画像を連続して再生する際の時間間隔(5秒、10秒、・・・)を選択するための領域である。
再生順選択領域57は、複数の組の写損画像、診断画像及び基準画像を連続して再生する際の再生順を選択するための領域である。
【0081】
追加ボタンB11は、連続再生条件の追加を指示するためのボタンである。ユーザーが領域51~57に対して入力又は選択を行い、追加ボタンB11を押下すると、制御部31は、新たな連続再生条件を連続再生条件設定テーブル353に追加する。これにより、名称入力領域51に入力された連続再生条件の名称が、コース選択領域50に追加される。
【0082】
削除ボタンB12は、連続再生条件の削除を指示するためのボタンである。ユーザーがコース選択領域50に表示されている連続再生条件の中から削除したい連続再生条件を選択し、削除ボタンB12を押下すると、制御部31は、選択された連続再生条件に該当するレコードを連続再生条件設定テーブル353から削除する。これにより、選択された連続再生条件の名称がコース選択領域50から削除される。
【0083】
編集ボタンB13は、連続再生条件の編集を指示するためのボタンである。ユーザーがコース選択領域50に表示されている連続再生条件の中から編集したい連続再生条件を選択し、編集ボタンB13を押下すると、制御部31は、選択された連続再生条件について現在設定されている情報を連続再生条件設定テーブル353から取得して領域51~57に表示させ、変更を受け付ける。
【0084】
<写損情報表示処理>
次に、写損情報表示処理について説明する。
図10は、写損情報管理装置30において実行される写損情報表示処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部31のCPUと記憶部35に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0085】
まず、制御部31は、連続再生条件の指定画面を表示部32に表示させ、ユーザーの操作部33からの操作により、連続再生条件の指定を受け付ける(ステップS1)。具体的には、制御部31は、記憶部35の連続再生条件設定テーブル353から各連続再生条件の名称を読み出し、各連続再生条件の名称を連続再生条件の指定画面上に表示させる。ユーザーは、連続再生条件の指定画面上に表示された候補の中からいずれかの連続再生条件を指定する。
【0086】
次に、制御部31は、指定された連続再生条件のうち、表示対象画像に係る条件(撮影期間、撮影技師、撮影部位・方向、ブックマーク種別)に基づいて、条件に合致する写損画像を抽出する(ステップS2)。具体的には、制御部31は、記憶部35の画像管理テーブル351から、「撮影日時」フィールドの値が「撮影期間」に含まれ、「撮影技師」、「撮影部位」、「撮影方向」、「ブックマーク種別」フィールドの値が指定された条件に合致し、かつ、「写損区分」フィールドの値が「0」以外である医用画像を抽出する。
なお、連続再生条件において、指定されていない項目については、条件に合致する写損画像を抽出する際に限定しない。
【0087】
次に、制御部31は、抽出された写損画像の中から、一つの検査についての写損画像を取得する(ステップS3)。具体的には、制御部31は、画像管理テーブル351から、抽出された写損画像のうち、未処理の写損画像のレコードの「ファイルパス」を取得し、この「ファイルパス」に基づいて、記憶部35のファイル記憶領域354から写損画像の画像ファイルを取得する。ここで、同一患者(患者IDが共通)の同一検査(検査UID、撮影部位、撮影方向が共通)において複数の写損画像が存在する場合には、当該複数の写損画像をそれぞれ取得する。
【0088】
次に、制御部31は、取得した写損画像の撮影方法(撮影部位及び撮影方向)を取得する(ステップS4)。具体的には、制御部31は、画像管理テーブル351において、ステップS3で取得した写損画像に対応するレコードに含まれる「撮影部位」及び「撮影方向」を取得する。
【0089】
次に、制御部31は、処理対象の写損画像に対応する再撮画像があるか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、制御部31は、画像管理テーブル351において、処理対象の写損画像と同一患者及び同一検査(同一の撮影依頼)の再撮画像があるか否かを判断する。すなわち、制御部31は、画像管理テーブル351において、「患者ID」、「検査UID」、「撮影部位」及び「撮影方向」フィールドの値が写損画像と一致し、かつ、「写損区分」フィールドの値が「0」である医用画像があるか否かを判断する。
【0090】
処理対象の写損画像に対応する再撮画像がない場合には(ステップS5;NO)、制御部31は、再撮画像がないことを理由に、この写損画像を表示対象外とする(ステップS6)。
【0091】
ステップS5において、処理対象の写損画像に対応する再撮画像(診断画像)がある場合には(ステップS5;YES)、制御部31は、処理対象の写損画像に対応する診断画像を取得する(ステップS7)。具体的には、制御部31は、画像管理テーブル351から、処理対象の写損画像に対応する診断画像のレコードの「ファイルパス」を取得し、この「ファイルパス」に基づいて、ファイル記憶領域354から診断画像の画像ファイルを取得する。
【0092】
次に、制御部31は、処理対象の写損画像と同一の撮影方法(撮影部位及び撮影方向)に対応する基準画像があるか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、制御部31は、記憶部35の基準画像設定テーブル352を参照して、処理対象の写損画像と同一の「撮影部位」と「撮影方向」の組み合わせに対応するレコードがあるか否かを判断する。
【0093】
処理対象の写損画像と同一の撮影方法に対応する基準画像がない場合には(ステップS8;NO)、制御部31は、基準画像がないことを理由に、この写損画像を表示対象外とする(ステップS9)。
【0094】
ステップS8において、処理対象の写損画像と同一の撮影方法に対応する基準画像がある場合には(ステップS8;YES)、制御部31は、この基準画像を取得する(ステップS10)。具体的には、制御部31は、基準画像設定テーブル352から、写損画像と同一の「撮影部位」と「撮影方向」の組み合わせに対応する「基準画像の画像UID」及び「基準画像種別」を取得する。そして、制御部31は、画像管理テーブル351から、「画像UID」フィールドの値が「基準画像の画像UID」であるレコードの「ファイルパス」を取得し、この「ファイルパス」に基づいて、ファイル記憶領域354から基準画像の画像ファイルを取得する。ここで、処理対象の写損画像と同一の撮影方法に対応する基準画像が複数存在する場合には、当該複数の基準画像をそれぞれ取得する。
【0095】
制御部31は、ステップS3で取得した写損画像、ステップS7で取得した診断画像、ステップS10で取得した基準画像を、表示対象の一つの組として管理する。
【0096】
ステップS6、ステップS9又はステップS10の後、制御部31は、ステップS2で抽出された全ての写損画像について、処理が終了したか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS2で抽出された写損画像のうち、未処理の写損画像がある場合には(ステップS11;NO)、ステップS3に戻り、別の写損画像を処理対象として、処理が繰り返される。
【0097】
ステップS11において、ステップS2で抽出された全ての写損画像について、処理が終了した場合には(ステップS11;YES)、制御部31は、ステップS1で指定された連続再生条件から再生順(古い順、新しい順等)を取得する(ステップS12)。制御部31は、再生順に従って、写損画像、診断画像及び基準画像の組を表示する順序を決定する。
【0098】
次に、制御部31は、再生順に従って、写損画像、診断画像及び基準画像の組を表示部32に連続して再生させる(ステップS13)。ステップS13の処理の詳細については、図11の連続再生処理で説明する。
以上で、写損情報表示処理が終了する。
【0099】
図11は、連続再生処理を示すフローチャートである。連続再生処理は、写損画像、診断画像及び基準画像の複数の組に対し、表示対象とする組を切り替えて表示させる処理である。
【0100】
まず、制御部31は、連続再生条件に含まれる再生順に従って、1番目の組の写損画像、診断画像及び基準画像を比較可能に表示部32に表示させる(ステップS21)。再生順が「古い順」の場合、「撮影日時」が最も古い写損画像の組が1番目の組となる。
【0101】
図12に、表示部32に表示される比較表示画面324の例を示す。
比較表示画面324には、コース表示領域70、写損画像表示領域71、診断画像表示領域72、基準画像表示領域73、次へボタンB21、戻るボタンB22、「詳細情報を非表示」ボタンB23等が含まれる。
コース表示領域70には、ユーザーにより指定された連続再生条件が表示される。
【0102】
写損画像表示領域71には、画像領域71A、サムネイル領域71B、詳細情報領域71C、位置調整ボタン71D,71E、ブックマークボタン71Fが含まれる。
画像領域71Aには、写損画像が表示される。
サムネイル領域71Bには、写損画像のサムネイル画像が表示される。同一患者の同一検査に対して複数の写損画像がある場合には、サムネイル領域71Bに複数の写損画像に対応するサムネイル画像が表示され、サムネイル領域71Bで選択されているサムネイル画像に対応する写損画像が画像領域71Aに表示される。
詳細情報領域71Cには、画像領域71Aに表示されている写損画像の詳細情報(写損画像の付帯情報に含まれる情報、画像管理テーブル351で管理されている写損画像の情報等)が表示される。
【0103】
位置調整ボタン71D(左向きボタン)は、写損画像表示領域71の左隣に診断画像表示領域72又は基準画像表示領域73が存在する場合に、左隣の診断画像表示領域72又は基準画像表示領域73と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
位置調整ボタン71E(右向きボタン)は、写損画像表示領域71の右隣に診断画像表示領域72又は基準画像表示領域73が存在する場合に、右隣の診断画像表示領域72又は基準画像表示領域73と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
【0104】
ブックマークボタン71Fは、写損画像にブックマークを付けるためのボタンである。ブックマークボタン71Fを押下すると、図13に示すブックマーク選択画面325が表示される。
ブックマーク選択画面325には、複数のブックマーク種別に対応するチェックボックス80~89、入力完了ボタンB31、キャンセルボタンB32が含まれる。ユーザーは、複数のチェックボックス80~89のうち、写損画像を分類したいブックマーク種別に対応する一又は複数のチェックボックス80~89にチェックを入れ、入力完了ボタンB31を押下することで、写損画像にブックマークを付けることができる。キャンセルボタンB32は、写損画像に対するブックマークの付与をキャンセルするためのボタンである。
【0105】
診断画像表示領域72には、画像領域72A、サムネイル領域72B、詳細情報領域72C、位置調整ボタン72D,72Eが含まれる。
画像領域72Aには、診断画像が表示される。
サムネイル領域72Bには、診断画像のサムネイル画像が表示される。
詳細情報領域72Cには、画像領域72Aに表示されている診断画像の詳細情報(診断画像の付帯情報に含まれる情報、画像管理テーブル351で管理されている診断画像の情報等)が表示される。
【0106】
位置調整ボタン72Dは、診断画像表示領域72の左隣に写損画像表示領域71又は基準画像表示領域73が存在する場合に、左隣の写損画像表示領域71又は基準画像表示領域73と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
位置調整ボタン72Eは、診断画像表示領域72の右隣に写損画像表示領域71又は基準画像表示領域73が存在する場合に、右隣の写損画像表示領域71又は基準画像表示領域73と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
【0107】
基準画像表示領域73には、画像領域73A、サムネイル領域73B、詳細情報領域73C、位置調整ボタン73D,73Eが含まれる。
画像領域73Aには、基準画像が表示される。
サムネイル領域73Bには、A基準・B基準を区別して、基準画像のサムネイル画像が表示される。基準画像が複数ある場合には、サムネイル領域73Bに複数の基準画像に対応するサムネイル画像が表示され、サムネイル領域73Bで選択されているサムネイル画像に対応する基準画像が画像領域73Aに表示される。
詳細情報領域73Cには、画像領域73Aに表示されている基準画像の詳細情報(基準画像の付帯情報に含まれる情報、画像管理テーブル351で管理されている基準画像の情報等)が表示される。
【0108】
位置調整ボタン73Dは、基準画像表示領域73の左隣に写損画像表示領域71又は診断画像表示領域72が存在する場合に、左隣の写損画像表示領域71又は診断画像表示領域72と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
位置調整ボタン73Eは、基準画像表示領域73の右隣に写損画像表示領域71又は診断画像表示領域72が存在する場合に、右隣の写損画像表示領域71又は診断画像表示領域72と表示位置を入れ替えるためのボタンである。
【0109】
比較表示画面324では、一つのウィンドウ上に、写損画像、診断画像及び基準画像が並べられて表示されている。写損画像(写損画像表示領域71)、診断画像(診断画像表示領域72)及び基準画像(基準画像表示領域73)の左・中央・右の配置は、位置調整ボタン71D,71E,72D,72E,73D,73Eにより変更可能となっている。例えば、写損画像と基準画像を隣り合う配置とすることで、写損画像が基準画像とどれくらい異なるかを認識しやすくなる。
【0110】
次へボタンB21は、写損画像表示領域71、診断画像表示領域72、基準画像表示領域73に表示される写損画像、診断画像及び基準画像の組を、順序が次の組へと表示を切り替えるためのボタンである。
戻るボタンB22は、写損画像表示領域71、診断画像表示領域72、基準画像表示領域73に表示される写損画像、診断画像及び基準画像の組を、順序が前の組へと表示を切り替えるためのボタンである。
【0111】
「詳細情報を非表示」ボタンB23は、詳細情報領域71C,72C,73Cの詳細情報の非表示を指示するためのボタンである。
【0112】
次に、制御部31は、ユーザーの操作部33からの操作により、次へボタンB21が押下されたか否かを判断する(ステップS22)。
次へボタンB21が押下された場合には(ステップS22;YES)、制御部31は、現在表示されている組の次の組の写損画像、診断画像及び基準画像を比較可能に表示部32に表示させる(ステップS23)。
【0113】
ステップS23の後、又は、ステップS22において、次へボタンB21が押下されない場合には(ステップS22;NO)、制御部31は、ユーザーの操作部33からの操作により、戻るボタンB22が押下されたか否かを判断する(ステップS24)。
戻るボタンB22が押下された場合には(ステップS24;YES)、制御部31は、現在表示されている組の前の組の写損画像、診断画像及び基準画像を比較可能に表示部32に表示させる(ステップS25)。
【0114】
ステップS25の後、又は、ステップS24において、戻るボタンB22が押下されない場合には(ステップS24;NO)、制御部31は、現在表示されている組の写損画像、診断画像及び基準画像の表示が開始されてから、自動再生間隔(連続再生条件に含まれる)が経過したか否かを判断する(ステップS26)。例えば、制御部31は、写損画像、診断画像及び基準画像の組の表示が切り替わった時に計時を開始し、自動再生間隔が経過したか否かを判断する。なお、サムネイル領域71Bにおいて別のサムネイル画像が選択され、画像領域71Aに表示される写損画像が変更された場合、サムネイル領域73Bにおいて別のサムネイル画像が選択され、画像領域73Aに表示される基準画像が変更された場合、位置調整ボタン71D,71E,72D,72E,73D,73Eの押下により、写損画像表示領域71、診断画像表示領域72、基準画像表示領域73の配置が変更された場合には、表示が変更されたタイミングで計時をやり直すこととする。
現在表示されている組の写損画像、診断画像及び基準画像の表示が開始されてから、自動再生間隔が経過した場合には(ステップS26;YES)、制御部31は、現在表示されている組の次の組の写損画像、診断画像及び基準画像を比較可能に表示部32に表示させる(ステップS27)。
【0115】
ステップS27の後、又は、ステップS26において、現在表示されている組の写損画像、診断画像及び基準画像の表示が開始されてから、自動再生間隔が経過していない場合には(ステップS26;NO)、ステップS22に戻り、処理が繰り返される。
【0116】
以上説明したように、本実施の形態によれば、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を比較可能に表示部32に表示させるので、写損画像及び診断画像に加え、撮影基準となる基準画像を簡単に確認可能とすることができる。基準画像を表示させることで、写損画像や診断画像との比較が容易になり、撮影における現状の課題の把握や、撮影技術の向上を支援することができる。
具体的には、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を一つのウィンドウ上に表示させることで、三つの画像の比較が容易になる。
また、写損画像と、診断画像と、基準画像と、を並べて表示させることで、三つの画像の比較が容易になる。
【0117】
また、写損情報管理装置30が管理する写損画像、診断画像及び基準画像は、外部装置(コンソール20、検査装置10等)から取得することができる。
【0118】
また、写損画像と同一の患者を写損画像と同一の撮影依頼に対し再撮影して得られた診断画像を、写損画像と比較可能に表示させるので、写損画像と診断画像との違いを把握しやすい。
また、写損画像及び診断画像とともに、写損画像と同一の撮影方法に対応する基準画像を表示させるので、写損画像及び診断画像と基準画像との違いを把握しやすい。
【0119】
また、写損画像、診断画像及び基準画像の複数の組について、表示対象とする組ごとに切り替えて、写損画像、診断画像及び基準画像を表示させることができる。
【0120】
また、連続再生条件に基づいて、複数の組の画像(写損画像、診断画像及び基準画像)を連続して再生させることができる。具体的には、連続再生条件に含まれる再生順に基づいて決定した順序に従って、連続再生条件に含まれる自動再生間隔で、表示対象とする組を切り替えることができる。すなわち、比較表示画面324において、次の画像の組を表示させるための次へボタンB21を押下しなくても、自動再生間隔で、表示対象とする組を順次切り替えることができる。
【0121】
また、複数の組について連続再生する際に、時間(自動再生間隔)により画像を自動的に切り替えることに加え、手動(次へボタンB21、戻るボタンB22)により画像を切り替えることもできる。
【0122】
また、ユーザーが連続再生条件として、撮影技師(撮影者)、撮影部位・方向(撮影方法)、撮影期間等を事前に設定することで、ユーザーが希望する条件で、複数の組の画像の連続再生を実現することができる。
具体的には、撮影技師、撮影部位・方向(部位グループ・部位・方向)、撮影期間に基づいて、表示対象画像(複数の組)を絞り込むことができる。例えば、撮影技師本人が撮影した医用画像の振り返り(見直し)や、特定の撮影部位や撮影期間の撮影における課題の振り返りに活用することができる。
【0123】
また、写損画像にブックマークが付けられている場合、ブックマーク種別に応じて、表示対象画像を絞り込むことができる。ブックマーク種別を指定することで、ブックマーク種別ごとに複数の組の画像(写損画像、診断画像及び基準画像)を確認することができる。ブックマーク機能により、関心の高い画像を抽出することができるため、一度確認した写損画像、診断画像及び基準画像の組を、効率良く2次活用することができる。
【0124】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る医用写損情報管理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0125】
例えば、上記実施の形態では、写損画像、診断画像及び基準画像の組を写損情報管理装置30が備える表示部32に表示させる場合について説明したが、写損情報管理装置30が、写損画像、診断画像及び基準画像を比較可能に表示させるためのデータを外部装置に提供することとしてもよい。具体的には、クライアント端末から写損情報管理装置30にアクセス可能とし、写損情報管理装置30がクライアント端末の表示部に写損画像、診断画像及び基準画像の組を再生順に従って表示させることとしてもよい。
【0126】
また、いずれかの連続再生条件を指定して連続再生を行った場合に、再生履歴(日時・連続再生条件等)を記録しておき、履歴から連続再生条件を選択して、当該連続再生条件に基づく連続再生を行うこととしてもよい。
【0127】
また、上記実施の形態では、複数の組について連続再生する際に、時間による画像の自動切り替えと、手動による画像の切り替えの両方を可能とする場合について説明したが、自動切り替えと、手動による切り替えのいずれか一方のみを有効としてもよい。
【0128】
また、上記実施の形態においては、コンソール20から取得した医用画像に対して、後から基準画像を設定しているが、予め基準画像として設定された医用画像を外部装置から取得することとしてもよい。
【0129】
また、各装置において各処理を実行するためのプログラムは、可搬型記録媒体に格納されていてもよい。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
【符号の説明】
【0130】
10 検査装置
20 コンソール
30 写損情報管理装置
31 制御部
32 表示部
33 操作部
34 通信部
35 記憶部
70 コース表示領域
71 写損画像表示領域
72 診断画像表示領域
73 基準画像表示領域
100 写損情報管理システム
321 基準画像設定画面
322 連続再生条件設定画面
324 比較表示画面
351 画像管理テーブル
352 基準画像設定テーブル
353 連続再生条件設定テーブル
354 ファイル記憶領域
NT 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13